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俺はカイザー、共に打倒魔王の旅に出よう!5

1 :(V)[゚w゚](V) ◆KANI3sOV5s :2006/12/05(火) 22:11:36
遥か昔…世界を我が物にせんとする魔王軍とそこに住まう人々との戦いがあった…
後に邪滅戦争と呼ばれるこの戦いは魔王が封印され一応の決着をみたと伝えられている…。

それから1000年後…大昔の大戦を忘れ人々は平和に暮らしていた。
だがいつからか人々の間に魔王が復活したとの噂が広まり始める。
そして一部の人々はそれがタダの噂ではないということを確信し始めていた…。

俺は聖騎士カイザー、このパーティのリーダーだ。
この世界を支配しようと企む魔王を倒すため、ともに戦ってくれる仲間を募集している。
さぁ、俺たちと共に打倒魔王の旅に出よう!

2 :魔王:2006/12/05(火) 22:12:50
以上もちまして終了

3 :名無しになりきれ:2006/12/05(火) 22:13:42
<これまでのあらすじ>
始まりは、とある酒場だった。
そこに魔王軍と戦うという強い志を持った仲間たちが集まり、旅立つ事となった。
最初の町・神聖都市イサドでは偽の市長を倒し、水の精霊を入手。
どうやら魔王は精霊の力を手に入れようと企んでいるらしい…。
俺たちの当面の目的は魔王よりも先に精霊を手に入れることとなった。

精霊には上位精霊から下位精霊まで数多く存在すると言われているが
魔王が狙っているのは火・水・風・大地・光・闇を司る6大精霊のようだ。

続いて五月雨の洞窟にて、邪悪な魔導士ラーガスを倒し、
俺たちは火の精霊のいるというズイミタアの町へと到着した。
その町にあるゼンザイ火山にて魔王軍ガルムを倒して火の精霊を入手。

次に向かった風の精霊のいるというダルキアでは武術大会が行われていた。
しかしその裏では魔軍四天王クロが暗躍しており、既に王宮は制圧されていた。
俺たちは秘密通路を使って王宮内へと潜入し、どうにか捕らわれていた人質を解放することに成功した。
しかし、風の精霊はダルキアの街には無かった。俺達は風の精霊が祭られているという聖地シュテドニアス山脈へ足を運んだ。
そして、数々の罠を潜り抜け、ついに俺達は風の精霊の救出に成功した。

続いて向かったのは闇の精霊が存在していると言う地下街だ。
ここでは闇の精霊が商品となる大会が開かれようとしていた。
勿論、俺達はその大会に参加し、会場の塔を登り始めた。
そして、最上階では正体を現した先生と闇の精霊を巡る争い、そして闇の力に覚醒したブルームとの戦いを繰り広げた。
しかし、戦いを終えた時に俺達の手元に闇の精霊はいない…
謎の二人組みに先を越されてしまったのである、侮れない奴等だ。

気を取り直し、俺達は次の精霊を求め地下街の出口に繋がる通路を進むのであった


4 :名無しになりきれ:2006/12/05(火) 22:16:00
旅を続けるうちに、続々と加わる頼もしい仲間達……
       果てしなく続く道を俺たちは進み続けて行く……。
1:http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1092733933/
2:http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1097658408/
3:http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1109231079/
4:http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1117947472/
5:http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1148468862/

5 :名無しになりきれ:2006/12/05(火) 22:17:10
参加用テンプレ。
【年齢】
【性別】
【職業(LV)】
【魔法・特技】
【装備・持ち物】
【身長・体重】
【容姿の特徴、風貌】
【性格】
【趣味】
【人生のモットー】
【自分の恋愛観】
【一言・その他】


6 :名無しになりきれ:2006/12/05(火) 22:17:52
ふーん、玄米クッキーがあるのにNE

7 :名無しになりきれ:2006/12/05(火) 22:19:58
遥魔王が復活したとの噂が広まり始める。
そして一部の人々はそれがタダの噂ではないということを確信し始めていた…。

俺は聖か俺たちと魔王が復活したとの噂が広まり始める。
そして一部の人々はそれがタダの噂ではないということを確信し始めていた…。

俺は聖騎士カイザー、このパーティのリーダーだ。
この世界を支配しようと企む魔王を倒すため、ともに戦ってくれる仲間を募集している。
さぁ、共に打倒魔王の旅に出よう!昔…世界を我が物にせんとする魔王軍とそこに住まう人々との戦いがあった…
後に邪滅戦争と呼ばれるこの戦いは魔王が封印さ魔王が復活したとの噂が広まり始める。
そして一部の人々はそれがタダの噂ではないということを確信し始めていた…。

俺は聖騎士カイザー、このパーティのリーダーだ。
この世界を支配しようと企む魔王を倒すため、ともに戦ってくれる仲間を募集している。
さぁ、れ一応の決着をみたと伝えられている…。

それから1000年後…大昔の大戦を忘れ人々は平和に暮らしていた。
だがいつからか人々の間に魔王が復活したとの噂が広まり始める。
そして一部の人々はそれがタダの噂ではないということを確信し始めていた…。

俺は聖騎士カイザー、このパーティのリーダーだ。
この世界を支配しようと企む魔王が復活したとの噂が広まり始める。
そして一部の人々はそれがタダの噂ではないということを確信し始めていた…。

俺は聖遥か昔…世界を我が物にせんとする魔王軍とそこに住まう人々との戦いがあった…
後に邪滅戦争と呼ばれるこの戦いは魔王が封印され一応の決着をみたと伝えられている…。

それ魔王が復活したとの噂が広まり始める。
そして一部の人々はそれがタダの噂ではないということを確信し始めていた…。

俺は聖騎士カイザー、このパーティのリーダーだ。
この世界を支配しようと企む俺たちと共に打倒魔王の旅に出よう!魔王を倒すため、ともに戦ってくれる仲間を募集している。
さぁ、から1000年後…大昔の大戦を忘れ人々は平和に暮らしていた。
だがいつからか人々の間に騎士カイザー、このパーティのリーダーだ。
この世界を支配しようと企む魔王を倒すため、ともに戦ってくれる仲間を募集している。
さぁ、魔王を倒すため、ともに戦ってくれる仲間を募集している。
さぁ、俺たちと共に打倒魔王の旅に出よう!

8 :ハーディウス ◆o9Q2qskoKc :2006/12/05(火) 22:21:22
そのころわしは書類整備に追われてそれどころではなかった

「あと100枚か・・・・うぉ〜地上に出たい!!」

地上 大地の精霊殿

大地の巫女「あ〜お茶がおいしい・・・・・」

9 :名無しになりきれ:2006/12/05(火) 22:23:10
(・∀・)イイ!(・∀・)イイ!加用ンレ。
【年が復活とのり始る。
そ部の人々はそダ始めていた…。

俺はザー、このパーティのリーダーだ。
このしよ魔王ため、ともに戦ってく間を募集している。
さぁ、】
【性別】
【職V)】
【参プレ。
【年】
【性別】
【職(LV)】
【魔技】
【装備やっほーい! 1の弟だよーん。
何かさあ、兄貴のパソコン適当にいじってたら
ここに着いちゃったんだけど、一体何なのここ?
まあいいや。どうせ兄貴がいちゃもん付けても
また殴ってやればいいだけだし。
だってさ〜、ウチの兄貴ってメチャクチャ弱いんだぜ?
・持ち物】
【身長・体重】
【容姿の特徴、風貌】
【性格】
【趣味】
【人生のやっほーい! 1の弟だよーん。
何かさあ、兄貴のパソコン適当にいじってたら
ここに着いちゃったんだけど、一体何なのここ?
まあいいや。どうせ兄貴がいちゃもん付けても
また殴ってやればいいだけだし。
だってさ〜、ウチの兄貴ってメチャクチャ弱いんだぜ?
モットー】
【自分の恋愛観】
【一言・その他】魔法・特技】
【装備・持ち物】
【身とりあえず持ち物
・リュック
・携帯電話
・携帯TV
・電池
・カイロ
・防寒具長・体重】
【容姿の特徴、風貌】
【性美少女フィギュアコンベンション 東京2006 格】
【趣味】
【人生のモットー】
【自分の恋愛観】
【俺たちと共に打倒魔王の旅に出よう!一言・その他】


10 :名無しになりきれ:2006/12/05(火) 22:24:08
8:ハーディウス◆o9Q2qskoKc :2006/12/05(火) 22:21:22 [sage]
そのころわしは書類整備に追われてそれどころではなかった

「あと100枚か・・・・うぉ〜地上に出たい!!」

地上 大地の精霊殿

大地の巫女「あ〜お茶がおいしい・・・・・」
8:ハーディウス◆o9Q2qskoKc :2006/12/05(火) 22:21:22 [sage]
そのころわしは書類整備に追われてそれどころではなかった

「あと100枚か・・・・うぉ〜地上に出たい!!」

地上 大地の精霊殿

大地の巫女「あ〜お茶がおいしい・・・・・」
8:ハーディウス◆o9Q2qskoKc :2006/12/05(火) 22:21:22 [sage]
そのころわしは書類整備に追われてそれどころではなかった

「あと100枚か・・・・うぉ〜地上に出たい!!」

地上 大地の精霊殿

大地の巫女「あ〜お茶がおいしい・・・・・」

11 :名無しになりきれ:2006/12/05(火) 22:26:53
8:ハーディウス◆o9Q2qskoKc :2006/12/05(火) 22:21:22 [sage]
そのころわしはオナニーに追われてそれどころではなかった

「あと100回か・・・・うぉ〜膣に出したい!!」

地上 大地の精霊殿

大地の巫女「ちょwwwwwザーメンうめぇwwwww」

12 :名無しになりきれ:2006/12/05(火) 22:28:22
こんな昔からあるスレを・・・・・基地外め

13 :名無しになりきれ:2006/12/05(火) 22:33:56

遥か昔…世界を我が物にせんとするバララント軍と正義ギルガメス軍との戦いがあった…
後に百年戦争と呼ばれるこの戦いは神が封印され一応の決着をみたと伝えられている…。

それから1年後…大戦を忘れられない人々は戦争を再開した…


参加用テンプレ。
【年齢】
【性別】
【階級】
【所属陣営】
【装備・登場AT】
【身長・体重】
【容姿の特徴、風貌】
【性格】
【趣味】
【人生のモットー】
【自分の恋愛観】
【一言・その他】

14 :名無しになりきれ:2006/12/05(火) 22:38:20
【年齢】 ?
【性別】 男
【階級】 ?
【所属陣営】 ラストバタリオン
【装備・登場AT】 プロトストライクドッグ
【身長・体重】 ?
【容姿の特徴、風貌】 やせ型の男
【性格】 残忍
【趣味】 ?
【人生のモットー】 ?
【自分の恋愛観】 ?
【一言・その他】 …死ぬがいい

15 :名無しになりきれ:2006/12/05(火) 22:40:49
お前ら、これがマンコっつうもんだヽ(`Д´)ノ

保存しろ!
http://www.gazobbs.net/upfile/9/2/8/4829.jpg


16 :名無しになりきれ:2006/12/05(火) 22:43:05
>>15
グロ画像注意

17 :名無しになりきれ:2006/12/05(火) 22:45:20
さいってい

18 :名無しになりきれ:2006/12/05(火) 22:45:43


.    __,,)
   .'´   `ヽ    ☆
..  l i(☆_从)))  /
  | lノ||^ω^ノ| / 守ってね
  ノノ〈iミ介ミつ
  /ノ/ノノハヽ
   ``-tッァ-'′

19 :シーザス(NPC):2006/12/05(火) 22:49:50
【年齢】28歳
【性別】 お・と・こ
【職業(LV)】傭兵(LV4)
【魔法・特技】重刃斬(物理的斬撃と共に真空波で二重に相手を斬りつける)
【装備・持ち物】 名剣『クロス・カリバー』(重刃斬に耐えうる剣)、背負い袋、生活品一式
【身長・体重】 168cm 68`
【容姿の特徴、風貌】中肉中背、中居正広みたいな愛嬌のある顔
【性格】魔王による支配に敢然と立ち向かう正義漢。孤高の男
【趣味】盆栽いじり、碁(案外爺臭い)
【人生のモットー】悪・即・斬!!!
【自分の恋愛観】来る者は拒まず、しかしデブはお断り
【一言・その他】『カイザー、お前の仲間に加えてくれ!』


20 :名無しになりきれ:2006/12/05(火) 22:54:58
19:シーザス(NPC) :2006/12/05(火) 22:49:50
【年齢】28歳
【性別】 お・ん・な
【職業(LV)】娼婦(LV9)9
【魔法・特技】かずのこ二段締め(物理的膣圧と共に真空波で二重に相手を締めつける)
【装備・持ち物】 名剣『クロス・ディルドー』(重刃斬に耐えうる剣)、背負い袋、生活品一式
【身長・体重】 168cm 32`
【容姿の特徴、風貌】痩せ型、某だ組みたいな愛嬌のある顔
【性格】魔王による支配に敢然と立ち向かう正義漢。孤高の女
【趣味】乳首いじり
【人生のモットー】悪・即・斬!!!
【自分の恋愛観】来る者は拒まず、しかしデブはお断り
【一言・その他】『カイザー、お前の仲間に加えてくれ!』


21 :名無しになりきれ:2006/12/05(火) 23:12:10
現時点を持って、このスレは「コードギアス〜反逆のルルーシュ〜」専用スレとする!
スレナンバーは2だ

22 :名無しになりきれ:2006/12/05(火) 23:21:53
地上へ出て北へ行くと、光の精霊を祀る都市があるという
町から外に出るため冒険者たちは東の外れにある魔方陣を目指すのであった

23 :名無しになりきれ:2006/12/05(火) 23:26:16

       MM
     /  /--__
   /_,---------i
  / //   \ ii      
  l/=((o )-((o )     >>22ほうほう、それで?
  l    ,_c__, i
  \__\__//

24 :名無しになりきれ:2006/12/06(水) 10:02:31
神の林檎は大地の精霊殿にあるらしいよ

25 :名無しになりきれ:2006/12/06(水) 23:46:24

       MM
     /  /--__
   /_,---------i
  / //   \ ii      
  l/=((o )-((o )    
  l    ,_c__, i
  \__\__//

26 :カニザー:2006/12/07(木) 09:59:40
俺はカニザー
カイザーがこのスレき来ないから今日から俺がこのスレのスレ主になる!
みんなよろしくな!

敵は海老、河豚、スッポン、その他、冬の味覚の王者を狙う奴は多い
みんなで蟹鍋になろう!

27 :沢蟹:2006/12/07(木) 14:09:52
おれさ、この戦いが終わったら故郷の川に帰って結婚するんだ


28 :皇帝伊勢海老:2006/12/07(木) 17:09:07
蟹どもめ、皆殺しにしてくれるわ
甲殻類の覇者は我ら海老だ

29 :名無しになりきれ:2006/12/07(木) 18:28:34
あご

30 :名無しになりきれ:2006/12/07(木) 18:30:15
サッサカ帰ってきてよ

31 :名無しになりきれ:2006/12/07(木) 18:37:12
   (V)_  (V)
 彡ミ( ゚∀゚ )彡ミ かに!かに!

32 :ロブスタンチヌス大帝:2006/12/08(金) 00:53:18
海老万歳

33 :カニザー:2006/12/08(金) 16:31:24
>>27
いきなり死亡フラグたてるなよw

さあ、海老との最終決戦だ!

34 :魔王:2006/12/08(金) 18:34:32
今日はかに鍋ルックルック

35 :大蟹:2006/12/08(金) 20:29:30
真っ二つに斬られたい

36 :ヤドカリ:2006/12/09(土) 10:16:34
最後に笑うのは海老と蟹と貝の特性を併せ持つハイブリットタイプの俺だ

37 :カニザー:2006/12/09(土) 13:59:32
>>36
おまえ食材じゃないじゃんw

38 :ヤドカリ:2006/12/09(土) 15:33:57
>>37
驚愕新事実!!!!!!!

39 :名無しになりきれ:2006/12/09(土) 16:41:20
   (V)_  (V)
 彡ミ( ゚∀゚ )彡ミ かに!かに!

40 :タラバーニ将軍:2006/12/09(土) 18:05:22
立て、飢えたる蟹よ!
いまぞ日は近し

41 :魔王:2006/12/09(土) 18:11:18
しょくざいがようあつまるわい・・・・カイザーよ来るなら来い!!

42 :ZUYAi ◆DhCVZBKOcE :2006/12/09(土) 18:54:09
マジで再利用するならしっかり話し創っていいか?

43 :名無しになりきれ:2006/12/09(土) 19:04:13
とりあえず光の精霊
のある街から始まれば万事解決

44 :名無しになりきれ:2006/12/09(土) 19:33:24
>35
斬!!!!(>35が頭から股間まで真っ二つに

45 :名無しになりきれ:2006/12/09(土) 19:38:58
電気あんまされたいでつ><

46 :名無しになりきれ:2006/12/09(土) 21:19:06
ていうか、カイザーは今までも普通にン週間こないとかザラだったし
あと一週間くらい顔出さなくても全然いつも通りって感じだけどな。
そのうち来るっしょ。

47 :新カイザー:2006/12/09(土) 22:41:40
行くぜマジンカイザー!
ターボスマッシャーage

48 :アナベル・ガトー:2006/12/09(土) 22:43:40
このスレは頂いていく!
ジオン再興のために!

49 :名無しになりきれ:2006/12/09(土) 22:51:45
カイザーウェイブ?

50 :名無しになりきれ:2006/12/09(土) 22:56:52
ここは光の精霊殿のある街・・・・・
平和だったこの街は魔王の復活により
その平和を壊されてしまっていた

51 :名無しになりきれ:2006/12/10(日) 05:02:56
ふーん、玄米イインダヨがあるのにね

52 :名無しになりきれ:2006/12/11(月) 02:46:14

>
>●「宮ルの袋」とやら売中
>
> おもゃのキャアら、SO女ひひモフにしグズのセッ
>が出るしい。今き実用価値無のレホカード、実使うは恥
>ず柄の文本カバーないったグズの


53 :名無しになりきれ:2006/12/11(月) 10:54:56
>52
日本語しゃべれキティガイ

54 :名無しになりきれ:2006/12/11(月) 16:04:31
>>53
まんどくさいからスワヒリ語でオケにしとこうや

55 :名無しになりきれ:2006/12/11(月) 17:14:53
>>53

「だにはフ、人、テがたら、のとろい。」 上マ青ーにされカ?
勿だレに興味はなこ中に真本、ハフ軍人、テリトがた、私ところへ以
尊超ポィガ年のルュ振されるレンと黒団がり広げる、ビョトーリ
小生な家におさ部に入るバンーでョ貰う。
中子か状暑が来る。課後人り話
校祭り花大のの子手をつ、キする。
2かパーセッ
変はなく、純粋東のクが繰り広げる、ビミーに非常反スリー!



56 :名無しになりきれ:2006/12/12(火) 16:51:55
>>55
(´・ω・`)ぶち殺すぞ

57 :名無しになりきれ:2006/12/12(火) 19:08:49
>>56
はフ、人、テがたらのとろい。く マ青カ?
長だレに味はこ中にいつものになておま。本、ハた、リPトがた、あ私ところへ以
黒木超ポィい年申訳あませ。のュ振されンと黒ろる。りる、にななョト

全くいんな生う
満る事はなく、悶た人生になる。小生な家におさ部に入るでョ貰。

58 :カイザー&ザイガ ◆OrJKdYNK3U :2006/12/12(火) 20:00:40
ザイガ :「この道は魔物がいるって聞いたけど、なんも出てこないな」

地下街から抜け出すために、町外れにあるといわれている出口を目指し進んでいる一行。
住民からは凶悪な魔物が巣食っていると忠告されていたのだが、今のところ、一匹の魔物にも出くわしていない。

カイザー:「ま、モンスターが出ないに越した事はない。
       このまま…いや、そう都合良くはいかないか。」

カイザーは空を見上げた。
10メートルほど上空から複数の黒い影が急降下している。
その影は、こちらへと迫ってきている。
5メートルほどに迫ってきた所で、影の正体が分かった。
大きな翼を持った鋭い嘴が特徴的なドラゴンである。

ザイガ :「ありゃ、翼竜か…うおっと!」
後ろに跳んだザイガの鼻先を翼竜が横切り、そして地面に降り立った。

10匹の翼竜は一行を睨みつけ、明らかに敵意を剥き出しにしている。
カイザー:「ここは通さないぜ人間さんよ…って、ところか
       みんな、こいつらを倒してとっとと地下街から抜け出すぞ!」

※翼竜は決定リールで倒してくれ。 一応、生存確認も兼ねているのでよろしく

59 :名無しになりきれ:2006/12/12(火) 20:03:06
ドラゴン・・・か
・・・・小さいような

60 :名無しになりきれ:2006/12/13(水) 00:48:27

ザイガ :「このエロゲは美幼女がいるって聞いたけど、女出てこないな」

現実から抜け出すために、男でもヌけるといわれているBLエロゲをプレイしている一行。
親からはいい加減にしないと絶縁すると忠告されていたのだが、今のところ、一匹のヒロインにも出くわしていない。

カイザー:「ま、ウホッ!が出ないに越した事はない。
       このまま…いや、そう都合良くはいかないか。」

カイザーはPC画面を凝視した。
10メートルほど前方から複数の黒い男が急接近している。
その影は、こちらへと迫ってきている。
5メートルほどに迫ってきた所で、男の正体が分かった。
大きなナニを持った鋭い目が特徴的なアッー!である。

ザイガ :「ありゃ、アッー!か…うおっと!」
後ろに跳んだザイガの鼻先を親が横切り、そして無言で夕食を置いていった。

10匹のアッー!は一行を睨みつけ、明らかに性欲を剥き出しにしている。
カイザー:「ここは通さないぜ人間さんよ…って、ところか
       みんな、こいつらをアッー!してとっとと二次元から抜け出すぞ!」

※プレイは決定リールで倒してくれ。 一応、生存確認も

61 :カニザー:2006/12/13(水) 01:55:10
>>58
爬虫類が甲殻類に勝てると思うなよ!
俺のはさみは次々と飛竜の首を跳ねる
もちろん奴らも人形じゃないから反撃もしてくる
だが俺は分厚い甲羅があるから平気だ!

62 :名無しになりきれ:2006/12/14(木) 09:17:13
このスレッドは天才チンパンジー「アイちゃん」が
言語訓練のために立てたものです。

アイと研究員とのやり取りに利用するスレッドなので、
関係者以外は書きこまないで下さい。

                         霊長類研究所

63 :名無しになりきれ:2006/12/14(木) 11:18:17
ドラゴンはカイザーに襲いかかる!!
ファイヤーブレスだ!!

64 :ドラゴン:2006/12/14(木) 12:52:04
しゃー!

65 :名無しになりきれ:2006/12/14(木) 12:57:41
>>62
( ;∀;)イイハナシダナー

66 :シオマネキンギ:2006/12/14(木) 14:06:30
>>63
ドラゴンノブレスに立ちはだかる一匹の蟹
そのシルエットは異凝!
「余に炎とは片腹痛いわ!」
シオマネキングが巨大な鋏をふると大瀑布があらわれ炎ごとドラゴンを押し流していった
「海老どもにくらぶれば爬虫類なぞものの数ではないのう、カニザー」
溺れ死んだドラゴンの肉をついばみながら戦友に声をかけた

67 :名無しになりきれ:2006/12/14(木) 16:19:17
http://www.sunflower.com/~420/aug/ntfu.jpg
http://www.albasrah.net/images/uranim/3.jpg

68 :名無しになりきれ:2006/12/14(木) 17:07:12
>>67
ムーミンカワイス

69 :名無しになりきれ:2006/12/15(金) 00:21:48
( ;∀;)イイハナシダナー

70 :ザリガニ魔神:2006/12/18(月) 01:36:01
ウェーッハッハッハ!
そこまでだ薄汚いカニども!

71 :凛星・緋刃 ◆F6KBXXXXQI :2006/12/18(月) 04:00:34
凛星:「そうですか、どうもありがとアルね」
店の主に礼を言うと、凛星は店の壁に寄りかかっている緋刃に駆け寄った。
凛星:「今なら塔の魔方陣を使って元の世界に戻れるって言ってたアルね
    だけど……」
緋刃:「奴らはそこに行っていない。あの男の気配を感じない。
    あの忌々しい光が少しも感じ取れない」
凛星:「だとしたら一体どこに行ってアルかー?」
二人は手がかりを求めるため街中を歩き回った。
緋刃が腰に挿した剣こそ大会の優勝者の証である闇の精霊の剣であるはずなのだが、この街でその事に気付いた者は誰もいなかった。
大会で生き残った他の冒険者もまったく気付く事がない。もちろんこの二人が優勝者などとは誰も予想していないだろう。

緋刃:「街の出口だと?」
凛星:「うん、お店のおばちゃんそう言ってたアルよ。おそらくあいつ達もそこから出たに違いないアルね」
武器屋で品物を眺めていた緋刃に凛星がそのことを話した。
凛星:「あいつ達はどうやら同盟を組んで行動しているアルよ。
    そしてその道の先には光の精霊がいるらしいアルね」
緋刃:「……そうか、奴らに先を越されたか」
街を離れ二人が潜伏している空き家に戻り、旅の準備を始めた。
緋刃:「いくぞ凛星」
凛星:「うん、私達の悲願必ず叶えるアルよ」

72 :カニザー:2006/12/18(月) 15:17:48
>>70
ゲテモノがほざくな!
食らえ!ぐでん寝る流奥義焼きペニックス!!

73 :ダーバス:2006/12/19(火) 10:13:43
蟹の皇帝タラバガニのターバスは戦場の風を心地よく受けながら前を見据える
彼の見据える先には巨塊アンコウ、最強スッポン、伝説のフグ
更にまだ見ぬ強敵達
「いくぞ皇帝無限蟹!」
蟹達の戦いは続く
つうかこのスレやっているのかやっていないのかなんなんだ?
継続不能ならあきらめてリサイクルの邪魔するな

74 :名無しになりきれ:2006/12/19(火) 10:20:35
>>73
つttp://yy32.kakiko.com/test/read.cgi/trpg/1120215788

荒らしじゃないって言い分なら新たにスレ立てろよ
正直見てるほうが恥かしい

75 :名無しになりきれ:2006/12/19(火) 13:46:11
散々放置しておいていまさら所有権主張するなよ

76 :名無しになりきれ:2006/12/19(火) 15:51:17
荒らしがいるから様子見よう

蟹とかが荒らしてると判断

様子見してても荒らしが終わらないからカイザーが書き込んだ

でも荒らしてる


所有権とかの問題じゃないだろ
まあ、カイザーと緋刃以外は書き込んでないからどうでもいいのかも

77 :名無しになりきれ:2006/12/19(火) 16:05:09
所有権を主張したがるのは在日と半島の人間だけだよ

78 :フレイ&レン&リョウ ◆FR1zM42Xho :2006/12/19(火) 23:14:10
>58
出口を目指し歩いていたが、魔物は出ない。
レン「案外いないんじゃねーの?」
リョウ「いや・・・もう来ているんじゃいか」
カイザーが上を見上げたのに続いて、三人が上を見ると、翼竜が迫ってきていた。
レン「現れやがったな・・・」

フレイ「良し、やろうか?」
手始めに、と言わんばかりにフレイは翼竜と対峙した。
翼竜は吼えると、俄かに突進をしてきた。
フレイ「真空斬槍!」
槍から刃を放ち、突進をする翼竜の両翼を斬り落とすと、すぐさま腰の剣を抜いて投げつけ、苦しむ翼竜の頭を貫いた。
悠々と即死した翼竜に迫り、頭の剣を引き抜いた。当然ながら、他の翼竜が迫っているが・・・
レン「危ねぇっての!」
すかさず間に入り、既に目の前の翼竜を見上げた。・・・が、既に翼竜は息絶えていた。
恐らく心臓でもあるのであろう腹部に、大きな穴が空いており、レンとは逆側に倒れた。
リョウ「・・・陰陽秘剣、斬刃・・・流石にコイツで出すと違うな」
最初の位置からほぼ動いていないリョウが、まだ名もない第四の刀を鞘に収めていた。
フレイ「俺なら平気だったけど?」
リョウ「どっちが危ないんだ・・・全く」
レン「すまん・・・」
背後に翼竜が迫ると、今度は三人ともさっと距離を取った。

79 :119(火) 21:04:15 ID:zeHOOnFP [sage] :2006/12/20(水) 00:28:07
出口を目指し歩いていたが、魔物は出ない。
レン「メカラッタ」
リョウ「だにはフ、人、テがたら、のとろい。 上マ青ーにされカ?
勿だレに興味はなこ中にいつも話なておま。本、ハフ軍人、テリトがた、私ところへ以
尊超ポィガ年申訳あませ。のルュ振されるレンと黒ろろる。りる、ビョトーリ
小生な家におさ部に入るバンーでョ貰う。 」

カイザーが上を見上げたのに続いて、三人が上を見ると、翼竜が迫ってきていた。
レン「カイザーとかwwwwww単語の意味知ってんの?wwwwww厨2病乙wwwwwwww」

フレイ「良し、や ら な い か ?」
手始めに、と言わんばかりにフレイは翼竜と対峙した。
翼竜は吼えると、俄かに突進をしてきた。
フレイ「英語リスニング」
槍から刃を放ち、突進をする翼竜の両翼を斬り落とすと、すぐさま腰の剣を抜いて投げつけ、苦しむ翼竜の頭を貫いた。
悠々と即死した翼竜に迫り、頭の剣を引き抜いた。当然ながら、他の翼竜が迫っているが・・・
レン「チンポ〜チンポみるく〜」
すかさず間に入り、既に目の前の翼竜を見上げた。・・・が、既に翼竜は息絶えていた。
恐らく心臓でもあるのであろう腹部に、大きな穴が空いており、レンとは逆側に倒れた。
リョウ「俺は批評と言ってもあくまで素人として批評している。
作画などといわず、「絵がなんか下手」「なんか話が微妙だな」この程度にしている

良く見る、「脚本が・・・」や「演出が・・・」等、それっぽい用語を使う事はあまりしない。
なぜなら、その道の勉強をしてきた人たちがやっていることを、
ただの娯楽として楽しんでいる自分達が口出し出来る部分では無いから。

そういった素人のレベルを超えた指摘は、それ専門の批評家たちがいるだろう」
最初の位置からほぼ動いていないリョウが、まだ名もない第四の刀を鞘に収めていた。
フレイ「
やべぇww
とうとうフィギュアに手を出してしまったww
http://www.imgup.org/iup302047.jpg


80 :名無しになりきれ:2006/12/20(水) 00:36:09
もどってきた

81 :名無しになりきれ:2006/12/20(水) 00:43:15
まあ一言で言うなら、保守乙

82 :名無しになりきれ:2006/12/20(水) 00:47:39
もうすぐ魔方陣だ走れ!!

83 :名無しになりきれ:2006/12/20(水) 00:56:17
>>82
wwwwwwwwww勝手に走ってろwwwwwwwwwwwww

84 :名無しになりきれ:2006/12/20(水) 00:57:16
走れ!走れ!

85 :名無しになりきれ:2006/12/20(水) 01:00:04
燃やせ殺せ奪え

86 :名無しになりきれ:2006/12/20(水) 01:01:08
心臓をえぐり食らえ

87 :凛星・緋刃 ◆F6KBXXXXQI :2006/12/26(火) 01:13:22
>58 >78
凛星:「あの人達って……」
光の精霊を求めるため地下街を抜けようとしていたところ、遠くでカイザー達が翼竜と戦っている姿を見かけた。
緋刃:「奴らがここにいるということは、この道を抜ければ光の精霊に辿り着く事ができるということだな」
凛星:「どうするアルか?このまま通り過ぎた方がいいアルか?」
緋刃:「……いや、竜ごと奴らを倒す。そして精霊をまとめて奪ってやる」
その言葉を聞き、凛星は呪符を数枚空に放り投げた。
呪符の周りから黒雲が起こり稲光が走る、その雷の周りを氷が覆い巨大化していく。
カイザー達の真上に幾つもの氷の塊が浮かび上がっている。
凛星:「私は彼らを助ける気は無い、だけど協力する義理もないアルよ!!」
掲げた手を振り下ろすと、雷を封じ込めた氷の塊がカイザー達と翼竜に一気に降り注いだ。
緋刃:「さぁどうするよ……この距離ではお前たちが不利だぜ」
槍を構えた緋刃が不敵な笑みを浮かべ、カイザー達を見た。

88 :名無しになりきれ:2006/12/26(火) 07:32:00
∧_∧      ぼこぼこにしてやんよ
 ( ・ω・)=つ≡つ
 (っ ≡つ=つ
 /   ) ババババ
 ( / ̄∪

89 :名無しになりきれ:2006/12/28(木) 13:50:42
いまだに平和だ大地の精霊殿

90 :名無しになりきれ:2006/12/29(金) 18:58:34
魔王の力はまだ及んでない・・・
いや別の魔王が守護しているのだ

91 :名無しになりきれ:2006/12/29(金) 19:26:47
12月29日
どんなだっけ?
シャンソンの日
美輪昭宏等が活躍した喫茶店が閉店したことから
12月29日
どんなだっけ?
シャンソンの日
美輪昭宏等が活躍した喫茶店が閉店したことから
12月29日
どんなだっけ?
シャンソンの日
美輪昭宏等が活躍した喫茶店が閉店したことから
12月29日
どんなだっけ?
シャンソンの日
美輪昭宏等が活躍した喫茶店が閉店したことから

92 :名無しになりきれ:2007/01/05(金) 02:31:04
魔王・・・・だ

93 :名無しになりきれ:2007/01/05(金) 10:14:55
空っぽだった>>1のスレに光が差した〜♪
見ageた大空青く澄みきって逝く〜♪
閉ざしたスレをageる事を決めた〜♪
自分をスレさえも変えてしまえそうな〜♪
瞬間を感じる今>>94に〜♪

94 :名無しになりきれ:2007/01/07(日) 16:41:51
誰かいるのか?

95 :名無しになりきれ:2007/01/07(日) 21:58:16
我は魔王・・・・・

魔界の支配者なり・・・・・

ただし北半分だけだがな・・・・・

さあ来るがいい冒険者ども・・・・・・

歓迎してやろう・・・・・

96 :名無しになりきれ:2007/01/09(火) 16:48:40
平和ですわね〜〜大地の精霊殿は(ry

97 :フレイ&リョウ&レン ◆FR1zM42Xho :2007/01/09(火) 20:22:46
>87
翼竜の一匹が突進の体勢を見せる。
フレイ「来るよ!・・・え?」
咄嗟に構えるが、上空で稲光が起こった。
リョウ「どうやら・・・敵はこいつらだけではないらしい。・・・少なくとも、人型だな」
上空を見上げると、立ち昇る黒雲の間に呪符が見え隠れする。
氷塊が幾つも出現しており、恐らくはそれで攻撃を仕掛けるのだろう。
リョウ「この状況を打開しなくてはならないな・・・良し、俺が」
フレイ「俺が氷塊をやるよ。ホラ、もう時間無いよ?レンは翼竜、リョウは万が一のために符を!」
リョウの言葉を遮り、さっさと跳んでしまう。もう氷塊は落ち始めている。
フレイ「ッ・・・!行くぞ!」
槍に気を込め、更に長さを増させる。カイザー達は余裕で・・・数体の翼竜までもカバーできそうだ。
延長させると、すかさず槍を振り回して氷塊を全て砕いた。
フレイ「良しッ!」
リョウ「烈刃ッ!」
フレイが着地すると同時にリョウは鎌鼬を放ち、寸分違わず符を切断した。
リョウ「大抵は一回だけだとは思うが・・・お前、大丈夫か?」
フレイ「つ、疲れた・・・いや、カイザー達にお願いするのもアレだしね。お世話になりっぱなしだし」
さっきので体力を消耗し過ぎたのか、立ったは良いがしばらくは動くのが辛いようだ。
レン「とりゃッ!」
何故か怒っていて、流石のレンでも突進の隙に難なく首を切り落とした。
リョウ「・・・まだ残っているな」
レン「ま、一人一匹、ってのは達成出来たけどな。久々に俺に手柄・・・」
翼竜もさっきの攻撃で二匹ほど死んだらしい。

98 :名無しになりきれ:2007/01/10(水) 04:11:44
…ぁっ…んっ…やぁっ!らめぇえな

99 :名無しになりきれ:2007/01/10(水) 06:42:54
悔しい……でも、感じちゃう〜!あっ……うっ、らめぇぇぇ〜

100 :名無しになりきれ:2007/01/10(水) 11:52:57
せめて週一回きてくれ

101 :名無しになりきれ:2007/01/10(水) 20:05:18
だが断る

102 :カイザー&ザイガ ◆OrJKdYNK3U :2007/01/12(金) 17:38:15
>>87>>97
ザイガ「おらぁ!バーニングナックルゥア!!」
炎を纏った拳で翼竜の体を焼き尽くす…そうしていると、上空に異変が起きた。

なんと、氷塊が作り出され、この場にいる全員を狙っていたのだ。
カイザー「っ、敵はこいつらだけじゃなかったか…!」
だが、この攻撃はフレイによって阻止され、一向にダメージを受けた者はいないようだ。
ザイガ「助かったぜ…サンキュー、フレイ!
     それはそうと…翼竜なんかに構ってる暇はねえんだ!」
そう言うと、両拳を握り上に挙げた。
両拳のちょうど中間地点を中点として、赤透明な直径50cmほどの球体が作られた。

ザイガ「爆炎四方掃射!!」
球体の周り四方向へ大きな炎が直線的に発せられ、残った翼竜を全て焼き払った。
ちなみに、この技名はザイガが今思いついたらしい。

ザイガの発した炎は消え、カイザーが言葉を発した。
カイザー「…さて、どうするお前達?
      今のところ、俺にはお前達と戦う理由が無いから、無益な血は流したくないんだがな。」
その言葉は、明らかに緋刃達に向けたものであった。

103 :名無しになりきれ:2007/01/13(土) 01:18:24
戦え・・・

104 :名無しになりきれ:2007/01/13(土) 05:15:40
>>102
おらぁ!バーニングナックルゥア!!
おらぁ!バーニングナックルゥア!!
おらぁ!バーニングナックルゥア!!
おらぁ!バーニングナックルゥア!!



あまりの厨臭さに吹いたw
書いてる人リアル厨房だろwwwww
なんで厨房なんかがスレ主なんだよwwwwwww

105 :名無しになりきれ:2007/01/13(土) 05:40:59
確かに。
普通はサニーパンチだろ。

106 :名無しになりきれ:2007/01/13(土) 16:55:10
>104>105
どーでもいいけどお前らは邪気眼行って叩いてこい
ここの方がマシっていうか俺はこのノリ好きだ



107 :名無しになりきれ:2007/01/13(土) 17:01:59
>104
謝れ!!テリーボガードに謝れ!!

108 :名無しになりきれ:2007/01/13(土) 17:10:07
ナッコォならまだしもナックルゥアって何だよw

109 :名無しになりきれ:2007/01/13(土) 17:14:09
>108
オリジナリティと熱血パワーがあふれすぎたんだろうwww
どうだ参加しないか?

110 :名無しになりきれ:2007/01/13(土) 17:16:42
普通に考えてナックルをナッコォとか言わんだろ、そこだけ英語かぶれなのかよ
誰だ最初にナッコォとか言い出した奴は

111 :名無しになりきれ:2007/01/13(土) 17:21:20
灼熱拳の方がかっこいいかもしれない
たとえ厨臭くてもな!!
あ、これは保守なんでよろしく
まえみたく落ちるよりは雑談でも保守された方がいいですよね
カイザー様

112 :名無しになりきれ:2007/01/13(土) 17:22:59
保守は1日に何回もやるものじゃねえよ

113 :名無しになりきれ:2007/01/13(土) 17:24:06
自重する


114 :名無しになりきれ:2007/01/13(土) 19:07:35
厨房同士の雑談は見苦しいですねwwwww

115 :おらぁ!バーニングナックルゥア!!:2007/01/13(土) 19:11:33
>>114
おらぁ!バーニングナックルゥア!!

116 :名無しになりきれ:2007/01/13(土) 19:21:11
痛いwww
痛いよマジでwwwww

117 :神聖帝王カイザー:2007/01/13(土) 19:44:23
>>116
ちっ、まだ生きていやがったか!
ハイパーエターナルフォースブリザードサンダーナックルゥア!!!


118 :モズ:2007/01/13(土) 19:47:34
荒らし報告してきますた

119 :名無しになりきれ:2007/01/13(土) 19:48:31

∧_∧      おらぁ!バーニングナックルゥア!!
 ( ′+`)=つ≡つ
 (っ ≡つ=つ
 /   ) ババババ
 ( / ̄∪

120 :名無しになりきれ:2007/01/13(土) 19:48:38
長いよ!!技名長すぎるよ!!
やっぱ技名は短くシンプルに放った後に言うべきだ

121 :名無しになりきれ:2007/01/13(土) 19:50:36

 ∧_∧      おぁ!バルゥア!!
 ( +`)=つ≡つ
 (っ つ=つ
 /   ) バババ
 ( /∪

122 :名無しになりきれ:2007/01/13(土) 19:52:12
盛り上がってま…ぁっ…んっ…やぁっ!らめぇえ

123 :名無しになりきれ:2007/01/13(土) 19:53:52
短いよ!!技名短すぎるよ!!
やっぱ技名は普通にに放つ前に言うべきだ


124 :名無しになりきれ:2007/01/13(土) 19:55:07
うわぁマッサカスレの時代に戻ったようだ
この雰囲気

125 :名無しになりきれ:2007/01/13(土) 19:56:37
マッサカスレはこんな無駄な流れじゃねえ

126 :名無しになりきれ:2007/01/13(土) 20:00:48
マッサカが帰ってきて質談しつつ話を進めればいい

ってなわけでここは冒険者ギルドホストカイザーを夢見る若者たちが集まる場所
出番が来ないキャラクターたちの溜まり場である

127 :オメガウェポンU所持者:2007/01/13(土) 20:03:20
>>117
隙ありだカイザー!
喰らえ、99 式術式砲オメガウェポンU最終形態ディバイテッドライフルGAT―000000009
発射!

128 :名無しになりきれ:2007/01/13(土) 20:05:39

∧_ ∧      おらぁ バーニングナックルゥア!!
 (  ′+
∧_∧    カイザー?  ぼこぼこにしてやんよ
 ( ・ω・)=つ≡つ
 (っ ≡つ=つ
 /   ) ババババ
 ( / ̄∪`)=つ≡つ
 (っ ≡ つ=つ
 /    ) ババババ
 ( / ̄∪

129 :神聖帝王カイザー:2007/01/13(土) 20:13:31
>>127
この超超高密度魔術結界発生魔法鎧(マジックアーマー)ニ式改「光の礼拝堂」
の前にそんな攻撃は無力だ!
さあ今度はこっちの番だ!
行くぞ!スーパーメガマックキガワロスズミヤハルヒチュウオツンデレクイエムウラフラウルクルー波!

130 :名無しになりきれ:2007/01/13(土) 20:16:47
wwwww何このスレwwwww
wwwwwwワロスwwwwwwwwwww

131 :名無しになりきれ:2007/01/13(土) 20:21:32
今年の流行語大賞は『バーニングナックルゥア!!』に決定しますた

132 :名無しになりきれ:2007/01/13(土) 20:22:49
神聖カイザーとやらマジで氏んでくれ

>>神聖カイザーの特徴

 1.サークル活動と聞いて連想するのは同人だ。
 2.服は自分が買うが、結局髪型がイタイせいで高い服が無駄になる。
 3.「月刊少年エース」「電撃プレイステーション」「ASUKA」の内、定期購読していた雑誌がある。
 4.ヲタクと呼ばれないように行動しているつもり。
 5.「CC」と言えば「ピザハット」だ。
 6.やたらと独り言が多い。
 7.部屋は整理され、特にコレクション周りはかなりきれいだ。
 8.無理に茶髪、金髪に染め、ワックスは付けすぎ。
 9.人名:「○きどうざん」 ○に入るのは「り」である。
10.モー娘。のメンバーは全員言えないがネギま!?の生徒のフルネームは6人までは分かる。
11.ファッション雑誌の名前は3個以上言え、その上でエロゲをやる自分をやり手だと思っている
12.アニメは作画崩壊の際の2chの祭りがなんだかんだで楽しみ。
13.「メッセサンオー」「虎の穴」「アニメイト」の袋を持って平気で町を歩ける。
14.ゲームをネットで落とした事がある。
15.携帯の着メロはアニメorエロゲーの主題歌。
16.遊びに行く場所は決まって秋葉原。
18.「メイド」「巫女」「ネコミミ」と聞くと妙に冷めたコメントをして他のオタクと違うことをアピール。


133 :名無しになりきれ:2007/01/13(土) 20:25:44
>>131
いつまでも技名一つにつっかかるんじゃねーよ。








おらぁ!バーニングナックルゥア!!

134 :名無しになりきれ:2007/01/13(土) 20:27:39
ε=ε=┏( ・_・)―〇
↑バーニングナックルゥア!!

135 :ZERO:2007/01/13(土) 20:34:49
>>1
大分苦戦している様じゃないか。
今なら格安で助けてやってもいいぞ。

136 :名無しになりきれ:2007/01/13(土) 20:35:52
そのカニはスレ主じゃねえw

137 :名無しになりきれ:2007/01/13(土) 20:40:54
【年齢】ZERO
【性別】 男
【職業(LV)】 不明
【魔法・特技】 不明
【装備・持ち物】 黒い仮面、黒いマント
【身長・体重】 身長175 体重53
【容姿の特徴、風貌】 常に黒い仮面とマントに身を包んでいる
【性格】 冷静沈着
【趣味】 不明
【人生のモットー】 不明
【自分の恋愛観】 不明
【一言・その他】
カイザー!
貴様は、何もかもが甘すぎる!だから、荒らしの侵入を許すのだ!

138 :カニザー:2007/01/13(土) 20:44:59
また変なのが沸いたか…

139 :名無しになりきれ:2007/01/13(土) 22:37:51
魚介類よりましだ!!
>137
冒険者ギルドにようこそ


140 :名無しになりきれ:2007/01/14(日) 01:12:49
カイザーチームとフレイチームと緋刃チームしかいないが・・・
魔方陣はもうすぐだ早く脱出しろ

141 :名無しになりきれ:2007/01/14(日) 06:33:52
遥か昔…バーニングナックルゥア!!を我が物にせんとする魔王軍とそこに住まうヒッキーとの戦いがあった…
後に邪魔戦争と呼ばれるこの戦いは魔王が封印され一応の決着をみたと伝えられている…。

それから10年後…大昔のバーニングナックルゥア!!を忘れ人々は平和に暮らしていた。
だがいつからか人々の間に魔王が復活したとの噂が広まり始める。
そして一部のヒッキーはそれがタダの噂ではないということを確信し始めていた…。

俺は神聖帝王カイザー、このパーティのリーダーだ。
このバーニングナックルゥア!!我が物に和に暮らしていた。
だがいつからか人々の間に魔王が復活したとの噂が広まり始める。
そして一部のヒッキーはそれがタダの噂ではないということを確信し始めていた…。

俺は神聖帝王カイザー、このパーティのリーダーだ。
このバーニングナックルゥア!!を我が物にしようと企む魔王を倒すため、ともに戦ってくれる仲間を募集している。
さぁ、俺たちと共に打倒魔王の旅に出よう!


142 :神聖帝王カイザー:2007/01/14(日) 06:54:04
>>140
電波め!おらぁ!ハイパワーバーニングナックルゥア!!

143 :名無しになりきれ:2007/01/14(日) 07:21:49
今からここは「おらぁ!バーニングナックルゥア!!」で1000を目指すスレになりました。
では、どうぞ↓

144 :名無しになりきれ:2007/01/14(日) 07:26:56
おらぁ!バーニングナックルゥア!!

145 :名無しになりきれ:2007/01/14(日) 07:38:46
おらぁ!バーニングナックルゥア!!

146 :名無しになりきれ:2007/01/14(日) 08:43:57
ツインテール市ね

147 :名無しになりきれ:2007/01/14(日) 08:45:31
( ´Д)ヒソ(´Д`)ヒソ(Д` )
ジャイアンはゴウダタケシ
(´∀`)

148 :名無しになりきれ:2007/01/14(日) 08:56:32
ば…れ………た

149 :名無しになりきれ:2007/01/14(日) 08:59:19
われわれは数多くのTRPGスレを荒らす魔王ツインテールを倒すべく旅に出たのであった
だがそのたびは長く険しいものになるだろう


150 :名無しになりきれ:2007/01/14(日) 09:04:45
〜完〜

151 :名無しになりきれ:2007/01/14(日) 09:09:33
我が名は・・・魔王ターナッカー・タゴサークなり

152 :神聖帝王カイザー:2007/01/14(日) 09:25:23
>>151
俺のスレまで乗り込んでくるとはいい度胸だ!
行くぞ!
おらぁ!バーニングナックルゥア!!
おらぁ!バーニングナックルゥア!!
おらぁ!バーニングナックルゥア!!

153 :名無しになりきれ:2007/01/14(日) 09:27:12
( ´Д)ヒソ(´Д`)ヒソ(Д` )
ジャイアンはゴウダタケシ
(´∀`)

154 :名無しになりきれ:2007/01/14(日) 09:59:30
ああそうか
厨房が起きたのか

155 :名無しになりきれ:2007/01/14(日) 16:45:46
>105
サニーパンチって何?

156 :名無しになりきれ:2007/01/14(日) 16:53:37
太陽の力を借りて今必殺の!!シャイニングナッコォ!!

157 :神聖帝王カイザー:2007/01/14(日) 18:43:11
偽のカイザーを倒すための仲間を募る。
【おらぁ!バーニングナックルゥア!!】の項目には何か厨臭いセリフを書いとけ。


参加用テンプレ。
【性別】
【必殺技】
【容姿の特徴、風貌】【おらぁ!バーニングナックルゥア!!】

158 :名無しになりきれ:2007/01/14(日) 18:57:09

∧_∧     神聖カイザー? ぼこぼこにしてやんよ
 ( ・ω・)=つ≡つ
 (っ ≡つ=つ
 /   ) ババババ
 ( / ̄∪

159 :陰のヤム飯:2007/01/16(火) 05:05:38
【性別】 男
【必殺技】 零式エターナルフォースブリザード
【容姿の特徴、風貌】ヤム飯と同じ
【おらぁ!バーニングナックルゥア!!】俺は…奴の陰だ!


160 :名無しになりきれ:2007/01/16(火) 19:02:33
YAMU

161 :名無しになりきれ:2007/01/16(火) 19:03:30
奈良の救急はやる気がないので昔から有名です。女子医大はいじめにあっています。
洋服の青山はオウム真理教とは関係ありません。青森
では医師不足で大変です。高月整形外科はネット上で営業妨害をされています。
福島からは医師は消えてなくなるようです。

162 :???:2007/01/17(水) 13:27:16
クッ・・・世界の終焉が近づくにつれて
この身体に封じていた【真眼】の力が抑えられなくなっている・・・・・・
早く資質を持つ者へ受け継がなければ・・・本来は一子相伝の力・・・・・・
資質を持たない私では抑えようが無い・・・・・・ククク・・・・・
このまま星ごと滅びるか・・・・

163 :名無しになりきれ:2007/01/18(木) 09:25:29
ここは削除される前に1000を目指すスレになりますた

164 :名無しになりきれ:2007/01/18(木) 17:05:47
ここは光の精霊殿
「クロススラッシャー!!」

今日も必殺技の練習をする精霊戦士たち
「ヴァルテクスヴァースト!!」

あ〜もううっせぇ!!ナレーションぐらいやらせろ!!

165 :名無しになりきれ:2007/01/19(金) 00:55:39
魔法陣だ!走れ!

166 :凛星・緋刃 ◆F6KBXXXXQI :2007/01/19(金) 23:44:11
>97 >102
凛星:「狙いはぴったり、これで勝負ありネ」
凛星の作り出した大型氷塊がカイザー達に降り注いだ。
しかしその氷塊はフレイに砕かれ呪符はリョウに斬られてしまった。
凛星:「まだまだ!呪符ならまだいっぱい・・・」
緋刃:「止めとけ」
さらに呪符を繰り出そうとする凛星を緋刃が牽制した。
凛星:「今ここで奴らを足止めすれば光の精霊も手にはいるアルよ!」
緋刃:「時間と労力の無駄だ、こんな所で消耗戦をやるのは賢くねぇ」
緋刃は闇の精霊の剣の刃から布を取り地面に突き刺した。

緋刃:「奴ら一人一人の力なんぞ大したこたぁねぇ、ただ」
凛星:「ただ?」
緋刃:「互いに協力し合うからその何倍の力を出してきやがる。
    だから、しばらくは奴らの好きなようにやらせておくんだ」
カイザー達の技と目の前の翼竜の死骸を見ても緋刃は動じる事無くそう言った。
緋刃:「奴らの動きから目を離すな、いつでも動けるようにしろ」
緋刃は剣をカイザーに向け
緋刃:「てめぇが戦う理由が無いならそれでいい、さっさと精霊置いてとっとと失せたらどうだ?」
不敵な笑みを浮かべた。

167 :名無しになりきれ:2007/01/20(土) 02:51:22
>>166
単純に人数の差じゃねえかw

168 :名無しになりきれ:2007/01/26(金) 12:47:35
http://thumb.uploda.org/file/uporg667489.jpg

169 :名無しになりきれ:2007/01/27(土) 11:39:05
age

170 :名無しになりきれ:2007/01/27(土) 12:13:13
戦え!!

171 :名無しになりきれ:2007/01/27(土) 19:45:19
書き込み感覚が遠すぎる!!

172 :名無しになりきれ:2007/01/28(日) 00:29:53
西田幾多郎とニーチェとハイデガーとデカルトとキルケゴール

173 :名無しになりきれ:2007/02/04(日) 09:53:00


174 :名無しになりきれ:2007/02/05(月) 10:49:14
バーニングナックルゥア!!ネタにされまくってから誰も来てないなw

175 :フレイ:2007/02/05(月) 13:49:40
避難所にすら書けないので、ここで失礼します。
一月の中頃からずっと規制されていて、
一向に解除されないので、
申し訳ありませんが先に進めてください・・・

176 :名無しになりきれ:2007/02/05(月) 15:42:10
禁壷とか専用ブラウザ使えよ
MACもあるよ
それでもだめなら大杉君
http://oo.2ch2.net/


177 : ◆FR1zM42Xho :2007/02/06(火) 01:29:08
>176
それがどうも駄目なんです。
公開PROXY云々で、解除待ちなんです。
もしこのまましばらくしても駄目だったら、この携帯でなんとか・・・
俺のでないので、頻度か落ちかねませんが・・・

178 :名無しになりきれ:2007/02/06(火) 02:41:10
>177
こっちもダメ?

代理投稿スレ
http://yy44.60.kg/test/read.cgi/figtree/1161001942/


179 : ◆FR1zM42Xho :2007/02/06(火) 20:06:28
>178
避難所と同じで、BBQ機能云々で駄目でした・・・
色々していただいたのに申し訳ありません。
何なんだもう・・・orz

180 :名無しになりきれ:2007/02/06(火) 20:58:35
>179
携帯で書き込めるなら、携帯で本文を書けばいいのでは?
パケ代が定額ならばの話だが。

181 :神聖皇帝カイザー:2007/02/06(火) 21:20:41
遥か昔…バーニングナックルゥア!!を我が物にせんとする魔王軍とそこに住まうヒッキーとの戦いがあった…
後に邪魔戦争と呼ばれるこの戦いは魔王が封印され一応の決着をみたと伝えられている…。

それから10年後…大昔のバーニングナックルゥア!!を忘れ人々は平和に暮らしていた。
だがいつからか人々の間に魔王が復活したとの噂が広まり始める。
そして一部のヒッキーはそれがタダの噂ではないということを確信し始めていた…。

俺は神聖帝王カイザー、このパーティのリーダーだ。

このバーニングナックルゥア!!を我が物にしようと企む魔王を倒すため、ともに戦ってくれる仲間を募集している。
さぁ、俺たちと共に打倒魔王の旅に出よう!

182 :名無しになりきれ:2007/02/06(火) 21:25:38
>177 プロキシを使わなければいい


183 :名無しになりきれ:2007/02/06(火) 21:38:32
>179
これはどうよ
http://8131.teacup.com/figtree/bbs


184 : ◆FR1zM42Xho :2007/02/07(水) 07:09:30
>180
定額じゃないんです・・・
でも、>183さんのを使わせてもらえそうなので、やってみます。

>182
使ったこともないのですが・・・

>183
多分そこなら大丈夫です!ありがとうございます。
後ほどやってみます!

185 :フレイ&レン&リョウ ◇FR1zM42Xの代理:2007/02/07(水) 21:56:38
>102.166
カイザー達によって翼竜は全て片付いた。
が、カイザーは緋刃達に言葉を向けた。
言葉を向けられた緋刃は不敵な態度で挑発する。
フレイ「やっぱり・・・」
リョウ「精霊を置いて失せる・・・ね。
    まぁ、ここはカイザー達の判断に任せるか。
    レン、奴等の不意打ちに備えておけ」
レン「お、おう・・・」
レンは少しを位置を変えた。
リョウは座り込んでいるフレイに近付き・・・
リョウ「大丈夫か?見慣れない技だったが」
フレイ「昔の事を思い出しただけだよ・・・ちょっとだけね」
リョウ「そうか。動けるか?」
フレイは意外とスムーズに立ち上がった。
フレイ「まぁ、何とか六割程度には」
リョウ「充分だな。レンと一緒にやってくれ」
フレイ「分かった」
頷くと、レンの隣まで移動した。
リョウ「さて・・・何を考えているのか」
相手が備えていると思われる今は、静観するしかない。

186 :バーニングナックルゥア代理人:2007/02/08(木) 15:32:21
カイザー達によって翼竜は全て片付いた。
が、カイザーは緋刃達に言葉を向けた。
言葉を向けられた緋刃は不敵な態度で挑発する。
フレイ「バーニングナックルゥア」
リョウ「バーニングナックルゥア」
レン「バーニングナックルゥア
レンは少しを位置を変えた。
リョウは座り込んでいるフレイに近付き・・・
リョウ「バーニングナックルゥア」
フレイ「バーニングナックルゥア」
リョウ「バーニングナックルゥア」
フレイは意外とスムーズに立ち上がった。
フレイ「バーニングナックルゥア」
リョウ「バーニングナックルゥア」
フレイ「バーニングナックルゥア」
頷くと、レンの隣まで移動した。
リョウ「バーニングナックルゥア」
相手が備えていると思われる今は、静観するしかない。

それにしてもこの集団、バーニングナックルゥアである

187 :カイザー&ザイガ ◆OrJKdYNK3U :2007/02/08(木) 18:57:35
>166>185
>緋刃:「てめぇが戦う理由が無いならそれでいい、さっさと精霊置いてとっとと失せたらどうだ?」

カイザー:「残念だが、はいと返事するわけにはいかないな。」
そう言って、カイザーは身体を向き直した。
カイザー:「じゃ、先へ進むぞ」
足を進め始める、緋刃達の闘気が収まっていくのが分かったからだ。
ザイガ  :「フレイ達も行こうぜ、大丈夫か?」

こうして、一向は先へと進んでゆく。



188 :名無しになりきれ:2007/02/08(木) 20:24:23
嗚呼あああ

189 :名無しになりきれ:2007/02/08(木) 22:49:46
魔法陣だ!走れ!
ε=ε=┏( ・_・)┛

190 :名無しになりきれ:2007/02/13(火) 11:30:46 0
ここは光の精霊のいる町

191 :フレイ&レン&リョウ ◇FR1zM42X の代理:2007/02/15(木) 02:37:05 0
>187
カイザーはあっさりと断ってさっさと行ってしまった。
>フレイ達も行こうぜ、大丈夫か?
フレイ「あ、大丈夫だよ。どうする?」
リョウ「殺気は収まって来たが・・・とりあえず行くか。
    ・・・何事も無ければ良いのだがな」
向きを変えて進むが、まだ刀から手は離していない。
フレイ「用心深いなぁ・・・でもまぁ、また魔物がいないとも限らないしね」
レン「あいつらとは戦わなければそれが一番良いんだけどな・・・」
追うような形でカイザー達の後に続いた。

192 :名無しになりきれ:2007/02/18(日) 17:02:40 0
光あふれるクリスタルの塔が立っている

193 :名無しになりきれ:2007/02/18(日) 20:30:49 0
まるで光の国だ

194 :黒いローブの男:2007/02/20(火) 00:38:03 0
(…なるほど…翼竜程度では、もはや時間稼ぎにしかならぬか。)

歩き出したカイザー達の上空、黒いローブに身を包んだ男が冷たい視線でパーティーを見下ろしていた。

(精霊集めが終わったところで奴らを始末し、いただくつもりだったが…。)
(これ以上力を付けられては、後々厄介だな。…先回りして、次の町で仕掛けるか。)

短い呪文の詠唱が終わると、男の姿はそこから消えた。

195 :凛星・緋刃 ◆F6KBXXXXQI :2007/02/22(木) 03:06:07 0
>187 >191
カイザー達は目的地に向け歩み始めた、凛星達と争う気はないらしい。
凛星:「あー、行っちゃったアルか。まぁ当然かもしれないアルけど」
つまらなそうに剣を地面から抜いた緋刃に告げた。
緋刃:「それが奴らの答えなんだろ、なら力づくでも奪ってやる」
 
大分距離を置いた後に、凛星は翼竜達の死骸を眺めた。
凛星:「この死骸は・・・綺麗に殺せているアルね。
    首が切れちゃっているけど繋げば問題ないアルね」
緋刃が何体かの死骸の部分を集めてきた。
緋刃:「どうだ?これはまだお前の術でどうにかなるだろ」
凛星:「うん、ちょうどいいアルね。あとはもう少しいい胴体があればいいアルけど・・・この穴の空いたのでいいか」
小さなため息をつき、もう一方の黒焦げになった竜を見る。
凛星:「どうせ倒すなら、もう少し綺麗に殺して欲しいものアルね。
    こんな風に丸焦げにするのは単細胞のおバカさんのやることアル」
緋刃:「ああ、バカだな」
そう言いながら、緋刃は焼けた竜の肉を食べていた。

凛星は死骸の部分を氷と縛魂釘で繋ぎ止める作業を終え、最後の作業を始めた。
緋刃:「これくらいの時間なら十分奴等にも追い着けそうだな」
二人は継ぎ接ぎの竜の死骸の上に乗りカイザー達の行ったであろう方角を見た。
凛星:「しっかり捕まっていて、フェイ。
    あと闇の精霊を使うアルよ」
竜に呪符を何枚も貼り付け、剣を竜に突き刺した。
すると死んだはずの竜の目が赤く光り低いうめき声を上げた。
凛星:「お前の魂は我が支配下だ、我が魂に傅き我が名に平伏し我が命に絶対の服従を!!
    その翼で空を切り裂け!!」
黒い闇が体を包み竜は街の出口に向け飛び始めた。

196 :フレイ&レン&リョウ ◆FR1zM42Xho :2007/02/22(木) 12:04:14 0
>195
緋刃達からはかなり遠ざかったようだ。
次の目的地に行くべく、先程までより少し早く歩を進めた。
レン「ふぅ・・・何も無かったな。一応」
リョウ「取り越し苦労だったな・・・」
しばらくして、二人はそう言ったが、すぐにフレイが口を挟んだ。
フレイ「そうでも無いんじゃないかな」
リョウ「・・・あぁ、確かに・・・な」
レン「うへぇ・・・あいつ等なのか・・・?」
背後から何かが迫って来る気配を、ありありと感じる事が出来た。
フレイ「どうしたもんかなぁ・・・」
一応の臨戦体勢を取りつつ、出来る限り歩を進めていく事にした。

197 :名無しになりきれ:2007/02/26(月) 09:17:09 0
世界よ!?

198 :カイザー&ザイガ ◆OrJKdYNK3U :2007/02/27(火) 21:37:51 0
>>195-196
ザイガ  :「は、はーっくしょい!」
カイザー:「風邪か?馬鹿は風邪を引かない筈だがな」
ザイガ  :「風邪じゃねえよ…って、今俺を馬鹿にして…」
カイザー&ザイガ:「…ッ!」
二人は会話を止め、表情が鋭く変わる。

カイザー:「力が動いている、複数だな」
ザイガ  :「そうみてえだな、嫌な感じがする力だ」

歩くスピードを無闇に上げても追いつけない程の早さだ。
おそらく一同の先を越してしまうだろう。

199 :名無しになりきれ:2007/02/27(火) 22:17:40 0
やる気なさ過ぎwwww
無理な延命は止めていいぞ

200 :名無しになりきれ:2007/02/28(水) 21:36:38 0
ここは大地の精霊殿

「きませんわね・・・・」
大地の巫女はカイザーたちが来るまで待っているのだがなかなか来ない

彼女はカイザーが別の精霊を求めに行ったとは知らないのだ


201 :魔法中年リリカルなっぱ ◆zGlsn29RE. :2007/02/28(水) 21:53:01 O
【名前】なっぱ
【年齢】秘密
【性別】男
【職業(LV)】魔法少女
【魔法・特技】いろんな魔法
【装備・持ち物】レイジングハート
【身長・体重】でかくて重い
【容姿の特徴、風貌】禿げてる
【性格】心優しい
【趣味】ないしょ
【人生のモットー】思うがままに生きる
【自分の恋愛観】いい男ならノンケでも食う
【一言・その他】本当は小さな女の子に渡る筈の物が、変な禿げたマッチョのおっさんに渡ってしまった。
フェレットを常に連れている。
服装は上下共に白。スカートも白。
パッツンパッツンなのだ。
この服は特殊な服で、防護服となっている。
レイジングハートは魔法を行使する為の杖。いつもは赤い宝石となっており、パンツの中に入れてある。

202 :名無しになりきれ:2007/03/02(金) 14:30:00 0
最終話 希望を胸に すべてを終わらせる時…! 
カイザー「チクショオオオオ!くらえデーモン!新必殺強斬り!」
デーモン「さあ来いカイザー!オレは実は一回刺されただけで死ぬぞオオ!」
(ザン)
デーモン「グアアアア!こ このザ・アクマと呼ばれる四天王のデーモンが…こんな小僧に…バ…バカなアアアアアア」
(ドドドドド)
デーモン「グアアアア」
リッチ「デーモンがやられたようだな…」
ナイトメア「フフフ…奴は四天王の中でも最弱…」
ドラゴン「人間ごときに負けるとは魔族の面汚しよ…」
カイザー「くらええええ!」
(ズサ)
3人「グアアアアアアア」
カイザー「やった…ついに四天王を倒したぞ…これで魔王のいる闇の城の扉が開かれる!!」
魔王「よく来たなカイザー…待っていたぞ…」
(ギイイイイイイ)
カイザー「こ…ここが闇の城だったのか…!感じる…魔王の魔力を…」
魔王「カイザーよ…戦う前に一つ言っておくことがある お前は私を倒すのに『伝説の剣』が必要だと思っているようだが…別になくても倒せる」
カイザー「な 何だって!?」
魔王「そしてお前の両親はやせてきたので最寄りの町へ解放しておいた あとは私を倒すだけだなクックック…」
(ゴゴゴゴ)
カイザー「フ…上等だ…オレも一つ言っておくことがある このオレに生き別れた妹がいるような気がしていたが別にそんなことはなかったぜ!」
魔王「そうか」
カイザー「ウオオオいくぞオオオ!」
魔王「さあ来いカイザー!」
カイザーの勇気が世界を救うと信じて…! ご愛読ありがとうございました!


203 :名無しになりきれ:2007/03/03(土) 22:17:51 0
やっとこさ仕事が終わったが・・・・なんだこの本

204 :名無しになりきれ:2007/03/08(木) 13:30:38 0
nazoda

205 : ◆OrJKdYNK3U :2007/03/10(土) 00:22:26 0
すまない、来月の終わりまでレスを返すのが極端に遅くなってしまうかもしれない
その場合は俺を抜かして進めてくれ

206 :名無しになりきれ:2007/03/10(土) 09:23:07 0
こんなペースだったらもう外部でやった方がいいんじゃねえのお前ら?
保守レスや荒らしの方が多過ぎて見ててウンザリするんだが。

207 :名無しになりきれ:2007/03/18(日) 20:21:22 0
ダイカイザー験算

208 :名無しになりきれ:2007/03/23(金) 15:02:30 0
保守はもう止めとけ
コテもはっきり言わんだけで、もう終わりたいのかもしれん

209 :名無しになりきれ:2007/03/31(土) 18:22:34 0
ずばばん!!

