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リングの女神

1 :リングの魔物:2007/01/20(土) 23:00:14
オリキャラによる女子プロレスラーなりきりスレです。
参加する方はトリップ推奨。プロフ投下の上、試合をしたり訓練したり交流を深めたりしてください。

分かる方はレッスルエンジェルスやガープス・リングドリーム等を思い浮かべていただければ良いかと。

※スレ進行について
各人の判断で試合やイベント等を起こして遊んでください。
名無しさんのイベント提案やネタ振り、NPC投下は無茶なものでなければ歓迎です。

荒らしはスルー。

2 :リングの魔物 ◆BASUmqPZk. :2007/01/20(土) 23:10:21
キャラ作成テンプレ
【レベル】
【名前】
【年齢】
【外見】
【ファイトスタイル】
【得意技】
【その他】
※得意技はレベルに応じた数だけ設定可。
既存の技もオリジナルの技も有り。
※試合中には得意技以外の技も、もちろん使えます。
キャラのレベルが高いほど所持Pや得意技の数が増えます。

レベル1
デビューしたての新人さん。知名度なんて皆無です。
所持P:1
得意技数:1

レベル2
多少、経験を積んだ新人。まだまだヒヨッコぽい。
所持P:2
得意技数:2

レベル3
若手選手など。それなりの経験と実績を持ち知名度もそこそこ。
所持P:3
得意技数:3

レベル4
若手のエースクラスなど。弱小団体ではこのクラスがトップを張ったりする。
所持P:4
得意技数:3

レベル5
安定した人気と実力を持つ選手。メインイベントにも絡みます。
所持P:5
得意技数:4

レベル6
人気、実力とも充分。巨大団体の中でもトップに立つエース級。
所持P:6
得意技数:4

レベル7
格下の選手は勝ってはいけない暗黙のオーラの持ち主。現役を半ば離れてる選手が多く、滅多に試合しません。
所持P:10
得意技数:5

P(ポイント)はキャラのレベル毎に所持します。消費することによって試合中に必殺を使用できます。

【必殺】
いわゆる断定リール。得意技使用時に発動可。
使用には1P消費。必殺を後手キャンセルするにも1Pを消費します。
レベルが自分より2つ以上、上の相手に使われると後手キャンセル不可。

一撃で勝敗を決めることも出来るので、空気を読んで使って下さい。

発動には【必殺】と宣言してください。


3 :ゴリラ ◆vXX0cdKx3A :2007/01/20(土) 23:11:12
困ったもんだ

4 :蝶野正洋:2007/01/20(土) 23:17:02
なんで女子プロなんだコラ!
アーイム蝶野!俺だけ見てればいいんだ分かるかオラエー!

5 :名無しになりきれ:2007/01/20(土) 23:30:10
そうなんだ・・・。

6 :名無しになりきれ:2007/01/20(土) 23:31:18
ビガロ…

7 :名無しになりきれ:2007/01/21(日) 00:30:49
ガープスリングドリーム?

8 :名無しになりきれ:2007/01/21(日) 07:55:30
リンドリとは懐かしいなw
ガープスの中でも異端だが俺は好きだよ。

9 :名無しになりきれ:2007/01/21(日) 08:42:23
>>4
卓ゲのガープスの中でも女子プロレスラーを題材にしたやつだな。試合がメインだが、ものがプロレスなだけに、ごりごり勝ちにいく試合をすると「空気嫁ww」とか叩かれるww

一部のキャラがレッスルエンジェルスにクロスオーバーしとった気がする。ソニックキャットとブリザードYUKIだっけ?

レベル差を導入してるの見るとリンドリぽいが要はレベル高いと、断定と後手キャン使える回数と繰り出せる情況(得意技)が増えるって感じか。

GMいなくても勝手に進められそうだしキャラ作りたいが、簡単な導入だけでもキボン


10 :名無しになりきれ:2007/01/21(日) 08:44:17
スマン。アンカミス
>>7だた。蝶野さんに熱く語ってしまったぜorz

11 :名無しになりきれ:2007/01/21(日) 13:38:09
導入は試合直前くらいから始まったほうがイイと思う。
レベル合うキャラさえくればすぐに試合開始できるし。

12 :リングの魔物 ◆BASUmqPZk. :2007/01/21(日) 17:12:07
>>9
お察しの通り、リンドリが元ネタです。っても、極めて簡易ルールですんで知らなくてもOKですが。
参加お待ちしてます。


>>11
了解。今から書いてみます。

13 : ◆BASUmqPZk. :2007/01/21(日) 20:17:49
【プロローグ】

某地方都市のホール。
規模としては、そこそこの会場の中央に据え付けられているのは白いリング。

『そろそろですね』

団体のロゴの入ったジャージ姿の練習生らしき若い女性が、長い廊下をパタパタと走る。

ガチャ

『失礼します。そろそろ開始の時間です。あ、はい。お客さんの入りは悪くないですよ。じゃ、試合の近い方から準備お願いしまーっす』

控え室に響く声

あるものは、緊張した面持ちで
あるものは、余裕の笑みで
あるものは、黙々とウォーミングをしながら



――そして、ゴングが鳴る


14 :名無しになりきれ:2007/01/21(日) 23:43:26
見本になるようなキャラが出れば参加するのだけど…

15 :新藤 美貴 ◆ykI1UtNIr. :2007/01/22(月) 13:48:48
【レベル】3
【名前】 新藤 美貴
【年齢】 20
【外見】 172cmの長身に背の中ほどまでの長い金髪が目を引く。本人曰く『クォーターだから』
怪しいがどうやら本当らしい。無駄に美人顔。主に白を基調にしたレザー風リンコス着用。

【ファイトスタイル】パワー一辺倒
【得意技】
ミキ・トルネード (変形ラリアット)
投げっぱなしジャーマン
パワー・ボム

【その他】
団体所属の若手レスラー。激情家で頭に血が上りやすい。
信念なのか性格なのか、持ち前の馬鹿力を武器に荒っぽい試合運びが目立つ。
相手に背を見せるほど思い切り振りかぶって体ごと叩き付けるように放つミキ・トルネードは、時に相手の意識を一撃で刈り取る。



16 :新藤美貴 ◆ykI1UtNIr. :2007/01/22(月) 14:04:15

『ん。私の番までは、もうチョイかな…』

控室の隅のパイプ椅子に座り、リングシューズの紐を改めてきつく締め直す。
前座といっても違和感のない若手の自分の試合までは、もうそれほどの時間は無いはずだ。


(…集中……集中…冷静に…)
目をつぶり深く椅子に座り直すと、ブツブツと呟き、試合開始までの時間をイメージトレーニングに費やす。

17 :新藤美貴 ◆ykI1UtNIr. :2007/01/22(月) 14:14:36
中(こんな感じで。ではでは、よろしくお願いしまーす)

18 :西村オサム:2007/01/22(月) 16:16:22
ムガー

19 :名無しになりきれ:2007/01/22(月) 21:27:39
市ヶ谷様にしか見えませんw
あれはレベル6級だが。
レベル3だと2〜4位が相手か。もしくはデビュー戦くらいの新人に胸を貸すか。

20 :新藤美貴 ◆ykI1UtNIr. :2007/01/22(月) 22:18:39
>>18
や、どちらさまですか?

>>19
あそこまでゴージャスでも激強でもお嬢でもないですがww
だいたい、それくらいのレベルの方が対戦相手かなーとは思いますが…いかんせん私以外はまだ誰もいないので…orz


ちなみに名前の部分の半角スペースを省略しましたが、気にしないでください。

21 :闘鬼姫 ◆ZS.sjtO3a. :2007/01/22(月) 22:51:48
【レベル】4
【名前】闘鬼姫(トウキヒ)
【年齢】21
【外見】165cm 褐色の肌にボサボサの黒の長髪、鬼をイメージしたデザインの黒と黄色のマスクを着用
    虎柄のビキニタイプのリングコスチューム
【ファイトスタイル】 空中殺法を得意とするバランス型
【得意技】
片エビ固め
ビースト・ラナ
マッスルバスター
【その他】
母親の仇を討つためにメキシコから日本に来たマスクレスラー、
日本人とメキシコ人のハーフで本名は オベリオ・リカコ・ミジョナン
試合中はヒールを演じているが、普段はおとなしく心優しい女性。
必殺のビースト・ラナはドラゴン・ラナの体勢から前方に回転+腰の回転からの捩れと共に相手を叩きつけると共に片エビ固めの形に入る技

22 :名無しになりきれ:2007/01/22(月) 23:03:25
対戦相手ktkr
試合マダー?(・∀・)

23 :闘鬼姫 ◆ZS.sjtO3a. :2007/01/22(月) 23:06:29
『母さん・・・リカコを許してください。
 でも、私はくやしいのです。偉大で強かった母さんがあそこまで惨めにされたのが』

控え室で私は持参した十字架に祈っていた。

『見ていてください母さん、母さんの愛したルチャリブレが日本のプロレスに勝利する姿を』

(母さんの笑顔を・・・私たちの幸せを奪った・・・あの女に復讐を)

あの試合はマスカラコントラ(マスクを賭ける試合)ではなかった。
だが、あの女はそれを知っていてワザと母さんのマスクを剥いだ。
許せない。あの女を倒すまで私は負けない。

「闘鬼姫ねぇさん!出番です」
「・・・わかった」

私は十字架に白いシーツを被せ、リングへと向かった。

24 :新藤美貴 ◆ykI1UtNIr. :2007/01/22(月) 23:30:21
>>闘鬼姫さん
初めまして。よろしくお願いします。

『美貴先輩!出番ッスよ!!』

その声に、意識を現実へと引き戻し勢いよく椅子を立ち上がる。

『よーっし!んじゃいきますかぁ!!』
肩を軽く回しながら長い廊下を歩き…フと気付く。

『そういや、今日の相手って誰だっけ?』

『……相手もわからないでイメトレしてたんすか?闘鬼姫先輩っすよ…手強いっすね』

『ノープロ!私は誰が相手でも自分が勝つイメージしか持ってないのよ!』
そう。じゃなきゃリングには上がれやしない。薄暗い廊下を抜け、花道を一気に駆けていざリングへ。

『さぁ!どっからでもかかってきなさいよ!!』
鳴り響くゴング。ビシッと指差して相手を見据えた。

25 :名無しになりきれ:2007/01/23(火) 23:11:05

ガープスとかよくわかんなくても参加できまつか?(・∀・)



26 :新藤美貴 ◆ykI1UtNIr. :2007/01/23(火) 23:21:34
こんばんは。

>>25
問題ないと思いますよ。私も、そんなに詳しくもないですし。

27 :闘鬼姫 ◆ZS.sjtO3a. :2007/01/23(火) 23:25:46
入場曲の「SATHUGAI」と共にゆっくりと花道を歩く

もちろん客からの嵐のようなブーイングが飛んでくる。

『負け犬どもがぁ!吠えるんじゃねぇよ』

中指を突きたて客を激しく煽る。
ヒールいてこそのプロレス、ベビーフェイスが来る前に煽るだけ煽って会場を盛り上げる。
それがヒールの役目、悪辣な攻撃で善玉を苦しめ、最後には惨めに負け客を満足させる。
だが、私は違う。正義が勝つというシナリオを一変させ、この場内を凍りつかせてやる。

ブーイングの中、私は堂々とリングの中へ入った。

私の入場曲が消え、今回の相手の入場曲が入った
(こい!日本のレスラー、無様に負かしてやる)
殺意にも似た闘志が湧いてくるのがわかる。


>『さぁ!どっからでもかかってきなさいよ!!』
ゴングと共にシンドーが私を挑発する。
どうやら勝つつもりでいる。上等だ。
奥歯の近くにある「ブツ」を噛み潰し、一気に間合いを詰めた。

「顔でも洗うかぃ?」
その一言のあと、シンドーの顔目掛けて毒霧を吹き付ける。

28 :新藤美貴 ◆ykI1UtNIr. :2007/01/23(火) 23:40:08

試合開始と同時に来る。一直線に。上等だ。
相手が誰だろうと真っ正面からやり合うなら、そうそう引けは取らない自信がある。

(もらった…!)
間合いに入った。まずは力比べか、あるいはいきなりボディスラムでも喰らわせるか。

――と、いきなり視界が潰れる。

『な…っ!?しま…っ!』
毒霧がまともに顔面を直撃し、視界を塞いだ。
不意をつかれ、顔を覆ってうろたえる。

29 :名無しになりきれ:2007/01/25(木) 00:48:43
そういえば、メンツが偶数いないと試合出来ないんだな。
2対1とかやらんしなぁ。

30 :新藤美貴 ◆ykI1UtNIr. :2007/01/25(木) 01:05:29
ども。こんばんは。

>>29
たしかに2対1とかはあまり無い状況かも。ヒールの人に乱入されたりとかぐらい?

31 :倉科素子 ◆Q0q02k1Y3Q :2007/01/25(木) 23:20:44
【レベル】4
【名前】くらしなもとこ
【年齢】21
【外見】肩の下あたりまでのレイヤーの入った茶髪。試合時には腕から胸元にかけてイバラのペイントを施す。
【ファイトスタイル】間接技主体
【得意技】
Dスクリュー
脇固め
ギロチンチョーク
【その他】
間接技をメインに戦うレスラー。このタイプに多い職人気質な部分がなく、ジワジワと相手をいたぶるのを好む。
そのせいで勝ちを逃すこともあるが本人は満足らしい。

32 :倉科素子 ◆Q0q02k1Y3Q :2007/01/25(木) 23:22:54
よろしくお願いします。まだ試合中のようなので、まずは登録だけで。

33 : ◆BASUmqPZk. :2007/01/25(木) 23:37:40
こんばんは
まとめて省略して申し訳ないですが、みなさん参加ありがとうございます
これからも、よろしくお願いします


34 :名無しになりきれ:2007/01/25(木) 23:59:59
ヒールぽいオニャノコが多いみたいなのでコレドゾー


( ・∀・)つ【バールのようなもの】

35 :新藤美貴 ◆ykI1UtNIr. :2007/01/26(金) 00:11:06
>>34
こんばんはー
って、ちょwwwwwそれ死んじゃうwwwwwww

36 :南利美:2007/01/26(金) 21:18:06

南です…

旗揚げ興行のメインでうっかり秒殺してしまったとです


南です…南です……



37 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/01/26(金) 21:24:25
とりあえず登録だけ〜。

【レベル】4
【名前】 『幻想の技使い』新川るな
【年齢】 25
【外見】 160cm 茶色のショートカット、赤と黒を基調にしたアマレススタイル
【ファイトスタイル】 レスリングをベースにしたクラシカルなプロレス
【得意技】
スイングネックブリーカードロップ
ジャパニーズレッグロールクラッチ
オクラホマヘイライド
レッグストレッチャー
【その他】
アマレス出身。
実力がありながら小柄な体格と地味な外見、地味な試合展開で出世レースから脱落し中堅ポジションに。
しかし、レトロマニア泣かせの技の使い手として最近徐々に注目を集めている。
フィニッシュホールドに多用するレッグストレッチャーは、両足で相手の左足を固定して両手で右足を引っ張りながら
膝と足首を極めるという、一見地味だが強烈なサブミッション。

38 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/01/26(金) 21:25:50
>36
はいはい南さんはこっちですよ〜。いってらっしゃいませ。

レッスルエンジェルス総合スレ
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1134551026/

39 :名無しになりきれ:2007/01/26(金) 21:42:35
>>南
プ板のスレじゃスレタイにまでなってる空気嫁ktkr


>>新川
うわはwwww
技マニアックですねww
…ん?レベル四選手て得意技三個まででは?

40 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/01/26(金) 21:46:53
>39

あれれ…訂正ー。

【レベル】4
【名前】 『幻想の技使い』新川るな
【年齢】 25
【外見】 160cm 茶色のショートカット、赤と黒を基調にしたアマレススタイル
【ファイトスタイル】 レスリングをベースにしたクラシカルなプロレス
【得意技】
スイングネックブリーカードロップ
オクラホマヘイライド
レッグストレッチャー
【その他】
アマレス出身。
実力がありながら小柄な体格と地味な外見、地味な試合展開で出世レースから脱落し中堅ポジションに。
しかし、レトロマニア泣かせの技の使い手として最近徐々に注目を集めている。
フィニッシュホールドに多用するレッグストレッチャーは、両足で相手の左足を固定して両手で右足を引っ張りながら
膝と足首を極めるという、一見地味だが強烈なサブミッション。

日本式回転エビ固めははまた今度にしようっと。

41 :名無しになりきれ:2007/01/26(金) 21:57:48
>>40
断定なしなら使えるしな>日本式回転エビ
地味に人気を盛り返して再びメインに絡んでレベル5に昇格して習得だ。
そしてタッグで看板選手と組んで、ねちっこくエース級を苦しめるよきパートナー選手に。
しかしピンでメインは張れないという、よく有りがちな名サポーターに是非w

42 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/01/26(金) 22:11:30
>41
そうだねー。

んー…最近は、若手や新人の子にレスリング教えるのが楽しいなーって思ってきてたんだけど、もう少し欲出しても
いいのかなぁ。

いや、ほら。やっぱりプロレスラーはPro-Wrestlerだもの。 見栄えのいい技ばっかりじゃなくて基本を覚えとかないと
いけないかなぁってさ。 

じゃ、もう控え室の方に引っ込んどかないと…

43 :倉科素子 ◆Q0q02k1Y3Q :2007/01/26(金) 22:35:59
>>42
あら?極め技の使い手さんがもう一人。
よろしくね。近いうちにぜひ一度お手合わせしましょ?


44 :名無しになりきれ:2007/01/26(金) 23:13:54
ところで闘鬼姫タンは?
美貴タンはなんかよく見掛けるが。

45 :名無しになりきれ:2007/01/26(金) 23:18:49
中の人も生活があるからな。マターリと待とうや。

46 :名無しになりきれ:2007/01/26(金) 23:52:44
リアル事情だし仕方ないけど、こんな感じで試合中にどっちかが数日留守で止まるなら、時間切れ引き分けとかにした方がよくないかな?

日参のコテも止まっちゃうしね。

47 :闘鬼姫 ◆jNdjG0pl.Y :2007/01/26(金) 23:58:46
目潰しが決まると共に場内にブーイングの嵐巻き起こる。

しかし、私はそれを無視して戦いを続ける。
これがヒールなのだ。文句は言わせない。

「うらぁ!」
左腕から掌テイを顔面に叩きこんだあとにケンカキックでシンドーをロープに飛ばした。


48 :闘鬼姫 ◆jNdjG0pl.Y :2007/01/27(土) 00:00:03
いろいろとすいません。
最近いろんなものの締め切りと戦っていてこっちにまで手がつけられませんでした。
鳥まで忘れちゃったみたいで、本当に申し訳ない。

49 :名無しになりきれ:2007/01/27(土) 00:06:48
闘鬼姫タンktkr
乙。マターリでも魅せてくれればおk
d(・∀・)

50 :新藤美貴 ◆ykI1UtNIr. :2007/01/27(土) 00:22:24
>>47

激しいブーイングが聞こえた。が、続いて放たれる攻撃も見えないだけに避けることも防ぐことも出来ない。

『くぅ…っ!』
掌底。ケンカキック。いずれもプロレスの中じゃ小技の部類だけど、視界が効かないってだけで随分と衝撃が重い。


(くそっ!くそぉ…)
ロープに振られ、待ち構える相手のもとへ。
回復しだした視界に映る闘鬼姫の姿にギリギリと歯を噛んだ。


51 :新藤美貴 ◆ykI1UtNIr. :2007/01/27(土) 00:25:42
>>48
どもです。なにかと忙しい時期ですしねー。
リアルの方が大事ですし無理せずいきましょ。

52 :名無しになりきれ:2007/01/27(土) 09:15:02
何か下さい。お腹へって死にそうだぉ

53 :名無しになりきれ:2007/01/28(日) 13:36:59
age

54 :名無しになりきれ:2007/01/30(火) 17:15:02
フライングホークドロップ!!

55 :名無しになりきれ:2007/01/30(火) 21:31:33
ところで、何組かの試合やら何やらを平行して進めるのは、おk?

56 : ◆BASUmqPZk. :2007/01/30(火) 21:57:48
はい。平行での試合とかもありですよ。

57 :名無しになりきれ:2007/01/31(水) 23:12:49
質問。得意技は後で変更したりとかはあり?
練習して身につけたとかパワーアップしたとかいう設定で。

58 :オザワ:2007/01/31(水) 23:13:52
名無し潜伏しようと思うんですがドウデスカネ?
ここにワタス好みの良コテはいるんデスカネ?
ドウナンデスカ?

59 :オザワ:2007/01/31(水) 23:19:43
ここがオススメらしいんですけどドウナンデスカね?
答えてくださいよ

60 :オザワ:2007/01/31(水) 23:31:46
誰もいないんで勝手に進めていきますよイイデスネ?


61 :名無しになりきれ:2007/02/01(木) 09:20:21
>>57
はい。試合のたびに得意技が変わるみたいな極端なのじゃなければ、ありですよー。


62 : ◆BASUmqPZk. :2007/02/01(木) 09:28:41
失礼。トリ入れ忘れてました。

63 :名無しになりきれ:2007/02/01(木) 11:34:48
てかさ、レベル7つえーな、おいw
試合には殆ど参加出来そうにないから最強厨の対策にはなりそうだが。

リアルだとやっぱ猪木とかのクラスか?女子だと誰なんだろう?

64 :名無しになりきれ:2007/02/01(木) 12:10:17
つ猪木、馬場、力道山

女子だとデビルやブルとかかな。長州や神取は微妙
何にしてもマッチメイクすら難しいレベルの選手だなー

65 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/02/02(金) 00:13:32
【レベル】3
【名前】桐生 遥
【年齢】19
【外見】 白に銀のラメの入った派手なビキニスタイルのリンコス。金のセミロング。
身長は160センチ。
【ファイトスタイル】 ルチャ
【得意技】 フランケンシュタイナー
ムーンサルトプレス
サマーソルトキック

【その他】
派手な外見とファイトスタイルで売り出し中の若手。
新体操出身の経歴を持ち、身軽さと早さには自信があるらしい。

よろしくです。

66 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/02/02(金) 00:26:07

「ねー?私の試合まであと、どれくらい?」

「今日は少し試合の流れが早いみたいで…もう、そろそろだと…」

「フゥン…」
練習生に適当な相槌を返しながら柔軟を続ける。
体はあったまっているので、いつ試合になっても全然OKだ。

「…ン?どうかしたの?」

「いや、体柔らかいですねぇ…」

「そりゃまぁ…ね。よ…っと。ほらほら、イナバウアーとか余裕よ?」

グイッと頭が床につくほど背中を反らし、笑いながら手を振ってみせる。


「すご…四回転ジャンプとかもできますか?」

「あのね…それは体の柔らかさと関係ないでしょ」
クスクスと笑いながらそのまま倒立して体を起こして、時計を見る。

(あと少し、か…)

67 :名無しになりきれ:2007/02/02(金) 02:46:24
やあ ( ・ω・)≡つ

ようこそ、ボコボコハウスへ。
このジャブはサービスだから、まず食らって酩酊して欲しい。

うん、続いてワンツーなんだ。済まない。
打つべしって言うしね、別にガードしてもらおうとも思っていない。

でも、このボディーを食ったとき、君は、きっと言葉では言い表せない
「ダメージ」みたいなものを感じてくれたと思う。
殺伐とした四角いジャングルで、そういう気持ちを忘れないで欲しい、そう思って
この左ストレートを放ったんだ。


じゃあ、テンカウントを聞こうか。


68 :新藤美貴 ◆ykI1UtNIr. :2007/02/02(金) 10:36:25
>>67
いたっ!いきなり、なによ?乱入?
しかし流れるようなコンビネーションねぇ…亀※に挑戦して世界を狙ったら?
ま、せっかく乱入してくれたんだしとりあえず…
(ガキッと腰をキャッチ)


っりゃあぁぁぁ!!
(壁めがけて投げっぱなしジャーマン)

69 :名無しになりきれ:2007/02/02(金) 11:15:23
お、美貴タンだ。久しぶりーノシ


70 :新藤美貴 ◆ykI1UtNIr. :2007/02/02(金) 12:07:04
>>69
はい、久しぶりー。つっても、スレ覗くだけは毎日見てるんだけどね。


71 :名無しになりきれ:2007/02/02(金) 22:58:26

で、試合マダー?(・∀・)



72 :オバンバー:2007/02/02(金) 23:04:22
【レベル】5
【名前】オバンバー
【年齢】34
【外見】太めで大柄
【ファイトスタイル】力と体重でねじ伏せる
【得意技】ヒップアタック
【その他】
かなりのブサイクで顔にコンプレックスを持っている。
また、性格も歪んでおり美人をいたぶるのが趣味


73 :闘鬼姫 ◆CPXsDvGL/. :2007/02/03(土) 23:47:00
ドロップキックをお見舞いしてやろうかと考えたが、どっかの馬鹿が乱入してきた。

どうやら私狙いではないようだ。

キチガイはどうやらシンドーがどうにかした。

「流石だシンドー、それぐらいやってもらわなくちゃ困る。」

コーナーポストに乗りながらそういう。

「だが・・・勝つのは私だ・・・」

まずは小手調べにドラゴンラナで様子を見させてもらおうか?

高く華麗に舞いあがり、シンドーの肩に飛びつく

74 :闘鬼姫 ◆CPXsDvGL/. :2007/02/03(土) 23:48:24
またトリ忘れたかな?
どうもすいません。
とりあえず、伏線のドラゴンラナです。遠慮なく返しちゃってください。

75 :新藤美貴 ◆ykI1UtNIr. :2007/02/04(日) 00:26:29
>>73

コーナーから舞いあがった闘鬼姫が肩に飛びついた。得意の空中殺法といったとこだろう。

しかし

『いい加減に…っ!』
両の腕で闘鬼姫をガッチリと捕まえ、腰を落として踏ん張る。
奇襲をくらいこそしたたが、この体格差。まだ余力も存分にある。

『なめんじゃないっ!』

力ずくで肩に取り付いた相手を引っぱがし、これまた力ずくにボディスラムともパワーボムとも言い難い体勢でリングに叩きつけた。


76 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/02/05(月) 21:17:28
ふぅー…お久しぶりー。

>43
えーと…まあ、私のレスリングって、どっちかと言えば極め技寄りなのかな。
うん、そうだね…機会があれば、ぜひ。

77 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/02/05(月) 21:37:02
「うーん…もうそろそろかなぁ」

入念なアップを続けながら独り言のように呟く。
ふと足を止め、リングシューズの具合を確かめる。しっかりとしたグリップが足裏に伝わってくる。

「うん、いい感じ」

……時計を見上げ、今の自分に思いを馳せる。
自分がこのポジションに落ち着いてから、どれぐらい経つだろうか。
外人相手のいわゆる"ポリスマン"、若手の壁……そしてエース候補相手の負け役。
レスラー仲間からの「良い仕事のできる選手」という評価は、観客の人気には繋がらなかった。
先へと駆けていった同期の背中は、もう遠いところにある。

「……さぁて、行ってきますか」

屈折した気持ちを作り笑顔に押し込めて、控え室のドアを開ける。


78 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/02/06(火) 00:24:47

「……ン。さ、いきましょうか…」
リングアナの声。そして自分の入場曲が控室の向こうから聞こえた。
髪をかきあげ、長い廊下を一歩、一歩…降り注ぐ光と歓声。新体操の選手としての将来を捨ててまで、欲したものがここにはある。

「ハァ…ッ!」
曲のクライマックスに合わせ、花道を走り、その勢いのままコーナーポストを駆けあがり、空に舞う。

ムーンサルト。

(立ち止まりはしない…ココこそが私のあるべき唯一の舞台なのだから)
白く輝く舞台の中央。すぐに入場して来るであろう、相手の花道を見据えた。

79 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/02/06(火) 00:28:03
>>77
どうも初めまして〜。なんか派手なだけの駆け出しなキャラですが、よかったらお一ついかがでしょうか?w

80 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/02/06(火) 00:31:38
>79
初めましてー。
私でよかったらやってみましょうか。色々と地味なのでちょうど好対照かなぁ。

81 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/02/06(火) 00:48:12
何度も訪れた会場、何度も通った花道。聞き慣れた入場曲で、自分の出番だと直ぐに判る。

「……あの子がどれだけやるのか、お手並み拝見といきますか」

幾らか歳の離れた対戦相手が、既にリング上からこちらを見据えている。
彼女は自分を追い越していくのか、それとも壁を越えられずに挫折していくのか。
それは、実際に手を合わせてみればはっきりするだろう。

リングを照らす眩い灯りに目を細めながら、ゆっくりとリングに上がる。

(プロレスってのは、難しいんだよねぇ)

心の中に隠し持った刃を、ほんの少しだけ光らせる。

82 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/02/06(火) 01:17:38
>>81
(新川さんかぁ…)
対角線。同じ舞台に上がった相手の記憶を手繰る。
経歴は自分よりだいぶ長い。派手さはないが実力は決して低くなく、後進の指導役としても優秀…らしい。
らしい、というのはあまり自分とはファイトスタイルが合わないため教えて貰う機会がなかったせいだ。
また、彼女の技の何がどう凄いのか自分にはいまいちピンとこない。
そんなことを漏らしたら「あんたまだまだ素人だねぇ」と先輩に笑われたが。


(まー、いいんだけど…)
トントンと軽くステップを踏み間合いを計る。
イケる。今日は体が軽い。
弾けるように走り、新川の手前で体を捻る。

(お手並み拝見っ!)