210 :名無しになりきれ:2007/04/09(月) 09:23:12 0
エイドリア〜ン!!
謎のボクサーにより魔王は打ち倒された

211 :名無しになりきれ:2007/04/11(水) 19:22:42 0
test

212 : ◆SoGLnhQ8WY :2007/04/13(金) 00:56:50 0
遥か昔…世界を我が物にせんとする魔王軍とそこに住まう人々との戦いが2度あった。
戦いは邪滅戦争と呼ばれ、最初の戦いは魔王が封印されて一応の決着をみたと伝えられている。
第二次邪滅戦争は復活した魔王を謎のボクサーが人知れず打ち倒した事によって決着をみたと伝えられている。




だが戦いは終わっていなかった。

「この程度で我を倒せると思っていたか?」
闇の城の中から響き渡る高笑いは、世界を闇と雷雲で包んでいった。

【名前】サタン
【年齢】1000歳以上
【性別】男
【職業(LV)】魔王(LV?)
【魔法・特技】千里眼、テレパシー、サイコキネシス、召還、回復、変身
【装備・持ち物】魔王の仮面、魔王のローブ、魔王の剣
【身長・体重】363p・?s
【容姿の特徴、風貌】見るからに凶悪な面構え(仮面だが)、血管の浮き出た手から伸びきった鋭い爪、黒きオーラに包まれている。
【性格】傲慢、強欲
【趣味】世界征服
【人生のモットー】世界は我が物
【自分の恋愛観】気に入れば手に入れる、飽きれば捨てる
【一言・その他】世界崩壊まで後788レス

213 :サタン ◆SoGLnhQ8WY :2007/04/13(金) 00:57:37 0
それから数年…

「ついに此処まで来たか」
闇の城中に響き渡るその声は外界の雷鳴よりもけたたましく、訪問者を見据える千里眼は闇を切り裂く鋭さを放つ。
「歓迎しよう…勇者達よ」
その声に呼応するように王室の扉は開かれた。

そして開かれた扉の前には―

214 :名無しになりきれ:2007/04/13(金) 06:58:02 O
サタンめ、騎士スレだけで飽き足らず、カイザースレにまで押し寄せて来やがった

215 :名無しになりきれ:2007/04/13(金) 08:40:02 O
>>205で帰ってくると言っているんだから、ここを使うなら来月まで待った方がよくね?
余計な火種抱えながら始める必要はないだら

216 :サタンの小姓:2007/04/13(金) 08:49:12 0
サタンの小姓は、差し出された主の杯に酒を注いだ。
ラベルには以下のように記されている。

http://yy32.kakiko.com/test/read.cgi/trpg/1120215788/

217 :名無しになりきれ:2007/04/13(金) 08:49:44 O
サタンよ
もう怒ってないから騎士スレに帰ってきなさい
帰ってきてお願い

218 :名無しになりきれ:2007/04/13(金) 09:49:57 0
アクラクラッシュ!!

219 :名無しになりきれ:2007/04/13(金) 19:03:26 0
魔王め!!許さんカイザー師匠われに力を!!

220 :名無しになりきれ:2007/04/13(金) 22:22:11 0
パワーウップ

221 :サタン ◆SoGLnhQ8WY :2007/04/19(木) 17:40:00 0
「ふん、名無しの戦士供が小賢しい…」
正面から放たれたアクラクラッシュを諸共せず、王室内は徐々に闇に染まっていく。
暗闇の王室の中、玉座に腰掛けたまま魔王は右手で杯を転がしながら、左手を天井に向けて伸ばす。
その指を打ち鳴らすと一瞬小さな雷が発生し、城中に響き渡るその音に呼応してか、その場に新たな4つの影が現れた。
「Demon…Lich…Nightmare…Dragon…」
呪文のようにそれぞれの名を唱えると、影はその形や色をそれぞれ具体化させていく。

「部屋の掃除だ」
魔王が右手に持っていた杯を放り投げると、それは床に落ちる前に杯は砕け、注がれていた中身が部屋中にぶちまけられた。
それを合図に蘇ったデーモン、リッチ、ナイトメア、ドラゴンの四天王は動き出す。
撒き散らされた酒と「敵」を片付けるために…

222 :名無しになりきれ:2007/04/20(金) 17:19:57 0
師匠!!

223 :名無しになりきれ:2007/04/20(金) 17:27:02 0
いっそ新スレ立てたら?

224 :名無しになりきれ:2007/04/21(土) 01:54:15 0
食らえパンチ

225 :名無しになりきれ:2007/04/22(日) 09:06:14 0
カイザーファイナルクラッシュ

226 :名無しになりきれ:2007/04/22(日) 21:58:36 0
まおうめ!!

227 :名無しになりきれ:2007/04/23(月) 15:51:20 0
カイザー流剣術
バーニング斬!!

228 :サタン ◆SoGLnhQ8WY :2007/04/25(水) 18:38:29 0
>>222
リッチ「久しぶりだな…」
そこには以前とはすっかり変わり果てた師匠の姿があった…
>>224
ナイトメア「ふっ…」
デーモン「グッ」
ナイトメアに向けられたパンチは盾にされたデーモンが食らった。
>>225
リッチ「我々に同じ手は通用しない…」
デーモン「グアアアア!」
再び盾にされたデーモンは砕け散った。
>>226>>227
サタン「ただの悪魔であるデーモンは悪魔の王たる私より確実に格下。やはり使えなかったか」
向けられたバーニング斬に対して、異次元から取り出した魔王の剣を交える。
四天王−1「魔王様!!!」
バーニング斬を魔王に向けた勇者にカイザー流剣術士にリッチ、ナイトメアが攻撃を仕掛ける。

229 :名無しになりきれ:2007/04/26(木) 23:50:23 0
1.ただの悪魔が四天王なんでしょうか
2.配下が魔王より格下でなかったら微妙です

230 :名無しになりきれ:2007/04/27(金) 20:45:43 O
よくわからんけど、頑張ってな。

231 :名無しになりきれ:2007/04/27(金) 22:24:31 0
カイザー流バーニングナックラァァァァァァァア!!
島本漫画ふう伸ばし


232 :サタン ◆SoGLnhQ8WY :2007/04/27(金) 23:29:27 0
>>229
ナイトメア「そうだ…奴は四天王と名乗るための数合わせ」
ドラゴン「それがザ・アクマが魔族の面汚しと言われる所以…」
リッチ「だが我々は魔王様に足りない所を各々補っている。奴と違って魔王様より完全に格下というわけではないのだよ」

>>231
魔王に向けられたバーニングナックラァァァァァァァア!!を念力で寄せられた>>230が食らう。
サタン「貴様ごときが高みの見物をしていられると思ったか?」
さらにその能力でカイザー流の使い手を弾き飛ばす。
四天王−1「カイザーに(たぶん)勝った魔王様にそんな手が通じると思っているのか」

233 :名無しになりきれ:2007/04/29(日) 12:20:19 0
必殺キィーック!

234 :名無しになりきれ:2007/04/29(日) 15:30:05 0
滅殺ドリルキィーック!!

235 :名無しになりきれ:2007/04/29(日) 17:49:15 0
爆殺ゴールデンドリルキィーック!!!

236 :名無しになりきれ:2007/04/29(日) 21:52:11 0
超殺ゴールデンドリルカスタムキィーック!!!!

237 :サタン ◆SoGLnhQ8WY :2007/04/30(月) 01:10:10 0
>>233-236
サタン「ふっ、当たらなければどうという事はない」
四天王−1「!」
だが魔王のよけたそれぞれのキックは闇の城に対して壊滅的ダメージを与える事になる。
リッチ「城が」
ナイトメア「崩れる!」
ドラゴン「魔王様、私めにお乗りください」


闇の城は崩れた。

238 :名無しになりきれ:2007/04/30(月) 12:14:41 0
今だ、ハイパーハリケーン!

239 :名無しになりきれ:2007/04/30(月) 16:50:50 0
続けてムーンサルトブレイブ!

240 :名無しになりきれ:2007/04/30(月) 19:18:37 O
エターナルフォースブリザード!

241 :名無しになりきれ:2007/04/30(月) 20:46:20 0
完!!

242 :名無しになりきれ:2007/05/01(火) 01:23:48 O
サタン先生の次回作にご期待ください!

243 :名無しになりきれ:2007/05/01(火) 16:44:46 0
目からビーム

244 :名無しになりきれ:2007/05/03(木) 11:04:14 0
カイザーオン

245 :名無しになりきれ:2007/05/03(木) 11:06:42 0
5月になったのにカイザーも来なければ参加希望も来ないな

246 :??? ◆SoGLnhQ8WY :2007/05/03(木) 21:59:54 0
魔王は滅びた…
それに伴って魔王軍も衰退し、やがて絶滅した。
何故滅びたのか、その真相は未だに謎のベールに包まれている…
伝説では「カイザー」という名の勇者の存在が大きくかかわっているとされている。
当のカイザーの行方は誰も知らない。




「―俺は…誰だ?」
崩壊した闇の城に現れた者は―

【年齢】18
【性別】男
【職業(LV)】邪騎士(LV20)
【魔法・特技】邪魔法・剣技、邪闘気
【装備・持ち物】鉄の鎧、輝くペンダント・邪悪なる剣、回復薬
【身長・体重】175p・70s
【容姿の特徴、風貌】短めの白い直毛、白目、常に鋭い表情、金色の闘気を放つ
【性格】冷静だがすぐに熱くなりやすい
【趣味】散歩
【人生のモットー】案ずるより生むが易し
【自分の恋愛観】互いが信頼できるような人と一緒になりたい
【一言・その他】どんな希望も、俺が暗闇に変えてやるさ

247 :名無しになりきれ:2007/05/03(木) 22:11:29 0
なんだ、結局荒らしだったのか

248 :名無しになりきれ:2007/05/03(木) 22:12:28 0
●邪騎士
騎士というのは勝手に名乗れるものではない
叙勲を受ける必要があるわけだ
国なり宗教団体なり、何らかの組織ないの称号になるわけだ
そのバックボーンに期待せずにはいられない

●邪魔法
魔法自体に正邪はない。使い方によって正にも邪にもなるわけだ
確立した体系があるというのなら相応の説明が必要だと思う

●冷静だがすぐに熱くなりやすい
これは冷静とはいえないだろw

ツッコミ癖があるから挨拶代わりの突っ込みは許せw
魔王が滅びてから、衰退→絶滅までどのくらいの期間を要したのだろうか?
噂ではなく、伝説になっているくらいだから1000年単位か?
そして???が闇の城に現れたのはいつの話だ?
1000年もたてば崩壊した城なんて更地になってそうだが

またツッコミしてしまったが、これからのスレの方向性などを示してもらえないと参加検討すら出来ないから頼む

249 :名無しになりきれ:2007/05/03(木) 22:18:28 0
●邪騎士
●邪魔法
聖魔法とかも聞き覚えがあるし、漫画的に言えば邪騎士とかって雰囲気だけで言うのも突っ込む程の話じゃない。
わざわざ突っ込むのは、突っ込みと言うよりは只の無粋だと思うが。

●冷静だがすぐに熱くなりやすい
タシケ先生がテニプリの前に連載してた「COOL(だっけ?)」みたいなモンじゃない?
あれは冷静だが熱くなりやすいキャラだったと思うぞ。

その後の突っ込みは「1000年もたてば〜」以外は同意。

250 :名無しになりきれ:2007/05/03(木) 22:20:51 0
聖の反対は邪じゃないけどな

251 :名無しになりきれ:2007/05/03(木) 22:24:09 0
神聖と邪悪は相反するものと言っても間違いとまでは言えないと思うが?
それに例え話で出しただけだ、かっちり正対象のものを言ったわけじゃない。

252 :名無しになりきれ:2007/05/03(木) 22:25:00 0
日本語でおk

253 :名無しになりきれ:2007/05/03(木) 22:25:31 0
日本語でOK。

254 :名無しになりきれ:2007/05/03(木) 22:26:44 0
なんでオウム返し?

255 :名無しになりきれ:2007/05/03(木) 22:28:02 0
日本語を言ったから「(このままで)日本語でOK」ってこと。

256 :名無しになりきれ:2007/05/03(木) 22:28:35 0
ああ、2ちゃん語分からない人ね

257 :名無しになりきれ:2007/05/03(木) 22:29:20 0
分かってっから言ったの。理解できんか?

258 :名無しになりきれ:2007/05/03(木) 22:30:48 0
>>271>>257だよな?
で、>>251>>250に向けたレスだよな?

259 :名無しになりきれ:2007/05/03(木) 22:31:16 0
271じゃなくて251だがその通り

260 :名無しになりきれ:2007/05/03(木) 22:31:27 0
ミス

×>>271>>257だよな?
>>251>>257だよな?


261 :名無しになりきれ:2007/05/03(木) 22:32:28 0
つうかどうせ俺とお前しか見てないだろうから、そういう面倒な確認は省こうぜ。

262 :名無しになりきれ:2007/05/03(木) 22:37:31 0
250「聖と邪は反対ではない」=相反ではない

251「神聖と邪悪は相反する。けど、俺の言っている事は間違いじゃない」

会話がイミフなんだがw

ところで、>>249がお前?
>>248は俺じゃないんだが。

263 :名無しになりきれ:2007/05/03(木) 22:41:12 0
>けど、俺の言っている事は間違いじゃない

すまん、どう解釈すればこんな理解になるのか説明してくれんか?
そんな事は全く言ってないんだが。


>>249が俺。で、>>248はお前だと思ってた。勘違いだったか。

264 :名無しになりきれ:2007/05/03(木) 22:44:27 0
>>263
>間違いとまでは言えないと思うが?

この部分
これは、「自分が間違っていない」じゃなくて、「聖と邪は反対っぽい印象ってのは間違ってない」って事?

265 :名無しになりきれ:2007/05/03(木) 22:45:05 0
>それに例え話で出しただけだ、かっちり正対象のものを言ったわけじゃない。

の部分は、ちなみに
「相反するものの例として出した訳じゃなく、魔法にはこういう冠詞もつくわけだから突っ込むに値する話じゃないだろ」
っていう意味で言ったんだが。
一行目は単純に「別に相反してるんじゃね?」っていう意味に過ぎないが。


266 :名無しになりきれ:2007/05/03(木) 22:46:05 0
悪い、俺が>>248
248以降書き込むのはこれが初めてだ
突っ込みは無粋だったな
廃墟同然でちょっと種にでもなればと思ったが、意外と人がいて収穫だった

正邪が相反するかとか、俺の無粋なツッコミがどうとかは正直どうでもいいんだ

それより、スレに参加するかどうか決めかねているからその判断材料になるような回答をスレ主にして欲しいってのがメインなんだな

267 :名無しになりきれ:2007/05/03(木) 22:46:30 0
>264
「神聖と邪悪は相反するものと言っても間違いとまでは言えないと思うが?」っていうのは、

「相反するものと言っても」「間違いじゃないんじゃない?」ってこと。

268 :名無しになりきれ:2007/05/03(木) 22:47:03 0
おk、何となく分かった

269 :名無しになりきれ:2007/05/03(木) 23:03:09 0
a

270 :249:2007/05/03(木) 23:06:25 0
>>266
余計なところで無駄話を広げてしまって悪かったね。
しかし、TRPGはであんまり細かい事を突っ込みすぎると意欲がなくなるってのが俺の持論で、
行き過ぎたツッコミはあまり感心できなかったものでな。

>>268
ああ、「神聖と邪悪は相反するもの、と言っても間違いとまでは言えないと思うが?」だと思ったってことな。
句読点付ければよかったな、悪い。

271 :名無しになりきれ:2007/05/03(木) 23:16:48 0
imih7u

272 :名無しになりきれ:2007/05/03(木) 23:31:43 0
TRPGはであんまり細かい事を突っ込みすぎると意欲がなくなる

同意する
悪かった
248より


273 :249:2007/05/03(木) 23:45:31 0
だが、細かいツッコミを抜きにしても、ちょっと説明が足りなさ過ぎるな。
謎多き世界っていうのは悪くないが、これでは謎が多いというより単に説明放棄だ。
コンセプトと世界観くらいは教えてくれないと参加側はキャラを作りようがない。

274 :名無しになりきれ:2007/05/04(金) 00:19:37 0
とりあえず◆SoGLnhQ8WYは人様のキャラを勝手に使うなよw

275 :名無しになりきれ:2007/05/04(金) 00:37:50 0
>>274
何言ってるんだ、まさか「???」が記憶を無くしたカイザーなわけでもあるまいに。
曲がりなりにもGMをやろうとしていたレベルの人間が、
幾らなんでも人のキャラを勝手に使うような愚かなことをするわけがない。

276 :名無しになりきれ:2007/05/04(金) 21:31:30 O
【TRPG】紀行カイザーなんでもネギまニードル共同避難所
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1177520615/
そういう雑談はこっちでやれよ…。一応スレタイにも入ってんだし。

277 :??? ◆SoGLnhQ8WY :2007/05/04(金) 21:36:32 0
―神聖都市イサド・酒場
全ては此処から始まった。
そして全ては此処で終わりを告げる。
店内にエンディングテーマが流れ出す。
これまでの冒険を語る者、聞く者、関係ないけどめでたい気分になる者とで酒場は盛り上がっていた。


その頃とある地下街は何者かに襲撃されていた。
瀕死人「ばかな…魔王軍は滅びたはず…それにたった一人で…貴様はいったい…」
辺り一面の家は崩壊し、人々がゴミのように倒れている。襲撃者に対して口を開くこの者も力尽きようとしている。
その視線の先には金色の闘気を放つ邪騎士が佇んでいる。
???「さあ、俺にもわからない。ただ希望に満ち溢れたこの街を見ていると…」

そしてその地下街は暗闇に包まれた。

278 :名無しになりきれ:2007/05/05(土) 00:15:59 0
コピーキャットか・・・

279 :名無しになりきれ:2007/05/05(土) 16:30:41 0
身写しの鏡で出来たコピーか!?

280 :名無しになりきれ:2007/05/06(日) 13:19:54 0
バーストモード!!

281 : ◆SoGLnhQ8WY :2007/05/09(水) 00:47:45 0
>>277の後、ダルキア、ズイミタア、そしてイサドと次々と謎の邪騎士によって滅ぼされ、
気付いた時には地上の世界は闇に包まれていた。
光の世界に生み出されたたった一つの闇、一人の邪騎士によって再び世界は滅亡の危機を迎える。
人類は希望を持ち続けて地下に集落を作り、世界を再び照らす光が現れる事を信じた。

一方地上世界を滅ぼした邪騎士は、邪魔法によって作り出した『邪魔物』を世界中に派遣し、
地下集落の捜索をさせ、残った人類を滅ぼすべく行動していた。

そしてまた一つ邪魔物に地下集落が発見される。

282 : ◆SoGLnhQ8WY :2007/05/09(水) 00:48:19 0
かつての神聖都市の地下に作られた集落『イサドアンダーグラウンド』
村長「やはりここも見つかったようじゃ…皆に意見を聞く。ここにやってくる邪魔物達と戦うか、ここを捨てて逃げるかを」
村長は邪魔物達の通ってくる入口とは違う地上への通路を指差す。

―そしてその通路を通り、いち早く去っていった。
村長「ワシはもうこの集落に未練は無い。さらばだ」

邪魔物が押し寄せてくる足音が地下に響き渡る。

283 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/05/09(水) 20:58:55 0
ついにカイザー一行は魔王を倒した。
世界に平和が訪れ、人々は喜びを詩に詠った。
人々の心に明るい時代が始まり、戦いの無い時代が始まろうとしていた。

                 ・
                 ・
                 ・

数ヶ月後、祖国の大陸で平和に暮らしているカイザーに不穏な知らせが届いた。
以前、魔王を倒す旅の道中にカイザー一行が立ち寄った街が、何者かに次々と襲撃されているというのだ。
上記の知らせを聞いた直後…なんと、空は暗黒に包まれてしまった。

世界に新たな危機が訪れている事を知ったカイザーは、再び立ち上がり、現場へと向かった。


そして、カイザーはイサドアンダーグラウンドの地に立っていた。
すると、こちらへ一人の人間が歩いてきた。

>村長「ワシはもうこの集落に未練は無い。さらばだ」

カイザーはその男とすれ違いに、通路を進む。

「お前たちも早く逃げた方がいい。命が惜しいならな。」
歩きを止めないまま、集落の住民達にそう声を掛けた。

それから少しの間、歩きを続け、やがて立ち止まった。
背中に装着している鞘から剣を抜き、カイザーは自分の体全体から淡い光を放った。
「普通の魔物とは違う。これは一体…?」

邪悪な魔物を迎えるべき準備は整った。後は聖騎士として斬り、倒すだけ。

284 :名無しになりきれ:2007/05/10(木) 00:18:40 0
復活のカイザー




285 :黒いローブの男:2007/05/10(木) 02:44:19 0
>邪悪な魔物を迎えるべき準備は整った。後は聖騎士として斬り、倒すだけ。

どことも知れない闇の中、宙に浮く水晶球にカイザーの姿を写し、男は口元を歪めた。
「フン、やっとお出ましか…。」

世界を闇に包むために障害となる者。
新たに仕えることとなった者からもそう告げられた、忌々しい聖騎士。
「まずはその力、衰えておらぬか見せてもらおう。この程度で死んでくれるなよ…?」

男の握りしめた杖が妖しい輝きを放つと、武器を手にした数体の人型─邪魔物がカイザーを取り囲むように現れる。
「かかれ!」
男の命を受けた邪魔物達がカイザーに襲い掛かった!

286 :名無しになりきれ:2007/05/10(木) 10:12:56 0
平和ですわね・・・
大地の精霊殿はカイザーにスルーされたおかげで襲われずにすんだ
万事塞翁が馬
何が幸いするかわからないものである

287 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/05/10(木) 19:22:00 0
>男の握りしめた杖が妖しい輝きを放つと、武器を手にした数体の人型─邪魔物がカイザーを取り囲むように現れる。
>「かかれ!」
>男の命を受けた邪魔物達がカイザーに襲い掛かった!

一斉に襲い掛かってくる魔物達。
敵の力が不明な以上、数体を一手に相手にするのは危険。
前後左右に逃げ道が無いと判断したカイザーは大きく跳び上がった。
そのまま魔物達の囲いを跳び越え、地面に降り立つ。

(剣、ナイフ、槍、斧…
 こいつ達の持っている武器は、全て接近戦用の物だけ…ならば!)

カイザーは拳を強く握りしめた右腕を前に突き出し、肘部分に左手を添える。
右腕の光が強く輝き始め、その照準は魔物達にセットされていた。

「ブレンテル流、弾丸の技!―――聖闘気圧縮弾!!」

声と共に、カイザーの右拳から音速の光弾が次々と撃ち出されてゆく。
その光弾は、魔物達の手に持つ武器を粉々に粉砕し、続いて身体をも貫いてゆく。

―――数秒後、魔物達の立っていた場所には煙だけが残された。

だが、その煙を吹き飛ばし、駆け出す影が一つ。
魔物の中でただ一匹、連弾を掻い潜った者が存在していたのだ。
魔物は手に持ったナイフを強く握り締め、カイザーの心臓目掛け突撃を開始した。

「あえて一匹残らせた…確かめさせて貰う!」

そう言うと、カイザーの剣は、魔物の胴体を横に両断した。
直後、魔物の身体は四散し、黒い霧が1秒にも満たない間だけ広がり、やがて消え去った。

「この感触は、造られし者…と言う事は、こいつらを操る存在がどこかにいる筈だな。」

カイザーは警戒を解かぬまま、周りを見渡した。

288 :名無しになりきれ:2007/05/11(金) 11:08:11 O
四散したもやはカイザーの背後に音もなく集まっていく
「この程度か」
邪魔物のがっかりしたような声と同時にカイザーの背中に手刀を突き刺した!

289 :名無しになりきれ:2007/05/11(金) 19:03:24 0
人形?

290 :黒いローブの男:2007/05/11(金) 19:46:31 0
>カイザーは警戒を解かぬまま、周りを見渡した。

「ククク、いいぞ。こうでなくては殺り甲斐が無い…。」
水晶球で戦闘の様子を見ていた男は、満足そうな笑みを浮かべた。この程度で倒れられては困る。

男は再び杖を妖しく輝かせ、自分の周りに新たな邪魔物を召喚する。
呪われた大斧を持った4体の黒いミノタウロスが現れ、石像のように男からの命を待つ。
次に男が右手の指輪を掲げて短く呪文を唱えると、男とミノタウロス達を青黒い光の幕が覆った。

新たな主から与えられた邪魔物を使役できる杖、それに完全ではないが聖なる力を防ぐ指輪。
どちらも使う度に代償として命を削られるが、魔王軍が敗戦したあの屈辱に比べれば取るに足りない事だ。

「ほう。さすがは聖騎士、もうこちらに気付くとは。…来るがいい、貴様の首を差し出しにな。」
カイザーが現れるであろう通路の闇を睨み、男は杖を構え直した。

291 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/05/11(金) 20:48:19 0
>「ほう。さすがは聖騎士、もうこちらに気付くとは。…来るがいい、貴様の首を差し出しにな。」
>カイザーが現れるであろう通路の闇を睨み、男は杖を構え直した。

「邪悪な力を複数感じる…これは、あっちの方角か。」
カイザーは、力の発せられる方向へ足を進める。
先程の魔物とは数段違う力が感じられ、カイザーの警戒心は益々強まっていくばかりである。

道を曲がり、後は真っ直ぐに進むだけ。
地下にいるせいなのか、それとも敵の存在によるものなのか、
薄い闇が通路の先に掛かっており、それほど遠くを見渡す事は出来ない。
だが、この先に敵は必ず存在している。

静寂が支配する地下の集落に、カイザーの足音だけが反響する。
そして、カイザーの足音が止まった。

理由は一つ、敵の姿を目視できたからである。

カイザーは、黒いローブと杖を装備している男に向け、言葉を飛ばす。
「貴様は、他の魔物達とは少し違うようだな。」

男の周りにいる化け物に目を配り、そして右腕を前に突き出し、肘に左手を添えた。
右手に光が溢れる…これは先ほどの邪魔物達を消し飛ばした技。

「一か所に固まっていると、集中砲火されるのが戦場の掟だ…!
 ブレンテル流、弾丸の技!―――聖闘気圧縮弾!!」

カイザーの右拳から次々に音速の光弾が撃ち出されてゆく。
光弾は、数百に上るほどに多く、避ける方法など容易にあるはずも無い。

…だが、カイザーは、自分の視界に一瞬入った青黒き光に、嫌な予感を胸に感じていた。

292 :名無しになりきれ:2007/05/11(金) 21:40:11 0
ジーザス!!

293 :黒いローブの男 ◆lBjFBGpR0g :2007/05/11(金) 23:56:13 0
>カイザーの右拳から次々に音速の光弾が撃ち出されてゆく。
>光弾は、数百に上るほどに多く、避ける方法など容易にあるはずも無い。

男とミノタウロス達に、次々と光弾が襲い掛かる。
だが、男は取り乱す事無く杖を掲げると、ミノタウロス1体を自分をかばう盾にし、残り3体をカイザーへ突進させた。
炸裂する光弾。しかし─男は倒れる事無く、笑みさえ浮かべてそこに立っていた。

「大いなる闇の力の前にひれ伏すがいい!」
青黒い光の幕に守られた男は、そう叫ぶと呪文を詠唱し始めた。
己が持つ業(カルマ)の力を剣の形に変えて敵を切り裂く邪魔法『聖者への断罪』がカイザーを襲う!

男の前には斧の残骸のみが残され、向かって来た3体のうち1体は片足を失い倒れていたものの、緩慢ながらまだ動いている。
残った2体は傷付いた体の痛みを感じていないのか、猛然とカイザーへ突進を続け、斧を振り降ろそうとしている!

294 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/05/12(土) 23:34:04 0
>己が持つ業(カルマ)の力を剣の形に変えて敵を切り裂く邪魔法『聖者への断罪』がカイザーを襲う!

邪悪なる剣が生みだされ、それがカイザーの身を斬り裂こうと襲い掛かってくる。
「…くっ!」
カイザーは聖闘気圧縮弾を撃った反動で、行動が一瞬遅れた。
だが、それに臆することなく、剣先に光の力を集中させてゆき、剣を振り上げた。
「―――疾風聖波烈斬!!」
振り下ろした剣先から、刃状の光が放たれ、空を斬り裂いて邪悪な剣へと一直線に向かう。
そして、光の刃と邪悪なる剣が激突。
白と黒の光がその場で拡散し、互いの技は消滅した。
だが、体勢を崩しながら、無理に技を放ったために、更に体勢が崩れた。

>残った2体は傷付いた体の痛みを感じていないのか、猛然とカイザーへ突進を続け、斧を振り降ろそうとしている!

「あの青黒い光から離れれば…はああああッ!!」
カイザーは剣を前に突き出し、敵へ向けて突撃を開始する。
剣がいとも簡単に、一体のミノタウロスの胸に深々と突き刺さった。

しかし、それで完全にバランスを崩したカイザーに、もう一体の振り下ろした斧が襲い掛かった。
「…!!」
咄嗟に自分の体から強い聖闘気の光を放ち、防御の体勢に入る。
カイザーの左肩にミノタウロスの振り下ろした斧が直撃し、カイザーは地面に叩きつけられ、衝撃で砂埃が舞い上がった。

直後、砂埃を突きぬける白銀の光の塊が発せられ、同時にカイザーに攻撃した一体のミノタウロスの頭部が吹き飛んだ。
続けて、白銀の光は、片足を失って倒れていたミノタウロスの心臓部を貫いた。
白銀の光は徐々に弱くなってゆき、その中からカイザーの姿が見つかった。
その左肩には痛々しい出血がされている、防御では全ての威力を受け止める事は出来なかったようだ。

(あの青い黒き光は、聖なる力に対して防御効果があるらしいな。
 だが、俺には聖なる力しか使えない…だから、聖なる力で、敵の防御効果を上回れば良いだけの話だ!!)
右手に持った聖剣が強く輝き始め、カイザーは大きく跳び上がった。
そして最高点に到達し、黒いローブの男に狙いを定めた。
剣を大きく振り上げ、降下を始める。

「…ッ!?」
その瞬間、カイザーの脳に声が響いた。

              『―――我の力、今こそ貸すべき時―――』

直後、カイザーの剣に赤い炎が燃え上がり、予め剣に纏っていた聖なる力と融合を始めた。
やがて剣には白き炎が纏い、聖なる力と炎の力が一つの剣で燃え、光った。

「この力、以前にも…これなら、いける!」
剣を両手に持ち直し、再度黒きローブの男に狙いを付けた。

「ブレンテル流、闘気の剣と火の炎威!
 喰らえ!―――オーラスマッシャー・フレイム!!」

白き炎の剣が、黒きローブの男に向け、振り下ろされた。

295 :黒いローブの男 ◆lBjFBGpR0g :2007/05/13(日) 01:53:42 0
>白き炎の剣が、黒きローブの男に向け、振り下ろされた。

勝利を確信していた男は、カイザーの剣に炎が燃え上がると顔色を変え、邪魔法の詠唱を中断した。
そして右手の指輪を掲げ、短く呪文を唱えると青黒い光の幕を強化し、杖で防御を試みる。
(あの力は!…まさか、奴がそうだというのか!?だが、まだ完全ではない!防ぎきれさえすれば…!)

─振り下ろされた剣が、男の杖を一瞬で両断し、青黒い光の幕ごと男の体を切り裂き、燃え上がらせた。

「クッ…不完全な…状態で…こ、これ程までの…力とは…!」
無様に倒れ伏した男は苦悶の表情のままカイザーを見上げた。敗れた今、男はようやく理解していた。
倒せと命じられたのが他の騎士達や闇の精霊の力を手に入れた異邦人達でなく、この聖騎士ただ一人だった理由を。

「だ…が、覚えて…おく事だ。貴様…さえ…始末すれ…ば…我々の…勝利。世界…は…闇に…、そして…あの…お方が…!」
男の目が濁っていく。やがて完全に光を失うと同時に体が灰となって崩れ、水晶球だけが残された。

296 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/05/13(日) 19:54:32 0
>>295
>「だ…が、覚えて…おく事だ。貴様…さえ…始末すれ…ば…我々の…勝利。世界…は…闇に…、そして…あの…お方が…!」
>男の目が濁っていく。やがて完全に光を失うと同時に体が灰となって崩れ、水晶球だけが残された。

先ほどまで男が存在していた空間を眺め、カイザーは呟いた。
「奴は、あのお方と言っていた…黒幕は別に存在するようだな。」

カイザーは、自身が持っている聖剣を眺めた。
先程まで放たれていた白い炎は消え去り、あの時感じた雄々しき炎の力は感じ取れない。
「あの力は、間違いなく火の精霊だった…世界の危機に、俺の元へ駆け付けてくれたのか?」
カイザーには、精霊を呼び出す方法など分からない。
ならば、精霊が自主的にその場に駆け付けたとしか考えられない。

「…そうか、ここは…!」

カイザーは、この場所の地上が何であるかを思い出した。

「ここは、イサドは、かつて水の精霊を祭っていた地。
 水の精霊が、他の5大精霊をこの地へ呼び寄せたとしても不思議じゃない。
 そして、6大精霊が揃うと言う事は…決戦が近いのかもしれないな。」

決戦の相手が誰であるかも分からない。
以前旅した時は、魔王と言う明確な敵がいたが、今は敵の正体すら掴めていない。

ふと、カイザーの目に留まった物があった。
それは地面の上を転がっている水晶玉である。
「これは…?」

カイザーは、水晶玉を手に取り、中を覗いた。

297 :魔族の影 ◆lBjFBGpR0g :2007/05/13(日) 21:10:58 0
>カイザーは、水晶玉を手に取り、中を覗いた。

『アハハ、なかなか面白い見世物だった。クズを始末してくれたお礼を言うよ、カイザー君。』
男が使っていた水晶球に、フードを被った魔族の少年とおぼしき小さな影が浮かぶと、闇に声が響いた。

『そのクズは魔王軍の死に損ないでね、何かに使えるかと思って「彼」の為に働けるよう拾ってあげたんだ。
 で、君と遊びたいって言うから力を貸してあげた。知恵も足りなそうだったから、貸してあげようとしたんだけど…。』
魔族の少年の影は芝居掛かった動作でやれやれといった具合に首を振り、続けた。

『出来ないって言うんだ!そこに残ってる人間達を盾に使うだけの、簡単な事なのにだよ?
 魔王軍の誇りがどうとか言ってさ。本当、クズは救えないよね。ああ、だからクズなのか。』
こみあげてくる笑いを必死で噛み殺すように、影が形を変える。

『次会った時はさ、僕と遊んでよ。そろそろ抵抗しない人間達を殺すのにも飽きてきたしさ。…じゃあまたね、カイザー君。』

水晶球から影が消え、再び闇と静寂が訪れた。

298 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/05/14(月) 19:14:44 0
>水晶球から影が消え、再び闇と静寂が訪れた。

「敵はまだまだ存在するようだな。
 …いいだろう、俺達人間の力を、貴様達に教えてやる。」

敵の気配は今のところ感じられず、
不気味な程の静けさが、付近に広がっている。

(そういえば、左肩を治療しないとな。
 道具屋さえ発見できれば、回復剤…いや、せめて薬草ぐらいはあるだろう。)
カイザーは、この集落に道具屋が無いか探す事に決めた。

道具屋はいとも簡単に発見できた。
カイザーは中に入り、予想通り薬草を発見し、傷口に塗り薬として使った。
効果は充分に発揮され、傷口の止血に成功した。
(よし、これなら今後の戦いの邪魔になりはしない。)

カイザーは道具屋を出ようとしたが、ふと疑問を抱いた。
主人がいなくとも、ここは道具屋なので料金を支払った方が良いのでは。というものである。

「だが…そういえば、金を持ってきて無かったな。
 ……料金代わりに、これを置いていくか。これは絶対に高いだろ。」

カイザーはカウンターの上に水晶球を置いて、外へと出て行った。

299 :名無しになりきれ:2007/05/14(月) 19:31:35 0
何者かが、カイザーが置いていった水晶球を持ち去ってしまった。
道具屋の店主とはお世辞にも言えぬ風体のその人物は
カイザーを尾行するように外へ出て、物陰へと潜む。

300 :名無しになりきれ:2007/05/15(火) 06:40:29 O
デビルチンポアターーーック!!!

301 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/05/15(火) 22:22:19 0
(今のところ、敵の気配は感じられないが…さて、これからどうするか。
 何も起きないようなら、クラーク達と合流した方がいいかもしれないな。)
カイザーは、今後の作戦を一人会議している。
…と、その時だった。

>299
>カイザーを尾行するように外へ出て、物陰へと潜む。

「…ん?」
視線を感じ、カイザーは辺りを見渡した。
しかし、謎の人物の隠れている場所は、カイザーから死角に入っていたため、見つけ出す事は出来なかった。

「…誰かいるのか?」
静寂の中に声を飛ばす。
その声によって発生した音は、不気味な静けさを保つ街に反響した。

302 :名無しになりきれ:2007/05/16(水) 00:22:26 0
>301
>「…誰かいるのか?」
死角に潜んだ人物は自分に向けられて放たれたものではないと判断した。
気付いているのならばそう示唆するような言い方をする筈だからだ。

「(…未熟。だが、筋はいい。)」
心の中で勝手にカイザー評を行っていた。

303 :名無しになりきれ:2007/05/17(木) 01:03:59 0
???は今頃どうしてんだろ

304 :名無しになりきれ:2007/05/17(木) 16:00:46 O
>>303
釣った魚は陸に捨てて帰りました




つか邪魔物の時点でわかれよw

305 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/05/17(木) 19:16:55 0
>>302
>「(…未熟。だが、筋はいい。)」
>心の中で勝手にカイザー評を行っていた。

(…返事が無いな。
 思い過ごしとは思えんが…敵の可能性もある。一応、確かめておくか。)
カイザーは、背後を警戒しながら、視線を感じた方向へと歩く方向を変えた。
敵が隠れている場合もあるので、戦闘に対する心構えも忘れない。

敵でない場合は逃げ遅れた人が隠れているのだろうか、
もしくは住民が飼っているペットの可能性もあるだろう。
そういう場合も想定して、人間やペットに反射的に攻撃しないように気を付ける。

(この先から視線を感じたはずだが…)
そして、カイザーは、先程は死角に隠れていた場所へ足を踏み入れた。

306 :名無しになりきれ:2007/05/17(木) 19:42:16 0
北に善の魔王あり

307 :名無しになりきれ:2007/05/17(木) 20:25:56 O
>305
カイザーが死角としていた場所に踏み入った瞬間、彼の肩に何者かの手が置かれる。

「お久しぶりですね。 私のことを覚えていますか?」
少し低めの声が、カイザーの肩に手を乗せる黒いフードを被った者から出てきた。
そのフードからできる影は深く、顔を伺うことはできない。


308 :名無しになりきれ:2007/05/17(木) 20:26:26 0
>305
>そして、カイザーは、先程は死角に隠れていた場所へ足を踏み入れた。
男はカイザーの気配が近づいてくるのを感じた。
だがその気配には警戒心はあっても敵意や闘志と言った類は
含まれていないようである。
「(…一つ、小手調べと行こう。)」

カイザーが角を曲がった瞬間を狙って
心臓めがけて突きを繰り出した!

309 :名無しになりきれ:2007/05/18(金) 17:06:03 0
ザシュ!!

310 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/05/18(金) 19:26:25 0
>308
>カイザーが角を曲がった瞬間を狙って
>心臓めがけて突きを繰り出した!

死角に隠されていた場所へ足を踏み入れた瞬間の出来事、
謎の男の突きは、軽い感触の後、空を切った。
突きはカイザーの鎧を掠め、鎧に軽い傷を作っただけで終わった。

「…やはり、何者かが隠れていたか。」
攻撃をしてきた事から、死角に隠れていた者は敵と判断し、カイザーは剣を抜いた。

「さて、貴様は何者だ?
 魔王軍の生き残りなのか、それとも…答えてもらおうか。」
右手に持っている剣に淡い光が放たれる。

311 :名無しになりきれ:2007/05/18(金) 22:21:19 0
>310
>謎の男の突きは、軽い感触の後、空を切った。
警戒はしていたからだろう、突きはかわされた。
「(咄嗟にかわしたか・・・。よく訓練している。)」
カイザーからは肩を震わせているように見えるだろう。
声こそ出していないが、嗤っているのだ。

>「さて、貴様は何者だ?
> 魔王軍の生き残りなのか、それとも…答えてもらおうか。」
なめした皮のようなローブに身を包んだ男は何も答えない。
マントに付いたフードを目深に被っていて、僅かな隙間からは
濃密な闇のようなものが覗いていて顔を確認する事も出来ない。
男はゆっくりと剣の切っ先をカイザーに向ける。
「知りたければ倒してみるがいい」と言うお約束のようなものだ。

312 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/05/20(日) 01:19:51 0
>311
>男はゆっくりと剣の切っ先をカイザーに向ける。
>「知りたければ倒してみるがいい」と言うお約束のようなものだ。

(やはり戦う事になるのか、できれば血を流さずに済ませたかったが…仕方ない。)
カイザーは、剣を振り上げた。

敵の正体は未だ不明。
新たなる敵は、新たなる謎を生み、人間達に襲い掛かってくる。
カイザーには、一つだけ分かりかけている事があった。
それは魔王軍の残党だけが自分の敵ではないという事。
今まで見た事も無い黒き魔物、魔王軍の残党に力を貸す者。
それらは全て敵となり、自分に牙を剥く。

その戦いを一刻も早く終わらせるために、
カイザーは謎の男に向けて、淡い光を纏う剣を振り下ろした。

313 :名無しになりきれ:2007/05/20(日) 03:08:50 0
>312
>カイザーは謎の男に向けて、淡い光を纏う剣を振り下ろした。
カイザーと言う男を如実に現すかのような、小細工無しの一撃。
男は真正面から手に持った剣で受け止め、鍔迫り合いへと持ち込む。
互いに一歩も退かぬ押し合いを数秒続けて、男は力任せに弾き距離を取る。

カイザーに分かるように首を振る動作を見せた。
その程度では倒せないぞ、と言う意味を込めているが伝わるかどうか。
どの道今は声を出す気はない。

314 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/05/20(日) 19:04:18 0
>313
>男は真正面から手に持った剣で受け止め、鍔迫り合いへと持ち込む。
>互いに一歩も退かぬ押し合いを数秒続けて、男は力任せに弾き距離を取る。

「……」
距離を保ったまま、カイザーは相手の動向を見る。
一対一の場合、敵の特性が分からないうちから攻撃にばかり集中するわけにはいかない。
相手が何を使ってくるのか分からない、用心するに越した事はない。

>カイザーに分かるように首を振る動作を見せた。
>その程度では倒せないぞ、と言う意味を込めているが伝わるかどうか。

(なるほどな、この程度では余裕綽々といった感じか)
相手の動作の意味までは伝わらなかったが、動作から余裕を感じ取る事は出来た。

「はああああッ!!」
強い光が地下の街を照らす。
敵の強さを認識したカイザーは、全身から白銀の闘気を放ったのだ。

右手に持つ剣を横に構え、剣は地面と水平になる。
狙いを定め、剣先には光が集まる。
「…行け!」
剣を振るい、その剣先から刃の形をした光の波動が高速で放たれる。
向かう先は勿論、謎の男である。
同時に、カイザーは駆け出す。
速さは光の刃に勝るとも劣らない。

そして、カイザーは跳び上がった。
強い光を放つ剣を振り上げた時、飛翔は最高点に達していた。
それから、当然のごとく落下が始まる。

「ブレンテル流、双波(そうは)の剣…」
敵が光の刃を避けるものなら、体制を崩した隙を突き、カイザーは斬りかかる。
光の刃を受け止めたり、直撃しようものなら、カイザーの追撃が来る。

「―――天波地波・聖波烈斬!!」
カイザーの剣が、謎の男へ振り下ろされようとしている。

315 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/05/21(月) 00:31:53 0
「まったく、不愉快ですわ」
ブルーは階段を下りながら、そう一人ごちた。

勇者の手によってついに魔王が滅び、平和を取り戻したかに見えた人類は、
それほどの間もおかず現れた新たなる脅威の前に、瞬く間に危機を取り戻してしまった。

「早過ぎますわ。なんですか人類のこの体たらくは?
不甲斐無い。馬鹿ですか?馬鹿なのですか?もういっそ滅びた方が良いですわ」

ご機嫌斜めのブルーの向かう先は、地下集落のひとつ『ルーベスタムーン』。
かつては栄華を誇っていた都市のひとつだが、地上のそれは既に徹底的に滅ぼされて瓦礫の山と化しており、
数少ない生き残りが地下集落に隠れ住んでいるに過ぎない。

ブルーの生業は、大泥棒である。
まるで怪盗の如く、貴族や王様に予告状を出し、散々警戒をさせた上で華麗にお宝を盗み出す。
そんな美学を掲げつつも実際はスリから火事場泥棒まで節操がない。
しかし唯一、貧しい人間から奪うのは好まない。
怪盗と名乗るには節操が無く、盗賊と名乗るには節度がある。故に、大泥棒なのだ。

しかし、世界がここまで徹底的に滅んだ今となっては。

訪れる都市訪れる都市が、徹底的に弱りきっている。
生きるのに精一杯の人間達から盗みを働くのは、卑し過ぎる。面白みも無い。
大泥棒は肩書きを奪われたも同然の日々を過ごしているのだった。

「いい加減人類も潮時なのですわ。人類が世界を征する時代は終わったのです。
 みんな魔物だか邪魔物だかに滅ぼされてしまえば良いのです。
 とびきり惨めったらしく血や内臓を撒き散らして野晒しで蛆にでも食されているのが、
わたくしに盗まれる価値も無いような下らない人類にはお似合いですわ」


そして、ブルーが階段を下り切った先で見たものは。
とびきり惨めったらしく血や内臓を撒き散らして野晒しで邪魔物たちに食されている、
ルーベスタムーンの人々の姿だった。


「……」
さして広くない地下集落に満ちた、死の臭い。
構造上逃げ場も隠れ場も無いこの空間内に、生き残りの人間は、皆無だろう。
食肉活動に勤しむ獣型の邪魔物達の数は、ざっと見ても20に近い。
「……」
ブルーは無表情で立ち尽くしていた。
そのうち死骸を探してうろつく一体が、彼女に気付く。
新しい獲物に嬉々として駆け出し、飛び掛ってその牙を突きたてんとして……

吹っ飛ばされた。

316 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/05/21(月) 00:33:44 0
錐揉み状の回転で天井まで吹き飛び、頭から突き刺さる。
地下中に響き渡る轟音と震動に、近くにいた邪魔物達が一斉に振り返った。

「何様のつもりで、人間様の肉を啄ばんでいるのですか?」
ゆらりと動き出すブルー。
怒気を孕んだ声、燃えるような青色の瞳が、敵の群れを射抜く。

「愚かしい。小賢しい。弱肉強食を徹底的に叩き込んで差し上げますわ」




それからしばらくして。

「あーあ……とんだ無駄足でしたわ。労力だけ使って。最低でした」
ブルーはルーベスタムーンを後にし、地上を歩いていた。
その手には、無人となった家々から掻き集めた食料が、袋に詰めて握られている。
貧しい人から盗むのは趣味ではないが、持ち主不在ならば問題はない。遺跡盗掘のようなものだ。
「探し物が見つからない上に戦利品がこれっぽっちの食料だけなんて、
 仕様もない町ですわ。この徒労に全然見合いません。まったく……」

ブルーは空を見上げる。
思い出すのは、先程の情景。蹂躙された人々に、蹂躙する邪魔物達。
そして、ひとつ溜息した。

「しかし、あれですね。やはり盗むべきものもない出来ない世の中など、面白くありませんわ。
 仕方がありません。面倒ですけど、無駄ですけど、人類にそんな価値はありませんけれど、」

ブルーはシニカルに、しかしとても楽しそうに、笑んだ。
「……仕方がありませんから、世界でも救って差し上げましょうか」


ルーベスタムーン地下集落跡地。
青色の大泥棒が去り、10数体の邪魔物達が根こそぎ葬られた後で。
そこに残されたのは、丁寧に埋葬され、可愛らしい花を添えられた、ルーベスタムーンの人々の墓場だった。

317 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/05/21(月) 01:10:48 0
次の目的地をイサドに定め、のんびりと歩く途中、村長たちと擦れ違ったブルーは、
彼らから地下集落の惨状とそこに残った一人の戦士の存在を聞いた。

「たった一人で?はぁ。身の程知らずですわ。馬鹿ですか?馬鹿なのですか?
 まあ、このままのんびり行って、もし間に合ってしまったら、仕方がないから助けて差し上げますわ」

そう言いながら、駆け足でイサドに到着。
さらに連結通路を駆け下りて地下集落に向かう。

「はぁ、はぁ……まったく、意味もなく無駄な体力を使ってしまいましたわ。
 何をしているのですか、わたくしは。愚かですわ。馬鹿ですか?馬鹿なのですか?」
一人で苛々しながら、息を整えつつ集落を歩く。
雑魚はあらかた片付いているようだが、明らかに強い気配と怒声、戦闘の音が向こうから聞こえてくる。

「雰囲気からして…最後の一匹というところですか」
最後の一匹まで追い詰めたなら、このまま順当に勝てるのだろう。
そうなれば、いよいよもって駆け足で馳せ参じた自身が愚かの極みである。

「……ふん。ただ何となく、ランニングがしたかっただけですわ」
そう独白しつつ、戦闘の場所へ一応向かってみるブルーだった。

318 :黒衣の男 ◆QfoxLcrTj2 :2007/05/21(月) 01:55:00 0
>314
>敵が光の刃を避けるものなら、体制を崩した隙を突き、カイザーは斬りかかる。
>光の刃を受け止めたり、直撃しようものなら、カイザーの追撃が来る。
単騎での複合時間差攻撃。これほど効果的な攻撃ができると言うのは
優れた戦闘能力を持っている証でもある。

だが男はカイザーが飛び上がったのを見てミスを指摘するかのように
首を振った。空中では微細な姿勢制御は難しく、距離を取られた時の
追撃もまた難しい。これが光刃を盾にするような突進ならば対応は
より難しくなっていただろうに。

男は属性と言う方向性を与えていない、ただの『氣』を左手から
凝縮して放ちカイザーの光刃を打ち消し、振った左手の勢いを利用して
自分向かって落下してくるカイザーを迎え撃つように斬り上げた。

>317
『氣』を放つ直前、誰かの気配を感じた。
いわゆる邪悪な気配を感じない、だが聖職者などに代表される
清浄な空気も感じない。何者かは分からない、敵か味方かも。

319 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/05/21(月) 19:40:34 0
>318
>男は属性と言う方向性を与えていない、ただの『氣』を左手から
>凝縮して放ちカイザーの光刃を打ち消し、振った左手の勢いを利用して
>自分向かって落下してくるカイザーを迎え撃つように斬り上げた。

「…ッ!!」
光の刃は砕かれ、消滅した。
敵の力は想像以上に強い。そうカイザーに認識させるには充分な結果である。
反面、事は予想通りに進んだ。
相手が足を止めた。
カイザーとの斬り合いに臨んだのである。

「集え、聖闘気!」
カイザーの全身を包む光の闘気が更に大きく輝き始める。
その輝きは瞬間的にカイザーの後方へ移動し、一か所に集まり―――そして、激しい光が放たれ、爆発した。
爆発力が風を生み、カイザーの身体を後方から押し付ける。
元々、落下によってかなりのスピードが出ていたが、爆発の風によって更に加速し、謎の男へ向かう。

加速した事によって打点が変わり、謎の男の振るった剣はカイザーの頬を掠め、頬には赤い一筋の線が作られる。
「本命はこちらだ…この一撃、受けてみろ!!」
謎の男へ向け、光輝く剣を振り下ろした。

320 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/05/22(火) 09:19:00 0
>318>319
「無茶苦茶ですわ…」
ブルーは物陰から二人の戦いを覗き見ながら、そう感想を漏らした。

「あの戦士さん、莫大なエネルギーを莫大な出力に任せて乱出するタイプのようですね。
 あんな戦い方が罷り通る以上、エネルギーの絶対量も出力もわたくしの倍近くといったところですか。
 とんでもない人間もいたものですわ……。
 もちろん、かと言ってわたくしより強いかと言われればそれは有り得ませんけれど」

そして、もう一人も同じくらい無茶をしている。
「あの黒フードさんも、あんな派茶滅茶なパワーの彼と真正面から戦っているんですよね。
 こちらはどちらかと言えば技巧派のように見えますが……と、ぼんやり見ている場合ではありませんわ」

黒フードも背格好からして人間に見えなくはないが、
幸いにして、村長に聞いていた特徴から戦士の方が人間の味方だとは分かっている。
その戦士が本気で斬りにいっているからには、黒フードは集落を襲った魔物なのだろう。いや、そのボス格だろう。
あんな強い雑魚キャラがいたら嫌過ぎるという事で、ブルーはそう判じる事にした。

「余計なお世話でも、取り合えず助力はしておきましょうか」

敵から受けた技を学習し我がものとする魔法体系、青魔法。
群蒼魔法はその流れを汲むもので、敵の技を我がものとして確立する際に、
自分の扱い易いようなアレンジを加える事が出来る。
様々なジャンルの技を網羅できる魔法ではあるが、敵の技を覚えるには自らの体で受ける必要があるため、
技の習得ひとつひとつが命がけであり、また自分が受けて耐え切れなかったり、
意識を保てないものは覚えることが出来ないため、技の火力にも若干の不安はある。

ブルーが短く詠唱すると、その右の掌から触手が伸びだした。
群蒼魔法、ブルーウィップ。
これは海の魔物の痺れ触手攻撃、スタンウィップから学習したもので、
伸縮自在の触手の痺れ鞭で相手を打つ技である。攻撃力は低く痺れ毒も強い相手には効きにくいが、
利用の幅があり、彼女はこれを攻撃のみならず移動手段や盗みにもよく活用している。

戦士が空中から必殺の一撃を放とうとしている。
「そー……―れっ!」
ブルーはタイミングを合わせて右手を振るい、その触手の鞭を黒フードの右足目掛けて伸ばした。
上手く巻き付けば回避を封じたり、体勢を崩す事ができるかもしれない。

321 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/05/22(火) 23:14:15 0
人の口に戸はたてられない。地下集落の惨状はゆっくりと、だが確実に伝播していく。
そんな噂の噂あたりを聞いたリプトは、魔物の存在を感じて地下へ向かった。
「やれやれ、獲物には事欠かないご時世ですか」
彼の呟きに答えるものは、誰もいないのだろうが。

地下集落で見たのは、はたして魔物が跳梁跋扈している光景…では無かった。
しかし紛れも無い戦闘が起こっていた。それも、乱戦である。
「これはひどい」
数で見れば2対1であり、戦っている連中を見れば人間2人と正体不明。
どちらに味方すべきか決めあぐねる。弓を構えず、あごに手を当てて思案する。
それを妨げるが如く、ざわりざわりと全身を這いずるのは忌々しき刻印であった。

「刻印の疼きからして、あの方々の力は規格外に相違ない」

全体を見下ろせる場所を探し、その位置まで静かに移動する。
睥睨し、観察する必要がある。もちろん、気取られなければの話ではあるが。

322 :黒衣の男 ◆QfoxLcrTj2 :2007/05/23(水) 21:39:49 0
>320-322
>「本命はこちらだ…この一撃、受けてみろ!!」
その本命を憂う事無く迎撃する為に消したのだったが、
加速をつけるという可能性を考えなかったのは落ち度。さらには

>ブルーはタイミングを合わせて右手を振るい、その触手の鞭を黒フードの右足目掛けて伸ばした。
かすかに感じた気配の持ち主がカイザーの助っ人に回るとは。
敵ならば斬るだけ、と断じたはいいが敵意を向けられたタイミングが悪かった。
こちらの攻撃がかわされたのなら深追いはしない、普段ならここで身を翻すところ。
足に触手じみた鞭が絡まって回避を妨げる。完全に避けるのは不可能。


カイザーの一撃は男に深手を負わせた。だがあれほどの攻撃でも致命傷には至らなかった。
正確に頭から真っ二つにするべく振り下ろされた剣は、勢いが付き過ぎていたし正確すぎたのだ。
身を僅かによじって直撃を避けられ、結果斬りおとしたのは男の腕。
「(未熟は我も同じか・・・!)」
斬りおとされた痛みやショックを微塵も感じさせない。
瞬時に剣圧でカイザーを吹き飛ばし、距離が離れたのを見計らって
剣を鞘に収め残った手を斬られた腕にかざす。そのまま腕を引き寄せて
切り口同士を合わせると、程なくして腕は再び動きを取り戻したのだった。
その間、周囲に気配の糸を伸ばすとさらに一つ気配が増えている事に気づいた。
「(これ以上は不利か・・・。口惜しいがこの場は退く。)」
そう決めて、男は鞭が現れた方向を見、ブルーを見つけた。
侮りがたき存在として記憶に刻みつけ、カイザーに視線を戻し、
己の未熟さと目の前の男への負の感情を渦巻かせながら男は影へと溶け込んでいった。
足に絡まっていたブルーの鞭からは溶け始めた瞬間締め付けの手応えが消えたようにブルーには感じられた。

323 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/05/24(木) 00:54:50 0
「おや、感づかれましたか。流石に獣以下とはいきませんね?」
切り落とした腕を接合するのを見て弓を構えようとしたところで、獲物は去っていった。
魔弓の弦を弛緩させつつも矢を持ったまま残った2人の動向を注視する。
どちらも尋常ならざる技の持ち主であると認識できる以上、どう動くかで今後の状況が変わるからだ。

「これで戦いが止むようでしたら…誤解される前に、ご挨拶にでも伺いましょう」

そういうリプトの顔には、うっすらと笑みが浮かんでいた。
自分がさしずめ1滴の雫ならば、世界という大きな水面に落ちるような出会い。
いずれは波となり、大きなうねりとなっていくのだろうか?

324 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/05/24(木) 03:15:30 0
戦士に腕を斬り落とされた黒衣の男は、しかしそれをいとも容易く繋ぎ直してしまった。
然る後に、男はこちらを見た。
「……」
暗く、威圧的な瞳。
いきなり睨まれ内心たじろいだが、それを表に出さず、不敵な笑みで睨み返してみせる。
それから男は戦士へと視線を戻した。

その時、ぴん、とブルーの第六感が反応した。
敵は逃げようとしている。
大泥棒を名乗って十と余年、逃げに身を置き続けた彼女にこそ感じられる、いわば逃げの気配。
状況は不透明だが、差し当たって弱らせたボスキャラらしき敵を取り逃がすのは宜しく無い。

「逃がしはしませんわ!……っと、とぉ?」
黒衣の男は忽然と、闇に掻き消えるように消えてしまった。
足に巻き付けていた触手を逃がすまいと思い切り引っ張ったブルーは、
タイミングよく標的が消失してしまった為にバランスを崩し、
両手でばたばたと空を掻いたのち、結局派手にすっ転んだ。

「あいたたたた……消えるとは想定外でしたわ。
 眼前で獲物を取り逃がすとは不覚ですわ。大泥棒として恥もいいところです」

と、顔を上げたところで、カイザーの正面に出てしまっていたことに気付く。
「!」
瞬間、うつ伏せの状態から物凄い速さで起き上がった。
ゆったりと優雅に体の誇りを払い、おほんとひとつ咳払い。
そして笑んだ。
どうやら今のはなかった事にする方向のようだ。

「お初にお目にかかりますわ。わたくしはブルー・J・ベリー。以後お見知りおきを」

貴族風のエレガントな仕草で一礼し、ブルーは名乗った。
その仕草はキマっているのだが、持ち前のもったいぶった口調も相俟って、
何処かわざとらしいというか、嫌らしい。

「今の戦闘で勝利を収めたのはひとえにわたくしの助力のお陰ですので、
 ゆめゆめ感謝をお忘れなきよう。
 ところで、さっきの敵は何者だったのですか?状況を簡単に説明してくださいな」

325 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/05/24(木) 22:17:47 0
>322>324
>身を僅かによじって直撃を避けられ、結果斬りおとしたのは男の腕。

(手ごたえあり。だが、これは一体…?)
腕を斬り落とされたにも関わらず、謎の男の心からは動揺すら感じ取れない。
それによって、追撃を試みていた心に一瞬の戸惑いが発生し、隙が生じた。
敵はその隙を逃さず、剣圧によってカイザーの身体を数メートル吹き飛ばした。
「…くっ!」

体勢を立て直したカイザーが見たのは、
斬り落とされた筈の敵の腕が、何事も無かったかのように平然と動いている光景だった。
(想像以上に堅い、生半可な攻撃じゃ奴は倒せない。)

>侮りがたき存在として記憶に刻みつけ、カイザーに視線を戻し、
>己の未熟さと目の前の男への負の感情を渦巻かせながら男は影へと溶け込んでいった。

(…逃げる気か!?)
敵の動きを察知したカイザーが駆け出そうとした瞬間、それよりも早く動く影があった。

>「逃がしはしませんわ!……っと、とぉ?」

その影が目の前で豪快に転んだ。
それに驚いたカイザーは足を止め、その人物を見た。どうやら女性のようである。

>「あいたたたた……消えるとは想定外でしたわ。
> 眼前で獲物を取り逃がすとは不覚ですわ。大泥棒として恥もいいところです」

(…大泥棒?)
と、そんな事を疑問に思っていると、女性は顔を上げ、目の前に立っているカイザーに気が付く。
それから目まぐるしい速さで行動し、何事も無かったかのような表情で立っていた。

>「お初にお目にかかりますわ。わたくしはブルー・J・ベリー。以後お見知りおきを」
「え…?あ、ああ、OK。」
何だかよく分からない状況に呆気を取られたまま返事をする。

>「今の戦闘で勝利を収めたのはひとえにわたくしの助力のお陰ですので、
> ゆめゆめ感謝をお忘れなきよう。
> ところで、さっきの敵は何者だったのですか?状況を簡単に説明してくださいな」

「(さっきの戦いの最中に、あの男の体勢が崩れた場面があったな。あれか。)
 さっきの戦いは助かったぜ、ありがとなブルー。」
カイザーは口元に笑みを浮かべ、友好的な表情でブルーに返事をした。
そして、再び真剣な表情に戻る。

「敵が何者か…か。
 正直に言って、俺にもさっきの男が何者か断言できない。
 だが、世界中に見た事も無い魔物が出没したのは知っているな。
 どうやら、そいつらと関係がある可能性が高い。
 もう一つの可能性として、魔王軍の残党とも予想できる。
 この集落に来てすぐにも、俺を狙う魔王軍の残党の男と戦った。」
そこで言葉を区切り、右手を差し出した。

「そういえば、俺の名前を言っていなかったな。
 俺の名はカイザー、職業は一応だが聖騎士をやっている。よろしくな。」

326 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/05/25(金) 04:03:37 0
2人が自己紹介しているのを見て、リプトは安堵のため息をついた。
どうやらあの二人は先ほどの存在とは違い、話が通じるようだからだ。
適当に会話に混ぜてもらえば今後の方針が決まるかもしれない。
場合によっては有益な情報が手に入ることもあるだろう。
かくて打算と信頼とが交じり合い、気配も隠さず歩み寄って彼らに声をかけた。

「やあどうも、お二人とも強いですねえ」
どう対応されるにせよ、こちらが名乗っておく分にはかまわない。
「私はリプト…狩人をやっています。ここに魔物がいると聞いてきましたが…どうも一足遅かったようですね?」
弓を見せて、やれやれ、といった表情をする。事実、射掛けようとしたら逃げられたのだから仕方ない。

327 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/05/26(土) 01:52:32 0
>>325
>「敵が何者か…か。
> 正直に言って、俺にもさっきの男が何者か断言できない。
> だが、世界中に見た事も無い魔物が出没したのは知っているな。
> どうやら、そいつらと関係がある可能性が高い。
> もう一つの可能性として、魔王軍の残党とも予想できる。
> この集落に来てすぐにも、俺を狙う魔王軍の残党の男と戦った。」

「ふむふむ」
メモを取りながら説明を聞くブルー。
意外にマメな性格らしい。
「新しい敵か、残党…ですか。ふぅん……まあ、別にどちらでもそんなに変わりませんわ」
質問した意味すら問われかねない適当な感想とともに、メモを閉じた。

>そこで言葉を区切り、右手を差し出した。

>「そういえば、俺の名前を言っていなかったな。
> 俺の名はカイザー、職業は一応だが聖騎士をやっている。よろしくな。」

「カイザー?」
ブルーは差し出された右手を見、そのままカイザーの全身を舐めるように上へ下へと眺め回す。
そして、小馬鹿にするような、意地の悪そうな笑みを浮かべた。
「カイザーね。うふふ、わたくしが貴方の母上だったらポーン(雑兵)と名付けていたところですわ。
 まあ、よろしくされてあげますわ」
噎せ返るように性格の悪い台詞を吐きつつ、ブルーはカイザーの手を取った。

しかし、と彼女は思考する。
最近の魔物を『見た事も無い』系統のものだと評しているあたり、
それなりに様々な魔物との接触、戦闘経験があるようだ。
加えて聖騎士という特別な騎士号からしても、
彼が前回の魔王大戦から今回の世界危機に至るまで、一定以上に事情通の人間であるかもしれない。
世界を救おうとは考えたものの具体的にどうしたものか決めあぐねているブルーにとって、
旅の導き役は欲しいものの一つである。
それ以上に、変則的で柔軟、搦め手が得意だが決定打に欠ける群蒼魔法の使い手である彼女にとって、
単純故に極めて強力な技の持ち主は、これからの長い戦いを考える上で重要なパートナーになるかもしれない。

そこまで考えたところで、ブルーは近づいてくる別の気配を感じた。
反射的にナイフを抜き出す。

>>326
>「やあどうも、お二人とも強いですねえ」
>「私はリプト…狩人をやっています。ここに魔物がいると聞いてきましたが…どうも一足遅かったようですね?」

燃えるような赤い髪に、全身に施された刺青。
動物みたいな人だな、というのがブルーの第一印象だった。
しかし人間以外の何者でもないようだし、敵意も感じないので、取り敢えずナイフは収めた。

「狩人さんですか。お生憎ですが、ここの魔物はこのわたくしが先に全て倒してしまいましたわ。
 わたくしはブルー。こちらはポーン……あらごめんなさい、カイザーさんでしたっけ」
にやにやと笑いながら、わざとらしく言うブルーだった。

328 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/05/26(土) 19:22:24 0
>326>327
>「カイザーね。うふふ、わたくしが貴方の母上だったらポーン(雑兵)と名付けていたところですわ。
> まあ、よろしくされてあげますわ」
>噎せ返るように性格の悪い台詞を吐きつつ、ブルーはカイザーの手を取った。

「そ…それは、俺の母親が今の人物で助かった。」
偉大な人物になるために、との願いを込めて付けられたのがカイザーという名であった。
そんな事も久しく忘れていた自分に気付き、たまには母親に会いに行こうかと思うカイザーだった。

その時、何かが近づいてくる事を感じ、カイザーはその方向へ振り向いた。
(敵の新手か?…いや、あの不気味な力は感じない。)

>「やあどうも、お二人とも強いですねえ」
>どう対応されるにせよ、こちらが名乗っておく分にはかまわない。
>「私はリプト…狩人をやっています。ここに魔物がいると聞いてきましたが…どうも一足遅かったようですね?」

現われたのは赤髪の人間。
このリプトと名乗る人物も魔物と戦うためにこの場所へ来たようだ。
狩人という職業からすれば「魔物を狩るためにこの場所へ来た」と言った方が自然だろうか。

>「狩人さんですか。お生憎ですが、ここの魔物はこのわたくしが先に全て倒してしまいましたわ。
> わたくしはブルー。こちらはポーン……あらごめんなさい、カイザーさんでしたっけ」

「ああカイザーだ。よろしくな
 ここらあたりの魔物は(俺が)粗方倒したな。」
色々と好き勝手言われているが、反論するのも大人げないので華麗に聞き流す戦法を取った。

「リプトだったな。
 いつから俺達の戦いを見ていたんだ?」
目の前の男は自分達を「強い」と評価した。
評価できると言う事は、戦いをその目で見たという事だ。
武器が弓である事から、遠距離で相手の隙を見計らっていてもおかしくはない。

「…いや、そんな事はどうでもいいんだ。
 問題は、俺達と戦っていた黒衣の男だ。
 奴…いや、奴らについて、何か知っている事はあるか?」

329 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/05/26(土) 21:14:55 0
「何と、もう片付いたのですか……戦いといっても終わりの方を拝見しただけなのですがね?
 それにしても、その台詞から察するに貴方も知らないようだ。むしろ私が尋ねたかったのですが…いやはや。」
お手上げのポーズであり、紛れも無い本心である。自分も詳細は知らないのだ。

「私の知覚できた事といえば、あの黒衣の男…少なくとも魔に繋がる者には間違いないということくらいでしょうか。
 が、そんなことは戦ってた御二人は言わずとも判っているでしょう?
 それに、連なるだけなら蛙から魔神まで色々とありますからね。」

そこで、はたと会話がとまる。そして、思う。魔物が狩りつくされた以上これからどうするのだろう?
悩んでも仕方が無いので、素直に意見を求めてみることにした。

「これからどうなさるおつもりですか?獲物がいないとなると、私は当てが無くなったのですが…」


330 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/05/27(日) 01:16:59 0
>>328>>329
猟師リプトも、黒衣の敵については知らないらしい。
偶然居合わせただけのようだ。

「ふぅん……」
会話するカイザーとリプトを見比べながら、ブルーは再び思考する。
この第三の男も、魔物を狩るべくここに現れたことからして、
最低限魔物の群れの相手を出来る程度の腕前はあるということだろう。
弓を扱うことから、遠距離支援要員に最適かもしれない。
中距離撹乱系の自分、近距離必殺系のカイザーとコンビネーションが出来れば、戦力は相乗効果で何倍にも跳ね上がる。
さっきの黒衣のような強者がまだまだいるとすれば、やはり一人で戦い抜くのは難しい。
可能ならば戦力の増強は狙っておきたいところだ。
そんな感じに思考を進めていたところ。

>「これからどうなさるおつもりですか?獲物がいないとなると、私は当てが無くなったのですが…」
リプトが困ったように口を開いた。

「ごほんごほん、あー、ごほん」
わざとらしい咳払いをしながら、ブルーは二人の間に割って入る。
そして言う。
「ん、ん、ん。今、世界がピンチなのはお二人ともご存知ですね?んー…と」
いつもの余裕ぶった台詞回しも、いまひとつ歯切れが悪い。
プライドが高く天邪鬼な彼女にとって、勧誘というのはあまり得意なジャンルではないのだ。

「まあ、実はわたくし、あれですわ、世界を救おうと思っちゃったりなんかしてるわけです」

照れたように少し頬を染めながら、言葉を続ける。
「べ、別に、人間が滅びようが道端で食べられていようが知ったことではないのですが、
 わたくしも天下に名だたる大泥棒。盗む相手がいなくなっては面白くありませんわ。
 決して世のため人のためなんかじゃありませんので、悪しからず。悪しからず、ですわ」

さり気無く大泥棒をカミングアウト。本人も意図してではないが。
そして一旦ごほん、と大きく咳払い。帽子で目を隠しながら言う。

「そこで、あれですわ、どうしてもと言うのなら、ええ、この最強たるわたくしの旅路に、
 貴方がた二人を家来一号二号として連れて行って差し上げても構いませんわ。
 ついて来れば猟師さんも狩るべき敵とたくさん出会えてバンザイですし、
 聖騎士さんもさっきの黒衣とまた会えるかもしれませんし。
 まあ、あくまで家来ですけれど、家来といっても色々と尊重してあげたりはしますし、
 たまには腕くらい組んであげたりなんかしても構いませんわ」

大泥棒、ブルー。
万能の如く器用な彼女ではあるが、一匹狼ゆえに仲間作りはド下手なのだった。

331 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/05/27(日) 20:00:22 0
>329>330
リプトが知っている情報も自分たちと同程度。
つまり、何が何だかほとんど分からない。というのが3人の知っている情報なのである。

>「これからどうなさるおつもりですか?獲物がいないとなると、私は当てが無くなったのですが…」
(…敵の手掛かりは0に近い。
 これは、当ても無く動き回るしかないか?)

と、カイザーが考え込んでいると、咳払いが聞こえた。
ブルーである。歯切れはあまり良くないが、彼女は話し始めた。
世界に危機が迫っており、その世界を救おうとしている。
理由は、自分が大泥棒だから、仕事先が無くなるのが嫌だと言う事。
(大泥棒って…)

>「そこで、あれですわ、どうしてもと言うのなら、ええ、この最強たるわたくしの旅路に、
> 貴方がた二人を家来一号二号として連れて行って差し上げても構いませんわ。
> ついて来れば猟師さんも狩るべき敵とたくさん出会えてバンザイですし、
> 聖騎士さんもさっきの黒衣とまた会えるかもしれませんし。
> まあ、あくまで家来ですけれど、家来といっても色々と尊重してあげたりはしますし、
> たまには腕くらい組んであげたりなんかしても構いませんわ」

「魔物を倒すという目的は一緒だ。
 お前の戦う理由も関心はしないが分かりやすい。いいぜ、共に戦おう。」
家来云々はブルー流の冗談なのだろうとカイザーは思いつつ、仲間になると言った。

332 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/05/28(月) 02:15:30 0
「ユーモア溢れる方ですね。世界を救おうとする心意気は素晴らしいと思いますよ」
余計なノイズを削除するのは処世術というものだ。
正直、泥棒やら家来のくだりは本気にしていない。
しかし悪意を感じるような言い回しでもない…ならば受け入れてもよいと感じた。
彼女はきっと距離のとり方が、少し独特なのだろう。

「では、ご一緒させてもらいましょうか。」

狩る獲物は尽きず、人の繋がりも…また尽きず。

333 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/05/28(月) 15:17:10 0
>>331>>332
>「魔物を倒すという目的は一緒だ。
> お前の戦う理由も関心はしないが分かりやすい。いいぜ、共に戦おう。」
>「ユーモア溢れる方ですね。世界を救おうとする心意気は素晴らしいと思いますよ」
>「では、ご一緒させてもらいましょうか。」

ブルーの誘いに、カイザーもリプトも同意したようだ。
「ふん、この最強たるわたくしについて来ようだなんて、身の程知らずもいいところですわ。
 分を弁えない愚かしい行為です。馬鹿ですか?馬鹿なのですか?
 でも、まあ、仕方がありませんわ。あまりに仕方がないので特別について来ることを許可しましょう」

誘ったくせに何故か文句を言いつつ、ブルーはぷいと顔を背けた。
その頬が少し嬉しそうに緩んでいるのは、二人の角度からはきっと見えないだろう。

……

「ということで」

近くの建物の屋根に腰掛けたブルーは、二人を見下ろしながら言う。
わざわざ屋根に飛び乗ったのは、単に見下ろすためだけらしい。
何とかと煙は高いところが好きと揶揄したら恐らく蹴られるだろうが。

「お互い身の上話もあるでしょうが、それは道中おいおい聞きましょう。
 取り敢えずはお二人ともわたくしに基本的人権を捨てて滅私奉公するという事実だけで十分ですわ。
 それより、差し当たっては今後の活動についてです」

仕切り直したことで普段の調子を取り戻したブルーは、話を続ける。

「わたくしは世界を救おうと決めはしたのですが、今のところ取っ掛かりはありません。
 ただ探しもののついでに魔物を殺戮している程度です。
 わたくしは戦闘においてはプロフェッショナルですが、こういう戦争に関しては素人。
 どうやって敵の首領に至り戦いを終わらせるかは、今の所見当が付きません。
 …ええ、お二人の言いたい事はよく分かりますわ、完璧に見えるわたくしにも意外な知識の穴はあるのです。
 しかしそういったものを世間では愛嬌と呼ぶのだとわたくしは知っておりますわ。
 完璧なだけでは詰まりませんものね。だからこそ知識に敢えて穴を作っているという部分も実はありますわ。
 しかしそれがあざとくなくダイレクトに魅力に繋がってしまうのもわたくしの良さのひとつですね。
 穴があるからこそ逆にわたくしの魅力が完璧になってしまうというのは皮肉な話ですわ。
 でも自分の魅力に自覚的過ぎるのも嫌味な話なので、わたくしは自慢話というのは好まないのですけれど。
 ただわたくしの場合、事実を語るだけでナルシズムに聞こえてしまうので辟易していますわ。
 まったく、秀で過ぎているというのも考え物です。そうは思いませんか?ええ、思いますよね。
 まあ、そういうわけで、聖騎士さん。騎士としての意見を伺いたいのですが、
 こういう場合は敵の首領に至るためにどう打ってでるのが良いのでしょうか?」

途中に長ったらしいどうでもいい話を挟み、漸く本題を切り出した。
要するに、何をすれば全然分からないからどうすればいいのかと聞きたいらしい。

「狩人さんも、猟師的な観点から何かありませんか?ちなみにわたくしは何もありません」

334 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/05/29(火) 01:06:13 0
長い演説の中でまずリプトが理解したことは、彼女の演説を要約する必要があるということだった。
きっと今までは一人で活動することが多かったのだろうことが、彼女の振る舞いから見て取れる。
リプトは目の前の人を少しかわいいと思った。そして、どうすればいいのかと訪ねられる。
彼は、自分から2人に伝えられる方法など多寡が知れているが、それもいいだろうと思った。

これを戦争として認識するならば、狩りとは当然、異なりますが…と前置きして
「まずは相手を知ることですね」と伝える。
これは彼の一族の教えであり、またリプト自身の経験から来るものでもある。
「どんな些細な情報であれ、そこには相手の色が出ます。習性、目的、思想…様々です。
 まったく手がかりがないのなら知識を持つ者を探すのも良いでしょう。狩りに出る前にもすべき事は、多い。」

そして2人の反応がどうであれ、こう提案した。
「こちらから人に相対する魔族やモンスターを倒して回れば、必然的に首領に至るかと。
 強力な武器や防具、あるいは財宝を求めて動くだけでも邂逅する可能性は高くなるのですし、そう難しい話じゃありません。」
リスクはありますが…と言って笑ってみせる。時には回り道も必要なことだ。

335 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/05/29(火) 19:35:21 0
>>333>>334
何故か高い場所に登ったブルーは、そこで話し始めた。

>「わたくしは世界を救おうと決めはしたのですが、今のところ取っ掛かりはありません。
> ただ探しもののついでに魔物を殺戮している程度です。
> わたくしは戦闘においてはプロフェッショナルですが、こういう戦争に関しては素人。
> どうやって敵の首領に至り戦いを終わらせるかは、今の所見当が付きません。
> …ええ、お二人の言いたい事はよく分かりますわ、完璧に見えるわたくしにも意外な知識の穴はあるのです。

カイザーの頭の中に『学校朝礼』『校長先生』という謎の2つの単語が浮かび、それ以上の言葉が耳に入らなくなった。
そうと分かり、自分の武器を手入れするために道端で拾った布で剣を拭いた。
(しかし、お金を持ってきていないのは失敗だったな。
 まあ、最悪この鎧を撃って、他の安いよろ…)

> まあ、そういうわけで、聖騎士さん。騎士としての意見を伺いたいのですが、
> こういう場合は敵の首領に至るためにどう打ってでるのが良いのでしょうか?」

「……うん?あ、ああ…えーっと、そうだな…」
急に話題が振られたカイザーは、考えるフリをしながら、ブルーが何を言っていたか思い出そうとした。
(…たしか、敵のボスがどうとか言ってたな。)
カイザーが思い出している最中に、リプトが言葉を発した。

>「こちらから人に相対する魔族やモンスターを倒して回れば、必然的に首領に至るかと。
> 強力な武器や防具、あるいは財宝を求めて動くだけでも邂逅する可能性は高くなるのですし、そう難しい話じゃありません。」
>リスクはありますが…と言って笑ってみせる。時には回り道も必要なことだ。

「さっきブルーには話したが、
 この世界中に今まで見た事も無い魔物が出没している。」

リプトのセリフで何の事を話しているのかやっと理解したカイザーは、言葉を続ける。
「その魔物と、この集落で交戦した結果、正体が分かった。」
光景と、自身の剣から通ってきた感触を思い出す。

「あの魔物は、何者かの魔力によって造られた存在だ。
 そして、それを造る者は、襲撃するその場で魔物を生み出している。
 つまり、魔物の近くには親玉も存在しているというわけだ。
 ならば、その魔物が暴れている場所へ向かえば、いつかは敵の大ボスに突き当たると思うぜ。」

そこまで言ってブルーの方を向いた。
「リプトの言う通り、人に敵対する存在を片っ端から倒そう。
 敵のトップの特徴と目的が分からない以上、直接的な情報収集をしたほうがいい。」

336 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/05/30(水) 16:59:52 0
>>334>>335
ブルーの問いかけに、カイザーが考えている間、リプトが先に答える。

>「まずは相手を知ることですね」と伝える。
>「どんな些細な情報であれ、そこには相手の色が出ます。習性、目的、思想…様々です。
> まったく手がかりがないのなら知識を持つ者を探すのも良いでしょう。狩りに出る前にもすべき事は、多い。」

「ふむふむ」
さっきと同様、メモを取りながら聞くブルー。

>「こちらから人に相対する魔族やモンスターを倒して回れば、必然的に首領に至るかと。
> 強力な武器や防具、あるいは財宝を求めて動くだけでも邂逅する可能性は高くなるのですし、そう難しい話じゃありません。」

メモを見ながら、少し考えるブルー。
「ふむふむ……そうですね。実はわたくしも同じ事を考えていましたわ。
 だからこそ魔物を殺戮して歩いていたのです」

同じ事を考えていたらしい。
ついさっき、考えについて『ちなみにわたくしは何もありません』と言っていた人物とは思えない発言だ。
言ったもの勝ちの世の中である。

>「さっきブルーには話したが、
> この世界中に今まで見た事も無い魔物が出没している。」

この間にカイザーが考えをまとめたらしく、喋り出した。
「おっとと」
ブルーは慌ててメモ帳にペンを走らせる。

最近の魔物は、どうやら魔力で造られた存在らしいこと。
近くにはその製造者もいるらしいこと。
つまり、魔物を狩り続けることがボスへと至る近道であること。
カイザーの話から大体そういった内容のメモを取り終えたブルーは、少し眺めてから、一旦それを閉じた。

「まあ、おふたりとも細部は違えど帰着点は同じですね。
 わたくしも同じ事を考えていたところですし、これで今後の方針は決まりましたわ」

人差し指をついと立て、得意げに歌うように言う。

「これよりわたくし達は、敵の本体ないし本隊ないし本態を叩くため、
 ないし戦闘や接触によって様々な情報を得るため、
 その傀儡である魔物たちを徹底的に狩って狩って狩って回ります。
 ついでに財宝や強力な武器防具、ないし重要な道具の在り処を聞きつけたらその回収にも力を注ぎましょう」

そして二人を順繰りに見る。
「大体以上のような方針で行きたいと思いますわ。疑問質問はありますか?
 なければ早速出発しましょう。こんな辛気臭い廃墟にいつまでも留まるのは御免ですわ」
早く皆で出掛けたくて仕方がないといった調子に、目を輝かせて足をぱたぱたと忙しなく動かす。
その様子は、さながら遠足当日の子供のようだった。

337 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/06/01(金) 20:09:28 0
「いろいろとツッコミたいところはありますが移動するのには賛成ですよ」
と、ブルーの提案に賛成する。確かにとどまる理由はもう無い。
しかし、魔物を狩るつもりで来たが面白いことになった、とリプトは思った。

「しかし、そう易々と武器防具や財宝の話は転がっていないでしょう。
 当分は山師か冒険者まがいの日々になりそうですね。それもまた一興ですが…
 手始めに酒場やギルドに話を聞いて回るのが上策でしょうかね?」
といって、不服そうなカイザーと共にもはや遠方で手を振るブルーの後に続いた。

338 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/06/02(土) 01:38:50 0
>>337
外に出た一行。
イサドアンダーグラウンドを後にして、道なりに取り敢えず平原を歩いている。

「さて、さっき貴方が言っていた事ですが」
小1時間が経過した頃、数歩先を歩いていたブルーが突然振り返ってリプトを指差し、今更のように言った。

「手始めに酒場やギルドで情報を集めるというのは、確かにわたくしも良いと思いますわ。
 ですが、残念ながらわたくしはこの近くで大きな酒場のある集落を知りません」

知らないのに先んじて歩いていたらしい。
一体何処へ向かっていたのだろうか。

「という事で、猟師さん。もし近くに集落を知っていれば道案内をしてくださいな」

現在、地上は謎の騎士によって滅ぼされてしまっているため、
生き残りの人間は地下への避難を余儀なくされている。
魔物達がそうした人々の集落を探し出しては滅ぼしているのだが、
実際にはまだまだ沢山の集落が地下に残っている。
魔物対策のカモフラージュを幾重にも施してある場合があるため、
地下に隠れ住む人々を探し出すのは中々骨が折れるが、
昔に栄華を極めた都市の近くの地下にはそれなりに大規模な人間の集落がある場合も多い。
上手く辿り着ければ、重要な情報を聞ける可能性もある。

339 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/06/02(土) 08:09:30 0
「ここまできて!?…失礼。いや心当たりが無い訳ではありませんが、良い情報は期待できませんよ?」
イサドの地下に向う以前から何箇所かを転々とする生活を送っていたので知らないわけではない。
ただ、転々としなければならない程度の状況ではあった。一人で倒すことの出来る魔物となると、限られたからだ。
もちろん仲間が2人もいるようなら話は変わってくるので、ひょっとすれば今までとは違う何かが見つかるかもしれない。

「手始めに、ここから1日ほど歩いた場所にあるナガワの集落にでも行ってみますか?
 規模こそ中程度ですがイサドから逃げ延びた人々がいる可能性が高いので、今は賑わっているかと。
 私はそちらの方面には疎いのですが、ひょっとしたら盗賊ギルドのような場所もあるかもしれません。」

ナガワ。そこは中規模の集落ではあるが、とりあえず向うにはうってつけの土地である。
かつては遠方まで繋がる街道沿いに位置していたとされ、その事実からか規模の割りに往来は活発だ。
ナガワから山へも海へも向うことが可能である点も魅力的である…もっとも、中途半端と言えばそれまでなのだが。

340 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/06/04(月) 01:09:14 0
>>339
「ナガワ……聞いた事がありますわ。確か旅人や商人の往来道の途中に立地された町でしたね」

町自体は恐らく滅ぼされてしまっているが、上手く逃げ延びた人が地下集落を作っているのならば、
その中には様々な方面から来た人間が混じっている事だろう。
彼らから有益な情報が得られる可能性は高くはないだろうが、比較すれば低い方ではない。
当面の行き先としては悪くない。

「しかし今、盗賊ギルドと言いましたね?」
ブルーは眉を顰めて言う。
「わたくしは盗賊というものが大嫌いなのです。彼らの強奪行為には美学がなさ過ぎますわ。
 かといって美学だけで盗難行為をする義賊とやらも大嫌いなのですが。
 純粋な悪である盗みに一縷たりとも正義感など混じえていただきたくはありませんもの。
 大泥棒であるわたくしと彼らは、盗むというただ一点でのみは共通していますが、
 だからといって仲間や同類とは思っていただきたくないものですわ」

どうやら、彼女なりの良く分からない拘りがあるらしい。
取り敢えず盗賊ギルドには行きたくないようだ。

「まあ、でもその町を目指そうという案自体は悪くありませんわ。
 ちょうど何処へ行くか考えていたところですし、差し当たってそこを目指しましょう」

何処へ行くかも決めずに一時間も適当に歩いていたらしい。
はしゃぎ過ぎである。

「じゃあ、決まりですね。案内してくださいな」
ブルーは突然リプトの腕を取り、体を擦り付けるように密着させた。
リプトと腕を組んだまま、カイザーから少し距離を取る。


ブルーは出生の事情や環境の都合により、24年間の人生において、
他人との友好的なコミュニケーションというものを殆ど経験していない人間である。
性格の悪さやマイペースな行動は、そうした他人との協調行動不足に起因する部分が大きい。
そんな彼女は、こうして仲間を持つ機会に恵まれるにあたり、浮かれきっていた。
今のブルーの一番の興味は、このチーム内での自分の立ち位置のことである。
家来としてついて来ると誓約した(とブルーは思っている)カイザーとリプトではあるが、
果たして自分のことを本当に敬っているかは大いに疑わしいところだ。
群れの中で自分が一番でありたいという、人間的というよりむしろ動物的な本能による欲求が、
ブルーの中でふつふつと湧き上がっていたのだった。


「うふふ」
そして考えたのが色仕掛けである。
短絡的だった。

「旅すがら、猟師さんのお話が聞きたいですわ。故郷のこととか狩りのこととか、色々聞かせてくださいな」
リプトの腕に両手でしがみ付きながら、ちらりとカイザーを伺った。
彼女の突然の奇行を不思議そうな目で見ている。
ブルーはそれを素直に嫉妬と判断した。素直にしめしめと思った。
ポジティブだった。

341 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/06/06(水) 02:25:12 0
「え、あ、あの……?」
カイザーに『どうしたの、この人?』といった視線を投げかけたが、氏は両手を上げて首を横に振る。
そしてそのまま瞑目して首を横に振る。意訳すれば、ご愁傷様、と口にしたのが動きで読めた。
ブルーはカイザーのほうをチラリと見ると、してやったりと言わんばかりの表情だ。
カイザー氏の視線が痛い。どう見てもあれは珍しいものを観察する類の目だ。

リプトは狩人であり、その生活および人生において、女性と係わり合いになる事すら稀であった。
よって色仕掛けそのものに免疫は無く、彼女の行動に少なからず心ときめいたのは事実である。
しかし、だ。自己紹介で大泥棒と名乗り盗みの矜持について熱く語るような女性がこのような行動に及べば――

「(――色仕掛け?何ゆえに?金子も彼女が目を付けるほどの財宝も無いんですが…。)」
と思うのは当然であろう。事実、そのようであったのだが。
だが黙々と歩くのも味気ないのもまた事実であり、露骨に避けてしまって後々の禍根になるのは彼には御免だった。
「(ま、私に女性の事などわかるわけないか。)そうですね…では狩りの事から話しましょうか。」
恥ずかしいのは事実なので顔を赤らめつつ、やんわりと身振り手振りを加えて話をする。
実際には普通の狩人と変わらない話、狩りは獲物が取れない事が少なからずあるという話、
凄腕の狩人の話、自分の失敗した話 etcetc...
差しさわりの無い話題に留め、自分の故郷については語らないのがミソである。
お里が知れるリスクは彼の人生経験の中で蓄積されてきたものであった。
また、自身の一族についてそれなりの話はあるが、彼自身にとって良い記憶とは言えないからでもあった。

「と、まあ私の失敗談はこのあたりにして、ぜひ貴女やカイザー氏の事も伺いたいですね。」
自分語りは、慣れないものにとっては一種の拷問に近く、リプトもまた慣れぬ部類に属するものである。
それにこれは純粋な興味から来るものでもあった。

道はまだ続いている。遠くに何かの気配も感じる。狩りの時はまだ遠かれど…

342 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/06/07(木) 21:48:46 0
>>341
体をやたらと密着させて、リプトと腕を組んで歩くブルー。
彼の恥ずかしそうな態度を過敏に察知し、歩くたびに体を組んだ腕に擦り付けるように動かす。
傍から見るとどうにも滑稽だ。

>「(ま、私に女性の事などわかるわけないか。)そうですね…では狩りの事から話しましょうか。」

そう前置いて、話を始めるリプト。
「なるほど」「ふんふん」「うふふ」「それは凄いですわ」
と、ブルーは彼の話を相槌を打ちながら聞いている。
コミュニケーション不全のブルーにとって、実際に他人がどのように生きているのかを知る機会は少ないため、
狩りの話は興味深くはあるのだが、内容が当たり障りのない事ばかりであることには気付いていた。
ブルーはそれを初対面の自分への心の壁だろうと解釈したが、
空気の読めない彼女にしては珍しく、それを咎めるつもりはないようだった。
しかし、それは話したくない事を無理に聞くのも良くないだろうという協調的な理由ではなく、
どうせ後々自分にメロメロになって自ら全て話したくなるのだから、
わざわざ今聞く面倒を冒す必要もないだろうという彼女独特の判断からである。

>「と、まあ私の失敗談はこのあたりにして、ぜひ貴女やカイザー氏の事も伺いたいですね。」

「興味深いお話でしたわ。
 うふふ、狩人さんは逞しいだけでなくユーモアのセンスもあるのですね。
 では、僭越ながら、わたくしの出生のお話でもさせていただきますわ」

『僭越ながら』という台詞が飛び出すほどに、先ほどまでとは180度反対の態度である。
思いつきと気まぐれで山の天気のように急激に態度を変える彼女の行動は、傍目にはまず理解不能だ。
もちろん、本性は高飛車でこちらの態度はポーズなのだが。
ともあれ。

さる大都市の、位の高い貴族の家に生まれたこと。
日々、金と権力を使って様々な遊びを楽しんでいたこと。
あまりに充実し過ぎて飽きてしまい、敢えて泥棒稼業を始めることで人生にハリを持たせたこと。
自慢話をかなり多分に交えながら、そんな話をした。

全て嘘なのだが。

「と、まあわたくしの人生はこんな感じですわ。聖騎士さんのお話もお聞きしたいですね」
少し離れていたカイザーに急に話を振るブルー。
いきなり話を振られて驚きつつも、カイザーはリプトのように差し障りのない程度に自分の話を始める。





              その話を楽しそうに聞くブルーの内心は、絶望のように重かった。

                     出生の話などと、冗談でも口にするのではなかった。

                                 毎日忘れようとしているのに。

                それを忘れるために、いまだに人生を続けているというのに。

343 : ◆USO800V.iw :2007/06/07(木) 22:00:10 0
カイザー一行が情報収集のため、次なる地下集落へ向かっていた少し前・・・

今は大部分が崩れ、廃墟と化してしまっているかつての魔王の城。
そこで謎の邪騎士と法王庁直属聖騎士団との激しい戦いが繰り広げられていた。
正確には聖騎士団だけではない。
傭兵団、亡国の騎士団、盗賊ギルド、戦士ギルド・・・まさに現在残る人類のそう戦力といっても過言ではない。
苛烈なる戦いの末、倒される謎の邪騎士。
そこで明かされる驚愕の真実・・・。
そして・・・おぞましき戦いが始まった!
邪騎士を倒してから丸一日以上たって、かつての魔王の城から出てきたのは、法王庁直属騎士団だけであった。


カイザー一行が次なる地下集落を目指して移動していると、前方に戦士の一団が陣を引いていた。
その旗印から法王庁金鎖重装騎士団と分かるだろう。

【法王庁金鎖重装騎士団】
全騎士団の中でも最上級の装甲の厚さを誇る騎士団。
教会での祝福をされたフルプレートメイルを着込み、武器もメイスやモーニングスターなど重装が目立つ。
あまりの重さに乗れる馬がなく、騎士ではあっても全員徒歩である。
しかしだからといって、重鈍だと判断すれば死して後悔する事になるだろう。
その重装をまといながらも、その動きは一般軽戦士となんら遜色のない、鍛え抜かれた戦士の集団なのだ。
特殊能力は騎士団の由来にもなる【金鎖】。
金色の光を当てられた部分が徐々に重くなる封印術を使います。最終的には重くて身動きが取れなくなります。
そのほかには、さして特殊能力はないですが、もはや鉄の塊といって過言でない重装甲と、それを難なく着こなす筋力は脅威でしょう。


今回街道に陣取っているのは5人。
話しかければ、礼儀正しく挨拶をしてくれます。
しかし、カイザーの顔を見たとたん。
「もしやあなたは魔王を倒した英雄、聖騎士カイザー殿か?」
驚きながら周りを囲みます。

避ける場合は、カイザー一行に気付きません。
緊張した面持ちであたりを警戒しています。

344 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/06/09(土) 19:40:09 0
「人それぞれ、ですね」
ブルーのいきなり貴族を名乗るあたりに一抹の胡散臭さ覚える。
が、本人がそういうので、そういうものだと納得することにした。
貴族だからといってそれを傘に着るようなわけでもないし、疑えばキリがない。

カイザーの自己紹介に入ったとき、一瞬ブルーの表情が硬くなったような違和感を感じた。
だが彼女は笑顔のまま楽しそうに振舞う。
「(思い過ごしですね…やれやれ)」
そう考え、自分の気のせいだと片付けた。

話題も尽きたのか、黙々と街道沿いを歩く。風が心地よく頬を撫でていく。
刻印も、まるで寝転がる猫のようにじっと、あるがままであった。
そんな刻印が僅かに反応して見せたのは、一刻ほど歩いた頃だったろうか?
頬にくっきりと刻まれていたのが、ゆるゆると服の中に引っ込んでいく。
敵意を感じ取った反応というわけでもないが、そのままでいるわけにはいかない程度の反応。

(おや…?)

なるほど遠くに物々しく屈強な男たちが見えたので、風貌を観察する。
フルプレートを着込んだ男が5人…その鎧が彼らが何者かを自己主張していた。
リプトは騎士には詳しくない。むしろ市井の人々よりも疎い部分すらある。
しかし、その疎さを織り込んでも彼らが単なる騎士ではないことは推し量ることは容易である。

「騎士だ…5人いますね。何かを警戒している…?どうしたのでしょうか、彼らは」

カイザーにブルー、2人の視力がどれほどのものかは知らないが
自分に見えた情報は伝えるに越したことはない。リプトはそう判断した。

「単純に考えれば、避けて通るか話を聞くかの2択ですね。
 話を聞くほうがいろいろと楽しそうではありますが…厄介ごとを避けるのは渡世の常識ですし。
 ちなみに私個人としては、彼らに話を伺いたい所存です。」

2人の反応を伺う。ブルーは避けたがるかもしれないとも推測しての提案であった。

345 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/06/10(日) 12:59:34 0
イサドを出発してしばらくの時間が過ぎた。
道中、ブルーがリプトに抱きついたりなど、少々のハプニングはあったものの、旅は極めて順調である。

会話をしているうちに、自己紹介が始まった。
リプトの狩人を中心にした話、ブルーの貴族に飽きて泥棒になったと言う話。
それから順番で、自分の過去を話す事になった。

流石に「俺が魔王を倒した」などと言っても信じてくれないと思うので、自分の出生から今までを簡単に話す事にした。
他の大陸で生まれ育った事、『三聖』と呼ばれる聖騎士ブレンテルの弟子になった事、
難関と言われた聖騎士認定試験に合格した時の事などを、知られても問題ない程度に簡略して教える。
あと、6大精霊と呼ばれる属性を司る存在を探す為にこの大陸に来た事を教え、
探した理由は、その力を使おうと悪だくみしてる奴から救うため。とそれっぽく改編しておいた。

>343>344
街道を進んでいると、前方に人の影が見えた。

>「騎士だ…5人いますね。何かを警戒している…?どうしたのでしょうか、彼らは」
リプトは言う。カイザーは前方の人間を注意深く見た。
あれじゃ立ってるだけで疲れるな。と思われるほど分厚い鎧に身を包んでおり、防御力はかなりありそうだ。

次に、騎士が持っている旗に注目した。
「あの旗の印は確か…法王庁なんとか騎士団のものだな。」

>「単純に考えれば、避けて通るか話を聞くかの2択ですね。
> 話を聞くほうがいろいろと楽しそうではありますが…厄介ごとを避けるのは渡世の常識ですし。
> ちなみに私個人としては、彼らに話を伺いたい所存です。」

「話を聞きたいとは思うが…もしかすると、検問をやっているのかもしれないぞ。」
現在のこの大陸の状況で出歩く人間などそうはいないだろう。
そのため、何の目的があって行動しているのかを聞く。
そうした中には混乱に乗じて犯罪を起こそうとした者や、人間に化けた魔族を発見できるかもしれない。

だがそれは、悪行をしていない者にとっては単なる時間の無駄でしかない。
というわけで、
「避けても問題ないんじゃないか?
 重大な動きがあったなら、人の集まるナガワでも聞けるはずだしな。」

346 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/06/11(月) 01:28:52 0
>>343-345
個人的な事情に因る精神の沈殿を隠しつつ、カイザーの簡単な身の上話に耳を傾けるブルー。
ブルーのようなアウトローにすら名高いあの『三聖』の弟子であることや、
6大精霊を探していたことなど、彼にとっては当たり障りもなく改変したものであってすら、
ブルーにとっては俄かには信じ難いものであった。
ともあれ、話に集中するうちに、徐々に気持ちも落ち着いてきたようだ。

話に一区切りが付き、しばし話題も途切れる。
いつの間にかリプトの腕から離れたブルーは、二人から付かず離れずの距離で歩いている。
一見ぼうっと物思いに耽っているようだが、
彼女のことなので、考え事をしているようで実際は何も考えていないのかもしれない。
それにしても騒がしかったり大人しかったり、マイペースにも程がある。

そんな感じで、しばらく時が経った頃。
リプトがふと口を開いた。

>「騎士だ…5人いますね。何かを警戒している…?どうしたのでしょうか、彼らは」

「え?」
はたと我に返り、ブルーは目を凝らしてみた。
何も見えない。

「騎士…ですって?」
怪訝そうにじっと見つめる。
よーく見れば、地平線の上に何か点のような人影のようなものが見える気がしなくもない。

>「あの旗の印は確か…法王庁なんとか騎士団のものだな。」

頑張って目を凝らしているうちに、今度はカイザーが言った。
「はい?…旗?」
ブルーは眼鏡こそ掛けてはいるが、
それは日頃から素顔を隠しておくことで変装のバリエーションを増やすためのものに過ぎず、
つまりは伊達眼鏡であって、視力自体は現代で言うところの2.0くらいはある。
職業柄、トラップを見破ったり真作贋作を見極めるための注視眼は高いレベルで備えてはいるが、
大自然に生きる狩人や最強の剣士の如き遠視眼は持ち合わせてはいない。

「…ふん、何ですか。どうせ貴方達なんて目が良いくらいしか取り柄がないのですわ」
ブルーは頬を膨らませ、ぷいとそっぽを向いた。
自分に出来ない事を人が出来るのが嫌いなタイプらしい。
なんてタイプだ。

347 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/06/11(月) 01:29:53 0
ともあれ、カイザーとリプトが、見たものについて話をする。
どうやら法王庁傘下の騎士団が5人、街道に陣取っているらしい。
リプトは彼らの話を聞きたがっているが、カイザーはそれに難色を示している。
話ならナガワでも聞けるし、あれが検問ならば単に時間の無駄ではないかとの事だ。
それも確かに一理ある。

ブルーは一通り話を聞いてから、咳払いをして注目を集めた。
「彼らと話をしましょう」
ご機嫌斜めながらも、つらつらと考えを述べる。

「彼らがこの辺りの検問ならば、色々な魔物や人や出来事を見ている可能性があります。
 彼らが見たものの情報…いえ、彼らが『見ていないもの』だって何かのヒントになるかもしれませんし、
 次の集落で情報収集する折に役に立つかもしれませんわ。
 あまり突っ込んだ事を聞き過ぎるとこちらが疑われるかもしれませんが、
 その辺りは聖騎士さんがいるので身分証明はできるでしょう。
 それに、彼らが検問でなく近隣の魔物退治のための編成隊だったならば、
 想像以上に良い情報を持っているかもしれませんわ。
 そもそも当てずっぽうな情報収集の段階なのです。どうせなら下手な鉄砲は数を撃ちましょう」

どうでもいいが、態度が色仕掛けモードから元に戻っている。
サービス期間が終わったのか、機嫌が悪いからか。はたまた単に忘れているだけなのか。
何にしろ傍目には態度の変化が激しい。

「2対1という事で、決まりですわ。ふん、行きましょう」
怒ったようにつんと済まして、すたすたと騎士団に向かって歩き出した。
泥棒としての知名度はそこそこな彼女だが、
人数や性格などを含めた危険度では数多の盗賊団に比べれば大したことがないため、
法王庁直轄の騎士の知るところではないだろう。たぶん。

348 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/06/11(月) 22:16:34 0
  【街道にて】
ブルーが近づいてくるのに気付いた騎士の一人が、兜のバイザーを上げる。
そこから見られる目は、壮年のそれであった。
「これは旅のレディ。任務中故このような格好でのご挨拶をお許しください。」
まるで宮廷作法の教科書のように、壮年の騎士は片膝をつきブルーに挨拶をする。
他の四人の騎士もバイザーを上げ、それに習うように続く。

その後ろに続くリプトに気付き、騎士たちの目つきが鋭くなる。
服に隠れていない場所にある刺青。それも一つ二つではない。
その紋様も独特で、警戒させるには十分なのだ。
「レディ?後ろの男性は連れの方ですかな?」
目つきは鋭くても、ブルーへの対応はあくまで物腰柔らかで紳士的。
彼らは骨の髄まで騎士なのである。
「・・・はて・・・あの鎧・・・どこかで・・・」
ブルーが答える前に、壮年の騎士の目がリプトの後に続くカイザーに奪われた。
何かを思い出そうと、眉間に皺を寄せ首をかしげる壮年の騎士。

三人が騎士たちの場所に到達し、改めて壮年の騎士が口を開く。
「それでは、改めまして。我々はこの先のナガワの街から派遣された法王庁金鎖重装騎士団の者です。
失礼ながら、あなた方の名前、旅の目的をお教え願えませぬか?」
カイザーの予想した通りの検問風景。
しかし、詰問という感じでもないのはブルーの存在が大きいのだろうか?

壮年の騎士が質問をしている間、他の四人の騎士は、カイザーを皆がら、どこかで見たような・・・という表情を隠せないでいた。


349 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/06/12(火) 15:56:22 O
「ふむ、カイザーさんの言うことにも一理……って、ああ、ブルーさんが前に。」
どうしたものかと考えていたが、ブルーの行動力の前では意味が無かった。
騎士たちは予想以上に紳士的であり、それだけで彼らの錬度を推し量ることが出来る。
ただ彼らの物腰から悪意を感じないと察したのか、刺青が服の外に戻ったのには困った。
案の定騎士たちの視線が痛い。まあ、この外見なので仕方ないのだとは理解しているのだけど。
「(ハァ…せめてこういう時くらいは服の中に潜りっぱなしでもいいでしょうに…)」

>「それでは、改めまして。我々はこの先のナガワの街から派遣された法王庁金鎖重装騎士団の者です。
>失礼ながら、あなた方の名前、旅の目的をお教え願えませぬか?」
「お勤めご苦労様です。私は猟師を生業とする者で、リプトと申します。
 これから3人でナガワに向かうつもりで街道沿いに来たのですが…騎士団の皆様が検問とは、ずいぶんと物々しいですね。何かあったのですか?」
イサドの件がナガワに知れているのなら当然でだとは思ったが、
その推測が当たっているかどうかを確かめる必要はある。
もし違うのならばそれは新たな情報であるのだから。

350 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/06/14(木) 01:18:56 0
>>348>>349
騎士は5人。
ブルーが近づくと、彼女に気付いた壮年の一人が兜のバイザーは上げた。

>「これは旅のレディ。任務中故このような格好でのご挨拶をお許しください。」
>まるで宮廷作法の教科書のように、壮年の騎士は片膝をつきブルーに挨拶をする。
>他の四人の騎士もバイザーを上げ、それに習うように続く。

「ご機嫌よう。紳士的な騎士様にお会いできて光栄ですわ」
ブルーは上着の裾をスカートに見立てて摘み、貴族令嬢の如く優雅に挨拶を返した。
人懐こそうな笑顔も浮かべ、カイザー達に対する態度とはまるで別人である。

>「レディ?後ろの男性は連れの方ですかな?」

後ろから追いついてきたリプトの姿を見咎めた騎士の一人が、ブルーに尋ねる。
「ええ、わたくしの連れの民族ヤクザと芋侍ですわ」
ブルーはにこにこと澱みなく答える。
人懐こく振舞っていても、身内への口の悪さは健在だ。
さっきまでの機嫌の悪さを引き摺っているらしい。機嫌が悪いことへの責は二人には全くないのだが。

>「それでは、改めまして。我々はこの先のナガワの街から派遣された法王庁金鎖重装騎士団の者です。
>失礼ながら、あなた方の名前、旅の目的をお教え願えませぬか?」

「わたくしはマリン。夢で神の啓示を受けまして、仲間を集めて魔を滅ぼす旅を続けています。
 偶然にもこんなところで法王庁の騎士様にお会いできるとは……ああ、
 やはり神にお示しいただいた道を歩んでいるのだという事を強く実感できますわ」

言いつつ、うっとりと祈るように両腕を組む。
宗教関係の人間のガードを崩すには、差し当たりその宗教の切り口で攻めてみるのが定石だ。
あとは反応を見つつ次の切り口を考える。
嘘八百に口八丁。カイザーやリプトに対しては仲間としての特別な情があるためキレがないが、
本来のところ騙しは大泥棒ブルーの十八番である。

そしてリプトも名を名乗り、続いて騎士に検問の目的を尋ねたようだ。

351 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/06/14(木) 19:58:16 0
>346-349
話し合い…というか、ブルーの意思の結果、法王庁の騎士達から情報を聞くことになった。

騎士達に近付くと、まず最初に先頭を歩いていたブルーに挨拶をされた。
>「これは旅のレディ。任務中故このような格好でのご挨拶をお許しください。」
と、礼儀正しい感じのする挨拶である。
だが、騎士達はリプトを見ると、一目で分かるほどに表情が変わった。
>「レディ?後ろの男性は連れの方ですかな?」
(…まあ、凄い刺青してるしな。)
などと、仲間から数歩後ろで思うカイザーであった。

>「それでは、改めまして。我々はこの先のナガワの街から派遣された法王庁金鎖重装騎士団の者です。
>失礼ながら、あなた方の名前、旅の目的をお教え願えませぬか?」

その問いに、リプトとブルーが先に答える。
それに続き、カイザーも口を開く。

「俺は炎騎士のザイガ・ディースターだ。
 旅の理由は、魔物を倒す、それだけだな。」
ブルーに対抗して自分も偽名を使ってみた。

そんなわけがなく、

本当の理由は、
法王庁の騎士達の視線が自分に集中している事に気付いたからだ。
(俺を狙う魔王軍の残党がどこにいるか分からないからな、無闇に名乗るのはやめておくか。)

352 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/06/14(木) 22:49:47 0
【街道にて】
騎士団は三人の話を注意深く聞いていた。
リプトの意外な礼儀正しさに意表をつかれた様だが、それで警戒を解かないのは練度に高さを物語っているといえる。
しかし、もっと驚いたのはブルーの言動だったらしい。
令嬢のように優雅な立ち振る舞いからすると、カイザーとリプトを紹介する言葉は余りにも落差が大きかった。
貴族令嬢特有の傲慢さと感じたのか、上げられたバイザーから僅かに覗くその目に笑みが浮かぶ。

リプトのすぐそばにいた若い騎士が「貴殿も苦労しておるようですな。」と、苦笑交じりに囁いた。

場の空気が僅かに弛緩した中、ブルーの言葉が更に一転させる。
>「わたくしはマリン。夢で神の啓示を受けまして、仲間を集めて魔を滅ぼす旅を続けています。
> 偶然にもこんなところで法王庁の騎士様にお会いできるとは……ああ、
> やはり神にお示しいただいた道を歩んでいるのだという事を強く実感できますわ」
その言葉と共に祈るような仕草をした瞬間、リーダーらしき壮年の騎士が声を上げる。
「気を付けぃ!!」
声が馬鹿大きいわけではない。だが街道周辺の森が震える程の鋭く発せられた号令に、他の四人の騎士が直立不動の姿勢をとる。
「レディ、いや、聖女マリン殿の気高さと勇気に胸を打たれ申した。
経緯を表し、敬礼!!」
号令と共に五人の重装騎士がガシャガシャと鎧に音を立てさせながらきびきびとした動作でそれぞれの得物を掲げた。
暑苦しいまでの騎士道発揮だった。

「私は法王庁金鎖重装騎士団所属、ジルコ・ラインデール。ザイガ卿、お会いできて光栄です。」
カイザーの名乗りを聞き、壮年の騎士も名乗り一礼をした。
リプトやブルーとは一線を画した対応なのは、やはり騎士社会に生きるものゆえ、なのだろう。

それぞれの名前と目的を聞き、ジルコから、様々な情報を得られた。
●魔王は倒され、魔物、モンスターは姿を消した事。
●世界を破滅させ、地下集落を襲っているのは邪悪な騎士とそれが作り出した邪魔物という人造の化け物である事。
●討伐隊がナガワの街から出発したのが既に一週間前である事。
そして・・・
「先日神託が降りましてな。魔王を倒した英雄、聖騎士カイザー殿がこの地に現れるとの事。
我らはカイザー殿の捜索に当たっているのです。
お呼び止めして申し訳ありませんでした。
このまま街道を伝えば夕暮れまでにはナガワの町に到着するでしょう。
では、我らは任に戻りますので。」
礼儀正しく挨拶をし、騎士たちは街道を歩き始める。

###################################
>リプト
サイコロを振ってください。出目が偶数ならば、街道脇の森の中に何かの気配を感じるでしょう。
気配は得物たるモンスターではなく、人間のようです。
しかし、場所までは特定できません。

>ブルー
サイコロを振ってください。出目が偶数ならば、カイザーが偽名を名乗ったとき、騎士たちの表情がホッと安堵した事に気づくでしょう。


353 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/06/15(金) 20:57:08 0
末尾一桁をダイスとして代用

354 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/06/15(金) 21:11:01 0
「お疲れ様です。道中、お気を付けて…」
一礼して騎士たちを見送る折、森の中に何かの気配を感じる。
だがその雰囲気は獣や魔物のそれではなく、人間のようであった。
それ以上を探るべく意識を集中してみようとするが場所までは特定できそうに無い。

「(クッ…今のここは、人が多すぎる。)」
リプトは少しうんざりした。気配を探ることは難なくできたが、それ以上を探るには
ここはあまりにも人間が多すぎた。森を胡乱げに見回して五感を研ぎ澄ませる。

「(2人は気づいていない…騎士たちもか。ならば下手に事を荒立てないほうがいいですね)」
そろそろ旅の疲れも出てくるであろう折に下手に騒げば不和の種になりかねんとした自重である。
一人で全てをカバーできるという自惚れでは無いが、万が一に備え、刺青は既に両腕へと流れるように集いつつあった。
退魔の術をいつでも発動できるようにする為である。これで奇襲があろうとも、痛手は受けずに済むであろう。


355 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/06/17(日) 00:11:09 0
諸々のやりとりの後、騎士達はカイザーを捜すと言って街道を歩き出した。
ブルーは上品に微笑みつつ、最初にしたように上着の裾を摘んで礼をして彼らを送り出す。
「道中お気を付け下さい、神の御名の兄弟達。探し人はきっと来たるでしょう」

そして、彼らの姿が完全に見えなくなると。
無邪気な笑みが一転して邪気な笑みに変わった。

「…ふん、やれやれ。神託ですって?馬鹿ですか?馬鹿なのですか?
 宗教など妄想か政治の道具か金儲けの手段に過ぎないというのに。
 そもそも尊神は天上にも天下にもわたくし唯独りですわ。
 わたくし以外の神を信じる者など等しく地獄に落ちれば良いのです」

言ってる事が無茶苦茶だ。
色んな意味で。


「さて、と……ごほん」
ブルーは歯切れない動きで二人に向き直った。
顔を赤らめ、微妙な表情をしている。何だか照れているようだ……?

「あー……さっきのはアレですわ。別にそういう意味じゃありませんわ」
視線を泳がせながら、ブルーは言う。

「仲間を集めて…というのは言葉のアヤというか、騙すために仕方なく言ったのであって、
 実際にあなた方が仲間なのではなくですね、アレですわ。家来なんですけれど、
 あの場面では仕方なく仲間と言っただけであってですね。別に仲間なんかじゃありませんわ。
 あくまで主従関係に過ぎないのでゆめゆめ勘違いをなさらぬよう」

どうやら、仲間という表現を使ったことに照れているらしい。
照れる基準が良く分からない。
そして、照れながらも何だか少し嬉しそうだ。

「まあ、仲間みたいな関係……というのは、まあ、百歩譲って認めてあげなくはないですわ。
 ええ、わたくしも大人ですしね。仕方がありませんからそこは認めてさしあげましょう。
 不出来な家来を持つと面倒ですね。まったく仕方がありませんわ。
 もう、あまりに仕方がないので、さっきあなた方が調子に乗っていたことは水に流して差し上げますわ」

何を言っているやらサッパリだが、取り敢えず機嫌は直ったようだ。


「さて」
ブルーは騎士の話を聞きながら取っていたメモを広げ、目を通す。
ちなみにリプトの警戒については特に気付いていないようだ。

「魔王が滅びていた…のはもう知っていますが、新たな敵は邪騎士というらしいですね。
 まあ、邪騎士でも魔王でも神でも悪魔でも何でもいいのですが。
 わたくしが知りたいのは何処に行けばそれを殺戮できるのか、その一点のみですわ。
 討伐隊などどうせ負けているでしょうし」

そこでブルーは顔を上げ、カイザーを見る。
「そういえば、聖騎士さん。先ほど重装騎士さん達が言っていましたね。
 魔王を倒した英雄、聖騎士カイザーを捜していると」

ブルーの口元が嫌味ぽく笑う。
「英雄さんとジョブも名前も同じなんて、貴方には過ぎた偶然ですわ。
 勘違いを呼ばないためにも、やはりポーンに改名しておいた方がよろしいのではないですか?
 重装騎士さん達もほっとしていたようですよ、貴方が捜し人でなかったようで。
 もし貴方が聖騎士カイザーと名乗っていたら誤解を解くのに一苦労するところでしたわ」

356 :黒衣の男 ◆QfoxLcrTj2 :2007/06/17(日) 00:33:36 0
所変わって・・・どこか。
カイザー、ブルーと戦った謎の黒衣の男は斬りおとされた腕に残る傷の
修復に時間を費やしていた。問題なく動かせる程度に瞬間接続できても
細かい神経までは同じ様にはいかない。僅かな狂いが命取りとなる事は自明の理。
「・・・彼奴には影響は出てなかった。闇の衣・・・予想通り。」
しかし、分からない。事前に得ていた情報ではカイザーは単独行動を取っていたとのこと。
ならばあの時カイザーに助力したあの女は何者で、何の目的があったのか。
それにあの場に現れた第三の気配。推測が当たっていれば、あれも自身にとっては敵だろう。
しかし確証はない。

「・・・更なる調査が必要か・・・ヴィラール。」
『呼びまして御座いますか・・・。』

ヴィラールと呼ばれた者はその男と同じ様に影から現れた。
外見上も黒衣に身を包んでおり見分けが付かない。

「我らの障害となるであろう者達が現れた・・・奴らを見張るのだ。
 万が一、隙を見せたらば・・・討て。」
『御意・・・。』

まるで巻き戻したように影へと消えるヴィラール。
一人残った男は虚空を見つめ呟く。

「・・・分かたれし光と影・・・不完全な存在同士・・・
 今と言う混沌に互いが引き合うは必然か・・・皮肉、だな。
 さて、あの狂女のご機嫌伺いでもしておこうか・・・。」

最後は辟易した雰囲気を隠そうともせず、男は立ち上がり
どこかの部屋を後にした・・・。

357 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/06/17(日) 14:22:52 0
>352
5人の中ではリーダー格と思われる男はジルコと名乗った。
ジルコからはこんな情報が得られた。
>●魔王は倒され、魔物、モンスターは姿を消した事。
>●世界を破滅させ、地下集落を襲っているのは邪悪な騎士とそれが作り出した邪魔物という人造の化け物である事。
>●討伐隊がナガワの街から出発したのが既に一週間前である事。

そして、魔王を倒したカイザーを探しているという事だ。
(俺を探しているのか、名乗っておくべきだったか?
 ま、今さら名乗っても遅いな。逆に疑われるだけだ。)
会話を終え、5人の騎士は街道を歩き始めた。

>354>355
ブルーはと言うと、姿の見えなくなった騎士達に対して暴言を吐きまくっている。
その後、急におとなしくなったと思うと、自分達の関係について語り始めた。
そして、カイザーとリプトは家来だけど仲間っぽい関係になったようだ。
新たな敵は邪騎士、自分達の目的はその者を倒す事。
居場所を探す必要がある、とブルーは言った。というか、カイザーはそう解釈した。

>「そういえば、聖騎士さん。先ほど重装騎士さん達が言っていましたね。
> 魔王を倒した英雄、聖騎士カイザーを捜していると」

「ああ、言っていたな。」
隠していた訳ではないが、仲間達にも自分の正体が判明した。
そう思い、自分が6大精霊を集め、魔王を倒した事を伝えようと思った時…

>「英雄さんとジョブも名前も同じなんて、貴方には過ぎた偶然ですわ。
> 勘違いを呼ばないためにも、やはりポーンに改名しておいた方がよろしいのではないですか?
> 重装騎士さん達もほっとしていたようですよ、貴方が捜し人でなかったようで。
> もし貴方が聖騎士カイザーと名乗っていたら誤解を解くのに一苦労するところでしたわ」

「あ…ああ、そうだな。」
どうやら、ここにいるカイザーと魔王を倒したカイザーは別人だと思われたようだ。
(…ブルー達には、俺が魔王を倒した言っておくべきか?
 だが、言った所で何かが変わるわけでも…)

「……まてよ、重装騎士達がほっとしていただと?」
先程ブルーが言っていた言葉に引っかかるものを感じたカイザーは、足を止めた。
「おかしくないか?
 探し人が見つからないなら、普通がっかりするだろう。
 だが、その正反対のリアクションを取るのは何故か?
 おそらく、奴らには『聖騎士カイザーを探しているが、見つかってほしくない』という理由があるはずだ。
 矛盾しているようだが、そうとしか考えられない。」
重装騎士団が去って行った方向を見据え、呟く。
「法王庁金鎖重装騎士団…一筋縄じゃいかない連中のようだな。」


今まで考え事に集中していたカイザーだったが、ふと、口数の少なくなったリプトに気付く。
リプトの歩いている方へ顔を向けると、リプトの表情が普段とは違う。
まだ付き合いが長いので普段の表情が完全に変わるわけじゃないが、
何か集中しているような感じを受ける。

「リプト、どうしたんだ?」
不思議に思い、そう声を掛ける。

358 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/06/17(日) 20:36:59 0
訂正

× まだ付き合いが長いので普段の表情が完全に変わるわけじゃないが、
○ まだ付き合いが長いわけではないので普段の表情が完全に分かるわけじゃないが、



359 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/06/18(月) 07:32:32 0
ブルーへは、ただ静かに微笑んでいる。彼女の言動の不一致にもそろそろ慣れてきた。
話の内容をかいつまめば、とりあえず機嫌が直ったようだ。

カイザーの指摘には苦笑しながら
「森の中に気配を感じまして…杞憂で済むなら良いのですが。」と正直に伝えた。
無闇に騒ぎ立てて相手を刺激するような真似はしたくない、とも。

「さて立ち止まっているのも何ですし、進みましょうか?」
急ぐ旅ではないが、さりとて立ち止まり続けるわけにも行かない。
2人の返答次第ではあるのだが。

360 :名無しになりきれ:2007/06/18(月) 20:43:20 0
アクエリアス水の精霊の惨劇事件

361 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/06/19(火) 01:24:10 0
>>357>>359
カイザーが重装騎士達の態度の矛盾を指摘する。
「……」
ブルーは今までとは違った種類の、芯からくるような機嫌の悪そうな顔になった。

偶然ここにいた彼らの捜し人と、ジョブも名前も同じ。
神託に信託など持たないブルーであるが、だからこそカイザーがこの辺りにいると思っていた理由は、
カイザーがここを通るという一定以上の信頼性のある情報に基づいてのものであると判断している。
ここまで条件が一致していて、偶然であるはずがない。

しかし、それでもブルーは気付いていなかった。
彼女の本能が無意識のうちにその一致を拒絶しているのである。
カイザーが本当に彼らの捜し人であり、世界を救ったような英雄であるのならば、
彼らが敵にしろ味方にしろ、彼らはほぼ間違いなくカイザーに何某かの危険を冒させることだろう。
そして本当に英雄様なら、自分はその危険な何某かに付き合う事ができないかもしれない。
英雄だったら、きっと今こうして自分たちといる事が何かの間違いなのだ。
敢えてカイザーが語っていないその事実が明らかになることは、
この関係の終わりへと繋がるのではないかとブルーの深層心理は予感している。
英雄として自分から離れ遠い存在になり、そしてどこかで危険な事をさせられてしまうのだろうか。
大怪我をするのかもしれない。
それどころではなく。

死んでしまうかも?

「……」
そんな諸々から、重装騎士達の態度の矛盾への判断が鈍っていたブルーであるが、
カイザーに指摘されて思考を巡らせてしまったのだ。

捜していたのに見つかってほしくない理由は何だろうか?
ひとつ、彼らが敵の配下であるが、カイザーの強さに恐れをなしてできれば戦いたくない。
しかし彼らの醸し出していた雰囲気からして、この可能性はまずないだろう。
ふたつ、英雄としてのカイザーが法王庁の何某かの手によって利用されようとしている。
宗教権力者の如き胡散臭い連中の考えることだ、ロクなことではあるまい。
そしてカイザーは御人好しそうだから、それにホイホイ騙されてしまうことだろう。
自分やリプトに来るなと言うかもしれない。
みっつ、彼らが敵か人間か誰かの手によって、已む無くカイザーを騙して殺害しようとしている可能性。
カイザーはホイホイ騙されそうなので、これも非常に危ない。

どうせ他人の空似に決まっている、とブルーの表層心理は断じている。
しかし、カイザーのジョブと名前が知れれば、奴らはカイザーを勘違いして連れに来る可能性は高い。
カイザーが本当に英雄であろうとなかろうと、こんな連中に引き渡すわけにはいかない。
大事な仲間だ。
それ以上に、このカイザーが自分の助けてやれないところで怪我をしたり死んでしまったら嫌だ。
かわいそうだ。心配すぎて死んでしまう。

「……なんでわたくしが心配などしなければならないのですか」
リプトとカイザーが森の気配についてのやり取りをする傍ら、ブルーはぼそりと呟いた。
しかし、呟いたくらいでは胸の内のモヤモヤは誤魔化せそうにない。

362 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/06/19(火) 01:24:59 0
そうだ、出来立ての家来がいなくなったら嫌なのだ。
胸の内のモヤモヤをそう解釈することで、ブルーは自分の気持ちに折り合いを付けた。
自分の所有物を、邪騎士だろうと法王庁だろうと神だろうと『死』だろうと、
他の何かに取られてたまるものか。

家来の身の安全は、主人が守ってやる必要がある。
そんな反転した結論を、ブルーは導き出した。

「ああっ!もう!世話が焼ける!」
ブルーは突然吼えるように叫んだ。
そしてカイザーにずんずんと歩み寄り、鼻先に指を突きつける。
「いいですか!主人として、今後一切わたくしから離れることを禁じます!
 貴方が勘違いされてさっきのような連中に絡まれないように、わたくしが見張っていますわ!
 わたくしの家来に変な因縁を付けられたら嫌ですからね!
 何があろうとわたくしの後ろに隠れていなさい!それでもどうしても離れざるを得ない時は……」

ブルーは鞄を乱暴にあさり、巻貝の綺麗な貝殻を取り出した。
続けて錐のようなナイフを取り出す。
そして霧の先端を殻に押し付け、一瞬躊躇した後、それを回転させて穴を空けた。
続けて何箇所かに穴を空け、たまに吹いてみて、
音を確認してはまた穴を空けての作業を数度繰り返したあと、
それに紐を通してカイザーの首にぶら下げた。

「いいですか、一人で誰かに遭遇して困った時はそれを吹きなさい!
 わたくしがすぐに飛んで行って何とかしてあげますから!
 いいですね、迷子になった時なんかも迷わず吹くんですよ!
 それと、その貝殻はわたくしの命よりも大事なものなので無くしたら死ぬまで蹴りますからね!」

まったく面倒な家来を持つと云々とぶつぶつ呟きながら、ブルーは大股でずんずんと歩き出した。
そしてUターンしてずんずんと戻って来る。
「猟師さん、そういえばさっき森の中に気配が云々と言っていましたね?
 貴方の勘は割とアテにしていますわ。気になるなら追い掛けてみますか?
 面倒の種は全て殺戮しておくに限ります。
 先ほど進もうかと言っていましたが、わたくしは森へ殺戮ピクニックに行く方を推しますわ」

考え事をしながらも一応会話は聞いていたらしい。
しかし発想が危ない。完全に頭に血が上っているようだ。

363 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/06/19(火) 22:00:30 0
>359>361
>「森の中に気配を感じまして…杞憂で済むなら良いのですが。」と正直に伝えた。

「なるほど、それで警戒していたのか。
 気付かなかったぜ、教えてくれてありがとな。」
カイザーとて感覚が鈍いわけではない。しかし、今まで気配を感じなかった。
それは、考え事に集中していたからなのか、それとも、隠れている者の気配を消す術が上手なのかのどちらかだろう。

>「さて立ち止まっているのも何ですし、進みましょうか?」

「進むとしても、警戒しながらの方が良いだろうな。」
何者かが近くにいるのは確かだ、ならば不意打ちを警戒しなければならない。
周りの微妙な動きにも、敏感に反応する必要がある。

>「ああっ!もう!世話が焼ける!」

「…ッ!?」
急なブルーの声に驚き、振り向く。だが、敵が現れたわけではなさそうだ。
ブルーは、カイザーの目の前まで歩き、何があっても離れず自分の後ろに隠れていろ。みたいな事を言った。
先程の重装騎士達が『聖騎士カイザー』を探している理由が不明であるからだろう。とカイザーは解釈した。
そして、ブルーは綺麗な貝殻に穴を空け、それをカイザーの首に掛ける。
一人で逸れた時、この貝殻を笛の様に吹いて、居場所を教えろというものだ。
首に掛けられた貝殻は、とても大切な物である。と聞いた。

「(あんな態度でも、心配してくれてるのか)…ありがとな。」
何かを呟きながら歩き出すブルーに向けて、小さく礼を言う。おそらく、聞こえてはいないだろう。
と、ブルーが急に振り返り戻ってきたかと思うと、今度はリプトへ話しかけた。
先程のカイザーとリプトの会話を聞いていたらしく、その気配を隠してる者を殺戮しようとしてるらしい。

「お…おい、ちょっと待て。
 その気配を隠してる何者かが俺達の敵とは限らないだろ。
 もしかしたら、リプトの同業者とかで、魔物を狩る為に気配を消しているとか考えられるぞ。」
何だかよく分からないが、ブルーの脳は興奮状態であるらしい。
その為、普段よりも攻撃的な思考になっている。

「…ま、森の中へ入るのは賛成だな。
 その気配を隠してる誰かの正体は俺も気になるからな。」
反対すると一人でも突撃しそうなので、ここは同行した方がいいだろう。

364 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/06/20(水) 22:46:09 0
「そうなると騎士団の後を追うことになるのですが…ま、多数決ということで行きましょうか。
 あと殺戮といいますが、ああいう気配の手合いは追い払うに越したことはありません。
 うっかり命のやり取りになると、こちらも無傷じゃ済まないのが世の常ですからね。」
ブルーの不穏当な発言に、やれ鼠でも最後には猫にかみつくとか何とかいってなだめる。

「さて、そうなると…」
弓を取り出して、弦を張る。
「3人で進んでも撒かれるか襲われるのがオチですので、少し先行させていただきます。
 罠がある可能性もありますし、3人で追いかけられる環境かどうか?という部分も気になりますから」
刺青は両手から全身に満遍なく広がり、最初からそこにあったかのように固定された。
気配を潜め、見つかりにくくする天然の迷彩のようなものである。魔術的な効果も、ある。

本心を言えば、彼らが心配なのが半分。もう半分は、率直に言って邪魔だからである。
3人同時に進めばそれだけ痕跡が薄まっていく。これは追跡のことを考えれば当然の判断であった。
それと…ブルーに限れば頭に血が上っているのでバレバレになりそうだったからだ。

「分が悪いようでしたら素直に先に進むことを、あらかじめ提案しておきます。
 悪意の無い相手であることを祈るばかりですよ。」

そのまま森の中へ走っていく。罠と痕跡、そして獣に気をつけながら。

365 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/06/20(水) 22:46:26 0
【森・・・原生林】
街道から一歩森に入ると、そこはまるで別世界であった。
鬱蒼と生い茂る木々の為、まだ日暮れには時間があるのに森の中は薄暗い。
太い幹、蔦、枝、葉・・・原生林のそれらは視界を遮る。
また、足元は膝ほどまで伸びた雑草や、無造作に横たわる倒木の為、かなり歩きづらくなっている。

###########################################

●カイザーはかなり動きに不自由を感じます。
●ブルーは行動に不自由がないものの、羽虫の群れや蜘蛛の巣に嫌気が差すかもしれません。
●リプトは懐かしさに似た気持ちを抱くかもしれません。行動に何の不自由もありません。むしろ歩きやすいです。

###########################################

カイザーやブルーには見通しの利かない不気味な森に思えるでしょう。
しかし、リプトには様々な【痕跡】が目に付きます。
確かにここに誰かがいた。
巧妙に隠されているようでいて、誘っているかのように・・・ほんの僅かに残される痕跡。
それは森の奥へと続いています。
この隠し方、残し方から、かなり熟練した者だと想像できるでしょう。

###########################################

●カイザー、歴戦の騎士の勘・・・このまま森を進むと危険が待ち受けている、そんな気がするでしょう。

366 :名無しになりきれ:2007/06/21(木) 16:00:13 O
なあ、カイザーさんよ
>>8のハーディウスっておっさんはどうなったの?

367 :名無しになりきれ:2007/06/21(木) 16:00:21 O
なあ、カイザーさんよ
>>8のハーディウスっておっさんはどうなったの?

368 :名無しになりきれ:2007/06/21(木) 17:05:17 O
参加していい?

369 :名無しになりきれ:2007/06/21(木) 17:18:05 0
誘い受けうz(ry

370 :名無しになりきれ:2007/06/21(木) 17:26:13 O
やっぱり駄目か…

371 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/06/21(木) 17:55:56 0
>>370
レス時間を見ればわかるかもしれませんけど、皆さんが書き込むのに時間がかかります。
あまり待てないようでしたら掲示板で遊ぶのは向いていないのかもしれません。
広い心でプレイできるようになれば、きっとどこでも遊べるようになれますよ。

372 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/06/21(木) 22:23:53 0
>>363-365
森。
木々の葉の織り成す天蓋の密度は高く、日の光の進入を悉く拒絶している。
人間が歩くには障害物も多く、戦闘には大きく支障が出ることだろう。

リプトを先頭に、三人は進む。
ブルーは周囲に警戒を張りながら、カイザーのすぐ後ろを歩いていた。
とある事情により、幼少の一時期は羽虫や蜘蛛が貴重なタンパク源だったこともある彼女には、
森のあちこちに巣食う虫の類は特に気にならない。
時折見せる貴族然とした態度は、ただ盗み取ったポーズに過ぎないのである。

群蒼魔法。
『体験し』『理解し』『解釈し』『改良し』『記憶する』、
この5つのプロセスを辿って敵の技を己がものとする技術である。
我が身を持って敵の技を受け、
その技の性質や成り立ちを正しく理解し、
使い方や力の放出量などを解釈し、
自分が利用できるように、または利用しやすいように改良し、
そのプロセスの全てを寸分の狂いもなく記憶する。
もちろん、そのプロセスの全てには魔法の力による援助も多大に借りているが、
術者自信の生来の演算能力や柔軟な技術力も欠かせない。
この5つのプロセスを体現しているブルーにとっては、貴族の仕草の真似など呼吸くらいに容易だ。

「さて、聖騎士さん。先程例の気配が敵でない可能性のことを言っていましたが」
ブルーが唐突に口を開いた。
相変わらず返事のタイミングがランダムだ。
声をかけた時はぼーっと聞き流しているようで、後で突然喰い付いてくる。
「何の事はありませんわ。取り敢えず殺戮してみて、違ったら後で謝れば良いのです。
 怪しかったら殺戮しておいて損はありませんわ」

というか。
人間として何か大切なものを損する気がする。

「猟師さんも、追い払うなんて甘いですわ。中途半端に手負いにすれば後腐れが面倒です。
 うっかり命のやりとりになれば危ないのなら、確信的に命のやりとりをすれば良いのですわ。
 わたくしがついている限りは、命をやらず盗るだけになりますけれど」

しかし、台詞に反して興奮は収まりつつあるようだ。
口ではこう言っているが、雰囲気としては必要がなければ殺しはしなさそうだ。
そうであって欲しい。

「何にしろ、できれば森の中にいるうちに見つけ出してしまいましょう。
 奇襲をかけるにもこの薄暗さと見通しの悪さが味方してくれますから」

軽業師の如き身のこなしを持ち、立体的な動きを得意とするブルーにとっては、
こういう遮蔽物に富んだ場所での行動はあまり苦としない。
多くの戦士にとっては戦闘に支障が出そうなフィールドであるが、
それゆえにこの手の場所はブルーの独壇場だ。
リプトのように森に精通しているわけではないが、戦闘は平地よりむしろ圧倒的にやりやすい。

「ところで猟師さん、何か見つかったりしましたか?足跡とか、気配とか」

373 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/06/22(金) 21:38:59 0
>364
>「そうなると騎士団の後を追うことになるのですが…ま、多数決ということで行きましょうか。
> あと殺戮といいますが、ああいう気配の手合いは追い払うに越したことはありません。
> うっかり命のやり取りになると、こちらも無傷じゃ済まないのが世の常ですからね。」

森の中へ入る事にリプトも同意してくれたようだ。
「あの騎士団も、少し気になる部分があるから丁度良いかもしれんな。」

リプトは先行すると言い出した。
狩人ならばこういった場所は得意だろうと判断し、カイザーは何も言わずに了承の意味で頷いた。
そうしてリプトは森の中へ入って行った。少し待ち、カイザー達も後に続く。
(…リプトの狩人としての力が見れるかもしれんな。)
そう思い、少し前方のリプトの行動を注意して見る。

>365>372
森の中は暗く、足取りが重苦しく感じた。
その雰囲気は滅んだ筈の魔物が現れてもおかしくはない気すらする。

>●カイザーはかなり動きに不自由を感じます。
(…草が足に絡み付くな、視界も良くない。
 あまり長居はしたくないが、気配を隠している者の正体も気になる。このままリプトの後を追おう。)

>「さて、聖騎士さん。先程例の気配が敵でない可能性のことを言っていましたが」
背後から声が聞こえる、これはブルーのものだ。
>「何の事はありませんわ。取り敢えず殺戮してみて、違ったら後で謝れば良いのです。
> 怪しかったら殺戮しておいて損はありませんわ」
「…たぶん、俺の心が損する。」
ブルーが普通の人間に危害を加えそうになったら止めようと誓うカイザーであった。

(そういえば、法王庁の騎士達は俺が現れる事を知っていたな。
 神のお告げみたいな事を言っていたが、聖騎士の俺ですら神なんていないと思ってるんだから、いるはずがない。
 情報元がいると見て間違いないな、『騎士の前に地走あり』という言葉もある。
 もしかすると、今、気配を消している人物は、その情報元かもしれん。
 …ま、それなら色々と聞きたい事もある。逆に丁度良い。)

>●カイザー、歴戦の騎士の勘・・・このまま森を進むと危険が待ち受けている、そんな気がするでしょう。
「………ッ!?
 注意しろ、リプト、ブルー。気配を隠している者なのかは分からんが、嫌な感じがする。」
背筋に嫌な感触を覚え、仲間達に注意を呼びかける。

374 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/06/23(土) 00:14:56 0
>「ところで猟師さん、何か見つかったりしましたか?足跡とか、気配とか」

「どちらもありますよ…これは、そこらにいる素人じゃないですね。私に近い類の相手です。
 森の奥へ続いています。追われてるのが私なら間違いなく罠を仕掛けますよ。」
そのまま痕跡をたどり、罠の看過にかかる。巧妙に隠せる相手なら消すこともできるはずだ。
「何を考えているのやら」
にぃ、と口元がゆがむ。獲物を追い詰めるときの高揚感に、心身がちりちりと燃え上がりつつあった。
「本来なら『狗』が欲しい所ですが――贅沢は言えない。」
足跡を追い、一足先に奥へ奥へ…

>「………ッ!?
> 注意しろ、リプト、ブルー。気配を隠している者なのかは分からんが、嫌な感じがする。」
>背筋に嫌な感触を覚え、仲間達に注意を呼びかける。
「どうも、相手にしたくないタイプの気配を追いかけてるようですからね。
 カイザーさんは罠と奇襲にできるかぎり気をつけてください。地の利は相手にあります。
 狩人は相手、獲物が我等となりうるわけですから…」

とりあえずカイザーが進みやすいよう、罠の無さそうで歩きやすそうなルートを選んで追いかける。
多少の無茶はしてもらう必要があったが、自分の中では上々の道を選んだつもりだ。
ブルーに至っては造作なく進むだろう。それでいい、と思った。こういう追跡は、えてして持久戦だ。
最初は相手に引き離される。ある程度の距離からいかに近づくかが、この追跡劇の鍵…

375 :ヴィラール ◆QfoxLcrTj2 :2007/06/23(土) 13:33:14 0
カイザー、ブルー、リプトが森へと踏み入った後。
森と平原の境目から数歩離れた場所に、粘ついた液状の黒い塊が
突然現れた。その塊は初めはただのスライムのような動きを
見せていたが、やがて要領を得たかのように自らの形を整えていった。

ヴィラール、と先だって一行と剣を交えた黒衣の男に呼ばれたモノ。
その禍々しい気配に動植物は、知らぬ筈の『死の恐怖』に怯え
降って沸いた災厄の化身の如き影の塊が行き過ぎるのを息を潜めて待つ。

『・・・彼らは、森へと入って行きましたか・・・仕掛けるには好都合。
 ・・・されど、不足。暫時、観察し見極めねば・・・。』

次の行動を決めた途端、再びその体は決まった形を失い
ぐちゃぐちゃと耳障りな音を響かせながらそのサイズを縮小させていき
最後にはその姿を消していたのだった。


行動:一行を追跡

376 :名無しになりきれ:2007/06/23(土) 13:56:13 0
ファンタジースレ勧誘期間

377 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/06/23(土) 21:39:57 0
 【森の奥】
痕跡を辿る追跡がどれほど続いただろうか?
それは唐突に終わりを告げる。

10mほど先の倒木に、余りにも無造作にその男は立っていた。
深緑の服装、鍔つき帽子。
「・・・やはり見込んだとおりだ・・・。」
静かに、穏やかに語りかける男の手には何もない。
それを示すかのように両手を広げ、言葉を続ける。
「僅かな気配、痕跡を辿るちから。そして・・・女・・・すばらしい哲学だ。
我らもそれに倣う事にしよう!」
穏やかな語り口調も、徐々に熱を帯びてくる。
そして最後の一言を言い切ったとたん、静寂としていた森がはじけるように殺気に満ち溢れた!