ローリングソバット。足が弧を描いて顔面へと飛んだ。

83 :名無しになりきれ:2007/02/06(火) 20:21:46
るなタンの立ち位置が妙にリアルで好きだなw
ジュニア時代はベルト争いでそれなりのポジションにいたりしたのかも試練。
同期のジュニア時代の戦友が今はメインイベンターでタハー(ノ∀`)とかな

今までも桐生タンみたいな派手な若手の踏み台にされてたりもしそうだ。
つまり味のあるベテランは大好きですよと。うん。

84 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/02/06(火) 21:45:30
>82

(おおうっ)

咄嗟に体を屈めて固い額で蹴りを受け、衝撃を殺すために大きく仰け反る。 ばこん…と大きな音が場内に響いた。
そのままヨロヨロとたたらを踏んで後ずさると、がくりと片膝をついてみせる。

重さこそ無いものの、高く、速いソバット。
この一撃で、彼女がどういう武器を持ったレスラーか、観客に充分に伝わったことだろう。

さあ、今度は私がそれを見せる番。

追い討ちをかける右足首をがっちりと掴むと、左足を払って立ち上がる。
倒れた桐生の右太腿の裏に踏みつけるような蹴りを何発も入れて『これから脚殺しをやりますよ』と観客を煽り、充分に
溜めを作ってから膝裏に自分の脚を挟むと、倒れ込みながら爪先を力点に足首と膝を極めていく。

レッグロック。
基本中の基本…というべき足関節技。今では休憩技でしかないと思われがちだが、しっかりとポイントを押さえて極めた
この技の威力は決して侮れないものがある。

85 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/02/06(火) 22:00:32
>83
あはは、ありがとうね〜。

うん、実は新人時代はアマレスの全国入賞経験者ってことでエリート扱いだったんだけどさー…。
見ての通りルックスが人並みで体も小さいでしょう?
おまけにキャッチとかランカシャーとか、お客さんウケしない方向の練習に血道を上げてたものだから、いつの間にか
売り出しルートから外れちゃってたんだよねぇ。

今の立ち位置は気苦労はあんまりないんだけど…たまには上の方で試合してみたくもあったり。

86 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/02/06(火) 22:44:34
>>84

(入った…いえ、受け切ったの…?)
派手な音のわりに妙に固くそして軽い手応え。
早さには自信がある。少なくとも今まで自分と戦ってきた同期の選手にはこうも完全に受け流されたことはない。

経験の差というやつだろうか。続く追撃は綺麗にさばかれた。

(ちぃ…厄介ね)

新川が最初に狙いをつけてきたのは脚。ルチャスタイルの自分には脚を鈍らされるのは、かなりマズい。

「っく…ああぁぁっ!?」
予想していた以上の痛みに思わず声があがる。

(な…んだっていうのよ。こんな地味な技がぁ…!)
そう。地味。ゆえにロクに練習もしていなければ外し方もダメージの殺し方も疎い。
全身のバネを使って体を幾度も跳ね上げ、無理矢理に振りほどいて起き上がる。

(なんだか…マズイ相手と当たったかしら)
ジワリと嫌な汗が首筋を伝った。

87 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/02/06(火) 23:03:51
>86
これで、試合の構図が観客にしっかりと伝わった。
スピードとジャンプに長けた桐生と、その武器を殺しにかかる自分…新川。 この試合はそういう攻防になるのだと。
後は、お互いがそこからどう膨らませていくか。

それこそが、本当の意味でのお手並み拝見というところだろう。

(ありゃ、あんまりレスリングの練習はしてなかったみたいだねぇ)

強引な逃げ方に、内心少し苦笑いをする。

(ルチャの子みたいだけど、この分じゃジャベには期待できそうもないかな)

前傾姿勢で身構えると、探るように組み手を伸ばす。
ロックアップに応じてくれればそれで良し、向こうがあくまで飛び道具で来るならそれも良し。

88 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/02/07(水) 20:55:44
>>87
(ロックアップ…どうする…?)
応じるべくこちらから伸ばした腕は、躊躇うようにジリジリと間合いを計る。
このまま素直に相手の誘いに乗るのは、いかにも不利に思えた。
手を伸ばしたまま、新川を中心に円を描くように歩く。

(こうしていても始まらないわね)
一歩素早く踏み込むと新川の手首を掴んで、巻き込むようにリングへと投げ落とす。
アームホイップ。

「はぁっ!!」
自らロープへと飛び、起き上がる新川へとドロップキックを見舞う。

89 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/02/07(水) 21:30:11
>88
(おっ! 速い)

素早く手首を取ってのアームホイップ。 これには逆らわずに自分で飛んで、ダメージを最小限に抑える。
それでも勢いがあった分、派手な音を立ててマットに叩きつけられる。

背筋力で反動を付けて起き上がると、狙いすましたように飛んでくるドロップキック。これも速く、鋭い。
これは胸で受け、両手を広げて大きく倒れ込む。
傍からだと、さぞ豪快に吹き飛ばされたように見えるだろう。
実際、巧く衝撃を殺したつもりだがそれでも結構効いた。 蹴られた胸にびりびりと衝撃が残っている。

そのまま後ろに一回転して立ち上がると、いかにも「やられた…」とばかりに顔をしかめて見せながら再び身構えて
ゆっくりと間合いを詰めていく。

今度の手首の取り合いはこっちが制した。
手首を力点に、肘から肩を逆関節にしっかりと固めて投げるアームホイップ。
桐生のものと較べてスピード感こそ無いものの、投げるのに必要な力はこの方がずっと少なくて済む。
そして、投げた手を離さずにじっくりと肘から肩を絞りあげていく。

「ほらほら…」

(さあ、どう切り返す?)

90 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/02/07(水) 23:05:43
>>89
(つぅ!いちいちやってくれるわ…)
逆間接に固めた上でのアームホイップ。下手に逆らえば、腕に深刻なダメージを負うだろう。
しっかり受け身を取ったものの間接へのダメージは免れない。
くわえて、そのままギリギリと腕を絞り込んでくる。

(地味だ地味だと敬遠してはいたけど…こう厄介だとはね)
キツく唇を噛みしめる。今更悔やんでもどうにかなるわけじゃない。

「こういう返し方はレスリングにはあるのかしらね?」
無理に余裕の笑みを見せると固められていない腕に体重を預け、そこを軸に腰を浮かせた。
リングを離れ自由に動く脚を目一杯に振り上げる。狙うは肩越しの新川。こと体の柔軟さにかけては自信がある。
無茶な体勢からの背後への蹴りはそれでも勢いを失わない。一発。さらに一発。鋭い音を立てて命中する。

「いい加減、離しなさいって!」
渾身の力を込めて蹴りあげ、どうにか脱け出た。ズキズキと痛む腕に顔をしかめる。

(……今度から少しこっちも鍛えとかないとダメね)

91 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/02/07(水) 23:32:51
>90
レスリングのセオリーにはない、ある意味無茶な荒業だ。
しかしそれを成し得るのは、天性に加えて鍛錬を重ねたことで培われた柔軟性。

(!! なるほど…これがあるからここまでやって来られたんだね)

不十分な体勢とはいっても、これだけ蹴られればさすがに怯む。思わず手を離してしまった。

「…ちぇ、もう少し付き合いなさいな」

痛みを堪えつつ再び組み手の取り合いを誘うものの、さすがに警戒したか今度はなかなか手を出してこない。
だったら……。

一気に踏み込んで間合いを詰めると、顔面を擦るように当てていくかち上げ式のエルボースマッシュ。

「しゃっ!!」

92 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/02/08(木) 22:16:18
>>91

(打撃…っ?)

ガキィッ!!

受け切れなかった。妙に鈍い音と衝撃。こういうもらい方はマズい。
よろめいたところをさらに蹴り。これも重い。

(間接技だけに意識いきすぎてたわね…)
原因が肘か蹴りかは解らないが瞼の上から額にかけてが割れた。
赤いものが顔を伝う。皮膚の薄い部分が裂けただけで、見た目ほどのダメージではないが観客の印象は、また別の話しだろう。
このまま流血試合の泥沼なんて展開は御免こうむりたい。

(少し早いけど、押し戻さないといけないわね)
額の傷を押さえ苦々しい表情をつくる。追撃に踏み込んでくる新川。

 【必殺】

「ハァッ!!」
リングを蹴り、バク宙の要領で後方へ回りながら脚を振り上げる。足先がカウンター気味に新川を捉えた。

そのままストン、と新体操さながらの倒立をしてみせ、体勢を立て直す。
観客の歓声が一段高くなった。


93 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/02/08(木) 22:22:35
(おっと、必殺に使用したのはサマーソルトで。なんか序盤でかましちゃってますが)

94 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/02/08(木) 22:42:40
>92
(!? ありゃ…)

牽制のつもりだったが、向こうが受け損ねたか綺麗に入り過ぎた。
こういう展開は狙ってなかったが、試合に事故はつきものだ。ふらついたところにストンピング気味の蹴りを食らわせて、
ラフファイトに持ち込んだように見せる流れを作る。

しかし、そのせいか注意が逸れた。
バック宙での蹴り上げが、こちらの顎にモロに入ってしまった。
脳を揺らされ、一瞬意識が断ち切られそうになる。ブリッジで首を鍛えてなかったら、これで終わっていただろう。

おぼつかない足取りで体勢を立て直そうとするが、ぺたんと尻餅をついて、そのまま倒れ込む。

(拙いね…しばらく時間を稼がないと)

朦朧としたままごろごろと転がって場外にエスケープし、回復を待つ。

95 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/02/08(木) 23:28:05
>>94

(よーし、入った!効いてる)
ふらつき、場外へとエスケープする相手の姿を確認して、悠然と反対側のロープ際に向かう。

(そんな、ねぇ…場外に行かれたら私みたいなのはやるしかないでしょう)

トン…トン…

リズミカルに上下にステップを刻む。それに合わせるように手拍子があがる。

リングの中央を走り抜ける。勢いをつけて前転倒立。一回転。二回転。

ダンッ!!

三回転目で捻りをくわえて踏み切り、ロープを飛び越えた。
体が宙に舞い、場外の新川へと目掛け降下してゆく。

96 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/02/08(木) 23:47:33
>95
だんだんと意識がはっきりしてくる。
手拍子の音が聞こえてきた。 「ああ、こりゃ来るなぁ」と思い、鉄柵に掴まって立ち上がる。

(…スカす? まさか。 ここは受けてやるのが礼儀というものじゃない)

ロンダートからのダイビングボディアタックを、しっかりと全身で受け止めてみせる。
端から受ける覚悟が出来ている分、不意討ちよりもずっと楽なものだ。
どんぴしゃりのタイミングで衝撃を最小限にまで殺すと、一足先に立ち上がってリング内へと滑り込む。


(やれやれ、ハイスパットはあんまり好きじゃないんだけどね…)

さて、ここからどう自分のペースに引き戻そうか。 そう思いながらしっかりとマットを踏み締める。

97 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/02/09(金) 21:17:00
>>96

二人分の体重を受け止めた鉄柵が派手に軋む。

(自爆覚悟だったけど、きっちり受け切ったわねぇ)
受けに自信のない選手の中にはよける者もいる。その場合は当然、鉄柵か固い床に衝突してのたうち回るはめになるが。

(なんだか見かけによらずタフなのよね…底が見えないわ)
くらいながら、それでも自分より先にしっかりした足取りでリングに戻る新川を見上げる。

「…さ、続きといきましょうか」
トップロープを飛び越えてリング内へ。このまま押し切れるほど甘い相手ではないだろう。


98 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/02/09(金) 21:39:10
>97
(…さすがに受け過ぎたか、ちょっと苦しくなってきたかな)

やられ役、それも大型選手相手が多かっただけあって受け身には自信があるが、それでも場外ダイブを受け止めたのは
さすがに堪えた。 このまま勢いに押し切られるのはちと癪に障る。

(やっぱり掴むしかないよねぇ)

間合いを図って、相手の死角から飛び込む片足タックル。
道場ではいつもやっている技だが、試合ではあまり見せたことはない。「プロレスとアマレスは違うからね」と。
だが、すばしこい相手を捉えるには、アマチュア時代から磨き続けたこれが一番だ。

案の定、レスリングの技術に劣る桐生はこちらのタックルを切ることができない。
軽くリフトして体勢を崩すと、そのまま前に叩きつけてダウンを奪う。
そのまま、倒れた相手の右膝の裏を自分の腕でフック、足首を脇に挟んでステップオーバーでひっくり返す。
腰を落とさず、中腰のまま思い切り相手の体を反り返らせる。

きちんと膝を極めた上での逆片エビ固めは、やり方次第では膝関節が脱臼するほどの威力があるのだ。

99 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/02/09(金) 21:52:34
あー、実際に膝関節抜くつもりはないから。 相手を壊すのは主義に反するし。

100 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/02/09(金) 23:30:00
>>98

(なっ…はやっ!?)

素早いタックル。一切の無駄のない正確な動き。
抵抗らしい抵抗も出来ずあっさりと倒され、足を極められた。

「つうぅ…っ!!」

逆片エビ固め。タックルから技に入るまで綺麗に持っていかれたせいか完全に極められている。
腕を突っ張り上体をリングから浮かせ、背を反らせてダメージを逸らす。
しかし、いかに体が柔らかいとはいえグラウンドの攻防は不慣れだ。

(くぅ…離せないなら、ロープしか…)
ロープへと這い寄り手を伸ばすがまだ少々、距離がある。ジリジリとダメージが蓄積してゆく。

101 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/02/09(金) 23:45:58
>100
(へぇ…)

なるほど、関節も柔らかいのか、完全に極めたつもりだけど極めきれていない。
これなら、彼女の同期程度のレスラーじゃ関節技でタップを取るのは難しいだろう。レスリングの練習に目がいかないのも
道理だ。

(でも、そう簡単には逃がさないよ)

技を解いて、足首をコントロールしながらもう一度体を裏返すことでロープから遠ざける。
アンクルホールドで相手の体を転がすのは、これもアマレスで培った技術。

再び仰向けになった桐生の内腿を蹴りつけると、会場を睥睨する。

右の爪先が力点、足首を支点、そして膝が作用点。
自分の両足で相手の体を固定しながら倒れ込み、膝関節を引き抜くように思い切り捻る。

【必殺】

歴史の陰から掘り起こしてきた必殺の足殺し、レッグストレッチャーが桐生の右膝に悲鳴を上げさせた。



102 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/02/10(土) 23:49:59
>>101

「くっ…今度はなによ?」
一度は解けたと思ったが、たやすく体勢をコントロールされ再び仰向けに。今の隙に逃れられなかったのは痛い。

間接技の知識には疎いがそれにしても馴染みのない状態に足を極めにくる。

「つっ、うあぁぁぁ?!」
膝が脱けたかと思うほどの激痛。いや、脱けてはいない。かろうじて。
ギシギシと間接の軋む音が聞こえるようだ。脂汗が滲む。憎たらしいことにさっきよりもロープは遠のいている。

頭を掠めるギブアップの文字を、かぶりを降って否定し、ロープへの気の遠くなる距離をジリジリと詰める。

103 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/02/11(日) 00:09:48
>102
(身体能力だけじゃなくて根性も充分か…)

結局、ロープまでにじり寄られてロープブレイクになってしまった。
これでタップしても構わないとも思っていたので、ちょっと驚いた。 同時に、面白くなってきたとも感じる。

ここはあえてクリーンにブレイクし、オーバーアクションで桐生から離れてみせる。
ここまでの執拗な足殺しに会場からはブーイングが上がるが、それに対して慇懃無礼な態度でさらに煽り立てる。
今日の自分に求められている役は、あくまで華やかな後輩を虐める意地の悪い先輩なのだから。

足を引きずりながら立ち上がる相手を、ことさら挑発するように組み手を掲げて待ち構える。

(さぁ、ここからの踏ん張りが肝心だよ…そうでないとあんたはここで沈むことになる)

104 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/02/11(日) 22:30:09
>>103

「こ、の…いっつぅ…」

立ち上がったはいいものの、脚への集中攻撃は確実に効果を発揮した。痛みでリングに足をつけることすら一苦労だ。
それを知ってか知らずか拍手とコールが起こる。

(お客さんの声援は嬉しいんだけど…場合によっちゃ残酷よねぇ)

内心苦笑しながら一歩踏み込み、新川の腕を掴み前に引いて上体を微かに屈ませる。

(こうなればヤケよ。徹底的に行ってやるわ!)
脚を、しかも右脚を顔面へと蹴りあげる。打撃技は専門ではないが、体の柔軟さからそれなりに形には見える。

スパァンと乾いた音とともに痛みが駆け巡る。更に蹴り。もう一発。

蹴り終え、客席に向けて腕を突き上げる。まるで効いてない。まだやれると言わんばかりに。



105 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/02/12(月) 17:09:33
>104
(そういうの、嫌いじゃないよ…!)

顔に出してはないが、こっちも結構息が上がりかけている。 本音を言えば、そろそろ受けるのが辛い。
だが、その足でなお蹴ってくるんなら、それを受けないわけにはいかない。
相手の技の凄みを引き立てるのも、プロレスラーの仕事なのだから。

できるだけダメージを減らすように堅いところで受けるが、それでも顔面に三連発は効いた。
一発目で体が揺らぎ、二発目で足がぐらつき、三発目で棒立ちのまま前方に崩れ落ちる。
無論、きちんと前受け身を取っており、見た目ほどのダメージは食らってはいないが。

レフェリーがダウンカウントを数える中、カウント7ほどで立ち上がってファイティングポーズ。
じゃあ、こっちも盛り上げないとね。

こちらを突き放しに来た手を取って逆にこちらに引き寄せて、首を抱え込みながら足の間に右手を潜らせる。
そのままぐっと持ち上げ、逆さにひっくり返すと全身の力を込めて振り下ろすように腰から叩きつける。

これまた基本のボディスラムだが、リングの上で体が弾むほどの勢いをつけたのだからそこらの若手の同じ技とは
全然違うはずだ。

106 :名無しになりきれ:2007/02/12(月) 17:37:06
あっぱー!!

107 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/02/12(月) 22:28:40 O
>>105

ボディスラム。あまりレスリングの練習をしていないとはいえ、さすがにこの技は耐性がある。受け切れぬ技じゃない。

はずだった。

「…カ、ハッ…!」
予想以上の衝撃。若手の中にもパワーファイターはいるし戦ったこともあるが、ボディスラムでここまでのダメージを与えてくる選手は記憶にない。
あの小柄な体格で、どうやればここまでの威力が出るというのか。

(あ〜…やば……)

一時的にだろうが脳が揺れた。見上げた天井がグルグルと回っている。平衡感覚がおかしい。自分が立っているのか倒れているのか分からない。
リングに叩きつけられたわけだから、もちろん倒れているのだろうが。

この流れでリングに倒れたままというのはかなりマズイ。無理に体を起こしたが、ぐらついて肩膝が折れた。

108 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/02/12(月) 22:42:21 0
>107
(やっぱり面食らってるか…無理もないね)

今でこそただの繋ぎ技だが、その昔はこれがフィニッシュホールドになっていたこともある。
自分自身も、出稽古に行った先で血反吐を吐きながら身に付けた「本物の」ボディスラムだ、効かないはずがない。

ただ、このまま寝ていられても試合にならない。
ふらふらのまま半立ちになった桐生の背中に、蹴り倒さない程度の軽い蹴りを数発入れながら回復を待つ。

「ほらほら、これで終わりじゃないよねぇ!?」

ことさらに意地悪い言い方に、会場からはブーイングと桐生への声援が大きく沸き起こった。
レフェリーに自コーナーへと追いやられながら、ふてぶてしい態度で客席をさらに煽り立てる。

109 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/02/14(水) 20:02:46 O
>>108

「言われなくても、まだ終わらないわよ」
そう。まだ体力が残ってる。意識もある。何よりも声援がある。呑気に寝てるわけにはいかない。


「待たせたわね。続きといきましょうか?」

コーナーから出てきた新川の出鼻に勢いをつけてドロップキックを放ち、コーナーへ押し込む。
コーナーポストを背負ったところへ更にフライングニール。一撃放つたびに足が悲鳴をあげる。

(ここなら…ここならば思う通りにはやらせない)

コーナーポスト側。周囲はロープに囲まれ、間接技を仕掛けられても容易にブレイクを狙える。
少々姑息だが、先程からの無茶な蹴り技の連発で痛めつけられた足にリーチがかかっている。
トドメを刺される前に全てを出し切らなければ。でなければ終われない。

110 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/02/14(水) 22:22:59 0
>109
「…ぐうっ!!」

まだまだ伸びのあるドロップキックに加えてスピードと遠心力の重さが乗った串刺し式のニールキック。
結構膝がヘタってるだろうに、よくやる。 痛みを堪えながらも感心する。
だが、そろそろ試合を終盤へ向けて加速させておかなければ。
まずはこちらから仕掛けていこう。

組み手争いからバックを取ってのスリーパーホールド…これは罠。
危ないと見た桐生がロープに向かったところで、ホールドを解いて思い切り背中を押し込む。
当然撓んだロープが桐生を押し返す。その反動を利用して、一緒に後方回転。上に乗る形でエビ固めに持ち込むと、
自分の脚を相手の足にフックしてブリッジの形に決める。いわゆるジャックナイフ・ホールドだ。

これぐらいはカウント2で返してくれるだろうけど、少しは焦ってもらわないとね。

111 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/02/15(木) 21:47:09 O
>>110

(っとお…)
小さな隙をつかれ、一瞬でジャックナイフに固められる。さすがにこの辺りの駆け引きでは新川に及ぶべくもない。

『1っ!2っ!…』
カウント2でフォールを弾き返す。さすがにまだ3カウントを奪えないのは、互いに承知だ。

悠然と立ち上がり、身構えて互いの隙を伺う。試合も終盤。一瞬の隙が勝敗を決する。


「ハァ…ッ!」
先にこちらから動く。この状況で長引かせればこちらが不利になる。
ドロップキックと見せ掛けて、新川の肩に飛びついた。

【必殺】
新川の首を足でフックして上体を後ろに逸らし、リングへと倒れ込む。

フランケンシュタイナー
勢いをつけて頭からリングへと叩きつける。

112 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/02/15(木) 22:04:52 0
>111

高いドロップキック、と思わせてのフランケンシュタイナーとは。
だが、こういう技を切り返すのには慣れている。

【必殺キャンセル】

顎を引き、相手の力に逆らわず綺麗に投げ飛ばされる。 しっかりと肩から着地すると勢いをつけて体をくの字に曲げ、
上に乗った相手の両脇に自分の脚を引っ掛けて反動をつけて跳ね起きつつ両腿を抱え込んでがっちり丸め込んだ。

「よっこい…しょっと!」

シーソー式のエビ固め。
メキシカンの曲者と試合をしたことがあれば、この手の返し技を食らったことは一度ならずあるはずなのだが…さて。


【残り2p】

113 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/02/16(金) 21:15:45 O
>>112

「ちぃ…!」
やけに綺麗に決まり過ぎると思ったら、しっかりと返された。
フランケンの返し方としてはセオリー通り。新川のレスラーとしての特性も考えたら、むしろ当然と言うべきか。


「こ…のぉ!」
まさか、こんな形で負けるわけにもいかない。グッと体を自ら丸めると勢いよく全身のバネを使い、新川を弾き返す。

(ベテラン、か……嫌になるわね。まったく)
ここにきて今更ながら思い知らされる経験の差。
一瞬の油断も詰めの誤りも負けに繋がる。足を止めて構えたのは、膝を庇うためだけではない。
迂闊に動きたくはなかった。

114 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/02/16(金) 21:58:16 0
>113
(……おや、足が止まったか)

桐生の内心は、よく判る。かつては自分も通った道だ。
そして、これまでに何人もの「売り出し中の若手」が自分を前にして通った道でもある。

だが……

(あんたは、ここで遮二無二突っ込んでくるべきだったんだよ)

ベテランならではの受け身の巧さとスタミナ配分で誤魔化してはいるが、これまでに食らった桐生の技はしっかりと体に
爪痕を刻み込んでいる。さっきのフランケンシュタイナーも、綺麗に受けたとはいえ一瞬息が止まったほどだ。
畳みかけるなら、このタイミングだったろうに。

あえて自分からロープに奔る。
猛禽が獲物を捕らえるように飛びかかると、首を抱え込んで体を空中で捻る。
首をしっかりとロックされた桐生の体が上向きになったところで、体重をかけてそのままマットに叩きつける。

【必殺】

飛びつき式のスイング・ネックブリーカー・ドロップ。
後頭部と首に、二人分の体重+αの破壊力が炸裂する。


115 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/02/17(土) 15:33:50 O
>>114

(決めに来る…くぅっ?!)

刹那、自らのミスに気付いた。
たしかに警戒すべき老獪さを持っている。だからこそ勝負の瀬戸際で様子を見るなどという行為はするべきではなかった。
自分には新川を相手に後の先が取れるほどの経験はない。
技を受けた上で次の手を打つほど体力にも局面にも余裕はない。

彼女がいざ勝負をかけに来た瞬間、対処する手を見出だせなかった自分自身の底の浅さを呪った。


「っあ…!!…ァ……」
痛みではない。あのボディスラムよりも強烈な衝撃が頭部を直撃した。
急速に五感が鈍麻してゆく。耳鳴りと目眩。観客の悲鳴がやけに遠く聞こえた。

(派手じゃないけど…効くな…新川さんらしい技だなぁ……)
ぼやける意識。ぐにゃぐにゃに歪んだ天井を眺める。
(…明かり…眩しい……舞台のライト…?……っ!そうだ…起きなきゃ…私…)

どうやって体を動かしたのかよく分からない。ただ、伸ばした手にロープが触れた。それを支えにズルズルと起き上がる。

「…フフ…こんな、かっこわるい試合初めてよ…」
自嘲気味に呟いたセリフは観客のコールがかき消してくれた。及ばずともあと一矢。ガクガクと笑う膝を手で押さえ、新川を見据えた。


116 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/02/17(土) 17:49:42 0
>116

「……ホント、たいしたもんだわ」

カバーに行こうとしたところで、しっかりロープを握っている桐生の手に気がつき、苦笑しながら立ち上がった。
彼女は、レスリングの技術や試合運びといった『Pro-Wrestler』としてはまだ全然だが、プロレスラーにいちばん必要な
ハートの強さについては、その身体能力以上のものを持っている。

(さぁて、あと一、二発ぐらいは受けられるかな…いや、受けてやんなくちゃね)

「フラフラじゃないか、そろそろとどめを刺してあげるよぉ!?」

両手を広げて憎々しげにアピールしながら、じりじりと間合いを詰める。

(底の底、からっけつになるまで吐き出してみなさいな…それを受け止めるのが、私の仕事だから)

117 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/02/18(日) 22:51:00 O
>>116

(最後まで受け切ってくれる…ってわけ?…感謝するわ)
今の私をフォールするなら素人でもたやすいだろうに。新川がそのつもりならレスラーとして、最後まで意地を見せる。

「せぇ…っ!」
新川の腕を取るとアームホイップをかけ背中から叩きつける。もはやキレも速さもない不恰好な投げ技。
しかし相手をリングに倒すという最低限の目的は果たした。

そしてコーナーポスト最上段へと。この足ではサマーソルトもフランケンも形すら成さないだろう。
だが、この技なら。コーナーポストから飛べさえすれば充分だ。

【必殺】

「ハァ…ッ!!」
最上段から踏み切り、リングの新川へと体を回転させてダイブ。
渾身のムーンサルトプレスを放つ。

118 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/02/18(日) 23:15:30 0
>117
コーナー最上段から、天井のライトに映える金色の髪をなびかせて降って来る桐生。
直後、胸が押し潰されるような激しい衝撃が襲う。

「……がっ…!!」

しっかり覚悟は決めていたし、体を強張らせていたとはいっても高さとスピードと遠心力が付いた何十キロもの塊が
直撃したのだ。たまったものではない。

即座に駆け寄ったレフェリーがマットを叩く。

『ワンッ!…ツゥッ!……』

この子を売り出すというお仕事なら、このまま寝ていればいい。
「厄介なベテランを死闘の末に倒した」ということで、扱いは一ランク上がることになるだろう。
だが、まだこのままこの子を上に上げちゃいけない…そう思う。 ここで一度蹴り落とさないと、上で潰される。
だから必死の思いで肩を跳ね上げる。カウントは…2.9。拙い、ギリギリだ。 予想以上に今のはキツかった。

レフェリーが二人を分けようとするが、その瞬間に跳ね上げた腕で桐生の首を巻き込み、自身は上体を起こす。
硬い手首の骨を頬骨に食い込ませ、上腕部で頬から顎関節をしっかりと挟み込む。
そして、右手と左手でクラッチを組んで、残った渾身の力で締め上げる。

グラウンドでのヘッドロック。 たかがヘッドロック、されどヘッドロック。
人体の構造をしっかり理解した人間の使うこの技は、「頭蓋骨を極める関節技」となり得るのだ。
そして、脳にいちばん近い箇所を極められた痛みは、推して知るべし。

119 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/02/18(日) 23:16:30 0
一応この技でタップを取りには来てるけれど、どうするかはお任せー。

120 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/02/19(月) 22:28:28 O
>>118

(決まった…これなら…)
ムーンサルトの反動はダメージのある体には堪える。フォールというよりはただ体を預けるような形。それでも手応えは充分だ。
間違いなく決まるハズだった。

しかし

(うそっ?…返した……そんな…っ!?)
あと0コンマ数秒で掴みかけた勝利が遠退く。愕然としたその隙を新川ほどのベテランが見逃すことはなかった。

「か…っあ…」
ガッチリと絶望的に鮮やかにヘッドロックが決まる。基本的な技だけに使い手が新川ならその練度は言うまでもない。
しかも、完全に決めにきている。全てを出し尽くし、受けられ、返され…ぐらついた戦意にこの激痛は耐え切れなかった。

(…強い、なぁ…こんなに強い人…いるんだ…)
新川の腕に食い込んだ指がスゥと緩んだ。

「…ギ、ブ…ギブアップ…」
力無く腕をタップする。一瞬遅れて試合終了のゴングが鳴り響いた。

121 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/02/19(月) 22:56:07 0
>120
(ふぅ……終わったぁ)

体を叩くタップの合図に応じて、腕を緩める。
ようやく今日の仕事が終わった。 いつもの外人相手のやられ役と違い、若い力に自分を晒すのは骨身に堪える。
だが、収穫はあった。 面白いのが出てきたじゃない、そう思った。

離れ際に、ぼそっと囁く。
「凹むんじゃないよ、あんたはこれからもっと強くなるんだから」

レフェリーに促されて立ち上がると、勝利者コールに応えて控えめに腕を上げた。

(しかし…こういう技をフィニッシュにするからマッチメーカーには嫌われるんだよねぇ)

会場の、何とも言えないどよめきに苦笑いする。
よりにもよって決まり手がただのヘッドロックだ。 よほどのマニアでないと、あの技の何処が効いたのか判るまい。

しかし、彼女には届いたはずだ。
プロレスラーが何気なく使っている技の一つ一つが、どれほど大切なのかということが。 なら、それでいい。

122 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/02/20(火) 21:46:48 O
>>121

(強く…か。そうね…これで強くならなきゃ何のために戦ったんだか…)
勝利者のコールを背中に聞きながら、花道を戻る。
負けてなお暖かい声援をかけてくれる観客に軽く手をあげて応えながら。

ここまで力を出し尽くした試合は今まで無かった。そして、まだ自分には及ばない領域があることを身をもって知った。
自分の舞台に選んだリングは、まだまだ奥が深い…嬉しくなる。

「…お、お疲れさまでした…惜しかったっすね。つか、納得いかないっすよ。イイ試合なのにキメがあんなしょっぱ、ぶっ!?」
控室で迎えた後輩が口に出しかけた言葉をベチッと張り手で遮る。

「…知ってる?ヘッドロックっていったいのよぉ?」
苦笑いをして見せる。試合のダメージが抜けたら今度は、レスリングの基本から練習しなおしてみよう。そう思った。

123 :名無しになりきれ:2007/02/20(火) 21:52:23 0
次も頑張れよぉー!!