背の高い草によって見えないが、カイザーの足元から手が生えてきてその足首を掴もうとしている。
腐葉土の中に埋もれ隠れていた刺客の手だ。
更に頭上からは投網が降ってきて、ポーラが左右から投げつけられる。
ブルーには樹上から数本の矢が放たれ、リプトの付近では、樹の幹に擬態していたり腐葉土の中に隠れていた地走りがトマホークやククリナイフを振りかざし襲い掛かる。

痕跡を追って、奇襲ポイントまで来てしまったのだ。
目の前に立った男が注意をひきつけ、一斉に一行に襲い掛かる。

#####################################

襲撃者:地走
人数:多数・地下、樹上など様々な場所に配置。
特殊技能:擬態
装備:皮鎧・ナイフ・トマホーク・弓・投網・ポーラなど
備考:奇襲です。訓練されたレンジャーですが、特別な攻撃はしません。決定リール可
ポーラ・・・紐の両端に錘をつ方もの。投げつけて得物の足を絡め取る狩猟道具。

378 :名無しになりきれ:2007/06/24(日) 01:13:44 O
そんな連中、前に出てきたドラゴンに比べりゃ雑魚だろwww
バーニングナックルァ一発でおk
つか、そうでないとカイザーが弱体化していることになるぞ

379 :ゾンビサイガ:2007/06/24(日) 01:23:52 O
カイザーめ…
俺を見捨てるとは……許さん!

380 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/06/24(日) 18:56:26 0
>374
>「どうも、相手にしたくないタイプの気配を追いかけてるようですからね。
> カイザーさんは罠と奇襲にできるかぎり気をつけてください。地の利は相手にあります。
> 狩人は相手、獲物が我等となりうるわけですから…」

「ああ、分かっているさ。」
この先に待ち受けている者は危険な存在。それを理解し、先へ進む。

暫く歩き、カイザーは足を止めた。
一人の男が、姿を隠すつもりもなく立っていたのだ。

>深緑の服装、鍔つき帽子。
>「・・・やはり見込んだとおりだ・・・。」
>「僅かな気配、痕跡を辿るちから。そして・・・女・・・すばらしい哲学だ。

(おい、それリプトとブルーだけだぞ…)
前方で語っているのは間違いなく敵と判断し、
剣を抜いた瞬間―――

>我らもそれに倣う事にしよう!」
>背の高い草によって見えないが、カイザーの足元から手が生えてきてその足首を掴もうとしている。
>腐葉土の中に埋もれ隠れていた刺客の手だ。
>更に頭上からは投網が降ってきて、ポーラが左右から投げつけられる。

カイザーが奇襲に反応する前に、足にポーラが絡み付き、更に上から網が覆いかぶさった。
それによってカイザーはバランスを崩し、片膝を立てる体制になってしまう。
ポーラを投げた者の力では、それ以上カイザーの身体を動かす事は出来ないようだ。
しかし、この状況で、網の外から追撃が来れば、手足では満足に動かせず、対応する事はできないだろう。


そんな状況の中で、
カイザーの右手は、確かな感触を得ていた。

「…命が惜しいのなら、下手に動かない事だな。」

自分の足もとに居た一人の刺客の腕を、自らの右手に掴み、関節を極めていた。
そして、その刺客の喉元に剣を突きつけ、抵抗をしない様に威嚇をする。

(…さて、他の敵はどう動くか?)
仲間の命を心配する素振りでも見せれば、
今からでも、話し合いで解決する事ができるかもしれない。
そうカイザーは考えている。
甘い考えであるが、多くの血を流さない為の作戦でもあるのだ。

381 :名無しになりきれ:2007/06/25(月) 12:11:20 O
>>380
状況描写が分かりづらいね
何故カイザーがバランスを崩してから、腐葉土の中に隠れていた敵(笑)の右手を取れたか謎
しかも、網を投げた敵が襲ってこないのも謎
挙げ句、犠牲を減らしたいの下りはまさに某種の主人公
大体、TRPGスレで言い出しっぺが主人公やるってどうよ?
主人公が複数いるならともかくこれじゃあ、
「俺様を引き立ててくれ、雑魚コテ共」
といっているようなもん

382 :ルナ:2007/06/25(月) 12:37:34 O
>>1
>>3との結婚か
私様の下僕かどちらか選びなさい
もちろん、私様の下僕以外は認めないケド

383 :名無しになりきれ:2007/06/25(月) 13:53:22 O
カイザーへのしつもん、ひひょうは
こちらへどうぞ^^
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1182431504/

384 :名無しになりきれ:2007/06/25(月) 14:27:47 0
また荒らしのツインテールか

385 :名無しになりきれ:2007/06/25(月) 14:40:29 O
真紅の自演だろ
避難所で
「(GMを他人に任せれば)楽できると思ったのに」
って書き込んでたからやる気なくしたんでしょ、きっと

386 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/06/25(月) 18:44:57 0
「チッ」
これほどの大人数が潜んでいたことを見抜けぬ自分自身に、思わず舌打ちをする。
弓矢は飛び道具としては比較的優秀な武器ではあるが、接近戦には弱い。
なおかつ数で押されれば、まさに多勢に無勢である。

つがえていた矢を目の前の相手に打ち込む。2本目の矢はカイザーへ網を投擲した輩へ。
3本目は弓で打たずに…というか打てず、直接相手の足に突き刺す。
その後は回避しながら4本目の矢を弓につがえ、無造作に立っていた男へ。
この矢は当たるとは思わない。だが遠くで眺められ続けるのも癪だったのだ。

訓練された同業者の追撃にこれ以上、弓矢を使ってはいられない。
そう判断して(大切ではあるが)弓を地面に落とし、ナイフを抜いた。
戦闘向きの品ではないが、この場では弓矢よりは役立つだろう。

退魔術を使うことも僅かに考えたが、それは本当に最後の手段にしておきたかった。
得体の知れない相手にわざわざ見せれば命取りになりかねない上に、負担もかかる。
それに――

「……あの2人は強い。貴方たちも多少は腕に覚えがあるのなら
 この戦いがどう決着するか、見えるでしょう?あそこの帽子の御仁がそうさせないのでしょうけど…ね!」

しゃべっている間にトマホークが投げつけられた。すんでのところで避けて、木の陰に身を隠す。
戦闘が膠着しつつあるようで、2人を見ればよく立ち回っている。
ひょっとしたら自分が一番危険なのではないかと思うほどだ。

387 :名無しになりきれ:2007/06/25(月) 20:09:49 O
>>386
カイザーへのフォローに吹いたw
リプトの方がカイザーより強いだろwww
リプト謙遜しすぎ

388 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/06/26(火) 11:33:07 0
しばらく歩き続け。
道なき道の向こうに、一人の男が立っていた。

>「・・・やはり見込んだとおりだ・・・。」

ブルーは刹那、黒目だけで周囲を見回した。
カイザーのような強者の勘や、リプトのような卓越した森の知識の持ち合わせはない彼女だが、
職業柄、トラップを見抜く注視眼、そして洞察力には一朝一夕でないものを持っている。

(…あの森に溶け込む色の服、恐らくこの森の中は彼のバトルフィールド。
 そして、今まで後を追わせてきて、ここで自ら姿を現したということは……)

ここに何らかのトラップがある。
それが何かまでは分からないが、この場所でトラップが発動するということは、
注意すべきは目の前の男でなく周囲の状態。

>「僅かな気配、痕跡を辿るちから。そして・・・女・・・すばらしい哲学だ。
>我らもそれに倣う事にしよう!」

男が言った途端、周囲の空気が変わった。
樹上から幹から地面から、多数の敵が現れる。
すかさずブルーは右掌から触手を伸ばし、一本の樹の枝に絡めつけていた。

◆ブルーウィップ。
海の生物の痺れ触手から変形ラーニングした魔法で、高速での伸縮を可能とする。
一応痺れ毒も備えるが、毒はかなり弱いためにそこそこ以上の相手には殆ど効果はない。

触手の収縮する勢いで、ブルーは飛び出す。
同時に、今立っていた地点に樹上からの複数の矢が突き刺さった。

高速で樹上に向かいつつ、左掌からもう一本の触手を真横に伸ばす。
それが別の樹の幹に絡みつくと、ブルーは右の触手を消した。
樹の幹に触手が巻きつく勢いを遠心力にして、ブルーは弧を描くように軌道を変える。
その勢いで、樹上の射手の一人の顔面に思い切り膝を叩き付けた。
殆ど不意打ちのような一撃を受け、射手は樹から落下していく。
ブルーは代わりのその場に着地する。

「ふん!倣うですって?生意気です。
 最強の思考をなぞらえようなど不遜も良いところですわ」

すかさずブルーに狙いを定める射手達。
ブルーは胸の前で両手を合わせた。途端に、ぼぼん!と音を立てて青い煙が広がる。
彼女の周囲数メートルを包んだ。

◆ブルースモッグ
青色の煙を出す群蒼魔法。主に驚かせたり、眼晦ましに使う。

389 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/06/26(火) 11:35:51 0
煙幕の中から上に向かって触手が伸び、高い枝に絡みつく。
射手達はブルーが飛び上がる瞬間を狙うべく上に狙いを定めた。

しかし、ブルーは枝からするりと飛び降りた。
触手はふつと消す。フェイクだ。

そのまま地面に降りるかと思えば両手から触手を伸ばし、二つの樹の枝に絡め付けて停止する。
左の触手を消して右の触手を収縮し、再び樹上の敵に接近しようとするが、
狙いをつけられそうになり、慌てて触手を消して空気を蹴って方向を変える。

◆ブルーエアー
弾性のある空気のクッションを作る群蒼魔法。
相手の打撃を若干干渉する効果があるが、主に空中での姿勢制御に使う。

放たれた矢が、先ほどまでの軌道を正確になぞって飛んでいった。
軌道変化が一瞬遅れていたら危うかったところだ。

「もう!埒があきませんわ」
読みにくい軌道で飛び回っても、距離がある分近付くまでに何とか狙いを付けられてしまう。
かといって群蒼魔法には、遠くの敵を一網打尽にするような大技は殆どないのだ。
そんな感じに飛び回るさなか、リプトの姿が目に付いた。
ぴんと閃く。

「かーりうーどさーん!」
ブルーはぼんぼんとブルースモッグを撒き散らしながら、リプトの元に着地した。
戦闘区域が青い煙に包まれる。範囲が広いためにやや薄く、
近い距離なら視界はほぼ遮られないが、遠くになるとぼやけてあまり見えない。
「射手が鬱陶しくて仕方がありませんわ。
この煙幕が晴れる前に、そこに落ちてる弓で全員落としてくださいな」

レンジャーの射手といえど、このスモッグの中で遠くに狙いをつけるのは中々難しい。
しかし目が良く気配を辿る力にも長け、実力もあるリプトなら出来るだろうとブルーはアタリを付けていた。
なかなか無茶な注文だ。

そこにククリ刀を構えた一人が駆けて来る。ブルーは足技で対応しながら、リプトに言う。
「代わりにこういう連中は引き受けますわ」

390 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/06/26(火) 21:51:50 0
  【森の奥】
深緑装束の男は驚いていた。
完全なる死地へ誘い込んでの戦闘。
相手はたったの三人。
一息で戦闘は・・・否!戦闘などではない。一方的な殺戮になるはずだったのだ。
にも拘らず、仲間は次々と倒されていく。
投網を投げた樹上の者、猟師に向かった二人。
そして今、自分にまで矢が放たれた。
寸前のところで躱したが、鍔付き帽子が代わりに矢に攫われた。
女は不可解な動きで翻弄し、樹上の射手を一人叩き落している。

#########################################

「・・・くかかか!」
カイザーが間接を極め、喉元に剣を突きつけている相手からの声。
茂みと腐葉土に隠れてその表情は見えないが、その笑いには狂気が滲み出ていた。
獲物の足を掴むという事は、もっとも反撃を受ける場所でもある。
それは地走というより、忍びの業に近いのかもしれない。

何の躊躇いもなく、カイザーが剣を引く間も与えず足元の刺客は己の喉をカイザーの聖剣に押し当てる。
聖剣の切味ゆえ、殆ど抵抗もなく刺客の首は切り裂かれ、血煙が上がりカイザーを染め上げる!

##########################################

そこに深緑装束の男の視界の隅に、赤い煙が映りこむ。
騎士の足を掴んだ者が役目を果たしたのだ。
あの血煙には痺れ薬が含まれている。
ポーラ、投網、痺れ薬の三段重ねで捕獲をする事に成功したのだ。

「よぉし!捕獲はなった!禍根は残すな!殺せえ!」

勢いよく声を上げるが、これは致命的な判断ミスだ。
下が腐葉土のため死者こそ出ていないが、あっという間に4人。
半数近くが戦闘不能になったのだ。
本来なら、捕獲が成功し、劣勢になったのなら獲物だけ攫って逃げるべきだ。
だが劣勢の中、捕獲成功という状況で、勢いづいてしまった。

結果的ではあるが、カイザーが剣を突き刺さず一間合い空けた事で判断ミスを誘ったといえるだろう。

地走達は言葉に従い、リプトとブルーに殺到する。
樹上からの射手はニ人。煙幕に業を煮やし、蔦にぶら下がって急降下してくる者が一人。
茂みを走るのは、深緑装束の男ともう一人の計二人、だ。

391 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/06/27(水) 10:01:33 0
>「射手が鬱陶しくて仕方がありませんわ。
>この煙幕が晴れる前に、そこに落ちてる弓で全員落としてくださいな」

「無理です……といって何とかなる状況じゃありませんからね。やってみましょう。
 地走りの対応は任せますので、私を巻き込まない程度に遠慮なくどうぞ。」
敵の投げてきたトマホークを木から抜いて回収し、そう答えた。

走りながら弓を拾い、ナイフを鞘に戻しながら狙うべき相手を探す。
「2…いや3人か。捕獲云々を言っていたということは、カイザーさんを狙ってた…か?」
相手の数を数える間に、男がが急降下してくる。蔦にぶら下がって動きは一定。格好の的である。
先ほどのトマホークを投げつけ、まずは一人を倒した。生死まではわからないが恐らく生きているだろう。

そのまま相手の射程距離内まで飛び込む。相手は高所からなのでいくらでも狙ってこれる。
だが低い位置にいる自分はそうはいかない。かなり近接しないと相手を狙うことが困難である。
「網を投げた奴は、網が引っかからないように多少開けた場所にいたから良かったんですが…」
今度はそうもいかない。ならば当てられる距離まで無理にでも接近せざるを得ない。
自分の近くを相手の矢が掠めていく。近づけば近づくほど相手の狙いが、より正確になる。
だがリスクを負っただけ、得るものもあった。
「その位置から…どれだけ、かわせる…?」
目測で9mほどの距離まで近づいて、まずは一人に、走りながら撃ち込む。
相手の狙いが正確なので、止まって狙いを付ければ自分がやられてしまうからだ。
「あと1人。」
あえて立ち止まって、相手を直視し、狙いを定めて自分の役割を果たした。
最後に樹上の射手の瞳に浮かんだのはどんな感情だったか。

392 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/06/27(水) 10:10:51 0
そのまま相手の生死には目もくれずカイザーまで走る。
弓は手元にあるからいいものの、矢の残り本数が怪しくなってきたのも気がかりだ。
「魔弓と呼ばれる品の中には矢を必要としない物もあるといいますが…」
無い物について考えてもしかたが無い。右手に矢とナイフを構え、左手で弓を持ちながら進む。

もしあの深緑装束の男や地走りと接近戦になれば無事では済むまいと思った。
だが時間を稼ぐことはできるだろう。


393 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/06/27(水) 19:30:32 0
>390
>「・・・くかかか!」

突然の笑い声
「……!!」
そして…刺客の首から鮮血が噴いた。
その鮮血は赤き煙となり、カイザーの身体をも染め上げる。
煙を吸い込んだカイザーは、自身の身体に違和感を感じた。
満足に動かせなくなっているのだ。

「こいつも…」
押し出すような声で呟く。
「…なんで、そう平気で命を捨てられるんだ…!!」
いつの間にか、カイザーは、身体に闘気を纏っていた。
だが、普段カイザーが放つ、突き刺すような鋭い光や包む込むような優しい光ではなかった。
普段ならば風が起こり、木々を揺らすが、今回は無風である。
それは、不自然に強弱を続ける、まるで使い切る寸前の電球のような光だった。

身体の異常が理由では無い。
いや、身体の動きが鈍いからこそ、他に発散させる術が無かった事が理由なのかもしれない。

394 :名無しになりきれ:2007/06/28(木) 00:19:08 O
>>393
「突き刺すような鋭い光や包む込むような優しい光」
自分で言うかwww

395 :名無しになりきれ:2007/06/28(木) 15:39:06 O
戦え!








みたいな感じで1〜2行レスする奴、最近来ないねぇ
あいつは何がしたかったんだろ?

396 :名無しになりきれ:2007/06/28(木) 15:40:18 0
過疎って無いからな今は上げる必要が無いのさ

397 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/06/28(木) 21:01:33 0
>>390-393
>「無理です……といって何とかなる状況じゃありませんからね。やってみましょう。
> 地走りの対応は任せますので、私を巻き込まない程度に遠慮なくどうぞ。」

「良いお返事です。それではお任せしますわ」
ブルーは上機嫌に言いつつ、駆けてきた地走のククリナイフの連撃を回避する。
隙を見て腹に数発の蹴りを叩き込み、バク転で一旦距離を置いた。
相変わらずのすばしこい動きだが、蹴りを受けた地走には大したダメージは見えない。
ブルーはウェイトが軽いために、素の打撃力では大の男には決定打が与えにくいのだ。

向こうからは、一斉攻撃を指示した深緑装の男本人も駆けて来る。
ブルーはそれを横目で確認するさなか、網に捕まったカイザーの姿を見咎めた。
網はともかく、明らかにカイザー自身の様子がおかしい。
余裕に満ちていたブルーの表情が変わる。
(あれは…!?しまった、目を離すのではありませんでした…!)

カイザーに見入っている隙に、再び距離を詰めてきた地走の一撃が右肩を襲った。
間一髪で身を逸らしたため深くはないが、切られた肩口から鮮血が舞う。
「このっ!」
しかし、ブルーは怯まなかった。
どころか、ナイフの刃を左手で掴んで封じ、
右手で地走の胸倉を掴んで、その顔を強引に自分の顔に引き寄せる。
「邪魔ぁ!!」
怒号一喝、ブルーの瞳が変化する。
瞳孔が鈍く青く発光し、虹彩が縦に細く収縮。
その不気味な瞳を見た瞬間、地走の体に異変が起きた。
足先から徐々に灰ずんで硬化していき、すぐに体、腕、そして頭まで達する。

石になった地走は、地面にごとりと倒れ込んだ。

398 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/06/28(木) 21:03:28 0
ブルーは、ラーニングして我が物とした技の名前には、
必ず自らのシンボルカラーである青やブルーなどを添えている。
しかし、中には名前にシンボルカラーを付けない、
つまり我が物としきれないまでに強力なものが数個存在している。
彼女が『オーバースキル』と呼ぶそれらは、
魔力消費が小さい・隙が小さい・汎用性がある・威力は高くないなどの共通点を持つ
他の群蒼魔法とは異なり、莫大な魔力や体力を消耗し、外せば隙だらけで、
使いどころが限られており、しかしそれだけに強力な攻撃力を備えている。
これまで一人で多数の敵と戦う機会の多かったブルーにとって、
消耗が多くリスキーな技はタブーであるために、使うことは滅多にない。

◆魔眼バロール
オーバースキルのひとつ。眼を見た相手を石化させる。
ただし、ある程度以上の実力者には効き目がなく(=最低限決定リール可の相手にしか効果がない)、
また眼を見なければ術にかからず、しかも体力と魔力を莫大に消費しコストパフォーマンスが悪いなど、
効果が不安定でリスクが多すぎるために滅多に使いたがらない。
ちなみに、ラーニングの際には頭まで石化するギリギリのタイミングで術者を仕留めたらしい。


「緑男!!」
ブルーは深緑装の男に振り返り、吼えた。
「わ…わたくしの仲間に何をしたのですか!許しません……死になさい!!」
カイザーの異変を敵の仕業だと思っているブルーは、完全に逆上していた。
右腕を上に左腕を下に、両腕を上下に開くように構える。
「暴飲暴食ッ!!」
掛け声とともに、魔力のオーラが一気に溢れ出した。

左腕に下顎。
右腕に上顎。
上半身に頭。
背中から後ろに流れるのは伸びた両角。

竜の頭の形のオーラが、唸るような轟音を響かせてブルーの体を包む。

◆暴飲暴食
オーバースキルのひとつ。
両腕に発生させた竜口のオーラで相手を噛み砕く技で、群蒼魔法で最大の打撃攻撃力を誇る。
しかし術中はポーズが崩せないために機動力が大幅に下がり、
他の技も使えなくなるために相手を惑わすこともできない。
回避され易くカウンターも受け易い諸刃の技であるため、ブルーはまず使われることはない。

本来ならば、必殺のタイミングですら使わないような技である。
元気な相手に、体勢も崩さないままに、しかも距離もある状態で使うなど論外だ。
しかし、今のブルーは逆上して判断力を完全に失っていた。
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!」
深緑装の男に向かい、両腕の竜の口を大きく開いて駆け出した。

399 :名無しになりきれ:2007/06/28(木) 21:13:42 0
敵の攻撃が・・・・見える

400 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/06/28(木) 21:43:43 0
 【森の奥】
そこらじゅうで呻き声が上がっている。
深い森の中で三次元的な戦法がこうまで完全に破られるとは・・・!

捕獲は成功し、立った二人殺せば終わるはずだった。
なのに射手は全滅。
全ての手を付くし、完全に捕縛したというのに、光を発する姿はまるで捕まえたという気がしない。
そして今、先に襲い掛かった男が石になり、自分には凶悪な竜口が向かっている・・・!

「くそぉおお!!!」
深緑装束の男ならそれを回避できたかもしれない。
だが、ただ悲痛な叫びを上げるだけで避けようとはしなかった。
隊が全滅した事により、心が折れたのだろうか?
それとも・・・
何を思って絶叫したかは最早わからない。

ブルーの竜口が男を噛み砕く前に、鋭く伸びた木の根がその胸を貫いたのだから!
周囲の木々が怪しく蠢き、そこらじゅうで断末魔が上がる。
石になった男と、土の中でカイザーの聖剣で首を切られた男以外は死んではいなかった。
だが、動く事もできず、深緑装束の男と同様に延びてきた木の根に貫かれる。

木の根は貫いた地走の血を吸い、辺り一帯は妖気に包まれる。
気付けば周囲の木々はまるで生き物のように蠢き、正面の巨木には醜く歪んだ顔が浮かび上がった。
『ひかりぃ・・・聖剣・・・蒼おぉ・・・!』
呻く様なうなり声と共に、鋭く尖った根が三人に襲い掛かる。


●チューブラベル
別名・霊体癌と呼ばれる中級魔族
知名度・低。ただし、森に住むものには高。
チューブラベル自体は大した力を持たないが、霊樹などに寄生することによって力を発揮する。
憑り付かれた木は自身の霊力を利用され瞬く間に支配下に置かれる。
根を伝って周囲の木も同様に侵食していく事から、霊体癌と呼ばれる。
根、蔦、棘などを操り攻撃。しかし、移動は出来ません。
種を埋め込み、生物を操る事もある。

対処法は、火を放ち一帯を焼き尽くす事だが、往々にして気付いたときには囲まれているので難しい。
体自体は霊樹なので、聖属性の攻撃や退魔術は効果が薄いです。
木を抉り、本体(病巣)をむき出しにする必要があります。


>リプトに猟師の洞察力発動
襲い掛かってくるチューブラベルを見て、とある感覚を覚えます。
このチューブラベルは弱っているような気がする、と。
まるで追い詰められた獲物が最後の足掻きをするのを見ているような感覚です。

401 :名無しになりきれ:2007/06/28(木) 23:03:15 O
>>399
頭大丈夫?

402 :名無しになりきれ:2007/06/28(木) 23:52:19 O
>>399の敵=自分以外の全員

403 :名無しになりきれ:2007/06/29(金) 01:35:54 O
>>399
イイハナシダナー(;O;)

404 :名無しになりきれ:2007/06/29(金) 02:41:30 O
>>399
良かったな!
おめでとう!

405 :名無しになりきれ:2007/06/29(金) 02:45:07 O
>>399
敵の動きが・・・・バルサミコ酢

406 :名無しになりきれ:2007/06/29(金) 02:46:51 O
>>399
だから何?

407 :名無しになりきれ:2007/06/29(金) 02:51:18 O
>>399
ーがぎ後にこいをる凄むしよぜ
ののいいしい>>ト活た。
がそは意な…
このスにき込だときか果てないい始ていの。
こレき込んだときから…

408 :名無しになりきれ:2007/06/29(金) 02:59:15 O
>>399
【森の奥】
そこらじゅうで喘ぎ声が上がっている。
深い森の中で三次元的な戦法がこうまで完全に破られるとは・・・!

捕獲は成功し、勃った二人をイカせれば終わるはずだった。
なのに射手は全滅。
全ての手を付くし、完全に捕縛したというのに、性を発する姿はまるで捕まえたという気がしない。
そして今、先に襲い掛かった男が骨抜きになり、自分には凶悪なペニスが向かっている・・・!

「くそぉおお!!!」
深緑装束の男ならそれを回避できたかもしれない。
だが、ただ悲痛な叫びを上げるだけで避けようとはしなかった。
隊が全滅した事により、心が折れたのだろうか?
それとも・・・
何を思って絶叫したかは最早わからない。

ブルーのペニスが男の穴に入る前な、鋭く伸びた木の根がその穴を貫いたのだから!
周囲の木々が怪しく蠢き、そこらじゅうで断末魔が上がる。
石になった男と、土の中でカイザーイカされた男以外はイッてはいなかった。
だが、動く事もできず、深緑装束の男と同様に延びてきた木の根に貫かれる。

木の根は貫いた地走の精を吸い、辺り一帯は淫気に包まれる。


409 :名無しになりきれ:2007/06/29(金) 03:02:22 O
気も狂うようなコピペとAA そして直リン
らき☆すた雑談スレに塗り込められているがここはアニメ板に違いない
だが、vipをのがれて2ヶ月 この荒れ放題のアニメ板は俺にとって
天国と言ってよかった …


410 :名無しになりきれ:2007/06/29(金) 03:12:08 O
気も狂うようなコピペとAA そして直リン
らき☆すた雑談スレに塗り込められているがここはアニメ板に違いない
だが、vipをのがれて2ヶ月 この荒れ放題のアニメ板は俺にとって
天国と言ってよかった …
とはしなかった。
隊が全滅した事により、心が折れたのだろうか?
それとも・・・
何を思って絶叫したかは最早わからない。

ブルーのペニスが男の穴に入る前な、鋭く伸びた木の根がその穴を貫いたのだから!
周囲の木々が怪しく蠢き、そこらじゅうで断末魔が上がる。
石になった男と、土の中でカイザーイカされた男以外はイッてはいなかった。
だが、動く事もできず、深緑装束の男と同様に延びてきた木の根に貫かれる。

木の根は貫いた地走【森の奥】
そこらじゅうで喘ぎ声が上がっている。
深い森の中で三次元的な戦法がこうまで完全に破られるとは・・・!

捕獲は成功し、勃った二人をイカせれば終わるはずだった。
なのに射手は全滅。
全ての手を付くし、いうのにとはしなかった。
隊が全滅した事により、心が折れたのだろうか?
それとも・・・
何を思って絶叫したかは最早わからない。

ブルーのペニスが男の穴に入る前な、鋭く伸びた木の根がその穴を貫いたのだから!
周囲の木々が怪しく蠢き、そこらじゅうで断末魔が上がる。
石になった男と、土の中でカイザーイカされた男以外はイッてはいなかった。
だが、動く事もできず、深緑装束の男と同様に延びてきた木の根に貫かれる。

木の根は貫いた地走の精を吸い、辺り一帯は淫気に包まれる。
、性を発する姿はまるで捕まえたという気がしない。
そして今、先に襲い掛かった男が骨抜きになり、自分には凶悪なペニスが向かっている・・・!

「くそぉおお!!!」
深緑装束の男ならそれを回避できたかもしれない。
だが、ただ悲痛な叫びを上げるだけで避けようの精を吸い、辺り一帯は淫気に包まれる。


411 :名無しになりきれ:2007/06/29(金) 03:45:02 O
このスレッドは天才チンパンジー「>>399」が
言語訓練のために立てたものです。

>>399と研究員とのやり取りに利用するスレッドなので、
関係者以外は書きこまないで下さい。

                       霊長類研究所


412 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/06/30(土) 18:59:22 0
>>400

「そいつは弱っています。叩くなら今しかありません!」
とはいえ今の自分ではサポートに回るのが精々だ。
カイザーに害が及ばないように駆け寄って、そっと毒を一時的に誤魔化す術をかける。
それに合わせたのか、あるいは刺青の力か、刺青の文様が変化して、呪文は発動した。

●擬癒(ギ・ユ)
一時的に正常な感覚を取り戻す技術。効果は1〜60分。
魔物との戦闘時、毒や軽度の怪我による行動障害が発生した場合に対応するための術。
時間をかけて治療が出来ない状況下でも戦闘行動の妨げにならないようにするための退魔術。
ただ、実際に治っているわけではないので後には然るべき処置が必要である。

「矢では大した傷をつけることは出来ません…あとは隙をついて抉り出された病巣を浄化するくらいですか」
敵の増援や第三者の介入を察知すべく、高所に上ってブルーの攻勢を見守る。
「いやぁ…荒れてますね…。」
>>398の光景を見て、改めて魔術の恐ろしさを痛感していた。

413 :名無しになりきれ:2007/06/30(土) 23:12:24 0
ジークカイザー

414 :エピローグ:2007/07/01(日) 07:40:36 O
数日後そこにはカイザーパーティーの屍が転がっていた…
これまで

415 :エピローグ:2007/07/01(日) 07:49:02 O
数日後そこにはカイザーパーティーの屍が転がっていた…
これまでカイザー達が戦いに勝利出来たのはカイザー達が強かったのではなく、敵が弱過ぎたからだ
思えば、前の戦いで魔王が復活したにも関わらず、まともな討伐部隊が作られなかったのは
魔王が脅威でもなんでもなかったからであろう…
現に魔王は無名のボクサーによって片手間で倒されている
そして、そんな魔王の部下にてこずっていたカイザー達の強さは一体どれ程の物であったのだろう?
今、敗北という形でそれが示された…
ハッキリ言ってカイザー達は弱過ぎた
しかし、その勇気だけは称賛に値する
というより、勇気位は称賛されでもしなければカイザー達のやってきた事が全くの無意味になってしまう…
勿論、実質的には全くの無意味だった訳だが…

416 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/07/02(月) 00:02:23 0
あの、なるべく荒らさないでいただけると嬉しいのですが…

417 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/07/02(月) 21:05:12 0
『悲しみという闇に、心を囚われているのか?』

「…っ!」
心の中に声は響く。
低く、重い声が、幾重にも反射して響き渡る。

『我は形を無くし、貴様達、人間の行く末を傍観し続けていた。』
カイザーの眼前に、黒き靄の様なものが浮かび上がる。

「…俺の聖闘気のバランスを崩しているのも貴様だな?」
声を発する、だがそれは心の中でのみ響く。
外では仲間達が未だ戦い続けている光景が見える。
「さっさと元に戻せ、まだ俺は戦い続けなければならないんだ。」

『元より貴様を拘束するつもりは無い。
 ふふふ、いいだろう、元の世界に帰るが良い。
 …だが、忘れるな。貴様の心は確かに一瞬の悲しみに囚われたという事を。』
黒き靄が薄らいでゆく…いや、違う。
カイザーの身体の中に取り込まれてゆくのだ。

「言わなくても、忘れやしない。
 とうの昔に、この聖剣に誓っている。…そして、貴様にもな。闇の精霊」

『光の力を持ってして、我を制した者…聖騎士カイザー。
 我が力、今こそ再び貸すべき時。』

>412
>●擬癒(ギ・ユ)

銀色の光が発せられ、カイザーの身体を包んでいた網が上空へと吹き飛ばされる。
リプトの魔法が効いたのか、カイザーはいとも簡単に立ち上がった。
襲い掛かってくる木の根を掴むと、そのまま一気に魔力を送り込む。
魔力を送り込まれた木は、内部爆発を起こし、地面に倒れた。

「…なんか、心配かけたみたいだな、すまなかった。」
仲間達に声を掛け、そして周りを見渡した。

>400
(リプトの話は聞こえていた。
 …弱っている理由は気になるが…今は敵を倒すしかない!
 敵の本体の場所は、あそこか!)

霊樹の力を感じ取り、カイザーは走り出した。
「貴様は光に強いのは分かっている。
 …ま、それでもやるしかないんだがな!」
カイザーは剣を抜き、霊樹に狙いを定める。
剣は瞬く間に目映いばかりの光を放ち、カイザーは剣を振り上げた。

「ブレンテル流、闘気の剣!
    ―――オーラスマッシャー!!」
そして、剣は霊樹目掛けて振り下ろされる。


目の良いものなら見えたかもしれない。
カイザーの光に黒き靄の様なものが混じっている事に、それが違和感なく溶け込んでいる事に。

418 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/07/03(火) 01:27:52 0
>>400>>412>>417
竜のオーラで深緑装の男に襲いかかるブルー。
しかし、その一撃が当たる前に、謎の一撃が男を貫いた。
「木の根!?」
不可解な状況に因る危機感が本能に訴え、沸騰していた頭が瞬時に冷める。
暴飲暴食を解除したブルーはすかさず跳躍し、彼女を貫かんと伸びてきた木の根を間一髪かわした。
「!!」
その瞬間、ブルーの脳裏に最悪のイメージがよぎる。
リプトは問題ないだろうが、カイザーは網やら何やらで動きを封じられていたはず。
もしこの木の根に狙われていたら?
いや、もしではない。周囲の地走達を貫き自分も襲った攻撃が、カイザーにも向けられていないはずがない。
「聖っ……!」
蒼白の顔でブルーが振り返った時。

銀色の光とともに、捕縛網が吹き飛んだ。
ブルーの瞳に、力強く立ち上がったカイザーが映る。
瞳の中のカイザーは、そのまま襲い来る木の根を難なく破壊した。

>「…なんか、心配かけたみたいだな、すまなかった。」
そのカイザーが、ブルーとリプトに言った。

「……っ」
ブルーは一瞬驚いて表情が固まったあと、
心から安堵に満ちた表情を浮かべ、
そして今度は泣きそうな形に顔を歪め、
顔が真っ赤になったと思ったら、
その表情が徐々に怒りに変わっていった。
そして怒鳴り出す。

「ばっ……馬鹿ですか!馬鹿なのですか!?
 元気じゃないですか!心配なんかしていませんが心配して損しましたわ!!
 ふんだ!あのまま野垂れ死んでいなくて残念で仕方がありません!
 主人より先に倒れる家来など生きてる価値が……っと?」

突然、ブルーの膝ががくりと折れた。
そのまま倒れそうになり、慌てて体勢を立て直す。

普段、消費魔力が小さい技を駆使したトリッキーな戦いを信条としているブルーは、
一気に全身の魔力を放出する経験が殆ど無い。体にはしみったれた魔力の使い方が染み付いている。
そんな中、一瞬で莫大な魔力を放出するオーバースキルを2度も立て続けに使ったことで、
ブルーの体は軽いショック症状を起こしていた。

419 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/07/03(火) 01:30:12 0
「…も、もういいです。お話はあとにしましょう。取り敢えずはアレを何とかしなさい…」
ぐわんぐわんと揺れ始めた頭を抑えつつ、ブルーは正面の敵を指差した。
巨木に現れた不気味な顔。大きな妖気を放ち、周囲の木々を生き物のように蠢かせている。

ブルーの攻撃力では、オーバースキルなくしてあの規模の敵を倒すのは無理だ。
そのオーバースキルも、そもそも当たらないものや、当てる前にこちらがタコ殴りに遭いそうなものばかりで、
基本的に役に立たない。それ以前にブルー自身のコンディションが最悪だった。
カイザーにやってもらうしかない。

>「ブレンテル流、闘気の剣!
>    ―――オーラスマッシャー!!」

カイザーは敵に向かって飛び上がった。
ブルーは両手で自らの頬を張り、なけなしの精神力を集中させる。
「相手が樹なら……」
ブルーは右手の人差し指と中指を揃え、唇に当てた。
ちゅっと音を立てて指を離すと、口からハート型の小さな炎が7つ飛び出した。
それらは一瞬空中に停滞した後、炎の矢の如く尾を引いて霊樹に襲い掛かる。

◆ブルーキッス
炎属性の群蒼魔法。
投げキッスの要領で吐き出されたハート型の炎が、炎の槍となって敵に向かう。
吐き出すハートの数は込めた魔力に依る。
一発一発は大した威力ではないが、幾つも当たればそれなりのダメージになる。

7つの炎が狙う先は、カイザーの斬撃と霊樹との予想接触線。
カイザーの攻撃に先んじて7つが縦に並んで当たり、斬るラインを焼いておけば、
聖属性が効きにくくても剣の威力で霊樹を掻っ捌けるかもしれない。
ブルーの炎の威力では大樹を炎上させることはとても無理だが、
樹の表皮を焼いて防御力を下げるくらいならきっとできるだろう。
焼け石に水かも知れないが。

直後、ブルーはべしゃっと地面に卒倒した。
無理を押して魔法を使ったため、体の負担がさらに増したのだ。
「う〜…わ、わたくしがここまで手を貸したのですから勝つのですよ…」
意識は一応にはあるが、体が動かないようだ。

420 :名無しになりきれ:2007/07/03(火) 01:35:40 O
>>417
オーラスマッシャー
オーラスマッシャー

421 :名無しになりきれ:2007/07/03(火) 01:51:10 O


422 :名無しになりきれ:2007/07/03(火) 14:40:27 O


423 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/07/03(火) 21:33:38 0
 【森の奥】
高所に上ってリプトはよりはっきりと知ることとなった。

カイザーの身に纏う聖闘気の噴出だけで網は吹き飛び、鋭く尖った根は砕けた。
ブルーに至っては、暴飲暴食を解除してからでも躱している。

後は見事なカイザーとブルーの連携技。
カイザーを迎撃しようと伸ばされた蔦や根は、ブルーキッスによって砕け、火の粉を撒き散らしながら飛び散っていく。
木の表皮を焼くどころではなく、ブルー本人も想像していなかった大効果を発揮した。
それはまるでカイザーの為に道が切り開かれていくかのように。
そして闘気に包まれた刃は霊樹を大きく切り裂いた。

チューブラベルは霊樹に取り付く為、植物属性を持つ。
生命力、再生力、そして柔軟性を持つ厄介な敵だ。
それを切り裂くのは尋常な力ではない・・・のだが・・・

霊樹は大きく裂け、怨嗟のうなり声を上げている。
カイザーによって切り裂かれた裂け目から、チューブラベル本体が溢れ出ようとしていた。
チューブラベル本体は悪霊であり、力はなくとも実体がなく物理攻撃が効かない恐るべき存在だ。
そう、宿主を入れ替える為に!
傷つき崩壊寸前の霊樹から、目の前にいる自分を屠った騎士へと。

チューブラベルが出た霊樹は急速にその姿を枯れさせていき、ブルーキッスによる延焼が広がりつつあった。

424 :名無しになりきれ:2007/07/05(木) 15:10:41 O
数日後そこには一面の焼け野原があった…
〜完〜

425 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/07/05(木) 21:51:55 0
「本体が見える……やりましたね、2人とも」
矢を3本取り出すと、刺青を『起動』させて魔力を込めていく。
この術は、結界を発生させるための触媒を生成するためのものだ。

「――疾ッ!」
チューブラベルを囲むように、やや広めに3点の地面を穿つ。
そして三角柱の結界を発生させ、その動きを封じた。

「カイザーさん、これで絶てるはずです!」
そう言いながら4番目の弓を番えて動向を見守る。万が一の事があれば、自分が止めを刺さねばならないからだ。
これは信頼していないからではなく、ひとつの癖。魔物を相手にしているとき、用心しすぎることは無い。

「(刻印の行使は、極力抑えなければ…)」
じりじりと刻印が広がっていく。急かすかのように勝手に魔力を放ちつつある。
『怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。
 おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを見返すのだ。』
…祖父の言葉を思い出す。祖父も師から聞いたと言っていた。
何の才能も力も無い人間が強大な魔物と戦うなら、選べる手段は少ないのだ。

426 :名無しになりきれ:2007/07/07(土) 00:53:11 O
柊姉妹誕生日おめでとう!

427 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/07/07(土) 15:02:57 0
>418-419>423
カイザーの闘気剣にブルーの力が重なり、霊樹に大きな傷を付けた。
ブルーは力を使い果たし、地面に倒れた。
そして、霊樹の裂け目から出てくるのはチューンラベルの本体。
チューンラベルの向かう先、それはカイザー。…正確にはカイザーの身体と言うべきであろう。

(悪霊が聖なる力に近付こうとするとはな、通常な思考とは思えないが…!)
攻撃の直後で迎撃はできないが、
自身の身に纏う聖闘気に意識を集中させ、敵をこれ以上近づけさせない様に光を放つ。

>425
>「――疾ッ!」
>チューブラベルを囲むように、やや広めに3点の地面を穿つ。
>そして三角柱の結界を発生させ、その動きを封じた。

>「カイザーさん、これで絶てるはずです!」

「はあああああッ!!」
カイザーの聖闘気が更なる輝きを生み、渦を巻き始める。
同時に、黒き靄もそれに同調してゆく。
渦の中に、白と黒の二つの色があり、その二つは完全に混ざり合う事は無い。
しかし、その二つは一つの形を作り始めていた。

渦は次第に形状を変え、やがて一つの球体を作り出した。
その大きさは直径5メートルほどの、人と比べれば巨大な魔力である。
そして、それはカイザーが上空に翳した掌の上で漂う様に浮かぶ。

「ブレンテル流、聖弾の技と闇の精霊の力…
             ―――カオス・シューティング!!」
カイザーは腕を振り下ろす。
それと同時に、光と闇の一つの球体がチューンラベルへ向けて落ちてゆく。

428 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/07/07(土) 21:13:47 0
【森の奥】
カイザーの身体を乗っ取ろうと、実体のない触手を這わすチューブラベル。
しかしその触手はカイザーの纏う聖闘気によって、弾かれるように消えていく。

>「カイザーさん、これで絶てるはずです!」
乗っ取る事も出来ず、逃げ出そうとするチューブラベルだったが、リプトの三角柱結界によって動きを完全に封じられてしまう。
「カ、カイザー?
この力、その名前・・・やはり貴様が・・・!」
声を上げるチューブラベルが確かめるように視線をカイザーに戻したとき、既にカイザーの技は完成していた。
直径5メートルの巨大な球体を見て、全てを悟ったかのように動きを止める。
そして、それは振り下ろされた。

逃げる事も耐える事もせず、太極図が如き球体に飲み込まれ、その身を消滅させていくチューブラベルは不敵に笑う。
「知らぬ者!無知なるが故に世界を破滅させし者・・・・!
0のアルカナに舞いし・・・【愚者】よ!
努々忘れるな。貴様は全てを失い、決断を迫られるであろう事を・・・!」
怨嗟の声で呪いの言葉をカイザーにはき続け、チューブラベルは完全に消えた。

それと共に、森を覆っていた妖気は消えうせた。
その代わりに・・・あたり一面に煙が立ち込める。
地に伏しているブルーはともかく、高所に位置を取るリプトやカイザーは煙にまかれてしまう。
ブルーキッスによる延焼が広がり始めたのだ。
火の勢いは強く、グズグズしていたら火に飲まれてしまうであろう。


【リプトに森に住む者の目発動】
チューブラベルに乗っ取られていた零樹の異状に気付きます。
生命力や瑞々しさの欠片もない。
生木のはずなのに、まるで乾燥させた薪のようになっている事に。
通常の山火事より火の回りが速い理由がこれだ、と。

429 :名無しになりきれ:2007/07/08(日) 01:15:37 O
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430 :名無しになりきれ:2007/07/08(日) 10:24:33 O
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431 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/07/08(日) 21:34:19 0
>>425>>427>>428
リプトの退魔術とカイザーの闘気弾により、敵は滅びた。
辺りを包んでいた妖気が引いていく。
ブルーは地に臥しながらその様子を見ていた。

「…猟師さんまであんな切り札を持っていたなんて。あれは退魔術の一種でしょうか?
 それにしても聖騎士さん、相変わらず無茶苦茶な放出量の闘気ですね……。
 しかし、聖闘気なのに黒いマーブル模様が入っていたのは、一体何だったのでしょう?
 黒い聖闘気なんて聞いた事がありませんわ……と、あら?」

いつの間にか、炎と煙が森に広がりつつある。
顔色を変えるブルー。火を避けようにも今は動けないのだ。
「だ、誰ですか、戦闘中に火を使ったのは!馬鹿ですか?馬鹿なのですか!?
 こんな植物だらけの所で火を放てば、燃え広がる危険があるに決まってるではないですか!まさか敵の罠ですか!?」

都合の悪い事はすぐに忘れる、都合の良い脳構造をしているらしい。
しかし、そんな事よりこの延焼は問題である。
体が動かないのは一気大量消耗によるショック症状のようなもので、
実際に体力魔力が尽きているわけではない。なので少し休めば治るだろうし、
今現在も本気で頑張ればのろのろと歩くぐらいならできないでもないが、
そんな調子ではどう考えても森を抜ける前に炎に巻かれてしまう。
ということで。

「猟師さーん!聖騎士さーん!」
ブルーは声を張り上げた。自分の声が頭にガンガンと響く。
「敵の罠で森に火が放たれていますわ!さっさとこんなところから脱出です!
 ちなみにわたくしは今動けないので何とかしてください!ご主人様のピンチですわ!」
結局人任せだった。

432 :名無しになりきれ:2007/07/10(火) 22:10:48 O
http://akm.cx/2d2/src/1183788717050.jpg
アニキャラとはいえここまでモテると
演じてる声優さん自身もさすがに妬くんじゃないか。


433 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/07/11(水) 00:28:40 0
「仕方ない、そのまま逃げましょう。」
退路を見極めて現場を離れることに専念する。
カイザーにどれだけの余裕があるかわからないのでブルーを逃がすのは自分が請け負った。
ブルーを抱え上げ、最適なルートを見極めて森を往く。
その先に何があるかまでは調べる余裕は無いほどに状況は切迫していた。
炎は早いのである。一つ一つは大した速度ではないが、じわじわと囲まれるのだ。

434 :名無しになりきれ:2007/07/11(水) 20:20:15 O
性闘気www

435 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/07/11(水) 22:12:28 0
 【森→街道】
リプトは注意深く森を突き進む。
炎と煙を避けて。

カイザーが魔王を倒してから、魔族やモンスターの殆どは姿を消している。
森の動物達も、チューブラベルの妖気に気付き既にこの場から離れている。
炎から逃れる一行の前に立ちはだかるような障害は何もなかった。

天地四方を鬱蒼とした木々に覆われているにも拘らず最適な道を選択し、そして森を抜けた。

振り返れば深い木々に阻まれて、もはや火の手は見えない。
チューブラベルが規制していた一帯の木だけが乾燥した薪のように朽ちていたが、周囲の木々は瑞々しい生木だ。
更に幾つもの沢があり、先ほどの火事が森全体に広がる事はないだろう。

一歩森を抜ければ開けた街道であり、見通しもいい。
一度見た風景。
そこは、一行が金鎖重装騎士団に出会った場所から少し戻ったところだった。
当然、既に騎士達の姿はなく、他に人影もない。

邪騎士によって壊滅した地上を出歩く人がいる方が珍しいのだ。
道はただイザドからナガワへと続いている。

436 :なな板の神はカイザードラゴンただ一人:2007/07/11(水) 22:40:44 0
ひれ伏せ愚民ども

437 :ヴィラール ◆QfoxLcrTj2 :2007/07/11(水) 23:09:14 0
事の顛末を見届けて、ヴィラールは一行の視界に入らない程の
距離を取って森からナガワ側へと出た。そこで再びヒト型を取る。
レンジャー隊との戦いで一行はいくらかの手の内を見せてくれた。
それらを目に焼き付け、長所と短所を探す。情報もまた武器、なのだ。

『学習完了・・・カイザーはともかく、残りの二人・・・予想以上の手練。
 ・・・されど次が仕掛け時・・・今は、『協力者』を装い彼らを導くべき・・・。』

影よりも濃い闇色のローブ姿から、先ほど一行が邂逅した金鎖重装騎士団の
一員の姿へと擬態する。顔こそその小隊の誰でもないが、それ以外は
誰がどう見てもそれ以外に見えない。少々苦労したが、何とか気配も似せる。
これならいくら用心深くても、所詮は部外者である一行になら通用するだろう。
しかし、情勢が安定していない為小隊行動が常である事を思い出し
一人ではさすがに怪しまれると思い至り・・・ヴィラールは自身の影から四体の人形を作り出した。

『グレイ、ベルヴィ、ドゥール、ガルキーン・・・お前達の仮の名前です・・・。
 では行きましょうか・・・彼らを迎えに。』

ガシャン、ガシャン、と重たい音を響かせて影人形達は
ナガワ側の街道から一行へと歩み寄っていく。一行の位置からでは
まだ豆粒程度の大きさにしか見えないはずだ。

438 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/07/12(木) 21:20:51 0
>428
>「知らぬ者!無知なるが故に世界を破滅させし者・・・・!
>0のアルカナに舞いし・・・【愚者】よ!
>努々忘れるな。貴様は全てを失い、決断を迫られるであろう事を・・・!」

「…失っても、取り戻せばいいだけさ。」
そう呟くと同時に身にまとう聖闘気と黒き靄が消え去る。
敵を倒した事を確信したのである。

その直後、森は煙に包まれる。
ブルーの放った火が森の中で燃え、炎は生気の感じない木々に次々と移ってゆく。

>431>433
>「猟師さーん!聖騎士さーん!」
>「敵の罠で森に火が放たれていますわ!さっさとこんなところから脱出です!
> ちなみにわたくしは今動けないので何とかしてください!ご主人様のピンチですわ!」

その言葉にいち早く反応したリプトはブルーを抱え、先頭を走っていく。
それにカイザーも続く。

>435>437
リプトの力もあり、一行は無事に森を抜けた。
先程まで自分達に迫る勢いだった炎は、今では影も形も見えない。

今、一行が立っている場所は、ほんの少し前に重装騎士団に会った場所の付近。
だが、重装騎士団はおろか、人の影すら目視できない。
「…まるで、狐に化かされたみたいな気分だな。」
静かな森を目に、率直な感想を洩らした。

「大丈夫か、ブルー?
 まあ、『ご主人さま』は、『家来』が平気な状況で参ったりしないよな。
 聞くまでも無かった。そうだろリプト?」
軽口を叩き、カイザーはナガワのあると思われる方向に身体を向けた。

「じゃ、さっさと先へ進もうぜ。」
そして、歩き出した。

それから前方の人影を発見するのに、そう時間は掛からなかった。

439 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/07/13(金) 00:40:53 0
リプトがブルーを抱え、一行は森を抜けた。
あれほど燃え上がっていたかに思えた森は、外から見れば嘘のように静かに佇んでいる。
取り敢えず大火事の心配はなさそうだが、しかし、これではまるで。
「狐に化か……」

>「…まるで、狐に化かされたみたいな気分だな。」

「……」
先に台詞を言ったカイザーを横目で睨み、つんと澄まして言い直した。
「狸にでも化かされた気分ですわ」

森。
幼い日のブルーにとっては全ての終わりの場所であり、また全ての始まりの場所でもある。
あの頃の事を思うと、少しだけ感慨深い。
目を細め、森を眺めてぼんやりと考え事をしていると。

>「大丈夫か、ブルー?
> まあ、『ご主人さま』は、『家来』が平気な状況で参ったりしないよな。
> 聞くまでも無かった。そうだろリプト?」

「あ、当たり前ですわ!」
ブルーは慌てて、物凄い勢いでリプトの腕の中から跳ね降りた。
「このわたくしがあの程度の雑魚キャラ達を相手に疲れるはずがないでしょう!
 森から運んでもらったのはアレですわ、アレに決まっているではありませんか!そうですよね猟師さん!
 もう、さっさと行きましょう。怪しい敵は殺戮したことですし、日が暮れる前にナガワに着きたいものですわ」

ブルーはカイザーより数歩前に出て、歩き出した。
少し休んだお陰で、普通に行動する分には殆ど支障がない程度には回復しているようだ。
体内の魔力の流れはまだ少し乱れているが、あとは歩くうちに治るだろう。

襲ってきた敵の正体。最後に現れた謎のモンスター。一部だけ死に掛けていた不思議な森。
どこか不穏な重装の騎士団と出会った直後に、不穏な出来事が重なっている。
考える事は多いが、宿に着いてからでも遅くはないだろう。と判断してしまうくらいに、ブルーは疲労していた。

そして歩くうちに、前方に豆粒のような人影が見えてくる。
「ん?あれは……人でしょうか?魔物?猟師さん、見えませんか?」
ブルーの視力でははっきりとは確認できないが、リプトになら見えるかもしれない。

440 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/07/13(金) 20:20:40 0
>「大丈夫か、ブルー?
> まあ、『ご主人さま』は、『家来』が平気な状況で参ったりしないよな。
> 聞くまでも無かった。そうだろリプト?」

「愚問に決まっているじゃないですか。やだなあカイザーさん」
片目を閉じて調子を合わせる。ブルーの返答を聞くに、これくらい元気があれば大丈夫だろう。
もっともブルーよりもカイザーの方が心配だったりするのだが。

>そして歩くうちに、前方に豆粒のような人影が見えてくる。
>「ん?あれは……人でしょうか?魔物?猟師さん、見えませんか?」
>ブルーの視力でははっきりとは確認できないが、リプトになら見えるかもしれない。

「どれどれ…おや、金鎖重装騎士団?しかし先ほどの人たちとは違うようですね」
>>437の出来事を知りえる訳もなく、ありのままを報告する。
「町との距離を考えれば、彼らのほうが後発かもしれません」
森に入る前のことを考えれば、どちらかといえば避けて通ったほうが面倒は少なさそうだが…
「どうします?また挨拶でもして見ます?」

441 :名無しになりきれ:2007/07/13(金) 23:22:33 O
そしてカイザー一行は目前に人影を確認した瞬間に息絶えたのだった…
世界は救われた
〜完〜

442 :名無しになりきれ:2007/07/14(土) 00:07:01 O
>>441
荒らすなツイン
晒しあげ!

443 :名無しになりきれ:2007/07/14(土) 11:00:04 O
>>442
荒らしに構うな

444 :名無しになりきれ:2007/07/14(土) 13:12:53 O

鬼畜なエロ澄さんが主役の同人ゲーでないかな
「夫の言うことを聞くのが…妻の役目じゃきん…」
「君が巡にとってのルールよ…」
「げ、下僕の分際で!」
「永澄さん!止めて下せぇ!」


445 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/07/14(土) 20:25:13 0
>>439>>440
>「ん?あれは……人でしょうか?魔物?猟師さん、見えませんか?」
ブルーが何かに気付いたようだ。
カイザーは、彼女が見ている方向へ目を向ける。
人間のシルエットとは何とか理解できたが、どのような風貌をしているのかまでは分からなかった。

>「どれどれ…おや、金鎖重装騎士団?しかし先ほどの人たちとは違うようですね」
「金鎖重装騎士団か…」
先程、重装騎士団に会った直後に敵に襲われたため、
その響きにあまり良い印象を持っていないカイザーは、顎に手を当て、考えるような動作をした。

>「どうします?また挨拶でもして見ます?」

リプトの問いかけに、カイザーは迷わず言った。
「避けて通りたいな、また戦闘になる可能性も捨て切れない。」

446 :名無しになりきれ:2007/07/15(日) 00:59:35 O

鬼畜なエロ澄さんが主役の同人ゲーでないかな
「夫の言うことを聞くのが…妻の役目じゃきん…」
「君が巡にとってのルールよ…」
「げ、下僕の分際で!」
「永澄さん!止めて下せぇ!」


447 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/07/15(日) 11:53:24 0
>「どれどれ…おや、金鎖重装騎士団?しかし先ほどの人たちとは違うようですね」
>「どうします?また挨拶でもして見ます?」
>「避けて通りたいな、また戦闘になる可能性も捨て切れない。」

「そうですね…。しかし、今彼らを避けたとしても、ナガワから彼らの小隊や討伐隊がポンポン出て来ている以上、
 ナガワにそれなりに大きな彼らの拠点がある可能性があります。
 それに、後顧の憂いを絶つために、彼らの目的や敵か味方かをハッキリさせておきたいところです。
 そこでわたくしは、彼らを強襲して鎧を剥ぎ取って、変装してナガワにあると思われる彼らの拠点に潜入することを提案しますわ。
 あの兜、バイザーを下ろせば顔が分かりませんし」

しかしいきなり強襲するのもどうだろう。
人として。

「まあ、しかしああいった手合いをいちいち全部相手にしていてはキリがないのも事実です。
 多数決で決めましょうか。わたくしは勿論接触する方に一票です」

448 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/07/15(日) 15:09:23 0
「では避けて通りますか。用があれば街まで追いかけてくるでしょうから…。」
前半部分をナチュラルに流して街まで向かうことにした。

449 :ゼンガー・ゾンボルト♯1:2007/07/16(月) 01:58:17 O
>>448
「!そこか!疾風怒濤零式斬艦刀稲妻切り」
騎士団の隊長の一人はカイザー達に気付くと同時に剣撃を放った

450 :名無しになりきれ:2007/07/16(月) 09:25:50 O
>>449
隊長の一人って何人隊長がいるんだよw

451 :ヴィラール ◆QfoxLcrTj2 :2007/07/16(月) 14:52:16 0
変装の甲斐もなく、一行はヴィラールらと接触しないよう
迂回してナガワへと向かっていったようだ。

『・・・勘が鋭いのか、偶然なのか・・・予定通りナガワへと
 向かわせたので、良しとしましょう・・・素通りされると言う可能性もありますが・・・
 そこは『協力者』の手腕に期待しましょうか・・・。』

一行から見えないだろう距離まで離れた所で来た道を振り向き
ナガワへと向かう。歩調は牛歩と言えるほどに遅くする。
万が一にも一行に余計な警戒心を抱かれるわけにはいかない。
その間に、念には念を入れて先程の戦闘で得た情報を咀嚼していく。

452 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/07/16(月) 22:03:09 0
 【街道】
自分で言い出したからには多数決に従わなければならない。
ブルーの危険な提案は却下され、先に見える騎士団の影を迂回して街に向かう事になる。
幸い猟師リプトのおかげで森の中でも進路に迷うことなく、無事回避することが出来た。

ここでヴィラールとの接触を回避したことは、一行にとって幸運であったのか不幸であったのか。
世界にとって幸運であったのか不幸であったのか。
それは神のみぞ知る。
人が知ることが出来るのは、いつだって手遅れになってからなのだ。


 【ナガワの街】
無事迂回をし、街道に戻った頃には既に日は傾き、空は茜色から紫へとその色を移り変えていた。
ナガワの街に近づくにつれ、一行は今まで見た事もないものを目の当たりにすることになる。
それは・・・煙だ。
街を襲う黒煙ではない。
煮炊きをするような空にたなびく何本もの白い煙。

更に近づいて一行は驚いた。
地下都市ナガワの地上にて、何人もの人間が忙しそうに働いているのだ。
屈強な男が材木を運び、魔法建築士が組み立てていく。
それを指揮するのは法衣に身を包んだ司教。
今まで見た都市が皆怯え、地下に潜むように暮らしているのに比べ、ここでは再生の伊吹が始まっていたのだ。

###################################
この世界では、魔法はあらゆる分野で活用されている。
建築土木作業に特化した魔法を使う者を魔法建築士という。
邪騎士によって地上が滅ぼされたとき、急ぎ地下都市を建設できたのは、彼らの活躍があったのだ。

そして、この時代、知識階層は宗教者が担っていた。
王の知性とは別系統の統括指導を行うのだ。
###################################

最初に気付いたのは建物の屋根に釘を打っていた大工だった。
この時代、地上を旅するものは少ない。
注意を引き、それはすぐに司教へと声をかけられる。
大工の声に振り向いた司教は、一行を見るなり声を失い設計図を落としてしまった。
「ま・・・間違いない!カ、カ・カイザー殿ぢゃ!」
よろよろと一行に近づき、カイザーの顔をまじまじと見ると、搾り出すように一言、いい終えた。
興奮のあまりか、声が裏返っているようだ。

「なんだって!カイザー!?」
「魔王殺しの英雄カイザーなのか!?」
その声を引き金に、大工や魔法建築士がいっせいに一行を取り囲み、口々に驚きの声を上げる。
それは喜びと歓迎の声。


453 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/07/16(月) 22:03:33 0
もみくちゃにされそうになったとき、興奮で声を失っていた司祭が一行と群衆の間に入って制止する。
「皆よ、落ち着きなされ。
いきなり失礼しました。私はナガワの街で司教をしておりますビルマーヤと申します。
良くご無事で。
この街へ魔王殺しの英雄カイザー殿がこられる。が、カイザー殿に危険も迫っておる。という神託が下りまして。
金鎖騎士団をお迎えに出しましたが、お会いになられませんでしたか?」
深々と礼をしながら、白髪初老の司祭ビルマーヤが事情を話す。
興奮が冷めやらぬのか、まだ所々声が詰まったり裏返ったりしている。
だが、ビルマーヤはまだ落ち着いた方だといえるだろう。
一般市民は英雄の来訪に歓喜し、興奮状態になっている。

「さ、長旅疲れましたでしょう。神殿にて宴を模様しますので、旅の疲れを劣りください。」
ビルマーヤの申し出を断れるような雰囲気でもなく、人だかりを伴って移動していくことになる。
地上部分は再建が始まったばかりで、生活の拠点はやはり地下にある。
地下のナガワの街は、今まで一行が見てきたどの地下都市より大きく、活気に満ち溢れていた。
リプトが以前来た時は、交通の要所という事で中規模ながらも活気に満ちていたが、今はその比ではない。
カイザー来訪の噂は街の隅々まで広まり、神殿まで行く道は人が溢れ、歓迎の言葉を浴びせかけられ続ける。

広い地下都市を突っ切り、中央にある神殿に案内される一行。
部屋に案内されるまでに、ビルマーヤは神託について説明をした。
神託に立ち会えるのは司教以上の立場にあるもの。
祭壇の大きな炎にビジョンとして神託が下されるのだ、と。
カイザーの映像は炎に映るが、それを伝える術は口頭のみ。
故に、聖剣、青い鎧、簡単な容姿の特徴しか伝えられない、と。
そうこうしているうちに、一行は部屋に案内をされた。
共に石造りの頑丈な部屋だが、カイザーの案内されたのは豪華3LDの客間。
対してリプトとブルーの案内されたのはカイザーの部屋の両隣の個室ではあるが7畳ほどのワンルーム。
7畳ワンルームの個室など一般的に見れば破格の待遇だが、カイザーと比べれば考えるまでもなく王と側近の三部屋だ。

「それでは宴の準備をしてまいりますので、しばしお待ちください。
枢機卿もお喜びになられます。」
部屋自体は並んでいるので、部屋の前でビルマーヤはそう告げ、去って行った。

#######################

ブルーに女の勘+大泥棒の勘発動
ビルマーヤは何か嘘をついている!
根拠もないし、ブルーが宗教を信じていなかったりカイザーの正体だったり待遇だったりと色々あったからビルマーヤを憎んでいるからそう思ってしまっているのかもしれない。
とにかく何か違和感を感じる。

454 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/07/17(火) 21:39:57 0
>452-453
(魔王殺し…か。)
今までの人生の中で、これほど豪華なベッドで寝た事はあっただろうか?
そう自分に質問し、カイザーはベッドから立ち上がった。

>「それでは宴の準備をしてまいりますので、しばしお待ちください。
>枢機卿もお喜びになられます。」

「ああ、分かったぜ。」
ビルマーヤの言葉に、手を組み、上に向けて伸ばしながら答えた。
(ブルーに『家来が主人より良い部屋とはなんとかかんとか』って言われそうだからな。
 さっさと退散させてもらうとするか、出来れば静かな場所でのんびりとな。
 この状況で、そんな場所、あるのかどうか知らないが。)
誰にも見つからないように、気配を隠し、部屋から出て行った。
出て行くついでに、部屋にあった豪華そうな時計も持って行った。



「よし、高い値段で売れた。」
街の道具屋から出てきたカイザーは、数枚の金貨を掌の上で遊ばせていた。
姿を見ると、鎧の色が青から銀に変わっていた。
魔王を倒したと知られているためか、思った以上の値段で先程手に入れたアイテムと青い鎧を買ってくれたのだ。
ちなみに、道具屋までは、死角から死角への移動を繰り返し、
道具屋の近くへ辿り着くと、客がいなくなるタイミングを見計り続けるという行動をしていた。
もしも他人が見ていたら、アホな動きをする英雄だと思われていたに違いない。

(これで少しの間は金を心配する必要はないな。)
金貨をギュッと握りしめた後、道具袋の中に入れた。
何かあった時の為に、1枚はペンダントに隠しておく。
冒険の当初から文無しでいたカイザーは、お金のありがたみが改めて分かった。
金の亡者になるつもりはないが、持っていないとこれほど苦しいとは知らなかったのだ。

(神託とかいう予言の話だと、簡単な特徴しか伝わっていないらしい。
 さっきこの鎧の色なら、『魔王殺しの英雄カイザー』とはバレないだろう。
 さて、それじゃ行くか。)
カイザーは、目的地へ向けて歩き出した。


―――カラン、カラン
木で造られた扉を開くと、古びた鈴の音が響く。
鈴が一つ床に落ちたが、俺のせいではないと心に念じ、中に入る。
ザワザワと人々の話し声が聞こえる。が、俺を見ている者はマスターと、ほんの数人。
人の集まる酒場で、この反応なら上々。鎧を変えた成果がでているようだ。というか薄暗くて見えないのだろう。

俺はカウンターに座り、お茶を頼んだ。ちなみ酒は飲めない。
お茶が届くと、それを一口コクリと呑むフリをした。別に喉は渇いてないので飲まない。決して熱いからではない。
「マスター、何か良い儲け話はあるか?」
この街で金を集めるだけ集める。そう決めたのだ。

聖騎士になりたての頃は、こういった酒場や冒険者ギルドなどで儲け話を探したものだ。
そう懐かしみながら、返事を待つ。お茶が熱いので手から離す。
儲け話が無いとか言い出したら、金をお茶の中に入れて帰ろう。と、既に心の中で決定済みだ。

455 :名無しになりきれ:2007/07/17(火) 22:06:44 O
>>454
しかしカイザーは知らなかった…
この街が超インフレ状態にあることを…
今カイザーの手元にあるお金は日雇い労働者の一日分の給料にも満たないのであった…

456 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/07/17(火) 23:09:25 0
>>452>>453
「はぁー……」
ブルーは部屋のベッドで寝そべりながら、長いため息をついた。
取り敢えずわけが分からないうちに部屋に通されたはいいが、取り敢えずわけが分からない。

ナガワでは何故地上の再建を進めているのか?
そもそもここも邪魔物に地上を滅ぼされ、その追撃の目を逃れるために地下へ逃げ延びているのだから、
邪魔物の親玉を倒さない限りは地上の再建を始めていいはずがない。
ドラゴンの巣の前で養豚場を開くようなものだ。

しかし、それは今とやかく言ってもどうしようもあるまい。
それが神託だのなんだのと言われれば、勇者カイザー一行とはいえ余所者が危険と止めても聞きはしないだろう。
今の時点ではどうしようもないので、また機会を見て事情を聞いて、それから考えればいいことだ。
ひょっとしたら、邪魔物を恐れずに地上再建を進め得る何某かのカードがあるのかもしれないのだし。

「まあ、差し当たりそんな事は至極どーでもいいのですわ」
ブルーは呟いた。
何にしろ、自分達がこの街にいる限りは、万一敵が攻めてきたら追い払ってやればいい。
差し当たって考えねばならないのは、別のことだ。

あのビルマーヤという司祭。
どうも怪しい。怪しそうな気がする。
「どうも気に入りませんわ…あの方。何か引っ掛かります」
ブルーがクロだと判断している金鎖重装騎士団を、『司祭』が『お迎えに出した』という時点で、
彼女の中で法王庁自体がクロである可能性が大きくなってきている。
そうでなかったとしても、少なくともこの街の宗教絡みの連中、イコールでこの街の権力者達がクロの線は濃厚だ。
つまり、ここは敵の腹の中も同然ということである。
ただしこれらブルーの考察は、彼女が勘に近い推測で金鎖騎士団をクロだと判断している事に基づいているのだが。

「権力者がクロの街が、敵の侵攻を気にせず街の再建をしている…ということは」
敵の黒幕とナガワの間に何某かの繋がりが?
しかし、既に人類を滅ぼせる戦力を持つ敵の黒幕が、そして実際それを目的に動いているように見える彼が、
わざわざナガワの再建を見過ごしてまでこの街と繋がる意図が見えない。
分からない。何かを判断するには情報が少なすぎる。
まだ決定的なピースが欠けている。

「やはり、今の所の手掛かりあの司祭ですね」
ビルマーヤ。
他の人間の利用するされる黒い黒くないは分からないが、
ブルーの勘からして、少なくともあの司祭が嘘をついているのは間違いないような気がする。
変な日本語だが、『間違いないような気がする』という表現はまさにブルーの心境にぴたりと当て嵌まっていた。
「…となれば」
ブルーは寝た姿勢から器用にくるっと宙返りし、立ち上がった。

457 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/07/17(火) 23:11:02 0
「家来が主人より良い部屋とは何事ですかー!」
ブルーは怒鳴りながら、カイザーの部屋の扉を勢いよく開いた。

しかし、既に部屋はもぬけの殻。
「……ああもう。出掛ける前に厳重注意をしておこうと思いましたのに」
ブルーの予想では、狙われているのはまさにカイザーその人。
この街で一番危険なのが彼なのだ。宗教連中に上手い事を言って丸め込まれたり、
物陰で背後から刺されないようによく言っておきたかったところだったが。
「まあ、笛を渡してあるから、いざとなったら吹いてくれるでしょう。
 ピンチの時にわたくしより頼れる存在はこの世にないと思っているでしょうから」


カイザーの部屋を出たブルーは、少し柔軟体操をした。
「…さぁーて」
ブルーは悪そうに笑む。

ミッション。
司祭ビルマーヤや枢機卿を探し出して尾行し、彼らの会話や向かう場所から情報を『盗み出す』。
それで確証を掴んだとしても、まだ具体的なアクションには移さない。
あくまで今は調査の段階だ。
戦闘より何より、こういうものが大泥棒ブルーの本領を発揮する場面である。

ブルーは腰のポーチを開けた。
取り出したのは、ブルーの愛用品『泥棒七つ道具』のひとつ、魔法迷彩布。
周囲の景色とぼんやり同化してくれるため、被って動けば見つかりにくくなるのだ。
ただし、正面から見られると素人にも簡単に見抜かれるため、
これを被っていても、あくまで視野の外や意識の外を移動することが求められる。

迷彩布を被り、ブルーはちょこちょこと動き出した。
角から角へ。物陰から物陰へ。時には壁や天井に張り付いて移動し、
人目を忍びながら、司祭や不穏そうなものを捜して神殿内を徘徊する。

◆青色吸盤
掌や足の裏から吸盤を出す群蒼魔法。吸着力は強い。
本来は海の魔物が獲物を逃さないために使うものだが、ブルーは壁や天井に張り付く時にしか使わない。
なお、これを出したまま掌からブルーウィップを出すと、伸びた触手の先端に吸盤がついていってしまう現象が発生する。
これを利用して離れた場所に吸盤をくっ付け、ブルーウィップを縮める事でそこまで移動することが可能。

458 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/07/19(木) 20:40:20 0
 【酒場】
丁度時刻も宵の口とあって、カイザーが入店してから客は流れるように入ってくる。
あっという間に紫煙と喧騒に包まれる店内。
そこには活気が満ち満ちていた。
「ああ、待たせてすまなかったな。」
客の捌きがひと段落して、マスターがカイザーの前に戻ってくる。
「儲け話だって?うはははは!素直に言えよ。」

到着したばかりのカイザーは知る由もないが、邪騎士討伐の為に聖戦が発動されたのだ。
交通の要所であるナガワの町が集合地点に選ばれ、それにより一気にこの街は活気付いた。
枢機卿より祝福を受け、討伐隊が出発したのは一週間前。

カイザーのような冒険者風の男がこの町にいるのは、討伐隊出発に間に合わなかった人間という事になる。
せっかくの大仕事に加わり損ねて腐っている、と認識されているのだ。

そんな折に町中を駆け巡ったカイザー来訪の一方は、腐っている冒険者達を活気付かせるに十分な効果を持っていた。
「英雄がこの街に来たのを聞いて、俺に取次ぎをお願いするってんだろ?
討伐に間に合うかどうかはわからねえが、魔王殺しの英雄と同じパーティーだなんて一生の記念だからな。」
相手がカイザー本人とは気付きもせずに、マスターは笑いながら肩を叩く。
「とはいえな、相手は雲の上のお方だ。残念だが俺じゃあ取次ぎはできねえんだ。
下手に直訴しようなんて思うなよ?
英雄なんてお方は俺達とは世界が違うんだからよ。
諦めて仕事探しな。
討伐隊かカイザーが邪騎士を倒したら世の中完全に魔物も邪魔物もいなくなって、冒険者稼業も成り立たなくなるんだからな。」
肩をすくめながらカイザーに転職を勧めるマスター。
知らぬが仏とは正にこのことか。
カイザーの肩越しに喧騒はますます深まっていく。

459 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/07/19(木) 20:44:17 0
 【神殿】
神殿内は、いくつもの魔法の鍵や、進入防止システムがあったが、さほど厳重とはいえない。
とてもブルーにとって障害と呼べるような代物ではなかった。
途中行きかう僧侶が何人もいたが、天井に張り付いていたり、巧みに死角をとる魔法迷彩を纏うブルーに気付く者はいなかった。

聞き耳をたてながら幾つ目かの部屋に差し掛かったとき、聞き覚えのある声が飛び込んできた。
ビルマーヤの声だ。
それに対するは数人の男の声。
「しかし、カイザー殿は魔王を殺し世界を救った英雄ですぞ?」
「だからこそだ。こうなった以上、もはやカイザー殿以外に人類を救える者はいない・・・。」
「だがどうやって・・・?」
「うむ・・・魔王との戦いは凄絶を極めたという・・・。勝ったとはいえ、もう一度魔王の城に行けと言われていきますかな?」
「それについては枢機卿が直接お願いをすると・・・」

司教と司祭達のやり取りに聞き耳を立てているブルーの肩が、トントン、と叩かれる。
全く気配を感じさせずにブルーの背後に立っていたのは中年の女性。
給仕の女中のように見えるが、只者でない事はすぐにわかるだろう。
『英雄のお付が盗み聞きだなんて、用心深くてとっても素敵よ。』
シッと口に人差し指を当てる仕草をしながら、ブルーだけに聞こえる声を発する。

盗賊ギルドで使われる、独特の発音法でヤマビコという。
テレパシーの如く対象者にしか聞こえないのだ。

『大泥棒ブルー・ジャム・ベリーがこんなに若い女の子なのも驚きだけど、英雄のパーティーに入っているのも驚きね。
私はナガワの街盗賊ギルド、諜報の長クダンよ。
お客様相手に事を荒立てる気はないけど、場所を移さない?』
盗賊ギルドは、諜報・暗殺・スリ・乞食など、各部門に分かれている。
その諜報部門の長がブルーの前にいるどこにでもいるようなおばちゃんなのだ。
にっこり笑いながら、手招きをしている。

行き先は神殿の尖塔の上。
地下都市にあって最も地表に近い場所。
それゆえ、地価都市を照らす光からは最も離れた場所である。

460 :真紅 ◇USO800V.iw :2007/07/19(木) 21:17:40 O
あひゃー

461 :名無しになりきれ:2007/07/19(木) 22:08:40 O
1 広報部隊員 ◆V9I3G76Yp6 sage 2007/07/19(木) 21:44:36 0
ご用件をどうぞ
規模、状況などなるべく詳しくお願いします

少数精鋭部隊の入隊希望者も募集しております、が、その場合下記のテンプレートを書き込んでください

身長・体重:
誕生日:
血液型:
容姿:
国籍・出身地:
特技:
前職業:
本職業を希望するにいたる動機:

なお荒らし行為はやめてください

462 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/07/20(金) 23:29:12 0
あてがわれた部屋に困惑して、かえって居心地が悪くて抜け出してしまう。
去り際にブルーの声が聞こえてくる。口調から、待遇の違いによる不平だと察しがついた。
「いやぁ…流石は英雄ってところですか…さぞ大変でしょうに」
酒場に繰り出すような気分でもないので、矢の補充とナイフの手入れに向かった。

「やはり術の行使は後に響きますね…」

ぼやきながらさ迷う。運がよければ何か目新しい情報や事件とめぐり合うかもしれない。

463 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/07/21(土) 22:39:53 0
>458
>「儲け話だって?うはははは!素直に言えよ。」

「………?」
既に素直に言っている、俺は金が欲しい。
なのに、これ以上何を言えばいいというのだ。
この街では焦らしが流行っているのか?