124 :名無しになりきれ:2007/02/20(火) 23:05:12 0
鉄の爪女 エリー・フォン

必殺技はアイアンクローだ

125 :名無しになりきれ:2007/02/24(土) 15:46:47 0
さあゴングは鳴った

126 :名無しになりきれ:2007/02/25(日) 10:35:25 0
ラリアットとぶ

127 :名無しになりきれ:2007/02/26(月) 13:43:45 0
次の試合マダー?

128 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/02/28(水) 21:46:58 0
無いねー、次の試合。
人には都合ってもんがあるから、しょうがないといやしょうがないんだけどね。

私は…しばらくパス。 やる気はあるけど、私みたいのが延々出続けてたらお客さん帰るじゃない。

129 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/02/28(水) 22:50:22 O
私もいたりはするけどね。さすがに二連チャンは控えておこうかなぁ…と。


130 :名無しになりきれ:2007/03/01(木) 09:21:43 0
遠慮はいらんと思うよ

131 :名無しになりきれ:2007/03/01(木) 10:26:07 0
NPC募集企画はどうよ

132 :名無しになりきれ:2007/03/03(土) 22:30:52 0
フェイスロック!!

133 :名無しになりきれ:2007/03/07(水) 22:36:23 O
上げてみるか(・∀・)

コテ一人じゃ何もできないのが辛いな

NPC募集したかたは前にどっかでSS書くとか言ってた人か?

134 :名無しになりきれ:2007/03/14(水) 07:44:26 0
試合希望保守

135 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/03/15(木) 23:16:45 0
うーん…寂しいねぇ。
最初の頃に来てたみんなはどこ行っちゃったんだろ。

136 :新藤美貴 ◆ykI1UtNIr. :2007/03/16(金) 00:25:25 O
や、いたりはしますよー。ただ、どうにも動きようが…はい。

137 :名無しになりきれ:2007/03/16(金) 00:31:56 0
赤コーナー!!ジャイアントエルザ!!

138 :名無しになりきれ:2007/03/16(金) 01:53:55 0
>>135-136
キャラ変えるなり、また試合するなりすればいいじゃん。
活気があるスレじゃないと人も来ないよ?

139 :名無しになりきれ:2007/03/16(金) 09:55:08 O
とりあえず美貴タンの試合は時間切れ引き分けとかでいいんジャマイカ?
さすがにプロレスものをやるだけあって、試合運びなんかは他人の判定など不要なくらい中の人が上手そうだが、それ以外の部分じゃイベントの骨組みだけでも置いてくれる人欲しいかも。

反乱軍みたいな派閥抗争とか他団体の殴り込みとかタイトル争いとかもみたいなー。人集まってからの話しだろうけど。


140 :名無しになりきれ:2007/03/25(日) 12:08:19 0
ラリアット

141 :名無しになりきれ:2007/03/26(月) 12:01:12 0
チョップ

142 :名無しになりきれ:2007/03/28(水) 15:15:58 0
両者引き分け

143 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/04/02(月) 21:25:56 0
えーと、このままじゃやっぱり駄目だと思うんで、試合してみようかなって思ってる。
私じゃあヤだってんなら、釣り合いの取れるような外人NPC投下してもいいしさー。

144 :名無しになりきれ:2007/04/02(月) 21:32:01 0
ルナが嫌とか言う問題ではないと思う。
女子プロというジャンル自体のマイナーさ。
それによる試合運びの触りにくさが原因だと思う。
質雑形式の方がいいかもしれない。

145 :名無しになりきれ:2007/04/02(月) 21:51:15 0
前半試合展開
後半インタビューで

146 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/04/13(金) 22:09:11 0
新年度はやる事が多くて…。 不覚だったわ。

>144
んー…ここってリン☆ドリみたいなTRPGスレだと思ってたから、今更質問雑談系に切り替えとか言われてもねぇ。
私はそういうのも対応できないことはないんだけど、インタビューって柄でもないしやっぱり試合の方が楽しそうなんだよね。

最初に来てたメンバーがいくらかでも戻ってくれば、普通に試合は回せると思うんだけど。
レッスルエンジェルスもリメイクされたし、女子プロレスものって決して需要のないジャンルだとは思わないよ。

>145
試合の前後にインタビューとか、アメプロみたいに幕間にスキットを挟むなんてのも面白いといや面白いかもね。

147 :名無しになりきれ:2007/04/13(金) 22:19:13 0
キューティー田本

必殺技はジャイアントスイング
口癖はだわさ

148 :名無しになりきれ:2007/04/17(火) 09:44:56 0
だわさ!!

149 :名無しになりきれ:2007/04/18(水) 14:31:09 0
さあゴングは鳴った


150 :名無しになりきれ:2007/04/20(金) 15:21:10 0
今北。
とりあえず質問。団体はどうなっている?独自の団体設定入れちゃって(で交流戦という形で)おk?

151 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/04/22(日) 00:31:08 0
>150
うーん…今のところ何も決まってないみたい。
私と桐生ちゃんは一応同じ団体ってことになってる。 同じ団体なのにお互い良く知らないってあたり、かなりの大規模団体
なんだろうねぇ。 きっと派閥とか軍団とかいくつもあるんだよ。

だから、団体周りの設定は好きなように持ち込んでいいんじゃないのかな。
設定が固まってくれば、そこからキャラクターのアイデアを思いつく人も出てくるだろうし。

152 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/04/23(月) 18:30:27 0
【レベル】4
【名前】 真田 玲於奈
【年齢】 23
【外見】 身長167cm、緑色ベースのリングコスチュームで、右胸に日の丸のワンポイント入り。髪型は黒のロング。
【ファイトスタイル】間接技を中心としたいわゆるUWFスタイル
【得意技】
レオナロック(変形レッグロック)
レオナロック2(変形三角締め)
ドラゴンスープレックス

【その他】
弱小団体IWPの若きエース。一発逆転を狙うフロントの思惑により交流戦に送り込まれることになる。
タックル、掌底、フロントスープレックスなどを駆使してグラウンドに持ち込み、レオナロック、レオナロック2で勝負を決める。
ドラゴンスープレックスはかつて相手を大怪我に追い込んだため、よっぽどの事が無いと出さない封印された技。

153 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/04/23(月) 18:34:54 0
かつて女子プロレス2大団体のひとつと言われた「ワールド女子プロレス(WWP)」
だが、方向性の違いと人間関係によりWWPは「ネオワールド女子プロレス(NWWP)」と「オリエンタル女子プロレス(OWP)」に分裂。
ところが、団体内の派閥争いに興味が無く、道場でのスパーリングに熱中していた玲於奈達はその両方から声がかからず宙ぶらりんの状態になる。
それを惜しんだかつての先輩の助けにより、「インターナショナル女子プロレス(IWP)」を設立。玲於奈はそこのエースになる。
道場での練習をそのまま出してきたような独特のファイトスタイルで、ごく一部の熱狂的なファンに支えられる団体、IWP。そして・・・

「交流戦ですか・・・今のままで満足しているんですけどね・・・」

「こっちはトップを勤めている自負があります。相手は中堅どころ、いくら団体の差があっても納得行きません!」

「そっか・・・いつもの通りやって、あっちのファンにアピール・・・あちらのファンを全員もらっちゃいましょう!」

「負けたら?負けるわけ無いでしょ?練習量は比べ物にならないはずだから!」

154 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/04/23(月) 23:46:31 0
「はあ、何でまた私なんかに…」

新川は、困惑を隠せない顔で問い返した。
団体対抗戦といえば、ファンの注目を一手に集める華やかな舞台だ。 出世コースから外れて久しく、普段は休憩前でタッグの
員数合わせをしている新川の出番は、本来ならあり得ないはずだった。
しかし、その話を持ちかけた現場監督の表情が硬いのを見てとった新川は、何かを察したようだ。

「……ああ、そういうことですか」

新川の仕事の一つに、俗に『ポリスマン』と呼ばれるものがある。
初めて参戦する選手と試合をすることで、その相手の実力を査定するものだ。
彼女の査定次第で、その選手のこれからのマッチメークが決まってくる。
隠れた強豪と見たなら上のランクへと引き上げ、前評判だけの食わせ物だったなら下のランクへと落とす。

そして、もしも試合中にキレて「プロレスの範疇を超えた攻め」を仕掛けてくるような相手なら……トップ勢と当たる前に潰す。
元はアマレスのトップ選手であり、出世を棒に振ってまでもキャッチレスリングを磨き続けた新川だからこそ務まる仕事だ。

今回の対抗戦、会社の上層部は相手の実力をそれだけ警戒しているということなのだろう……そう思った。
もしセメントを仕掛けられたとしても対応できるだけの技術と経験があり、そして何より負けても団体の看板に傷はつかない。

「気は乗らないですけど…ま、お仕事はちゃんとやりますよ」

いかにもやる気がなさそうに言う新川だったが、その内心は少なからず期待に躍っていた。

『向こうさんも結構やるみたいだし、なかなか楽しい試合になりそうだねぇ』

155 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/04/24(火) 05:35:15 0
「さて・・・そろそろか」
頬を二三回叩いて気合いを入れ直す。

いつものように入場曲がかかり、花道の入り口に立つ真田。
待っていたのはIWPでは経験したことのない大会場。そして一斉に起こるブーイング。

「まあこっちじゃ嫌われちゃうよね」
心の中で苦笑しつつ、顔にはそれを出さずにゆっくりと歩を進める。

そして、リングイン。
今日の相手は新川るな。アマレスベースの実力者で、中堅どころとの話だ。
「つまりあちらさんはこっちを潰してもいいと思っているわけだ・・・なら、こっちが潰しても文句は無いわよね」

道場で叩き込まれた技が自分にはある。相手には可哀想だけど、今日は引き立て役になってもらおう。
その引き立て役をじっとコーナーで待つ。

156 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/04/24(火) 20:33:13 0
「あー…何か変な気分だねぇ」

いつになく緊張した面持ちの若手たちに囲まれながら、苦笑いをして花道へと向かう。
そういえば、休憩後でのシングルマッチなんてどれぐらいぶりだろうか。 若手選手のリーグ戦決勝か、海外遠征からの凱旋
試合か。いずれにしても、ずいぶん前の話だ。

会場から歓声は上がるが、対抗戦の緒戦の割には控えめな盛り上がりだ。
無理もない、そう新川は思う。 観客の多くは、新川を「真田の強さを引き立てるための噛ませ犬」だと思っているのだろうから。
彼女が道場で若手選手の恐怖の対象とされていることは、関係者以外にはごく一握りのマニアしか知らないことである。

(ま、それでもいいんだけどさ)

会社に与えられた自分の仕事は、あくまで真田玲於奈というレスラーの値踏みでしかない。
懐に隠し持った刃を抜いていいのは、真田がプロレスの範疇からはみ出した「壊し屋」だった場合だけ。

(だけどさ…試合を楽しむぐらいは構わないよね)

聞く話では、弱小団体に埋もれているのが勿体無いほどのサブミッションの名手だという。
そんな相手とおおっぴらに技を競い合えるのだ。 こんな機会を、お仕事に徹してみすみす逃すのは非常に惜しい。

「さて…行きますか」

リングシューズの裏に念入りに滑り止めを付け、しっかりと足を踏み締めてリングに上がる。
相手コーナーからこちらに向けられた鋭い視線に微笑みで応えて、軽く右手を空へと突き上げた。

157 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/04/24(火) 21:47:26 0
「余裕ねぇ・・・まぁ、まずは打撃から試させて貰いますか」

ゴングと共に両手を顔の前に上げて、ゆっくり近づいていく。

新川の顔に腕を伸ばせば届く距離まで近づいたところで、左手を突き出す。

挨拶代わりの掌底が顔面に飛んだ。

158 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/04/24(火) 22:06:20 0
>157
(おおっと)

受けるのも仕事のうちとはいえ、初撃で顔面にいいのを貰うのは拙い。 前に踏み込んで打点をずらす。
手首のあたりが頬を掠めて鈍痛が走るが、たいしたダメージにはならない。
続いての連撃は両腕でガードを固めて直撃を防ぎながら、大きく後ろに飛びのいて間合いを取る。

(ボクサーじゃあるまいし、打撃勝負をするつもりはないんだよね…こっちとしては)

やや姿勢を低くすると、やや内股気味に膝を曲げ脇を締めて組み手を探る。 レスリングの構えだ。
ロックアップを誘うように、組み手を突き出しながら様子を窺う。

昔から、レスラー同士はロックアップでお互いに相手の大まかな力量を読み取るという。

『私と組み合うだけの度量があるのかい』

そんなメッセージを言外に込めて、ゆっくりと右手を真田に伸ばしていく。

159 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/04/25(水) 05:45:22 0
(組み合おうってこと?ロックアップ?)

プロレスというよりアマレスに近い構えを見てそう思う。

(ま、打撃は私もあんまり得意じゃ無いし・・・でも、只でそっちに付き合うほどお人好しでも無いよ)

新川はアマレスの技術を持っている。それならと合わせるようにレスリングの構えを取る。
組み手を同じように出し、ロックアップに入るか、組み手が触れあうか触れあわないかという瞬間
新川の両足目がけてもう一段低い姿勢で飛び込む。

(両足タックル、切る?がぶる?それとも・・・どうする?)

160 :名無しになりきれ:2007/04/25(水) 14:04:12 O
おお!対抗戦キテルーーーーー(゚∀゚)ーーー!!!!

間接系同士なんてまた通好みな試合だな。
ガンガレ!!!超ガンガレ!!!!

161 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/04/25(水) 21:33:49 0
>159
(おっ、速い!?)

真田の素早い両足タックル。
なんとか上からがぶって押し潰そうとしたが、真田の勢いが勝っている。 だったら…

上から胴をホールドしたまま、相手の勢いを利用して一気に反り投げる。
これはアマレスで言うところのタックル返し、見た目には不格好なサイドスープレックス、といった感じだ。
そのまま押さえ込みにいこうとも思ったが、こちらの体勢も崩れていたせいかするりと綺麗に逃げられてしまった。 

(あー…この調子じゃ投げもしっかり受け身取られたっぽいねぇ)

仕切り直しのように距離を取ると、再び互いに組み手を取り合う構えで向かい合う。

(ま、一筋縄ではいかないのはわかってたけどさ…)

162 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/04/25(水) 22:07:04 0
タックルを返されるのは想定の範囲内だ。アマレスで勝負しても勝てないのはわかっている。

真田には他の格闘技の経験は無い。彼女のベースはプロレスだけだ。

(じゃあお望み通りロックアップしてあげるわ!)

一息吸って組み付くと、一気にロープへ押し込んでいく。

ロープに新川の背中が触れ、たわんだところでその反動を利用してそり投げる。
アマレスで言うところのベリー・トゥ・ベリー、プロレスで言うところのフロントスープレックス。
そしてそのままグラウンドに持ち込もうとする。

163 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/04/25(水) 22:33:45 0
>162
綺麗なブリッジワークからのフロントスープレックス、ここはあえて自分から飛ぶように綺麗に投げられる。
下手に力を入れて受け身を取り損なう方がよほど怖いからだ。

ばぁん、と派手な音を立ててマットに叩きつけられるが、しっかりと腕と背中で受け身は取った。
だが、真田はそのままサイドポジションを取って寝技に持ち込もうとしてくる。

(だけど…ポジションの取り合いはこっちの領分なんでね)

足裏をしっかりとマットに付け、ブリッジを作って真田の体を跳ね上げる。 そのまま体を捻り、うつぶせの真田のバックに
回ると、腕を取って肩を絞りあげていく。

(…しばらくは付き合ってもらうよ)

164 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/04/25(水) 23:03:21 0
>>163

(!)

フロントスープレックスまでは確実にこっちのペースだった。だが、叩き付けたと思ったらバックを取られていた。

(ちょっと・・・やっかいな相手ね)

肩を極められている。だが、肩の可動域は体で覚えている。

(入門したときさんざん極められ、落とされたもんね)

体を捻って抜けるスペースを作ると、体を横に回転させ首の力で体を起こして脱出する。そのまま大きく体を回転させ、新川の上に乗りヒジを新川の顔面に押し付ける。
こういう細かい技こそ、真田のプロレスラーとしての武器だ。
そうやってスタミナを奪いながら左腕を取り、チキンウィングの体制に持って行こうとする。

165 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/04/25(水) 23:31:06 0
>164
(ありゃ、巧いね)

脚を引っ掛けて体を固定しようとした隙を衝かれたか、くるりと抜け出されて逆に上を取られた。

(うへぇ…この手の嫌な技も知ってるのね)

無論、新川もこの手の技は結構得意にしている。 キャッチを覚えた海外の修業先では、それこそ泣くまで食らわされたものだ。
つまりは逃げ方もある程度は知っているということだ。

強靭な首で真田の肘を押し返しながら、注意を左腕にひきつけておく。
そして不意をつくように、真田の顔面を下から掴む。

いまどき使い手はそういない技、アイアンクロー。 シンプルだが、握力の強い相手にやられるとキツい技だ。
しっかりと真田のこめかみに指を食い込ませ、下からぐいぐいと押し上げていく。

「鉄の爪とはいかないけど…アルミの爪ぐらいはあるでしょ?」



166 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/04/26(木) 06:07:38 0
>>165

(おっと)

新川の指が真田のこめかみに食い込む。単純な技だが、それだけにポイントをズラして無効化出来るような技ではない。

(でも・・・ちょっと不用意すぎない?)

関節技の名手に腕を出せばどうなるかは分かっているはずだ。誘っているのだろうか。そんなことを考えつつ、冷静に観客の様子をうかがう。

(まだ反応は薄いか・・・やっている方の身にもなってよね)

心の中で笑いつつ、掴んでいる方の新川の手首をを掴み返し力を込める。
少しゆるんだ瞬間に、力任せに引き外す。腕を取れれば極められる技は山ほどある。

(じゃあ、一つ盛り上げて貰いましょうか)

掴んでいる腕を伸ばしつつ逆の腕を上に乗せる。体重を掛けて折りたたみながら脚を上から乗せてフックする。
キーロックの完成だ。

(これの外し方・・・わかってるわよね?)

167 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/04/26(木) 22:06:32 0
>166

(さすがにこの程度でびっくりはしないかぁ)

思わぬ技がくれば、経験の少ないレスラーなら一瞬冷静な判断力を失うものだが、それなりに胆力はあると見た。
教科書どおりのショートアーム・シザース。 しっかり極めどころを知っている。

だが…。

(あー…お客さんがちょっと引いてるかな、だったら…)

腕をフックする脚を、足首を捻りながら体を回して少しずつ緩めていき、隙間が出来た瞬間を見て首を支点に倒立するような
大きなモーションで体を返して腕を引き抜く。
足首は掴んだままなので、このまま極めにいきたいところだがあいにくと位置が良くない。 素直に離してクリーンにブレイク。

派手に見えるこの脱出劇に、観客席からどよめきが起こる。

(さて…また仕切り直しだね)

顔をしかめて軽く右腕を振ると、その右手を高く掲げてじりじりと間合いを詰めていく。

168 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/04/26(木) 22:46:07 0
(OK、OK)

新川のキーロックの抜け方に納得する。

(観客も少し暖まって来たね・・・じゃあスパートしようか)

左手を上げて間合いを詰めていく。もう一度ロックアップ。そう思った瞬間、真田の左右の掌底が顔面に飛ぶ。

(打撃への対応力、見せて貰える?)

169 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/04/26(木) 23:04:34 0
>168

(おおっと)

この手の打撃は、正直あまり得意ではない。
かといって足タックルを狙うほど無謀ではない。どうせ膝が待っているのだ。

(だったら、こっちの間合いに持ち込むだけのこと)

回転の速い掌打は、その分一撃の威力は低い。 頭を低くして固い額で初撃と二撃目を受けてみせると、一気に踏み込んで
脇を差す。密着してしまえば、打撃は思うようには使えない。

「……せいっ!」

しっかりとクラッチを組んでリフトすると、一気に全体重をかけて前に叩きつける。 ここ一番の隠し技、逆水車落としだ。
そのままサイドポジションを取って、硬い手首の骨を真田の頬骨に押しつける。

(やられたことは、やり返さなくっちゃね)

170 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/04/27(金) 00:04:19 0
>>169
(打撃には付き合わないって?徹底してるわね)
掌底は当てる位置をずらして威力を殺してくる。一気に踏み込まれそのまま叩き付けられる。

「つぅっ・・・」

後頭部にダメージが入るのは避けたが、さすがにちょっと効いた。だが、新川の攻めは続く。
サイドに入られるとさっき真田がした事のお返しとばかりに、手首の骨で攻めてくる。

(なんだか似たもの同志、ってところかしら)

が、こんなことをやられっぱなしで居るわけにはいかない。腕を取って一度引き延ばし、アームバーの体制に入る。
これは極まらないが、そのまま肩口に手を伸ばし、一気に引き倒して上下を入れ替える。

(さてと・・・関節の取り合いしたっていいんだけど・・・ちょっと本気を見せて貰おうかしら)

上になり、腕ひしぎに行くのか、一気にレオナロック2に入るのか・・・そう思っていた観客の期待を裏切るように、いきなり新川の横っ面を張る。
派手にパーン、と音が鳴る。掌底ではなく、ビンタを2発、3発と上から張っていく。

「ほら、やり返してきなさいよ」

171 :名無しになりきれ:2007/04/27(金) 00:10:19 0
オラー!やりかえせー!!

172 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/04/27(金) 22:00:46 0
>170

(あらら…やっぱり極めっこは強いわ、こいつ)

油断していたわけではないが、あっさりとポジションを取られたことに少し驚く。
と、上からいきなり殴られる。 しかも張り手だ。

(…おーおー、熱いねぇ…じゃ、少し盛り上げてみるかな)

握り拳を作って、これ見よがしに顔を突き出す。

「効いてないんだよ、ほら、もっと張ってみなよ!」

5発、6発と張り手が頬を捉える。くっきりと赤い手形が残り、痺れるような痛みと眩暈が襲うがここは我慢のしどころだ。
挑発に応じてさらに張ってきた瞬間、ブリッジワークで真田の体を跳ね上げる。
真田の体が揺らいだところで、すかさず脚を掛けて一気に体を入れ替えた。

「残念、逃がさないよぉ」

すぐにポジションを取り返そうとする真田を、その力を利用して裏返しバックマウントを取る。
さらに脚を真田の太腿にフックして動きを封じながら、両脇を差して後頭部でがっちりとクラッチを組むと渾身の力で捻り上げる。

スタンドなら簡単に逃げられるフルネルソンホールドだが、この形で逃げるのはそう容易くはないはずだ。



173 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/04/27(金) 22:28:45 0
熱くさせようと張り手を喰らわせる。
新川は顔を突き出して挑発してきた。

「上等じゃない」

張り手をさらに入れる。客席も盛り上がってくる。そして、何発も張り手を見舞ったところで切り替えされてフルネルソンで絞られる。

「んんっ・・・」

丁寧なことに脚のロック付きだ。下手にスタミナを奪われる前に抜けなければ。

「うぁぁぁぁっ!」

客席に響き渡る叫び声と共に、思い切り力を込める。無理矢理クラッチを切り、外して切り返す。
そのままバックを取り返すと逆にフルネルソンに入る。が・・・

(!)

真田の脳裏に過去の試合が蘇る。同期のライバルにフルネルソンでスタミナを奪い、ドラゴンスープレックスに持ち込む。
相手はピクリとも動かなくなり、ゴングが打ち鳴らされドクターが駆け寄る。

「あぁぁ・・・」

真田の仕掛けたフルネルソンのクラッチは、明らかに甘くなっていた。

174 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/04/27(金) 22:42:57 0
>173

(あれっ)

真田の腕から力が抜けた。 何かの仕掛けか、とも思ったが、躊躇している暇はない。
腕を抜くと、真田の腕を自分の腕に引っ掛けて、膝立ちしてから勢い良く前転する。
変形の逆さ押さえ込みのような格好で強引に両肩を押し付け、フォールを狙う。

あっけなく押さえ込まれた真田に違和感を覚えながら、レフェリーに視線を向けた。

(アクシデントでも起きたの…? こんなところで終わられたら、私も困るんだってば)

175 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/04/27(金) 22:53:50 0
(・・・)

過去を思い出し、ぼうっとしていた真田。レフェリーのカウントにあわててフォールを外す。
だが、まだぼんやりしている真田。とりあえず、間合いを取って構えるが、視線が定まらない。

176 :名無しになりきれ:2007/04/27(金) 23:01:22 0
どーしたー!もうグロッキーかー!?

177 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/04/27(金) 23:23:43 0
>175

(やれやれ…)

いきなり腑抜けてしまった真田に戸惑いながら、身構えつつ間合いを詰めていく。 しかし、真田の反応がまだおかしい。
こちらを見る目が泳いでいる。 さっきのフルネルソンの時に首でも痛めたかとも思ったが、そんな風でもない。

怪我でないなら、メンタル的なものか……しかし、今は試合中だ。 たくさんのお客さんが見ている前で、いつまでも腑抜けの
ままでいられてはお互いにプロ失格だ。

強引に突っ込んで、首を巻き込んでヘッドロック。 ただ、本気で締めにはいかない。型だけのヘッドロックだ。
そのまま腰を落として真田の顔に顔を近づけ囁く。 隠語でいうところのフィッシュトークというやつだ。

「あんた何やってんの、今は試合中だよ?」

178 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/04/28(土) 05:51:49 0
新川の言葉にようやく我に帰る真田。

「ご、ごめん」

対抗戦の相手に素直に謝るというのもおかしな話だが、ともかく今は試合中だ。
ヘッドロックを掛けている両腕を掴み引きはがす。
そのまま両手首を握り、頭は新川の脇の下に差し込んだまま、反り返る。
ダブルリストアームサルト。
新川の背中をマットに叩き付けたら、そのまま倒立して新川の脚を取りに行き、アキレス腱固めに入る。

179 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/04/28(土) 17:45:59 0
ずばん、豪快な音と共にマットに叩きつけられる。

(あ痛つつ……やっと我に返ったみたいだね)

今のアームサルトのスピードとブリッジワークは完璧に近かった。 どうやら、真田はもう大丈夫なようだ。 
あのまま不透明に試合が終わったら、真田の評価はガタ落ちだ。 これだけの選手をそんな目には遭わせられない。

(拙い、お客さんが冷えちゃってるか…? 引っ張り戻さないと)

取られた脚を細かく動かしてなんとか極めのポイントをずらしながら、こちらも真田の右脚を取る。
左手の手首をアキレス腱に当てながら脇に抱え込み、こちらもアキレス腱を極めにいく。

ぐっと力を入れ、痛みに上体を起こした真田の顔面に右手で張り手を叩き込む。
腰が入っておらず当たりも甘いが、それでも乾いた良い音がした。

(こういう展開は得意でしょ?)

180 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/04/28(土) 22:30:44 0
>>179
アキレス腱固めの掛け合いから、新川が張ってきた。

(さぁ、ガンガン行きましょ!)

真田も張り返す。会場にビンタのいい音が何度も響く。
デビュー直後、同期の相手と意地の張り合いをしていた頃を思い出す。

(よし・・・そろそろやってみるか!)

真田はわざとアキレス腱を固めている腕をゆるめる。
新川の意識がそっちに集中した瞬間を狙い、極めていない方の足も取る。
そのまま両方の足を腕に取り、膝裏に脚を通してかかととアキレス腱、それに膝裏の腱を一気に極める。

【必殺】

複合関節技、レオナロックがガッチリと極まる。
新川の脚関節があちこちで悲鳴を上げる。

181 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/04/28(土) 22:49:03 0
>180
(あうっ! 気を抜いた…!)

技を抜けようとした隙を逆に利用され、がっちりと複合関節技を極められる。
これはちと拙い。

リング中央でなかったのがせめてもの幸いだ。腕の力だけで必死に這いずり、ロープに手を掛ける。
なんとかブレイクに持ち込んだが、脚の腱がまだ痺れたように痛む。

「あー…もうっ!」

太腿をぱんと叩いて気合を入れ、立ち上がる。
まだこのぐらい、出稽古先で男子のレスラー相手に極めまくられたのにくらべればどうということはない。

(だけど、こっちにもまだ見せてない引き出しはたくさんあるんだよ…)

気を引き締めるように、脇を締めて組み手を構え真田の出方を待つ。

182 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/04/28(土) 23:01:46 0
>>181
必殺のレオナロックはロープに逃げられる。だが、これで終わられたらこちらが困る。

掌底のフェイントを一回入れて、両足タックルに入る。そのまま持ち上げると水車落としで叩き付ける。
そして

「もっと感情を・・・出して見なさいよ!」

ビンタを一発張る。

(さあ・・・来い!)

183 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/04/28(土) 23:38:14 0
>182
(…そう言われてもさぁ)

自分にしては、珍しく熱くなっている試合なのに…内心そう思う。
普段はあくまで冷静、計算しながら試合をこなしていく。 若手の壁としても、やられ役としても、前座のコミカルな試合も。
意地を張ってこうして張り手に顔を突き出す姿なんて、昔の同期ぐらいしか見たことはないだろう。

さらに二発、三発と張ってきた。

「ええい、このっ!」

下から、真田の顎に頭突きを一発。 ごすっ、と鈍い音がする。
怯んだ隙に下からカニ挟みでひっくり返し、バックサイドを取ると脚をフックして股下に手を通しクラッチを組む。

「回すよっ!」

観客席にアピールすると、後方に倒れ込みマットの上を車輪のように転がっていく。 レスリングの「ローリング」の応用だ。
ここまでは、いわゆるローリングクレイドル・ホールドと同じ。 違うのはここからだ。

【必殺】

何回転したろうか、真田の力が抜けた瞬間、両腕で真田の右脚、両脚で左脚をがっちりホールドして大開脚させる。
昭和の昔から掘り出した回転式股裂き、オクラホマ・ヘイライドだ。
平衡感覚を奪っておいて、シンプルゆえにダメージを殺しづらい股裂きを極める。 更に屈辱感を与えるおまけ付きだ。

(こういうのは、食らったことないでしょ)

184 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/04/29(日) 06:12:46 0
下から頭突きを入れられる。
一瞬目の前が白くなる。

(いいよ・・・もっと怒って120%の力を出してみて!)

そのままカニ挟みで引きずり倒され、ローリングクレイドル。
こんな技はたいしたこと無い。落ち着いて回転に身を任せていると、股裂きに移行される。
こんなムーブは受けたことがない。
脚部に走る激しい痛みに耐えながら這いずり、ロープブレイク。

「この・・・このヤロー!」

ブレイクして離れた直後、強烈な右ストレートの掌底を叩き込む。

185 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/04/29(日) 12:59:11 0
>184
強烈な掌底ストレートが頬を捉える。 一瞬意識が吹っ飛び、口の中に鉄錆のような味が広がる。
膝ががくんと落ち、しばらく踏ん張るもののこらえきれずに後方に崩れ落ちた。

(ああ、このっ…頭がくらくらする…)

ダウンカウントが、ぼんやりと聞こえた。 まだここで終わっちゃだめだ、そう思い必死に脚に力を入れる。
よろめきながらも立ち上がり、ファイティングポーズを取る。
目の前で指を振るレフェリーに、大丈夫、と首を振った。

両腕でしっかり顔面をガードしながら、前へ前へと突き進む。 多少の被弾は覚悟の上だ。
強引に首を取りにいく…が、これは布石。 
踏み込みざまに下腹のあたりに爪先蹴りを叩き込み、下を向かせて上からがぶる。

「さっきの…痛かったんだよ!」

腰を落とし、レスリング仕込みの強靭な背筋力任せに持ち上げる。
このまま落とせば、ドリルアホール・パイルドライバー。 だが、それでは面白くない。

「ほらぁっ!」

ジャンプして前方に倒れ込み、二人分の体重で真田の顔面をマットにプレスする。
フェイスバスター、これも古典的な大技だ。 そのままひっくり返して片エビ固めでフォールを取りに行く。

186 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/04/29(日) 22:37:55 0
掌底ストレートが新川のアゴを打ち抜いた。どんなタフなレスラーでもダウンする。
とりあえず、呼吸を整えて新川が立つのを待つ。

立ってきた。掌底を連打して寄せ付けないようにしようとするが、新川の突進を止めきれない。
そして首相撲の状態。押し返そうと思った瞬間頭を下げられ、そして下腹にトーキックを入れられる。

「うっ・・・」

息が詰まる。

そして、ひるんだところを引っこ抜かれ、前に叩き付けられる。

顔面を強打。そのままカウントを入れられる。

これはカウント2でブリッジで返す。

そして、起きあがったところに両足タックルで飛び込む。

187 :名無しになりきれ:2007/04/30(月) 05:50:21 0
おっぱいクローはまだか?

188 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/04/30(月) 21:22:36 0
>186

(…あっ!?)

いつもなら簡単に潰せるタックルだが、さっきの掌底のダメージが思ったより深い。 反応が遅れてしまい、テイクダウンされて
上のポジションを取られる。

アームバーを狙ったか、腕を取ってきた真田。 しかし、そう簡単にやらせはしない。
肩を軸にぐるりと後転して立ち上がると、真田の手首を極めてアームホイップで転がす。 欧州式のスピーディーなムーヴだ。
その腕を離さず、肘裏に一発、二発とニードロップを叩き込んでいく。

189 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/04/30(月) 21:39:50 0
>>188
両足タックルが決まった。上のポジションを取れる。

(もらった!)

腕を取り、極めようとするが、逆に腕を取られ、極められてアームホイップに取られる。
そして、肘に膝を落とされる

「うっ!うっ!」

このままじゃ腕を殺される。ニーを落とそうとしたところで後転して、自爆させる。

そして後ろから足を取る。しつこく脚攻めだ。裏アキレス腱固めの形に入る。

190 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/04/30(月) 22:01:03 0
>189

「あ゛あぁぁっ!!」

裏アキレス腱固め、切り返す隙はなかった。

(定石通り過ぎて腹が立つね…ほんとに真面目にやってたんだろうな)

もうなりふり構わず、なんとか完全に極められる前にロープまで這いずっていく。 ロープブレイクだ。
真田にアマレス経験があって、アンクルホールドで体勢をコントロールする手段を知ってたら危ないところだった。

感覚の鈍った足をどんどん踏み鳴らし、自分に喝を入れて立ち上がった。

花道の向こうには、団体のトップ陣が腕組みしながら試合の模様を見詰めている。

(はいはい、お仕事お仕事)

手首の取り合いを制して、ハンマースルーでロープに振り、自身も反対側のロープへと走った。

(…さて、ロープワークには付き合ってくれるかな)

191 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/04/30(月) 22:17:09 0
>>190
ハンマースルーでロープに飛ばされる。

このままロープを掴んで止まってもいい。いや、リングに上がる前はそうしようとしていた。だが・・・

(よし、ちょっと面白いことしてあげよ)

ロープワークに付き合って帰って来る。だが、新川に攻撃はさせない。
ドロップキックのように飛び上がる。ドロップキックか?観客がどよめくが、空中で足を広げ、肩口に引っかける。
そしてそこから腕を取り一緒に倒れ込み、腕ひしぎ逆十字の体制に入る。

(こういう入り方もあるのよ)

192 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/04/30(月) 22:29:02 0
>191

(お、意外だね)

素直にロープワークに付き合う真田に、少し驚く。
ドロップキック、かと思ったが、真田の動きから瞬時に意図を読み取った。

変則の飛びつき腕ひしぎ逆十字固め。
だが、腕が伸び切る前にしっかりクラッチを組み、体を返して逆に真田の上に乗ると、真田の膝裏に二の腕を挟んで立ち上がる。

(今のはちょっと不用意だったねぇ)

真田の足首を脇に挟んでステップオーバーすると、弓のように反り返らせながら膝をがっちり極めて引っ張り上げる。
基本中の基本ともいえる片逆エビ固めだが、巧く入れば膝が抜ける程の威力になるのだ。

193 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/04/30(月) 22:49:19 0
(!読まれてた!)

腕ひしぎ逆十字を潰され、逆に逆片エビ固めで絞られる。

(あぁぁーーっ!)

膝が痛む。這いずってロープに逃げる。
何とかロープブレイク。

(これでロープエスケープは2回と2回、おあいこってことか・・・)

ゆっくり立ち上がる。

194 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/04/30(月) 23:12:26 0
>193

真田が立ち上がって身構えたところで、リングアナが試合時間経過のアナウンスを告げる。

(そろそろ巻き進行ってことか…)

痛む脚にもう一発喝を入れ、ロープに奔る。
ここは畳み掛けていくしかない。 真田玲於奈というレスラーの底の深さを計るために。

「これで…!」

【必殺】

疾走して飛び掛かると、真田の首を捉えて体を捻る。
新川がフィニッシュホールドとして長年愛用している、飛びつき式のスイング・ネックブリーカー・ドロップ。
まともに決まれば、首と後頭部に二人分の体重が叩きつけられる技だ。


195 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/01(火) 05:37:39 0
ゆっくり立ち上がったところに新川が襲いかかってくる。
カウンターで腕を取ろうとしたが、その前に首を捕らえられる。

(早い!)

そのまま体重を掛けられ、マットに叩き付けられる。
なんとかまともにダメージを食らうのは避けたが、さすがに効いた。
体が重い。

カバーに入られる。

(新川って強いなぁ・・・負けてもいいかも)

カウントが進む。だが

(でも・・・私が負けたらIWPが終わる・・・だから!)

カウント2.9で肩を上げる。何とかフォールは阻止。
お互いにマットに倒れ込んでいる。

196 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/05/01(火) 22:05:10 0
>195

「はぁ…はぁ…くそっ…動いてよ…このっ!」

二度にわたってがっちりとアキレス腱を極められた足が、今のネックブリーカードロップの踏み切りで限界に達したようだ。
ふくらはぎをばんばんと叩いてみたものの、感覚が戻らない。

這いずりながら自コーナーへ戻り、必死にコーナーポストにしがみ付いて立ち上がる。
スタミナ切れを起こしていたと見える真田も、同様に自コーナーで立ち上がっている。

(まだ終われないっていうことね…お互い)

足を引きずりながらリング中央で向かい合い、どちらからともなく組み手を伸ばしてがっちりとロックアップする。
しかし、どうにも踏ん張りが利かない。

(あと少しだけ動いてよね…お願いだから)

197 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/01(火) 22:17:14 0
>>196
残ったスタミナを絞り出す。

(あとちょっと・・・やれるまで・・・)

リング中央で組み合う両者。組み合いはどうやら真田が勝ったようだ。首を左腕で抱え込む。そこから右腕を添え、後ろに投げる。ハーフハッチだ。
スピードはゆっくりとしたものだが、とにかく投げきった。そしてそこからバックを取り、スリーパーを決める。

(限界は近い・・・でもまだ限界じゃない・・・私に仕留め切れるの?・・・)

198 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/05/01(火) 22:40:44 0
>197
ハーフハッチはかなり痛かったが、そこからのスリーパーホールドの掛かりは浅い。
ゆっくりと立ち上がりながらふりほどき、逆にバックを取り返す。 しかし、痛めた脚の反応が鈍いのが祟ったか、逆にバックを
取り返される。

(拙い…ここまで来て詰めを誤った…?)

199 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/01(火) 22:48:30 0
バックを取り返した。
どうやって攻めようか。

(スリーパー?・・・それじゃ倒せない・・・どうするの?どうするの・・・)

新川の底知れぬ強さは身をもって経験した。自分の全てを出さないと勝てない。

(そこまでして勝ちたいの?)

自分に問いかける真田。そして

「あなたを倒すため・・・全てをぶつけて・・・いいですか?」

フルネルソンに入り、観客から死角になる位置で新川にささやきかける。

200 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/05/01(火) 23:17:48 0
>199

……真田のあの時の異常な反応。
……他所のリングで何年か前に起こった、フルネルソンスープレックスによるリング禍。

新川の頭の中で、それが一本に繋がった。

(そうか…そうだったのね)

「大丈夫、私の受けを信じなさいな」

そう、囁き返す。
脚が利かなくても、フルネルソンスープレックスの受け身なら支障はない。
どんな技だろうときっちり受けきってみせる…それが、プロとしての自分の務めなのだから。

201 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/01(火) 23:24:33 0
目を閉じ覚悟を決める。
自分の一番自身のある技をぶつけるしかない。
自分の心臓の鼓動が聞こえる。

「・・・よし、行きます」

膝に力を込めると、一気に引っこ抜いた。
リングに綺麗なアーチが描かれ、そして新川の体が垂直にマットに突き刺さる。

【必殺】

フルネルソンスープレックス。またの名をドラゴンスープレックス。かつての真田の得意技。そして封印されていた技。
あまりにものスピードとエグさに観客も息を飲む。

そしてマットに倒れた新川の体に、精も根も尽き果てた真田がただ覆い被さる。

202 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/01(火) 23:25:06 0
これで3カウント取りに行きます。どうするかはお任せします。

203 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/05/01(火) 23:35:31 0
>201

覚悟を決め、インパクトの瞬間首を引いて両肩で受け身を取る。 しかし、それでも凄まじい衝撃が脊柱を走る。

(…っ!……キッツいなこれ…)

しっかりとブリッジワークで固められたまま、カウントが入る。

1…

2……

両肩をがっちりとクラッチした腕を切って肩を跳ね上げた時は、既に3つ目のカウントが入っていた。

ホールドから解き放たれ、ぐらりと前方にひっくり返ってマットに突っ伏すと、ばんとマットを叩く。
負けて悔しいからではない。 楽しかったこの試合が終わってしまったことを惜しんでのものだった。

打ち鳴らされるゴングの音が、何だか遠い向こうのもののように思えた。

204 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/05/01(火) 23:37:12 0
ありゃ、ホールドじゃなかったのね…

205 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/05/01(火) 23:42:18 0
203は無しー。

>201

覚悟を決め、インパクトの瞬間首を引いて両肩で受け身を取る。 しかし、それでも凄まじい衝撃が脊柱を走る。

(…っ!……キッツいなこれ…)

ホールドは崩れたが、真田が体固めの格好で覆い被さる。

(返さないと…)

1…

2……

必死の思いで肩を跳ね上げた時には、既に3つ目のカウントが入っていた。

レフェリーが割って入り、真田を抱き起こす。
大の字になって天井の眩い照明を眺めながら、辛うじて動く右手でばんばんとマットを叩いた。
負けて悔しいからではない。 楽しかったこの試合が終わってしまったことを惜しんでのものだった。

打ち鳴らされるゴングの音が、何だか遠い向こうのもののように思えた。

206 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/01(火) 23:45:59 0
(終わった・・・やっと終わった・・・)

全部出し切った。体がなかなか動かない。

隣でマットを叩く音が聞こえる。新川がマットを叩いている。

「ははは・・・私より元気かも・・・」

少し微笑む。言葉通り新川は自分の技を受けきってくれた。それがただ嬉しい。
重い体を起こし、勝ち名乗りを受ける。
そしてそれが終わると、ゆっくり新川の元に近づく。

「今日は・・・ありがとうございました!」

マットに正座すると、深く頭を下げる。道場でそうしているように。

207 :名無しになりきれ:2007/05/01(火) 23:49:24 0
おお、ブラボー!ブラボー!!(TAT)ノシ

208 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/05/01(火) 23:58:42 0
>206

痛みで感覚の飛んだ足、朦朧とする頭、痺れるように上がらない両の肩。
それでも、なんとか体を起こして真田に応える。

「…楽しかったよ、ありがと」

しかし、真田にとってはこれからが大変だ。 うちのトップ連中の目の色が変わったのは、見なくても分かる。
これからの対抗戦は、きっと過酷な旅路となるだろう。

(そして…私にとっても始まりだよ…こんな面白い奴が道場仕切ってる団体なら、遊びに行くのも楽しそうだからさ)

209 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/02(水) 22:00:20 0
〜試合後〜
Q.対抗戦、感想はどうでした?

対抗戦をやれ、って言われたときはかなり鬱々とした気持ちになったんだけどね、遭難したところに救助船が来た気分。

Q.新川選手については?

またやりたい。うん、またやりたい。あの人が中堅だなんて、よっぽど選手層が厚いのか、それともよっぽど見る目が無いか、どっちかじゃない?

Q.IWPの他の選手は?

みんな新川さんとやりたいって思ってるんじゃない?

Q.逆に誰と対戦したいですか?

私と付き合えるのなら誰でもいいよ。でも他にいるの?

210 :名無しになりきれ:2007/05/02(水) 23:09:11 O
おおぅ、両選手ともお疲れっしたぁ。しっかしシブイ試合展開だったなw

次も楽しみにしてんぞー。コテの人ガンガレ超ガンガレ

211 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/03(木) 19:55:46 0
>>210
渋かった?ウチじゃこれくらいの試合が普通なんだけど。これくらいの展開の方が、お客さんも技術をじっくり見られていいんじゃない?

212 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/05/03(木) 23:40:33 0
試合後インタビュー

「え? 結果? …見ての通り、向こうが強かっただけだってば。 ありゃ強いわ、ホント。 まだ頭ガンガンするもん。
それより次は誰が出るの? ウチの若いのじゃ勝てないよ、無理無理。 だってさ、ウチの若いので真田よりもちゃんと練習してる奴
なんていないでしょ」

――再戦は?

「そりゃねー。 でも、それよりも今はIWPに上がりたい気分。 トップがああなら、若いのも期待できそうじゃない?
会社に話つけて、ゴーサインが出たら正式に向こうに話持ってくから」

――全面開戦ということですか?

「そんな大層な話じゃないって。 ま、交流戦が始まってウチの若い連中のお尻に火が付いたら面白いだろうなとは思ってるけどさ。
小さい団体だからって舐めてたら、全部持ってかれるよって」

213 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/05/03(木) 23:47:24 0
>210
うーん…最近はみんな基本をおろそかにしてるんだってば。
プロレスっていうのは「Pro-Wrestling」なんだってことを忘れてる選手が多くてさー。

飛んだり跳ねたり殴ったり蹴ったりする中にも、ベースにしっかりしたレスリングがないとって思うんだけどな。


214 :名無しになりきれ:2007/05/04(金) 01:29:41 O
ここまでに判明している設定

NWWP
かつての2大団体WWPが内部事情により三つに分裂して生まれた団体。詳細不明。

OWP
同じく分裂して生まれた団体。詳細不明。

IWP
同じく分裂して生まれる。小規模団体ながら玄人好みなスタイルがウリで固定ファン有り。現在、他団体と交流戦中。
トップ選手は真田。

???
IWPと交流戦中の団体。規模はかなり大きい。かつての2大団体の一つか?
新川、桐生などが所属している模様。


215 :名無しになりきれ:2007/05/04(金) 06:00:08 0
そう言えばレベルアップって起こらないのかな?今回の二人は5レベルでもおかしくないと思うけど。

216 :名無しになりきれ:2007/05/04(金) 10:05:11 O
レベルは実力と人気の二つの要素があるっぽいが、新川や真田は実力は十分だけど目立てなくて今のレベルに甘んじてる感じかなーと。

だから今回の交流試合みたいな派手な場でいい試合してれば、レベルUPしてもおかしくはないよな。
ま、タイミングは中の人任せだが。

217 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/04(金) 20:37:48 0
〜ある日のIWP道場にて〜

真田「あ〜、チョット来て?」
若手「な、何ですか?」
真田「うん、ちょっとスパーリングに付き合ってくれるかな?(ニコッ)」
若手「え、ちょ、ちょっと・・・(汗)」
真田「ほら〜、対抗戦もあるんだし、練習しなきゃ〜(ニコニコッ)」
若手「って何ですかなんか頭をロックされてるんですけど〜!」
同僚「あ〜あ、可哀想に」
社長「対抗戦終わってから張り切ってるからね〜」
同僚「病院送りにしちゃダメよ〜」
真田「大丈夫だって(ニコニコニコッ)」
若手「(こ、殺される・・・)」

真田「えーっと、ここをこうすると(グキッ)」
若手「あがぁぁぁぁ!」
真田「この形でも腕は決まるよね(ボキッ)」
若手「ひげぇぇぇっ!」
真田「あ、反撃してきて」
若手「は、反撃できませ〜ん(涙)」
真田「ほら、ここに力を入れると」
若手「あ、頭が抜けた・・・助かった・・・」
真田「こういう抜け方があるからこれを腕で抱えて・・・」
若手「ふぎゃぁぁぁっ!」

しばらく後同僚が道場を覗くと、そこにはレオナロック3を完成させた真田とその足下で気絶している若手選手が居たという・・・

218 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/05(土) 22:28:38 0
次の相手は誰?
それともみんなしっぽ巻いて逃げ出したの?

219 :名無しになりきれ:2007/05/06(日) 01:50:04 O
なんだか新技も習得したみたいだし

次の試合マダー(・∀・)

気合いのルチャ娘の桐生タンとかを見たいが新川タンよりもレベル落ちるしな。
かといってレベル5とかは今のところいない罠

220 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/06(日) 05:24:10 0
逆にうちの若い子達を出してもいいのよね。
みんなやる気まんまんだからね。
うちみたいな小さいところだと、特に若手は同じ様なカードが続いちゃうからね。交流戦で新しい相手と戦いたがってるみたい。

221 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/06(日) 19:49:38 O

「対抗戦…か。いやー、なんかこうワクワクしちゃうよねぇ」

控室。ウォーミングアップというよりは、はやる気持ちを押さえ切れないという様子で落ち着きなく体を動かす。

IWPからの挑戦者、真田はあの新川を相手に関節を奪い合い見事に勝利を得た。さすがは団体トップの意地といったところか。
しかし、他団体に挑まれて勝ち星だけを献上して返しては沽券に関わる。まして連敗などは失態もいいところだ。
そんな注目の対抗戦2試合目。白羽の矢は桐生に立った。
先日の新川との苦闘の末の惜敗は、会社側の桐生への評価を派手さが先行する若手から、実力と根性も兼ね備えた有望株に変えた。


「桐生先ぱ、わぶっ!?」
試合開始を告げに来た練習生を押し退け、花道を駆け抜ける。

(イイなぁ…さいっこー!)
トップロープを掴み、宙に舞った体躯が孤を描いてリングへと降りる。

「さー、派手にいくわよっ!!」
迎えた客の声援は今までにないほどに高く、熱かった。

222 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/06(日) 20:14:30 0
対抗戦二戦目。相手は売り出し中の若手、桐生遥に決まった。聞くところによるとルチャドーラらしい。

「前回の新川さんってスイングする相手を組んでくれたわけだったのね・・・どうなるんだろ」

正直ルチャドーラ相手にスイングさせる自身は無い。IWPに空中戦を得意とする選手はいない。
つまりこれは・・・

「向こうさんが私を試しているってことか」

スイングさせられるのなら他の選手も出てきて、全面的な対抗戦になるんだろう。出来なければ対抗戦は終わる。終わってもいい・・・そう思っていたのは昔の話だ。今は、他の選手達にも興味がある。

「ま、新川さんの教えを受けてるんでしょ?そういった面を引き出してみましょうか」

入場の際に浴びせられるブーイングに、笑みを浮かべる余裕も出来た。

ゆっくりとリングイン。指を立てて客を煽る。

「次のために・・・勝たせて貰うわ。そして・・・試させて貰う。」

223 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/06(日) 22:07:38 O
>>222

(さぁ…て)

リング上。対峙するは真田。
あの新川からタップを奪った関節の名手。しかも小さいながら肩書は団体のトップ。自分から見れば紛れも無い格上の選手だ。
新川に遅れを取った若手が真田に勝てる見込みは低い。そんな下馬評も頷けなくはない。

だからこそ受けた。勝てば得るものがここまで大きい試合を、みすみす他人に譲れる性分じゃあない。

「っらあぁぁ!」

こういう相手に見合うのは危険だ。ゴングと同時に間を詰め、掴んだ真田をロープに振り、自らも飛ぶ。
長く高い跳躍。さほど身長差の無い真田の顔目掛け、斜め上から突き刺すような角度でドロップキックが飛ぶ。

224 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/07(月) 04:40:23 0
ゴングと同時に一気に来た。いきなりハンマースルー。

「そう簡単に受けると思わないでよね」

ロープを掴んで止まる。が、そこに串刺しにするようにドロップキックが飛んできた。

「えっ?!」

顔面にドロップキックが決まる。いい跳躍力だ。これがルチャドーラというものか。
だが、この一発で戦い方は分かった。

(考えすぎてたみたいね。若手相手ならどこでも一緒よね)

ロープに腕をかけ、うなだれて効いた“演技”をする。

(ほら、攻めるなら・・・今のうちよ?)

225 :名無しになりきれ:2007/05/07(月) 06:06:49 0
全国1200万人(←日本の人口の一割か?)のMLPW(マサコ・レディース・プロ・レスリング)ファンのみなさんこんばんわ。
今夜の試合はロイヤル嫁姑対決、追い剥ぎデスマッチ、股開きスリーカウントマッチ、汐吹き一本勝負の三試合をお送りします。
解説は雅子さまマンセーさん、実況は私雅子さま崇拝者Aです。まず控室の談話が届いています。美智子さまは、
「なるちゃんをこんな体にした鬼嫁から仇取ったる!あんたこそチクビ洗って待ってナ!デスバイハンギング!!
(絞首刑)よッ」とおっしゃってました。一方雅子さまは「外国のマスコミに“生ける屍”と書かれたそうだけど
今夜の試合でマジ
屍になっちゃうかもよ。私が負ける?ありえなーない、軽い軽いあんなバアサン」と自信マンマンでした。
会場はここ皇居三の丸特設リング、観客は陛下をはじめ皇族三権の長各界著名人庶民1万人の超満員です。
この模様は海外にも衛星ナマ中継されます。早くも両選手入場です。美智子さまはウルフルズの
大阪ストラットに乗って軽快に♪うめ〜だ〜いきの切符買って〜アベックだらけ!!♪
完全に馬鹿にしてます。雅子さまはエレファントカシマシの悲しみの果てに乗って病から
癒え行く自分を重ね合わせるかのように重々しく入場です。♪悲しみの果ては〜素晴らしい日々を〜送って行こうぜ〜♪
「マンセーさんお二人ともジャージの上下でリングインされましたが、これはいったい?」
「おそらくタイトルコールで脱ぎ捨ててリンコスがアラワになると思いますモエー」
青コーナー135パウンドー挑戦者クイーン・ザ・美智子ォォォ!!
赤コーナー150パウンドー(また太った)プリンセスー・ナンシー雅ァ子ォォォ!!両者リング中央に進み出て握手。ニュートラルコーナーに戻ります。


226 :名無しになりきれ:2007/05/07(月) 06:07:32 0
雅子さまねっとりと色っぽくジャージのズボンを降ろします。
おおッ二本のサイドライン入りの黒いブルマーです。
そしてスニーカーに純白のハイソックスひざにニーパッドです。
さあジャージのトレーナのチャックを降ろし勇ましく場外に脱ぎ捨てたー!!
純白のへそだしタンクトップだー!!カックイイー!!小麦色の肌が凛々しい!!
まるで女子バレー日本代表!!そして美智子さまはテニスウェアのアンダースコートです。
「マンセーさん、やはり陛下との思いでのスタイルが一番強くなれるって事ですか?」
「そーですねー、それと追い剥ぎマッチはボンテージスーツ等の硬い衣裳はケガしますから、
ブルマー、アンスコ等の柔らかい素材が向いてますねー」コーナーに戻る美智子さまに
雅子さまがいきなり襲いかかる!!「しねや〜!!ババア〜!!」背中に強烈キックです。
よろけてコーナポストに激突する美智子さまをヘッドロックで極める雅子さま。
出だしから雅子さまいや、ナンシー雅子のえげつないダーティファイト!!


カァァァ〜〜〜〜〜〜ンンッ!!ようやく今ゴングです!!

227 :名無しになりきれ:2007/05/07(月) 06:09:50 0
DDT攻撃でなんどもマットに美智子さまの頭を叩き付ける雅子さま。
既にグロッギーきみの美智子さまをコーナポストからスッコトスタイナばりのローリングホールド!
おたがいに上下を入れ替えながらリング狭しと転げまわるお二人。
すでにシューズ、ソックス、パッドは全てぬげました。

お互いに回転エビ固めシックスナインの体勢で
シャツ、タンクトップ、スカート、ブルマーを脱がせあいお二人とも
ブラ&パンティオンリーです。逆エビ、サソリ等でパンツもなくなりました。
お互いに脱がせたものを侮辱を込めて振り回し場外へ投げます。
勝負の行方はブラの攻防。互いに引っ張り合います。

オオーっと同時にぬげました。
幾分垂れ気味の胸を隠す美智子さまに対し雅子さまは恥じらいもせずむしろ
誇らしげに腰に手を当てそびえています。照明にアラワな胸が映えます。まさに豊乳。
雅子さまマイクを手に「たまにはファンサービスもしないとね」場内一斉に地鳴りのような
どよめき。さて両者引き分けか?雅子さまレフェリーにしきりに股間をアピール。
一体どういう事だ?

228 :名無しになりきれ:2007/05/07(月) 06:13:08 0
ああーっと、雅子さまの股間から白ヒモが出ています。タンポンです!!
これは下着一枚に数えられるのでしょうか?判定が待たれます。
さあレフェリーどうするか?ウィナー………、
プリンセス・ナンシー・マサコォォォ!!カンカンカンカン!!カァァン!!
雅子さまの勝利です。ナンシー雅子、さいさきよく、一試合目を制しました!!
雅子さまマイクを手に頭を指差して勝ち誇り見下したような目で
「ここ、ここ、ここの出来が違うのよっ!!」
場内“マサココール”の嵐!!

第ニ試合の模様はまた明日ごきげんよう!!
MLPWの崇高なテーマは“セックスとバイオレンスとインテリジェンスに於ける
女性の完全な勝利”です。美しさ、強さ、賢さ全てを兼ね備えた完璧な女性…
それが雅子さまなのです。雅子さまは正に神、我等が女神様であらせられるのです!!

229 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/07(月) 20:55:51 O
>>224

(止まった?なら、遠慮なく…っ)

ロープにもたれ掛かる真田の顔に左ハイキック。その勢いのまま右ローリングソバット。
流れるように打ち込みロープに釘付けにする。
格上相手の滑り出しとしては上々の展開。少しでもリズムを作っておきたい。

「よ…っと!」

軋んだロープに背を押された真田の頭を抱え込み、そのままブレーンバスターを繰り出した。


230 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/07(月) 21:16:11 0
ロープにもたれていた真田に、桐生は左ハイから右ローリングソバットのコンビネーションを繰り出してきた。
これはさすがにまともに貰うのはヤバい。とっさにガードを固める。

(キックも使えるのね・・・しかもなかなか。)

さらに一気にブレーンバスター。桐生に身を任せ、投げられる。
マットに叩き付けられ、顔を押さえる。

(さあ、来なさい・・・グラウンドは私の領分よ)

231 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/07(月) 22:26:36 O
>>230

倒れ込んだ真田を横目に自らロープに飛ぶ。ルチャの自分としては、わざわざグラウンドに付き合うのも得策ではないが、起き上がるまで待つというのも客ウケが悪そうだ。

(こういうのは、アンタの団体には無いでしょ!?)
ロープの反動を駆って、前方に回転。遠心力と体重を乗せた踵を倒れた真田に振り下ろす。

(さー、それじゃお得意の関節技見せてもらおっか?)

出来る限りのダメージを与えてから首に腕を回して膝立ちの体勢でスリーパーホールドに入る。
そもそも関節技は守備範囲外。それなりに痛めつけておかなければ真田のような名手と同じ土俵じゃ張り合えはしない。

232 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/07(月) 22:33:55 0
ボディにかかとを入れられた、さすがに効いた。息が詰まる。

「うっ・・・」

さらに後ろからスリーパー。これは振りほどき、膝立ちの体制になる。
客席も盛り上がっている。期待の若手が憎き対抗戦の相手にラッシュしているのだ。盛り上がるだろう。

(でもこういう空気は・・・)

立ち上がったところにここぞとばかりに桐生が突っ込んできた。

(一発で変わる。その恐ろしさ、わかってる?)

カウンターで掌底を顔面に叩き込んだ。

233 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/07(月) 22:55:03 O
>>232

沸き上がる歓声を背に受けて一気に仕掛ける。この声援。この空気。悪くない流れだ。

(いける…!!)

そう思った矢先、鋭い衝撃が走り足が止まる。2発、3発、たたらを踏み膝が折れる。

(つぅ〜…さすがにこのまますんなりとは行くわけない、か)

234 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/07(月) 23:00:14 0
>>233
(さてと・・・)

桐生はダウンした。ここからどう攻めるか。

(じゃあ、グラウンドの能力を試させて貰いましょうか。まずは小学生レベルね)

後ろから腕を回す。脚で胴をフックし、胴締めスリーパーで絞める。

(まさかこれで終わったりしないわよね?)

235 :名無しになりきれ:2007/05/08(火) 06:51:00 O
ロビンスペシャルは?