>「英雄がこの街に来たのを聞いて、俺に取次ぎをお願いするってんだろ?
>討伐に間に合うかどうかはわからねえが、魔王殺しの英雄と同じパーティーだなんて一生の記念だからな。」

記念じゃなくて金だ。
この男は人の話を聞いていたのか。
ええい、馴れ馴れしく肩をポンポンするな。
そもそも俺だったら、どこの誰かも知らんおっさんの取次ぎなんて受けない。

>「とはいえな、相手は雲の上のお方だ。残念だが俺じゃあ取次ぎはできねえんだ。
知ってる。

>下手に直訴しようなんて思うなよ?
>英雄なんてお方は俺達とは世界が違うんだからよ。
>諦めて仕事探しな。
>討伐隊かカイザーが邪騎士を倒したら世の中完全に魔物も邪魔物もいなくなって、冒険者稼業も成り立たなくなるんだからな。」

「聖騎士カイザーの仲間になろうなんて考えていないさ、聖騎士カイザーも色々と忙しい人間のようだからな。」
魔王殺しという異名があまり好きく無いので、聖騎士を強調して言う。

「とある事情で、すぐに金が貰える仕事を探している。
 マスター、何か良い儲け話はあるか?」
儲け話が無いとか言い出したら、金をお茶の中に入れて帰ろう。と、既に心の中で決定済みだ。

464 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/07/21(土) 22:40:21 0
 【道具屋】
以前訪れた時とは規模も活気も全く違うようにすら思えるナガワの町。
リプトが彷徨いつつも辿り着いた場所は道具屋だった。
「リプトか!久しぶりだな!
店を構えたと自慢してやろうと思ったら、お前さんは英雄のパーティーの一員ときたもんだ。
お互い人生何があるかわからねえな。」
扉を潜ったとたん投げかけられる言葉。
ふと見ると、見せの主人が懐かしそうに笑っている。
以前リプトがナガワの街に訪れた時は店を持たぬ行商人だった男がいたのだ。

再会を喜ぶ店の主人は、嬉しそうに挨拶をし、何種類かの矢をリプトに見せる。
ハーピーの風きり羽根をつかって作られた矢は、羽根部分を調整して毟る事で矢の軌道を変えることが出来る。
鏃がダマカスタル鋼で出来た矢は、硬い装甲を苦もなく貫く。
鏃部分に笛がついていて、鋭い音で相手の感覚を潰す鏑矢。
などなど、珍しい種類の矢を並べて見せる。

邪騎士討伐の為に招集がかけられ、聖戦の発動。出発したのが一週間前。
それゆえに各地から人が集まり、それに伴い物資も流入し、各地の珍しい矢が多数とり揃っているというわけだ。
ナガワの街はその為に急速に拡張され、その波に乗り以前は露天商でしかなかったこの男も店を持てるようになったというわけだ。
人類の残存戦力の全てをつぎ込んだといっても過言ではない討伐隊。

討伐隊の勝利を疑っていないのだ。少なくとも、表面的には・・・
もしも負けるような事があれば、もはや打つ手もなし。
既に手は尽くしたのだ。
ならば、勝つにしても負けるにしても前向きに生きたい・・・追い詰められた人類の底力なのだろうか?
それゆえにナガワの街の人々は活気付き、地上の再建にも取り掛かったのだ。
店主は野に生き、街の変動に疎いリプトにナガワの町の変遷を語った。

「それにしても、英雄ってのは金に困っているのかい?」
苦笑交じりに先ほどカイザーがやってきて、蒼い鎧と神殿の時計を売り、新しい鎧を買っていったことを告げる。
基本的に神殿所有の物の売買は勿論、持ち出しも禁止されている。
相手がカイザーだから黙ってお金を渡したのだが、後で神殿に時計を持っていかないとな。
そう肩をすくめて笑うのであった。

465 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/07/21(土) 23:19:07 0
 【酒場】
>「聖騎士カイザーの仲間になろうなんて考えていないさ、聖騎士カイザーも色々と忙しい人間のようだからな。」
カイザーの科白に一瞬驚いたような顔をし、その具押し殺したように笑うマスター。
どうやら冒険者が腐って苛立っているように見えるようだ。

喩え英雄が相手といえども自分の可能性のほうを信じずにはいられない。
若い冒険者にはありがちなことだ。
冒険者稼業をやるなら最初から尻尾を巻いてしまうより、そのほうがいいというものだ。
「判った判った。」
苦笑しながらカイザーをなだめるように手を挙げ、言葉を続ける。
「冒険者として一旗あげた言ってのも分かるがな、時期が悪い。
討伐隊が近隣の邪魔者を排除しながら進軍しているから、街を襲うような脅威はないんだわな。
代わりに大工のヨゼフが大工見習いを募集していたから、それなら紹介してやるぜ?」
冒険からどんどんかけ離れ、就職先の紹介に到達したとき、奥から注文が入り、マスターはカウンターから離れて言った。
カイザーとはいまいち会話がかみ合わぬまま、結局は儲け話はないようだった。

466 :名無しになりきれ:2007/07/22(日) 04:10:48 O
自分の実力を隠して閲に浸るってどこの厨2病だよwww







何か現実世界でリストラとかされてそうだな、カイザー…

467 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/07/22(日) 11:18:46 0
>>459
壁から壁へ、物陰から物陰へ、天井から天井へ。
魔法で施錠された扉は泥棒七つ道具『魔法の針金』で開錠し、侵入を防止するあれこれは経験と技術で攻略。
人が通れば隠れたり、物陰から猫の鳴き真似をしたり、時には迷彩を脱いで僧侶に変装して擦れ違ったり。
スルスルと色んな場所に潜入し、時には金目のものを物色し、人の話には聞き耳を立てる。
そんなこんなを繰り返しつつ、幾つ目かの扉の内を覗き込んだ時だった。

(…いましたわ)
ブルーは部屋の外の壁に張り付き、様子を伺う。
会話をしているのは数人の男、そしてその内の一人は司祭ビルマーヤその人。
ブルーはすかさずメモ帳を取り出した。


>「しかし、カイザー殿は魔王を殺し世界を救った英雄ですぞ?」
>「だからこそだ。こうなった以上、もはやカイザー殿以外に人類を救える者はいない・・・。」
>「だがどうやって・・・?」
>「うむ・・・魔王との戦いは凄絶を極めたという・・・。勝ったとはいえ、もう一度魔王の城に行けと言われていきますかな?」
>「それについては枢機卿が直接お願いをすると・・・」


「……」
つまり、単に邪魔物たちの親玉を倒しに行ってほしいということなのだろうか?
何にしろ、これは重要な情報のピースだ。
一旦ブルーは思考に集中する。

カイザーを捜していたのに、見付けられずに安心していた金鎖重装騎士団。
騎士団との接触直後に森で襲ってきた謎のレンジャー達。
リプト曰く弱っていたらしい、凶暴な霊樹。
邪魔物が滅ばぬうちに再建を進める都市。
邪騎士の退治?を求めるが二の足を踏む司祭ビルマーヤ。

騎士団。法王庁。レンジャー。霊樹。司祭。枢機卿。カイザー。邪騎士。

まだ足りない気がするが、それでも正しいもの同士を幾つか合わせれば『真実』の絵の片鱗が見えてくるはずだ。
重要なピース、誤ったピースの取捨選択も重要である。これを間違えると絵が全く変わってしまう

(…騎士団に今まで繋げていたレンジャーのピースを外して、代わりに今の司祭の発言を繋げれば……。
 そうなるとレンジャーのピースは…?そういえば、もう一つ何か大事なピースを忘れている気がしますが…)

騎士団へ抱いていた疑念は、むしろそもそも背後にいる法王庁への疑念であり、
彼らが『何となく』怪しいことと、当時のブルーの激情から、直後に現れたレンジャーと繋げていたに過ぎない。
都市の再建が進められていたことも、怪しいと思って見なければ大して怪しいことではない。お得意の神託だなんだで済む話だ。
今の司祭の態度から騎士団の不審な態度は説明できるため、両者を繋げれば、法王庁がクロである可能性は非常に低くなる。
しかし、敵であると仮定していた法王庁がシロになれば、見えかけていた敵への糸口が閉ざされてしまう。
ただでさえ、レンジャーとその後に現れた霊樹は別の後ろ盾を持つ敵である可能性が高いのだ。
どちらかが邪騎士に連なる敵だったとしても、もう片方は完全な謎になってしまう。

そして、思考するうちに、トントンと後ろから肩が叩かれた。

468 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/07/22(日) 11:19:21 0
連れられるままに尖塔に登るブルー。
天高く登るほどに地上に近づくというのは、なかなかに皮肉の効いた話だ。
ブルーは見付けられてからここまでの道中、終始無言である。

目的の場所は薄暗かった。
地下世界を照らす光は、この高さまではあまり届いてこないらしい。
しかしブルーは委細構わない様子で、壁に背を預けて腕を組んだ。

「さて…。薄汚い盗賊風情が隠密行動中のわたくしを発見したこと、まずは褒めておきましょうか」
ブルーは薄く笑み、漸く口を開いた。
嫌味たらしい余裕たっぷりの口調は、警戒というよりは寧ろ敵意を隠そうともしていない。
闇に乗じて襲ってきなさい、倒す口実ができるから。そう言わんばかりの雰囲気だ。
盗賊がよほど嫌いらしい。
「しかし、わたくしのお楽しみの時間を邪魔してくれたのです。それなりの土産話は用意しているのでしょうね?
 いつ呼び出されるかも分かりませんし、時間がないので手早くお願いしますわ」

盗賊を信用はしていないが、盗賊が言う事が嘘やごまかしだとしても、それは重要なヒントになる。
嘘とは得てして不都合な真実を隠すためのものなのだ。
情報でなく何某かの用事なら取り敢えず聞く。それもヒントになり得る。
ただの世間話なら適当に聞き流すか、踵を返して階段を下りるかもしれない。盗賊と馴れ合う気はないのだ。
そして、闇と人気の無さに乗じて襲ってくるなら、最も好都合極まる。
ただ単に盗賊が無礼で乱暴なだけかもしれないが(人の事は全く言えないが)、
その場合は盗賊ギルドにも敵の候補として白羽の矢が立つことになるからだ。
何しろレンジャーと盗賊。如何にも繋がりそうなピースだ。

469 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/07/22(日) 12:52:31 0
>465
>「判った判った。」

ついに儲け話を言う気になったのか、なかなかしぶといマスターだった。
だが、俺の意志も伝わったようだし、儲け話さえ手に入れば報われるというものだ。
終わりよければ全て良し。この言葉は、案ずるより生むが易しの次に好きな言葉だ。

>「冒険者として一旗あげた言ってのも分かるがな、時期が悪い。
>討伐隊が近隣の邪魔者を排除しながら進軍しているから、街を襲うような脅威はないんだわな。
>代わりに大工のヨゼフが大工見習いを募集していたから、それなら紹介してやるぜ?」

もうダメだ。
あの男には何も伝わっていなかった。
見習いって事は、すぐに金が貰える仕事ではない。
「…………」
俺は何も言わず、立ち上がった。
「あ、手が滑った。すまんマスター。」
俺は、お茶の中にお金を投入し、カウンターから背を向け、酒場から出た。




(闇の精霊の影響か?
 …少しばかり性格が悪くなったような気がするな。)
そう思いながら、カイザーは、向かう先を決めていた。

(やる事も無いし、さっき酒場で聞いた大工のヨゼフとかいう人物に会ってみるか。
 この街に入った時に大工がいたから、おそらくその中の誰かだろう。)
その予測が違っていようとも構わない、今は街を探索したい気分なのだ。
(…最初に街に入った時よりは大工たちも落ち着いてるだろうし、大丈夫だよな?)
少なくとも、今は神殿に戻る気にならない。
その原因は神殿と繋がっている金鎖騎士団にあった。

(以前、金鎖重装騎士団に会った直後、森の中で戦闘があった。
 あの時の敵は…おそらく、金鎖重装騎士団の『地走』だ。)
もちろん確証は無い。状況からそう判断しやすかっただけの話。
だが、神殿に居たくないという気分は変えようがない。
仲間達が金鎖重装騎士団に警戒心を持っているのは分かっていたので、単独行動をする際に、敢えて忠告はしなかった。

(…ま、思い過ごしなら、それが一番なんだけどな。)
特に急ぐ理由も無いので、街をゆっくりと進んでゆく。


470 :ヴィラール ◆QfoxLcrTj2 :2007/07/22(日) 14:46:04 0
一行のそれぞれの戦術と特技を一通り解析し終えた頃
ナガワへと到着した影人形達。いまだ騎士団の姿のままなので
怪しまれる事もなく、淀みのない足取りで地下の神殿へと降りていく。

守衛にパトロールの勤めが終わった事を告げて
詰め所に入る。おあつらえ向きに、今の詰め所には誰もいない。
分身である影人形を元に戻して自身も騎士の扮装を解除した。

『・・・後は人柄を知るべきですね。
 あの様子では、三人とも神殿内にはいない筈・・・
 外に出て探すとしましょう。』

普通の町人の格好に姿を変えて堂々と正門から出る。
守衛も先程帰ってきた騎士団の一人だと顔を見て判断したので
咎めもせず素通しする。活気に溢れ、人通りの多いナガワの地下は
少々動きづらい所であるが、元が影のヴィラールにはあまり関係がない。
悟られない程度に形状を変化させてするすると人混みを抜けていく。
果たして、一行の内の誰かに遭遇出来るのだろうか?

471 :名無しになりきれ:2007/07/22(日) 21:47:05 O

http://asame5.web.infoseek.co.jp/wintendf096.jpg



472 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/07/22(日) 22:07:30 0
 【神殿尖塔】
薄暗い尖塔の上で対峙するのは二人の女。
「おやおや、お嬢ちゃん。そう構えないでおくれ?」
攻撃色の濃い口調と言葉を放つブルーに対し、飄々と流す盗賊ギルと諜報の長クダンがしわがれた声で答える。
その姿はいつの間にか中年の女性から腰の曲がった老婆になっていた。

「事態はお前さんが思っている以上に切迫しておってな。
化かし合いしている余裕がないのぢゃよ。」
しわくちゃな顔を更にくしゃくしゃにして、説明を始める。

まずは身の安全。
聖戦発動で主だった戦力が邪騎士討伐に出ている。
すなわち敵意のあるなしに関わらず、カイザーを倒せる戦力がナガワの街にはない、という事。
一言敵意はないといえばすむ話なのだが、実際問題倒せない、というのは盗賊ならではの言い回しだろう。
そして魔王殺しのカイザーの戦闘力は桁外れに高い、と。

戦況
邪騎士が魔王の城にいると突き止め、全戦力を持って進軍。
障害を文字通り切り開きながら魔王の城まで到達したが、それまでにほぼ壊滅状態になっており、邪騎士討伐は
絶望的。
邪騎士が魔王の城から出ないように封鎖するのが精一杯だが、一週間と持たないであろう。

思惑
乾坤一擲の聖戦の敗北がほぼ決定した今、神託通りに現れたカイザーに頼るしかない。
法王庁にとって、聖戦とは絶対勝利の戦いと同義。
その敗北を認め、カイザーに助力を頼む事は神の権威を地に落とし、英雄を神格化させる事になりかねない。
宗教家にとって、それは信仰を捨てることをも意味する。
法王庁関係者は多かれ少なかれ葛藤を抱いている。
ビルマーヤは顕著な例で、邪騎士討伐を法王庁の義務と考える一方、人類の命運の為なりふり構っていられない実情との葛藤に苦しんでいる。


「まあ、大体こんなところかの。
この期に及んでメンツと現実で葛藤するのも笑える話じゃが、宗教に生きてきた者だしの。
結局は人類存続に傾くのじゃからよしとしておいておくれよ。」
一通り説明を終えたクダンはやれやれと肩を叩く。
その姿は隙だらけで、町にいる老婆と何の変わりもない。

「わしら盗賊は現実主義者での。宗教家のように迷う事はない。
互いにいらぬ誤解を招くより、ここで説明しその上で協力して欲しい、と言う訳での。
見たところあんたが一番世俗に馴染んでいるようだし、話が拗れん様協力してほしいんじゃ。
今の世界情勢じゃ盗賊稼業も成り立つまいて。
あれこれ化かし合うのは安定した社会があってこそだからの。
他に質問があれば分かる限り答えるぞえ。」
いつの間にか取り出した湯飲みで茶を啜りながらブルーに優しく語り掛ける。

473 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/07/22(日) 22:19:48 0
 【メインストリート】
酒場から出たカイザーの後を酒場のマスターが追いかけてくる。
「待ちやがれこの野郎!」
扉を蹴破るように出てきたマスターの手にはフライパンと包丁が握られている。
ゆっくり歩いていた為、あっさりと追いつかれ進路を塞がれてしまう。

「茶を注文しておいて一口も飲まず、茶の中に金を投げ入れるたぁどういう了見だ!
大工の見習いは日払いだし手にも職がつくってのにその礼がこれか!
俺の店は行儀のいい店じゃねえが、お前が何様でもそんな態度がまかり通ると思うなよ!?
その腐った根性叩きなおしてやるから覚悟しやがれ!」
鼻息荒くフライパンを突きつけるマスター。
そしてあっという間に人だかりが出来、人垣となる。

耳を澄ませば、既にどちらが勝つかの賭けが始まっているようだ。

町の喧騒の中の一場面であるが、はからずもカイザーはその渦中の人物となってしまった。
そしてその人だかりにヴィラールの姿もあった。

474 :カイザー:2007/07/22(日) 22:44:26 O
>>473
何?市民風情が俺に挑むのか?笑わせてくれる
「聖投棄バーにんぐオーラスマッ社ー」
酒場は木端微塵になった…

http://ska00trg00.s1.x-beat.com/picbbs/src/1182877097481.jpg

475 :ヴィラール:2007/07/22(日) 22:48:17 O
>>474
貴様…自分が何をやったか分かっているのか?
http://biodidac.bio.uottawa.ca/ftp/BIODIDAC/Renaud/RENA001P.jpg


476 :カイザー:2007/07/22(日) 22:51:52 O
>>475
「あひゃあひゃひゃ!
聖騎士カイザー様は何をやってもいいんだよ!!
折角格好良く店を出たのによお〜イチャモンつけてくるとかどんだけー
死んで当然だろwww」

477 :びらる:2007/07/22(日) 22:55:47 O
>>476
「もう許せるない!
いくぞ
スーパーファイヤービームスラッシャー!」

478 :カイザー:2007/07/22(日) 22:57:02 O
>>477
「ムダだ
カイザーみさいる!」
とばばばば
辺りは日の海だ

479 :びら:2007/07/22(日) 22:59:21 O
>>478
「実は黒幕であるこの俺がや、やられた…」
こうして世界に平和がおとずれた

480 :りぷと:2007/07/22(日) 23:01:02 O
「やったぜカイザー!」
リプトも駆け付けた様だ

↑おせーよwww

481 :ブルー:2007/07/22(日) 23:02:34 O
「カイザー帰ったら子作りしましょ」
ブルーも駆け付けた
玉の輿に躍起になってる

482 :カイザー:2007/07/22(日) 23:04:47 O
「フッ…リプトにブルーか…
遅いっす
ムカついたから死刑
オラァ拡散型バーニングナックルァ!」
リプトとブルーはしんだ

483 :名無しになりきれ:2007/07/22(日) 23:06:26 O
またツインか

484 :ツンテール:2007/07/22(日) 23:10:03 O
またツインか

485 :名無しになりきれ:2007/07/22(日) 23:14:41 O
もうどうにでもなあれ
^^
嚊嘯ワ?#ss~

486 :カイザー:2007/07/22(日) 23:19:51 O
>>485
スレを荒らすんじゃねえ
オラァ!バーニングナックルァ!
オラァ!バーニングナックルァ!
オラァ!バーニングナックルァ!
オラァ!バーニングナックルァ!
オラァ!バーニングナックルァ!
オラァ!バーニングナックルァ!
オラァ!バーニングナックルァ!
オラァ!バーニングナックルァ!
オラァ!バーニングナックルァ!
オラァ!バーニングナックルァ!
オラァ!バーニングナックルァ!
オラァ!バーニングナックルァ!
オラァ!バーニングナックルァ!
オラァ!バーニングナックルァ!
オラァ!バーニングナックルァ!
オラァ!バーニングナックルァ!
オラァ!バーニングナックルァ!
オラァ!バーニングナックルァ!
オラァ!バーニングナックルァ!
オラァ!バーニングナックルァ!
オラァ!バーニングナックルァ!
オラァ!バーニングナックルァ!
オラァ!バーニングナックルァ!
オラァ!バーニングナックルァ!


487 :名無しになりきれ:2007/07/22(日) 23:24:14 O
http://ska00trg00.s1.x-beat.com/picbbs/src/1182877097481.jpg

488 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/07/22(日) 23:55:16 0
>>472
ブルーは腕を組んだまま俯き加減で、老婆の話を聞いていた。
一通り聞き終わり、少し間を置いて、そして口を開く。
「化かし合う気はない…ですか。ふん。盗賊がどの口で言うのでしょうかね」
ブルーはせせら笑った。
薄ら闇の中、俯いたその表情は窺えない。

「盗賊が薄汚いのも、上手い事を言って人を騙すのもよーく知っていますわ。
 くすくすくす、くっくっく。その程度の芸で大泥棒たるこのわたくしを騙しおおせるとお思いですか?」
嫌味な口調。
陰から唯一覗く口元が、真に嫌な形の笑みに歪んでいる。
「神託?馬鹿馬鹿しい。神の権威?堕ちれば良いではありませんか。戦力も敵意もない?信じますかそんなこと。
 弱弱しくそれっぽいことを言えば同情すると思ったら大間違いですわ。
 下らない。馬鹿ですか?馬鹿なのですか?まったくもって盗賊らしい三流の手口ですわ」

と、ここまで言って。
いきなり白と黒が変わったように、突然棘の抜けた調子に変わる。

「わたくしは信じませんよ。
 薄汚いとはいえ、曲がりなりにもわたくしの(※一方的に)敵対する盗賊ギルドのナンタラ長が、
 危機にあるからとはいえ『化かし合いは無し』などと情けない事を言って足元に縋ってくるなどとは。
 盗賊は薄っぺらい連中ですが、薄っぺらいなりにプライドを持っている連中です。
 自分が危機であろうと人類が危機であろうとカミサマが危機であろうと、変わりなく誇りを持って盗賊でありつづけるでしょう。
 貴女も情けない丸っこいフリをして、プライドをもってわたくしを騙しに来ているに違いありません。
 だから」
 
ブルーはここで、俯けていた顔を上げた。
小気味良い感じに笑んでいる。
「逃げるのも癪なので、わたくしはその『騙し合い』を受けるとしましょう。
 ご希望通り、頼まれるまでもなくこちらから邪騎士の討伐を持ち掛けて差し上げますわ。
 騙せるものなら騙してみなさいな。この滞在中もせいぜいもてなす振りをするが良いですわ。
 わたくし達は最大限に情報ともてなしを受けつつも、騙されることなく邪騎士の討伐を果たしてみせましょう。
 どうやって騙す気かは知りませんが、きっちり利用した上で一泡吹かせて差し上げますから覚悟していなさい」
 
ブルーは言いつつ、踵を返した。
そして、
『また何か良い「嘘」情報があったらまた言いに来なさい。
 それと、わたくしは甘いデザートが大好きです。その時は毒でも仕込んで持ってくるがいいですわ』
クダンのそれを真似たヤマビコで、そう言った。

そのままコツコツとゆったりと音を立て、元来た階段を下っていく。
後半は殆ど意味不明の発言だったが、素直に『信じて協力する』と言えないブルーなりの妥協である。
面子の関係上、元々行くつもりだったとは言わない。
ついでにカイザーがニセモノだ(※とブルーは未だに信じている)とも言わない。


そして、姿が見えなくなって少しして。
忘れ物でもしたのか、カツカツカツカツと慌てた音を立てて戻って来た。
「言い忘れていましたが、わたくしが彼のお付きなのではなく彼がわたくしの従者なのです!ゆめゆめ勘違いなさらぬよう!」
そしてカツカツカツカツと慌ただしく去っていった。
どうやらクダンの最初の一言に文句を言いたかったらしい。

489 :名無しになりきれ:2007/07/23(月) 00:37:53 O
>>488
つ プリン入り青酸カリ

490 :名無しになりきれ:2007/07/23(月) 13:51:50 O
http://nullpo.vip2ch.com/ga7797.png

491 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/07/23(月) 17:41:25 0
【道具屋にて】
「偶然なんですけどね。それに、確固たる団結ってわけでもありませんから。
 そういう貴方も、ひとかどの商人って感じじゃないですか。大したものですよ」
店主の嬉しそうな様子にこちらも嬉しくなる。幸せなのはいいことだ。

珍しい矢を一通り買い揃えた後、カイザーの行為を聞いて苦笑する。
「まあ確かに裕福ではないようです。名誉だけでは財布もお腹も膨れませんからね。
 時計の方は私が戻しておきましょう。鎧は…申し訳ないのですが取っておいてくれますか?
 いつか再び着る必要が出てくる時もあるでしょうから。」

一通り矢を見終わった後、少し真面目な顔で店主に尋ねる。
「貴方が扱っていれば話は早いのですが…魔力を一時的にでも強化する薬はありませんか?
 副作用がわかれば、それも。そういう魔術系の触媒、道具の類がこれから必要になるかもしれませんので。
 あとは…刀剣類を探しています。ナイフ一本と弓矢では、どうも力不足のようですから。
 これも魔力があれば申し分ないのですが…もし無いようでも、私に合いそうな刀剣を買いたいのですよ」

森での一件を思い返せば、今ひとつ決め手にかけることが目下の課題である。
短期決戦か長期決戦なら現状でも対応が出来るが、中期に打つ手が乏しすぎるのだ。
そう術法を乱発できるわけでもなく、さりとて距離を詰められる乱戦では弓も頼りない。
つくづく自分は未熟だと思い知らされたからの行動である。

492 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/07/23(月) 22:26:30 0
 【尖塔】
「やれやれ、嫌われたものだねえ。
ありがとうよ。騙しあいに乗ってくれて。嘘情報と甘いものがあればまた伝えるさね。」
息をつきながら去っていくブルーの背中に声をかけるクダン。
自分の肩を叩きながら帰ろうとすると、去って言ったはずのブルーの足音が近づいてくる。

>「言い忘れていましたが、わたくしが彼のお付きなのではなく彼がわたくしの従者なのです!ゆめゆめ勘違いなさらぬよう!」

一体何を言いに来たかとあれこれ想像をめぐらせていたら、思わぬ発言に九段は毒気を抜かれてしまった。
あっけに取られるクダンを他所に、ブルーはそれだけ言って今度こそ本当に去っていってしまった。
盗賊はあらゆる意味で現実主義者であり、合理的な行動を極める。
長の位置にまで上りつめたクダンなら尚更だ。
一見不可解な行動であっても、必ず何らかの意味がある。
だが、今のブルーの行動は意図は合ったであろうが意味はない。
それゆえクダンは虚を付かれあっけに取られてしまったのだった。

「やれやれ、まさに天に向かって聳え立つ塔だねえ。
私の若い頃そっくりだよ。後五年も若けりゃ姉妹と思われるかもしれないよ。」
苦笑と共に呟きを残し、クダンは闇へと溶け込み消えていった。



493 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/07/23(月) 22:29:08 0
 【道具屋】
談笑した後、店主はリプトの注文を聞き棚を漁る。
「うーん、魔力強化というか魔力活性化の薬なら。副作用は・・・」
店主は瓶詰めの薬を出しながら説明を始める。
人間の体内で生成される魔力は、一定時間をかけて「魔力」となる。
この薬は、まだ「魔力」となりきっていないものを無理やり魔力にしてしまう、いわば魔力の前借をする薬だ。
副作用は当然、服用して活性化した魔力を使ってしまえば、一定時間魔力が回復しない、というものだった。

「それからなあ、剣か・・・。
魔剣の類も扱ってない事もないが、どういうわけか最近魔剣の効力が落ちてきているんだ。」
そういって取り出したのは、柄だけの剣。
「これはな、砂塵の剣という一品だったんだ。」

刀身は柄に収納されている砂で出来ていて、素早く振れば振るほど威力は増す。
刀身が顆粒だから防ぐのも困難。斬るのではなく、削り取るといった感じか。
形状も硬柔も自在だから防御も出来る。
他に土や砂があれば刀身に追加して大剣にしたり、煙幕代わりにしたりと色々使える一品であった。
壊れてしまったのか、かなり魔力を流し込まないと機能しなくなっている。

「それならただでやるよ。
他は魔力付与の剣はちょっと切らしているが、名剣奇剣斧槍と揃っているよ。」
そういいながら魔法約や秘薬、刀剣類をカウンターに並べる。
変り種の剣としては、柄の伸びる剣。
スイッチ一つで柄がスライド式に伸び、間合いを狂わせたり、ちょっとした槍のように使えたりもする。などなど。

「どれでも安くしておくよ。
だがよ、人間何でもかんでもやれなきゃいけないって訳でもないんじゃないか?
お前さんは遠距離攻撃が得意なんだから、無理して前衛に回ろうとしなくてもと思うがねえ。
いや、あんたの仕事を考えれば色々出来なきゃならないのも判るけどさ、枢機卿を見ていると思うところがあるのよ。」
店主はもうすぐリプトたちが会食するであろう枢機卿について話してくれた。

枢機卿とは次期法王の候補である。
あらゆる意味で法王庁の中枢に位置する立場なのだが、この町の枢機卿は政争を嫌い何もしなかった。
結果、神聖都市イザドからナガワの街へと左遷させられてしまったのだ。
しかし運命とは奇妙なもので、神聖都市イザドが襲われた折に法王以下枢機卿は邪騎士によって殺されてしまう。
その結果、自動的にこの街の枢機卿は法王庁最高位になってしまったのだ。

しかし、政治に無関心であるという事は知性や法王庁統括の手腕も養ってこなかったという事になる。
あらゆる意味で一宗教家なのだ。
にも拘らず、最高位であるが故にその壮健には法王庁、ひいては全ての信者達がのしかかる。
不慣れな教団運営の全権を任され、聖戦発動までこなした。
が、やはり人間役割というものを越えるとどこかに歪みが出てくるものだ。
最近ではすっかりやつれてしまったという。

「無理もせなきゃならないのは枢機卿もお前さんも同じだろうけど、体壊すと元も子もないからなあ。」
しみじみと枢機卿の苦労を語りながら渋い顔をした。
そんなやり取りをしているかな、時計は宴の時間が迫っている事を示していた。

494 :ヴィラール ◆QfoxLcrTj2 :2007/07/23(月) 23:26:10 0
>473
特に当てもなく街中へと繰り出したヴィラールだったが、
意外な形で、それも本命中の本命に出くわしてしまった。

『・・・まさか、この様な形で見つけるとは。
 さすがにこれは作為的なものを感じざるを得ませんね・・・。
 見えざる神の手・・・我々は掌上で踊る猿という訳か・・・?』

放っておいてもカイザーが町人如きに負けるはずはなかろうが・・・
折角のお膳立てだ、ここは恩を売って顔馴染みにでもなっておくべきだろう。
周囲ではこの騒動の結末で賭けをしているようだが、そちらにまで
気を配る必要はないと判断して、人垣を押し分け前へ出る。

『お待ちなさい。暴力はいけませんよ・・・暴力は。
 一時の激情に任せての凶行は互いに禍根を残します・・・
 如何様な事情があるかは分かりかねますが、まずは気を落ち着ける事を勧めますよ。』

そう語りかけながら間に陣取る。
一応は騎士団員として潜り込んでいるのだから、ここで揉め事を解決する事は
たとえ今その職務に就いてなくとも行っておかなければ不審の目を向けられかねない。
諸々の事情が重なっての行動である。

『(しかし・・・奇妙な事になりましたね・・・。
 まさか私が人間の真似事をする事になるとは。)』

495 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/07/24(火) 00:49:28 0
「♪〜〜♪〜」
所変わって、ブルーの自室。
正確に言えば、カイザーの自室。
既に荷物の入れ替えを完了し、部屋の扉には消えにくい魔法ペンで『BLUE's room』と大きな丸文字で書いてある。
神殿の備品になんて事をするんだろうか。
「♪〜〜〜」
当のブルーは鏡の前で、様々なドレスやアクセサリを付け替えては、くるくる回ったりポーズを付けたりしていた。
鼻歌まじりでやたらご機嫌そうだ。

普段は野暮ったい帽子や眼鏡、お下げ髪のブルーであるが、
それらを取り払って髪をさらりと流せば、スタイルの良さも相俟って中々の美女である。
もうじきパーティという事で気合いを入れているらしい。
しかし入れ過ぎである。

「♪〜〜〜♪〜〜♪」
着替えは完了し、あとはひたすらポーズや仕草、表情や可愛く見える角度を鏡に向けて試している。
王族のドレスにダイヤの指輪、黄金の首飾りに魔水晶のハイヒール、男性を惹き付ける魔法のフェロモンの香水。
アイラインやグロス、ファンデ等々も使用しているのは一流の品ばかりだ。
どんな大国の姫だと言わんばかりの豪奢なアイテムの数々。
勿論全て盗品である。
「うふふ、これで聖騎士さんも猟師さんもイチコロですわ。
 ご主人様に惚れ直して、足元に這い蹲って靴を嘗め回すこと請け合いです。うふふ、楽しみですわ」

ブルーは満足そうに笑みながら、鏡に向かってひとつウインクをした。


496 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/07/24(火) 19:17:02 0
>>473
>「待ちやがれこの野郎!」

(この声は喧嘩か?…やれやれ、そんな疲れる事をよくやるな。)
とか思っていると、カイザーの目の前に人が現れ、道を塞いだ。
その人物とは、酒場のマスター。
先程の声も間違いなくこの男である。

>「茶を注文しておいて一口も飲まず、茶の中に金を投げ入れるたぁどういう了見だ!
>大工の見習いは日払いだし手にも職がつくってのにその礼がこれか!
>俺の店は行儀のいい店じゃねえが、お前が何様でもそんな態度がまかり通ると思うなよ!?
>その腐った根性叩きなおしてやるから覚悟しやがれ!」

街中で一般人と戦う気も起きないので、カイザーは説得を頑張ろうと思った。
「いや…なんか、すまなかったな。
 俺の意思じゃなかったんだ、俺の意志だったけど。
 だが、大工が日払いだろうと、もう今日は半分以上を軽く終えてるから、働くとしても明日からだろ。
 それじゃ、もうこの街から出発しているかもしれない。していないかもしれないが。
 あと、もう職にはついてる。…まあ、称号と言った方が正しいのかもしれないがな。今はどっちでもいいな。
 お茶を飲まなかったのは単に熱かったからだ。わざわざ火傷する気にはならなかったんでな。
 お茶の中に金を入れたのは…知らないのか?お茶の中にお金を入れるとピカピカになるんだぞ?
 しかし、これらは闇の精霊が精神に悪影響を与えたためであってな、
 いや、酒場にいる間だけ悪影響が出てたんだが…って、言っても分からないよな。これは、どう説明するべきか……」

>『お待ちなさい。暴力はいけませんよ・・・暴力は。
> 一時の激情に任せての凶行は互いに禍根を残します・・・
> 如何様な事情があるかは分かりかねますが、まずは気を落ち着ける事を勧めますよ。』

誰かがカイザーとマスターの間に介入し、説得を試みている。
これはチャンスとばかりにカイザーも続く。

「右に同じだな、落ち着け」

497 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/07/24(火) 21:47:17 0
 【メインストリート】
鼻息をまくマスターにカイザーは説得に勤しむが、あまり効果はないようだ。
それもそのはず。
熱ければ吹いて醒ませばいい事だ。
何より、ピカピカにする為に飲みもしない茶の中にコインを入れる行為は許しがたかったのだ。

聖戦発動で街は豊かになりこそしたものの、地上が壊滅して食糧生産、流通も寸断されている。
表面上飽食であっても、すぐ背には枯渇の恐怖があると嫌ほど知っているからだ。

それゆえカイザーの行為はマスターには傲慢に映り、逆鱗に触れたというわけだった。
挙句の果てに闇の精霊が酒場にいる間だけ影響我などと一般人からすれば訳のわからぬ戯言。
火に油を注ぐ結果になったのは言うまでもない。

怒声を上げながらフライパンでカイザーを殴りつける直前、ヴィラールが割って入る。
法王庁直属騎士団の格好をして、穏やかな声で止めにはいられてはマスターも止まらざる得なかった。
振り上げた拳の落とし所に困りながら、ギリギリと歯軋りをしながら事情を説明し始める。
秩序を保ち、邪騎士討伐の聖戦を発動させた法王庁には街の住人が皆尊敬と敬意を払っているのだった。

>「右に同じだな、落ち着け」
「「「「おまえがいうな!」」」」
そんな中、カイザーがここぞとばかりにヴィラールに続くと、マスターだけでなく周りを囲んでいた人垣からも総突っ込みが入れられた。
街の住人全てが食料の貴重さを実感しており、事情を聞けばカイザーが悪いと言う認識で一致するからだ。
「聖騎士様と枢機卿に感謝するんだな!」
マスターは捨て台詞を残して店に戻って行き、野次馬達もそれぞれ散って行った。

498 :名無しになりきれ:2007/07/26(木) 03:05:50 O

http://niyaniya.info/pic/img/012.jpg
http://initial-g.jp/image/7_7/7_07_17.jpg
http://g007.garon.jp/gdb/GJ/2J/2R/4x/0G/tz/aI/1L/2X/vZ/0Q/uZv.jpg

499 :名無しになりきれ:2007/07/26(木) 03:10:38 0
↑2つのアドレスはらき☆すたの、エチー絵。
3枚目はグロ画像。気をつけて。

500 :名無しになりきれ:2007/07/26(木) 03:24:00 O
これはどう?
http://moepic3.dip.jp/gazo/remodk/files/remodk1527.jpg

501 :名無しになりきれ:2007/07/26(木) 13:07:02 0
↑おなじくらき☆すたの画像。エチー絵だよ。

502 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/07/26(木) 20:12:29 0
>「「「「おまえがいうな!」」」」

「……ッ!?」
自分の知らない間に周り全員の心が一つになっていた。

>「聖騎士様と枢機卿に感謝するんだな!」
>マスターは捨て台詞を残して店に戻って行き、野次馬達もそれぞれ散って行った。

「なんかよく分からんが…感謝するぜ、俺。」
聖騎士に感謝を告げ、
自分以外に残された一人の男、ヴィラールの方を向いた。

「俺の名はカイザー、
 なんかよく分からんが、助かった?ぜ。
 なんか今の状況がよく分からないんだが、説明してくれないか?」

よく分からない事だらけで状況がよく分からないので、誰なのかよく分からない人物に質問する。

503 :名無しになりきれ:2007/07/27(金) 01:52:20 O
502 カイザー ◆OrJKdYNK3U sage 2007/07/26(木) 20:12:29 0
>「「「「やらないか」」」」

「……ッ!?」
自分の知らない間に周り全員の心が一つになっていた。

>「性騎士様と狂奇卿に感謝するんだな!」
>マスターは白濁液を残して店に戻って行き、野次馬達もそれぞれ散ってイった。

「なんかよく分からんが…感謝するぜ、俺。」
性騎士に感謝を告げ、
自分以外に残された一人の男、ヴィラールの方を向いた。

「俺の名はカイザー、
 なんかよく分からんが、やらないか」

よく分からない事だらけで状況がよく分からないので、誰なのかよく分からない人物を誘惑する。

504 :名無しになりきれ:2007/07/27(金) 04:09:55 O
なにここ

505 :名無しになりきれ:2007/07/27(金) 16:17:25 O
ハッテン場です。

506 :高良みゆき:2007/07/28(土) 00:07:05 O
ば、バルサミコ酢〜…

507 :泉こなた:2007/07/28(土) 02:18:34 O
>>506
いい加減にしなさい

508 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/07/28(土) 07:15:23 0
>>493

「おや、いいのですか?まぁ魔技師は少ないですから修理も叶わないでしょうし…」
ありがたく頂戴した砂塵の剣を懐にしまうと、他の道具を調べに入った。
剣。倭刀。短剣… とりあえず斧や槍は自分のスタイルには見合わないので除外しておく。
そこから一振りの剣を抜くと、それを買うことに決めた。
「代金は…これくらいの宝石でいいですか?もう残りは砂金と小銭しかないので。」
多少は多めに見積もって渡しておく。換金の手間を考えたらこれくらいが妥当だと思った。

枢機卿の話に耳を傾け、何ともいえない微妙な表情で苦笑いをした。
「人間、それでもやらなきゃらならないことがあるんです」

時計を返すべく神殿に戻る。途中、通りの方が賑やかなのは気のせいだということにした。

509 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 12:36:53 O
450:カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/07/29(日) 11:10:26 0
俺、出会い系のホモサイトで
タチの野郎にケツ掘ってもらって射精してます。
この前、ノンケの男の車の運転席で、俺相手のびんびんになったペニスにケツ穴沈め、
お互いびんびんに勃起しながらホモSEXしました。
その時、俺、腹が痛くなり、おまけに昨日から下痢気味だったことも思い出し、
俺、相手に「ちょっとヤバイ!」って告げたら、相手は俺が射精寸前と勘違いしたらしく
更にガン堀されました!
俺たまらず「で、で、出る」と言った瞬間、出る」と言った瞬間、俺のケツ穴から下痢状のうんこが物凄い量、噴出しました!
相手は俺を助手席に突き飛ばしましたが俺はうんこが噴出するケツ穴を運転席に向けてしまい
車内はおびただしい俺のうんこでめちゃくちゃになってしまいました。
その車、相手の友達の親父の車らしく、相手の男は相当頭を抱えていました。
俺は自宅から20キロも離れた峠近くで置き去りにされ、
下半身丸出しで帰ったら母親に勘当されて今はホームレスです。



510 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/07/29(日) 21:29:58 0
 【メインストリート】
街を歩くカイザーの前に、汗だくの神官が現れた。
息を切らし、搾り出すように宴の開催を次げ、神殿へと連れて行く。

 【神殿入り口】
神殿へとついたリプトは、ばったりとビリマーヤと鉢合わせをしてしまう。
すぐに目に付いたのはその手にある時計。
それで粗方の事情はつかめたのだろう。
「リプト殿。援助が必要ならば一言申してくだされば・・・。法王庁は援助を惜しみませんぞ?
とはいえ、ナガワはともかく貨幣経済の崩壊している街も多いようです。
明日の出発の折には金とその他の備品を用意しておきますのでご安心ください。」
すっかり勘違いし、リプトは嫌な役回りに立たされた状態になってしまった。
時計を受け取ると、ビルマーヤは宴の開始が迫っている事を告げ案内をした。

 【神殿・元カイザー(現ブルー)の部屋】
部屋のドアに何故か『BLUE's room』の文字が。
首をかしげながらノックをし、呼びかけると出来てたのは着飾ったブルーだった。
カイザーだとばかり思っていた神官は虚をつかれ・・・それ以上にブルーの姿に魅入ってしまいしばし言葉が出てこなかった。
たっぷり十数秒の後、ようやく我に帰った神官は宴の始まりを告げ、ブルーを案内をした。



 【神殿大広間】
神殿の大広間で宴が始まった。
カイザーたちは司会に呼ばれるまま会場へ入る。
登場と共に沸きあがる歓声と・・・溜息。
冒険者風な二人に比べ、ブルーの姿が余りにも優雅で美しかったからだ。
勿論魔法の香水の効果も存分に発揮されている。

宴は立食パーティー形式で、司会の紹介によれば参加者は皆、街の有力者達。
土木協会、魔術師ギルド、商工会、盗賊ギルド、戦士ギルド、聖騎士団、そして法王庁の幹部達。
本来ならば複雑な利害関係により微妙なバランスで関係を織り成す人間が一堂に会している。
人類存亡という共通の危機によりあらゆる利害は取り払われ協力体制が敷かれているのだ。

三人はそれぞれ宴の参加者に囲まれ、酌をされ、話しかけられている。
「魔王を殺すなど、凄まじい力ですな。それがこうして間近で見られるとは・・・!感激です。」
「いやいや、力よりその信念。
やはり人類を救うため、その身を奮い立たせたのでしょう?」
「邪魔物が跋扈する中、たった三人でナガワまでたどり着くとは頼もしい!」
武勇伝から、感激に握手を求めるものまで、様々な会話が流れていく。
そんな中、ブルーの周りに参加者だけでなく、給仕の男性も妙に集まっているのはいうまでもない。
また、何食わぬ顔で中年女性姿のクダンも給仕に回っていた。

一通りの食事を終え、カイザーには温くなった飲み物が、リプトとブルーには通常の飲み物が配られた。
ブルーにはもう一品、プリンアラモードも差し出される。

そうしたゆったりした空気の中、司会の紹介の声と共に現れた。
ミランドラ枢機卿。
実質法王庁の最高権力者。
その姿は職務の重責からか、やつれているようだった。
それに胸にあるはずの聖印がない。
だが、それでもその姿からあふれる聖気は大広間を包み、神々しさを全てのものに感じさせていた。
「ようこそカイザー殿、そしてそのお仲間達。心より歓迎します。」
穏やかな声でミランドラ枢機卿の穏やかな声が響いた。

511 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/07/30(月) 21:50:50 0
カイザーが声をかけた時、すでにヴィラールの姿は無かった。
あるのは、人々が移動した際に巻き起こった砂の、僅かな残りだけ。
不思議な感覚を覚えつつも、カイザーは歩きを再開した。

>510
>街を歩くカイザーの前に、汗だくの神官が現れた。
>息を切らし、搾り出すように宴の開催を次げ、神殿へと連れて行く。

そうして、宴は始まった。
街の有力者や法王庁の人間達がその場に集まり、3人に次々に話しかける。
内容は、やはり魔王や、それに関する冒険の事。
聞かれた内容に返事はするが、
それは、本当にあった話を超が付く程簡潔にしたもの。
あまり深く話すと、話しているだけで宴が終わってしまう。

(こんな豪華な宴を開いてくれるとはな。
 食事に毒が入っている訳でもなさそうだ…おそらく。
 やはり、あの時戦った敵は、地走ではないのか?)

周りを見回してみる。
まず目に入ったのが、自分と同じように質問攻めにあっているリプト。
気になったのは、街に入る時には見なかった、剣の様な物を懐に入れている事。
様な物というのは、よく見えなかったので、おそらく剣であろうとカイザーが憶測しただけである。
リプトは、邪魔物が世界に現われてから仲間になった人物だが、
周りの人間には「魔王は強かったですか?」などと聞かれている。
他にもいろいろ聞かれているが、カイザーも質問攻めを受けているので、聞き取れなかった。

続いて、ブルーの方を向いてみる。
(あのブルーが…驚いた、女って変わるな。)
普段の容姿の変貌ぶりに、初めて見た時はブルーだとは気付かなかった。もちろん口には出さない。
(…しかし、すごい服装だな。宴会の仮装みたいだ。)
ブルーが身に付けている数々の宝飾具は一級品である。
が、その辺りの知識が乏しいカイザーにとっては、
そこらで安売りされているドレスや宝石との違いは分からなかった。


そんな中、司会の声が、一人の人物を紹介する。
―――その瞬間、空気が変わった。
(大きな聖なる力…なるほどな、あれが噂の枢機卿か。)
聖騎士であるカイザーさえも反応させる聖気をごく自然に発しながら、ミランドラ枢機卿は登場した。

>「ようこそカイザー殿、そしてそのお仲間達。心より歓迎します。」
>穏やかな声でミランドラ枢機卿の穏やかな声が響いた。

「こんな盛大な歓迎を受けたのは初めてだ。礼を言う、ミサンドラ枢機卿。」
胸に手を当て、軽く頭を下げる。
カイザーにしては珍しい対応である。

「この歓迎のお陰で、…本題に入る準備は出来た。」
敵の頭領を倒した時に、この歓迎を受けたならばカイザーも素直に喜んだだろう。
されど、今は魔物との戦いの真っ最中。
先程の街の住人の態度からしても、食糧に関して楽観視できない状況であると判断するには充分である。
それにも関わらず、ここまでの宴を開く意味…それは、英雄様のご機嫌取りである可能性が高い。

「…さて、礼として、俺は何をすればいいんだ?」

ちなみに、カイザーは微妙に乗り気になっている。

512 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/07/31(火) 01:04:01 0
>>510-511
場違いというか空気が読めていないというか。
とにかく、ブルーは大国王女も舌を巻くような豪華衣装で宴に出席したのだった。

集まってくる男達に嘘の冒険話をでっち上げて話したり、
その内の何人かに意味もなく熱っぽい流し目を送ってみたり、
カイザーの視線の意味をまたポジティブに誤解したりするうちに、
枢機卿がついに場に登場する。

>「ようこそカイザー殿、そしてそのお仲間達。心より歓迎します。」

(どいつもこいつも馬鹿ですか。馬鹿なのですか。ブルーとその仲間達だというのに……)
適う事ならどこか高い所に上って思い切り指を差しながら指摘してやりたかったが、
今は差し当たりそういうわけにもいかない。ぐっと我慢する。

>「こんな盛大な歓迎を受けたのは初めてだ。礼を言う、ミサンドラ枢機卿。」
>「この歓迎のお陰で、…本題に入る準備は出来た。」
>「…さて、礼として、俺は何をすればいいんだ?」

カイザーが返礼し、枢機卿に尋ねる。
ブルーはそのタイミングを計って、すかさずちょうど二人の間に割り込んだ。
「あごほんごほん。もひとつごほん」
わざとらしい咳払いをしながら、ブルーは枢機卿に向き直った。
スカートを摘んで礼をする。
「斯様な素晴らしい歓迎の宴を開いて戴いた事、まずは心より感謝申し上げますわ、枢機卿様。
 お話しによれば、枢機卿様は御神託により、我々が此の地へ至る事を御知りになられていたとのこと。
 きっと我々の目的を知りて、その労をこのような形で労って下さったのでしょう」

ブルーは屈託のない、純粋な笑みを浮かべてカイザーに向き直る。
その屈託の無さがなんだか怖い。
「実は我々も、神託に因りて此の地を目指していたのですよね。
 夢の中でお告げがあったのです。諸悪の根源を絶つ為、神の御名の勇者達が討伐隊として出発したと。
 そして我々も、彼らの勇敢なる戦いを支えるようにと。ね、聖騎士カイザー『様』」
つまり、とブルーは枢機卿に向き直る。
「つまり奇遇にも、いえ神の意志によって、我々も邪なる騎士と戦うべく根城を捜しているのですわ。
 つきましては、此の町で親愛なる神の僕の兄弟達と楽しいひと時を過ごし、
 また然る後には邪なる騎士へ立ち向かう為の情報を授けられんことを、此のカイザーは所望しております。
 そうですよ『ね』?」
『ね』をやたら強く言いつつ、再びカイザーに振り返った。
笑顔だが、目の奥がやたら怖い。


513 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/08/01(水) 14:51:19 0
【神殿入り口にて】
「はい?いや、これは……そうですね、申し訳ありません。先走った行動をしてしまいまして」
カイザーがやった、と下手に言い訳するよりは、こちらの方が万事丸く収まるというものだ。
こちらの窮状を思ってか援助まで申し出てくれるのなら断る理由は無い。
それほど派手に金欠というわけではないが、先立つものは無いよりあった方がいい。
ふと思い出したように目の前のビルマーヤは宴の開始を告げてくれた。
「このような礼を欠く真似をした私まで招いてくれるとは…ありがとうございます」
深々と頭を下げ、なるべく地味な服装を借りることにした。

【大広間にて】
2人とは対照的に、賓客というよりは給仕のような姿で適当に飲み物を配り歩く。
本物の給仕のほうが若干迷惑そうではあるが、2人の様に振舞うほどの場慣れはしていないのだ。
適当かつ無難に受け答え一通り接待され終えると、枢機卿があらわれた。
その気配は明らかに他の者とは異なり、確かに人の上にに立つ者のそれである。
「確かにやつれている…か」
ぼんやりとカイザー、ブルーの2人と枢機卿のやり取りと聞きながら、道具屋の主が言わんとしていたことを考えていた。

514 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/08/01(水) 21:48:47 0
 【神殿大広間】
カイザーの言葉に応えようとするミランドラ枢機卿の前に歩み出るブルー。
慇懃なる礼法を以って礼と旅の目的を伝えた。
『話が早くなる、ありがとうよ』
そんなブルーだけに聞こえる声と共に、ブルーの脇のテーブルにプリンアラモードが一つ追加されて置かれた。

「・・・すばらしい・・・。」
ブルーの言葉に、しばしの沈黙の後、ミランドラ枢機卿は厳かに口を開いた。
「英雄の一行の崇高なる志、誠に感服しました。
それに引き換え・・・私は弱い・・・。
この宴は、歓迎と、贖罪の為に開いたものです。」
ミランドラ枢機卿の言葉に、参加者達からざわめきが生まれた。
おそらく台本にはない言葉なのだろう。
ビルマーヤがミランドラ枢機卿に駆け寄ろうとするが、手をあげ制止られてしまう。

「法王庁は、邪騎士の居場所を突き止め、聖戦を発動し討伐隊を向かわせました。
私が祝福を与え、神の名の元、有能な若者達を送り出したのです。
ですが、その道のりは険しく、邪騎士の元へ辿り着きはしたものの、討伐する力はもはや残っていないとの事。
ただ、一週間、足止めをするのが精一杯、だと。
・・・私は神への信仰をここにやめた・・・
聖戦によって死んだ者たち、そして今、魔王殺しの英雄をもう一度死地へと向かわせなければいけない罪深さに耐えられないのだ・・・。
しかし、それでも・・・私は神の僕としてではなく、人類のただの一人ミランドラとして、あなた方に願わなければならない。
邪騎士はかつての魔王の城にいる。
そこへ赴き、人類の明日の為・・・頼む、と!」

言葉を綴りながらカイザーたちの前に歩み寄り、片膝をついて頭を下げた。
周囲のもの達からは既にざわめきからどよめきに達している。

市井には聖戦発動で、討伐は順調だと情報が流してある。
だが、カイザー達にあっさりとそれを覆す情報を渡してしまった事。
聖印を外した事だけでも周囲からすれば驚きであるのに、枢機卿が信仰を捨てたと言い切ったこと。
その上で、片膝をつき頭を下げた事。
しかし、法王庁の司祭、司教など位の高い関係者はそれほど動揺はしていないようだった。
ある程度予想をしていたのか、苦渋の表情を浮かべているだけだ。

「我々も大変心苦しいが、もはや頼るはあなた方しかいないが実情。
必要な装備があればできる限り用意しましょう。何なりとお申し付けください。」
頭を下げる枢機卿にようやくビルマーヤが駆け寄り実務的な言葉を伝える。
魔王の城へのルートは何本もあるが、どれも険しく馬などは使えない。
それでも特に問題がなければ三日ほどでつけるはずだ。

気付けば周りの参加者達も、ミランドラ枢機卿に習って頭を下げている。

宴の終焉には男はバルコニーでワインとシガーレットを楽しみ、貴婦人はお茶とお喋りを楽しむのが貴族の嗜みである。
ミランドラ枢機卿の悲壮なる決意が場を重くしており、残る人数は少なそうだった。

515 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/08/02(木) 21:26:33 0
突然の枢機卿の告白から、数十分の時が過ぎた。
宴の席から忽然と姿を消したカイザーは一人、街の外の草原に座り、星空を見上げていた。

(ミランドラと言う男…
 食料に不安を感じている町民がいるというのにも関わらず、
 謝罪の為に街の蓄えで宴を開き、
 重圧に耐えられないからと言って信仰を辞めてしまうとは、見かけによらず直情的だな。)
「…だからこそ、あの男が信頼されているのかもしれない。」

再び決戦の地に選ばれた暗黒の城。
無限に近い闇が全てを包み、僅かな光は自らの心の強さであった。
そして、魔王を斬った時、物語は終着駅に辿り付ける筈だった。
しかし、闇の根源であった魔王無き今ですら、人は戦い続けている。


カイザーは、首に掛けていたペンダントをそっと外し、それを持ち上げた。
月がバックに映り、ペンダントに薄い光が透けて通る。

「この戦いが最後だ、同じ悪夢は繰り返させない。」

516 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/08/03(金) 00:20:52 0
宴が終わり。
星空の下。

「隣り、よろしいですか?」
草原に一人座るカイザーの後ろから、ブルーは声を掛けた。
服装はさっきのドレスでも普段の衣装でもなく、空色のワンピース。眼鏡も帽子も付けていない。
聞きつつも返事を待たず、腰を下ろす。そして、星空を見上げる。
しばらくしてから、口を開いた。
「……調査をしておきました。金鎖重装騎士団、及びこの街の人々は全てシロです。
 確かな筋からの情報だから安心して…ああ、違います。こんな事を言いに来たんじゃありませんわ」
ブルーは髪先を指で弄りながら、しばし黙り込んだ。
やがて、躊躇いながら、口を開く。
「…あの、あの。少しだけ、詰まらないお話に付き合ってくれませんか?」

517 :ヴィラール ◆QfoxLcrTj2 :2007/08/03(金) 01:09:27 0
ヴィラールは自身の見通しの甘さを痛感せざるを得なかった。
今までは遠巻きに見ていただけなので大した影響もなかったのだが、
いざ人一人分程度の距離まで近づいてみると、カイザーの宿す力に
一方的に侵食されていったのだ。『影』としての本来の姿に戻れば
侵食は止められるがそれでは不都合どころの騒ぎではなくなる。
一刻も早く遠ざからねば。カイザーが向き直った時に既にいなかったのは
そう言う理由からである・・・だがヴィラールは気づいていなかった。

『・・・予想外でしたね・・・街道で先方が避けた事、
 私にとっては幸運だったと言うわけですか・・・。』

人込みに再び紛れたヴィラールはそれ以上出歩くのは危険と判断し
神殿へと引き返した。宴が開かれる場所である大広間へと下見と称して
入り込んだヴィラールは人の目がない事を確認すると物影と同化して
侵食によって受けた傷を癒しながら時を待った。


ミランドラ枢機卿が登場する頃にはすっかり傷も癒えた。
衝撃的な告白とどよめきをBGMに次の行動を模索し始める。

『(残りの二人と接触するか、それとも・・・。
  ・・・仕掛け時を逸した以上これ以上は無意味ですね、戻りましょう。)』

ヴィラールは悟られないよう影から影へと伝っていき、
人気が消えたところで影から這い出て昼間と同じ姿を取って歩いていく。

『(・・・主は奥にいる。陰に潜み、来る時の為に力を磨いている。
  その為の礎なのだ、『私』は・・・・・・・・・・・・・・・・・・本当に・・・?
  ・・・・・・!?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っ!)』

刹那、意識に浮かんだ雑念を振り払う様に頭を振って走り出す。
決まった姿のないヴィラールには肉体的な変調など無縁の存在である。
だが、何故か息が切れる。全身が熱を持っている。視界がぼやける。
ヴィラールにはこの変調の原因が分からなかった。

518 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/08/03(金) 20:44:37 0
>>516
>やがて、躊躇いながら、口を開く。
>「…あの、あの。少しだけ、詰まらないお話に付き合ってくれませんか?」

「…? ああ、いいぜ。」
普段と違う様子のブルーに、少し違和感を感じた。

地面に生えている雑草に目を向ける。
詰まらない話を言うために、ブルーは今の雰囲気になっているとしている。
カイザーには、そう思えた。
そして、普段の自分を変えてしまう程の話を断る理由など無かった。