236 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/08(火) 21:24:30 O
>>234

(ったく…いつやっても好きになれないわ。こういう攻防って)

胴絞めスリーパー。基本的な技だがさすがというか、いちいち効く。
引いた顎を僅かずつ動かして真田の腕を緩め、指を腕の間に割り込ませる。
絞めあげる足は片腕で、やや力ずくに外しに掛かる。首と胴へのフックが緩んだところで全身のバネを使って弾くように外す。
相変わらずこの手のやり取りではまだ粗さが目立つ。

237 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/08(火) 22:03:21 0
胴絞めスリーパーを力ずくで外してきた。

(でもその前の、完全に極まらないようにする動きはなかなか良かったね・・・)

間合いを取って立ち上がる。仕切り直しだ。

(さあて、もうチョット何が出来るか見せて貰いましょうか・・・)

構えを取っていたが、構えを突然解くと指を使って『こっちへ来い』のポーズ。

「カモン、ベイビー」

238 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/08(火) 22:58:49 O
>>237

(あらら。さすがにまだ余裕たっぷり?)

挑発を受けて無造作に近寄る。互いに腕を伸ばせば掴める距離で不敵な笑みを浮かべて睨み合う。

「せぇっ!」

ほぼ真下。死角から右足を跳ね上げ、顔面を捉える。持ち前の体の柔軟さはこの至近距離からでさえハイキックを可能にする。
一発 また一発 踏み止まり余裕を見せる真田に蹴りを浴びせる。

239 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/09(水) 02:58:35 0
(まだまだ真っ直ぐね〜)

キックを両腕でガードしながらそう思う。
さらにキックを連打してくる桐生。ダメージは無いが、ちょっとうるさい。

(さて、不用意なキックにはお仕置きをしないとね)

連打しているのならタイミングは掴みやすい。蹴り上げた脚をキャッチし、軸足を払う。
脚を掴んだままアキレス腱を極める。立ちアキレス腱固めだ。
さらに、顔を踏みつける。

240 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/09(水) 07:51:27 O
>>239

「ぐ…ぅ…このっ!」

立ちアキレス腱固め。憎たらしいことに顔を足で踏み付けるおまけつきだ。関節が得意ならこの体勢から逆にアキレス腱を固めにもいくだろうが生憎と不得手。
足首に鋭い痛みが走る。足へのダメージが蓄積するやっかいさは新川との戦いで身を持って知っている。あまり長々と極められたままではマズい。

(でもね、こんなことしたらいくらわたしでも外しやすいってば…)

真田が片足を置いているのは安定したリングではなくこちらの顔だ。上体を捩り顔をずらし、足首を掴む。
こうすれば真田の体勢を支えるのは事実上、足一本。その足首も掴み、持ち上げると同時に体を跳ねて真田を背中からリングに倒す。

素早く起き、そのまま左膝を腕でフック。ステップオーバーでひっくり返して足首を脇に抱える。

(さすがに新川さんほどの威力は出ないだろうけどね)
逆片エビ固め。体重をかけ一気に引き絞る。

241 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/09(水) 08:03:58 0
「あがっ!」

油断がなかったと言ったら嘘になる。顔を踏んでいた足を取られて返された。これは情けない。

(うちの若い子には見せらんないよ・・・)

逆片エビ固めの痛みより、恥ずかしさが増す。

(仕方ない・・・わねぇっ!)

両腕に力を入れて体を少し持ち上げる。空いた隙間に首を突っ込み、腕を桐生の両足に回す。
そのまま引き込み、首で体を跳ね上げて脚の力で桐生を投げ倒す。
そこから片腕のフックを外して膝十字固めに持ち込む。

(この返し方は覚えておいた方がいいわよ・・・)

242 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/09(水) 21:25:20 O
>>241

「うぁっ!?」

巧みに技を外され、リングに倒れると起き上がる間もなく足を極められる。
やはりこの辺りは真田の方が一枚も二枚も上手だ。体を捩り膝の当たりをずらしながらロープへと這い寄り掴む。ブレイク。

(…ん。まだ足はイケる。グラウンドは…ま、一杯くわせたし上出来かな)

立ち上がり、トントンと軽くステップを踏み足へのダメージを確認する。無いわけではないが、動きに支障はまだ出てはいないようだ。

243 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/09(水) 22:05:33 0
>>242

桐生はステップを踏んでいる。脚のダメージを確認している様だ。

(・・・隙有り!)

再開した刹那に片足タックルで飛び込む。上に乗ったところで手首の骨を顔に押しつける。
屈辱を与え、スタミナを削る“技”だが、これが目的ではない。顔に押しつけられた手首に注意を向けさせて、逆の腕を取ると、押しつけていた腕を差し込んで自分の手首を握った上で、肩の後ろの方向へ引き絞る。
チキンウィングアームロックで攻める。

244 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/10(木) 18:35:47 O
>>243

僅かな隙をついて再び組み付いてくる真田。タックルを切る余裕もなく、今度は腕を極められる。

(くぅ…ったいわね)

取られているのは腕だけであるし、体は比較的自由に動かせる。このまま再びブレイクに持ち込めはするだろうがまだ少しロープまでは距離がある。
腕を締め上げる苦痛に顔が歪んだ。

245 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/10(木) 19:00:26 0
>>244
アームロックが極まった。ガッチリ絞まるように、上から体重をかける。
桐生は苦痛に必死に耐えようとしている。

(あらあら、根性で何とかなると思っているの?)
「ちゃんと外すか逃げるかしないと、折れるよ?」

耳元でささやく。

(これで終わらないわよね?)

246 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/10(木) 21:21:41 O
>>245

「…ったく。物騒ねぇ」

無理に不敵な笑顔を作る。ブラフかマジかは知らないが折るときた。対抗戦で乗り込んだ先の若手をエースが壊したなんてなれば、一気に険悪な潰し合いに発展しかねない。
まずブラフだろうが、売名効果を狙ってるなら全く有り得ない話しではないだろう。
どちらにしろこの状態を切り抜けなければ始まらない。

腕の痛みはともかく体はわりと自由が効く。這いずるようにロープへと向かい、腕を伸ばし再びブレイク。

(いっつぅ…足が潰れなきゃいいってもんじゃないわね)
まだビリビリと痛む肘をさすり、立ち上がる。

247 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/10(木) 21:34:02 0
>>245

(さてと、こっちから攻めても良いんだけどね・・・と)

立ち上がった桐生を値踏みするように見る。痛みに耐えてブレイクに持ち込んだ。
つまり、外すことが出来なかったということだ。

(グラウンド勝負は嫌いみたいね・・・それじゃ)

リング中央に仁王立ちする。近づいてきた桐生の頬をビンタし、舌を出して挑発する。
客席から激しいブーイングが上がる。

(あ〜、こういうのも気持ちいいもんねぇ、ヒールの気持ちがちょっとわかるかも)

248 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/10(木) 22:21:00 O
>>247

(へぇ、そういうのは意外かも…ま、せっかく憎まれ役してくれんなら盛り上げてあげるわよ)

挑発する真田の頬に平手を張る。一発、二発。乾いた音が響く。続けて脇腹に膝蹴り。
真田の体がくの字に曲がる。

(さぁて、そろそろ派手にいくわよ)

【必殺】

サマーソルト。バク宙をして、前のめりになった真田の顔を下から思い切り蹴り上げる。
鈍い音。重い手応え。ブーイングが一瞬で歓声に変わった。

249 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/10(木) 22:28:22 0
「がはっ!」

アゴに桐生の足が入る。しりもちをつくようにマットに倒れる真田。

(あ〜、いいのもらっちゃった・・・)

真田は頭を抑えている。

(いい蹴り持ってるのよね・・・レスリング技術を鍛えればすごいのになりそうなんだけど・・・)

そんなことを思いつつ、上半身だけ起こす。まだ頭がクラクラする。

250 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/10(木) 23:15:00 O
>>249

まだ完全に起き上がれない真田を尻目に客席に向けて腕を突き出して、ゆっくりとリングを横切りポスト最上段に登る。

「さぁ、いっくわよー」

拳を突き上げて客にアピールし、見下ろす真田の背中へ目掛けてコーナーポスト上から飛ぶ。
フットスタンプ。全体重の乗った両足が起きかけた真田の背中に突き刺さり、再びリングに押し潰す。

251 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/11(金) 05:37:56 0
>>250

「ぐぅ・・・」

腹部に桐生の足が刺さる。単純な技だけに、ダメージの軽減の方法が無い。

(でも・・・両足を私の目の前に晒すというのはどうかしら?)

腹部に刺さった桐生の足に腕を回す。相手の股に足を差し込みながら、取った桐生の足を脇の下に回す。
アキレス腱と踵を極め、膝裏が極まるように足で絞める。

【必殺】

レオナロックが極まる。

(手応え有り!)

骨がきしみ、靱帯がちぎれようとするいやな音が桐生の体に響く。

252 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/12(土) 18:58:18 O
>>251

(うそっ、こんなに早く動けるの!?)
軽い脳震盪を起こしたところにフットスタンプが直撃したのだ。若手が相手ならカバーにいけば試合が決まってもおかしくはないダメージ。
しかし真田の打たれ強さは予想以上だった。

(ヤバい。レッグロック…違う!)
まさか即座に反撃は出来まいと油断し、逃れるのが遅れた。

「…っ、ああぁぁ!」

膝が、腱がギリギリと軋む。新川との試合を何度も見て、足へのダメージから特に警戒していた技。
(つぅ…マズった。早くずらさないと…)

痛みから、嫌な汗が流れる。マトモに受ければ長くは耐えられるものじゃない。
しかし、こと体の柔軟さにかけては自信がある。駆け寄るレフリーに無言で首を振り、まだやれると意思表示をすると僅かずつ足首を捩り、膝をずらし、技の威力を緩和してしのぎきる。

253 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/12(土) 22:24:56 0
(極まった・・・いやでもタップするだろう)

そう思っていた。確かに手応えはあった。だが、完全に極まってしまう寸前で、巧みにずらして防いでいる。

(うそっ!・・・まいったわね・・・)

関節を極めても、確実に極まる前に外すすべを持っている。となると関節を極めて勝つのは少し難しいということだ。

(わかったわ・・・じゃあああして仕留めましょうか)

試合の組み立てを考えているうちにロープブレイク。離れたところでにらみ合う。

254 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/13(日) 22:13:19 O
>>253

(どうにかしのいだ、か…やっぱ地味な練習もしてみるものね)

新川に敗れて以来、練習メニューに対関節技のそれを増やした。もっとも対策なんて言えるほど綺麗な技術が身についたわけではないが、威力を多少緩和するくらいの役には立ったようだ。

(まだ足は潰れてないわね。じゃこっちから仕掛けましょうか)

ロープに背を預けて反動をつけ走る。やや離れている真田との距離を目測し、勢いをつけて倒立。

そのままリングを蹴って跳躍し、空中で回転。新体操選手時代さながらに早く、高いジャンプ。
ただ、新体操と違うのは回転して勢いをつけた足を相手に振り下ろすところ。
ニールキックの要領で真田の顔面へと叩き付ける。

255 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/13(日) 22:16:25 0
>>254
(ニールキック?!)

想像を超える高さから足が振り下ろされた。この手の飛び技は、正直苦手だ。
まともに貰ってリングに倒れる。

(あぁ〜、くそぅ・・・・)

リングに寝転がって呼吸を整える。

256 :ヒドラ1号 ◆1Yi7YtwDLs :2007/05/13(日) 22:29:09 0
ニーヒールキックによりもつれる様に倒れる二人の視界に影がさす。
直後、突然の衝撃!
窒息するような圧力で二人は押しつぶされる。
「ふふふふ、たわいないねえ。」
折り重なるように潰された二人にはいて捨てるように、それ、は立ち上がる。
漆黒のマスクを被り、なんの飾り気もない真っ黒なコスチュームの巨漢。

悠然と立ち上がった「それ」はおもむろにマイクを手にする。
「弱い!弱すぎる!!
私はヒドラ一号!全女子プロレス団体に告ぐ!
可愛い顔してダンス見せている小娘に告ぐ!!
そんなプロレスを冒涜する奴を粉砕する為に私はここに来た!」
乱入・奇襲、そして粉砕宣言。
このマイクパフォーマンスの声で二人は分かったであろうか?
その正体がテラ・ストームだということに。
余りの暴虐ファイトに反則負けを繰り返し、タイトルさえ持っていないが、対戦相手を悉く血の海に沈めている最強ヒール。
先月付けで引退したはずのテラ・ストームがなぜここに??
謎をはらみつつ、マイクパフォーマンスは続く

257 :ヒドラ1号 ◆1Yi7YtwDLs :2007/05/13(日) 22:36:28 0
【レベル】5
【名前】 ヒドラ一号(テラ・ストーム)
【年齢】 33
【外見】 185センチ120キロ。巨躯巨体。マスク・コスチューム全て黒で統一。
【ファイトスタイル】パワー系
【得意技】
張り手・巨体を生かした圧殺・締め技系
【その他】
先月引退したはずが、ヒドラ一号として乱入復帰
実力は確かだが、余りの凶暴性に対戦相手は全て血の海に。
反則負けを繰り返し、タイトルらしいタイトルは持っていない。

258 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/05/14(月) 00:01:59 0
(乱入は空気読んでやって欲しいなぁ…と思ったり)

259 :名無しになりきれ:2007/05/14(月) 00:07:57 0
>256
スタッフ「通報しますた!」
警備員「連行しますた!」
警察「営業妨害・暴行・不法侵入で逮捕しますた!」
プロモーター「業界永久追放しますた!」
企画会社「損害賠償しますた!」
裁判官「有罪控訴棄却実刑判決出しますた!」

以下256は無かった事で進行

260 :名無しになりきれ:2007/05/14(月) 03:28:47 0
>>256
大歓迎!
極悪ヒールが反則連発のダーティーファイトで、正統派や美女レスラーをいたぶるのも
女子プロの醍醐味

プロレスは、ルールに則ったファイトしかできない格闘技と違う、
闘いのワンダーランド

261 :名無しになりきれ:2007/05/14(月) 03:33:21 0
>256
そういうのは試合後にやってくれ

262 :名無しになりきれ:2007/05/14(月) 03:42:57 0
プロレスならではの神すぎる流れに水を差さないでよ…

263 :名無しになりきれ:2007/05/14(月) 04:15:53 0
すでにネタっぽい気がするが、そういった乱入は試合後に勝者や取り巻きをなぎ倒してやるのが普通じゃないか?
しかもすでに他団体との交流戦の最中だ、こういう演出はしない
今は相手にしないのがいい

264 : ◆BASUmqPZk. :2007/05/14(月) 06:26:05 O
ども。スレ立てた人です。えー、たしかにヒールの乱入とかは有りです。
が、試合中にしかも他団体との対抗戦の最中の乱入は現実的にもあまり有り得ないだろうということで、今回は見送りと。
プロフも必殺技設定が曖昧だったり試合出来る状態ではないですしね。試合中のお二人はそのまま対抗戦続行しちゃってください。

265 :名無しになりきれ:2007/05/14(月) 10:14:35 O
ヒドラ1号
方向性はよかったがタイミングを間違えたな
けじめとしてちゃんと詫び入れて次のイベントにからんでくれ

だれだってミスはある
それで逃げるのは簡単だが、悔いだけ残して終りだ
生き恥じ晒してでも糧にすると、お前さんも含めてみんなで楽しめるぞ

ちゃんとみんなケアもフォローもするから

266 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/14(月) 21:07:57 O
うん。ヒール乱入で大暴れ〜ってのはありだと思いますけどね。今回のは対応できないかなと。
方向性は嫌いじゃない。てわけで対抗戦続行でいきます。

267 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/14(月) 21:25:06 O
>>255

(よーし、まともに入った。こういうのは苦手なわけね)

重い反動が足に伝わる。完全に決まった。団体の特色のせいか、空中戦は苦手なのだろう。
自分には好都合だ。この試合に勝機を見出だすならやはり得意の空中戦しかない。

【必殺】

すばやくコーナーに駆け上がり、リングに倒れたままの真田へと目掛けて舞い降りる。
ムーンサルトプレス。速度と遠心力を乗せて全体重を浴びせ掛ける。

268 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/14(月) 22:02:01 0
(来た・・・必殺のムーンサルトプレス)

桐生がフィニッシュに持ち込むなら、必ずこの技を出してくるはず。それは織り込み済みだ。
例え相手が格下でも手は抜かない。リングの上では何が起こるか分からない。だから、やれることはあらかじめやっておく。
桐生の試合のビデオは見ておいた。IWPと違い、桐生の試合の映像は簡単に入手できる。巨大団体だからこそだ。

(そして押し込まれたとき・・・ここが最後の逆転のチャンス!)

このままやられ続けるわけにはいかない。桐生の体が空中を舞い、降ってくるのを確認したところで膝を突き立てる。
いわゆる“剣山”。技の破壊力が、そのまま跳ね返ることになる。

269 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/14(月) 22:47:23 O
>>268

ドン…!!

鈍い音。そして衝撃。しかしそれは技の反動のものではない。歓声が悲鳴に変わった。

「あ…ぁ…く、ぅ…」

腹に突き立てた膝がめり込んでいた。まともに呼吸すら出来ない。
ドサリとリングに転がり、乱れた息を吐く。

(やられた。きっつ…)

この手の技にはつきものといえ、きつい。すぐに起き上がるには深刻すぎるダメージだ。

270 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/14(月) 22:57:22 0
>>269
膝に反動が来るが、歯を食いしばってこらえて立ち上がる。
桐生は倒れている。

(そりゃあの高さがあればね・・・)

確かに高くて美しいムーンサルトプレスだった。まともに貰ってたらこっちが3カウントを聞いていてもおかしくない。

(さて、そろそろ仕留めにかかるわよ・・・!)

倒れている桐生の、首の後ろに手を回し引き上げると、片腕を回したまま後ろに捻り反り投げる。
スロイダーで叩き付ける。

271 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/14(月) 23:09:22 0
次の技でフィニッシュにしていいですか?

272 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/15(火) 22:23:36 O
>>270

「くぅ…っ!」

体を引き起こされ、したたかに投げつけられる。ダメージの残る状態では受け身もままならない。

(…あー、かなりマズいわよね。これって)

体が重い。立ち上がろうにも膝がガクガクと笑う。そろそろ限界が近付いてきている。

273 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/15(火) 22:24:39 O
>>271
はい。了解です。

274 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/15(火) 22:36:30 0
(それじゃ・・・なぜ私とか新川さんが関節技にこだわるのか、その答えを知って貰いましょうか)

仰向けに倒れている新川の両腕を、自分の腕を交差させて取る。
両腕を戻しながら右足を差し込み、首の後ろに引っかける。
これで両腕が交差して動かせなくなった外から右足がかかる状態になる。
そこから左足を右足に引っかける。

(じゃあ・・・行くわよ)

桐生はもがいてこの状態を抜けようとしている。それを見つつ、最小限の力を両足に加える。
両足で構成された三角形が縮み、巻き込んだ桐生の両腕が桐生の首の頸動脈を圧迫する。

【必殺】

レオナロック2。その正体は両腕を取ることにより、さらに動きを制限した変形の三角絞め。

桐生はとっさに抜けようともがくが、ややあってもがくのを辞めた。
それを見た真田は技を外す。
桐生は全く動かない。観客席が静まりかえる。

真田が叫ぶ。

「レフェリー!ゴング!」

レフェリーが桐生を見て、あわててゴングを要求する。
あっという間に桐生は落ちていた。

275 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/16(水) 18:53:05 O
>>274

「ぐ…ぁ、ハ…っ!」

自らの腕に加えて真田の足が首に巻き付き締め上げてくる。
まずい。落としにかかってる時の首への締め技は根性や身体的な柔軟さで乗り切れるモノじゃない。

(ロープは…くそっ!)

スロイダーはロープブレイクを封じる布石だったのだろう。とても届きそうにはなかった。

(やだ!まだやれる…ま、だ……)
見上げた照明の明かりが徐々に膨らみ視界を白く染めた。

次に目が覚めたのは控室。気絶してすぐにドクターの診察を受けたとのことだった。

「そっか。負けたんだ…」
深く息を吐き、ぼんやりと見た備え付けのモニター。気を失っていた時間は短いらしく、まだトップベビー達のメインの最中だった。

(もうちょっと、だったなぁ。まだツメ甘いよねー)
ふぅ、と何度目かの溜息を吐いて目を閉じた。

276 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/16(水) 22:50:11 0
あっという間の出来事に、桐生が控え室に運ばれ、真田が勝ち名乗りを受けているときも会場はざわめいている。

(参ったな・・・絞め技が入れば落ちる、って事を理解していないのかな・・・)

仕方ない、と思いながらリング下からマイクをひったくる。

「おい!こんなんだったら何人でも相手にしてあげるからさぁ、IWPのリングに来なよ!アタシでも、うちの若手でも、誰でも相手してやるよ!」

会場がブーイングに包まれる。共通の敵と認識してくれたようだ。これでいい。ブーイングを浴びながらリングを降りる。

(さてと・・・)

自分の控え室に戻るとジャージを一枚羽織ってすぐに出る。桐生の控え室をノックしてのぞき込む。

「大丈夫・・・だよね?頸動脈ならそんなに長いこと落ちないし」

277 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/17(木) 22:03:01 O
>>276

(……ン?)

ノックの音に気付いて顔をあげる。そういえば今回の試合は対抗戦だった。雑誌記者のインタビューの類いでも来たのだろうか?

「あ……真田さん?」

そこにいたのは意外な訪問者だった。対戦相手であり、しかも別の団体の選手に試合後に控室に来られるとは思わなかった。
ヒールとの抗争なら控室の襲撃などもあるだろうが、どうもそういう状況でもないだろう。

「他、誰もいないんで入っていいですよ」


278 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/17(木) 22:18:18 0
誘われるままに部屋に入る。

桐生に向かい合うと、やおら真田は頭を下げる。

「今日は・・・ゴメン!もうちょっと受けてあげるべきだったよね」

「キックとかの威力がちょっと凄くてね、これが限界だったかも・・・良いところを消す気は無かったのよ?それだけはわかってね」

「あと関節技を下手に耐えるのはやめておいた方がいいわよ。関節技って手加減できないから・・・」

279 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/18(金) 00:37:58 O
>>278

「へ…?」

いきなり頭を下げられ、目を丸くする。何を言いに来たのかと思えば、さっきの試合について謝りにきたついでにヨソの選手にアドバイス。

(なんだかなぁ…)

知らず苦笑が漏れる。きっと真田はこの調子で道場でも生真面目で面倒見のいい選手なのだろう。

「あー、いいですよ。試合の内容については納得してますし空振り怖くてコーナーから飛べないですから。あ、アドバイスは感謝しときます…まだあちこち軋んでますしねぇ」
座ったまま足をぷらぷらさせて笑ってみせた


280 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/18(金) 00:43:49 0
コツコツと誰かの足音が近づいてくる。

「・・・こんなとこあんまり見られても何だよね」

部屋を出て行く真田。出て行く間際に声を掛ける。

「・・・いつかうちの道場に遊びに来なさいよ。関節技の一つでも覚えておくのはいいことだと思うし、キックが得意なのも何人もいるからね」

そう言って部屋を出て行く。

(こっちの人には悪いけど・・・これだけセンスのある選手に、一度私の技を仕込んでみたいな・・・)

281 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/05/18(金) 21:25:09 0
スリーカウントが鳴らされた、それと同時に解説側の席から立ち上がった女性がいた。
名前は「神無月涼子」この団体のタイトル保持者で、この団体と共に育った代表選手の一人であり
団体の取締役でもある。

「おい!こんなんだったら何人でも相手にしてあげるからさぁ、IWPのリングに来なよ!アタシでも、うちの若手でも、誰でも相手してやるよ!」

彼女は真田の言葉を聞きながらリング下から無意識に彼女を睨みつけていた。
そして踵を返すとその足で社長の所に乗り込んで行く。

「次は私が出ますよ、うちのが二人もやられてるんです、このままじゃ収まりませんよ!」
やや興奮気味な彼女を社長が制する。
「立場を考えろ、タイトル保持者のお前が負けたら完全に喰われるぞ。」
「じゃ他に誰がいるんですか、あっちとしても私を引きずり出したって事で
 興行的にもメリットがあるでしょう。」
別にあっちの団体を潰そうとは思ってない、これを機に女子レスが盛り上がってくれればとも思う
「新川と桐生のリベンジマッチを優先する、これはうちの意向だ。」
確かに社長の言い分も最もだ、自分が背負う看板は決して軽くはない。
それに二人もリベンジマッチをしたいと思ってるかも知れない。
「解りました、でも・・・」
神無月は背中を向け、こう言い放った。
「理屈じゃなく、私がやりたがってるだけかも知れませんね。」

控え室を出ると握り拳を作ってる自分に改めて気付く。
「おさまらねぇ、とりあえず新川と桐生がやりたがってるかが先か。」
少し自分の立場を呪いながら、考える。
「触発されて、他の若いのも出てくるかも知れないからな。」
だが、誰も出なかった場合は自分が乗り込んででもリベンジを決めるつもりでいた。

282 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/05/18(金) 21:26:10 0
【レベル】6
【名前】神無月涼子
【年齢】30
【外見】180cm 70kgと女子としては規格外の恵まれた体格を持つ
【ファイトスタイル】プロレスリング
【得意技】
ラリアット 彼女が決め技としてもよく使う技、ジュニア級なら受けた相手を一回転させる威力を持つ
スコーピオンデスロック 彼女が好んで使う技の一つ、返されにくい技の一つ
ジャーマンスープレックス 投げるのではなく落とす彼女のこの技は、決め技としてもよく使われる
ランニングスリー 長与千種の必殺技の一つ、元々の威力もさる事ながら神無月は体重を乗せて落とす

【その他】
中学卒業から団体に入り、18歳でデビュー、現在のタイトル保持者で団体の取締役も務める。
新人の頃は体格を生かしたパワー一辺倒の戦い方をしていたが、中堅の頃からタフネスに磨きがかかり
その打たれ強さから「鉄人」の異名を持つ、最近は新人育成に力を注いでる。
最近は組まれる試合も少なくなりベルトを返上する事を考えている。

283 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/05/18(金) 22:35:37 0
「ま、桐生ちゃんじゃまだ無理でしたねー。 でもいい経験になったんじゃないですか? あの子は場数踏むごとに良くなってるし」

相変わらず呑気な様子の新川だが、その目は決して笑ってはいなかった。

「え? 神無月さんが? あの人まで出したら試合の勝ち負けはどうあれ、ある意味ウチの負けじゃないですか」

IWPは確かに小さいながらも良い選手の育っている団体だし、真田は素晴らしいレスラーだと思う。 だが、それと団体の面子は別だ。
この対抗戦は、チャンピオンより前の選手でなんとかしなければならないはずのものだ、そう新川は思う。
団体のベルトを巻いている人間は、そう軽々しく動いてはならない……チャンピオンベルトの価値は下げてはならないのだ。

「…前々から言ってたけど、今度は私がIWPに上がるつもりですよ。
向こうもすんなりと真田戦のリマッチは組んじゃくれないかもしれないですけど、そしたら下からやっつけてきゃいいわけですしね」

新川の細い目が、ぎらりと光を放ったように見えた。

「…向こうのマットで私が誰かに負けちゃったら、あとはもう誰が出ても私は文句言いませんって」

そう言いつつも、新川は久々に心躍らせていた。
IWPのリングは、欧州マットでヒールを演じながらレスリング修業に明け暮れていた時以来のアウェーなのだから。

284 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/05/18(金) 23:28:49 0
>283
「…前々から言ってたけど、今度は私がIWPに上がるつもりですよ。
向こうもすんなりと真田戦のリマッチは組んじゃくれないかもしれないですけど、そしたら下からやっつけてきゃいいわけですしね」

新川の言葉とその眼光を見て、神無月は笑ってみせた。
「良かった、 その目を見てやるなって言う奴はいないよ。後は私と社長に任せな!
あっち側に試合を組み付けてくるよ、もし断ったら・・・。」
神無月が悪戯っぽく笑う。
「私が乗り込んで挑戦状を叩きつけてやるよ!」
笑いながら言ったが、神無月は本気だった、この闘志を無駄にはしたくない。

「それじゃ対関節技の練習でもするか?」
神無月が練習用のリングを指差す。
「私が関節技の対策っておかしいかい?」
もう一度彼女は軽く笑う。
「関節技を多用してないからって、関節技を知らないって訳じゃないんだよ
私には身体と痛みで覚えた関節技の返し方のノウハウがあるんだ。」
神無月は中堅の頃、腕ひしぎ十字で靱帯を損傷した経歴がある、それでも次の試合には
平気で出てた事が有名だった、しかしそれで辛酸を舐めたのは確かだ。
「無い頭で色々考えてな、最近流行の総合格闘技にどうやって勝つか、それには一瞬で決まる
関節技の対策が必要だったんだよ。」
彼女はリングに上がった。
「ホレ、やるぞ。」
彼女は新川に手招きした、心なしか嬉しそうだ。
「モタモタしてると、私が相手の団体ごと喰っちまうぞ。」
そういって歯をカチカチ鳴らすのだった。

285 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/19(土) 19:43:52 O

「ん…?社長が呼んでる?あー、負けた後だとイマイチ気が進まないなぁ」

真田と入れ代わりに入って来たスタッフに呼ばれ、苦笑いしながら社長の元へと。


「はいぃ?神無月さんが!?いや、いやいやいや、それは無いですって!」
社長の口から最初に出たのはリベンジではなく神無月がやりたがっているという話し。

「神無月さんが出たらウチの面子が…いや、負けたわたしのセリフでもないですけどね」
IWPの元であったWWPが分裂して以来、ウチほど大規模な団体はそうはない。神無月はそこの頂点であり、女子レス界最強の一人に名があがる選手だ。
今、神無月をリングに上げること自体が団体の沽券に関わる。選手生活の短い自分にもそれくらいは理解出来た。

「…とにかく神無月さんが出るまでもないですよ。向こうとのリベンジマッチの話しを進めてください。ま、新川さんもいるし、また真田さんとってのは難しいかもしれませんけど」

このままでは引っ込みがつかないのは自分とて同じだった。


286 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/05/19(土) 20:30:19 0
「ええ、TV放映権をIWP側から買って、そうです、あとはIWPさんの返事待ちです。
こちらから正式にマッチメイクを取り付けましょう。」

社長室から神無月が出てくる、社長と次のリベンジマッチイベントを企画してきた所だった。
「後はあっちの上が乗るか反るかだね。」

真田の発言がこれを呼び込む為なら、あちらの作戦勝ちだろう。
しかし興行的にもこちらも十分利用させてもらうつもりだ、久々に投げ込まれた火種だ
女子プロという狭い世界でも盛り上げる材料となってくれればいい。

幸い新川だけでなく、桐生もやる気があるようだ。
今は自分が出来る事をする、それが一番だと思った。

神無月はスポーツ新聞社に電話する。
「はい、次のIWPの興行で・・・ええ・・・私が行きますので・・・そうです、記事にしてくれれば・・・。」

電話を置くと、スポーツ新聞で次のIWPの巡業先を確認する。
「逃しはしねぇぞ・・・うちに乗り込んできたその勇気を最高の形でお返ししてやる。」
取締役としての仕事は終わった、後は「神無月涼子」としての仕事が待ってる。
望んだ訳ではないが、ネームバリューも商品化できるなら利用してやろうと決めたのだった。