手に持っていたペンダントを首に装着し直し、再び星空を眺めた。

「ただし、詰まる詰まらないは聞く側が決める事さ。」
そう言って、ブルーの目を見た。

519 :名無しになりきれ:2007/08/04(土) 13:19:16 O
OVA「聖騎士カイザー」のOP動画

http://www9.axfc.net/uploader/9/so/N9_22483.zip.html

キーワード:vip


見たら感想くれ。

520 :名無しになりきれ:2007/08/04(土) 23:50:48 O
>>519
ワロタ

521 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/08/05(日) 12:00:56 0
>>518
合わされた目を、ブルーは思わず逸らした。
その行動をはっと自覚し、頬を染め、照れ隠しに何か憎まれ口を叩こうとして、しかしやめた。
今だけはそういうのは無しだと決めて来ているのだ。

膝を抱え、目線を落とし、3秒ほど溜めてから、口を開く。
「…もうじき、終わりですね」
旅の終わり。
敵の居場所さえ分かれば、あとは倒すだけだ。
どう転ぶにしろ長くはかかるまい。
そうなると。
「わたくし達は、邪騎士を倒して世界を救うまでの協力関係です。…でした。
 つまりは、わたくし達のパーティ解散の時が近いという事になるわけですね」

ブルーは再び夜空を見上げた。
満天の星空。
少し横に目を遣ると、そこには再建中の街が見える。
こんな時勢に地上に街を再建するなどとブルーは不審に思ったものだが、
誤解が晴れてみれば、それは人々の強さの象徴だった。
人がこんなに強いものだとは、孤独なブルーは知らなかった。知る由もなかった。

「そういえば、これがこの旅で見る初めての星空なのですね。…あと何度、見ることになるんでしょうね。あ」
その時、流れ星がひとつ零れた。
それは三度の願いなど唱える間も無く、あっと言う間に消えてしまう。

「でも、もしも。……もしも」
ブルーはカイザーの目を見ようとして、見られなくて、視線を膝に落とした。
「もしもよろしければ、世界を救ったあとも、皆で一緒に大泥棒をしたりしませんか?
 貴方も猟師さんも、きっと盗人の素質があります。わたくしが保証しますわ。太鼓判です」

盗人の素質があるらしい。
嫌過ぎる太鼓判だ。

「…もし盗人が嫌なら、別に正義の味方でも構いません」

泥棒か正義の味方。
なんだか究極の二者択一だ。

「それか猟師でも冒険家でも、ただ静かに暮らすだけでも構いませんわ。
 そのあたりは何でも良いのです。ただ、つまり、その……」
ブルーは言った。
「……この旅が終わっても、皆で一緒にいたいのです」

522 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/08/05(日) 22:12:15 0
 【神殿通路】

宴も終わり、参加者達は帰っていく者、残って談笑する者と様々だ。
カイザーとブルーも既に会場内には姿がなく、枢機卿も奥へと下がっていった。

夜の帳も降り、神殿内は閑散とし始める。
そんな中、通路を歩くリプトに声をかけたのは司教ビルマーヤだった。
「リプト殿、先ほどは私の早合点から失礼しました。」
後ろから突然声をかけ、頭を下げる。
宴の最中、道具屋の店主が神殿に訪れて時計の一件の経緯を話していったのだった。

非礼を詫び、その後地図を取り出した。
「カイザー殿が見当たりませんので、明日の容易についてご相談をしたいのですが・・・」
地図を見ると、魔王の城までのルートが書かれていた。

森を抜けるルート
川沿いを上流へ登るルート
岩山を通るルート

「どのルートで行くかによって、明日準備しておく装備も変わってきますので・・・
え〜・・・それから・・・」
実務的な話をしているが、ビルマーヤの態度が落ち着かない。
確かにルートや準備の話も重要だが、本題は別にあるかのように。

いいにくそうにしていたビルマーヤだが、意を決して話を切り出した。
「リプト殿、その、英雄の一行として邪騎士討伐を明日に控えているのに、その・・・申し上げにくいのですが・・・
もしよろしければ、この街に留まりませんか?
道具屋の店主に聞きましたが、あなたはカイザー殿の仲間と言うより成り行きで一緒に行動しているだけだとか。」

口ごもりながら切り出した話であるが、一度口から出てしまえば堰を切ったようにあふれ出す。
リプトが各個たる団結の元、カイザーについているのでないのであれば、街に残り町の復興に手を貸して欲しい、と。
店主から人柄も保障されている。
また、戦力的に不安を残しているのであれば、リプトにとっても悪い話ではない、と。

口には出さなかったが、ビルマーヤはリプトから発せられる退魔の能力を敏感に感じ取っていた。
討伐隊として多くの若者が発った今、リプトは街にとって得がたき人材なのだ。

523 :名無しになりきれ:2007/08/05(日) 22:57:20 O
>>522
ツマンネ

524 :名無しになりきれ:2007/08/06(月) 18:03:08 O
OVA聖騎士カイザー1巻のパッケージ

http://danga-muace.hp.infoseek.co.jp/mobirugyarari-1.htm

525 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/08/07(火) 21:18:58 0
>521
>「それか猟師でも冒険家でも、ただ静かに暮らすだけでも構いませんわ。
> そのあたりは何でも良いのです。ただ、つまり、その……」
>ブルーは言った。
>「……この旅が終わっても、皆で一緒にいたいのです」

「それなら、この戦いが終わったら、俺の暮らしている大陸に来るか?リプトも誘ってな。
 故郷に居る友人には変な奴も多いが、お前なら仲良くなれると思うぜ。」
ブルーの言葉に、カイザーはそう返し、更に話を続ける。
「なに、住む場所なら心配するな。
 俺の知り合いには国の権力者もいるからな、空地に家を立てる事ぐらいワケないさ。」

風が吹いた。

その風で何が起きたという訳ではない。
ただ、風はカイザーに一瞬の沈黙を与えた。

風が止み、カイザーが語りを再開した時、再び流れ星が一つ空を走った。
「…魔王を倒した時、俺の戦いは終わった筈だった。」

魔王との戦い、それは光と闇の戦いだけで終わらなかった。
炎、水、大地、風、全てが渦となり、未来を求めた。
その結果、魔王は倒れた。
だが、闇が消えたわけではない。
光と闇は表裏一体、どちらかがある限り、どちらも消える事は無い。

「…ま、戦いが終わらなかったからこそ、お前やリプトに会えたんだからな。
 感謝感激ボク感動って感じか。…いや、戦い自体は全然嬉しくないけどな。」

共に戦える存在に出会えた事、それは戦いの中で、最も嬉しいことなのかもしれない。

そうして、カイザーは立ち上がった。
「俺の大陸に来るかどうかの答えは、すぐに決めなくてもいい。
 この戦いが終わったら答えてくれ。
 お前も、こっちの大陸での暮らしがあるんだしな。…泥棒だけど。…あ、大泥棒だっけな?」

ブルーに背を向けて街の方向へ向く。
「…ま、一つ言えるのは、戦いが終わっても俺とブルー達は仲間って事さ。
 じゃ、夜風に当たるのも飽きたし、自分の部屋に戻るとするか。」
そうして、ゆっくりと歩き出した。

526 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/08/08(水) 00:29:14 0
>>525
カイザーの後姿を見送るブルー。
風が流れ、その髪とワンピースを少し揺らす。

「…ふふ。返事など、決まっているではありませんか」

ブルーは薄く笑み、呟いた。
瞳を閉じる。


故郷に一緒に来るか?
魔王を倒して全てが終わった後、カイザーは私に今の問いの答えを聞くだろう。
わざと少しごねてみせるけど、結局ついていく私。

故郷への帰途に用意された豪華な船に、私はカイザーと一緒に乗り込む。リプトも勿論一緒。
初めての船旅の私は、最初は物珍しくて船の中をあちこち散策してみるけど、
きっとすぐに飽きて、カイザーやリプトに意地悪なちょっかいをかけてしまう。
困った笑顔の二人。心底困ってるのかもしれないけど、私は二人のそんな笑顔がなんだか好きだ。

やがて船は到着する。何しろ魔王を倒しての凱旋だ。きっとカイザーの仲間達が大勢で迎えに来ているだろう。
仲間に囲まれて楽しそうに笑うカイザーを、私はきっと面白くない目で睨んでる。
その視線に気付いたカイザーは、私達に手招きして仲間の輪の内に引っ張り、彼らに紹介してくれる。
でも、面白くない目の私は、きっと皆に意地悪を言ってしまうだろう。
それでも、あのカイザーの仲間達だ。そんな私も笑って受け入れてくれるに違いない。

その夜、カイザーの故郷の王様が、私達のために大宴会を催してくれる。
私は皆に、自分の活躍をたくさん話したくなるに違いない。ちょっと誇張したり嘘も混ぜるだろう。
でもカイザーもリプトも、そんな私の話を否定もせず、全くしょうがない奴だなんて思いながら、適当に合わせてくれる。
そうして、たくさんになった仲間の輪の中で、私は生涯で一番楽しい夜を過ごすんだろう。

翌朝になったら、カイザーは私達に尋ねる。
お前達の住む場所を王様に斡旋してもらうけど、どんなところがいい?
私は言う。どうせ貴方は料理も洗濯も掃除も下手なんでしょうから、仕方がないからしばらく一緒に暮らしてあげますわ。
そしてカイザーのリアクションを無視して、私は一足先に彼の家へ。場所はもちろん新しい仲間達に聞いてある。
殆ど押し掛けるような形で、私はカイザーの家に住み着く。そしてこの日から、新しい生活が始まるんだ。
その日々には、平和な中にも、面白可笑しい出来事がたくさん鏤められていることだろう。
ひょっとしたら、カイザーにはもう意中の人がいて、私は焼き餅を焼いてしまうかもしれない。
でも、それでも私は最終的にはきっと二人を祝福するだろう。
もちろん、もしかしたら意中の人なんかいなくて、その上でもしかしたら、………………


ブルーは目を開けた。
言う。
「…ありがとう。最後に少しだけ、良い夢が見れたよ」
夜空を見上げる。
闇を打ち消す満天の星々が、いつまでも変わることなく瞬き続けていた。




あとから思えば。
ブルーが自らの死をはっきりと決意したのは、ちょうどこの瞬間だったのかもしれない。

527 :名無しになりきれ:2007/08/08(水) 00:33:26 O
次の日
モンスター1「死ねよカイザー!」
ぶるー「させるか」
ザシュ
カイザー「あーブルー死んじゃったの?馬鹿な奴」
モンスター2「スキありカイザー」
カイザー「ぐはあ」




528 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/08/08(水) 13:51:41 0
>>522
「おや…あの店主も、わざわざそんなことをしなくてよかったんですが…」
何ともばつが悪そうに笑う。何はともあれ、これで時計の一件は落着だろう。

>明日の用意
「まあ他の2人も旅にはなれてるようですし、食料さえあれば後は何とかなるでしょう」
そういいながらもロープや楔はあるのか、などと聞いてみたりしている。
「ルートは…他の2人の好みもあるでしょうから一概には言えませんが、私は川沿いを推しますね」
水の確保が容易な上に他のルートへの切り替えも楽だから、である。
待ち伏せには弱いが道筋を考えれば楽な部分が多い。

>「もしよろしければ、この街に留まりませんか?」
「…。」
意外な申し出だった。このような事を頼まれるとは、正直考えもしていなかった。
街の復興も順調そうであり、自分が必要とされることなどないと思っていたのだ。
だから素直に嬉しく、そして悲しく思う。街中で狩人が生きていくことが出来ない。
獲物は、魔物。どう足掻こうと、それが覆ることは無い。
「…その申し出は大変嬉しく、恐縮に思います。しかし申し訳ありませんが、私は旅を続けます
 魔王を倒さなければ、何も変わらないでしょうから…」

529 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/08/08(水) 21:50:49 0
 【教皇執務室】
神殿の最奥。
あらゆる結界が張り巡らされた聖域。
そこに数人の影が佇む。

「・・・あそこまで愚直に明かされるとは思いませんでしたよ。」
「やはり、私は政治には向いていない、な。」
「法王庁の方々は素直だから困る・・・以前はそうでもなかったのに・・・」
「ふふふ・・・困らせてすまぬな。残念だが法王庁にはそんな困り者しか生き残りはいないのだよ。」

自嘲気味に笑う声に、人影の一人が肩をすくめる。
その肩をすくめた人物は、シルエットを次々に変化をさせながら鋭い目つきで報告書に目を通す。

「そこら辺りはこちらで調整しておきましたので、ね。
【天に向かい聳える塔】は想像以上にいい仕事をしてくれています。」
「大層買っていたが、仕事をさせるだけかね?」
「ふふふ・・・。最後の逢瀬に野暮な事はしたくありません。
かといって、雷に撃たれ崩れるのが判っていて何もしないのも忍びない。明日の朝にでも・・・」

シルエットが変わるたびに口調も声質も変わるそれに小さく息をつき、他の影に水を向ける。
「【吊るされし男】は?」
「残念ですが・・・」
「そう、か・・・もはや彼の生きる場所などないと言うのに・・・
しかしある意味幸せなのかもしれないな。
あまりに多くを背負うと、真実に向き合ったとき、決断を迫られたとき、多くの苦痛に晒される事になる。」

俯く影に代わり、ようやくシルエットの変化をやめた影が声をかける。

「あなたのように、ですか?」
「ああ、君と同じように、な。
私は枢機卿である前に、一人の人間だったと実感したよ。」
「ええ、人類の存続の為に、【愚者】に乾杯しましょう。」
「うむ・・・今や【愚者】の双肩に全人類の・・・いや、全世界の命運が託されているのだから・・・」

薄暗い執務室の中、人影の話は続いた。

530 : ◆QfoxLcrTj2 :2007/08/08(水) 22:47:54 0
淀みない足取りで奥へと歩を進めるヴィラール。
構造を知っていても迷ってしまいそうになる、迷路のような
道を抜けるとそこは明らかに先ほどまでとは違った雰囲気を
はらんだ空間に出る。各所に靄のような物が立ち昇っており、
その一つに躊躇することなく踏み込んだ。

そこは部屋だった。その中央にはヴィラールの主である、
あの『黒衣の男』が椅子に座っている。男が向き直った。

『帰還しましてございます・・・。』
「ご苦労、と言いたいところだが・・・もうお前に用はない。」
『!?・・・何故でしょうか。』

突然用無しと言われる理由がヴィラールには分からなかった。
男は眉根を寄せたまま、言葉を紡いでいく。

「気づいていないのか。・・・違う、な。お前はいまだ無知、故に純粋。
 故に答えを出せぬ。・・・お前はもはや『闇に溶ける影』ではない。
 『形ある物の影』・・・そんな不安定な存在を抱えるつもりはない。」
『・・・お待ち下さい、私は・・・』
「礎、と言いたいのか?確かに以前のお前ならその事に迷いはなかったろう。
 ・・・だが、今お前から流れ込んでくる気配は以前とはまったく異質なものだ。
 不安定で実に危うい・・・獅子身中の虫を飼うつもりは無いと言う事だ。理解したか?
 ・・・これが最後の命令だ、去れヴィラール。その後はお前の自由だ。」
『・・・・・・』

これ以上問いかけても返事は返ってこない。
男の態度からそれを読み取ったヴィラールは影に溶け、姿を消した。

「・・・ただ一度、接近しただけであれに『感情』を発芽させるとはな。
 やはり、奴は・・・故に討たれた。故に資格を持つ。疑いようはない。
 出立は夜明け、渡し守は今のままでは役目を果たさん・・・『枷』がいるか・・・。
 出来れば、そんな物をつけたくはないのだがな・・・致し方あるまい。」

ぼそぼそと一人ごちた後男は椅子から立ち上がり部屋を出て行った。

531 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/08/09(木) 22:03:53 0
日は登り、朝の訪れを告げる。
日々の営み、当然の自然現象。
だが、地下都市においてはそれがない。
それ故朝を告げるのは、鈴を持って走る者たちだった。

大鐘楼の鐘を鳴らせばそんな手間もかからないのだが、地下都市という性質上、反響や震動も馬鹿にならない。
大地に根付き、大空の下で生活する事の何たるすばらしい事か。
毎朝人々はそれを再確認するのであった。

 【神殿広間】
鈴の音で起こされたカイザーとリプトは、神殿前に詰め掛けた人々に驚いていた。
英雄の出立を一目見ようと人が集まっているのだ。
そんな神殿前とは対照的に神殿内は落ち着いていた。
朝食が用意され、それが済むとビルマーヤが地図を片手にやってきた。

『昨日はどうも・・・』口には出さぬが目でそう語り、リプトに一礼してカイザーとリプトの前に地図を広げる。
「ブルーさんがまだきていないようですが、時間もありませんので打ち合わせをしておきたいのですが・・・
さて、ここから魔王の城までどのルートを通っても三日ほどで行けるでしょう。
代表的なルートは、森を抜けるルート、川沿いを登るルート、岩山を行くルート、です。」
ビルマーヤは三日で到達できる、といった。
確かに距離的には到達できるだろう。
何事も無く、ただ歩く距離ならば・・・。
カイザーとリプトは当然そのことに気付くだろうが、すぐに一つの結論にたどり着くだろう。
魔王の城まで『何事もなくなっているのだ』と。
既に一週間前に討伐隊が出発している。
文字通り切り開いて魔王城まで到達したのだ。
図らずも、討伐隊はカイザーたちの梅雨払いをした形となっているのだ、と。

「夕べリプトさんと少し話しましたが、できる限りの装備を用意させていただきました。
川沿いのルートを行かれるのでしたら、こちらもお持ちください。
その他どのルートを選ばれてもいいように、あらゆる装備を用意しました。どれでもお持ちください。」
ビルマーヤの後ろに詰まれるのは三日分の携帯食料。ロープ、楔など、様々な装備。
こちらもお持ちください、と指差されたのは『ゴザ』だった。
毛状の樹皮を編んで作られたゴザ。
川沿いを歩く時は苔むしたり滑りやすい場所もある。そんなところに引くと滑らず安全に通れるというものだ。


532 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/08/09(木) 22:04:10 0
 【尖塔】
朝食の場にも現れず、カイザーとリプトがビルマーヤとルートや装備の相談をしている時になってもブルーは広間に現れなかった。
だが、決して朝の惰眠を貪っていたわけではない。
むしろ誰よりも早く目覚めたといってもいいだろう。

ブルーを起こすのに枕元まで行く必要はなかった。
ただ気配を消さずに、部屋の前に立つ。
クダンが行ったのはそれだけだったが、それだけで十分だった。

そして今、二人は宴会前と同じく、尖塔の上に立っている。
「やれやれ、せっかくのスィートルーム。英雄の部屋に押しかけていたのだから気を利かせたのだけどねえ。
一人寝とは最近の若い者はどうしたものだか。」
【朝】を告げられる前の街は光一つない闇に閉ざされている。
だが、ブルーとクダンには遥か下に見える誰一人いない通りをはっきりと見ることが出来ていた。

「そんなに怖い顔をしないでおくれよ。
出発前に『嘘情報』を持ってきたのでねえ。」

老婆の姿をしているクダンが、おどけるように肩を竦め本題に入る。

「その前に、あんたはなぜカイザーのパーティーにいるんだい?
世界を救う英雄になりたいなんて言うガラじゃないだろうに。
どうだい?あんたさえ良ければ、ギルドの客人として迎え入れるよ?」
幹部と言う構成員ではなく、客人、と言う立場。
これはあらゆる意味で特別待遇を意味していた。
ギルドの掟に縛られることのない存在。長との対等な関係を約束されたものだ。

「神託には続きがあってね、カイザーはその命と引き換えに世界を救う、とあるんだ。
つまり、あんたも一緒に行けば同じ運命を辿る・・・。
英雄様が命と引き換えに救ってくれるのなら、あんたまでいく事はないじゃないかえ。」
衝撃的な『嘘情報』をブルーに明かし、そっと手を差し伸べる。
ここでで手をとり街に残れ、と。

533 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/08/10(金) 01:02:34 0
>>532
早朝。
ブルーはクダンと共に、昨日の尖塔の上にいた。
出で立ちは再び帽子と野暮ったい大きな丸眼鏡、二つの長いお下げ髪に戻っている。

>「やれやれ、せっかくのスィートルーム。英雄の部屋に押しかけていたのだから気を利かせたのだけどねえ。
>一人寝とは最近の若い者はどうしたものだか。」

「ふん、下らない事を」
ブルーは帽子を少し目深に被った。
「それより残念ですわ。昨日わたくしに寄越したデザート、
 あれに毒さえ入っていればこの場で貴女を気兼ねなく殺戮する理由が出来ましたのに。
 で、何の用ですか?出発のお守りに貴女の首でも差し出してくれるのですか?それなら喜んで斬り落として差し上げますわ」
口元に微笑を浮かべ、帽子の陰から威嚇するように睨む。
しかしクダンは殆ど意に介さず、おどけるように肩を竦めた。

>「そんなに怖い顔をしないでおくれよ。
>出発前に『嘘情報』を持ってきたのでねえ。」
>「その前に、あんたはなぜカイザーのパーティーにいるんだい?
>世界を救う英雄になりたいなんて言うガラじゃないだろうに。
>どうだい?あんたさえ良ければ、ギルドの客人として迎え入れるよ?」
>「神託には続きがあってね、カイザーはその命と引き換えに世界を救う、とあるんだ。
>つまり、あんたも一緒に行けば同じ運命を辿る・・・。
>英雄様が命と引き換えに救ってくれるのなら、あんたまでいく事はないじゃないかえ。」

「……」
ブルーは俯き、少しの間その言葉を咀嚼するように黙り込んでいた。
たっぷり20秒ほどして、つと顔を上げた。
今の間は何だったのかというほど、平然とした表情をしている。
ひょっとしたら、平然とした表情を作るのに、今の間が必要だったのかもしれない。

「…まずひとつ訂正を。『聖騎士さんが』『わたくしの』パーティにいるのです」
ブルーは指を立て、子供が大人を諭すように言う。
そして続ける。
「ついでにもうひとつ。
 わたくしはただ、わたくしを差し置いて世界を征そうなどという不届き者に制裁を加えに行くだけですわ。
 その結果、世界に平和が戻ろうが地上に人類が戻ろうが、知ったことではありません。
 正義や悪などという低俗な概念で、青にして群蒼たるこのわたくしを計ってもらっては困ります」

それから、差し出されていた手を見つめ、にや〜と嫌らしい笑みを浮かべた。

「それと、薄汚い盗賊風情がわたくしを対等な客人として受け入れると?馬鹿ですか?馬鹿なのですか?
 身の程知らずも良いところですわ。大泥棒と盗賊、盗人繋がりとて勝手に親近感を覚えていただいては困ります。
 わたくしとあなた方とでは水仕事と水商売くらいの違いがありますし、
 ラブラドールとラブラブドールくらいの違いがありますし、
 イジメカッコワルイとイジメカッコワライくらいの違いがありますわ。
 客人ではなく、ギルドの全ての宝物を差し出して全員が奴隷として一生奉公するという申し出なら、
 却下するまでに3秒くらい迷ってあげなくもありませんが」

ラブラブドールって何だろう。

534 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/08/10(金) 01:04:01 0
「で、それで貴女からの用事は終わりですね?
 実はちょうど、わたくしからも貴女に用事があったのですわ。このわたくしの用事です、感謝して聞きなさいな」
ブルーは言いつつ、いそいそとポシェットから何かを取り出した。
それは、掌に乗る程度の大きさの球。
表面はガラスのように透明で、内側には半透明の青の魔力が満たされており、
その中心部には、プチトマトくらいの大きさの群青色の核のようなものが見える。
それら全ては物質でなく、純粋に魔力のみで出来ているようだ。


◆ブルーボール
少量の魔力を蓄えたボールを作り出す群蒼魔法。
このボールに蓄えた魔力は術者がボールから直接使用することができる。
蓄えた分の魔力を使い果たすか、術者の意思によってボールは消滅する。
ボールが存在する間は、ボールに蓄えた分の魔力は如何なる手段でも回復しない。
(MP315のブルーがMPを10込めてボールを作ると、ボールが消滅するまでブルーの最大MPは実質305になる)
ちなみにラーニング元の技は、敵の魔力をボールに閉じ込めて最大値を一時的に下げるものだったらしい。


それを10個取り出し、袋に入れてクダンに手渡した。
「これはブルーボールといって、わたくしの魔力を閉じ込めたものです。
 さらに、内側にとある魔法が閉じ込めてあります。で、貴女に要求することはふたつ。
 ひとつは、この球をわたくし達が邪騎士と直接対決するその時までに、可能な限り多くの地下集落に配っておくこと。
 もうひとつは、この球が光り出したら、この球に向かってその集落にいる全員で『世界の平和を祈る』ように伝えること。
 いいですね?このわたくしからの頼みなので、ありがたく…………」
ブルーは思い直したように言葉を止め、一歩下がり、恥ずかしそうに目を逸らした。
「…い、一度しかやりませんよ」

そしてブルーはぴしっと直立し、腰を折って深く頭を下げた。
「お願いします。協力して下さい」

そして慌てて後ろを向いた。
「い、いいですね!それが聖騎士さんの力を引き出す鍵なのです。本当にお、お願いしますからね!それでは!」

535 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/08/10(金) 01:06:30 0
そして慌てて後ろを向いた。
「い、いいですね!それが聖騎士さんの力を引き出す鍵なのです。本当にお、お願いしますからね!それでは!」
そのまま走り去ろうとして、ぴたりと足を止めた。

振り返る。
その表情は。

「…さっき、神託で聖騎士さんが死ぬ、と言いましたね」

微笑んでいた。
普通の少女のように。

「神の予言が何だというのです。そんなものより、確かに彼を生かす揺るぎないものがありますわ。それは」

ブルーは静かに去りながら、最期に、言った。

「女の愛です。だからわたくしは行くのですよ」





そして10秒後に駆け戻ってきて、
「で、でもわたくしはあんな人のことぜーんぜん何とも思っていませんからね!勘違いしないよう!」
そして走り去っていった。
そして途中で派手に転ぶ音が聞こえた。



◆リヴァイアサン・サンクセレゴーラ
最強のオーバースキル。詳細不明。

536 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/08/10(金) 22:22:28 0
>531
>「夕べリプトさんと少し話しましたが、できる限りの装備を用意させていただきました。
>川沿いのルートを行かれるのでしたら、こちらもお持ちください。
>その他どのルートを選ばれてもいいように、あらゆる装備を用意しました。どれでもお持ちください。」

「じゃ、こいつを使わせてもらうか。」
カイザーが手に取ったのは、青い長方形の布切れだった。
「風避けや寝る時に使用するかもしれないからな。」
その布切れを鎧の肩部や胸部に巻き付ける。マントとして使用するのである。

魔王の城への道。
以前、魔王の城へは上空を飛んで一気に辿り付くことができた。
だが、今回は上空を飛ぶ術は無い。

「川沿いを進むなら川沿いで良い。
 それより、俺の部屋を占領したブルーはどこにいったんだ?」
出発の朝だが全員集合とはいかず、待ちぼうけからの出発となりそうである。

537 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/08/11(土) 22:35:22 0
 【尖塔】

ブルーボールを受け取ったクダンは、初めて見せる頭を下げたブルーの姿にまるで娘を見るような優しい眼差し向けていた。
「ああ、判ったよ。これは近隣9の地下集落に届け、祈るように伝えよう。」
大事に抱きしめるようにブルーボールの入った袋を持ちながら快諾。
そのまま去ろうとするブルーの背中を見つめていた。

そして振り向きざま見せるブルーの表情は・・・少女のほうに微笑んでいた。
カイザーを死なせはしないと言う決意を微笑みの奥にたたえ言い切ったのだ。
>「女の愛です。だからわたくしは行くのですよ」
それは頭を下げる事などより数百倍も、数千倍もクダンの胸に深く刻み込まれる。

その言葉を聞いたクダンの表情は・・・何も変わらず微笑んでいた。
判っていたのだ、必ずブルーは帰ってくるのだと。
その読み通りブルーはかけ戻ってきて否定し、今度こそ走り去っていく。
途中で転ぶ音が聞こえる辺り、恐ろしく動揺していたのだろう。

完全に去ったのを確認すると、クダンの表情が変わっていく。
優しさに満ちた微笑から、限りない悲しみに・・・

「女の愛、か・・・
やはり塔は雷に撃たれねばならぬ運命なのだねえ。
ブルー・・・我が同胞よ・・・
神の預言より、女の愛より、更なる深みの前であんたは決断を迫られるだろう・・・。
託された願いは確かに叶えるが・・・真実を前にこれを使うことが出来るのかえ・・・?」
予感はしている。
それでもそう思わずにはいられないのだ。
激しく深い想い・・・だが、相手は・・・

既にいないブルーに問いかけるように呟くクダンのシルエットが変わっていく。
それは老若男女のどれでもない、そう、人間ですらないシルエットに・・・!

538 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/08/14(火) 01:13:47 0
>>536
「占領したとは人聞きが悪いですね。一番良い部屋を家来でなく主人が使うのは当然ですわ」
カイザーの真上から、ブルーの声が聞こえた。
いつの間にか、ブルーが腕組みして天井にさかさまに張り付いている。
どうやら高い所が好きらしい。
何とかと煙は。

「お待たせしました。日課のブルーズビートキャンプをしていたらつい遅くなってしまいましたわ。
 いえ、わたくしの到着タイミングが世界の標準となるので、むしろあなた方が早過ぎということになりますね。
 まったく、張り切り過ぎですわ。何を考えているのです。馬鹿ですか?馬鹿なのですか?
 お陰でわたくしまで少し急ぐハメになったではないですか。家来の分際で主人を急かすとは何事ですか」

勝手にぷりぷりと怒りながら、くるくると回転して着地した。
昨日までは人前では大人しくしおらしくしていたのだが、今日は至って普通である。
忘れているのかわざとなのか。

ブルーは周囲の人間達が見えていないかのように無視して、用意されたアイテムの元へ向かう。
ひとつを手に取り、吟味して、無造作にポシェットにしまった。
「これ、戴いていきましょう」
それは、鉤フック付投縄。
吸盤や触手の魔法が使えるブルーが、本来必要としないはずのアイテムである。

そして、すたすたと歩き出した。
ビルマーヤや枢機卿へすらお礼や挨拶の一言もない。
そして数歩でカイザー達に振り返り、言う。
「何をしているのです?川沿いのルートですよね。早く行きましょう。ノロマは嫌いですわ」
遅れた人間の言い草とは中々思えない。
昨晩の素直さは何だったのだろうか。

その後、ブルーは人垣を完全に無視してすたすたと歩き出す。
人々の間を完全に抜け切ったあと、思い出したように彼らにぐるりと目を遣った。
「ああ、そういえば世話になりました」
そっけない一言。そして、再びすたすたと歩いて行く。







別れや見送りが苦手なブルーだった。

539 :名無しになりきれ:2007/08/17(金) 10:04:34 O
その後・・・・・・・・・・・
私は留奈さんを連れて何食わぬ顔で保健室に向かった

瀬戸さんは何も言わず留奈さんを抱きしめた。

留奈さんは、虚ろな顔で私をじっと見ていた。
私はふ・・・と微笑で返した

その夜留奈さんから電話がかかってが来た・・・

私への恨みの電話かと思ったら・・・謝罪の電話でした・・・・
「あの・・・・ごめんなさい・・・・委員長」

私は笑いが止まらなかった 何故、この娘が私に謝るんだろう

バカな娘・・・・・私はわざと怒ったフリをして

「バイブ・・・・洗って返してくださいね・・・・・・・」

そう言って電話を切った・……・…・・・・・・・・・・・・・・・


翌日、留奈さんは自室で首を吊って死んでいたそうです。
・・・・・・・瀬戸さんはその日から精神病院に入るまでの間、数十回自殺未遂をしたそうです。

13年近く付き合った・・・・親友を失ったんですから・・・・仕方がないですよね
サーたん先生は、毎日必死で瀬戸さんを励ましていました。盗まれた過去わ探し続けて〜♪
俺はさまよう見知らぬ街を〜♪1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/08/15(水) 08:38:28.82 ID:9h2hQ5oz0
俺は装甲騎兵ボトムズ。
他にも好きなアニメはあるけどふいんきが好き アンチの手を逃れた名無しを待っていたのは、又、地獄だった。
破壊の跡に棲みついたマニアとニワカ、
百年戦争が生み出したオタクの巣窟、悪徳と野心…
退廃と混沌とをコンクリートミキサーにかけてぶちまけた
ここは懐アニ昭和の最低野郎スレ。

今スレもキリコと地獄に付き合って貰う!

前スレ
【再放送】装甲騎兵ボトムズPart53【終戦】
http://same.u.la/test/r.so/anime2.2ch.net/ranime/1183018390/

540 :名無しになりきれ:2007/08/17(金) 17:42:12 O
こまん☆どー


おたくなコマンドー「メイトリクス」のボケに突っ込む普通のテロリスト「ベネット」を中心とした、
ゆるゆるーな、何でもない元特殊部隊隊員の日常を面白おかしく描く4コマ漫画を元にした斬新な作品。
「あ、それ蒸気抜きよねーー」と言った共感できる出来事を素直に描いた生活芝居。

541 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/08/17(金) 20:07:07 0
 【魔王城への道】

暖かく見送る道具屋の店主。
夕べ叩き出した客がカイザーと知り青ざめるマスター。
溜息を持ってブルーを見送る男達。
様々な反応を見せるナガワの町の人々だが、大きな声援と期待をよせてカイザーを見送った。
皆平和な暮らしを取り戻す為に、その願いを託して・・・

ナガワの街を発ってから丸一日。
川沿いを行く一行の旅は何事も無く順調だった。
しかし、この順調さには訳があると既に全員が悟っていた。

行く道所々の隅に突き刺さる剣や槍。時には兜。
それはこのルートを行った討伐隊と邪魔物との凄絶なる戦いの跡・・・。
邪魔者は作られた存在で、倒されると死体も残さず消えてしまう。
だが、邪魔者に倒された人間はそうは行かない。
道の脇に所々刺さる剣は全人類の命運を背負って戦い、散っていった戦士達の墓標なのだ。
その墓標の頻度は魔王の城に近づけば近づくほど頻度が上がっていく。

討伐隊は文字通り道を切り開いて行ったのだった。


二日目の昼過ぎ。
轟音と共にあたりに霧が立ち込めてくる。
地図によると、この先に大きな滝がある。
滝によって出来た水煙が霧となって辺りに立ち込めているのだろう。

が・・・三人は三人とも感じ取っていた。
霧に含まれる禍々しい気配を。
この先に何かがいる・・・!

このまま進み、滝を越えれば魔王の城まですぐだが、迂回をするとなると険しい道を丸一日以上行かなければならない。


542 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/08/18(土) 23:28:35 0
「さて、言わなくても何かあることは判るかとは思いますが」
腰に手を当て頭を掻き、どうしたものでしょうか、と呟いた。

「城に到着するまでに余計な消耗は避けたい所ですが…後顧の憂いを断ちたい気もしますし。」
ここまでは順調であるが故に食料も体力も余裕はある。
だからこその悩みである。そうでなければ、躊躇せず迂回を進言したであろう。
新たな武器が活かせそうな場であることも迷いに拍車をかけた。
とりあえず、2人の反応を待つ。

543 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/08/19(日) 00:10:33 0
>541-542
>霧に含まれる禍々しい気配を。
>この先に何かがいる・・・!
>「城に到着するまでに余計な消耗は避けたい所ですが…後顧の憂いを断ちたい気もしますし。」

先で待ち受ける存在。
それは敵、出会えば必ず衝突する。
その存在を避け、回り道をするという選択肢もある。

カイザーは先に待ち受けるであろう滝のある場所を見つめ、口を開いた。
「一日でも早く終わらせる、遠回りしていられないんだ。」

聖なる剣を片手に持ち、仲間の反応を待たずしてカイザーは歩き出す。
その直後、歩きを継続しつつ横目で仲間に話しかける。
「お前達、怖気づいたなら迂回して良いぜ?
 …ま、その頃には俺が邪騎士とやらを倒してるけどな。」

ここまで共に歩んできた仲間だ。
この言葉にどう反応するかぐらい、簡単に予想できる。
そんな事を考えている自分に気付き、カイザーは、口元に軽い笑みを浮かべ苦笑する。
仲間からの視点ではカイザーの背中以外はほとんど映らないため、その笑みを確認する事は難しい。

「来るなら…来い。」
霧の先を睨み付け、身体から淡い光を発する。
その光は霧によって軽くぼやけ、だが霧の中で確かな存在として足を進める。

544 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/08/19(日) 02:36:55 0
>>541-543
「ふん、なんだか毛ジラミみたいなみみっちい気配がしますね。
 何であろうと、このわたくしに敵対することはそれだけで万死に値する罪ですわ。
 見せしめにかるーく殺戮しておきましょう」

みたいな事を言いつつ真っ先に霧の中に飛び込んでいきそうなブルーなのだが、今回は違った。
微妙な表情を浮かべて霧を見つめている。

ブルーは今、内心では余計な戦いを避けたがっていた。
現在のブルーの最大MPは165。一般的な魔法使いと比べてさして少ない数値ではないが、
本来の最大魔力の315から見れば半分と言って良い数値である。
ブルーボール生成の影響だ。

これから敵の本拠地に向かおうという時点で、既にエネルギータンクは半分。
この状態で、敵の根城に辿り着きもしない段階で未知の敵と戦うのは賢くない。
しかし。

>「お前達、怖気づいたなら迂回して良いぜ?
> …ま、その頃には俺が邪騎士とやらを倒してるけどな。」

「…ふん。怖気づく?何を言っているのです。馬鹿ですか?馬鹿なのですか?
 わたくしは怖気づかれる対象であって怖気づく主体ではありえませんわ。
 上には上がいますが頂点より上には何もいないのですから」

ブルーは言いつつ、すたすたとカイザーの後ろをついて行く。
魔力が大幅に減っていることを気取られたくはない。
カイザー達の心の支柱である自分の戦力が落ちていると知られると、
士気に多大な悪影響を及ぼしかねない。とブルーは思っていた。
そんなブルーの主観はとにかく、いざ鎌倉敵は本能寺に在りという段階で、
仲間が弱くなっているという情報はあまり耳触りのいいものではないだろう。

そういうわけで、戦いを避ける提案をするわけにはいかないブルーだった。
戦うのは最早仕方がないとして、なるべく魔力を温存する戦い方をしなければならない。
アタッカーは二人に任せ、撹乱役に徹するの必要がある。

撹乱。
やむなき選択とはいえ、そもそもそれこそが群蒼の魔導師ブルーの真骨頂だ。

545 :リプト ◆i4/gc2t94Q :2007/08/19(日) 04:25:16 O
>>542
勝手に行けタコ
>>543
今のうちに言っとくけど魔法つかえなくなっらその場で死刑な

546 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/08/19(日) 23:08:52 0
 【滝壺】

霧の中進むにつれて禍々しい気配はますます強くなってくる。
魔王を倒してから久しくこれほどの気配は感じたことがない、とカイザーは感じていた。
この気配はただのモンスターではない、と。

暫く進むと唐突に霧が晴れた。
目の前に広がるのは川原と巨大な滝。
水煙は上がっているが霧となって辺りを覆うほどではない。
これだけ見れば美しい風景なのだが、ただ一点。
ただ一点にして、最大の点が滝そのものを禍々しく見せているようだ。

滝に打たれ佇む一人の異形。
身長は2mを越え、筋骨粒々な巨躯。
牛頭・四つ目・銀眼・四つ腕の魔人。
『それ』はカイザーたちの到来と共に目を見開き、ゆっくりと岸へと歩み始めた。

「良くぞ来た、0のアルカナに舞いし【愚者】よ!時代の渡し手よ!
我は7のアルカナを結えし【戦車】!
魔王が殺されし今、最後の魔将となりしムエルトガラである!
さあ、我が血を滾らせよ!まずは挨拶代わりだ!!」

岸から上がったムエルトガラは大気を震わす気勢を以って名乗りをあげる。
四つの腕にはそれぞれウォーハンマー・クレイモア・トゥルス・タワーシールドを持っている。
どれも人間であれば両手で持たなければならない超重武器・盾ではあるが、ムエルトガラはそれぞれの腕で軽々と持っている。
そして宣言通り、ゆっくりとその内の一本を振り上げた。

ムエルトガラが行ったのはもはや技と言えるものではない。
ただ川原にウォーハンマーを打ち付けただけなのだから。
だがその威力は凄まじく、川原全体を震わせ叩きつけられた石は猛スピードで弾け飛ぶ。

ただでさえ足場が良いとは言えない川原で突然の震動。
そして飛んでくる石は硬さに恐るべきスピードを加えられカイザーたちに迫るのだった。

547 :名無しになりきれ:2007/08/20(月) 03:32:49 O
>>546
シャナでも読んでろwww

548 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/08/20(月) 14:35:56 0
>>546
飛来する石の数々。
「くっ」
跳んでかわそうにも、大地の震動が邪魔になり、跳躍の為の足の踏ん張りが利かせきれない。
回避の要、ブルーウィップも直近には巻き付けるところがなさそうだ。
ブルーは身を屈めて腕を交差し、続けてブルーエアーを唱える。
体の正面に対打撃効果のある空気のクッションが現れた。

石が次々にブルーエアーに突き刺さる。
形状、サイズ、速度から刺突効果も備える石の弾丸は対打撃効果のクッションでは防ぎきることはできず、
ブルーエアーは易々と破られ、ブルーの本体を襲った。
「くうっ!」
クッションで僅かに速度が緩衝されていたこと、身を屈めて当たる面積を減らしたこと、
クロスアームのブロックで頭を守ったことの三重の守りで大ダメージは免れたが、
それでも受けたダメージは小さくない。

「やってくれましたね。わたくしは青にして群蒼のブルー・J・ベリー!
 マショーだかセンシャだか何だか知りませんが、このわたくしに傷を付けた罪は軽くありませんよ!」
ブルーは大地を踏みしめ、跳躍した。
空中でブルーエアーを踏み台にして跳び、また踏み台にして跳び、さらに踏み台にして跳んで、上空まで跳び上がる。
「青い稲妻!」
ブルーは上空で指を天に掲げ、そして敵に向けて振り下ろした。
天に一点の青い光がきらめき、それが稲妻となってムエルトガラ目掛けて落下していく。
その狙いは敵本体でなく、その手に握られたウォーハンマーだ。


◆青い稲妻
雷を落とす群蒼魔法。
雷の攻撃力自体は高くないが、高い帯電効果があり当たれば(相手にもよるが)高い確率で麻痺させる効果がある。
帯電効果を利用して、金属製の武器・防具に当てて電気を帯びさせ、相手に手放させる使い方もある。

549 :名無しになりきれ:2007/08/20(月) 19:41:27 0
         彡川三三三ミ  ←ブルー ◆hm8TwuXdsQ :
 ┬r─────-┐    川川 ::::::⌒ ⌒ヽ
 || |  ̄ ̄ ̄ ̄ | |   川川::::::::ー◎-◎-)   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 || |::::::.... ,,,,,,,,.||   川(6|::::::::  ( 。。))  │ これでこの板のクソどもは
 || |;;;;;;;;;;;;;;;;;  ||  川川;;;::∴ ノ  3  ノ   <  俺が名キャラハンだとわかったな(プ
 || |     .  ||      \_;;;;;;;;;;;;;;;;ノ    │ 今夜もこのスレで自作自演だ。
 || └───- ┘|    r''" `'-、     ヽ    \___________
 コ┴───-┬─┘  / `ヽ  /  '^'ヘトハト!`ト、
  ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄-日-|   | /  〉--''''''''''''''''''''l ノ \
 ヨ .||二二二二二二|_  //,/ |    >>1_  |入_, /
  ̄〔`-、キキキキキキキキ`-| ,/ /    |___| | `'/
. 二二二二二二二二二|/  |l__ /三/_|''''′
        __|_,、,、/  l| /  ̄||三|
   / ̄ ̄    `''`'l   |l/へ、_,||三|
   | `\`''-、     〈、  j-二==-||三|
   |l  ``'''ニ=-──┤`Y_,,,,,,ム..ノ゙||三|、
.   | l   /    |  ノ`''{===f==i==イ=ヲ''
  || l  |    |  |  ノ |、[ ̄|  | |
  | l. |    |  l|ト,ヽ | 「''-'1 ||
 _|  ヽ 」--''''''''`'''''--..,,,,||   | ||

550 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/08/21(火) 23:26:08 0
>546>548
「はああああああッ!!」
カイザーは剣を振り下ろす。
両断された岩が地面に落ち、その摩擦で砂煙を巻き上がらせる。
(…仲間も、大丈夫そうだな。)
ブルーはダメージを喰らったようだが、そう大きい傷では無い。千頭に支障はないだろう。

「この感覚…ここまで魔物が残っていたとはな」
目の前の敵の力、それは強き魔。
魔王軍と戦っていた時の自分を思い出させるような、強い力を持っている。
「光と闇の運命…断ち切ってやるさ。」

>「やってくれましたね。わたくしは青にして群蒼のブルー・J・ベリー!
> マショーだかセンシャだか何だか知りませんが、このわたくしに傷を付けた罪は軽くありませんよ!」
>ブルーは大地を踏みしめ、跳躍した。

「俺の名乗りも終わってないぜ。」
カイザーの剣が強く輝き、その切っ先をムエルトガラと名乗る魔将へと向ける。
「俺の名はカイザー、聖騎士カイザーだ!
 貴様達が何を企んでいようとも、この聖なる剣に誓い、魔は断ち切る!!」

剣を大きく振り上げ、魔将の動きを予測する。
「ブレンテル流、速攻の剣―――」
>「青い稲妻!」
「―――――疾風聖波烈斬!!」
ブルーの魔法発動と同時に、剣先から刃の形状をした光の波動を放つ。
狙いは敵の胸部―――つまり、心臓。
だが、もしも盾や武器で防ごうと動くのならば瞬時に波動の軌道を変化させ、武具を持つ腕を斬り裂こうとしている。

551 :名無しになりきれ:2007/08/22(水) 08:10:00 O
>>550
思い付きの技ばっかりwww
前に使った技が二度と出てこないwww
ろくに鍛えてもいないのに新技使えるってことは子供のごっこ遊び程度の威力だろうなwww

552 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/08/22(水) 11:26:44 0
「いきなり変則的な使い方とは…まったくもって困ったものですね」
するりと懐から取り出して魔力を流し込み、大剣、というか板のようにして防ぐ。
「砂上の楼閣よろしく、いつ崩れるか判りませんが――」
受け止める、というよりは受け流しに近い。幸いにも何箇所か掠める程度で飛礫をしのいだ。

他の2人の名乗りに加わろうと口を開いてみる。
「私は一介の猟師ですので……勿論、聞いてないですよね」
「あの手合いが機敏に動く可能性は低いとは思いますが――念のため」
カイザーやブルーはあまり好まないであろう技…と呼ぶのもおこがましくなる様な技術で攻撃を加える。
狙うは足。薄皮一枚でも傷をつけられれば、気休め程度でも効果はあるだろう。
直後、ブルーの群蒼魔法とカイザーの剣技がムエルトガラへ殺到した。

「(つまるところ…毒、なわけです)」
幾つか道具屋から仕入れた道具の一つ。鏃に塗布して使う、痺れ薬である。
隠し持っている痺れ薬の他にも、殺傷用の毒や眠りを誘う毒、逆に回復薬もある。
だが魔獣、魔族に大しては概ね効果が薄い。というか、彼らの血の方が強い毒だという場合もある。
それゆえに一定ラインを超えない毒が有効だ、と、伝承と経験則で知っているからだ。

「純粋なパワーファイター型を相手にするのは消耗が大きいんですがね…」
足止めで全ての攻撃を食らってくれれば優位には立てるだろうが、とてもそうは思えなかった。
魔に生きるものは強い。

553 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/08/22(水) 21:26:04 0
 【川原】

ムエルトガラの四つの銀眼は三人の動きを的確に捉えていた。
それぞれの攻撃がほとばしる中、ムエルトガラの牛の口が歪む。

「甘い!ぬるい!軽いわぁ!」

空気を震わす大怒号と共にウォーハンマーを空中に投げつける。
まるで青い稲妻を迎撃するように!
金属の塊であるウォーハンマーに吸い寄せられるように稲妻は宙を裂き激突する。
空中で激しくスパークを起こし、その余波は更に上空にいるブルーの足元にまで及んだ。
しかしそれだけでは終わらなかった。
投げられたウォーハンマーの回転は衰えることなく、今度は重力に従って落下していく。
落下地点はリプトのいる地点。
このまま落ちれば、先ほど同様ウォーハンマーの衝撃による震動と飛礫がリプトを襲うことになるだろう。
更にはその身に纏わした青い稲妻もそこで弾ける事になる。

>「―――――疾風聖波烈斬!!」
「噴!!」
ウォーハンマーを投げつける事で攻防一体の対処を見せたムエルトガラ。
カイザーに対してはただ一振り。
巨大なクレイモアを横薙ぎに一閃させただけだった。
技でもなんでもない、ただの横薙ぎの一線。
だがそれも極大の力で振るわれたとなると恐るべき力を生む。

振るわれた剣から生まれるのは圧倒的な剣圧。
カイザーの光の波動を砲とするならば、ムエルトガラの生み出した剣圧は城壁。
軌道を変えたとしてもその効果範囲の広さからすれば無意味だろう。
剣圧の壁は疾風聖波烈斬の波動を掻き消し、なおもカイザーに迫る。

「愚者よ!魔王を殺せし者よ!
貴様は魔王がなんたるものかも知らず、ただ己の正義を貫き殺した!
それが何を意味するかすらも知らずに!!」
吠えるムエルトガラの脚にはリプトの放った矢が刺さっている。
剛毛に覆われた山羊のような脚なので、どれほど深く刺さっているかも確認できないが、 全く意にも介していない。
「さあ、責任を取れ!
魔王を殺した力を見せてみろ!!」
防御し、反撃するが追撃する事もなく吠えるのであった。

554 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/08/22(水) 22:30:15 0
>>553
>剣圧の壁は疾風聖波烈斬の波動を掻き消し、なおもカイザーに迫る。
>「愚者よ!魔王を殺せし者よ!
>貴様は魔王がなんたるものかも知らず、ただ己の正義を貫き殺した!
>それが何を意味するかすらも知らずに!!」

「…意味、だと…ッ!?」
剣圧の壁は何の抵抗を受ける事無く迫り続ける。
やがてそれはカイザーの身体に直撃し、爆発音と共に砂埃を巻き上げた。

>「さあ、責任を取れ!
>魔王を殺した力を見せてみろ!!」

ムエルトガラの言葉は、砂埃の舞う地点からは何の言葉も返って来ない。
ただ、風が通り抜ける音が辺りを通過するのみ。
そして、その風が砂を持ち去った時―――そこに、カイザーの姿は無かった。

「責任か…いいだろう。」
声が聞こえたのは上空。
カイザーは、敵の攻撃が直撃し、砂埃が巻き上がった瞬間に大きく跳躍したのだ。
「魔王を倒した力の一閃、それを貴様に見せてやる。」
聖なる剣は激しい光を放ち、上空を包んでいる薄い霧を斬り裂く様な閃光が何重にも走る。

「魔王を倒した事に何の意味があろうとも、俺は決して後悔などしない!
 行くぞ…ブレンテル流、奇跡の剣!!」
振り上げた剣を両手で握り締める。
更に剣から放たれる光は強まり、閃光と共に発せられる風が辺りに吹き荒れる。

光の圧力がカイザーの背の空気を圧縮した。
コンマ数秒後、光の圧力は解放され、瞬時に爆発的な加速力を生んだ。
カイザーは、その加速力の波に乗り、一直線に地上に位置するムエルトガラへと向かった。
「―――天空・無限聖落斬!!」
そして、その爆発的な加速力を剣に取り込み、カイザーは剣をムエルトガラの首筋目掛け振り下ろす。

555 :名無しになりきれ:2007/08/23(木) 02:40:23 O
>>554
最初から使えよ必殺技www

556 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/08/24(金) 00:22:56 0
青い稲妻に向けて投擲されたウォーハンマー。
その勢いと回転力に、直撃した稲妻は四散してしまった。
「くっ!」
そのアオリと飛び散った電撃を受け、ブルーは空中でバランスを崩す。
そのまま落下するも、ブルーエアーを上手く使って衝撃を殺し、なんとか無事に着地した。
敵を睨み直す。その頬を、一筋の汗が伝った。


強い。
これは、本当に強い。


ブルーが次の手を考えるうちに、カイザーが回避から攻撃に転じていた。
ブルーの火力では太刀打ちできない以上、カイザーの攻撃力に頼るしかない。
となれば、その火力を最大限に発揮できる状況を作るのが、自分の仕事だ。

ブルーはずらりと10本のナイフを取り出した。
「出血大サービスですわっ!」
跳躍し、それらを敵の足元向けて一斉に投げる。

青影縫いの術。
10本も放ったとはいえ、あのレベルの魔力の相手に大きな効果はないだろう。
しかし、カイザーの攻撃が間近に迫っている状況で、ほんの一瞬でも体の動きを硬直させて怯ませれば十分だ。
必殺剣で迫るカイザーの前では、その一瞬が致命傷になり得る。


◆青影縫いの術
相手の影にナイフを刺し、体の動きを封じる群蒼魔法。
相手にもよるが、継続時間は大体5秒程度。強い相手には2本3本と刺さないと効果がないこともある。

557 :名無しになりきれ:2007/08/24(金) 12:19:52 O
戦え!

http://nekomimi.ws/~ro/img/1021.jpg
http://www.goti-death.com/melty-kiss/src/up0460.jpg

558 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/08/26(日) 21:13:04 0
 【滝壺】

剣圧の壁を躱し、大きく跳躍するカイザー。
宙で大きく剣を振りかぶり光を集約する姿をムエルトガラは捉えていた。
別の方向ではブルーがナイフの投擲をしていたが、もはや問題にするまでもない。
矢ですら僅かに刺さるのが精一杯なのである。
スローイングナイフ如き避けるまでも無く弾ける、が、それ以前にこの軌道はムエルトガラの身体には当たらないのだから。
注視すべきはカイザーただ一人。

それはまさに魔王を倒した力の一閃!
光の圧力の解放による爆発的な加速力。
一直線に首へと振り下ろされる剣。
威力は恐るべきものだろう。

だがその軌道は余りにも・・・
そう、その威力、その速度ゆえに余りにもまっすぐなのだ。
どれほど迅くともムエルトガラの対処できないものではない。
対空カウンターを食らわせるべく、タワーシールドを持つ腕を上げる。
通常のタワーシールドでさえ広く頑強なのだが、ムエルトガラの持つそれはもはや大地といっていいだろう。
カイザーの天空・無限聖落斬がどれほど迅く威力があろうとも、それは剣によって生み出されるもの。
剣が届かなければ力を発揮する事はない。
タワーシールドをカウンターで突き出すことで振り下ろされる前にカイザーに叩きつけようというのだ。

だがタワーシールドが持ち上がることは無かった。
「!!??」
驚きに四つの目が大きく見開かれる。
身体が一瞬硬直したのだ。
硬直した身体に更に力を込めると、足元に刺さっていた十本のナイフが弾け飛ぶように抜けた。
脚に直接刺さっていれば予め対処も出来ただろう。
外れたと思っていたナイフは影を縫いつけていたのだ。

ナイフが弾け飛び、ムエルトガラがその意味を知るまで。
そしてそれと同時に体の自由を取り戻すまでほんの数秒。
ほんの数秒でしかない。
しかし、カイザーが剣を振り下ろすまでには十分な時間だった。
もはや迎撃する事はおろか躱す事も出来る時間は残されていない。

559 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/08/26(日) 21:13:19 0
そしてカイザーの剣は振り下ろされた。
****ガキィィイイイイイーーーーー!!****
辺りに衝突音が響き渡る。

衝突音・・・
そう、切り裂いた音ではない。

「ぐがっはっはっは!!!・・・見事だ!我が生涯最後の戦いに相応しい!!!」
ムエルトガラは大きく口を開き歓喜の叫びを上げる。

カイザーは確かに剣を振り下ろした。
ムエルトガラには防御も回避も出来る余裕はなかった。
だから、受けたのだ。
頭に生える巨大な牛の角で!

「これほど嬉しい事はないぞ!魔族として生を受け三千年。
ようやく角の一本くれてやるに足る相手が現れたのだから!!」
そういいながら大きく首を振ると、角によって剣を受けられ空中で制止するカイザーが吹き飛ばされる。
それと同時にムエルトガラの左の角が綺麗に折れて落ちた。

「見事だった!その返礼だ!受けとれい!!」
受身も取れぬほどのスピードで滝に突っ込むカイザーをしっかり捕らえている。
必殺のタイミングでトゥルスを投げつける。
衝撃と水圧の為、避ける事もあしてや受けることも出来ないこの攻撃。
これでカイザーは死ぬはずだった。

が・・・トゥルスはカイザーとはまったく別の方向。
あさっての方向に飛んで行く。
リプトの放った矢に付いた毒がムエルトガラの握力をほんの僅かずつだが確実に奪い続けてきた結果だった。

560 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/08/27(月) 01:29:49 0
「ひゃっ!」
『あさっての方向』にいたブルーは、飛んできたトゥルスを間一髪でしゃがんで避けた。
無駄に危機一髪である。

「…い、今のは危ないところでしたわ…ともあれ」
ウォーハンマー。
トゥルス。
ついでに片方の角。
過程に目を瞑れば、結果としては順当に武装を剥いでいっている事になる。
しかし、石飛礫と飛散した青い稲妻によるダメージに加え、
オーバースキルを除けば持ち魔法の中で魔力消費量が上位に食い込む青影縫いの10連射。
体力も魔力も、ここまで扱ぎ付けるのに消耗した分量はかなり大きい。
だが、ここで畳み掛けなければ相手に武器を拾い直す隙を与えてしまう。
しかし、青影縫いの10段重ねでも一瞬しか止められない相手だ。生半可な技など通じまい。

ここは、やはり。
出来れば使いたくはなかったが、そろそろ出番だろう。
勿体振り過ぎて負けてしまっては、やはり元も子もない。

「…さっきから黙っていれば」
ブルーは跳躍し、滝に突っ込んだカイザーとムエルトガラの間に降り立った。
びしっと指を差す。
「ちーともわたくしの事を見ていないではありませんか!このわたくしを!
 馬鹿ですか?馬鹿なのですか?この無礼者!無礼ウシ!
 稀代の大泥棒にしてこの世で一番強い魔導師であるわたくしを無視した罪は万死に値しますわ!
 ということで万死なせて差し上げます」

561 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/08/27(月) 01:30:44 0
ブルーは指をパチンと鳴らした。
「今から使う魔法は堕天十字架(リバースクルス)…闇属性の十字型超高密度エネルギーを放つものです。
 強大な攻撃力を誇りますが、欠点としては真っ直ぐは飛ばず、
 意図しない変な曲がり方を繰り返すために狙った相手にはまず当たらないことです。
 しかも聖属性のものを勝手にサーチして当たりに行ってしまう困った性質を持つため、
 聖騎士さんがパーティにいる限り使うことはないと思っていたのですが…」

カイザーは背後の滝の中。そして、正面の敵の角にはカイザーの聖闘気の残滓が残っている。
「…この位置関係なら、聖騎士さんでなく貴方の角をサーチするはずですわ。いきます!」
ブルーはナイフを取り出し、呪いを込めて逆十字を切った。
「リバースクルス!!」


◆青色申告
群蒼魔法。次に使う魔法の性質を説明し、他の魔法を使う前にその技を使う事で、
その一度だけその魔法の相手の体感ダメージを上げる効果を持つ。
実際に威力が上がっているわけではなく、あくまで相手の体感ダメージのみを増大させるもので、
種別としては催眠術に近い。そのため、相手が理解できなかった場合やよく聞こえなかった場合、
言語の通じない相手やそもそも知性のない相手の場合には効果がない。
また、一度だけ青色申告自体に青色申告を掛けることもできる。
単にダメージを上げる用途のほか、青色申告自体を相手に理解させた後なら、
申告しておいて違う魔法を使ったり、魔法の内容について嘘の申告をしたり、
ダメージの大きい申告魔法に意識を集中させて予め用意しておいたトラップに嵌めたりなど、幅広い騙し方が可能。
指を鳴らすのが発動の合図。

◆堕天十字架(リバースクルス)
オーバースキル。聖属性の大技グランドクルスから変形ラーニングしたもの。
呪いを込めて逆十字を切ることにより、十字架型の超高密度闇エネルギーの塊を発生させて飛ばす。
が、真っ直ぐには飛ばず、カーブしたり直角に曲がったりを繰り返すため、まず狙い通りには当たらない。
しかし聖属性エネルギーを追尾する性質があるらしく、聖属性の相手には抜群の命中精度を誇る。

562 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/08/27(月) 01:31:27 0
宙に描かれた逆十字に、闇エネルギーが炎のように灯った。
そして猛スピードで飛び出す。
しかし放たれたそれはカーブしてムエルトガラを当然のように避け、カクカクとおかしな軌道を描いて空中へ向かっていく。
「ちょ、そっちじゃありませんわ!あっち、あっち!」
ブルーは焦燥した。
あまり敵から離れてしまったら、より聖闘気の大きいカイザー本体の方をサーチしかねない。
しかし、空中でそれはぴたりと止まった。
それからぐるんぐるんと数度円を描いたと思うと、一直線にムエルトガラ目掛けて落下していく。
「よし、行きなさい!」

563 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/08/27(月) 20:14:46 0
>が・・・トゥルスはカイザーとはまったく別の方向。
>あさっての方向に飛んで行く。
>リプトの放った矢に付いた毒がムエルトガラの握力をほんの僅かずつだが確実に奪い続けてきた結果だった。

それと同時にカイザーの身体は滝に突っ込む。
一瞬、滝の流れが静止し、水飛沫が辺りに弾ける。
再び滝の流れが再開する時、カイザーの身体も滝に飲み込まれていた。
だが、その闘気は消えてはいない。
姿は見えぬが、滝から感じる力はカイザーが無事であることの証明になっている。

(追撃は…まだ、できるな。)
そう思い、カイザーが滝から出ようとした時、
>ブルーは跳躍し、滝に突っ込んだカイザーとムエルトガラの間に降り立った。
ブルーの登場にカイザーは動きを止め、様子見を始める。
ブルーは挑発を始めた。
(…あれは素だな。)
その後、指をパチンと鳴らす。
様子見するのも飽きたカイザーは、滝から出ようとする。

剣に再び光が宿り、今にも滝を斬り裂かんとする閃光が走ろうとしている。
(奇跡は何度でも起こる、それを貴様に…)

> しかも聖属性のものを勝手にサーチして当たりに行ってしまう困った性質を持つため、
> 聖騎士さんがパーティにいる限り使うことはないと思っていたのですが…」
「な…なんだと!?」
自分にとって危険極まりない言葉を耳にし、カイザーは聖闘気を発するのを中断した。
あとは動きを止め、ブルーの攻撃が自分に向かわないように願うだけであった。

>「ちょ、そっちじゃありませんわ!あっち、あっち!」
不吉な言葉が聞こえた気がしたが、カイザーにはどうする事も出来ない。
下手に動けば更に不吉な事が現実として起きるだろう。

564 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/08/27(月) 20:56:39 0
「聖属性に反応――となれば、この手がありますね」
多属性の矢を持つ中で、あえて何の変哲も無い鉄の矢を選び、ムエルトガラを狙う。

●浄与(ジ・ヨ)
有体に言えばエンチャントの一つ。手元の武器を聖属性へ変化させる退魔術。
然るべき触媒さえあれば、武器を他の属性に書き換えることも出来る。
何もないと勝手に聖属性時間は3分。

565 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/08/27(月) 21:11:34 0
勢いあまって書き込みボタンを押してしまいました…

・●浄与(ジ・ヨ)の訂正
何もないと勝手に聖属性(に近いもの)に書き換える。これは触媒が自身の魔力のため。
時間は3分。属性により術の名前は変わる。(炎与、水与など…)


「目印、とでもいいますか。これでいくらか当たりやすくもなるでしょう」
ムエルトガラが矢を弾くような皮膚や鱗の持ち主ならまだしも、刺さってはくれるようだ。
ならば今、自分が出来ることをするのみである。

566 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/08/27(月) 22:08:45 0
ムエルトガラは己の腕が信じられなかった。
幾千もの戦いを重ね、あらゆる猛者を屠ってきた。
そのう振るう刃は確実に敵を切り裂いてきたというのに・・・・!