287 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/05/19(土) 23:00:48 0
「どうすんのよ?!」

IWPの事務所に社長の声が響く。団体対抗戦は目論見通り盛り上がってきている。
だが、少し盛り上がりすぎた。真田の発言によって、向こうから対戦のオファーがたくさん来ている。
このまま全面対抗戦まで行ったら食いつぶされかねない。それでは元も子もない。

「なんか神無月までやる気になっているって話よ?ブラフだと思うけど・・・」

「・・・それじゃ・・・私がやる」

社長室のドアから、大柄な女性が顔を覗かせる。
名前は沢村リョウ。IWPのエースの一人であり、真田とは若手時代からのライバルである。

「あなたがやる気になったの?・・・まあ、こちらとしては嬉しいけど・・・」

沢村は最近は総合を中心に活動していた。口べたでアピールやスキットといったプロレスならではの要素を苦手とする彼女にとっては、総合は向いている舞台だった。

「・・・私もやってみたい・・・」

沢村のやる気がひしひしと伝わってきた。総合で名前を売った沢村が対抗戦に出るとなれば、盛り上がることは間違いないだろう。

「わかった。あちらさん次第だけど、少し大きい会場を取ってやりましょう」

社長はそう言いつつほくそ笑んでいた。

288 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/05/19(土) 23:01:40 0
【レベル】4
【名前】沢村 リョウ
【年齢】23
【外見】176cmの長身。黒地にシルバーのラインを入れたリングコスチューム、前髪を金色に染めたショートカット。
【ファイトスタイル】キック中心
【得意技】
ニールキック
延髄切り
左ハイキック

【その他】
IWP所属。真田のライバルであり、盟友。
空手出身で、長身から繰り出される各種キックの威力は強烈。
異種格闘技戦や総合の試合でも活躍している。

289 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/05/19(土) 23:19:19 0
>284
「…やれやれ、神無月さんの相手はキツいんですよねぇ」

苦笑いを浮かべながら、手足の関節をほぐす。

アマレスの国体入賞者だった新川は、入団当時はかなり浮いた存在だった。
同期の中では実力が頭一つ抜けていたためか、やたらと先輩に噛み付いていたのだ。
そんな新川を凹ませた先輩の一人が、当時既にトップに手が届こうとしていた神無月だった。
体格差がここまであると、上に乗られただけでもスタミナを消耗するし上に乗っても思うようには動かせない。
そして、団体のトップグループにいる以上、関節技が不得手だといってもかなりのレベルのレスリングは出来るのだ。
当時はまだ極めの技術に乏しく、ポジションコントロールの巧さだけが取り柄だった新川は得意技を封じられ散々泣かされたのである。

「MMAは…私は打撃の才能がからっきしだからヤなんですよ。
それに、私が興味あるのは失われたプロ・レスリングの技術の復興であってああいう試合に勝つことじゃないですし」

アップが終わったのか、猫のようにしなやかな動きでリングに滑り込んだ。

「あんな御馳走、みすみすは渡せませんよ」

薄笑いを浮かべるが、レスリングの構えを取るとすぐに、その表情は日頃見せない鋭いものに変わっていった。

290 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/05/20(日) 00:26:45 0
>289
「そりゃいいや、喰うからには徹底して残さず喰えよ!」
新川をリングの中央に座らせると、自分も背中合わせに座る。
「関節技はテコの原理、ずれたらうまく極まらない反面、完全に極まったらそれで終わる。
いかに相手の関節技の力点をずらすには、相手の動きを読む事が大切だ。」
合図と共に、関節の取り合いが始まる。
「私が鉄人やゾンビなんて呼ばれたのは技を受けながら、力点を外すのが上手くなったからさ。」
新川の関節取りに対し、口上通りコントロールを外し、極まってるようだが上手く極めれない。
「今はとにかく素早く技に移り、ポディションコントロールを完全にしろ。」

30分近いスパーが終わった・・・。

「おっと、そろそろ時間だ。」
不思議そうにする新川に対し悪戯っぽくまた笑って見せた。
「言ったろ?宣戦布告してやるって。」
そう言いながら汗を拭いたタオルをブンブン回しながら嬉しそうに練習場を後にした。

291 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/05/20(日) 00:31:20 0
ここはIWPの本拠地、小さい団体は地方巡業が厳しいために本拠地を置いて
そこでファンを集め、興行をする事が多い。
しかし小さい団体とは言いながら客の入りは悪くなかった。
うちとの対抗戦で真田を見に来たのも居るのだろうが、客の雰囲気から根強いファンも居るようだ。
神無月は最前列を取り、試合を目に焼き付けた。

「なるほど・・・ねぇ・・・。」
王道プロレスで育ってきた神無月にとっては、試合の雰囲気と客席から感じる
緊張感そのものが違っていた。
気を抜くと一瞬で試合が決まるハイスパートレスリングの緊張感がホールを包んでいる。
近年の総合格闘技の流行はプロレスにもその風を吹かせてきた。
ブック(台本)など用意しないガチに近い空気を神無月は感じ取った。
そしてメインの試合、やはりメインは真田が出てくる、歓声はすぐに緊張感に変わった。
うちと試合した時よりも伸び伸びした動きだが、どこから必殺の関節技が飛んでくるのか解らない
緊迫した空気がここでも肌を突く、実力もエースを名乗るだけはある、充分看板になれる器を持ってる。
アゥエーで他団体に乗り込むだけの事はある、知らない相手と戦うのは意外と怖いものだ。
真田はその度量と実力をあわせ持った選手と言う事を改めて認識した。

メインイベントが終わる、神無月は席を立ち、リングサイドに出てきた。
ホール全体にざわめきが起こる、ここはTVのバラエティに出たり、地方巡業の際にローカル局で
興行の宣伝を慣れない笑顔を作りながらやって積み重ねた自分の知名度を最大利用する。
そしてマイクを取ると真田に言い放った。
「約束通り来てやったぞ!」
敵地ながら歓声とブーイングが同時に起こる、だが盛り上がるのはこれからだ。
「だけど相手をするのは私じゃない、お前がうちで喰ってくれた二人だ!」
真田を指差し、神無月は続ける。
「きっちりここで借りを返させてもらうぞ、火がついたうちの二人が頭から喰ってやるから覚悟しろ!!」
そして最後にこう言い放った。
「もし二人を倒したら・・・私と戦わせてやるよ!!」
怒号と歓声がホールを鳴らす、最後のは無用心なセリフだったが、言った事は引っ込められないし
何より神無月本人がそれを望んでいた、頭の隅で社長への言い訳を考えながら。
そしてマイクをリングに居る真田に投げる。

”さて、どう盛り上げてくれるかな?”

292 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/20(日) 07:20:09 0
「なんか神無月までやる気になっているって話よ?ブラフだと思うけど・・・」

社長に怒られている最中、そう言われて真田は面食らっていた。
新川や桐生といったいいレスラー達ともう一度闘いたい。できればIWPの流儀が許されるリングで闘いたい。
だから社長に詰め寄られつつも、面白くなってきたと喜んでいた。
だが、まさかあちらのトップまで出てくるとは。いや、それはありえない。
自分で言うのもなんだが、IWPのように小さい団体に神無月の様なスーパースターが上がることはあり得ない。
これでビビらせようってことか。

「ブラフだと思いますよ。神無月さんに関しては気にしない方がいいんじゃないですか?」

そう言おうとしたところに

「・・・それじゃ・・・私がやる」

「・・・私もやってみたい・・・」

盟友、沢村の声が響く。最近は総合が中心だった沢村が、プロレスをやる気になっている。
若手時代からずっと一緒だった沢村が居てくれるのなら心強い。
これなら神無月だって倒せるかもしれない。

「じゃあ、リョウとあちらさんの試合をまずやりましょう。私がそうなるように持って行きますよ」

293 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/20(日) 07:38:14 0
真田にとっては久しぶりにホームでの試合。
倉庫を改造して作った、MAX500人の狭い会場だが、ここで育ってきた真田に取っては心地よい空気だった。

グラウンドでコントロールしつつ会場を見回すと、驚くべき光景が目に映った。

(神無月さん?・・・本当に来てるの?)

ブラフとばかり思っていた。あちらにとって、神無月が出て行くのはリスクが高すぎる。

(よし・・・ここで言ってしまえばやりたいようにやれるわね)

メインイベントを終わらせると、リングサイドに座っていた神無月が出てきた。

「約束通り来てやったぞ!」
「だけど相手をするのは私じゃない、お前がうちで喰ってくれた二人だ!」
「きっちりここで借りを返させてもらうぞ、火がついたうちの二人が頭から喰ってやるから覚悟しろ!!」

(なるほど・・・リターンマッチね。どうしようかな・・・でも、リターンマッチへのアピールなら神無月さんが来なくてもいいんじゃない?)

だが、そこから神無月はこう続けた。

「もし二人を倒したら・・・私と戦わせてやるよ!!」

(本当にやる気なんだ・・・こりゃ、こっちも腹くくらないとね)

そう思いつつ、神無月から投げられたマイクを受け取る。

「あのさぁ・・・そっちから来て『二人を倒したら私と戦わせてやる』って態度がデカいんじゃない?」

会場が異様な緊張感に静まる。

「そっちは私に二連敗してるんだよ?その前にやる事ってあるでしょ?」

花道の入り口に目をやる。沢村が出てきた。

「それじゃ返すよ。もしリョウを倒したら・・・私と戦わせてやるよ!!」

会場が一番盛り上がる。

「それでアンタとこのが壊れても責任は取らないわよ!!」

(さあ、面白くなってきたわよ・・・)

294 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/05/20(日) 08:53:10 0
「あのさぁ・・・そっちから来て『二人を倒したら私と戦わせてやる』って態度がデカいんじゃない?」
頭の中で”ごもっとも”と思いつつも、マイクアピールに答える真田を睨みすえる。

「そっちは私に二連敗してるんだよ?その前にやる事ってあるでしょ?」
「それじゃ返すよ。もしリョウを倒したら・・・私と戦わせてやるよ!!」

真田のアピールに会場が沸く、だんだんいい雰囲気になってきた。
「それでアンタとこのが壊れても責任は取らないわよ!!」

先ほどの試合で、真田並に盛り上がった試合を作った、沢村とか言ったか?
彼女が花道に出てくると一段と歓声がホールを鳴らした。
”総合使いか・・・。”
試合を見てた所、女子総合格闘技の腕前としては申し分ない、だがうちのレスラーが
総合慣れしてるかどうかは不安材料だった。
だが、ここまでやって「ハイ、ごめんなさい」と言える訳が無い。
神無月はリングに上がって真田からマイクをひったくる。

「上等だ、壊せるもんなら壊してみやがれ!!」
威圧感を前に出し、近寄って真田を睨みすえる、その睨みあいは30秒続く。
その間会場は割れんばかりのIWPコールと神無月コールが続いていた。

そしてマイクを投げ捨てると背を向けて出口まで真っ直ぐ進む、その間ライトが
神無月に複数当たって、彼女を照らし出した。
”演出面も悪くないね、こちらの演出スタッフとも馬が合えばいいがね。”

風は吹いていた、ちょっと後押ししただけでこれだけ盛り上がるなら儲けものだ。
”面白くなってきたな・・・。”
真田の眼を見ても解った、彼女も楽しんでる、久々に吹いた女子プロの風だ。
「お互い楽しまなきゃ損だろう・・・。」
誰に向かって言ったのか、自分か、真田達か、うちのレスラーか?
そう呟くと神無月は静かに出口を後にした。

295 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/05/20(日) 09:08:36 0
次の日、神無月を待ってたのは社長の半ば呆れたような声だった。
「何だ、この『私と戦わせてやる』って言うのは?」
「おーおー載ってる載ってる。」
社長の声を無視して各スポーツ紙を手に取り、わざとらしく驚いて見せた。
この為に新聞社に連絡を取ったのだ、女子プロという性格上、トップとまでは行かないが
扱いは十分良いものだったIWPの事も取り上げられてる。
「調子に乗って・・・お前の立場ってものが解ってるのか?」
「すいません、つい雰囲気に呑まれて口が滑ってしまいました〜。」
すいませんと言いながら反省の色は微塵も無い。

「それより先に相手は総合使いを出して来ました、まだどちらが戦うか決まってませんが
指導は私が当たります、いいですね?」
社長はそれは構わんと言う。
「いかにプロレスで総合を倒すか色々考えてきました、私にとっても勝負なんですよ。」
そう、リングに立たなくてもこれは自分のプロレスラーとしての勝負でもあった。

「新川と桐生・・・どちらを当てるか、いや・・・どちらがやりたがってるか。」
その判断は本人達に任せようと思った。

296 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/20(日) 22:01:20 O

遡ること一日前。

場所はIWPの本拠地。神無月が挑戦状を叩きつけ真田がそれに答える。まさにその現場…の客席。

「…あー……えー…」

中腰のままリング上のやりとりを間の抜けた顔で見守る女が一人。
目深に帽子を被っているが、桐生遥その人だった。

(……カンッペキ、出そこねちゃった)
カクンとうなだれて再び腰を下ろす。ここにいた目的は神無月と同じ。
リベンジマッチはほぼ内定。ならば、派手に盛り上げてやろうと密かに乗り込んできたわけだが、見事にタイミングを外した。

(うーん。さすが神無月さん。役者が違うなぁ…ま、盛り上がったのには変わりないしいっか)

よく見れば、会場内には普段は見ない数のスポーツ記者。この辺りは圧倒的な知名度の差がある。
しかし結果オーライ。大先輩が自分たちの試合を事前に盛り上げてくれたのだから言うことなしだ。

(ふぅん、真田さんともう一人は総合の人なんだ。そういうカードも楽しいかも)
唇の端を持ち上げて笑うと帽子を被り直し、そそくさと会場を立ち去った。

297 :名無しになりきれ:2007/05/20(日) 22:03:02 0
プロレスだろ?
タッグマッチキボンヌ

298 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/20(日) 22:15:01 O
>>295

そして翌日。

「桐生、入ります!」

社長室の扉をノックして返事も待たずに中に入ると真っ直ぐ社長の座るデスクへ。

「社長!リベンジマッチなんですけど、沢村の相手は是非わたしに!
ほら、総合対プロレス、それもルチャって両極端ぽいしお客さんも面白がりそうだし…あ!もちろん今度こそ勝ちますよ。向こうのリングで派手にムーンサルトを…ン?」

一気にまくし立ててそこで初めて神無月の存在に気付いた。

「あ、ども、ハハ…お話し中になんかスイマセンっした」
ぎこちなく笑って頭を下げる。勢い込むあまり、完全に神無月が目に入らなかった。

「えーと、次の試合なんですけど新川さんさえよければ沢村の相手は自分がしようかなーと」

改めて社長と神無月に沢村との試合をやりたいと申し出た。

299 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/20(日) 22:25:46 O
>>297

(うん。タッグマッチも楽しそうだよね〜。ただ、ほら、どうしても中の人全員の時間の兼ね合いとかあると難しくない?)

300 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/20(日) 22:54:18 0
IWPでの対抗戦は、まず沢村リョウ対桐生遙に決まった。
セミファイナルを終わらせた真田は、沢村の様子を見るため控え室に近づく。

「リョウ、いる?」

沢村は集中しているようで返事がない。

「今度の相手の桐生って、飛び技とキックが得意でグラウンドは苦手・・・って言っても無駄か」

会場裏を回り、今度は花道の入り口にいる桐生に近づく

「お久しぶり〜」

軽く手を振る。

「よく来てくれました。トップとして歓迎するわ」

明るく笑う真田。だが、表情を変える。

「でも気を付けた方がいいよ。リョウの破壊力はすごいからね・・・一瞬でも油断したら、リングから自力で降りられないと思っておいた方がいいよ」

そう言って桐生の方をポンと叩くと自分の控え室に戻る。

301 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/05/20(日) 23:02:35 0
「ありゃ、仕掛けがちと遅かったか」

桐生が社長に直訴した件を聞いた新川は、苦笑して呟いた。

IWPとの緒戦で敗北はしたものの、真田を相手に見せたキャッチレスリングの実力は、ただの地味な中堅と思われていた新川の
評価をぐんと上げていた。 そのためか、マスコミからの取材依頼もぽつぽつと舞い込んできていた。
「面倒だから」という理由でその多くを断ってきた新川だったが、沢村が名乗りを上げたということに呼応してある社のインタビュー
企画に応じることにした。

そこで、穏やかな言葉遣いながらも

「自分にはMMAの選手にはない伝統のキャッチレスリングの引き出しがある」
「本物のプロ・レスリングがMMAに負けたということは無い」

…等と、総合格闘技に軸足を移していた沢村を皮肉るような言葉を端々に織り交ぜて語ったのだ。
格闘技ファン、そして総合格闘技に参戦しているレスラーのヒートを買うのは承知の上でのことである。
こうして話が大きくなれば、単に対IWPというだけでなく、MMA対キャッチのイデオロギー対決という意味合いも帯びてくる。
そうなれば、両団体のファンだけでない層の耳目を集めることにも繋がる…そういう計算もあった。

海外での試合が多かった新川にとって、たとえ他団体であってもレスラーは仲間、Boys&GirLSと呼ばれる共同体である。
つまりは共存共栄、自分の上がるリングが盛況ならそこに集うみんなが潤うという風に考えているのだ。

「ま、桐生ちゃんが勝ったら私はその後始末かな…勝ち星の買い戻ししなくちゃいけないしね」

302 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/05/20(日) 23:33:08 0
>297
タッグマッチは四人の都合が上手く合わないとダラダラになりそうと思うんだけど
都合が合うなら自分も見てみたいね。

>298 桐生
「沢村の相手をしたいんだな?」
神無月が桐生の言葉にすぐ反応した、すぐ社長の顔を見る、社長は目で「任せた」と言っていた。

「新川の返事を聞いてないが、私はお前の考えを尊重したい。」
神無月の眼は真剣だった、とてもさっきまで新聞見てケタケタ笑ってた人間には見えない。
「総合格闘技ってのは簡単な相手じゃない、いかにプロレスで勝つかになると更に厳しいぞ。」
返事を待つまでも無くその勢いで神無月は桐生に詰め寄る。
「お前がやる気なら、試合まで私が付きっ切りで面倒を見る、構わないな?」
問うてはいるが、目が拒否を許してない。

彼女も聞いた事があるだろう、神無月はタイトルを取ってから総合格闘技に対して目の色を変えてる。
しかし誰もその理由は知らない、噂では総合に転向するとまで言われてた。

「覚悟はできてるな、いや・・・今から覚悟しておけ!」

神無月が沢村と桐生をやらせたい訳は二つあった。
桐生は様々な経験を積んで、それを上手く吸収していくタイプで、様々なパターンに対応しやすいと思い。
新川は得意分野を更に伸ばして強くなっていくタイプだと踏んでいた、真田を引きずり出した後の相手としても
十分な闘志と、彼女の海外の経験は通用するだろう。
今は桐生の優れた吸収力を信頼して、対総合格闘技の技術を叩き込みたいと思ったのだ。

「私の練習は本番より厳しいから覚悟しておけよ〜。」
そう言うと、桐生を抱え込み頭を軽く小突く、いつもの神無月に戻っていた。
「お前は私より素質があるし、この団体を支えてもらわなきゃいけないからな。」
練習以外では相手を誉める、神無月の育成スタイルだった。
”楽しみにしてるよ・・・。”

303 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/05/20(日) 23:34:47 0
>301 新川
「話は聞いたな?」
神無月は新川と合うといきなり話を切り出した。
「私は桐生に付きっ切りでお前を見てやれないが、お前なら心配ない。」
そう言って彼女の軽く肩を叩く。
「似てるんだよな、私とお前って。」
そういって少し微笑みながら彼女に語った。
「私は職業欄にはプロレスラーって書くんだよ、私の親父が猪木や馬場に興奮したように
プロレスってのは強くなきゃいけないと思ってる、総合格闘技は確かにいかに自分の肉体全てで
相手を倒すかを鍛える素晴らしい格闘技だと思う、だけど今はプロレスはカモにされたり
ファイトスタイルが総合に近くなってるレスラーも多い。」
神無月の話は更に続く。
「相手の攻撃を受けて、汗を散らせて、倒れても立ち上がる。
痛み止めと熱冷ましを飲んで、次の日に痛みが残ってたら痛み止めの注射をして試合に臨む。
私はそうやって来たし、これからもこのプロレススタイルを変える事も無い。」
そして真剣な目つきで新川を見据える。
「真田はいいレスラーだ、不足も何もない、だから客を沸かせて来い、お前のプロレスでな!」
今度は背中をパンと叩くと彼女から離れていく、最後にこう呟いて。

「いつかお前らの時代が来るんだからな。」

304 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/05/21(月) 00:43:11 0
控え室で入場の時を待つ。
タオルを顔にかぶり、誰も寄せ付けず集中する。

「今度の相手の桐生って、飛び技とキックが得意でグラウンドは苦手・・・って言っても無駄か」

そんな真田の声が聞こえたが、気にならない。

闘争心をじっくりと高める。

305 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/21(月) 21:59:56 O
>>302

「アハハ、それはさすがに誉め過ぎですよ」

神無月に小突かれながら笑う。とは言え生来が楽天的な性格。そうそう悪い気はしなかった。


しかし、それから試合までの練習は言葉通り、本番より厳しいものだった。
総合にプロレスラーが挑む。その難しさは昨今の総合対プロレスの結果を見れば一目瞭然だ。
くわえてアウェー戦。選手歴の短い自分にもIWPのリングの空気の違いは直に見て感じ取れた。
神無月ほどの選手ならなおさらだったろう。

だからこそか、練習はまさに付きっきり。神無月の以前からの総合へのこだわりは聞いてはいた。総合に転向するとの噂も。

しかし、実際に彼女からの対総合の特訓を受けて感じた印象は少し違った。
神無月は総合がやりたいのではない。
総合に勝ちたいのだ。しかもプロレスラーとして。プロレスラーのままで。
たぶん彼女が目指したのは総合もこなすプロレスラーなどではない。
端的に言えば「プロレス最強」もはやノスタルジーすら感じるこのフレーズが頭に浮かんだ。

「…見せてやりますよ。プロレスラーの強さってのを」

神無月との練習最終日。既に他の選手が引き上げて、二人しかいなくなるのが常になった練習場。
タオルで汗を拭いながら神無月に笑って見せた。

306 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/21(月) 22:16:51 O

試合当日

花道の裏で入場を待っていると先程、セミファイナルを終えた真田が声をかけてきた。

(気をつけろ、か…まぁ、蹴り技に対してはかなりり練習はしたし、そうそうやられる気はないけどね)

立ち去る真田の背中を無言で見送る。程なく入場のコールと入場曲が流れてきた。


花道を駆け抜ける。迎えたのは歓声ではなく、押し潰すようなブーイング。さながらヒールの有名どころ並の歓迎だ。

(ブーイング上等!目にもの見せてやるわよ)
リング中央。挑発するように腕を突き上げ、不敵に笑い、沢村を待つ。

307 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/05/21(月) 22:22:58 0
頭にタオルを掛け、相手に顔を見せないようにしてゆっくりと花道を進む。
ワー、っと歓声が上がるが、沢村が醸し出す緊張感に客席は静まりかえっていく。
一またぎでリングインし、タオルの中からぞっとするような冷たい視線で桐生を睨む。
コーナーでじっと止まり、試合が始まるのを待つ。

308 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/05/21(月) 22:49:03 0
試合も近くなった時、団体にも緊張した空気が感じ取れる、自分が闘うのでもないのに
他の若手選手にもいい刺激になってるようだ。

そして早くも試合当日になった、神無月は席で試合を見ていた。
神無月は言った通り、桐生に持ってる全てを叩き込んだつもりだった。
彼女は練習初日の事から振り返る・・・。

オープンフィンガーグローブを着けて神無月はリングに上がる。
「驚いたかい?これでもシュートボクシングの道場で半年男子相手に練習したんだ。」
相手が何をしてくるのかを理解するには、相手の立場に立つのが一番手っ取り早い。
神無月ならではの単純かつ効果的な方法だった。
そこからの訓練は桐生にとってもハードなものだったろう。

「相手の間合いを真っ先に感じ取れ、ステップに惑わされるな。」
「踏み込みが遅い!カウンターで天井を見るのはお前だぞ!」
「牽制に対しては中途半端に引くな、キックが飛んでくるぞ!」
「そうだ!今の踏み込みを忘れるな!」

この短期間で詰め込むのは酷だったかも知れない、それでも彼女は厳しい練習についてきた。
・・・いや、ついて来てくれた。
総合格闘技に勝ちたいのは自分のエゴだ、それで彼女のスタイルを崩しては自分は指導者失格だ。
だが、そんな心の陰りをよそに彼女は神無月にはっきりこう言った。

「…見せてやりますよ。プロレスラーの強さってのを」

”・・・こいつ・・・。”

見抜かれてたか、しかしその言葉を頼もしく感じたのは確かだった。
「よく頑張ったな、後はお前のプロレスを見せてこい!」

やるだけの事は全てやった、後はゴングを待つだけだ。

309 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/22(火) 19:38:09 O
>>307

(へぇ…なかなか)
たいした気迫だ。ただそこに居るだけで客席を沈黙させた。


(でもね…好みじゃないのよ。静かな客席って!)

試合開始のゴングと同時に一直線に仕掛ける。早々の奇襲に客席がどよめく。
これが総合ならタックルがセオリーだろうが、生憎とそのつもりはない。
自分よりも長い沢村の蹴りの間合いの外から飛ぶ。ジャンピングニーパッド。
普通なら勢いの死にかねない距離だが、持ち前の跳躍力に助走をくわえた膝蹴りは真っ直ぐに沢村の顔に飛ぶ。

310 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/05/22(火) 21:00:36 0
>>309
ゴングと共にジャンピングニー。いきなりの攻撃を何とかブロックするが、ガードの上からでも衝撃が来る。

(・・・いい飛び膝・・・)

少し後ずさりする沢村。そして綺麗に着地する桐生。
だが、着地した瞬間の桐生に沢村の左足が襲いかかる。

【必殺】

試合開始から10秒も経たないうちに桐生の意識を刈り取るべく、左ハイキックが飛ぶ。

311 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/22(火) 21:46:59 O
>>310

(な…っ?ヤバ…)

着地と同時に蹴りが風を巻いて襲いくる。いきなりといえばいきなりだが予想しなかったわけではない。
沢村のファイトスタイル、IWPの性格、この試合の意味を考えれば秒殺上等だろう。

腕を上げてのガードなど間に合わない。顎を引き肩につけ、敢えて前に踏み込む。

次の瞬間、頭を衝撃が襲い手足の感覚が鈍くなる。目の前の沢村がゆっくりと傾いてゆく。
いや、傾いているのは沢村ではない。自分だ。

(く…冗談じゃないっての!)

ふらつく足を手で押さえ体を支える。打撃のヒットポイントをずらす。
タイミングを体で覚えるまで何度も、それこそ気絶したところを神無月にバケツの水をぶっかけられて起こされ、体得するまで続けた練習は本番でも効を奏した。

312 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/05/22(火) 21:53:03 0
>>311
ふらり、と桐生の体が揺れる。
10秒も経たないうちに試合が終わるのか?観客席が、そしてリングサイドのマスコミがざわめき立つ。
だが、一人沢村だけは違う印象を抱いていた。

(・・・外した・・・)

しかしながら、必殺の左足は急所を捕らえきれていなかった。
こうなったら仕方がない。よろめいた桐生の体を抱え、膝蹴りをボディに打ち込む。

313 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/23(水) 19:10:46 O
>>312

「ぐっ!こ、の…」

重い膝蹴りが腹に突き刺さる。体格や腕力では沢村に分があり、振りほどくのも容易ではない。

2発、3発 歯を食いしばり膝の来る間隔を計り、4発目を受け止め脇に膝の裏をフックし、継いで沢村の頭も抱え込む。

「っらぁぁ!」

キャプチュード。やや力任せにぶっこ抜き、後方に叩き付ける。

314 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/05/23(水) 20:49:54 0
>>313
ドーン、と後ろに叩き付けられる。受け身はきちんと取ったが、それでもそれなりにダメージはある。

(・・・どう来る?・・・)

沢村が倒れたまま上半身を少し起こし、桐生を見るが、関節技を仕掛けてくる様子は無い。

(・・・なるほど・・・)

後ろに転がって間合いを離し起きあがる。共にスタンドになったっところで、ローキックを飛ばして牽制する。

315 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/24(木) 19:34:19 O
>>314

ローキック。派手さこそない基本中の基本の技だが「立ち上がれなくする」のには最も合理的ともいえる技。
膝の裏へのダメージを防ぐために正面から相対して構えカットするがそれでも一撃が重く、鋭い。
黙って受け続ければこれだけでも足が潰され試合が決するだろう。


(ったく…チクチクと煩いってのよ!)

蹴り足をキャッチして足首を掴むと、そのまま体を捩り込みながらリングに倒れる。
ドラゴンスクリュー。総合の超一流選手がこの一撃で足を壊された、単純だが破壊力の高い技だ。

316 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/05/24(木) 21:13:48 0
>>315
「あっ!」

思わず声を上げる。IWPや総合で、蹴り足を捕まれてからの足関節を受けたことはあるが、こうつながれたのは初めてだ。
膝が壊れることはさすがに無かったが、足にダメージを受ける。

(・・・くぅ・・・)

無表情な沢村が少し顔をしかめる。
とにかく、そこから足を集中的に狙われるのを防ぐため、下からキックを繰り出す。
いわゆるアリキックだ。

317 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/05/24(木) 21:57:57 0
「何ですかあの変な蹴りは?」
神無月の付き人であり、新人のレスラーの一人が沢村のキックを見て言った。
「バカ、お前もレスラーなら勉強しとけ。」
神無月は新人の頭をコン、と一回叩く。
「あれはボクサーに対してアントニオ猪木が使った技だよ。」

統一チャンピオンであるモハメド・アリと日本のレスラーアントニオ猪木の試合は
当時のファンからすればがっかりしたものだろう、猪木が地べたに座って蹴りだけを
執拗に出しての時間切れ、だがあまり知られて無いのはその蹴りで元々悪かった
アリの足を壊した事だった。

沢村の蹴りの威力はしょっぱなから見せられた、さすが真田が「壊す」と言っただけはある。
だが桐生の返し方も同時に神無月を驚かせた。
ハイキックに対して遠心力の少ない内側に潜り込むのは、打撃選手でもそう出来る事じゃない。
そして牽制に合わせてのドラゴンスクリュー、桐生の動きは神無月の上を行っていた。

「大した奴だよ、だが・・・。」

ポイントを内側にずらしてもなお、沢村の蹴りの威力は大したものだった。
油断してると危ないのはどの時間でも変わらないだろう。

知らない相手、しかもスタイルもリングも違うのは怖い事だ、その事を見越しての
練習メニューだが、桐生は持ち前の性格からか、脅えの色は見て取れない。
効果はあったと思いたい。

だが、マイペースから生まれる油断もあるのだ、そこを沢村が突く事もあるだろう。
しかし今は見てる事しか出来ない、この試合どう転ぶか彼女すら解らないのだ。

318 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/24(木) 22:46:28 O
>>316

「なーに、寝転がってんのよ?腰でも抜けたのぉ?」

アリキックをカットし、何度か隙をついて攻撃をくわえようと試みるが長い足に阻まれ全て失敗に終わる。
業を煮やして挑発するが流石に乗ってもこない。かわりに客席からブーイングが返ってきた。

(見た目以上に攻めづらいわね…)

沢村の脚力ならばあの体勢からでも充分な破壊力を出してみせるだろう。中途半端に手を出せば手痛い反撃は必至だ。

(だからってお見合いは趣味じゃないしね)

意を決してロープに走り、勢いをつけて沢村へと飛ぶ。そのまま上空から強引にくるかと身構えた沢村の足を、身体を飛び越して着地。
この位置なら煩い足に阻まれはしない。間を置かずに跳躍し、寝たままの沢村の上空から膝を落とす。

319 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/05/24(木) 22:57:37 0
「うっ・・・」

膝がボディに入る。ルチャドーラらしい空中殺法に、表情はクールなままだが、内心焦りを感じる。

(・・・こういう動きは・・・)

桐生の膝が沢村に入り、二人の体がグラウンドで絡まったところで下から腕を伸ばし桐生を抱え込む。
そこから桐生の頭を脇に捕らえ、フロントスリーパーで締め上げていく。
ルチャドーラらしい空中殺法には、総合格闘家らしいスタイルで対抗していく。

320 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/25(金) 22:00:28 O
>>319

(くぅ…逃げ損ねたかぁ)

グラウンドの練習をしてないわけではないといえ、出来れば一撃離脱といきたかったが沢村から見ればこちらの思うように動かれたくはないのだろう。
それだけ自分の攻めが効果を上げているということだが。


締め上げてくる腕の力はさすがに強いが新川や真田に比べれば極めがやや甘い。
頭を僅かずつ動かし、腕を掴んでこじ開けながら同時に沢村の脇に膝蹴りを叩き込む。
体勢が体勢なだけにロープブレイクは難しい。外すまでに体力を消費するが時間をかけて、外しにかかる。

321 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/05/25(金) 22:20:16 0
>>320
(・・・むぅ・・・)
グラウンドでの膝蹴りを使って、フロントスリーパーを外される。これで勝負を決めたかったが、さすがにそう上手くは行かない。
体力を消耗させただけで終わる。

もう一度間合いを取って立ち上がる。やはり勝負するならスタンドだ。
今度はローからミドルへ、キックのコンビネーションで攻めていく。

322 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/25(金) 23:19:29 O
>>321

(コンビネーション?早いっ!)

再びスタンドで仕切り直す。この状態での打撃の打ち合いは沢村のほうが上だ。
ローをカットするが続くミドルが脇腹に入り、苦痛に顔が歪む。

323 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/05/25(金) 23:23:38 0
>>322
ミドルキックが入った。

(・・・行ける!・・・)

そこからミドルキックを連打。ロープ際に追いつめていくと、頭を掴み、下から身長差を生かした膝蹴りを顔面にぶち込む。
グシャッ、と鈍い音が鳴る。

(・・・終わった・・・)

324 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/26(土) 21:42:13 O
>>323

凄まじい圧力で蹴りを畳み掛けられ一気にロープサイドに押し込まれる。

(くっ、まずい!)

刹那、顔面に膝蹴りが直撃した。まるで石か何かを叩きつけられたような一撃。
ぐらりと足が揺れ、意識が遠退く。口の中に鉄錆の味が広がる。

しかし

辛うじて踏み止まり意識を繋いだ。勝利を確信して追撃の手を止めてくれたのも幸いした。このまま膝蹴りが連打で決まれば間違いなく終わっていただろう。

一瞬、前のめり倒れるかと見せかけ、頭を押さえる沢村の両腕を掴みブランコよろしく沢村の股の間を振り子のように潜り抜ける。

(プロレスラーの打たれ強さをナメんじゃないわよ!)

体を入れ替え、逆に沢村がロープを背負う形になる。不意のことに目を丸くする沢村。チャンスではあるが、膝蹴りのダメージが抜け切らず大技を出すまでには体の踏ん張りが効かない。

(だったら…!)

両足を浮かす程度の跳躍。しかしそれで充分だ。素早く繰り出したのは低空ドロップキック。
体重を乗せた蹴りを沢村の左膝ただ一点に突き刺す。

325 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/05/26(土) 21:52:05 0
>>324
顔への膝蹴りは確かに手応えがあった。桐生の体が沈んでいくように見えた。
だが、それは試合が決まったからではなかった。桐生は沈み込みながら、沢村の股をくぐり抜け、振り向いたところへ膝正面へのドロップキックを繰り出してきた。

「がぁっ!」

痛みに声を上げ、苦痛に顔をしかめる。
常に氷のように冷たい視線を突き刺していた表情が、怒りに燃える目に変わる。

「うらぁっ!」

再び桐生の頭を掴むと、今度は叫びながら顔面に蹴りを入れる。倒れたところに容赦なく何度も蹴っていく。

326 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/26(土) 22:47:14 O
>>325

(あらら、完全に血ぃ上ってるね)

リングに倒れたままガードを固めた腕の隙間から冷静に沢村を観察する。
今までとはうって変わった。沢村の表情。明らかに頭に血が上っている。
放たれる蹴りは容赦なく執拗で、実際はあまり冷静に観察している場合でもない。
手足を縮こまらせ亀のようにガードを固めた上からでもその蹴りは体力を奪い手足の骨が軋む。


(でもねぇ、ちょっとラフ過ぎでしょ)

冷静さを欠いた攻撃はたしかに苛烈だが大振りで荒くそれだけ隙もある。
またも蹴り足を掴むと膝立ちに体を起こし、ニヤリと笑う。

(ちょっと迂闊だったわね)

二発目のドラゴンスクリュー。危険を察知して振りほどこうとした足首をガッチリと極め、これでもかとばかりに体を捩り込む。
今回の試合、この技に目をつけた理由は二つ。
一つは単純に相手の武器である足にダメージを与えられるから。
もう一つは、蹴りに行く度に足を掴まれ、最大の武器を傷められることにより心理的にも蹴りを出しづらくさせること。
最もこちらは今の熱くなった沢村にどれだけ効果があるかはわからないが。

327 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/05/26(土) 22:51:37 0
>>326
またもや蹴り足をつかまれてのドラゴンスクリュー。今度は前回よりはダメージを抑えることに成功する。それでも膝に衝撃が来るのは間違いないが。

(・・・また捕まれた・・・)

マットに叩き付けられ、少し冷静さを取り戻す。どうやって攻めようかを考え、結論を出す。

(しつこくミドルキック。そして・・・)

立ち上がり、桐生を待つ。

328 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/27(日) 22:21:58 O
>>327

(さーて、ここからね)

沢村のラッシュはどうにかしのいだ。神無月とのトレーニングは確実に実を結んでいる。あの破壊力をかい潜り、ペースを掴ませない。
この意外な光景に客席が微かにざわついている。無理もない。
IWPの観客は沢村の強さをよく知っている。彼らからすれば、総合の経験もなくレスラーとしても格下の桐生が沢村と渡り合うのは信じ難いだろう。


問題はここからだ。このまま沢村にペースを掴ませてはならない。
彼女はその経歴からルチャの技にはあまり免疫が薄い。

ならば

【必殺】

用心深く待ち構える沢村に目掛けて駆ける。放たれたミドルは寸前で跳躍した桐生を捉えることなく空を薙ぐ。


フランケンシュタイナー

沢村の首に足をかけると後方へと回転し、角度をつけ頭からリングへと串刺す。

329 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/05/28(月) 07:56:24 0
桐生の体がリング高く舞い、沢村の首に両足をフックする。
次の瞬間、桐生より一回り大きな沢村の体が首からリングに叩き付けられていた。

「くぅっ・・・」

声を漏らす沢村。

レフェリーのカウントは2で肩を上げるが、ダメージが抜けきらない。
が、まさかここで終わるわけにはいかない。膝立ちまで立ち上がったところに、桐生が突っ込んでくる。
それを肩を下げ、カウンターで肩を入れると肩越しに持ち上げる。いわゆる飛行機投げの体制。
そこからそのまま捻りながら横に叩き付ける。デスバレーボムと、バックフリップの中間のような形になる。

330 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/05/28(月) 16:33:47 0
「彼女にキック対策とか仕込んだのは神無月さんですか?打倒総合格闘技、ってわけだ」

神無月に声をかける真田。着替えを済ませた真田が、神無月の横の席に座っていた。

ふんふん、とうなづく真田。

「でも肝心なこと忘れてません?リョウは別に総合格闘家じゃない。彼女もプロレスラーってことですよ。どうです?あの飛行機投げ」

キラリと目が光る。

「あんまり総合を意識しすぎていると、プロレスに負けますよ」

331 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/05/28(月) 17:34:10 0
>330
「沢村が総合だけの人間だけじゃないってのは、試合を見て解ってたさ。」
神無月は表情を変えずに真田に答えた。
「恵まれた体格と、破壊力のあるキック・・・絶対数の少ない女子総合格闘技じゃ
 まず負けはないよ・・・だけどな・・・。」
そして腕を組みなおす、その視線はリングから離れる事はない。
「おかしいと思ってたんだ、キックにこだわり過ぎてる、上体と下半身の均衡が取れてこそ
キックは生きる、アレは相当のこだわりか、破壊力の自信か・・・いや、相手が受けてナンボの
プロレスラーだからこそ通用する事だ、本物の総合ならフットワークで狙いが定まらない。」
そして軽く笑ってみせた。

「私は総合を意識しすぎてた、だけど今桐生がやってるのは「自分のプロレス」だ。
あいつは私以上に今日の試合の意味を解っていた、大した奴だよ全く。」
神無月の眼はリングに固定されたままだった、目に焼き付けたい、彼女はそう思ってた。

「それより面白い試合だよ、見逃したら損だ、あんたの友達もいい投げを持ってる、いいレスラーだ。」

神無月はプロレスラーとしてこの試合を楽しんでいたのだった。

332 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/28(月) 19:40:44 O
>>329

よろめく沢村に畳み掛けに行くも、逆に体を担ぎあげられる。
沢村にしては意外な返しだがこっちの方が馴染みがあるといえばある。

「うっ…あぁっ!!」

かといって決して楽に受け切れる技ではない。紛うことないプロレス技だけに受け身はとれる。
しかし、沢村の身長と体格に自身が走り込んだスピードも乗算されているのだ。
衝撃が脳天から爪先まで突き抜ける。

(あー…きっつ…イイ投げ持ってるじゃない)

さすがにすぐに立ち上がるにはダメージが大きい。リングに仰向けになり荒い息を吐く。

333 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/05/28(月) 21:07:20 0
>>332
高さを生かした投げは、桐生に大きなダメージを与えた。ぜぇぜぇと呼吸を整えている桐生を見て、沢村は足を取る。

(・・・まずは動きを止める・・・)

片足を取ると脇の下に抱え締め上げる。
アキレス腱固めで足を殺していく。

334 :名無しになりきれ:2007/05/29(火) 10:36:14 0
試合盛り上がってるな・・・え?俺?ただの観客だ

335 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/29(火) 19:48:38 O
>>333

(つぅ…今度は足に来たか…でもね…)

足首が捩られダメージが刻まれてゆく。ルチャの選手の足を潰しにかかるのは正しい選択だ。
新川も真田もその戦術を選んだ。だからこそこの攻撃に対しては冷静でいられた。

新川、真田、いずれも中堅クラスならばそうはいない間接の名手だ。
新川は執拗な足攻めの末にようやく動きを封じた。真田はとうとうタップを諦め意識を絶つ手を選択した。

この経験が、まだ沢村の攻撃は受けられる範囲内だと教えてくれる。精神的にも肉体的にも免疫が出来ている。

「離しなさいってのよ!」

固められた足首をジリジリと動かしポイントをずらす。
取られていない足で沢村の肩を蹴り飛ばし腕が緩んだ好きに足を抜き、そのまま後方に転がり構え直した。


336 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/05/29(火) 20:12:45 0
>>335
足関節も一通りは覚えている。だが、あくまで一通りでしかない。真田に比べれば大したことはない。むしろ、真田に何度も掛けられ、苦渋をなめさせられてきた。
だからこそ、足関節の威力は分かっている。
自分の完璧とは言えない足関節技でも桐生は嫌がっている。

(・・・よし・・・)

構えなおしたところでローキックからミドルキック、だがミドルキックはフェイントで、そのまま一気に間合いを詰めて頭を押さえる。
そこから腰に手をやる。何をするのか、観客席が色めき立ったところで、今度は一気に持ち上げる。
桐生の体が垂直になる。
ブレーンバスターの体制だ。
そこで沢村はしばらく持つ。10秒だろうか、20秒だろうか、かなりの時間が経ったところでそこから垂直に落とす。
長滞空からの垂直落下式ブレーンバスター。身長を生かした投げで攻めていく。

337 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/29(火) 22:27:17 O
>>336

(うっわ…これ、イタそー)

長滞空のブレーンバスター。沢村に抱えられたままで衝撃に備え覚悟を決める。

ズダァァン!!

派手な音に客席の歓声と悲鳴とが混じる。

(またエグい角度で…頭がクラクラする…)

垂直落下。沢村の体格を生かした強烈な技だ。先程のデスバレーといい、レスラーとしての自分の武器も充分に知り尽くしているのだろう。
リングの天井が揺れる。平衡感覚にズレがある。どうやら脳が揺らされたらしい。

338 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/05/29(火) 22:31:33 0
>>337
(・・・よし・・・)

桐生はリングに倒れている。一気にたたみかける。

桐生の体を半回転転がし、うつぶせにする。そこから片足を取り、腰を落とす。

逆片エビ固め。腰と、そして足にじっくりダメージを与えていく。

339 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/30(水) 19:24:08 O
>>338

(く…!でも…これも新川さんに比べたらかかりが甘い…たしかこれは、こうして)

再び足への攻めが行われるが苦痛の中でも冷静に対処しようとする。
腕で体を持ち上げ頭をリングにつけ、次いで沢村の両足を取り、腕を引くと同時に脚力でもって沢村を投げる。
真田が見せた返し技を流れるように再現してみせる。


「っらあぁぁっ!!」

この返しから真田は膝十字を決めてきたが自分にはそこまで間接の威力に自信はない。
シャイニングウィザード。立ち上がりかけた沢村へと飛び、勢いに体重をくわえた膝蹴りを顔面へと鋭く振り抜く。


340 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/05/30(水) 20:39:29 0
>>339
(え?!)

足の力で投げ返されて、逆片エビ固めを外される。この外し方が出来るのは一人しかいないと思っていた。

(・・・真田にしか出来ないはず・・・)

驚きながら、とにかく立ち上がろうと片膝をついたところだった。
走り込んできた桐生が、その膝を踏み台に顔面に膝蹴りを飛ばす。
果たして、膝蹴りは直撃し、ゆっくりとマットに倒れる沢村。
明らかにきつそうな表情を浮かべている。

341 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/30(水) 22:56:27 O
>>340

(よし、手応えあった)

空手出身であり打撃には耐性がある沢村といえど飛び込んでの膝蹴りを顔面にもらうのは、さすがに効いたようだ。

倒れた沢村の脇に背中を向けて立ち、その場で高く飛び宙返り…一瞬、ムーンサルトフォールかと思ったが違っていた。

そのまま回転しきり体重と遠心力を乗せた両足を沢村のボディに突き刺す。
技術的にはなんのことはないバク宙であり元新体操選手の自分には、容易な芸当だ。ただ、その着地地点にいる人間は堪ったものではないだろう。
リングが軋み、客席がどよめく。

沢村がまだ起き上がれないのを見て悠然とコーナーポストにあがる。

「さぁ、そろそろデカいのいくよ」

客席に拳を突き上げアピールするが声援とブーイング半々。敵地なら上出来なほうだろう。
このまま沢村が倒れてるならよし。起き上がるなら、それもよし。
眼下の沢村の動きを見極める。

342 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/05/30(水) 23:04:16 0
その場飛びのバク宙からのフットスタンプ。さすが元新体操選手と言うべきか。

「げほっ・・・げほっ・・・」

ボディに両足が突き刺さり思わず咳き込む。
桐生は飛び技が得意な選手だ。倒れたままでも起きあがっても、きっとコーナーからいいのが飛んでくるだろう。
だが、このまま倒れているわけにはいかない。歯を食いしばって立ち上がろうとする。

343 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/30(水) 23:39:51 O
>>342

沢村は立ち上がった。この団体を支える一角としての意地もあるのだろう。こういう相手を倒すには生半可な技では効果がない。

【必殺】

「せえぇぇぇいっ!」

コーナーを蹴って跳躍し沢村の首を足でフック。降下する勢いのまま沢村を巻き込み、マットに首から叩きつける。

飛び付き式のフランケンシュタイナー

コーナーのダイブから放つそれは通常のものよりも格段に威力も難度跳ね上がる。
レフェリーがすかさずカウントを数え出した。

344 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/05/31(木) 06:53:34 0
>>343
沢村の大柄な体が宙を舞い、恐ろしい勢いで叩き付けられる。
ズドーン、という派手な音が響く
「1!・・・・2!・・・・」
レフェリーのカウントが進む。

「うぁぁぁぁっ!」

沢村をよく知るものにとっては聞いたことの無いような大声を上げてブリッジで跳ね返す。カウントは2.8。
会場が歓声に包まれる。

【必殺キャンセル】残り必殺P:1

スタミナも残り少ない。勝負を掛けるならここだ。
このフィニッシュのために、桐生の足を殺してきた。
まずローキック。そしてミドルキックを3連発。2発目までは早く、3発目は少し遅く。
3発目をまたもキャッチされる。3度目のドラゴンスクリューで沢村の足を潰そうとする桐生。だが、沢村にとってはこれこそが狙いだった。
キャッチされた瞬間、軸足であり、利き足である左足を跳ね上げ、振り抜く。

【必殺】残り必殺P:0

延髄切り。桐生の側頭部に強烈な一撃がめり込む。
異常な音が会場に響く。
そこから、倒れた桐生をカバーする。

345 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/31(木) 09:42:19 O
>>344

(そんなっ!?でも、効いてる!押し切れば…)

気迫とともにブリッジで帰される。まず決まるだろうと思っていただけに驚く。
その気迫のまま一気にラッシュをかけてくる沢村。その動きを冷静に観察する。
あれだけの大技、効かないわけがない。必ず息切れをするはずだ。その瞬間を待つ。


「もらった!!…きゃぁっ!?」

勢いの鈍った蹴り足を捕らえ三発目のドラゴンスクリューの体勢に入る。一度転がしてしまえばもう後は続かないはず。
その瞬間、延髄切りが側頭部を襲った。

【必殺キャンセル】残りP:0

打撃音と歓声が重なり体がグルンと半回転して派手に倒れる。

「…1っ!…2ーっ!!」

レフェリーに合わせ客席がともにカウントを数える。団体のエースの一人、沢村の延髄の威力はお客もよく知るところなのだろう。

(つぅ…危なかったぁ…)

しかし、それでも決定的なダメージを避けられた。いくつかの要因が重なった。

まずインパクトの瞬間。ドラゴンスクリューを決めるべく体を外へと捩りかけていた。
それが結果としてダメージを逃がした。派手に回転したのもこのせいだった。
そもそも身長で勝る沢村が延髄の布石に足を掴ませ頭が下がるのを狙ったのは、頭部と足のダメージで充分な跳躍が期待できなかったのだろう。
蓄積させたダメージは技の破壊力を落とすにも役だった。

「ッアァァァ!!」

カウント2.7
肩を跳ね上げ拳を高々と突き上げる。立ち上がり、愕然とする沢村を尻目に客席に手を振りあげアピールをする。
対抗戦だけあって会場にいたのはIWPのファンだけではない。善戦に桐生へのコールが上がる。

(ん〜…いい感じ。やっぱブーイングより気持ちイイねぇ)
ゆっくりとステップを踏み沢村を見据える。この局面での声援は何よりも力が湧いてきた。

346 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/05/31(木) 20:39:50 0
>>345
リングに跪き、愕然とした表情を浮かべる沢村。
だが、行くしかない。
とにかく組み合う。この試合初めてのロックアップの状態になる。

347 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/05/31(木) 21:51:10 O
>>346

ロックアップ。沢村からすれば、こちらの飛び技を封じつつ体勢を立て直す狙いもあるのかも知れない。
しかしここで息をつかせるわけにはいけない。試合も既に終盤。ここで流れを変えられるわけにはいかない。


「く…っあぁぁぁ!」

首と膝の裏をフックして担ぎ上げる。体格で勝る沢村を持ち上げるのは辛いが、足を取るぶんいくらか楽ではある。
序盤でも放ったキャプチュード。沢村を急角度でマットに落とし、そのままでカウントを待つ。
シャイニングウィザード、フランケンシュタイナーに続いてこのキャプュード。
大技の狙いは徹底的に頭部に絞っている。沢村は実力にくわえ気力もある。こうでもしなければ容易に倒せそうにはなかった。

348 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/05/31(木) 22:12:15 0
>>347
ゴーンと頭から叩き付けられる。衝撃が来る。

(・・・スープレックス・・・)

強烈な衝撃をこらえつつ、残ったカードを探す。あとはこれしかない。

「1!・・・・2!・・・・」

再びカウント2.8で返す。
さすがに桐生もフィニッシュホールドのつもりだったんだろう。くやしそうに、片膝を立てレフェリーにカウント3に達していないか尋ねている。
そこを狙う。
立ち上がると同時にステップを踏み、桐生の片膝を踏み台に飛び膝蹴りを顔面に飛ばす。
逆シャイニングウィザード。スピードはさすがに桐生より遅いが、重さなら桐生を上回っている。

349 :名無しになりきれ:2007/06/01(金) 09:03:59 O
ラダーマッチとかTLC、ハードコアマッチキボン。

350 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/06/01(金) 19:50:03 O
>>348

(しまった…!)

バキィ!!

嫌な音と重たい衝撃。耳鳴りが響く。虚をつかれまともにくらった。ぐらつく体をマットに片腕をついて支える。

ダメージは沢村のほうがキツイはずだ。その沢村が、自分の技を受けて立ち上がったというのに自分が倒れるわけにはいかない。

(ったく…こんなにタフなんて思わなかったわねぇ)
ふらつく足を腕で抑え立ち上がって睨み据える。

351 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/06/01(金) 19:58:41 0
>>350
ダウンは奪えなかった。

(・・・凄い・・・)

桐生のタフネスに正直驚く。
だが、例え相手が何度立ち上がってきても、何度も攻撃し続けるのみだ。
立っているとはいえ、完全に足に来ている。
走り込み、腹部に強烈な膝蹴りを一発。桐生の体がくの字に折れ曲がる。

352 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/06/01(金) 21:27:37 O
>>351

「カハ…っ!げほ…」

膝が腹部にめり込み息が詰まる。下がった頭に左の蹴りが飛んでくる。
この体勢で直撃すれば意識が飛ぶか、脳震盪で立ち上がれなくなるかのどちらかだろう。

(ヤバ…っ!)

ガードしても威力で押し潰されるのは必至だ。咄嗟に低く身を沈め蹴りをかわす。頭上を掠める足をかい潜り、沢村の背後へ。

「もらった!!」

背後から腹部をクラッチして後方に反り投げ、クラッチを解く。
投げっぱなしジャーマン。さすがにパワーファイターがやるほどに投げ飛ばせはしないが沢村の体格はそのままダメージに上乗せされるはずだ。

353 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/06/01(金) 21:30:46 0
>>352
沢村の体がリングに叩き付けられる。
投げっぱなしジャーマン。クラッチを切られた分、受け身が取れない。

「うぁ・・・・」

うめき声を上げるしかできない。
歯を食いしばって、よろよろと立ち上がろうとする。

354 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/06/01(金) 22:36:54 O
>>353

「せぇぇっ!」

よろめく沢村の顔面に一発、蹴りを放ちコーナーへと振り、そのままコーナーポスト上に担ぎあげる。
IWPではあまりこの手の技は出ないのだろうか、客席がどよめく。


(どんだけタフでもこれなら…この技なら!)

雪崩式キャプチュード。
首と膝を抱え、コーナー上から沢村を引き抜き落下する。
二人分の体重がこの落差と速度でくわわれば、まず無事には済まないだろう。

355 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/06/01(金) 22:43:31 0
雪崩式で放たれるキャプチュード。
だが、同じ技を3発出したのが致命傷だった。
位置は違えども、かけ方とタイミングは同じ。なら・・・

(・・・こうやって・・・)

投げられる瞬間に、体重を掛け軌道を曲げる。
もつれ合うように二人の体が落下する。
もちろん沢村にも大きなダメージが入る。だが、同時に桐生もリングに叩き付けられた。

観客席からは悲鳴にも似た声が聞こえる。

リングの上に倒れたままの二人。だが、沢村のレスラーとしての心が、倒れたままながらも桐生の腰をクラッチしていた。

そのまま、無意識だろうか、ゆっくり立ち上がる沢村。
リングに倒れた桐生の体を引きずり上げ、そしてゆっくりと後ろにブリッジする。

ジャーマンスープレックスホールド。

早さはない。だが、恐ろしく高い。
桐生の体が叩き付けられる。

356 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/06/01(金) 22:44:16 0
これで3カウントを取りに行きます。

357 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/06/02(土) 20:05:34 O
>>355

(つぅ…あ…なに…?)

空中で技が乱された。完全には沢村を抑え切れなかったのには、体格の差もあるだろう。
意識が朦朧とする。どうも落ち方がまずかったようだ。


と、不意に体が浮かび上がる。高角度のジャーマン。さすがに、これを返すだけの力は残っていなかった。

「…3…!!」

もはや指一本動かすこともままならない。カウントと試合終了のゴングが遠くにぼんやりと聞こえた。

358 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/06/02(土) 21:17:56 0
>>357
ゴングが打ち鳴らされる。そのまま大の字にリングに倒れ込む沢村。

歓声が上がり、そしてそれが次第にゆっくりと拍手に代わっていった。
一回り大きい体格の沢村相手にここまでやったのだ。どちらのファンかはすでに関係なかった。

359 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/02(土) 21:33:49 0
「あーあ…やっぱりこういうところで経験の差が出ちゃったか」

客席の一角、ニットキャップを目深に被った新川はぽつりと呟いた。
本来ならばセコンドに就くなり解説なりで試合を間近に観ることは出来たろうけれど、あえて自腹でチケットを買って一人の
観客として来ていたのである。
幸い、背格好も容貌も至って「普通の人」であるため、誰にも自分がIWPのエースを苦戦させたレスラーだとは気取られて
いない。

「しょうがない、次は私の出番かぁ」

いかにも面倒そうな口ぶりだが、その口端には歓喜の笑みが浮かんでいた。

「――見たところ、真田には及ばないね…私なら、勝てる」

対抗戦3連敗、さすがにそろそろ勝ち星を取り返さないと団体の沽券にも関わってくる。

360 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/06/02(土) 22:43:47 0
「ふー終わったか・・・。」
神無月は腕を組んだままで隣に居る真田に言った。
「後はうちのカードは新川だけになったな。」
そしてこう付け加えた。
「攻めに回った新川は強ぇぞ、友達に言っておきな。」
そして席を立ち上がり、その場を後にする。
「認めてやるよ、いいレスラーだ、多分どこかであいつも見てるだろうけど。
何かしら掴んだはずだ、退屈させるかもしれないけど少し待ってな。」


神無月を見た記者数名ががマイクを突き出してくる、今は何も言いたくないが
こうなっては仕方ない。
「うちには新川がいる、あいつで二人まとめて勝てば問題ないだろ。」
そう一言だけ言って、その場を離れようとするが、記者たちは離してくれない。
「しかし次負けた場合は神無月選手が出るんですよね?」
勢いで言った事が自分に跳ね返ってくる。
しかし、ああまで言った以上、それは避けられない事だ、今更後悔しても仕方ない。
「その言葉は新川がやられた時にでも取っておくんだね、今のあいつは負けないよ。」
そういって記者をかきわけその場を去って行った。

そしてその足で桐生の控え室に足を運んだ。

361 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/06/03(日) 21:53:03 O
>>360

「あー…きつ…ま、歯が折られてないだけ見つけモンか」

控室。椅子に深く腰掛けて顔に氷嚢を当てる。蹴られた箇所がズキズキと焼けるように痛む。
あれだけの蹴りを受ければ当然の結果だろうが。

と、ノックの音が響いた。

「…ン?どこの記者サン〜?インタビューならさっきしたじゃないの…」
憮然とした声でドアの向こうの人物に答えた。

362 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/06/03(日) 22:30:15 0
>361
「神無月だ、入るぞ。」
返事も待たずに神無月が部屋に入ってくる、後ろにはオドオドしてる付き人の新人がいた。
そして桐生の全身を見てただ一言だけ言った。
「長引きそうなな怪我はしてないな、次の試合まで完全に痛みはとっておけよ。」
そう言うと、背を向けて部屋から出て行こうとする。
「あ、あの・・・先輩、すごくいい試合でした、神無月さんも・・・。」
神無月は新人をひっぱたくと引きずってその場を後にした。

「どうしてもっと誉めてあげないんですか?一生懸命闘ったじゃないですか。」
あの試合を間近でみた新人が抗議の声を上げる。
「負けた相手にかける言葉ってのは存在しないんだよ。」
あれだけの特訓を耐え、あれだけの試合をした桐生を評価したいのは神無月だって
同じだ、あの特訓を自分の想像以上に生かして、相手の得意の打撃を事実上封じたのだから。
だがどんないい試合をしようが、客が認めようが「負け」という事実は
圧し掛かってくる、それが全身全霊をかけたならなおさらだ。

悔しくないなら向上心が無い証拠、悔しさを引きずってたら勝負の世界に居る資格は無い。

桐生がどう立ち上がってくるか、どう強くなって帰ってくるか、神無月はそう考えていた。
資質があるのは事実なのだから。

「それより次の新川戦の事を社長と話さなきゃな。」
「新川先輩には何も特訓しなくていいんですか?」
新人が神無月な尋ねる。
「心配ないさ、今はあいつの闘志に余計なモノを差し込みたくない
 あいつは何をやればいいかもう掴んでるはずだ。」