ムエルトガラは自分が毒に犯されているなど思いもよらなかったのだ。
自身の肉は鋼鉄の鎧、そして血は凶悪な毒。
故に状態変化を引き起こす毒に犯されるなどと。
その過信を突いたリプトの経験則の勝利といえるだろう。

「もう・・・限界なのか!?早い、早すぎる!!まだ俺はぁああ!!」

びりびりと空気を震わせる咆哮の中、ブルーがこれから放つ攻撃の説明をし始める。
何の意図かはわからぬが、その性質、その威力、全てを懇切丁寧に説明をしている。
そしてその通りの物が発射されたのだ。
「・・・??」
青色申告の意図を知らぬムエルトガラには全く意味がわからなかった。
全く意図のつかめぬブルーの行動だが、現実に攻撃は発射されているのだ。
が、躱すのは容易い。
滝壺に飲まれはしたが、カイザーの気は発せられ続けている。
すなわち、カイザーに接近すれば自動的により強力な聖属性の持ち主であるカイザーに攻撃は当たるのだ。
この間合い、一足飛びでカイザーの背後に回る事すら可能なのだから。

そう思いカイザーの位置を確認。
するとカイザーもブルーの説明を聞いていたようで、聖闘気を発するのを中断した。
正しい判断だが、自殺行為でもある。
その身を守る聖闘気を中断すれば身体能力も反射能力もあらゆる面でカイザーの戦闘力は落ちるだろう。
一足飛びで間合いに入った時点で堕天十字架(リバースクルス) 関係なくカイザーは死ぬのだ。

上空でカクカクとおかしな軌道を描く堕天十字架(リバースクルス) を尻目に、ムエルトガラはぐっと脚に力を込める。
その爆発的なパワーで一気に間合いを詰める為に!
が・・・その膝が、カクっと折れた。
リプトの毒がここまで浸透していたのだ。

ここにいたり、ようやく毒の可能性に気付く。
もはや爆発的な移動が出来ない以上、下手に動くより盾を掲げて防御体制をとるほうが賢明だ。
聖闘気の残滓がたっぷり纏わり突くムエルトガラと聖闘気の放出を中断したとはいえ、生粋の聖属性のカイザー。
攻撃が当たる確立は1/2。

 **トス**
そんなムエルトガラの耳に届いた音。
その身体に対して余りにも細く小さな、痛みすら感じさせないような一本の矢が肩に刺さっていた。
ダメージを狙ったものではないのは明白。
その狙いは・・・
「お、お、おのれええ!!!抜かったわっ!」
ムエルトガラは最初からカイザーしか目に入っていなかった。
ブルーやリプトなど歯牙にもかけていなかったのだ。
だが、今時分はその歯牙にもかけなかった二人の為に死地に追いやられたのだ。

ぐるんぐるんと円を書いていたリバースクルスがムエルトガラめがけて落ちていく。
まるで浄与(ジ・ヨ) の矢を避雷針のように吸い寄せているかのように。
タワーシールドを掲げるムエルトガラに闇エネルギーの炎は集約し、爆発を起こした。

辺りを包む煙と爆炎。
そして散らばる肉と骨。

567 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/08/27(月) 22:09:26 0
煙が腫れてくると、爆発の中心部に巨大なシルエットが現れる。
そこに立っていたのは左半身が消失し内臓がはみ出たムエルトガラであった。
顔も半壊し、既に絶命していてもおかしくない状態。
にも拘らずその身から発せられる闘気は衰える事を知らないようだ。
「見事だ。愚者よ。塔よ。吊られし男よ。
・・・だが、我が名ムエルトガラの意味を知るのはこれからだ!」
不気味な言葉と共に最後に残った武器、クレイモアを強く握りなおしカイザーに突きつける。

その言葉と共に、川原から無数のゾンビやスケルトンが沸いて出た。
大きな塊からはドラゴンゾンビすらも形作ろうとしている。
ムエルトガラとは古代の言葉で【死者の鉤爪】
リバースクルスによって四散した肉や骨がアンデッドモンスターとなって蠢き始めたのだ。
本来【今】のムエルトガラの使える能力ではなかった。
だが、リバースクルスの超高密度闇エネルギーを吸収することによってその発現が可能になったのだった。

「さあ、愚者よ!最期の一太刀!いくぞおお!!」
無数のアンデットモンスターが蠢く中、最後の力を振り絞ってカイザーへと突進を始める。


568 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/08/28(火) 20:14:20 0
>「さあ、愚者よ!最期の一太刀!いくぞおお!!」
>無数のアンデットモンスターが蠢く中、最後の力を振り絞ってカイザーへと突進を始める。

凝縮された闇の塊が迫り来る。
カイザーは、それを察知し、剣を構える。
その直後、激しい風が上空へと走り、風は滝を縦に割る。
再び敵の前に姿を現したカイザー。

聖闘気を再び身に纏い、口を開く。
「俺にとって、戦いでは命とも言える聖なる力の放出を止めた理由が分かるか?」
そう言い。両手で剣を構え、その切っ先をムエルトガラへと向ける。

「その理由、風が教えてくれるさ」
辺りの大気が違和感を感じる程度に震え、カイザーとムエルトガラの付近の落ち葉や埃が舞う。
震えは一瞬にして強くなり、風が吹き荒れた。

「ブレンテル流、奇跡の剣と風の精霊の力…!!」
風は渦と変化し、ムエルトガラの身体を中心点として包み込んだ。
だが、ムエルトガラにダメージは無い。
渦の中心とは台風の目であり、そこから離れさえしなければ安全なのだ。


付近の風に攫われ、その地点に飛び込んでくるモノが無ければ。の話だが。


渦よりも速き力で、一つのモノが飛び込んできた。
者…カイザーは、渦の速さを取り込み、更に聖闘気の放出で加速している。
「ムエルトガラ!これで終わりだ!!」
その到達点はムエルトガラの胴体。

「―――――天空・無限風神斬ッ!!」
そして、カイザーは到達点へ剣を振り下ろした。

569 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/08/30(木) 22:01:39 0
 【滝壺】
竜巻の中、竜巻と聖闘気によって加速するカイザーとムエルトガラの・・・
聖剣と大剣が・・・
極大の力同士が・・・
激突する!
その衝撃は凄まじく、ムエルトガラの動きを封じていた竜巻を切り裂き霧散させるほどだ。

「・・・聞け、カイザー。
魔王とは・・・単なる強力な魔族ではない・・・
それは魔そのもの・・・魔力の源泉なのだ。」
カイザーが着地したすぐ脇に、クレイモアの刀身が突きたった。
凄まじい激突音がやんだあと、ムエルトガラは振り向きもせずにとつとつと語り始める。

「魔族はその存在を魔力に依存する。
高位な魔族ほどそれは顕著に現れる。
すなわち、魔王が死んだ時点で魔族の運命は決まったのだ。
だが俺にはそれが耐えられなかった。
死ぬ事がではない・・・
ただ枯渇し、死んでいくことが、だ!」
これが魔王を倒した後、魔族やモンスターが殆ど姿を消した真相だった。
今だ残るのはどちらかといえば獣に近いものや、チューブラベルのように他にエネルギー源を持つ魔族。
そしてムエルトガラのように能力を極限まで抑え消耗を防いでいた者達だ。

そこまで話したムエルトガラの身体がズレ、上半身が下半身から分かれる。
天空・無限風神斬は迎撃する巨大なクレイモアの刀身を断ち切り、そのままムエルトガラを切ったのだった。

語られるうちに霧は晴れ、蠢いていたアンデットモンスターたちも肉塊へと還って行く。
滝の向こうに朝日に照らされる魔王の城が小さく見える。
それと同じくしてムエルトガラの身体は見る見るうちに朽ちていった。
「それ故俺は霧の結界を張り、可能な限り時間を遅らせまっていたのだ・・・。
魔王を倒した力、確かに見せてもらったぞ。
もはや悔いはない・・・我等魔族は神話の世界に去る。
お前達は・・・」

もはや殆ど骨だけになったムエルトガラが最期まで語ることはなかった。
風化して朽ちたからではない。
突如として飛来した槍に貫かれ砕かれたからだった。
「ご無事ですか!」
滝の上から槍の主が声を上げる。
そこには聖騎士が三人身を乗り出していた。

駆け寄ってきた三人の聖騎士は邪騎士討伐隊の者達だった。
カイザーたちがナガワの町を出たと連絡を受けたが、一行にやってこないので迎えに来たのだった。
結界の霧に阻まれ到達できなかったが、カイザーがムエルトガラを倒した事で到達できたのだ。
そして知る事になる。
結界の中は時間の流れが遅く、ナガワの町を出てから既に5日が経過している事を。

570 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/08/31(金) 16:16:52 0
カイザーの剣が、ついにムエルトガラを屠った。

「ふぅ。なんとか倒しましたか……」
ブルーは息をついた。
その途端、強い虚脱感が体を襲い、ぐらりとよろける。
「おっとと」
ブルーは慌てて体勢を立て直す。
二人を見回し、その様子を見られていないことを確認。そして安心。
この期に及んで弱っていることを悟らせるわけにはいかない。
ブルーは二人に背中を向け、自らの左胸に掌を押し付けた。
「…ブルースキャナー」
ぼそりと呪文を呟く。
掌から出た魔力波が、心臓から動脈を伝って全身を駆け巡っていく。


◆ブルースキャナー
群蒼魔法。自分の心臓から魔力のソナーを全身に巡らせ、現在のコンディションを正確に測る。


『HP 96/226
MP  4/315』
「え……っ!?」
ブルーの表情が青ざめる。
如何に強敵だったとはいえ、ここまで消耗させられるとは。
こんなコンディションでは、どんなに無理をしても戦いようがない。
「……あのレベルの敵はこれ以上はいないと信じたいですが……」
苦虫を噛み潰すように呟く。
邪騎士の元まで無事に辿り着けば、もう体力残量も魔力残量も関係ない。
ただ張ってきた伏線を回収するのみである。
しかし、それまでにあと雑魚が何匹いるだろうか?中ボスが何体残っているだろうか?
まだ敵の本拠地に乗り込んですらいないのに、気の遠くなるような話だ。

571 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/08/31(金) 16:18:24 0
その時、何かが砕ける音がした。
ハッとして振り返る。どこからか飛んできた槍がムエルトガラの残骸を貫いたようだ。
見上げると、滝の上に、槍の投擲手を含む三人の聖騎士が立っていた。

彼らは降りてきて、事情を説明してくれた。
その話の中のひとつは、少なくともブルーにとっては朗報と呼べるものだった。
それは、この霧の効果で知らないうちに5日も経過していたこと。
これだけ経っていれば、クダンに渡しておいたブルーボールも、その殆どが付近の町々に行き渡っているだろう。
全てが届いているのなら完璧だ。
最終決戦を勝ち抜くための片翼、人海獣リヴァイアサン。その威力が磐石のものとなる。

そしてもうひとつの翼は、既に準備は整っている。
蒼い世界(ブルーアース)。
コピー魔術師ブルーの持つ、ただ一つのオリジナル魔法。


◆人海獣リヴァイアサン
オーバースキルの一つ。詳細不明。
◆蒼い世界(ブルーアース)
ブルー唯一のオリジナル魔法。詳細不明。

572 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/09/01(土) 16:52:27 0
ムエルトガラは倒れた。
彼が槍に砕かれ、絶命する寸前まで語っていた、魔王を倒した事による影響。
それは、魔物が極端に数を減らした答えだった。

カイザーは、地に突き立ったクレイモアの刀身を見て呟いた。
「ムエルトガラ…時間を遅らせていたとは言え、魔王が健在ならば、もう一段上の力を持っていただろう。
 それにも関わらず、お前は正々堂々と戦った。武人よ、安らかに眠れ。」
僅かに残された風の力が、ムエルトガラの身体を完全に砂と変え、空へ攫って行った。
「そして、朽ちる運命に抗い、戦いを望む魔物は全て俺が倒す。
 それが魔王を倒した俺の責任だ。」

カイザーは視線を3人の聖騎士達に向ける。
「しかし、5日も過ぎていたとはな…
 魔王の城へ急ごう、案内はできるか?」


573 :名無しになりきれ:2007/09/03(月) 18:39:22 O
>>572
「ムエルトガラ…時間を遅らせていたとは言え、魔王が健在ならば、もう一段上の力を持っていただろう。
 それにも関わらず、お前は正々堂々と戦った。武人よ、安らかに眠れ。」

三体一に持ち込んだ男の台詞www



574 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/09/03(月) 21:07:25 0
 【魔王の城】

三人の聖騎士に案内された一行は、一日をかけて魔王の城にたどり着く事が出来た。
城の主たる魔王は既にいなく、所々朽ちた城。
にも拘らずその姿は異様な雰囲気を醸し出し、周囲を威圧するような印象がある。
その城を囲むように聖騎士達が配置についており、所々には結界装置のようなものも置かれている。

「間に当てよかった。まだ結界は持っています。
残念ですが私達の力量では城内に入ることは出来ませんので、案内できるのも此処までです。
内部では最精鋭の騎士部隊が玉座の間を封じているはずです。」
案内をしてきた聖騎士は訳を話し、カイザーたちを中へと促す。

城の中で待っていたのは重厚なローブを纏った魔術師だった。
「良くぞきてくださいました。
私は魔術師ギルドの長、フレイエ・ゼオラグラン・サーヴァと申します。」
深々と礼をしてフードを取ると、そこには妖艶な美女の顔があった。
年の頃は20代後半だろうか。
目鼻立ちが通り、透き通るような・・・いや、もはや死蝋のような病的な白い肌に額飾りが良く映える。
左目が前髪で隠れているが、凛とした視線が一行を見据える。

「では、最奥玉座の間までご案内いたします。」
穏やかにそう告げると、奥へと歩き出した。
城の中は静まり返っている。
だがいたるところにつく真新しい戦いの跡を見れば激しい戦いの音が聞こえてきそうだ。

575 :名無しになりきれ:2007/09/03(月) 21:24:29 0
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ハ'´  |  ゙i   |           ' '     i '" ̄  |
゙、゙i,_r'シニZ`ー┬ト'i       _____ ,  |      |  >>572 くやしいのうwwwwwww
   _゙V  ヽ,.レ''       `ー─''''"´   /     <
 /./  /     ,」      __,,、-─‐-、j.       |
  / r'´  --‐‐'''"´       (.r‐'''""゙゙` ,`)      __________
  l .|     __,,、--`    ___      /´|
 j |           ,⊥`ー 、 ゙!    レ' |
 |  |        -‐''"´    、⊥ |    |彡'

576 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/09/06(木) 00:15:32 0
▼魔王の城に辿り着くまで

案内を受けて魔王の城に到達するまでの道のりの中で、私は色々と考えていた。
ムエルトガラとの戦いのこと。新しく手に入れた剣のこと。
自分に何が出来るのかということ。それから、この後のこと。
疲れもあるのだろうか、とりとめのない事ばかりで上手くまとまってはくれない。
朝霧のように現れては消え、触れては散り、を繰り返していくばかりだった。

私と私の一族は、その術とたっぷりの武器で魔物を殺してきた。
中には時々人語を解する存在もあったけれど、多くは『厄介な化け物』程度の存在だった。
だから特に何も感じることなく殺し続けることが出来たし、それについて何も思うことは無かった。
チューブラーベルの時は戦い方の判らない2人の邪魔になるまいとした。
しかしムエルトガラの時は、何もできず、何ともいえない気味の悪さを覚えた。

武器は弓矢を使ってているが、一通りの武器を使う訓練を祖父から叩き込まれた。
よって刃物も得物に数えることが出来る。要所に突き立て、抉り、引く。
太い血管を切り裂き、心臓に刃を突き立て、皮を剥ぎ、内臓を引きずり出す。
必要とあらばやってのけるだろう。だけど私は人やそれに類する存在を殺す専門の訓練は受けていない。
経験豊富な祖父なら、あるいは今は亡き父や素性の知れぬ母なら平然とやってのけるのかもしれない。

だが私には、そういう『特殊な』訓練も、経験も足りていないことを認めざるを得ない。
「躊躇うな。戦いの最中に迷うくらいなら、思考など捨てて己自身までも武器とするがいい。
 あらゆる感情を捨て去れ。もっとも冷たき血で動け。我らは猟犬。我らは牙ぞ。」
祖父がいたら、きっとまたそんな事を言われて怒られるに違いない。

カイザーはムエルトガラの問いに対し、自らの責任を答えて見せた。
シンプルな回答だった。自業自得を受け入れる、という価値観が羨ましく見えた。
おそらくそうでなければ立ちはだかる敵を殺し続けることなどできなかったのだろう。

ブルーの戦う理由は聞いた事が無いが、おそらく彼女は自分や世界に対するスタンスが明確なのだろう。
ぶれない価値観があるからこそ、アウトローの世界で生き続けて行けたに違いない。
だから躊躇わず消耗することができる。先ほどの戦いぶりが、その後の振る舞いが、それを証明していた。

2人がとても羨ましく見え、ふと自分一人だけがそこに突っ立っているだけのような気持ちに包まれた。
こうなる前までの戦い方が基本的に自分と相手しかいなかったことも影響しているのだろうか?
孤独に対する感情の麻痺が抜けてきたから情緒不安定になるのだろうと結論付け、どうすべきか悩んだ。

ふと祖父の言葉を思い起こし、次の戦いでは感情を殺すと決めた。
自分は弱い。ならば自分にとって最も戦いやすい姿勢で臨むしかない。
だから、だからせめてそれまでは他愛も無い話で彼らや騎士たちと話しておくことにしたのだった。

▼魔王の城から、最奥までの案内

騎士たちと別れを告げ、2人の後ろに続くようにして城の中へと入る。
出迎えてくれたのは魔術師。聞けばギルドの長だという。
なるほど、確かに纏うローブやアクセサリー一つ一つから魔力を感じることが出来た。
フードの中には年齢を察することができないような、意図的な美しさがあった。

「リプトと申します。つかぬことを伺いますが、最奥に進む前に出入り口の場所を教えて頂きたいのですが…
 見取り図なんかがあれば言うことはありませんが、この短時間でそれは贅沢というものなのは存じています」

経験から、周囲の地形と出入り口の位置から、概ねの設計理念と構造を推測することができる。
もちろん正解率は気休めよりも若干マシといった程度だが、自然の産物でなければ、そうハズレばかりでもない。
相手は魔王。知恵ある者。それ故、建物自体に何か魔術的な意味や技巧を凝らす可能性も高いのだ。

真新しい戦いの痕跡に、刺青が反応する。そこに鮮烈な魔力と血、そして死の香りがあればこそである。
多くの狩人が得物を追い立てるのに犬をつかうように、魔猟師の一族である私は、この『刻印』を相棒とした。
外への言葉を持たぬ刻印であったが、その代わりに心に呼びかけ、そして感覚で情報を教えてくれる。
この『刻印』は外法とされる、古の魔法の名残。最強のハンターたる龍から伝わったとされる、いにしえの力。
それが告げるのだ。この空間は見かけどおりではない、と。

577 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/09/06(木) 02:19:18 0
女性に案内され、魔王の城を進む一行。

「フレイエといいましたね。案内の駄賃に、ひとつ忠告しておきますわ」
帽子を目深に被り直し、ブルーがぽつりと呟いた。

「玉座の間までわたくし達を案内したら、すぐに討伐隊を全員連れてこの城近辺から離れなさい。全速力で。
 逃げ遅れたら命の保障はできません。我々に手を貸そうなどと大それた事は考えず、今は自分の命を一番大切になさい。
 待ち望んでいた平和の時は、もうすぐそこまでやってきているのですからね。…まあ、あくまでただの忠告ですが。
 それと、聖騎士さん、猟師さん」

ブルーは瞳を閉じた。
これまでの旅の思い出がフラッシュバックする。
イサドでの出会いから、ナガワへの道のり。激しい戦い。ナガワの夜。そして…

ブルーは瞳を開き、そして笑った。


「…最後まで楽しみましょうね」

578 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/09/06(木) 23:18:00 0
 【魔王の城】
「出口、ですか・・・」
リプトに尋ねられたフレイエが足を止め、寂しげに微笑む。
その背の玉座の間へと続く回廊は無限に続いているようにただ静かに・・・

「残念ながら出口はもうありません。
場外に設置した結界装置の為、ここは独立した閉鎖空間となっているのです。
ですからブルーさんも、気遣い無用です。
世界を救うか、滅びるか、二者択一・・・。
既に私達は命を捨てておりますゆえ。」
決意を秘めた目を以って応え、再び歩みだす。
玉座の間へと。

カイザーは真剣な表情で押し黙ったまま、一言も発する事は無かった。
フレイエもそれ以上話す事も無く、ただ歩くたびに衣擦れの音だけが回廊は駆け抜ける。
それほど回廊は静かだったのだ。
戦いの【跡】はあっても、人の気配はせず。
誰とも会うことなく、玉座の間へとたどり着いた。
そう、誰とも・・・

579 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/09/06(木) 23:18:28 0
 【玉座の間】
大きな音と共に巨大な扉が開く。
暗い室内に回廊からの光がなだれ込み、内部を照らす。
光に照らされるは広い室内と、最奥の玉座。
玉座に座る騎士の姿。
それこそが世界を破滅に追いやった邪騎士だった。

そう・・邪騎士だった者・・・
幾本もの聖剣に貫かれ、玉座に縫い付けられている躯がカイザー達を出迎えたのだ!

「良くぞ来られた!私は法王庁聖騎士団団長アルラック。
邪騎士は我らが討ち取りました。」
玉座の脇に立っていた騎士が名乗りを上げ、深々と礼をする。
その装備は確かに法王庁聖騎士団のものである。
「しかし、ご安心ください。カイザー殿。
貴殿は・・・世界を救うという仕事を残しておきましたので・・・!
いや、貴殿にしか出来ぬ事、です!」

アルラックの顔を上げながら綴る言葉は驚くべきものだった。
世界を滅ぼす邪騎士は既に討たれたと言うのに・・・。
「それではカイザー殿・・・お先に失礼します・・・」
背後でフレイエが憂いに満ちた笑みのまま己の腹に手を突き刺した。

吹き出る鮮血も構わず、フレイエは自分の腸を抉り回す。
そして抜き取った手には一本のダガーが握られていた。
「因果斬刃・トリンシック!確かに・・・」
ダガーを掲げ、そのままフレイエは倒れた。
だくだくと流れ広がる血が既にフレイエの命が途切れた事を物語っている。
しかしダガーはカイザーに差し出されるように宙に浮いたまま。

「カイザー殿、全世界を代表してお願い申します。
フレイエが命をかけ生成したその剣で、自害していただきたい。」
カイザーにかけられる第三の声。
ナガワの街で確かに聞いたその声の主、ミランドラ枢機卿が姿を現した。
そしてミランドラ枢機卿は語る。
世界の危機を。

カイザーが魔力の源泉たる魔王を殺した事により、世界に魔力の供給が行われなくなった。
存在を魔力に依存している魔族がその存在を保てなくなったのはそのためだ。
だが、その影響は魔族のみに留まらなかった。
世界の魔力が枯渇しようとしているのだ。
人間が使う魔力ももはや無尽蔵なものではない。
戦闘のみならず、建築、流通、農作業、経済から出産まで。
人間社会に魔法は必要不可欠なものとなっている。
近い将来、それが完全に消失するのだ。

それは個人の能力の消失とも同義なのだということを三人は知るだろう。
聖闘気は消失し、ブルーのラーニングした能力も消える。
リプトは狩る獲物は消え、狩る力も消えるのだ。

ゆえに・・・世界に魔力を取り戻す為に・・・魔王の復活を!決断したのだ。
だが魔王は千年前の邪滅戦争のように封印されたのではない。
カイザーによって殺されているのだ。
それを復活させる為に、因果律を覆す為に、カイザーの死を以って!

「さあ、カイザー殿、世界を、救ってくだされ。」
ミランドラの説明が終えるのをまっていたように一人の老婆が・・・クダンが姿を現し、自決を促した。
世界を救う為に!決断を!

580 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/09/07(金) 00:22:43 0
「……!」
ブルーはアルラック、ミランドラ、そしてクダンを順繰りに見回す。
そして、努めて搾り出した、冷静な低い声で訊ねる。
「……何の冗談ですか?その話は」

その額を、冷たい汗が流れる。

581 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/09/07(金) 14:06:29 0
「ブルーさんの言うとおり…面白いことを言いますね?もっとも笑えない類の冗談という意味ですが。
 つまり、今までの犠牲を全て無駄にして魔族と魔王を復活させる、と。そう仰るわけですね?
 今まで魔族と戦い倒れた者、あるいは戦い続けた物、虐げられ滅んだ者、闘争の歴史…
 それは、それらは全てが無駄な事であり、魔王様の存在なくして我等に生きる術無し、と」

様々な感情が全身を包む。個人的な怒りが無いか、と聞かれれば否定することはできない。
しかし同時に、代々を魔に連なる存在の狩猟に費やし、幾多の骸の上に研鑽を続けた一族としての怒りだった。
日銭が欲しくて戦った訳でも、名誉が欲しくて戦ったわけでも、食料が欲しくて戦った訳でもない。
それらが欲しければ、戦争に参加する傭兵にでもなればよい。単なる獣でも狩り続ければよい。
その術をひけらかして大衆に名乗りを上げながら戦えばよい。

全ては、虐げられ、なす術も無く倒れ、貪られていく弱き捕食者という、この世界の連環を絶つため。
復讐は復讐を呼び、狂気のうちに倒れていく。そんな連環を断ち切るために一族は戦ってきたのだ。
誰にも望まれることが無くとも、人間としての心を以ってして悲しみを断ち切るために。
それは生きる為に戦い続けるという生き物としての意地に他ならない。故に彼もまた、武器を取ったのだ。

「これから新しい世界が始まるというのに、わざわざ悲しみを繰り返す選択をして何になるというのですか?
 魔王とその魔力、そして犠牲無くして生きて行けないというのなら、そんな人々は死んでしまえばいい。
 いや、生きてすらいません。死んでいないというだけの単なる奉仕種族と成り果てたも同然!
 生贄でも定期的に捧げますか?余興で人間同士の殺し合いでもご覧にいれますか?
 退屈しのぎにおぞましい実験の材料として人々が捧げられれば結構ですか。なるほど、大したご英断です」

怒りに呼応して全身の刺青が『黒い光』を放つ。目の前で邪な騎士は倒れたのならば、無駄足おおいに結構である。
なぜ全てを台無しにするというのか理解が出来なかった。今までの双方の犠牲に対する侮蔑にすら感じられた。

「因果斬刃?因果を断ち切ったのは英雄とただの人間。そんな血塗られた刃なんかじゃ、ない。
 カイザーさん、こいつらの話をまともに聞かない方がいい。」

もっとも、どう動くかは彼の選択によるものだ。自分としては、それこそ力づくでも止めたい。
だが自らの意思で本気で死のうと思われたら打つ手が無いことも承知していた。

故に決めたのだ。ここで自刃しなければ、そのまま帰って力を失っても構わない、と。
旅人にでも、単なる猟師になってもいいし、弓を捨て、きこりや農民になるのもいいだろう。
新しい世界を求めて戦ってきたのであり戦いの為に戦ってきたわけではないのだ。
自分のような存在が不要になるのならば、それは幸せな事だとも考えていた。

つまり、そうでなければこの場にいるアルラック、ミランドラ、クダン、そして世界を敵に回すつもりでいた。
もはや躊躇いは無かった。それが世界に悪と呼ばれようとも、必要ならば戦うべきだと刻印が、そして魂が告げている。

僅かに瞑目し、構える。いかなる選択がなされるのかを。

582 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/09/07(金) 21:50:35 0
>「さあ、カイザー殿、世界を、救ってくだされ。」
突如として聞かされた話、魔王という存在の理由。
そして、目の前に浮かぶ一本のダガー。

>「……何の冗談ですか?その話は」
ブルーの声、カイザーも何かの冗談かと思った。
だが、一人の人間が地に伏せ、その生命を身体から解き放っているのだ。

>「ブルーさんの言うとおり…面白いことを言いますね?もっとも笑えない類の冗談という意味ですが。
そう、笑えない冗談。
命を無くし、更に他の人間の命までもを奪おうとする。
リプトは言葉を続ける。
ここにいる法王庁の者達の行動は、以前の人類と魔王の戦いを無意味にする。

だが、魔王を倒した事による影響。
魔力…それが無ければ、今のこの世界は存在しなかっただろう。
そして、魔力が無くなるのならば、世界は姿を変えるだろう。
急激にではなく、徐々にであるが自分達の知らない世界へと変わって行く。

自分が魔王を倒したからだ。


自分が命を断てば…この世界は残り続ける。


>「因果斬刃?因果を断ち切ったのは英雄とただの人間。そんな血塗られた刃なんかじゃ、ない。
> カイザーさん、こいつらの話をまともに聞かない方がいい。」

カイザーは目の前に浮かぶダガーを右手に持った。

口を開き、言葉を発した。
「悪いなリプト…これは、俺がやらなきゃならない事なんだ。」

そのまま、ダガーの先端を喉笛に近付ける。

「ブルー、リプト、一緒に旅が出来て楽しかった。
 魔王を倒した英雄と共に旅ができたんだ、お前たちも一生忘れるんじゃないぜ?」

二人の顔を見つつ、言葉を続ける。

「旅っていうのは、いつも驚きの連続だったな。
 今の今まで俺は、こんな事が起きるなんて思ってもみなかった。
 だが、俺は……まあいいか。―――そろそろお別れだな…さてと!」


カイザーは、ダガーを握る手に力を込め―――


そして―――








―――――ダガーを床に力強く叩きつけた

583 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/09/07(金) 21:51:10 0
カラン、カラン…と、床を転がって行くダガー。
やがて壁に衝突し、回転しつつ動きを止める。

「ふぅ、ようやく気分がすっきりした。」

床に転がるダガーを満足げに眺め、視線をリプトとブルーに向ける。

「…まさか、俺が本気で死ぬつもりだったとか思ってないよな?
 ここが旅の最後になりそうだからな。
 さっきのは、あくまで『今まで一緒に旅をしてくれて有難う』っていう感謝の気持ちを言っただけだ。
 あんな奴等の戯言をいちいち真に受けるほど、俺は馬鹿でも真面目でもない。」

そして、視線を仲間ではない者達へ向ける。
「お前達の言っている事が、どこまで本気か分からんが、俺に言ったのが間違いだったな。」
口元に薄い笑みを浮かべ、言葉を続ける。
「俺の戦う理由…確かに、弱きものを護りたい気持ちはある。
 …だが、それ以上に強い理由がある。
 それはな―――俺が笑って暮らせる世界を、この剣で斬り開く為さ。」
自身に溢れた表情で、カイザーはそう言い放つ。

「魔王を倒してから、数ヶ月間。俺は安らかな気持ちで過ごせたさ。
 そして俺は、いや、俺だけじゃなく、ほとんどの人間は笑顔の多い日々を続けていた。
 その笑顔を消したのが邪騎士…だが、邪騎士は死んだ。」
剣に突き刺され、見るも無残な最期を遂げている邪騎士を横目にしながら話す。

「魔王を復活させると言ったな?」
僅かに鋭くなった視線で、ミランドラを見る。

「魔王を復活させて、その後はどうするつもりだ?
 いや、『どうする』という質問は間違ってるな。
 以前、俺が魔王を倒そうとした時、
 協力する事も阻止する事も出来なかった貴様達に、一体何が出来ると言うんだ?」
予測できる未来、それは魔王が再び世界を狙い、部下を引き連れ人間に戦闘を仕掛ける。
その一つだけしかない。

「魔力が無くなる?
 便利な道具が無くなっただけじゃないか。
 戦場で鎧が砕けたから諦めて死ぬのか?
 家で飼っている馬が逃げたから二度と他の街へ行かないのか?
 好きな異性に気持ちを伝えようとしたのに、ラブレターを無くしたから嫌いになるのか?」
アルラック、ミランドラ、クダン、それぞれの顔を見ながら、話を続ける。

「少なくとも俺は違う。
 敵に背を向けるわけにはいかない!
 俺は自分の足で様々な街へ行く! 
 好きな人は永遠に好きであり続けたい!
 どんな便利な道具が無くてもな…人間ってのは、強く生きてゆけるんだ!!」

聖剣を鞘から抜き、構える。
「魔力と言う枷に囚われた貴様達に従うつもりはない。
 俺と戦うか、それとも引くか…どちらにせよ、俺は死なない。絶対に生き延びる。」

584 :名無しになりきれ:2007/09/08(土) 00:38:42 O
125 攻撃隊員 ◆V9I3G76Yp6 sage 2007/09/04(火) 22:17:29 0
>>124
隊員B「か学頭級崩壊、たねなえ…」
隊員A「もしして、スネギーがバラゴンもどき生怪をっんだりて」
隊員C「か」
隊員A「りず、っち方では常はみれい」
隊員B「引続、中と町のパロルを続けよう、安もまてる、ささと片付けよぜ」
>>124
広報隊「あ、特別怪獣攻希望の方です、前職はあの時 4歳の幼女を向こうに連れ去ってしまったのは
僕の性欲はこんなにも旺盛で 歯止めが利かなかった
耳をふさいでも 両手に手錠の現実に戸惑うよ


585 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/09/08(土) 10:28:29 0
>>582,583
>「悪いなリプト…これは、俺がやらなきゃならない事なんだ。」
>「ブルー、リプト、一緒に旅が出来て楽しかった。
> 魔王を倒した英雄と共に旅ができたんだ、お前たちも一生忘れるんじゃないぜ?」
>「旅っていうのは、いつも驚きの連続だったな。
> 今の今まで俺は、こんな事が起きるなんて思ってもみなかった。
> だが、俺は……まあいいか。―――そろそろお別れだな…さてと!」

「ばっ……!」
蒼白になったブルーが、飛び掛かって制止しようと足に力を込めたその時。
カイザーは刃を放り捨てた。

>「…まさか、俺が本気で死ぬつもりだったとか思ってないよな?
> ここが旅の最後になりそうだからな。
> さっきのは、あくまで『今まで一緒に旅をしてくれて有難う』っていう感謝の気持ちを言っただけだ。
> あんな奴等の戯言をいちいち真に受けるほど、俺は馬鹿でも真面目でもない。」

「……」
ブルーは真っ青だった顔を真っ赤にして、
「馬鹿!!!!」
と一声怒鳴ってそっぽを向いてしまった。


そして、カイザーは語る。彼が戦うのは、自らが笑顔になるためと。
それを聞くブルーは、そっぽを向きながら、笑っていた。

586 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/09/08(土) 10:29:31 0
「わたくしは」
ブルーは振り返り、腕を組んだ。
「……これまで、自分の為だけに戦ってきました。呪われた出自を忘れるため、精一杯楽しく生き抜いてやろうと。
 わたくしの出自を呪った世界を、せめて馬鹿にし抜いてやろうと。
 それがわたくしの全てであり、生きる目的でした。わたくしの世界にはわたくし独りしかいませんでした。
 ……というのがついこの間までの話」
帽子を脱ぎ、ゆっくりと地面に落とした。

「しかし、彼ら二人に出会いました。彼らと出会い、共に旅をすることで、
 わたくしは自分独りだけでない世界を知りました。彼らのお陰で、世界もそう捨てたものじゃないと知りました。
 いつしか、二人はわたくし自身の命よりも大切な存在になりました。
 わたくしの世界は独りでなく、三人の世界になったのです。
 ……というのがつい最近までの話」
眼鏡を取り、ゆっくりと帽子の上に落とした。
そして、三人を見る。

「そして、わたくしは貴方達…普通の人間達に触れました。貴方達は一見にすると弱い存在でした。
 しかし平和を祈り、それに向かって精一杯に自分の出来る事を頑張っていました。今もそうですね。
 再建が進む地上都市を見ていて、わたくしは正直少し圧倒されました。人の力はかくも強いものなのかと。
 それを知った時、わたくしは人を愛せずにはいられなくなりました。
 そして三人だったわたくしの世界は、人間でいっぱいになりました」
ブルーはお下げ髪を解いた。長い髪がぱさりと肩に落ちる。
そしてにこりと笑った。

「貴方達は貴方達で、精一杯考えて出した解答なんですよね?
 苦渋の決断だったでしょう。踏み切るために、辛い思いをしたでしょう。
 その頑張りを、わたくしは全面的に肯定します。ですが」

ブルーは瞼を閉じる。

「もう一度信じてみませんか?人の持つ、貴方達自身の持つ、未来を切り開く力を。
 貴方達は、どんな未来でも選び取れるくらいに強いのですから」

587 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/09/09(日) 22:26:26 0
 【クダン】
「冗談ならどれだけ良かったか・・・!」
眼を瞑り、再考を促すブルーの真後ろから悲しげな声がかかる。
その声はクダン。
確かに玉座の横に佇んでいたはずなのに。
ブルーの影から這い出るように姿を現し、ブルーを殴り飛ばす。
老婆の体からでは考えられないほどの強い打撃は、その腕が巨大な触手となって生み出したものだった。

「ブルー、あんたは本当は分かっているはずだ!
その身に取り込んだ【魔】はいくつだい?100か?1000かえ?
あんたの身体はもはや人より魔に近い!だからこそ!私と同じように身を持って知っているはずだ!」
ブルーを殴り飛ばした直後、背に蝙蝠の羽を生やし宙を舞うクダンの姿は既に人のものではなかった。
無数の魔物の姿の合成。
それは群蒼魔法と同系統の接収魔法である事を現していた。

群蒼魔法は魔族などの能力をラーニングし、己の能力とする。
それに対して、接収魔法は魔族そのものをその見に吸収しその能力を己のものとする。
巨大な力そのものを取り入れる為、器たる術者は常に侵食の危険に晒され、それを防ぐ為の強力な精神力を要求される。

「気丈に振舞っているが、もはや禄に戦えもすまい!
お前も!私も!全てを失うのだぞ!」


 【ミランドラ】
「・・・リプトよ。流石はビルマーヤが入れ込むだけはある。よい心だ・・・。」
悲しみに満ちた目でミランドラ枢機卿が穏やかに声をかける。
深く、深く瞑目し・・・そして見開いた目にはもはや悲しみは残っていなかった。

「お前の怒り!悲しみ!それを私達が感じなかったとでも思うてか!!!」
響き渡る怒声は、ムエルトガラのそれを凌駕する。
放たれる威光の圧力にリプトの体が浮き上がり、壁に叩き付けられた。

「魔王を殺す事は歴史の分岐でもあったのだ!
それ故私は神への信仰を捨てた!
全人類の!全世界の命の重み!お前に分かってか!!!」
発せられる言葉と共に更に強くなる以降に押され、リプトの身体は壁にめり込んでいく。
ムランドラ枢機卿。
彼は決して名家足る家柄に生まれたわけでも、卓越した政治手腕があったわけでもない。
それでも世界をすべる宗教の枢機卿。
実質ナンバー2集団に名を連ねたのだ。
その理由はただ一つ。卓越したその能力にあった。
神への信仰を捨てたといえど、その力に一片の曇りもなし。

今、リプトの前にいるのは最強の聖者なのだ。

588 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/09/09(日) 22:26:54 0
 【アルラック】
***ズキューーーン!!!***
耳をつぐざむ音が響き、玉座の間の扉に小さな皹が入る。
何があったのか、反応できた者はいない。
そして何が起きたのか、理解できた者もいない。

ただ、カイザーの頬は火傷したように熱い一条の線が刻まれ、耳鳴りの為、一時的に片方の耳が聞こえなくなっただけ。
対するはアルラック。
その手は煙を吐く黒い小さな塊を持ってカイザーに突きつけられていた。
「魔法が便利な道具?未来を切り開く?その程度の考えで口を開くな!」
本来精悍な顔だったのだろうが、焦燥しきった今のアルラックにその名残はない。
怒りに震えながら言葉を続ける。

「これがなんだか分かるか?邪騎士の持っていたものだ。
単純に鉛の玉を飛ばすだけのものだが、魔法の力が介在しない、カガクの産物だ。」
アルラックは忌々しげに黒い小さな塊を睨みながら説明を続ける。

本来、如何に早く飛ぶとはいえカイザーほどの者なら反応くらい出来たはずだ。
にも拘らず全く反応できなかった。
それは、このカガクの産物が違う世界法則によって支配されているからだ。
人間工学上、いくら鍛えても鎧を来て数メートルもジャンプする事など出来ない。
そして、発射された銃弾を認識し、対処する事なども出来ないのだ。

「この邪騎士はな、自分の事をネクスト(次の時代の者)と言っていたよ!
我らの時代を神話時代として終わらせる為に!真実を知って絶望する前に滅ぼす慈悲の騎士だ、とな!」
邪騎士の躯に突き刺さっていた聖剣を一本引き抜き、構える。

魔力がなくなるということは、単純に便利な道具がなくなるという次元の話ではない。
世界の法則が、そして、現行の人が滅び、ネクストへと変わる。歴史の節目なのだ。


「分かってもらえましたか?
魔力と言う枷ではない。我々も我々の世界も魔力そのもので成り立っているのだ!
魔王が復活すれば凄惨な世界となるでしょう!
だが、それでも!その凄惨な世界でしかこの世界は成り立っていかないのだ!
人は!そんな世界でも生きていくしかないのだ!そして生きて行けるのだ!」
ミランドラ枢機卿の言葉と共に、玉座の間の床全体に巨大な魔方陣が浮かび上がる。
熱を持たない青き炎によって作られた魔法陣。
カイザーを贄とし、魔王を復活させる為の!
その出番を待つかのように因果斬刃・トリンシックが天上に浮く。

「もとより、素直に死んでもらえるなどとは思っていない。
手を汚し、罪を重ねる覚悟も既に済んでいる。
全人類の為に!全世界の為に!お前を討つ!!」
アルラックの全身から迸るは聖なる闘気!
彼もまた、カイザーと同じく聖闘気を操り、人類の為に戦う聖騎士なのだ。

世界の歴史の分岐を決める戦いが今、始まった!

589 :名無しになりきれ:2007/09/10(月) 02:20:50 O
はい、いい加減にしようね


590 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/09/10(月) 12:47:40 0
>>587
「あうっ!」
クダンに殴り飛ばされ、ブルーは床にしたたかに頭を打ち付けた。

>「ブルー、あんたは本当は分かっているはずだ!
>その身に取り込んだ【魔】はいくつだい?100か?1000かえ?
>あんたの身体はもはや人より魔に近い!だからこそ!私と同じように身を持って知っているはずだ!」

ブルーはふらつきつつ、ゆっくりと立ち上がった。
ほどいた青髪は無残に乱れ、頭を打った時の出血を纏って紅く染まりかけている。
「……驚きました。青系統の魔法体系に群蒼よりさらに先があったのですね。力でなく魔物そのものを我が物とするとは」
ブルーは人の形を無くしたクダンを見上げ、言う。
「魔物の力に限定すれば、565。仰る通り、わたくしも貴女同様魔を取り込みすぎました。
 最早、人ではなく魔に近い存在かもしれません。しかし、それでも」

ブルーは微笑んだ。

「それでも、わたくしも貴女も人間です。
 魔を捨てることが例え命を捨てることに直結しようとも、それが何だと言うのです。
 本当に失ってはいけないものは、力でも命でもありません」

ブルーは両腕を広げた。
「わたくしに人の強さを教えてくれたのは、他ならぬ貴女達です。
 ですから、今度はわたくしが教えて差し上げましょう。人の人たる強さを。
 わたくしは貴女の全てを受け入れます。貴女が、自ら気付くべきことに気付いてくれるまで。
 さあ、わたくしを。魔力を使わない只の人間を、その魔の力で殺して御覧なさい!」

この場でクダンを、引いては魔を求める人の意思を力で捻じ伏せても意味がない。
人が人の強さに気付けないものならば、人の未来に先は無い。
ならばこの身を持って知らしめよう。人の人たる強さは、魔なる力を凌駕できることを。
それは、この旅で様々な事を教えてくれた全ての人々に対する、ブルーのたった一つの恩返しだった。

591 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/09/10(月) 21:52:23 0
>「もとより、素直に死んでもらえるなどとは思っていない。
>手を汚し、罪を重ねる覚悟も既に済んでいる。
>全人類の為に!全世界の為に!お前を討つ!!」

「名前を知らないようだから言っておく。
 貴様が俺に発射した鉛の塊は弾丸。
 そして、貴様がカガクの代物とか言っているのは銃。
 発射された後の弾丸は直線的な動きしかできないため、
 撃たれる前に銃口の角度を見切ればさして問題は無い。」
眉ひとつ動かす事も無く、自分の頬に軽く触れる。

「魔王を倒した聖騎士カイザーの仲間には、銃を扱う者がいた。
 そいつの師匠は異世界を行き来する事が可能な存在だった。
 …今考えてみれば、その男は邪騎士が元いた世界にも言った事があるのかもな。」
銃弾が掠めた部分は焼け、そこに瘡蓋が覆っていた。
「ま、そいつがどうしたかなんて今更どうでもいい。今となっては確かめる術は無い。」
頬から手を離す。
「ただ…これは、俺が魔王を倒そうと冒険をしたから知った事。
 今でも多くを知っているわけじゃないが、
 冒険をしなければ、今以上に分からない事だらけだったな。」

立ち塞がるアルラックを見る。
「お前達は何も分かっていない。
 魔王はどうしてこの世界を求め、6つの精霊を求めたのか。
 全ての魔力の根源が魔王ならば、どうして幹から別れた小枝の俺が魔王を倒せたのか。
 闇しか扱えない魔王が、何故全ての根源になっているのか。
 そして、遅すぎるお前達の行動。
 何となく、掴めて――――――」

> さあ、わたくしを。魔力を使わない只の人間を、その魔の力で殺して御覧なさい!」
「何を…―――ッ!下がれブルー!」
今まで、自分に集中しすぎて気付かなかった。
もはやブルーの体力は空に近いのだ。


それを悟り、瞬時にカイザーは仲間の元へと一歩を踏み出した―――

592 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/09/11(火) 01:15:21 0
>>591
「来ないで!!」
ブルーは手を突き出して制止した。
「これは私の戦いだよ。勝ち負けや生き死にの問題じゃないの。そういう戦い、貴方にもあるでしょう?」

最終戦に向け、準備してきたものはいくつもある。
仕込んだネタによって莫大な破壊力を手に入れた人海獣リヴァイアサンは、
神話の如き力を持つと思われていた邪騎士が相手でないのならば、
ブルーアースを併用せずともほとんど全ての敵を喰らい尽くせるはずだ。
更にブルーアースの力を加えれば、リスクは巨大になるが倒せない敵など考えられない。
たとえリヴァイアサンの術を使わなかったとしても、使用していたブルーボールを解除すれば魔力が大幅に戻るため、
強力なクダンとでも戦い方次第で渡り合うことはできただろう。
またこの城に到着するまでの一日で多少の魔力は回復しているので、ブルーボールを解除せずとも、
カウンターで無理やりオーバースキルを発動して相打ちも狙える。
ブルーアースの単独使用でもいい。カイザーに前衛を任せて後ろに下がってもいい。
戦う手段は幾らでも存在する。

しかし、それでは駄目なのだ。

ブルーはカイザーに顔を向け、そして微笑んだ。
「……でも、心配してくれてありがとう。私は大丈夫、魔の力なんかで殺されやしない。
 だから、貴方は貴方の戦いを頑張って。死んだら承知しないからね」

593 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/09/12(水) 23:51:17 0
「ならば魔王討伐を止めるべきだった!選択は既になされたというのに!」

その場に崩れ落ちてもなお全身の力は湧き出し続けていた。
痛みは彼方に追いやられ、ただ一つ、眼前の敵を打ち倒すことだけの為に五体は存在した。
怒りである。ミランドラたちの行動に対する怒りが麻酔の如く痛みを麻痺させているのだ。
彼らが世界の代弁者であり裁判官であり最強の聖者だというのなら
リプトは自分のことを、死者の代理人であり被告人であり最悪の愚者である事を覚悟した。

「ミランドラ枢機卿。卿が全人類の命を引き合いに出すのなら、私は死を持ち出しましょう。
 全てを卓上から取り払い、ゼロからスタートするというのなら、私は最後まで抵抗しましょう。
 私は貴方を認めない。」

唾を吐き捨てると、それに赤黒い血が混ざっていた。どうやら口を切ったようだ。
それは、これからもっと血を流すことになる未来を想像させる。
だからどうした、と口にして、息を吸い込み、弓を構えた。
全身の骨と肉が軋み、悲鳴を上げるが、それでも何一つ軸がぶれる事はない。

弓が、砂塵の剣が、『刻印』の影響を受けて変質を始めた。相手を倒す意思に呼応するかのように変化した。
殺意の具現化。敵意の顕現化。人を離れて魔に堕ちゆきて、なおその心と技は人の為に。

「我が一族の望みは輪廻を絶つこと。故に世界の敵となり、ここで倒れようとも一片の悔いも無し」

龍の言語と魂、そして無数の怨念が書き込まれた『刻印』を開放し、その瞳は『龍』の瞳となる。
いずれは全てが龍に飲み込まれ変質してしまうであろう、技ならぬ、業。

「往くぞ、聖者ミランドラ。このリプト、今より『繰り返される世界』を滅ぼす、世界の敵となる」

594 :名無しになりきれ:2007/09/13(木) 19:17:54 O
http://zip.2chan.net/11/src/1189520829553.jpg

595 :名無しになりきれ:2007/09/13(木) 21:14:40 0
↑のURLは男性器を集合させた画像。もちろんグロ。
何を考えてこういう画像を貼るのか理解できない。
アク禁にできんものかね

596 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/09/14(金) 01:26:05 0
【アルラック】
「くははは!お前、この期に及んでまだ自分の力で魔王を倒したと思っているのか?
倒させてもらったんだよ!時代の節目と言う力になぁ!」
片手に聖剣、片手に銃を持つアルラックは狂気を含んだ笑い声を上げながらカイザーとの間合いを詰めていく。
無防備に歩いているようでいてその実注意を怠る事はない。
「ご高説ありがとうよ!今この場で見切って見せろおお!」
銃口の角度を見切れば躱す事もできるだろう。
だがそれはあくまで銃口に集中していればこそ。
カイザーがブルーに気を取られ一歩を踏み出したその時を逃しはしない。
魂も意思も関係ない。
ただの鉄の塊。殺戮の兵器がカイザーに向かい連続して火を噴いた。その弾の尽きるまで!

全弾撃ち尽くすとアルラックは何の未練もなく銃を投げ捨て、聖剣を振りかぶりカイザーに切りかかる。
異なる法則で支配される銃は恐るべき威力を持つが、アルラックも『今の時代』の人間。
やはりその力を最大限に発するのは聖剣と聖闘気による攻撃なのだ。
聖なる光を纏いながら白刃がカイザーに迫る。

【クダン】
打ちのめされ血を流しても尚ブルーは戦おうとしない。
ただ穏やかに手を広げ説得を続ける。
止めに入ろうとするカイザーを制する凛とした言葉。
その姿にクダンは狼狽していた。

「魔力が強ければ強いほど、魔力の枯渇がもたらす結果をより強くわかるはずなのだ。
魔法が使えなくなる程度では終わらぬことを!」
クダンの左腕が巨大化し、異形となっていく。
この手を振るいさえすればブルーの身体は砕ける・・・はずなのだ。
だがまるでそうなる気がしない。

血と泥にまみれ、美しかった青で統一された姿は見る影もない。
なのにクダンの目にはブルーがまるで別種の生き物のように映っていた。
自分と同じ魔を取り込んだものにも拘らず、まるでアルラックやミランドラのような・・・

「なぜ!なぜ分からないの!!」
巨大な異形の腕を振り下ろし、ブルーを握りつぶそうとするが、その手に衝撃が走る。
アルラックの撃った銃弾の内のいくつかがクダンの肉を抉り弾き飛ばしたのだ。
銃はその反動もあり、決して命中率の良いものではない。
カイザーに撃った弾丸のいくつかがブルーにも向かっていたのだ。
図らずもクダンはブルーの盾となったのだ。

肉が抉れたが、巨大化した腕から見ればそれほどたいした傷ではない。
どす黒い血を流しながらブルーを握り締める。

【ミランドラ】
>「ならば魔王討伐を止めるべきだった!選択は既になされたというのに!」
「だからこそ!今ここで正そうというのが分からぬのか!」
魔王を殺す事によって世界が滅ぶことが、時代が変わることを知ったのはそれほど前ではない。
討ち取った邪騎士の口から語られたのだ。
人類の取れる選択肢は既に残されていない時点で。
だからこそミランドラは決断したのだ。
神への信仰を捨ててまで!

「来るが良い!世界の命運を背負う者の力を思い知れ!」
龍の眼となったリプトから発せられる殺意に一歩も引くことなく立ちはだかる。
迸る聖なる気が収束していく。
「天盾!」
収束した聖なる気は巨大な光の盾となりリプトの四方に現れる。
それはまるで迫り来る壁。
攻防一体の圧殺攻撃がリプトに迫る。


597 :ブルー ◆hm8TwuXdsQ :2007/09/14(金) 14:37:32 0
>>596
>「魔力が強ければ強いほど、魔力の枯渇がもたらす結果をより強くわかるはずなのだ。
>魔法が使えなくなる程度では終わらぬことを!」
>「なぜ!なぜ分からないの!!」

「くうう……っ」
巨大な腕に締め上げられ、呻くブルー。
青系統に生きる魔術師は、漏れなく敵の技を我が身で受け続けて生きてきた経緯を持つため、
自然として非常に高い耐久力を持っている。
しかし、それでも生身は生身。クダンの剛力の前では長くは持たないだろう。

「…分からないのは、貴女だよ……!」
締められながらも、ブルーは言う。
「どんな結果…が、待…っていようと、っく、人間は……それに立ち向かえる強さを持ってる…!
 貴女だって…こ、こんな選択肢、選びたいわけじゃなかった……た、でしょう?
 正義の意志で魔王を倒し…ぅあ、せ、世界を解放し…てくれた、勇者を殺して魔王を再び甦らせ……ようなんて。
 ここで貴女達を倒したとしても…ぅああ!だ、第二第三の、第百第千の貴女達が現れ、勇者の命を…狙い続けるでしょう。
 魔なる…力を失い、ぅぐ……じょ、徐々に崩壊してい…く、く、世界の中で勇者を殺そう…そうと追い続ける人間達。
 っぁ、あ、貴女達が…もし勇者を倒しおおせたとしても、そ、その先に待つのは……魔王の支配する暗黒の世界…。
 …そ、そんな悲しい選択肢を、み、未来を、私は、貴女達に選ばせはしない!!!」

全身に思い切り力を込め、ブルーは吼えた。

「魔なる力を失っても勇者とともに新たな力を模索し、魔王の力に頼ることなく力強く生きていく未来。
 それが貴女達が本当の本当に選びたい未来でしょう!?そのために血反吐を吐いて困難に抗うことを恐れないで!!
 貴女達は、強い意志さえあれば思えばどんな未来だって掴み取れるんだぁぁぁぁぁっ!!!!」
 
力を吐き尽くし、ブルーの体から徐々に力が抜けていく。
抗う力を失い増していく激痛の中、それでもブルーは最後に微笑んで見せた。
「…くは、あ、ぁあ、私は決して、せ、世界を、…貴女達を諦めない。い……いつだって、貴女達の、味方になってみせる。
 だから、私の言葉を、信じて。……人間は耐えられる。変われる。
 ま、魔なる力、の、ない、世界に耐えて、あ、新しい世界を、きっと、…作り出せ………る」

そこまで言って、ブルーの全身から力が抜けた。

598 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/09/14(金) 21:07:48 0
>592
>「……でも、心配してくれてありがとう。私は大丈夫、魔の力なんかで殺されやしない。
> だから、貴方は貴方の戦いを頑張って。死んだら承知しないからね」

カイザーの歩みは、一歩で終わった。
「俺は死なないさ…決してな。」
意思を込めたブルーの言葉。
それを信じカイザーは再び敵に目を向けた。

>596
>「くははは!お前、この期に及んでまだ自分の力で魔王を倒したと思っているのか?
>倒させてもらったんだよ!時代の節目と言う力になぁ!」

「…勝手に俺の力を意味の分からん力に変えるな。」

>「ご高説ありがとうよ!今この場で見切って見せろおお!」
>ただの鉄の塊。殺戮の兵器がカイザーに向かい連続して火を噴いた。その弾の尽きるまで!

アルラックの銃の扱いは初心者としか思えない。
狙いも何もあったものじゃない。


だが、


乱射された内の、たった一発の弾丸。


「――――ッ!!」


それが、カイザーの左胸目掛け、真っ直ぐに飛んだ。
凄まじい衝撃が襲いかかり、カイザーの身体が宙を浮く。
そして、そのまま地面に倒れた。

>全弾撃ち尽くすとアルラックは何の未練もなく銃を投げ捨て、聖剣を振りかぶりカイザーに切りかかる。

その瞬間、アルラックの振り上げた右腕に向けて何かが飛んできた。
『何か』とは、速すぎて目視できないため、そう名付けている。

今の彼らが目視できないもの―――考えられるものは、弾丸しかない。
乱射した一発の銃が壁に当たり、それが跳ね返った。
銃を扱う者なら誰でも恐れる、跳弾がアルラックへ襲い掛かったのだ。

599 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/09/16(日) 02:11:09 0
>>596

>「天盾!」
>収束した聖なる気は巨大な光の盾となりリプトの四方に現れる。

「わざわざ矢では骨の折れる攻撃――ならば!」
その壁に躊躇うことなく砂塵の剣を握り締めて、薙ぎ払う。
技術も何もあったものではなく、単なる力任せの対抗策。
だが無理が通れば道理が引っ込むのが世の常であり、ここでもその理屈は存分に作用した。
壁は消えずとも勢いも威力も殺がれ、じりじりとせまるのみ。
そのまま地面ごと薙ぎ払った砂塵の剣の開放を止めて、削れた盾の1点を矢で穿った。

「散れ!」

物事には核となる点が一つはあり、そこを崩せば後は自らの勢いで崩壊する。
このエネルギーの塊のような盾も例外ではなく、霧のように散ると、後には風だけが残る。

「今度はこちらからだ。『飛雷(ヒライ)』・『飛燕(ヒエン)』!」

矢を2本、素早く放つ。『飛雷』は魔力で予測できぬジグザグとした軌道であり、
『飛燕』は空を飛ぶ燕の如く、滑るような、そして回りこむような軌道である。
これは術というよりは一つの技術に近い。矢の羽に魔力を送り込み、相手に当てるのだ。

「(この程度で倒れるとは思わないが――どうだ?)」

次の1手はミランドラの行動一つで変化させる。
予測不能な出来事が起こらない限り、リプトは思い描いた通りに事を運ぶつもりである。
つまり、次で矢を当てるということだ。

600 :名無しになりきれ:2007/09/16(日) 02:53:17 O
>>599
ヴィラルといいお前といいグレンラガンに影響されすぎ
グレンラガンなりきりスレでも作ってろ

601 :名無しになりきれ:2007/09/16(日) 02:59:36 O
>>599
後デモンベインと瀬戸の花嫁もかな?

602 :名無しになりきれ:2007/09/17(月) 12:37:30 O
まあ落ち着こうよ

http://up2.viploader.net/upphp/src/vlphp069198.jpg

603 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/09/17(月) 22:52:04 0
銃弾を受け宙を舞うカイザーに迫るアルラックは勝利を確信していた。
これで死んだとは思わない。
いや、死んでもらっては困るのだ。
殺すのはあくまで因果斬刃・トリンシックでなくてはならないのだから。

銃は強力だが、鉄の鎧を貫くほどの威力はない。
だからこそ、ここで渾身の一撃で反撃できない程度にダメージを与える。
地に落ちるカイザーにそれを行うのは至極簡単なことだ。
が・・・
右腕に強い衝撃が走り、血煙がまう。
振り下ろす寸前だったが、腕は弾かれ剣を落としてしまった。

「な・・・何をした!?」
聖闘気を纏うアルラックである。
矢や飛礫に被弾しようとも、聖闘気の障壁が防いでくれる。
だが、違う物理法則によって成り立つ弾丸の前では余りにも無力、無防備だったのだ。
鉛の玉はアルラックの右腕の肉を抉り留まっている。
跳弾と言う現象自体知らないため、カイザーがどのように弾丸を跳ね返しのかと驚愕の表情を浮かべる。

だがアルラックとて邪騎士との戦いに生き延びた聖騎士。
自分が弾丸を受けたのだということは理解できている。
そして対処の方法も。
治癒魔法で傷を癒しても、体内に世界法則の違う鉛玉を入れていてはいつまでもダメージが残る。
故に、倒れているカイザーから距離をとり、ダガーで傷口を抉る。
弾さえとってしまえば自分で治癒魔法をかけてもミランドラに治してもらってもいい。
全人類、全世界の命運をかけた一戦。
焦って危険な綱渡りをすることはないのだ。


最後まで無抵抗に、搾り出すように言葉を吐いて気絶したブルー。
力の抜けたその身体を握りながらクダンは悲しい目をした。
ここであと少し力を加えればブルーは死ぬ。
だが・・・クダンは握りつぶしはしなかった。
ブルーを体内に取り込み、身体を翻す。


天盾を破ったリプトに少々驚きの表情を浮かべるミランドラ。
殺すつもりはなかったが、かといって破られるとは思っていなかったからだ。
その返礼に繰り出される二本の矢。
一本は軌道を読ませぬジグザグと進み、もう一本は滑るように回り込む。
「・・・どのような軌道を描こうとも到達点はただ一つ!聖天障壁!」
複雑な印を結ぶと、光がミランドラに収束していく。

読めぬ軌道の矢を迎撃するのは至難の業。
だが、最終的に到達する場所は自分なのだ。
ならばギリギリまで引き寄せて受けてやればいい。
光の網のような障壁がミランドラを囲い、リプトの矢を絡めとる。

矢を防いだミランドラはリプトに攻撃を仕掛けず、アルラックに癒しの術をかける。
抉り出し弾を摘出したアルラックの腕が見る見る間に塞がっていった。
だがリプトがノーマークになったわけではない。
リプトの頭上からはクダンが迫る!
今クダンの身体は胴体にブルーを抱えるように肉に包み、顔だけが出ている状態である。
そして左腕はブルーを捕らえた豪腕から龍の頭へと変化している。

背後頭上から、クダンの左腕に生えた龍の口から無数の雷が浴びせかけられた。

604 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/09/19(水) 22:00:22 0
>背後頭上から、クダンの左腕に生えた龍の口から無数の雷が浴びせかけられた。

だが、その雷はリプトへ到達する事は無かった。
無数の雷は、リプトの頭上を逸れ、全てが一か所へ飛んで行く。
一か所へ集まった直後、雷は誰もいない場所の空中で激しい炸裂音と明かるさを撒き散らし、消滅した。

雷が消滅した直後、その空中から一本の剣が床に落ちた。
それは聖なる剣。
カイザーの持つ、聖剣である。

「リプト。あんな攻撃は気にするな、お前は攻撃に専念すればいい。」
銃弾の衝撃から立ち上がったカイザーは言った。

鎧の左胸部分には銃弾を受けた場所を中心点として亀裂が走っているが、カイザーの身体には届いていない。
だが、銃撃の衝撃は凄まじく、立ち上がった直後では本調子に戻れない。
だから、カイザーはリプトのフォローへ回った。
聖剣を投げつけ、避雷針として使用したのだ。

605 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/09/19(水) 23:09:49 0
「遠慮なく」

息を吸い込み、避雷針となった剣とは逆の方向へ跳躍。クダンの攻撃を避け攻勢に転じる。
ミランドラとの1体1では生じないであろう隙。それを全て費やして、その術を用いた。
腰を落とし地面を踏みしめ、精神を集中して余計な動きで魔力を散らさぬように収束。
全身の魔力の流れを腕から弓へ、弓から矢へ向かうようにして、引き絞り――放つ。
その矢は弧を描くことは無く、文字通り『真っ直ぐに』飛んでいく。

●空穿(ク・セ)
攻撃手段にしてエンチャント。溜め込んだ魔力による強力な保護で相手を打ち据える退魔術の一つ。
あらゆる影響を無視して対象まで武器を到達させるという理念で構築されたものである。
しかし近接戦闘では『詠唱(溜め)』に時間がかかり、遠距離では相手に逃げられてしまうという弱点を持つ。
また通常は技の代償として一時的とはいえ魔力が枯渇してしまうため、本来は奇襲にしか使えない。

「破ッ!」

あの障壁を敗れるほどの威力があるかどうかを判別できなかったが、絶対的な物ではないと確信していた。
現に砂塵の剣で薙げば破壊できたのだから矢で貫けぬ道理は存在しない。ならば先の二撃に足りぬのは?
力である。力が足りぬ故に及ばなかったという単純な理屈である。その理屈に沿った、攻撃であった。


そのまま切り返し、降りてきたというよりも降って来たクダンと対峙する。
クダンの腕に現れた龍は雷を吐いた。ならば雷龍、あるいはその眷属を彼女は倒した事が推測できた。

『哀レナリ雷ノ龍。弱肉強食ガ掟ナレド、死ス者ヲ弄ブハ愚弄!
 我等ガ同胞(ハラカラ)ニ安息ヲ、アノ者ニ死ヲ!』

口をついて出るのは、独り言ではなく、哀れみと恨み言であった。それを言わせたのは刻印であろうか。
例えそうだとして、そんなこと確かめる者がどこにいるというのだろう?
殺意に満ちた『人』と『そうでないもの』の狭間に立つような獣を前にして。

クダンへ恐るべき速さで飛び掛り、龍の口の中へ砂塵の剣の柄を突っ込む。
そして牙が肉に食い込んでくるが痛みなど意にも介さず、全力で剣の力を解放した。
柄の砂は魔力で刀身を形成しようとするが、勢いで魔力はそのまま前方へ放射される。

「削リ殺シテクレル!」

魔法的な破壊と、砂による物理的な破壊により生じる損害はいかほどのものであろう。
少なくとも、引きちぎれた龍の首がリプトの手にあることだけは確かであった。

606 :名無しになりきれ:2007/09/20(木) 00:45:23 O
●空穿(ク・セ)
攻撃手段にしてエンチャント。溜め込んだ魔力による強力な保護で相手を打ち据える退魔術の一つ。
あらゆる影響を無視して対象まで武器を到達させるという理念で構築されたものである。
しかし近接戦闘では『詠唱(溜め)』に時間がかかり、遠距離では相手に逃げられてしまうという弱点を持つ。
また通常は技の代償として一時的とはいえ魔力が枯渇してしまうため、本来は奇襲にしか使えない。

一時的とはいえ魔力が枯渇してしまう

一時的とはいえ魔力が枯渇してしまう










枯渇してNeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!!!!!

607 :名無しになりきれ:2007/09/20(木) 03:22:28 O
>>606
詠唱に時間がかかる→一瞬で完了
魔力が一時的に枯渇する→一瞬で元通り


このスレが過疎なのも仕方ないわな

608 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/09/20(木) 23:52:06 0
『不遜ニシテ傲慢ナリ!我ハコノ者ニ破レコノ者ノ血肉トナッテ闘ウ道ヲ選ンダノダ!』
迫るリプトの返される言葉はクダンの声ではなかった。
そう、クダンの左腕に取り込まれた雷龍の声。
飛び掛ってくるリプトを大きな顎で迎え、牙を食い込ませる。
砂塵の剣から溢れる魔力と砂の粒子を押し出すように雷が吐き出された。
が・・・その雷は余りにも弱々しく、砂塵の剣の力の前にかき消されていく。

ブルーより数段魔に近いクダン。
魔力の消失の影響はこの場の誰よりも強く現れているのだ。
溜めた攻撃ならともかく、とっさの行動では攻撃力・防御力共に大きく下がっているのだ。

そしてクダンの左腕、雷龍を引き裂いていった。
「・・・クッ!・・・いかん!」
荒れ狂う砂と魔力は雷龍だけでなく、クダン本体にもその猛威を及ぼそうとしている。
それは身体に取り込まれているブルーにも及ぶ事と同義なのだ。
雷龍はクダンから分離し、引き裂かれながらも最後の力を振り絞る。
顎を強く噛み締め、リプトの動きを封じるのだ。
左腕を失ったが間一髪のところで本体への被害を免れたクダンは、既に次の変形を終えていた。
胴体部分全体を使い、巨大な蛙の顔を出現させていた。
巨大な蛙の顔は大きく口を開き、リプトに向かって球体状の粘液を吐き出した。

固体とは違い、弾く事はできない。
液体とは違い、掻き分ける事もできない。
衝撃波も粘体により突き抜けさせるので散らすことも出来ない。
直接の殺傷力はないが、身を封じるという点においてはこれ以上ない拘束具が雷龍のため身動きできないリプトを包み込んだ。


空穿により一直線に飛来する矢は障壁に捕らえられるが勢いは死んではいない。
あらゆる影響を無視して対象まで到達させる力と、あらゆるものを対象から遮断する力。
その力比べが続く。
ミランドラならなそこで更なる一手を持って防ぐ事も出来ただろう。
だが・・・
ミランドラはアルラックを治療した後、引き続きアルラックに祝福を与える事に専念していた。
ブルーは捕らえ、リプトはクダンの雷に晒される・・・はずだったのだから。
手負いのカイザーが聖剣を手放してまでリプトを救うとは想定外だったのだ。

鬩ぎあう力の中、空間に亀裂が入る。
拮抗していた戦いも終焉を迎えたのだ。
ついに聖天障壁を突き破った矢はミランドラに向け進む。
その刹那、ミランドラはアルラックへの祝福を終え、矢への防御に回る。
まさに奇跡のタイミングで矢を真剣白羽取りすることに成功したのだ。
「ぬおおおおおおお!!!」
ミランドラの咆哮が響き、聖なる力で守られた両手と空穿の力で進む矢の激突。
それは大きな衝撃を産み、ミランドラを吹き飛ばしたのだった。

突き刺さる事は防がれたが、その鬩ぎあう力の奔流は凄まじく、ミランドラは石畳の上を転がる事になる。
転がり、壁に叩きつけられようか苦とまったミランドラは血に塗れていたが目は死んではいない。
「こ、この程度のことでぇ!人類を!世界を!座して滅ぼさせるわけにはいかんのだぁ!!」


「その通り!カイザーよ!虫の息くらいは残る事を願うぞっ!!」
ミランドラの叫びに応えるように吠えるのはアルラック。
自らの聖闘気をミランドラの祝福により何倍にも増幅させ、万丈の炎となっている。
そしてカイザーは常人場慣れした動体視力により、見てしまうことになるだろう。
視界一杯に広がり、迫り来るアルラックの姿を。
信じられぬほどの巨大な聖闘気の塊となって飛来するアルラックの姿を!


*シンプルイズパワーと言う言葉がお似合いのアルラックの技。
単純に体当たりですが、聖闘気の質・量、スピード、パワー、どれをとっても超絶の域に達した体当たりです。

609 :名無しになりきれ:2007/09/21(金) 01:38:21 O
>>608
最初から体当たりすれば良かったんじゃねwww

610 :名無しになりきれ:2007/09/21(金) 12:13:32 0
シンプルイズパワー

訳)単純は力です

611 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/09/22(土) 11:41:52 0
>608
>「その通り!カイザーよ!虫の息くらいは残る事を願うぞっ!!」
>視界一杯に広がり、迫り来るアルラックの姿を。
>信じられぬほどの巨大な聖闘気の塊となって飛来するアルラックの姿を!

あの攻撃をまともに喰らえば、カイザーとて無事では済まない。
カイザーは直進的な攻撃を横に避けようとする。

(―――ッ!まだ足が動かないか!)
先程の銃のダメージはまだ回復しておらず、足に充分な力が行き渡る事は無かった。
相手の攻撃を避ける。という選択肢は無くなった。
それを察したカイザーは、咄嗟に両手と身体の前面に聖闘気を展開した。

「はあッ!」
すぐさま両手に集まった聖闘気を1メートル程前面の床に叩きつけた。
床に直撃した聖闘気は凄まじい光と衝撃を発し、カイザーは防御の体制に入る。

その光や衝撃でアルラックの攻撃を止める事は出来ないだろう。
しかし、強い光はアルラックの視界を隠し、どの程度か分からないが威力を少なからず弱める事は出来る。
衝撃はアルラックに影響を及ぼす事もそうだが、カイザーの身体を後方へ飛ばす。

直後、アルラックの攻撃がカイザーに到達する。
元々、後方へ飛んでいたカイザーだったが、それだけで攻撃の威力を吸収する事は出来ない。
更に後方へと強く弾き飛ばされる。

そして、カイザーの身体は壁に直撃する。
…だが、そこで止まる事は無かった。
カイザーの身体は壁を突き破り、上空へと放り出されてしまったのだ。

612 :リプト ◆QT6Tqb1twY :2007/09/22(土) 15:06:32 0
「小賢しい…焼け!」

自身の魔力を源として魔法の炎を発生させて吹き飛ばす。
勢いで自分自身も焼いてしまうが、それは痛覚への誤魔化しでカバーする。

クダンとブルーも気がかりだが、それよりも問題はカイザーの方であった。
アルラックは猛烈な勢いでカイザーへ突進する、まさに捨て身の攻撃。
カイザーは外へ放り出されたが、それは絶好の機会でもあった。

雷龍をぶらさげたままアルラックまで駆け寄り、背後から襲いかかる。
普段は枯渇する魔力も、刻印の開放により尽きずに済んでいる。
再度の空穿による徒手空拳。これにより流石に魔力が枯渇する。

「代償と効果が見合わない技ですが、これ以上使うと簡単には戻れなくなりますので…失礼」

その1回。それで十分だった。それさえ当たれば痛み分けに終わることができる。
それでアルラックを戦闘不能、あるいは葬ることが出来るのだ。


613 :名無しになりきれ:2007/09/22(土) 16:18:36 O
もうな、技に制限つけるなよ
俺様Tueeeeeeee!プラス見苦しい


614 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/09/22(土) 22:20:04 0
玉座の間全体を眩い光で包むアルラックの聖闘気。
一直線に進む光の攻城槌と化したその攻撃は、カイザーの作り上げた光と衝撃の壁を紙の如く貫いた。
そしてそのままカイザーに直撃。
カイザーを跳ね飛ばし、そのまま十数メートル進みようやく動きを止めた。

その無防備な背中に飛び掛るのはリプト!
クダンの粘液を吹き飛ばした炎に水らも焼かれながらも、乾坤一擲の一撃を加えようとする。
ミランドラの障壁すらも貫いた空穿の徒手空拳。
極限の集中は時間の流れすら間延びさせるものだ。
リプトの目にはまるでスローモーションのようにゆっくりとアルラックの背中に向かっているように感じられただろう。

だが、それは錯覚などではなく、実際に到達するまで時間がかかっていると自覚できるまで然程時間はかからないだろう。
いつまでたっても到達しないアルラックの背中。
それどころか、徐々に遠のいているのだ。
「・・・聖棺!」
遠くからミランドラの声が聞こえた時、リプトの周りは何もない白い空間と化した。
玉座の間も、アルラックの無防備な背中も見えている。
手を伸ばせば届きそうな距離に。
だが、いくら手を伸ばそうとも届かず、天地も壁も見えぬ白い空間に閉じ込められていた。

直後、玉座の間に吹き荒れる聖闘気の嵐。
アルラック自身、当代最高峰の使い手である。
その最高峰の使い手の聖闘気を何倍もに増幅させていたのだ。
もはや人の器で扱える質・量ではなく、その反動も押して測るべし。
カイザーを殺さぬよう活かさぬ様に調整する事はアルラック自身にも大きな負担を強いる。
肉体が内から破られるほどの負担が。
また、増幅された聖闘気を見に戻す事も出来ず、ただ放出するしかないのだ。

「愚か者め。あのまま行けばこの奔流で身は砕かれていたのだぞ。
気力でごまかそうが傷は傷。事が終わるまでそこで癒しているがいい。」
血に濡れたミランドラがリプトに声をかける。
が、それは一方的なもので、リプトの方からは一切の干渉は出来ないでいた。

ミランドラは空間の相位をずらし、リプトを別の空間に閉じ込めたのだ。
本来は傷ついた味方を隔離する為の術。
この空間内では徐々にではあるが回復魔法がかけられる。
リプトの空穿は強制的に解除され、身を焼く炎も消えている。
傷と魔力が徐々にだが回復していく。
「最初から予定されていた通りなのだ。殺すのはカイザー一人でいい。
そして手を汚すのは我ら四人でいい。
魔を狩る猟師よ。輪廻を断つものよ。怨んでもいい。だからそこで見ておれ。」
何もない空間にミランドラの声だけが響く。

615 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/09/22(土) 22:20:29 0
一方、カイザーは弾き飛ばされ壁を突き破り、上空へと飛ばされていた。
だが、魔術師ギルドの長フレイエが張った結界に抜かりはない。
上空で不可視の壁に阻まれ、元の玉座の間へと戻される事になる。

玉座の間に再び現れ横たわるカイザーを前に、アルラックが歩み寄る。
手には因果斬刃・トリンシックが握られている。
それに並ぶミランドラ。
両者共に血に塗れ肩で息をしているが、ここに至りては何の問題もない。
後は突き刺すだけで世界が救われるのだから・・・。

「・・・待って・・・くれぬか・・・。」
振りかぶるアルラックを制するのは、クダンだった。
震える声で、搾り出すように・・・
「クダン・・・言いたいことは分かる・・・!だがそれを乗り越え我ら四人はここにいるはずだぞ。」
「そうだ・・・確かにそうだ。しかし・・・!」
言葉に出さなくともお互い通じ合っていた。

ブルーの血の叫び、クダンだけでなく、アルラックも、ミランドラも、その心は揺さぶられていたのだから。
真実を知ったその時からどれほど苦悩しただろうか?
「クダンよ。お前、頬にひびが入っているぞ?」
アルラックの指摘どおり、クダンの頬に皹が入っている。
魔力枯渇の影響は既にクダンの体を崩壊させるほどのものだった。
行き着く先はムエルトガラと同様、砂となって崩れ落ちるのみ。
だがそれは魔の身体を持つクダンだけではなく、人類すらも行き付く先の姿なのだ。

「例え子に恨まれようとも・・・これから生まれてくる孫達の為、我々は世界を守らねばならぬのだ!
さあ、どけ。」
アルラックとカイザーの間に立つクダンにミランドラの言葉が突き刺さる。
じりじりとにじみ寄るアルラックの無言の圧力にクダンは押され、道を譲るしかなかった。


『・・・ブルー・・・ブルー・・・我がハラカラ・・・
世界の終わりを告げる旭を望むか・・・?
その旭に向かって生きるのか?血を吐きつつ繰り返し繰り返しその旭を越えて行くのか・・・!』
クダンの身体に取り込まれたブルーの頭に声が響く。
そして濃厚な魔力が注ぎ込まれていくのだった。
クダンの顔の皹は魔力枯渇の影響が現れただけのものではなかった。
その身に蓄えし魔力をブルーに流し込んでいるが為のものだったのだ。

616 :名無しになりきれ:2007/09/24(月) 05:18:08 O
連続投稿ワロス

617 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/09/24(月) 21:55:18 0
>615
>「例え子に恨まれようとも・・・これから生まれてくる孫達の為、我々は世界を守らねばならぬのだ!
>さあ、どけ。」
>アルラックとカイザーの間に立つクダンにミランドラの言葉が突き刺さる。
>じりじりとにじみ寄るアルラックの無言の圧力にクダンは押され、道を譲るしかなかった。

「このまま貴様の思い通りに行けば、孫はおろか子すら目にする事はできないさ。」
歩み寄るアルラックにそう言葉を掛け、カイザーは立ち上がった。
「と言うより、生きて帰る事が不可能と言うべきだな。」
近くに落ちていた聖剣を拾う。

「俺が死ねば、間違いなく魔王はこの場で復活する。
 その意味…貴様達にだって分かるだろう?」
周りを見渡す。
クダンの様子がおかしい事に気付くが、特に何かをしようとはしない。

「今、俺の身体には精霊が宿っている。
 それは、魔王が死の瞬間まで求めたもの。」

そして、自分の左胸に親指を軽く押しつける。
「この心臓の鼓動が止まれば、精霊達は俺の身体から抜け出すしかない。
 …眼前の魔王に吸収される運命しか無いとしても、な。
 復活した直後とは言え、魔王だ。
 二、三体の精霊が吸収される事があれば、今度こそ人類は力を増した魔王軍に滅ぼされるだろう。」

親指を離す。

「お前達が選ぶ未来に希望は見えない。
 絶望を選ぶというのなら、掛かって来い。無益な戦いを終わらせる。」

618 :名無しになりきれ:2007/09/26(水) 01:36:07 O
クロとトロ、仲良く飾ってみた
http://ime.nu/vip.6to23.com/jpgman/gui/mm.htm

619 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/09/27(木) 23:20:39 0
立ち上がったカイザーに驚きの表情を浮かべるが、アルラックとミランドラに動揺はない。
ブルーはクダンが捕らえ、リプトはミランドラが聖棺に隔離している。
傷ついているがここに至っては既に精神が肉体を凌駕しているのだ。
消耗など問題にならずに戦える。
三対一ならばたとえカイザーが相手といえども負けることはない。
いや、負けることは許されない。

「全ては承知の上だ・・・!」
カイザーが魔王復活の危険性について語るが、それも幾度となく議論しつくしたものだった。
ミランドラはさらに続ける。
「たとえ魔王が復活し、今まで以上の力を持ったとしても・・・!
このまま魔力がなくなり次の時代に移ることを是とし座して滅びを待つわけにはいかんのだ!
人類は負けん!・・・世界は新たなる英雄を生み戦い続け、そしてこの時代を続けていく!!」
「ああ・・そうだ!終わらせようではないか!来たれ!」
ミランドラに続き、アルラックが短く応える。
揺ぎ無い決意を持って手をさし伸ばすと、床に転がっていた聖剣がその手に収まる。

対峙する三人の闘気が膨らみ、その周囲の空間すら曲げようというほどの濃密な空気。
その中、クダンは小さく、小さく、やっと聞こえるほどの声で・・・
「ミランドラ、アルラック・・・私は・・・」
言葉とともに崩壊していくクダンの身体。
ひび割れ、砂と化していく。

「ば、馬鹿な!早すぎる!どうしたというのだ!」
一触即発の中、突然起きる崩壊に気勢がそがれたミランドラが叫ぶ。
クダンの崩壊は止まらず、その身体に取り込まれていたブルーが戒めを解かれた。
身体の傷は癒え、魔力も充実した状態で。
「まさか・・・」
その姿を見てミランドラは全てを理解した。
その魔力を、命をブルーに注ぎ込んでいたことを。





620 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/09/27(木) 23:20:55 0
「そうだ、私はこの子に賭けてみたくなった。
我々では選び得なかった道・・・
滅びの先へ・・・時代を乗り越える決意に・・・
だから・・・」
最も魔力枯渇の影響を身をもって知るクダンの言葉を信じられないでいた。
確かにクダンの口から聞こうとも、それでも信じられないのだ。

しかしアルラックにもミランドラにもどうすることもできない。
「今さらぁ!いまさら退けるかああ!!!」
どうすることもできないからこそ・・・できることをするしかない。
「聖天回廊現出!!」
「至高なる聖なる焉の太刀!!」
ミランドラによって突如として現れる回廊がカイザーとブルーの左右を囲み、逃げる道を断つ。
そしてその回廊いっぱいに広がる巨大な聖闘気の剣が振り下ろされる!

クダンの離反崩壊はミランドラに大きな衝撃を与えていた。
その心理的衝撃は術の維持にも影響する。
回避不能の回廊を現出させたことにより、もうひとつの術「聖棺」への維持が揺らいだのだ。
リプトを幽閉する聖棺が歪み、絶対的な隔離能力を失いつつあった。

##################################

回廊の影響でアルラックの攻撃は回避不能です。
力技で打ち破っちゃってもOK。
聖棺からの脱出が可能になりました。
アルラック、ミランドラに決定リール可です。

621 :柊つかさ:2007/09/28(金) 17:56:37 O
>>620
「あははー♪バルサミコ酢ー」
少女が現われた!

622 :泉こなた:2007/09/28(金) 20:39:33 O
さあ始まるザマス

623 :名無しになりきれ:2007/09/28(金) 23:26:39 O
行くでガンス

624 :名無しになりきれ:2007/09/29(土) 02:33:06 O
フンガー

625 :名無しになりきれ:2007/09/29(土) 11:57:29 0
まともに始めなさいよ!

626 :名無しになりきれ:2007/09/29(土) 15:19:24 0
曖昧3人、そりゃFOってことかい? ちょっ。
まだまだ続く?そりゃ無理ってことない? うん。
頑張っちゃ?やっちゃっちゃ?
そんときゃーっちあんどりりーすよ


飽きた

627 :江戸前留奈:2007/09/30(日) 12:38:17 O
ホッーホッホッホ!
私様のスレにようこそ
何か質問ある?

628 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/09/30(日) 14:23:51 0
>620
>「聖天回廊現出!!」
>「至高なる聖なる焉の太刀!!」
>ミランドラによって突如として現れる回廊がカイザーとブルーの左右を囲み、逃げる道を断つ。
>そしてその回廊いっぱいに広がる巨大な聖闘気の剣が振り下ろされる!

(ブルーはクダンという女の身体から抜け出したばかりで行動できるか分からない。
 ……ならば、俺が動くしかない!)
「ハアアアアアアッ!!」

振り下ろされたアルラックの剣、
いや、剣の形をした聖闘気の塊と言う方が正しいのかもしれない。
だが、それは地面まで振り下ろされる事は無かった。

何故なら、カイザーが両手で掲げている白銀の光を放つ剣に、動きが遮られたからである。
「お前も聖騎士なのに、何が正しいのか分からないのか!?
 偽りと迷いにまみれた聖闘気など、俺には通用しない!
 こんなもの――――消え去ってしまえッ!!!」
カイザーの聖剣から、上空へ向けて光の塊が放たれる。
それはアルラックの巨大な聖闘気を粉々に打ち砕いた。

砕かれた聖闘気が粉雪の様に舞い、光の欠片が辺りを明るく照らす。

その中で、一際大きな輝きを生むものがあった。
カイザーは一直線にアルラックへ向けて駆け出す。

「魔王の復活など、俺が生きている限りさせはしない!
 ブレンテル流、闘気の剣!
      ――――オーラスマッシャー!!」
振り下ろされた剣は、アルラックの聖闘気を打ち破り、その身体に直撃した。

攻撃を受けたアルラックは地面に倒れた。
「一応、死なないように力加減をしたつもりだ。」
倒れたアルラックへ声を掛け、続いてミランドラを見る。

「リプト!ブルー!もうお前達は動けるはずだ!
 あとは、あの枢機卿を倒すだけだ!!」

残るは一人、ミランドラを倒せば、この悲しみに覆われた戦いも終結する

629 :名無しになりきれ:2007/09/30(日) 22:11:59 O
>>628
おいおい、もうこのスレは終わったんだよ?
何やってんの?

630 :名無しになりきれ:2007/10/02(火) 18:26:02 O
魔王ツインあらわる

631 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/10/02(火) 20:33:51 0
その刹那、アルラックは信じられないものを見た。
確かに迷いはあった。
しかし、人類の、世界の、そして時代の継続のためにはそれしかないというのに・・・
自分の聖闘気は砕け、カイザーの聖闘気が迫ってくる。
(・・・なんと・・・美しい・・・)
戦いのさなかにアルラックは戦いを忘れ見入ってしまった。
微塵も迷いの無いカイザーの聖闘気を・・・

アルラックとカイザーブルーを一直線につなぐ回廊はいまやアルラックの退路を塞ぐものになってしまった。
血飛沫を上げて吹き飛ぶアルラック、そして既に形をなくし崩れたクダン。
一方、カイザーとブルーは無事で、聖棺の隔離空間もそれを保つことができずリプトは玉座の間へと現れた。
なぜこうなってしまったのだろうか?
つい先ほどまではとどめを刺し、儀式を完成させるだけとなっていたのに・・・

「ま・・・まだだ!・・・負けるわけには・・・いかんのだ!」
呆然としたミランドラをわれに返したのはアルラックの声だった。
血に塗れ、膝が大きく震えている。
もはや戦える状態ではない。
にも拘らずアルラックは立ち上がろうとしているのだ。
荒い息をつきながら、長い時間をかけて立ち上がった!
その不屈の闘志だけを頼りに!

「人類は・・・俺が・・・!」
『くくくく・・・あっはっはっはっは!』
何かを言いかけたアルラックの言葉に覆いかぶさるように響く笑い声。
それと同時にアルラックの胸から剣の切っ先が生えてきた。
一本、また一本。
『もう必死過ぎで笑える!その上負けてしまうなんてもう限界だ!俺の腹筋を破壊するつもりか?あっはっはっは!』
さも可笑しそうな笑い声と共についにはアルラックの喉からも剣の切っ先が生える。
首に刺した聖剣を横薙ぎにして首を落とすと、アルラックの体は物言わぬ骸となって地に伏せた。
代わりに現れた声の主は、気配も殺気も魔力も感じさせず立っていた。

そう、玉座に串刺しにされていた邪騎士の骸が起き上がり、その身を突き刺していた聖剣をアルラックにつきたてていたのだ。

ミランドラも、クダンも誰もが驚き言葉も出ない中、楽しげにそして優雅に舞うようにそれは言葉を続ける。
『旧時代の皆さん、退屈な虐殺の合間に最上級の茶番をありがとう!危うく腹筋が捩れるところだった。
そちらははじめましてかな?私はネクスト。次の時代を代表して別れの挨拶をしにきた者だよ。』
カイザーたちのほうを向き、転がるアルラックの首に足を乗せながら高らかに挨拶をするネクスト。
先ほどまで骸だったもの。
未だ突き立てられた刃の傷が鮮明だが、まるで影響が無いかのように立ち振る舞う黒鎧の青年だった。





632 :名無しになりきれ:2007/10/03(水) 01:43:51 O
>>631
>もう必死過ぎて笑える

wwwwwwwwwwwwwww

633 :名無しになりきれ:2007/10/03(水) 15:10:19 0
もう必死過ぎで笑える!その上コテに逃げられてしまうなんてもう限界だ!俺の腹筋を破壊するつもりか?あっはっはっは!

こうですか?わかりません!><

634 :名無しになりきれ:2007/10/04(木) 15:23:48 O
荒らされているようですね
残念なことですが・・・
一応こんな物を持ってきましたので御活用下さいませ


http://www23.tok2.com/home/area112006/

635 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/10/05(金) 19:59:32 0
>「ま・・・まだだ!・・・負けるわけには・・・いかんのだ!」

(…偽りの道へ執着するつもりか。)
だが、アルラックが再び攻撃する事は無かった。

>『旧時代の皆さん、退屈な虐殺の合間に最上級の茶番をありがとう!危うく腹筋が捩れるところだった。
>そちらははじめましてかな?私はネクスト。次の時代を代表して別れの挨拶をしにきた者だよ。』

「貴様をどうするかは別として、聞きたい事がある。
 次の時代へ変わると言うのは一体どういう事だ?大陸が崩れたりでもするのか?
 もう一つ、貴様がここに現れた理由、それは何だ?」
あくまで臨戦態勢の姿勢を崩さず、邪騎士に問いかける。

636 :名無しになりきれ:2007/10/05(金) 23:13:47 O
「秋葉原不思議交流空間」と名付けた実験を、日立、NTT、東大、大阪大が共同で実施する。
期間は10月19-28日と11月16-30日の2期間を予定している。

秋葉原駅前の再開発ビル「UDX」やラジオ会館、オノデン、石丸電気などに、高さ約185センチの
専用端末「ワンダーステーション」を設置。実験の参加希望者にはICタグを埋め込んだカードを
配る。


637 :名無しになりきれ:2007/10/06(土) 00:06:20 O
カイザーのレスがえらい適当になったな

638 :名無しになりきれ:2007/10/06(土) 00:38:21 O
この状態でレスつけるだけでも誉めてやれよ
自然消滅して当然な状態だぞ
つかやめたいんだろうけどタイミングを逃した感があるな

639 :名無しになりきれ:2007/10/06(土) 02:43:48 O
まんこ♪

640 :名無しになりきれ:2007/10/06(土) 02:49:17 0
それ以前の問題で、このスレ立てたのカイザーじゃねーし。

641 :名無しになりきれ:2007/10/06(土) 03:21:31 O

クラナド最終回終了
 ↓
特 報
 ↓
えいえんは、あるよ
 ↓
ONE〜輝く季節へ〜制作決定

というサプライズを期待してる。

642 :名無しになりきれ:2007/10/06(土) 10:51:41 0

遥か遠方の山の頂。
真紅の龍が地上に舞い降りる。
その背に乗るのは、赤いローブをまとった謎の騎士。
その口から発せられる、低く冷たい声。
「……エクス……カリバー……」

この騎士の目的を知るものは未だ誰もいない。

643 :名無しになりきれ:2007/10/06(土) 15:57:07 O
遥か遠方の公園。
自動車整備工場からある人物が歩いてくる。
つなぎをまとった男。
その口から発せられる、低く冷たい声。
「……やら……ないか……」

この男の目的を知るものは未だ誰もいない。

644 :名無しになりきれ:2007/10/06(土) 20:44:50 O
遥か遠方の公園。
自動車整備工場からある人物が歩いてくる。
つなぎをまとった男。
その口から発せられる、低く冷たい声。
「……やら……ないか……」

この男の目的を知るものは未だ誰もいない。
遥か遠方の公園。
自動車整備工場からある人物が歩いてくる。
つなぎをまとった男。
その口から発せられる、低く冷たい声。
「……やら……ないか……」

この男の目的を知るものは未だ誰もいない。
遥か遠方の公園。
自動車整備工場からある人物が歩いてくる。
つなぎをまとった男。
その口から発せられる、低く冷たい声。
「……やら……ないか……」

この男の目的を知るものは未だ誰もいない。


645 :名無しになりきれ:2007/10/06(土) 22:01:16 0
「ここもだめか……未来は暗いようだな」

646 :名無しになりきれ:2007/10/06(土) 22:34:58 O

クラナド最終回終了
 ↓
特 報
 ↓
えいえんは、あるよ
 ↓
遥か遠方の公園。
自動車整備工場からある人物が歩いてくる。
つなぎをまとった男。
その口から発せられる、低く冷たい声。
「……やら……ないか……」

この男の目的を知るものは未だ誰もいない。

647 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/10/06(土) 23:19:33 0
臨戦態勢を解かぬカイザーに驚いたような顔を見せるネクスト。
だがその表情には嘲りの色がありありと見えていた。
「おいおい、君の敵を倒してあげたのにずいぶんと敵対的じゃないか?」
両手を広げながら一歩カイザーへと詰め寄る。

「あまり文学って面じゃないが、物語って書いたことあるか?
なに、たいしたことじゃなくてもいい、日記でもいい。」
突然不可解な質問をし、答えを得るより前に、カイザーたちの反応など意に返さぬように言葉を続ける。
「一つの物語を書き終えて、新しいページに新たに書き始めようとした時・・・
新しいページにインクが滲んでいたらどうする?
前のページのインクが写ってしまっていたら。当然消すよな。
これがお前の二つの質問に対する答えだ。
魔王を倒した時点でこの世界の物語は終わったんだよ。そしてページは既にめくられた。
今更何をしようと戻りはしない。」
「な、何だと?では、魔王は・・・!私たちのしてきたことは・・・!」
ネクストの言葉に一番衝撃を受けたのはミランドラだった。

長い長い魔王を倒す物語の世界。
魔王を倒してしまい、物語が完結してしまった。
だが、魔王さえ蘇らせれば魔王を倒す物語は継続していく。
そう知らされていたのだから。

「見苦しく足掻く姿は退屈凌ぎになったよ。だがもう終わりだ。」
あざ笑いながら文字通り『もう用無しだ』といわんばかりに手を振るネクスト。
そう、全ては無駄だったのだ。
断腸の思いでカイザーを殺すことを決断したことも。
そのために命を賭して散って言った者達も。
「き、貴様ああ!人を!命を何だと思っているんだ!」
ミランドラの慟哭の咆哮が玉座の間に響き渡る。
縋ってきたもの全てが突如として消え去ったその絶望の底から響く声だ。
血の涙を流しながらネクストに飛び掛るミランドラだったが、突如として発生した光柱によって右腕だけを残して消えてしまった。
光柱は玉座の間の床と天井を穿ち、その穴からは月の光が差し込んだ。

残された右腕の断面は炭化し血すら流れることは無かったのだが、その右腕だけがカイザーを指し示す。
しかしミランドラの魂は消えていなかったのだ。
右腕だけとなっても最後の力を振り絞り、カイザーに回復の魔法をかける。

「シミの分際でうっとおしい!」
ミランドラの残った腕を踏みにじりながらそれを中断させる。
ひとしきり踏みにじった後、ほの暗い視線をカイザーに戻した。

「理解できないって顔しているな。なに、理解できたくていいのさ。
だがな、お前達の時代が始まる時にも前の時代を消したネクストはいたはずなんだぜ?
神話時代の終焉を告げ、お前達の時代をはじめる時はお前達の時代の者がネクストとして現れたはずだ。
そして今、お前達の時代、伝説の時代は終わり、俺達の時代が始まるのさ。
さあ、俺達の時代の為に、薄汚いシミどもは全部消えてなくなれ!」
その声と共にネクストは手に持った剣を横薙ぎに振るう。
その刃は煌くと無数の刃に増え、カイザー達を全方位から切り刻まんと襲い掛かる。

648 :名無しになりきれ:2007/10/07(日) 01:17:01 O
中華おっぱいの名前は「王 留美(ワン リューミン)」

649 :名無しになりきれ:2007/10/07(日) 02:38:43 O
エロゲーで育った全ての人類に報告させて頂きます
私達はソレスタルリューミング
中華おっぱい「王 留美(ワン リューミン)」を保有する私設武装組織です
私達ソレスタルリューミングの活動目的はこの世界から貧乳を根絶することにあります
私達は自らの利益のために行動はしません
貧乳根絶という大きな目的のために私達は立ち上がったのです
只今を持って全ての人類に宣言します
フィギュア、同人誌、みさくら語、どのような理由があろうとも私達は全ての自慰行為に対しておっぱいによる介入を開始します
貧乳を幇助するスレ、組織、企業なども我々のおっぱい介入の対象となります
私達はソレスタルリューミング
この世から貧乳を根絶させるために創設されたおっぱい組織です



650 :名無しになりきれ:2007/10/08(月) 04:45:11 O
tp://www1.odn.ne.jp/~aan44050/ni/n071006.jpg
http://tt.tank.jp/mno/won_01.jpg
http://fuki.sakura.ne.jp/~kageyama/gundam00_01.jpg



651 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/10/08(月) 21:39:17 0
>647
>「理解できないって顔しているな。なに、理解できたくていいのさ。
>だがな、お前達の時代が始まる時にも前の時代を消したネクストはいたはずなんだぜ?
>神話時代の終焉を告げ、お前達の時代をはじめる時はお前達の時代の者がネクストとして現れたはずだ。
>そして今、お前達の時代、伝説の時代は終わり、俺達の時代が始まるのさ。
>さあ、俺達の時代の為に、薄汚いシミどもは全部消えてなくなれ!」
>その声と共にネクストは手に持った剣を横薙ぎに振るう。
>その刃は煌くと無数の刃に増え、カイザー達を全方位から切り刻まんと襲い掛かる。

ネクストへ踏み躙られたミランドラの腕を見る。
「ミランドラ。お前の無念、俺が引き受けた…!!」
カイザーの身体から、激しい光と共に凄まじい衝撃が発せられる。
その衝撃で、カイザーへ向かってきた刃は全てが吹き飛ばされ、反対方向へと飛ばされてゆく。

そして、駆け出す。
この世界、過ごしてきた過去、魔王との戦い、全てを無駄にしない為に。
「さっき、貴様は世界を物語に喩えたな。」
剣を振り上げる。

「確かに、魔王を倒して一つの物語は終わりを告げた。」
振り上げた剣から鋭い光が発せられる。
「しかし、多くの人々がその物語の続きを知りたがったらどうする?」
鋭い光は薄暗い部屋を吹き飛ばすかのように照らす。
「そう、魔王を倒す物語の『続編』が作られるのさ。」

狙いを定める。
「何があっても、俺達の物語はこれで終わらない!
 俺が終わらせはしない!!
 ブレンテル流、闘気の剣!オーラスマッシャー!!」
剣をネクストへ向けて振り下ろす。

652 :名無しになりきれ:2007/10/09(火) 01:19:11 O
>>651
ブレンデルって誰だよwww

653 :名無しになりきれ:2007/10/09(火) 02:25:03 O

  オワキャノン         オワタンク           オワタム

       @\  @\                        \冂/
        \ (^o^)\ >    @ヽ、   @ヽ、            E^o^ ヨi /7
   _()二)_(/~'ー,~~7.(≦)  \ \   \ \     ())  「/~'ー'~~ 7/ ̄ |
==ニ)]_] _迂〕 ,叉「」瓦〈‐|_|    \ (^o^) \ >  ===二]匚ト〈‐〈iテ〈〈c iエコ
    Li 弐ノ 「ioiヲ_上.]|二|   _(/~'ー,~~7_(≦)  ノヲ 弐ノ[]v/□ || ╋|
         |^ーi|  | る!   (88),叉「」〉(88)_,)ノ        | j | |.|| ┃|
         ◇-||◇┤      /三/,o/~/三/0 \      几0(几)L二!
        ∠三0/i二i0     (三(ー―(三(0⊆0)    ∠三ヲ/i二iヽ


654 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/10/09(火) 20:40:48 0
証言者:元法王庁聖騎士団団員:ジョヴァンニ・ヴィスコンティー

私はあの時、城の外部で結界装置を守っていました。
既に主である魔王がいないというのに不気味な威圧感を醸し出していて・・・
戦いの場から離れていて尚、私の手にはじっとりと汗が滲んでいました。
今思うと、本能的に察していたのかもしれません。
地震とまでは行きませんが、鈍い地響きが続いており、【何かが起こる】という、ね。

そしてそれは起こりました。
まるで太陽の光が100集まったような眩しさでした。
城の中心から広がるように無数の光柱が飛び出たのです。
後から調べて驚きました。
城を形作っていたレンガや石がまるでガラスのように溶けていたのですから。
城を貫いた光が収まった後、大きく大地が揺れ城を突き破るように【それ】が現れたのです。
ええ、一瞬にして威容を誇った魔王の城が瓦礫の山と化したのです。

法王庁聖騎士団の一員として、多くの戦いをしてきました。
人と、怪物と、魔族と、あらゆる敵と戦ってきました。
しかし、【それ】は今まで見た何にも似ていませんでした。
陽光に煌く白銀の身体。
人と獣の合わさったような歪な巨体を持つ【それ】。
しかし、なぜか私は【それ】を美しい、と思ってしまったのです。

##################################################

向かってきた刃を弾き飛ばし、吠えるカイザーにネクストは薄ら笑いを浮かべて答える。
「おいおい、さっきまで戦っていたミランドラと同じ事を言っているじゃないか。
消え行くことを知った奴は皆等しく滑稽だな。」
放たれたオーラスマッシャーを迎え撃つように剣を振るうネクスト。
だが、カイザーの一撃はすさまじく凌ぎ切る事はできなかった。
軌道をわずかに変えられた剣はネクストの左腕を切り落とす。
しかし、それで十分だったのだ。
まるで痛みを感じていないかのように返す刃でカイザーの首を落さんとする。

剣はわずかにカイザーの首を掠り、宙を斬った。
確実に首を落すことのできる間合い、タイミングであったにも拘らず・・・。
カイザーを救ったのはネクストの右腕に巻きついたブルーウィップだった。
左腕を落され、右腕を絡めとられたネクストの胸板に矢が突き刺さる。
狙いは違わず、心臓を貫いている。

「流石に遠隔スレイブユニットでは面倒だな。喜べ、世界を一新する力で葬ってやる。」
血を吐きながら倒れるネクスト。
謎の言葉の意味はすぐに分かることになる。

床を貫き無数に放たれる光柱。
そう、ミランドラを消滅させた光だ。
城を穴だらけにした後、【それ】は姿を現した。
魔王の城地下に潜んでいた城とほぼお同等の大きさをもつ【それ】は巨体を震わせ、城を突き破る。

白銀に光る装甲を持つ巨大な機械生命体。それがネクストの真の姿であった。
人と獣の合わさったような姿。下部には培養層のようなものが無数に備え付けられている。
ここから邪魔物は生み出され、世界を破壊して行ったのだ。
しかしそれらも真の姿を現したネクストの力の前ではほんの余興にしか過ぎない。
圧倒的質量、存在感が全てを物語っているのだから。

655 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/10/09(火) 20:41:25 0
瓦礫の山と化した魔王の城の一部が爆発するように四散した。
そこから現れたのは巨大な龍。
降り注ぐ瓦礫からカイザーとブルーを守り、今宙を舞いながらネクストと対峙する。
龍も巨体であったが、ネクストと比べれば流石に見劣りをしてしまう。
しかし沸き立つ気炎はその差を感じさせないほどのものであった。
「猟師さん・・・あなた・・・」
「・・・」
龍は答えない。
そう、この龍はリプトの成れの果てなのだ。
刻印の力を完全解放し、人であることすら捨てネクストの前に立つ。

【お前達の望みどおり、繰り返される世界を終わらせてやるというのに何が不満なのだ?】
ネクストの機械音が空に響くが、その響きの中には嘲りの意図が溢れていた。
『戦イノ無イ世界ト、世界ノ終焉ハ違ウ!カイザー。ブルー。我ガ仲間・・・。
今コソ戦イニ終止符ヲ!ソシテ我ラノ世界ヲ!』
頭の上に乗せたカイザーとブルーにリプトは龍の力を分け与えた。
それはすなわち空を翔る力を!

大空を覆うネクストとの最後の戦いが始まったのだ。

656 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/10/09(火) 22:33:03 0
「ありがとな、リプト。
 リプト、ブルー。この冒険…お前達に会えて、本当に良かったぜ。」
カイザーの身体は淡い光を纏いながら浮かび上がる。

「さて、魔王を倒した後の物語を作らなければならないんだ。
 さっさと部外者を追い返さなければな。」
カイザーの両手に激しい光が集まる。

「俺達の世界…その全て、貴様にぶつけてやる!」
光は一つの巨大な球体となり、ネクストよりさらに上へ飛んで行く。

ネクストの頭上へ到達したとき、球体は蒼い光へと変わる。
そして、それはカイザーにも意図していないことであった。
「これは、水の精霊の力…!
 世界の魔力が尽きようとしているのに…!!」

『護ろう、魔王と倒した時と同じように。
 ―――我々の生きて来た過去を、未来へ繋げるために。』

蒼き光の球体は大きく膨れ上がり、あのネクストよりも巨大になる。

「水の精霊…ああ!行くぞ!!
 ブレンテル流、聖弾の技と水の精霊の力!!
 ―――ホーリー・シューティング・アクエリアス!!」
水の精霊の力を込めた光が、ネクストへ向けて落ちてゆく。

657 :名無しになりきれ:2007/10/10(水) 03:39:15 O
ついに真紅とカイザーの二人だけかw
つーかぶっちゃけ自演臭いから実質一人だなwww

658 :名無しになりきれ:2007/10/10(水) 16:48:45 O
世界は永遠に続く

659 :名無しになりきれ:2007/10/10(水) 21:41:30 O
>>658

何この電波キチガイwww

660 :名無しになりきれ:2007/10/11(木) 13:13:50 O
糞つまんねースレだな、おい

661 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/10/11(木) 21:55:12 0
【世界をぶつける?愚かな!その世界を一新させる力を持つ者に言う台詞か!】
カイザーの叫びにネクストの電子音が響き渡った。。
上空に駆けたカイザーを補足し、ネクストの砲門に光が収束する。
魔王の城を打ち抜いた光柱の源。
全ての砲がカイザーに向け、その恐るべき破壊の光を発射した。

カイザーの放った巨大な青き光の塊。
ホーリー・シューティング・アクエリアスはネクストに向かって落ちていく。
が、そこで異変が起きた。
ネクストの周りは既に世界が侵食され、世界法則が変わっているのだ。
水の精霊の力は次の時代にあるべき姿で顕在化する。
そう、青き光の塊は巨大な水の塊へと変貌したのだ。

そしてカイザーとネクストの攻撃は激突する!

ネクストの光柱はカイザーのホーリー・シューティング・アクエリアスであった水球を貫き進む。
だが、カイザーに命中したのは数十を超える砲数に対し、ほんの数発分だけであった。
しかも直撃を受けたにも拘らず、カイザーはほんのりと暖かい光に包まれた程度にしか感じなかっただろう。
その原因はホーリー・シューティング・アクエリアスにある。
本来のホーリー・シューティング・アクエリアスならば光柱はいとも簡単に打ち抜き、カイザーもミランドラと同じ末路を辿ったであろう。
だが、新たなる世界法則に犯され水の塊になった事がカイザーの命を救ったのだ。

レーザー兵器は本来大気中ではその威力を大きく減じられる。
それが巨大な水の塊などをくぐったとあらばもはやその威力を保つ事など不可能だ。
更には水の屈折率が光柱の進行を逸らしたのであった。
事態はそれだけでは終わらない。
高出力のレーザーで貫かれたのだ。
その高熱エネルギーと接触した水の固まりは一気に沸き立ち、水蒸気爆発を引き起こした。
爆発は乱気流を生み出し、長大な術のために集中していたブルーはそれに巻き込まれて吹き飛ばされる。
後に残るのは一帯に立ち込める高濃度、高温の霧。

乱気流の中、その巨体ゆえにとどまる事のできたリプト。
霧の向こうに見える巨大なシルエットに追撃を加えんと大きく息を吸い込んでいた。
ドラゴンブレス!
あらゆるモンスターの中でも最大級の攻撃力を誇る一撃を加えんと大きく口を開ける。
それを狙っていたかのように霧から飛び出る巨大な腕がその顎を鷲掴みにした。
『ギャアアアアアアアアア!!!!!』
そのまま霧の中に引きずり込み、顎を上に向ける。

機械生命体であるネクストに取って外気がどれほどのものであっても影響は殆ど無いが、ドラゴンといえども生命体である。
高熱の霧の中に引きずり込まれ、苦悶の叫び声があがる。
それと同時にドラゴンブレスは放たれたのであった。
顎の向けられた先の上空にはカイザーがいる。
【クハハハ!仲間の攻撃に晒されるのはどんな気分だ?】

カイザーの足元は濃い霧で殆ど視界が利かない。
その霧から突如としてリプトの放った龍の吐息がカイザーに襲い掛かるのであった。

【さて、このまま握り潰そうか、引きちぎろうか・・・】
高熱の霧の中でネクストはリプトの龍の身体をがっちりと掴み、徐々に力を加えていく。

662 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/10/11(木) 23:19:06 0
>カイザーの足元は濃い霧で殆ど視界が利かない。
>その霧から突如としてリプトの放った龍の吐息がカイザーに襲い掛かるのであった。

霧を吹き飛ばし、突如として眼前に現れたドラゴンブレス。
だが、もう一つ、迫るものがあった。
それはとてつもなく巨大な岩石。
ドラゴンブレスト岩石は追突した。
ドラゴンブレスの勢いは止まらなかったが、進むべき方向が変わり、カイザーの横を擦り抜け上空へと飛んで行った。
岩石は数百個と言う数に四散する―――が、地面に落ちずその空間に漂い続けていた。

『世界の力は、まだこんなものじゃないだろう。』
「大地の精霊。
 分かってるさ。奴にだけ都合のいい、あんな理不尽な力に屈してたまるか。」
カイザーは下へ目線を向ける。
先程の攻撃によって霧が僅かに薄れ、下で起きている状況が分かった。
「それよりも、リプトを助けるぞ。
 攻撃するから協力頼む、リプトに当てるなよ。」
『当然、奴に近づきすぎるとどうなるか分からん。
 その前に直撃コースを見つけよう。』

カイザーは両拳を握り、光を集める。
それと同時に、カイザーの周りを四散した岩石が回転し始める。
「ブレンテル流、弾丸の技と大地の精霊の力…」
一つ一つの岩石に光が宿り、鋭い閃光を発する。

「聖闘気圧縮弾・クロム!!」
カイザーが拳を叩き付ける様に突き出すと、
光を宿した岩石の欠片の全てが、閃光の如き速さでカイザーの拳の指し示す方向へ飛んで行く。
狙いはネクストただ一人のみ。

663 :名無しになりきれ:2007/10/12(金) 23:26:34 O
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664 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/10/13(土) 22:13:46 0
ドラゴンブレスに覆いかぶさるように現れたのは巨大な岩だった。
岩は四散しながらもブレスの起動を曲げる事に成功した。
【ど、どこからそんな岩を・・・!】
ネクストに大地の精霊の知識はあったが、これほど大規模な力を発揮できるとは予想外だったのだ。
しかし、予想外の事は更に続く。
四散した岩の破片の一つ一つに光が宿り、ネクストに向かって飛んでくるのだ。
近づけば法則の変化によりその飛来する力は消失する。
だがそれでも岩は止まらない。
そう、新たなる世界法則下による慣性の法則が岩の飛来する力を引き継いだからだ。

ガガガガ!っという衝突音が空に響いた。
ネクストの城規模の巨体ゆえに避ける事は事実上不可能なのだ。
とはいえ、ネクストを覆う装甲により傷つく事は無かった。
そう、装甲部分は・・・

僅かにむき出しになっている間接部分に回転する岩がめり込む!
【ちぃいいい!こんな原始的な攻撃で!】
思わぬダメージに苛立ちが募り、注意がそれたその瞬間、リプトが吠えた。
身体を捩じらせ身体を掴むアームを振り切ると、そのまま首をもたげてドラゴンブレスを放ったのだ。
超至近距離からの強力な攻撃は攻撃したリプトの体も巻き込んだ。
爆炎が上がり、リプトは血を噴出しながら落ちていく。
一方、ネクストは・・・装甲全体が高熱による融解が起きはじめていたが、内部にまで損害が及ぶ事は無かった。
【爬虫類の分際でっ!だが・・・それよりも!】
落ちていくリプトを見ながらも、注意は上空へと向いていた。
自分の攻撃で大ダメージを負ったリプトよりも、先ほどから上空で攻撃を仕掛けるカイザーを優先させたのだ。

【いけっ!ファンネル!】
声に呼応するようにネクストの背中部分から数十枚の板が外れる。
板はコの字型に折れ曲がり上空へと飛んでいく。

高熱の霧が晴れつつある中、突如として数十のファンネルがカイザーの周囲に飛来する。
ファンネルは素早い動きで位置を変えながら全方位からカイザーへ光線による攻撃を始めた。

【砲より銃の方が効果的なこともあるものだ。】
上空でカイザーに一斉攻撃を始めるファンネルを見ながらネクストもゆっくりと上昇していく。

665 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/10/14(日) 12:59:46 0
>身体を捩じらせ身体を掴むアームを振り切ると、そのまま首をもたげてドラゴンブレスを放ったのだ。
>超至近距離からの強力な攻撃は攻撃したリプトの体も巻き込んだ。
>爆炎が上がり、リプトは血を噴出しながら落ちていく。

「リプト!!くそっ、今助けに…」
仲間の救出に向かおうとした瞬間、ネクストが次の行動に移ろうとしている事に気付く。

>【いけっ!ファンネル!】
>高熱の霧が晴れつつある中、突如として数十のファンネルがカイザーの周囲に飛来する。
(あの形状から察するに、アレの攻撃方法は一つ。)
>ファンネルは素早い動きで位置を変えながら全方位からカイザーへ光線による攻撃を始めた。

「その光線の攻略法は分かっている!
 水の精霊!!」
カイザーの身体の周りに厚い水の膜が発生し、それを光線が通過する。
それにより、光線の威力は弱まる。
が、急造した防御膜であった為、光線の威力を完全に殺す事は出来なかった。
威力の弱まった光線の直撃と、光線が通過した事による水蒸気爆発で、カイザーは軽い火傷を負う。

直後、水蒸気爆発によって発生した霧が激しい突風によって周囲へと吹き飛ばされる。
その突風は霧を吹き飛ばすだけではとどまらず、カイザーの周りを囲んでいた機械兵器を全て爆発させた。

(奴には効く技と効かない技があるみたいだな。
 今回のケースから考えると、物理攻撃は効くようだが、今一確証は掴めないな。
 ならば、取る行動は一つ)

カイザーの四股の10cm程先で魔力の渦が巻かれ、それは瞬時に球体となる。
球体はそれぞれ、赤、青、緑、黄に分けられている。

「―――火の精霊、」
赤き球体は、燃え盛る炎へ変わる。
「―――水の精霊、」
青き球体は、先端の鋭い氷の塊へ変わる。
「―――風の精霊、」
緑の球体は、風切り音を発するカマイタチへ変わる。
「―――大地の精霊、」
黄の球体は、硬き隕石へと変わる。

カイザーが合図を出す。
「出し惜しみはしない!4大属性の力、全て喰らえ!!」
それぞれの力が、ネクストの四股へ向けて突き進む。

666 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/10/14(日) 23:50:06 0
破壊され落ちていくファンネルの破片を吹き飛ばすように現れるネクストの巨体。
「出し惜しみはしない!4大属性の力、全て喰らえ!!」
もはや体格差などというレベルではないネクストを前にしてもカイザーは怯む事は無かった。
炎を、氷を、カマイタチを、隕石を生み出し放つ。

城レベルの大きさの為、日は陰り気流を乱す。
そして恐るべき威圧感を与える。
だが逆に言えば回避能力の低さをあらわしているのだ。
距離にして百メートル以上の間合いがあるのだが、それでも目を瞑っても当たるだろう。

激突の瞬間、カイザーにはネクストの体がぼやけて見えたかもしれない。
四肢に向かって突き進んでいた四大精霊の力は命中する事は無かった。
ネクストの身体に当たる前に炎は四散し、氷は砕けた。
カマイタチはかき消され、隕石は塵と化す。。
そしてカイザーは強烈な衝撃波の奔流に呑まれた。

【ちいぃ!砕け散れ!馬鹿が!】
超振動兵器。
その巨体を高速で振動させる事によって、全ての物を砕き、四散させる圧倒的な破壊力と衝撃波を生み出すのだ。

突き進んできた炎・氷・カマイタチ・隕石を砕いた超振動兵器だったが、思わぬ副作用も生んでいた。
四散した炎は振動によりプラズマ化し、ネクストの身体を包んだ。
ただでさえリプトのドラゴンブレスによって灼熱化していた装甲は限界近くまで熱に晒されたのだ。
それだけならまだネクストは持ち堪えられただろう。
しかしそこに砕けた氷が作用した。
氷の鋭い先端をもってしても破れなかったであろう装甲だったが、氷が砕けた事により周囲の温度を急激に下げたのだ。
刹那の時間に繰り広げられた急激な温度差によって起こされる現象・・・。
金属疲労、そしてその状態での超振動兵器使用がネクストの装甲を蝕んだのだった。

ボロボロと剥がれ落ち、剥き出しになったネクストの身体。
これ以上の超振動兵器を使う事は自分にもダメージを負う事になる。
ネクストはその作動を停止した。
時間にしてほんの数秒の超振動兵器作動ではあったが、カイザーも衝撃波に飲み込まれたのだ。
その隙を逃すつもりは無い。
剥き出しの身体の随所から突起物が現れ、怪しく光りだす。
【くそう・・・座標設定が・・・構うか!死ね!】
ネクストの機能にもダメージは及んでいる。
直撃させる事が難しく、苛立ちが募る。
だが、直撃しなくてもそれは十分に威力を発揮するものだった。
カイザーの周囲の空間が歪む。
それは黒く巨大な球体となり周囲の空間を引きずりこみ始めた。
局地的な超重力場を生み出したのだ。


※擬似ブラックホールです。
カイザーはそこらじゅうから引っ張られている状況。
バランスを崩せば一気に飲み込まれます。
何もしなければ周囲の空間を飲み込み、十数秒で消滅します。
消滅した後は、飲み込まれた空間の反動で真空刃が大量に発生します。

667 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/10/16(火) 20:51:47 0
>カイザーの周囲の空間が歪む。
>それは黒く巨大な球体となり周囲の空間を引きずりこみ始めた。
>局地的な超重力場を生み出したのだ。

「くっ!何だ、この力は…!?」
吸い寄せられる力が働く。
少しの油断があれば、すぐにでも引きずり込まれてしまうだろう。
リプトから得た飛翔の力で、吸い寄せる力に抗おうとするが、徐々に吸い寄せられてゆく

「…何か手は…」
その時、カイザーの眼前に五芒星の魔法陣が浮かび上がる。
「これは、光の波動…!!」

『あの物体はネクストではありません。
 今なら、私の力は邪魔されず、力はダイレクトに伝わります。』
「光の精霊…」
『…例え消えゆく運命だとしても、護らなければならないものはあるでしょう。
 騎士は、その想いに真っ直ぐであれば良い。
 さあ、行きましょう。我々の未来を見るために!』

「ああ!ブレンテル流、勇気の技!!」
五芒星は強い光を放ち、辺りを照らし付ける。
この光は勇気の象徴、絶望に立ち向かう勇気。

「翔けろ不死鳥!
 この世界を永久に…翔けろッ!!
 ―――シャイン・フェニックス・バード!!」

魔法陣から強大な光の不死鳥が飛び出してゆく。
光の不死鳥は、まるでブラックホールを包み込むかのように向かってゆく。

668 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/10/17(水) 20:53:29 0
証言者:ビルマーヤ

当時私は一介の司教だったが、ミランドラ枢機卿からナガワの街を任されていた・・・。
盗賊ギルドの長クダンからの指示通り、小さなあの玉を前にしてどれだけ経っただろうか?
私だけではない。地上に出て、町の者達皆が固唾を飲んで見守っていた。
それが世界の命運を担うもの、と言われていたのだから。
そしてナガワの街だけでなく、近隣の町でも同じ状況だったのだろう。

唐突にその玉が眩く光りだした。

私も聖職者として生きてきて、それまでの人生、そしてそれからの人生で多くの聖なる光は見てきた。
しかし、それはどの聖なる光とも違う。
そう、聖なる光ではないのだ。
喜び・悲しみ・怒り・楽しみ・妬み・満足・憎悪・・・そして慈しみ・・・
ありとあらゆる感情の交じり合った、人そのものの光だったのだと思う。

その光を前に、私は知らず知らずのうちに祈っていた。
神にではなく、世界の平和を・・・人の営みを・・・
その気持ちは私だけでなく、その光を見た者全てが感じ、自然と祈っていた・・・

#######################################

光の精霊の具現、不死鳥は空を駆け巡り超重力場を飲み込んでいく。
光すら飲み込む擬似ブラックホールと光の象徴の不死鳥。
共に打ち消しあいながら対消滅を繰り返す。
数秒後にはカイザーを引きずり込もうとする重力場は不死鳥とともに完全に姿を消したのだった。

【な・・・何故だ・・・!こんな終わった時代の奴らが・・・!】
ネクストにとっては信じられない事だった。
終わった世界の幕引きをするだけであるのに、幕は一向に閉まろうとはしない。
それどころか激しい抵抗を見せ、自分の攻撃を凌いでいく。
【何故だああ!!!】
ネクストの体中から突き出される銃身がいっせいに火を吹いた。
光でも重力場でもない。
単純な銃の集中砲火。
だが、物理法則を纏う弾丸は、この世界の住人であるカイザーでは見切ることも防ぐ事も、ましてや反応する事すらできない。

    ***その瞬間、世界は蒼く染まった。***

天も地も無く、全てが蒼一色の世界。それはカイザーに劇的な変化をもたらした。
銃弾の一つ一つがはっきりと見ることができる。その回転、そしてその軌道が!

『聖騎士さん、もう大丈夫ですわよ。ここはブルーアース!私の・・・私たちの世界です!』
ブルーの声がカイザーに届くが、その姿はどこにも無い。
ただ判っている事は、ネクストの世界法則侵食が無効となったという事だ。
「サア、我ガ友ヨ!征コウ!我ラノ世界ノ未来ノ為ニ!」
蒼一色の世界でしたから猛スピードで上がってくるのはリプトだった。
血を引きずりながら、猛スピードで上昇。
その姿はまるで一本の赤い矢のように。そのままネクストの左腕を貫き破壊した。
『世界の人たちの想いの力を知りなさい!人海獣リヴァイアサン!』
色彩が蒼のみなので遠近感がつかないが、まるでにじみ出るように巨大な龍が姿を現した。
リプトとはまた違った海龍のようなその巨大な龍は全人類の想いの具現。
ネクストの迎撃する銃や砲をものともせずにそのまま右腕を噛み砕く。

【馬鹿な!馬鹿な!ありえん!こんなことぉおお!】
両腕を破壊され、火を噴くネクストは絶叫しながら背中から火を噴いた。
爆発的な加速を持って更に攻撃しようとするリプトとリヴァイアサンを跳ね飛ばし、カイザーへと向かっていく。
その巨体で、圧倒的質量で押しつぶす為に!

669 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/10/18(木) 22:19:33 0
>天も地も無く、全てが蒼一色の世界。それはカイザーに劇的な変化をもたらした。
>銃弾の一つ一つがはっきりと見ることができる。その回転、そしてその軌道が!

「――――ッ!
 これは…これなら!!」
剣を一振り、それだけで銃弾は掻き消され、塵となって地へ落ちてゆく。
>『聖騎士さん、もう大丈夫ですわよ。ここはブルーアース!私の・・・私たちの世界です!』
>ブルーの声がカイザーに届くが、その姿はどこにも無い。
「…ブルー?
 この現象、お前の力なのか?」
ブルーの声が響き渡る、しかし姿は見えない。

>「サア、我ガ友ヨ!征コウ!我ラノ世界ノ未来ノ為ニ!」
>『世界の人たちの想いの力を知りなさい!人海獣リヴァイアサン!』
紅き力と蒼き力、二つの想いは終焉を消し飛ばさんとばかりに力強い。
仲間の攻撃はネクストの両腕に絶大なダメージを与える。

>【馬鹿な!馬鹿な!ありえん!こんなことぉおお!】
>両腕を破壊され、火を噴くネクストは絶叫しながら背中から火を噴いた。
>爆発的な加速を持って更に攻撃しようとするリプトとリヴァイアサンを跳ね飛ばし、カイザーへと向かっていく。
>その巨体で、圧倒的質量で押しつぶす為に!

その時、空間が揺らぐ――――
    世界の動きは極端に遅くなり、カイザーの周囲だけが通常通りの速さで動いていた。

『今だ、カイザー。
 我らの力、6つの精霊の力を集合させるのだ。』
「…しかし、魔力が消えかかっている今、お前達の力を使ったら…」
『消滅…でも、それは既に一つの未来で経験している。』
「…何を、言っているんだ?」
『今、我々の力を使わずとも、ネクストの思い通りに事が進めば我々は消滅する。
 ならば、最後ぐらい盛大に散らせてもらおうか。』
『だからせめて、未来―――私達の世界の未来を見てから無に還らせて下さい。』
「俺達の世界の未来…」
『聖騎士カイザー。
 魔王を倒し者―――もう一度、その奇跡を世界へ!』

――――そして、世界の動きは元に戻る。

暖かい複数の力を感じ、カイザーは目を瞑った。
「―――ありがとう。」

そして、目を開く。
接近するネクストを視界に捉える。
「世界の未来、俺達の明日―――この一撃で決める!!
 全ての力よ集え!今こそ奥義を使うべき時ッ!!」

670 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/10/18(木) 22:20:08 0
「火、水、風、大地、光、闇―――全ての力、一つに!!」
カイザーの周りに、6つの輝きが生まれる。
おそらく、それらを平和な日々で見る事が出来たなら、誰もが美しく感じただろう。
それぞれが違う色で6色に輝き、違う色同士が呼応し合い、更に美しい色へ高め合ってゆく。

やがてそれらの色は一点へ集まって行く。
カイザーの掲げた、剣へ。と
別々の色だった精霊達は剣の中で一つに混ざり合う。
しかし、一つに混ざり合っていても、色の区別は出来る。
この色は赤、この色は緑…人々が名前を付けた色として認識ができる。

「―――最後だろうが始まりだろうが、俺達は俺達の手で未来を掴む!
 ネクスト!貴様一人に受けきれるか、俺達の世界が!!」
カイザーの身体が力強く輝く。
その輝きの名は聖闘気、人の力が目に現れた姿。
そして、その輝きも、また…剣へ。


光の精霊の色とは違う、もう一つの色。

それは、7色目の色


      ―――――人間の、心の色。



七色の輝きを発する剣を両手に強く握り締め、カイザーは敵を見る。
「どんな絶望があっても、人はそれを輝きに変える事が出来る。
 ―――ネクスト!俺達の未来に始めから貴様は存在しない!!」

狙いを定め、剣を振り上げる。
「ブレンテル流!剣の奥義!!」
七色の輝きは強く、強く輝く。
この大空を駆けるように、とても大きな美しい輝きを生み出す。

「――――漣皇・波動収束牙聖剣ッ!!!」

七色の力が、ネクストへ向けて降り掛かる。

671 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/10/19(金) 21:59:33 0
【ガああアああァあああ!!!!】
「――――漣皇・波動収束牙聖剣ッ!!!」
爆煙を引きずりながら進むネクストとカイザーの振り下ろした七色の力が真っ向から激突する!
凄まじい力と力のぶつかり合いは蒼い世界全体を震わせた。
しかし、ネクストは止まらない。
当然の結果だ。
カイザーという人一人が放つ力と、城規模の質量を持つネクストでは桁が違う。
ネクストはまったくスピードを落さずに突き進む。
そして一秒に満たぬ間に、技の放出直後で硬直したカイザーがいた地点を過ぎ去った。

突進を始め数キロを移動し、ネクストはようやくその突進をやめた。
炎と爆発に蝕まれながらも突進をし終えたのだ。
一方、カイザーは・・・・微動だにせず【そこ】にいた。
ネクストの引きずった煙が晴れ、その姿を現したカイザーはそこにいたのだ。

技放出直後の硬直時間、確かにネクストはそこを突進した。
防ぐ事もよける事も不可能だったはずだ。
それは火、水、風、大地、光、闇・・・そして人の心の力。
その質量差の為突進をとめる事はできなかったが、ネクストの身体を穿ち貫いていたからだ。
カイザーはその穴を素通りし、その突進を回避したのだった。

【畜生!畜生!・・・こんな事が合ってたまるか・・・!】
身体の中心を貫かれたネクストは体中から爆発を起こし、自壊していく。
邪魔物を生み出す下部の培養槽郡は全て割れ、あらゆるところでスパークし炎が吹き出る。

【くははははは!世界の終わるところを見られないのは残念だがもういい!
世界を滅ぼす炎で全部死にやがれ!!】
崩壊し爆発すると思われたネクストが突如と笑い声を上げた。
そしてネクストの身体に膨大な力が集まってくるのが感じられるだろう。
巨大な身体の崩壊が止まり、逆に中心に向かって収束していく。
収束した身体は熱を帯び、見る見るうちに巨大な炎の玉と化していく。

「コレ以上ハ何モサセナイ!」
『猟師さん、いけませんっ!』
ネクストの変化にリプトがドラゴンブレスを放つ。
ブルーがネクストの本質に気付き制止するがそれは間に合わなかった。
ブレスが火球に触れた瞬間、ブレスは黒く変色し爆発。
その変色はブレスを伝ってリプトにまで及び、その頭部が粉々にはじけ飛んだ。
『っ・・・・!』
ブルーの声にならない叫びとともにリプトの姿は蒼い世界ににじみ消える。

ネクストが自滅して転化したのは世界を滅ぼす火球。
人も物も世界法則も、世界全てを滅ぼす呪われた火球だったのだ。

恐るべき勢いで膨張する呪いの火球だが、カイザーにはひどくゆっくり感じられただろう。
それもそのはず。
カイザーの感じる時間の流れが間延びしているのだ。
その間延びした時間の中、カイザーはブルーの声を聞いただろう。
『神託だろうが、世界を滅ぼす炎だろうが、そんなものなんだというのです。
私たちの世界を・・・あなたを生かす揺ぎ無いものがありますもの・・・私はあなたを・・・』
最後まで聞き取れぬその声とともに、カイザーも蒼い世界に滲み、消えていった。

672 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/10/19(金) 22:10:41 0
カイザーが気付いたとき、そこは空の青、雲の白、眼下に広がるのは大地に茂る森の緑、魔王の城があった場所は抉られた様に黒く影を落している。
色彩のある世界だった。
「カイザーさん。あれは・・・」
声をかけられて振り向くとリプトが人の身体で宙に浮いていた。
呪いの炎によって龍の身体と力を破壊され、僅かに残った龍の血によって龍人形態となっていたのだ。
そのリプトの指し示す先には蒼い巨大な球体が浮いていた。

その球体の頂上部に人影が見える。
それはいつもの冒険者の扮装ではなく、ナガワの街の宴の後、カイザーと夜空を見上げたときと同じ服装。
ワンピースすがたのブルーだった。
「私の中には世界を滅ぼす火球となったネクストがいます。
あれは世界を滅ぼすまで止められない炎・・・だから、世界を滅ぼさせる事にしました。
でも、私たちの世界は滅ぼさせはしない・・・
気にしないでください。このブルーワールドを発動させた時点で、もう私は・・・。
聖・・・いえ、カイザーさん、リプトさん。
あなた達と一緒に旅をして、私は初めて人の温かさを、強さを、そして・・・愛を・・・知りました・・・。
信じられないくらい楽しくて・・・幸せでした。・・・ありがとう・・・・。さようなら・・・。」
穏やかで自愛に満ちた笑みに満ちたブルーはくしゃっと笑って別れの言葉を述べ、蒼い球体へと溶けていく。
いつもの表情とは違う、しかしそれこそがブルー本来の笑顔・・・。

ブルー唯一のオリジナル魔法、ブルーアース。
ブルーボールに集められた人々の膨大な思いの力を糧として、自分自身を一つの世界に術だったのだ。
つまり、今までカイザーも、リプトも、ネクストも、ブルーの中で戦いを繰り広げていた事になる。
世界を滅ぼすまで止まらない炎ならば、ブルーという世界を滅ぼさせて共に果てようとしているのだ。

「まったく!私たちのお姫様はどこまでも・・・!」
リプトはブルーの意図を理解し、搾り出すように呟く。
だが動く事はしなかった。
このまま行けば確かにブルーワールドという世界を消滅させ、役目を終えた火球は消えるだろう。
しかしブルーを救えばブルーワールドは消滅し、火球は世界を滅ぼす。
ドラゴンブレスで証明されたように、それを止める術は無い。
だからこそ、見極めているのだ。
猟師の目で。その両目から血の涙が溢れるほどに!

「カイザーさん!今ならまだ分離できます!」
見極めた瞬間、リプトは巨大な蒼い球体に向かって空を駆けていた。
もはや龍の力も殆ど消失した自分ができる事は、未だ溶けきっていないブルーを分離する為の正確な座標を指し示す事だけなのだから。

673 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/10/20(土) 18:53:27 0
>「カイザーさん!今ならまだ分離できます!」
>見極めた瞬間、リプトは巨大な蒼い球体に向かって空を駆けていた。
>もはや龍の力も殆ど消失した自分ができる事は、未だ溶けきっていないブルーを分離する為の正確な座標を指し示す事だけなのだから。

「ブレンテル流、速攻の剣。」
カイザーは、剣を振り上げた。
リプトが座標を示すしか無いのと同じように、カイザーはリプトが指し示した場所へ直撃させる事しかできない。

奥義を使った反動は大きく、残された力は僅かしか残されていない。
おそらく、次の一撃で残された力も使い切ってしまうだろう。
だからこそ、外す訳にはいかない。

次にカイザーが放つ技。
それは、カイザーが一番最初に覚えた技。
最も多く使った技。
だからこそ、身体の奥底にまで刻み付いている技。

「―――疾風聖波烈斬」

剣を振り下ろすとともに、光の波動の刃は飛んで行く。
一寸の狂いも無く、リプトの指し示す方向へ。

ブルーとブルーの世界を分断させる場所へ、飛んで行く。

674 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/10/20(土) 21:53:48 0
最も最初に覚え、最も多く使った技。
身体の心まで刻み込まれたその技は、この局面で昇華する。
光の波動の刃が世界を断ち切るほどに・・・!
そして寸分も違わず、巨大な蒼い球体の本の一部を削り取った。

削り取られた破片は形を変えながらふわりと浮く。
そしてカイザーの両手に抱えられる頃には、ブルーアースと同じ蒼一色だがその姿はブルーそのものへとなっていた。
「・・・・っ!ばっ・・・!」
カイザーの腕の中で目を覚ましたブルーは驚きのあまり言葉が出てこない。
自分が分離され、生きている事に。
しかしそれよりも何よりも、カイザーの腕の中にいる事に。

一方、削り取られた蒼い球体のあちこちにヒビが入り始める。
僅かといえども世界が削られた事により、世界を滅ぼす炎と滅ぼされる世界のバランスが崩れたからだ。
「馬鹿ですか?馬鹿なのですか?せっかく私が助けて差し上げたというのに!・・・でも・・・ありがとう・・・」
一頻り怒った後、気が抜けたようにブルーは涙を零し、カイザーの胸に顔をうずめる。

ヒビは亀裂と化し、蒼い球体、ブルーアースは粉々に砕け散った。
世界を滅ぼす炎の残滓は僅かばかりの衝撃となり周囲を薙いだが、殆ど影響はないといっていいだろう。
その代わり、苦だけ粉となったブルーアースの粉末が陽光に煌きながら世界に散っていく・・・。
ネクストは完全に消滅し、世界は守られたのであった。


「・・・ほんとうに・・・もう・・・」
カイザーの胸に顔をうずめていたブルーが、長い時間をかけようやく顔を上げる。
顔にヒビが入り、泣き腫らした目は腫れているが、その美しさを損なう事はない。
「まったく、せっかく格好よく別れを告げたのに、助けられてしまって格好がつきませんわ。」
カイザーから離れ、ぷりぷりと怒りながら文句を言う姿は以前とまったく変わらない。
しかし、ブルーの全身に入るヒビはどんどん大きくなっていく。
「ブルーさん・・・」
「あら、リプトさん?そんな哀れむような声を出さないでくださいますか?私は別に世界のために命を張ったわけではありません。
どうしようもなくか弱い私の下僕であるあなた方の主人の責務を全うしただけなのですから!」
怒涛の勢いでリプトを圧倒し、ふ〜と一息をつく。
ブルーは隠しているつもりだが、二人からはしっかり判っただろう。
自分を落ち着ける為に何度かの深呼吸を繰り返していた事を。

そして一際大きく息を吸い込み、意を決したようにカイザーのほうへと向き直る。
既に『世界』となったブルーは本来の『世界』に融合し、世界の一部になる。
それを伝える為に。
だが、その決意はカイザーと目が合った瞬間もろくも崩れ去るのだった。
「・・・わ・・・わだじ・・・ば・・・」
声が震え、涙がとめどなく溢れ続ける。
だが涙を拭くこともなく、ただ呼吸だけを整えもう一度口を開く。
「私は・・・もっと、生きていたい・・・あなた達と・・・一緒・・・に・・・でも、もう私は世界、なの・・・
本当は・・あの炎と一緒に消えるはずだったのに・・・覚悟したのに・・・あなた方が・・勝手に助けるから・・・」
嗚咽と共に搾り出される言葉は、大泥棒でもない、世界を救うものでもない。
ただ一人の人間としての言葉。
それ以上何も言えず、リプトとカイザーと抱き合い、泣き続けた。

「本当に・・・ありがとう・・・。
私たちの世界が・・・私たちの未来が守れた事を見届けられたのだから。
私は・・・もう一緒に行けないけど・・・いつまでもあなた方を見守っていますから・・・
この世界として・・・ね・・・。」
カイザーとリプトの胸の中でブルーはこの言葉を残し、ブルーは世界の一部となり消えた。

675 :カイザー ◆OrJKdYNK3U :2007/10/21(日) 00:36:08 0
カイザーは、リプトと共に一つの墓の前に立っていた。
それは、造り立ての質素な墓。
「…ま、こんなもんだろ。
 あいつが見たら地味とか言い出して怒りそうだが、貧乏人にはこれが精一杯だ。」
しゃがみ込み、花を墓の前に手向ける。

ブルーはこの世界の一部となると言っていた。
しかし、カイザー達には実感が沸くはずもない。
実感が沸くとすれば、仲間の一人がいなくなったという現実のみ。

「さて、そろそろ俺は行くぜ。」
カイザーは立ち上がろうとする。
その瞬間、自分の道具袋に腕が触れた。
何か突起状の物体が中に入っている事に気付く。
それが何かを確かめようと、カイザーは道具袋を開いた。

「―――巻貝……か。
 あの戦いで、よく砕けずに済んだな。」
その綺麗な貝殻を見て、思い出した。
ブルーは、困った事があればこれを吹けと言っていた。
自分が飛んで行ってなんとかする…と。

「…借りた物は返すぜ、色々ありがとな。」
一瞬だけ、この貝を吹こうか迷ったが、やめた。
「いつでも、見守っている…だったな。」
カイザーは、先程置いた花の横に巻貝を置く。

「今度こそ行くぜ。
 リプト、今回の戦い、お前達がいなければ勝てなかった。
 何かあれば、いや何も無くてもいいが、俺の住んでいる国へ訪ねてくれ。協力する。
 じゃ、縁があったらまた会おうな。」
こうして、カイザーは歩き出した。
戦いの終わった世界を一歩ずつ進んでいく。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――


少しの歳月が流れた。
邪騎士によって傷を負った世界も、少しずつ活気を取り戻している。

そんな中、一つの村で事件は起きた。
村に何体もの魔物が現れ、暴れまわっているというのだ。

その村に一人の男が駆け付けた。
「まったく…魔力が減ってるっていうのに、貴様らも元気だな。
 だが、こう見えて俺も暇じゃない。さっさと片付けさせてもらうぞ!」

白銀の闘気、聖なる剣、首に輝くペンダント
そして、6色の光

「ブレンテル流、闘気の剣!!」


その男の名は―――




―――きっと、あなたも知っている。

676 :真紅 ◆USO800V.iw :2007/10/21(日) 00:51:40 0
カイザーたちの活躍で世界は救われ、時代は続く。
魔力は枯渇してしまったが、それでも人々は力強く生きていった。








それからどれだけの時が過ぎただろうか?
星霜の彼方、悠久の果て・・・
カイザー達の魔力に溢れ、剣と魔法の世界は伝説でしか語られない。
しかし人の生活はそこにある。
そして、闘いも・・・

「喰らえ!オーラスマッシャアア!」
「ぎゃあああああ!!!」
青年の放った技に貫かれ、異形の化け物が断末魔と共に消滅した。
「お疲れ様です。では結界をときますよ。」
「まったく、人が宇宙に行く時代って言うのにこういう化け物って本当にいるんだもんなあ。」
息をつきながら青年が見上げる空には、七色の虹がかかっていた。

そしてその更に上空。
この日、人類は始めて地球を飛び出し、宇宙空間へと足を踏み入れた。
人類初の宇宙飛行士は、宇宙から自分達の星を見て、感動と共に言葉を残す。
「・・・地球は蒼かった・・・」

伝説の彼方のものとなったカイザー達の生きた時代だが、確かに今の時代へと、未来へと繋がっているのだった。
そう、世界は人々の想いと共に続いていく・・・

677 :名無しになりきれ:2007/10/21(日) 01:13:17 O
fin.

678 :名無しになりきれ:2007/10/21(日) 01:23:20 0
という夢を見たカイザーだった
「魔王倒したと思ったら宇宙とかwwwテラSF厨wwwww」

679 :名無しになりきれ:2007/10/21(日) 01:25:29 0
物凄く熱いのは果たしてツッコミ所なのだろうか
まあそこそこ面白かったけどさ

680 :名無しになりきれ:2007/10/21(日) 04:04:33 0
後半の真紅ひでえw

681 :名無しになりきれ:2007/10/21(日) 10:44:12 0
なんだかんだで無事完走?

682 :名無しになりきれ:2007/10/21(日) 12:46:03 O
容量的にもいい感じだな
地球は蒼かったはよかったな

683 :名無しになりきれ:2007/10/22(月) 17:55:55 O
ブルーアースか

684 :名無しになりきれ:2007/10/22(月) 20:11:37 0
しかし1GM1コテでこのクォリティとは
やはり主役とボスがちゃんとしているスレは強いな

685 :名無しになりきれ:2007/10/22(月) 22:18:58 O
ボスとしてはともかく、GMとしては自分の世界に酔いすぎ。
ブルーとリプトなんてGMが本性表わしてすぐ消えたし

686 :名無しになりきれ:2007/10/22(月) 23:34:25 O

(゚д゚) プゥ↓カイザー
ノヽノ) =3゚д゚)ノ
くく  へヘノ



687 :名無しになりきれ:2007/10/22(月) 23:35:21 O
訂正

↓真紅
(゚д゚) プゥ↓カイザー
ノヽノ) =3゚д゚)ノ
くく  へヘノ



688 :名無しになりきれ:2007/10/23(火) 02:45:12 O
↓真紅
(゚д゚) プゥ↓リプト
ノヽノ) =3゚д゚)ノ
くく  へヘノ



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