見込みが違ってなければ、吸収力が高い桐生に対して新川は自分のペースで
闘うタイプだと思ってる、もう自分で二人抜く気でいるはずだ。
「あいつが何か言ってきたら別だけどね。」

後は自分は取締役としての仕事をするだけだ、次のゴングが楽しみだ。

363 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/04(月) 10:35:42 0
隣に座っていた神無月が席を立つ。

「後はうちのカードは新川だけになったな。」
「攻めに回った新川は強ぇぞ、友達に言っておきな。」

真田は言葉を返さず、神無月を見送る。

「・・・二人の力は私が一番良くわかってますって」

そうつぶやく。

「まあ何とかして神無月を引きずり出しましょうか」

364 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/06/04(月) 18:01:38 O
>>362

「あ…神無月さん…」

慌てて椅子から立ち上がった自分に、短く言葉をかけて再び立ち去る。
試合が終わってから訪問してきた者たちの中で最も言葉数が少ない来訪者。


「…ふー……」

ドサリと椅子に座り直し天井を仰ぐ。神無月は敢えて試合内容に触れなかった。
彼女は数え切れぬ修羅場をくぐり抜けてきている。だからこそ、こんな時にかける言葉などないことを知っている。

負けた。
ただ、その事実だけが重い。勝ち負けだけを追うのがプロレスではないが勝たねばならない試合もあり、今回の沢村戦は間違いなくそれだった。


「……くそ…」

氷嚢を顔に乗せ、小さく吐き捨てた。

365 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/06/05(火) 21:38:57 0
前回と同じように、自分の控え室でタオルを頭からかぶり、集中する沢村。

「新川・・・るな・・・サブミッション・・・アマレス・・・」

ぶつぶつとキーワードをつぶやき、試合のイメージを組み立てる。

366 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/05(火) 22:12:05 0
「何だかあの頃を思い出すねぇ」

馴染みのない会場、馴染みのないスタッフ。
周りから聞こえる声が日本語であることを除けば、欧州修業時代と同じアウェーのリング。
その空気を大事にしたいと思った新川は、自団体の選手がセコンドに就くことをあえて拒んだ。

控え室にまで、ピリピリした空気が伝わってくる。
ここで新川が負けたら、神無月がIWPマットに上がらざるを得ない。 そうなれば団体の面子は丸潰れだ。
しかし、新川にとっては団体の沽券よりも守りたいものがあった。 それは、彼女が磨いてきたプロ・レスリングの誇りである。

「二足の草鞋を履いてるような奴に負けたりしたら、あっちの連中に合わせる顔が無いさぁ」

欧州マットで、共に汗と涙にまみれながらキャッチレスリングを学んだ戦友たちの顔が脳裏をよぎった。
しっかりと足を踏み締め、レスリングシューズのグリップを確認すると、指をゆっくり動かしていく。

あの打撃と長身から繰り出す投げ技は確かに脅威だが、掴んでしまえば自分が負ける道理はない。

「本当のプロ・レスリングってやつを…見せてやんなきゃね」

367 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/06/06(水) 20:33:48 0
>>366
花道の入り口で集中する。
観客席は次に始まる試合に、盛り上がっているが、沢村には歓声が聞こえない。
静かに、新川のリングインを待つ。

368 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/06(水) 21:38:40 0
>367
「おーおー、盛り上がっちゃって」

怒号にも似た歓声に包まれた観客席。 その間を貫く花道に新川が姿を現すと、更にボルテージが跳ね上がった。
ここで新川が負けたら、神無月と真田の頂上決戦が実現する。それを期待してのものか、それだけは阻んでくれとの願いか。
しかし、そんな観客の思惑とはまるで関係がないかのように、悠然とただ一人リングに向かって歩を進める。

(調子に乗ってあっちで使ってたモンゴル人ギミックやらなくてよかったかもねぇ)

…そんなことを考えていたりするのだ。
その身を包むのは、いつもの赤黒ツートンのレスリングタイツではない。
かつての修業仲間が送った餞別である、鮮やかなリーフグリーンのレスリングタイツだ。
『ここ一番の大勝負』にだけ着よう、そう心に決めていたとっておきである。

気負いも何もなく、IWPの若手が空けたロープの間をくぐり、いつものようにリングインする。
ロープワークでリングの堅さとロープの張り具合を確認すると、自コーナーに戻って沢村を待つ。

369 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/06/06(水) 21:57:23 0
>>368
いつものように黒いタオルを頭からかぶり、表情を見せずにゆっくりとリングへ歩を進める。
コスチュームもいつも通り、黒地にシルバーのラインが入った物。
一歩ずつリングに歩を進めるたびに、歓声が落ち着き、異様な緊張感が会場を包む。

そしてリングイン。コーナーに仁王立ちし、集中を高めていく。

370 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/06(水) 22:17:24 0
>369
コールを受けると、いつものように微笑みながら軽く右手を上げる。

前回の桐生戦の時よりも歓声が大きかったのは、自団体のファンが多く詰めかけているからなのか、それとも真田をギリギリ
まで追い詰めたレスリングの強さをIWPのファンも認めているからなのか。

371 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/06/06(水) 22:20:14 0
>>370
コールに応じて、タオルを外し観客席に投げ入れる。
鋭く冷たい視線で新川を睨む。

そしてゴング。
いつものようにキックを飛ばさず、構えを取ってゆっくり間合いを伺う。

372 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/06(水) 22:28:24 0
>371
(どうせ受けてはもらえないだろうけどねぇ)

足を軽く広げ、やや前傾姿勢で身構えると右手を前に出し、指先をひらひらと蠢かせる。
ロックアップを誘っているのだ。

「…組む勇気がないなら、蹴ってきなさいな」

373 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/06/06(水) 23:07:11 0
>>372
新川はロックアップを誘ってきた。沢村も手を差し出し、組み合うそぶりを見せる。

(・・・違う・・・)

レスラーらしくロックアップから入ろうと思った沢村だが、少し迷う。
そして、新川の内股へ目がけてローキックを放つ。

(・・・私は、これ・・・)

374 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/06(水) 23:17:07 0
>373
(やっぱりね)

ビシッ、と鋭い音を立てて、新川の内腿をローキックが捉える。

(っ…さすがにいい蹴りだね)

二発、三発。白い肌が朱に染まる。

(だが…ちと単調だね!)

四発目をカットすると、すかさず足首を取って高く持ち上げ、軸足を払う。
そのまま沢村の膝裏を踏みつけながら、蹴り足を担いで大きく脚を開く。 レッグスプレッド、俗に言う股裂きだ。

古典的ではあるが、コンパスの長い脚の相手だからこそ映える技である。

375 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/06/07(木) 19:44:08 0
>>374
足をキャッチしてからのレッグスプレッド。足を捕まれてからのスピードが速い。
顔をしかめる。

(・・・対策しないと・・・)

ロープに逃れて仕切りなおす。
間合いを離し、トントンとステップをきざむ。

376 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/07(木) 20:44:58 0
>375
(付き合う気はないか…しょうがないねぇ)

距離を取り、軽快なステップでフットワークを使ってくる沢村。 

(だったら、こっちはこっちの武器を使うまでのことさね)

脇を締め、前傾姿勢を取る。膝を屈めて、やや内股気味にしながら摺り足で沢村との間合いを図る。
目線を動かし、飛び込む隙を窺う。

胴狙いか、片足狙いか、それとも諸手刈りか。 タックルの構えを見せて、沢村の動きを待つ。

377 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/06/07(木) 20:49:04 0
予想通り身をかがめ、タックルに行くそぶりを見せる。

(・・・なら・・・)

牽制のキック、のフェイントを出す。
それを見て、新川は胴タックルに来る。

(・・・速い!・・・)

だが、何とかそれをがぶって止め、カウンターでボディに膝蹴りを一発。そしてそのまま上から押しつぶす。

378 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/07(木) 20:57:18 0
>377

(ぐっ…さすがに総合やってるだけあってタックル相手は得意だね)

膝は当たりが浅く、さしたるダメージにはならなかったがその隙に潰されたのはちと拙い。
だが、幸いそこからの攻め手が遅い。 真田や神無月が相手なら、腕か首を取られていただろう。

がぶられたまま前にぐっと身を乗り出すと、足首を取って引きながら体を起こしてひっくり返す。
一気に形勢は逆転した…かに見えるが、この体勢はまだ沢村のガードポジションだ。

(しかしこの足が邪魔なんだよね)

体重を乗せつつ、次の攻めに繋げる隙を捜す。

379 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/06/07(木) 21:33:52 0
>>378

ガードポジション。新川に上に乗られているが、すぐに攻められるわけでは無い。

(・・・だからといって・・・)

このままで居るわけにはいけない。
真田相手に上を取ったと思ったら、下から極められていたことを思い出す。
だが、そのような技術を沢村は持ち合わせていない。

(・・・なら・・・)

足を上に乗っている新川の、足の付け根の辺りに押しつける。
これでとりあえず、新川のさらなる攻撃を防ぐ。
そして、体重の掛かりが甘くなったところで両足を伸ばして一気に離れる。

(・・・ふう・・・)

もう一度スタンディングに戻る。

380 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/07(木) 21:46:55 0
>379
(ちぇっ)

パスガードする前に足で突き放され、スタンドに戻されてしまった。
長い足とこの脚力はなかなかに厄介だ。 攻めにも守りにも強力な武器になる。

「…ったく…」

また前傾姿勢を取り、じりじりと間合いを詰めながら右手を差し伸べる。
さっきは蹴られたが、もう一度ロックアップを誘う。

(しっかしやりにくいな…何がやりたいんだろ、この子)

内心、少し苛立ちを隠せない。

381 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/06/08(金) 07:36:59 0
>>380
もう一度手を伸ばしてきた。イラついているのが分かる。

(・・・でも・・・)

新川の構えを無視してミドルキックを飛ばす。
だが、脇腹へ目がけて飛んだ足が空中で軌道を変え、新川の頭へ向かって行く。

【必殺】残りp:3

まともに入れば一撃で勝負を終わらせられる左ハイキックが飛ぶ。

382 :名無しになりきれ:2007/06/08(金) 08:10:25 0
女子小学生が吊り天井をかけられて絶叫してます
http://www.youtube.com/watch?v=lto4G3T_o4w
http://www.nicovideo.jp/watch/sm411044


383 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/08(金) 20:38:39 0
>381
(ちいっ!)

どうも、こういう攻めは受けてやる気にならない。
試合の流れを組み立てる気もなしに、無造作に虚を衝くような蹴りで試合を畳みに来るとは。

【必殺キャンセル】残りp:3

いつもなら、しっかり受けて見せ場を作ってやるところだが、気が変わった。
逆に一気に間合いに踏み込み、右腕で膝裏を止めてハイキックを殺す。
思わぬ事態に怯んだ沢村の軸足を左足で踏みつけると、かち上げるようなエルボースマッシュを顎に叩き込む。
ヨーロピアン・アッパーカットとも呼ばれるこの技、殴る蹴るが不得手な新川がほぼ唯一得意にしている打撃技である。
いつもは牽制程度に使う技なのだが、今回はかなり本気で食らわせた。

「あんたさぁ…」

ちょっと呆れたような表情を浮かべ、沢村を睨みつける。

384 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/06/08(金) 21:37:00 0
>>383
「がぁっ!」

アゴに肘が入る。
踏みとどまるが、新川はお怒りのご様子だ。
その表情に戸惑う沢村。

(・・・どうして怒ってるの?・・・)

しばし悩む沢村。だが

(・・・でもこれしかできない・・・)

ローキックとミドルキックを飛ばしていく。

385 :名無しになりきれ:2007/06/08(金) 21:39:20 0
sageをしない上、最強厨だからだよ

386 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/08(金) 21:58:50 0
>384

…沢村がバチバチのしばき合いをやりたいのなら、徹底して受けてもいい。
だが、試合の盛り上げ方に明確なビジョンがなく、ただ自分の距離を取って蹴り足を出してくるだけだ。
総合格闘技なら、それはそれでありなのだろう。だが、これはプロレスなのだ。

(…しょうがない、ちょっと目の色変えてやろうか)

ローキックはあえて被弾してみせて、追撃のミドルキックを脇腹で受け止めてキャッチする。
痛みはあるが、受けの技術と打たれ強さにはそれなりに自信がある。 多少の無茶は承知の上だ。

軸足の膝裏に右足裏を乗せて踏みつけると、膝を着かせて倒す。
そのまま自分も倒れ込みながら、左足で沢村の軸足の腿を固定。
両腕で取った沢村の蹴り足を思い切り引っ張りながら、踵と爪先を力点、膝関節を作用点にして思い切り捻る。

【必殺】残りp:2

昭和の昔、かつて『フッカー』と呼ばれた者たちが使っていた必殺の膝殺し・レッグストレッチャー。
日本では失われて久しいタイプの関節技だ。 引き抜いて捻る形で関節を極められるなど、総合格闘技では受けたことは
ないだろう。

387 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/06/08(金) 22:27:44 0
神無月は今回も最前列で試合を見てる、新川が負ければ・・・というのもあるが
純粋に試合を楽しみに来たのだ、もし自分が上がる事になってもそれは構わない
相手にその実力があったという事だろう、自分のフライングで出来た事だが気にはしない。

それよりも・・・。

「何やってんだよ・・・。」
やはり一言声をかけておくべきだったか、スタイルの違う相手に苛立っても
しょうがないだろうと神無月はため息をつく。
相手はプロレスをしてるが、打撃中心、攻め方も守り方も違うのは当たり前だ。
自分の有利なペースで試合を運ぶのは格闘技の常識だ、沢村はそれをしてるに過ぎない。
このままだと打撃で足なり胴なりを蹴られ続け、動けなくなった所にハイキックが飛んでくる。
典型的な打撃系選手の勝ち方だ。

自分の望んだ戦い方が出来ないといって焦れるのはこれも負けパターンだ。
このままじゃ見えないダメージが蓄積していく。
これを打破するには・・・。
神無月は勢いに任せ叫んだ。

「相手をよく見ろ!新川!!」

彼女がこの言葉をどう取るかは解らない、だが一度考えて頭を冷やす必要があると
神無月は踏んだのだ、プラスと出るかマイナスと出るか、それはまだ解らない・・・。
だが冷静になってみれば見えるはずだ、沢村には打撃系を使うには致命的な欠点がある。
新川がそれに気付き、試合を運べ、なおかつプロレスができるかどうか。
今は攻めてるがここからどう転ぶか解らない、神無月は太い腕を組んで座りなおした。

388 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/08(金) 23:26:11 0
>387

「相手をよく見ろ!新川!!」

神無月の声が聞こえる。 だが…新川は、眉を顰めた。
沢村の蹴りは、良く見えている。 見えないのは…彼女の気持ちだ。

(私のこともちゃんと見てないし…お客さんのことも見てない。 この試合、誰に観せたいんだろうかね)

『コツコツとポイントを稼いでただ勝つだけの試合が嫌だから、自分はアマの世界を出たというのに』
そんな思いが、新川を苛立たせていたのだ。

389 :名無しになりきれ:2007/06/08(金) 23:32:15 O
>385
新川がかなりブチキレ寸前だわなw
総合だからなんていう免罪符を掲げて地獄に落ちろ

390 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/08(金) 23:36:26 0
(えーと、プレイヤー的に言うとまあそういうアングルなんでひとつよしなに。ロールプレイだからさぁ)

391 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/06/08(金) 23:42:18 0
(そうそう、こっちは演出に回ってるからさ、沢村サイドも気にしないでね)

392 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/06/09(土) 08:35:59 0
>>388
牽制のキックを打っていた沢村だが、不意にキックを打つのを止める。

(・・・だめ・・・)

蹴り足を捕まれたらどうなるか。そういうことを考えていく。

少し離れたところに新川が立つ。

(・・・なら・・・)

タックルに対応できるよう、少し体重を落とす。もちろん、いつでもキックを出せるようにしておくのは忘れない。
そしてじっとリング上で対峙する。
しばし動きが止まり、会場を異様な静けさが包む。

どちらも一撃で勝負を終わらせられる。
だからこそ起る、張りつめた緊張感。
静かになった会場だが、観客が飽きているわけではない。観客も一瞬を見逃さないとリング上に集中する。

(・・・そっちから来る?・・・)

393 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/06/09(土) 08:40:23 0
(ごめんなさい、見逃しました。さっきのは無しで)

>>386

「があっ!」

関節技に膝を痛めつけられる。
苦しみながら、ロープに這いずっていく。
なんどか引き戻されつつ、ロープブレイクする。
足へのダメージが大きい。

【必殺キャンセル】必殺p:2p

スタンドに戻る沢村だが

(・・・だめ・・・)

蹴り足を捕まれたらどうなるか。今のでよく分かった。

少し離れたところに新川が立つ。新川も、頭部にキックが直撃したらどうなるのかわかっているのだろう。

(・・・なら・・・)

タックルに対応できるよう、少し体重を落とす。もちろん、いつでもキックを出せるようにしておくのは忘れない。
そしてじっとリング上で対峙する。
しばし動きが止まり、会場を異様な静けさが包む。

どちらも一撃で勝負を終わらせられる。
だからこそ起る、張りつめた緊張感。
静かになった会場だが、観客が飽きているわけではない。観客も一瞬を見逃さないとリング上に集中する。

(・・・そっちから来る?・・・)

394 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/09(土) 12:11:53 0
>393
(ああ、そういうのがやりたいんだ…)

なんとなく彼女のやりたい事が判ってきた。 だが、やっぱりそういうのは好きなプロレスではない…内心苦笑いする。
低く身構えたタックルの構えを解き、両腕を広げて会場を見渡すと沢村を不敵な笑みを浮かべて見据える。

彼女の蹴りは本物だ。 不用意に受けたら一撃でやられてしまうかもしれない。
だが、それでも自分の受けの技術を信じて、自分のプロレスをしよう。 そして…その上で、勝つ。

「…そんなおっかなびっくりの蹴りで、やれるの?」

395 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/06/09(土) 12:33:48 0
新川の様子の変化を感じ取った神無月はイスの背もたれに体重を預ける。
「ふぅ・・・。」
まだ何か吹っ切れないようなら、また客席から怒鳴る勢いだった。
今日も連れてこられた新人の付き人が言う。
「神無月さん、こういう事になると周りが見えなくなりますもんね、言葉はキツイですけど
 後輩思いで・・・イテテ!痛いです神無月さん!!」
新人をヘッドロックしながらリングを見つめる。
”そうだ、それでいい、相手が誰であろうとプロレスのリングに上がる以上
 「自分のプロレス」をするしかないんだ!”

これは神無月が新人中堅かかわらず言ってる言葉だ、プロレスラーとしての自覚を
新人には持たせ、試合に戸惑いが出てる中堅にはそれを思い出させるために。

ある意味当たり前の事だが、神無月はこの言葉を大事にしてた。
それは自分がプロレスリングに触れてから今までずっと、経験の中で実感した
たった一つの真実だからかも知れない。

「は、離してくださ〜い!」
「あ、悪ぃ。」

396 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/06/09(土) 20:09:03 0
>>394

「…そんなおっかなびっくりの蹴りで、やれるの?」

かぁっ、と頭に血が上る。
冷静にやらなきゃ、これは何かの罠、そういう考えが一瞬よぎるが、そう思ったからと言って止める気にはならない。

「らぁっ!」

気合い一番、胸板に目がけて思いっきりミドルキックを飛ばす。

397 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/09(土) 20:23:35 0
>396
血相を変えた沢村が、一気に踏み込んで蹴りを見舞う。
無論、覚悟は出来ている。 しっかりと胸を張り、インパクトの瞬間のけぞりつつ後ろに倒れ、背中と両腕で大きく受け身を取る。
ばぁん、と物凄い音がして、派手に蹴り倒されたように見えた…はずだ。
しかし、しっかりとダメージを殺している。

本来なら、ここで苦悶の表情を浮かべてみせるのだが…あえて発条仕掛けの人形のようにヘッドスプリングで起き上がると、軽く
胸を払って『たいしたことないね』といった表情を浮かべた。

(さすがにまだビリビリするけどしっかり受け切れたね…さあ、もうしばらく我慢してみますか)

戸惑う沢村に半笑いの表情を浮かべ、また両腕を広げてじわりじわりと間合いを詰めていく。

398 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/06/09(土) 22:37:48 0
>>397

ミドルキックが入った。だが、手応えが無い。

(殺さ・・・れた?)

ニヤリと笑いながら新川が間合いを詰めてくる。

「こ・・・このぉっ!」

ミドルキックを1発、2発、そこからトラースキックを放つ。

399 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/09(土) 22:55:36 0
>398
(そうそう、そうじゃないと盛り上がらないでしょ)

胸を突き出してミドルキックを受けていく。
怒りに任せて蹴ってくるので、結構なダメージにはなるが、それでもこれは布石なのだから甘んじて受けてみせる。
踏み留まって堪えることで、必要以上に余分なスタミナを消耗することも覚悟の上だ。

とどめとばかりに鋭く蹴り出したトラースキック、これを待っていたのだ。
喉元に来たのを位置をずらして肩口で受け、相手が足を引く前に足首をキャッチ。

肩から下が痺れるほどのダメージに耐えながら一気に引きずり倒し、リングの中央でうつぶせの相手のバックを取るパーテレ
ポジションを確保する。そのまま胴体をがっちりクラッチしながらローリングで転がしつつ、左足で沢村の左膝裏をがっちりとロック。
そして、右足の膝裏に自分の右足をあてがいながら右爪先を力点、右膝を作用点にして全力で引き絞る。

特に名前があるわけではないこの複合関節技は、昔のヨーロッパのシューター達が裏技として使っていたものだ。
下半身の自由を完全に奪う技ゆえに、逃げることはたやすいものではない。

「言わなかったっけ…プロ・レスリングは強いんだってさ」

400 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/06/10(日) 07:17:45 0
>>399
3発目をトラースキックに切り替えて、新川の裏をかいたつもりだった。
だが、そこまで読まれていた。体をずらされ、足首をキャッチされる。

「えっ!」

驚きの表情を見せたが、次の瞬間引きずり倒されていた。
そしてそこから足関節技に絡め取られる。
膝が、足が、ギリギリと痛む。

(・・・まずい・・・)

上半身の力でロープに這いずっていく。
新川はコントロールも上手い。返せるようなポジションに持って行くことは許さない。
ロープエスケープを巡る攻防が繰り返される。

(・・・このままギブアップするの?・・・)

そこに新川の一言。

「言わなかったっけ…プロ・レスリングは強いんだってさ」

それを聞いた沢村は叫ぶ。

「うぉぉぉぉっ!」

気合いを入れてもう一度這いずり、何とかロープに逃げる沢村。
だが、膝に負ったダメージがキツい。
苦悶の表情を浮かべ、ゆっくり立ち上がろうとする沢村。

(・・・私だって・・・)

401 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/10(日) 21:20:45 0
>400
これで極めきれなかったのは辛い。
己が身を削って技を受けることで作った攻めの好機だ。 その反動が新川の肉体にダメージとしてくっきり爪痕を残す。
だが、それでも新川はこの戦い方をせざるを得ないのだ。 相手の技を受け切って、その上で自分の土俵に持ち込んで勝つ。

「…どうしたんだい? 悔しいの?」

痛みを堪えながら、意地の悪い表情を作って両腕を広げる。

「今のあんたは…半端なプロレスラーなんだよ!」

沢村の怒りに火を点けるために、鋭く言い放った。

402 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/06/10(日) 21:34:40 0
>>401
「こ、このぉっ!!」

痛む膝に無理矢理言うことを聞かせて、新川に向かっていく。
そのまま新川に組み付く。いつものようにキックではなく、とっさに出たことは組み付くということだった。
そこから押し倒す。技というレベルではない。
もつれ合うようにリングに重なり合う。

403 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/10(日) 21:44:43 0
>402
(ああ、そうか…どこかでやっぱり引き摺ってたんだね、この子)

だったら、きっちり付き合うしかない。
上からのしかかってくる沢村を、下からのブリッジワークで跳ね上げてサイドポジションを取り、上から沢村の顔面にお腹を
押し付けて息を止めにかかる。 道場でよく使われる、新人苛めのグラウンド技だ。

(さあ、レスリングで返してみなさいな…隙は作ってあるんだ、返せないことはないはずだよ)

404 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/06/10(日) 22:27:15 0
>>403

かーっとなって飛びついたら、グラウンドに持ち込まれていた。
グラウンド勝負は分が悪い。有利なポジションを取られて、上から息を止められる。

(・・・うぅ・・・)

だが、腕を取れたらどうするかはさすがに仕込まれている。
下から肩口と手首を取り、アームロックを決めようとしつつ、首を支点にブリッジで脱出しようとする。

(・・・これでよかったっけ・・・)

405 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/10(日) 23:09:05 0
>404

(さすがに真田とやり合ってたんだし、これぐらいは出来て当然か)

腕を取りつつ、ブリッジでこちらの体を跳ね上げて脱出、そのままこちらのバックを取ってアームロックを極めに来る。
だが、その手を逆に取り返して引き込みながら、腰を浮かせて前転。
腕を押さえながら背中を浴びせかけるような形で押さえ込み、沢村の両肩をマットに押し付けてピンフォールを狙う。

(さて…IWPじゃこういうフォールの奪い合いはやってるのかな)

406 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/06/11(月) 21:28:11 0
>>405

(・・・へっ?・・・)

とりあえず一度は脱出した。が、すぐ押さえ込み直される。
だが、腕は取ったものの決めに来る様子はない。
拍子抜けして、間抜けな表情を浮かべる。
だが、その意味はすぐ分かった。

「1!・・・・2!・・・・」

沢村は、プロレスでも総合でもKOで決着することが多い。だからこそ、押さえ込みに来るという感覚を忘れていた。

とっさに強引にブリッジする。綺麗に抜けるというわけにはいかなかったが、パワーで無理矢理外す。
両者の体勢が崩れたところで、もう一度アームロックに行こうとする。

407 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/11(月) 22:02:04 0
>406
フォールは強引に返される。
沢村はお返しとばかりにアームロックを狙いに来るが、腕の取り合いは最も得意とするところだ。
ランカシャー式独特のくるくると回るような捌き方で手首を取り返す。 これもIWPのスタイルに慣れた沢村にとっては、意表を
衝かれるものがあったろう。

バックを取って押し倒すとハンマーロックに極め、さらに優位な体勢を作るためバックサイドポジションを奪いにかかる。


408 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/06/11(月) 22:09:51 0
>>407
グラウンドの勝負は新川の方が一枚も二枚も上手だ。アームロックに行こうとしたが、返されるとバックを取られる。
さらに、そこからバックサイドポジション。精一杯抵抗するが、結局有利な体勢に持って行かれる。

(・・・うぅ・・・)

仕方ない。両手、両足を縮め、いわゆる亀の状態になる。

409 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/11(月) 22:25:19 0
>408
(ありゃぁ…)

すっかり亀になった沢村のパーテレポジションを取りながら、新川は露骨に困った顔をした。
確かに、総合格闘技なら「負けない状況を作る」のも手段のうちだ。その癖が出てしまったのだろう。

ホールドを解いて立ち上がると、ことさらに邪悪そうな表情を作って思い切り爪先蹴りを叩き込む。
……沢村の股間、ちょうど尾てい骨の辺りめがけて。

トーキックは反則である。 しかも狙った場所も酷い。
しかし、プロレスではカウント5以内の反則は許容範囲である。 無論、限度というものはあるのだが。

会場からのブーイングに大仰かつ慇懃無礼な謝罪のポーズを取って、さらに会場を煽る。

410 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/06/11(月) 22:35:14 0
>>409
「つぅっ!」

全身にしびれるような痛みが走り抜ける。尾てい骨をトーキック。ラフに攻めてきた。

苦しみながら、新川を見やる。
新川はブーイングを浴びつつ、謝罪のポーズでアピールをしていた。

「このぉっ!」

倒れたまま、後ろから新川の足へ目がけてアリキック一発。
ラフな攻撃にはラフに攻め返す。

411 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/11(月) 22:58:47 0
>410
背後からのアリキック。
結構効いたが、仕掛けてきただけ有り難い。 あのまま亀になられていても観客が引くだけだ。

「行儀がいい試合ばっかりじゃないんだよ、プロレスってのはさ」

向き直って、沢村の足を取って膝めがけてのニードロップ。 関節技のダメージが残る場所を攻められて苦悶したところに、
大きくジャンプしてのダブルニードロップ。 いわゆるアルバトロス殺法だ。
鴎の爪が、沢村の腹を狙って降ってくる。


412 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/06/11(月) 23:50:39 0
>>411
ニードロップが膝に入る。
足への攻撃。想定された範囲だが、やはりキツい。
そこからダブルニードロップ。避けられない。

(・・・これは反則だけど・・・)

膝を突き立てた新川の頭を下から掴む。
そこから、思いっきり頭をかち上げる。
下からのヘッドバット。総合では反則の技だ。もちろんプロレスでは反則ではない。

413 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/12(火) 00:18:29 0
>412
下からかち上げるヘッドバット。 一瞬目の前が真っ白になり、次の瞬間鈍い痛みと眩暈が襲ってくる。

「なんだ、やりゃ出来るじゃないの…さ!」

お返しとばかりにこちらも頭突きを食らわせる。 二発、三発とゴツゴツした音が響く。
自分自身にもダメージが来るが、それ以上に沢村のダメージが大きい。 起こしていた上体が、力なくマットに崩れ落ちた。

(さあ、もっと楽しもうよ…プロレスってやつをさ)

新川は、貫手のように指を揃え、倒れた沢村の鳩尾に一気に突き立てた。 そして、レスリング修業で鍛えた握力でぎゅっと握り締める。
古典もいいところの必殺技、ストマック・クロー…胃袋掴み。 おそらくIWPマットでは出されたことがないはずの技。

ただ掴むだけの単純極まりない技だが、ボディにダメージを与えてスタミナを奪うにはもってこいだ。

414 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/06/12(火) 19:10:41 0
「新川先輩すごいですね!」
神無月の隣に座った新人が、食い入るように試合をみて口にした言葉は
歓声で消え入りそうだった、それほど今会場も盛り上がってる。

「ちょっとノリ過ぎかな?」
まぁ新川の場合その位が丁度いいのだろうと、神無月は思ったが。
”相手の引き出し開けるのはいいが、油断はしない方がいいな。”

そう、沢村の破壊力を忘れてはいけない、夢中になりすぎても一撃が待っている。
沢村の懐は意外と広い、それは桐生戦でも見せてもらった。

”まだ探りあいは続きそうだな。”

415 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/06/12(火) 20:43:30 0
>>413
ボディへストマッククロー。単純な拷問技だが、ツラい。スタミナが奪われる。
痛みを耐えるため、拳を握る。これを突き出しそうになるが、じっとこらえる。
耐えながらじっと相手を見る。

(・・・ここなら・・・)

右手を貫手の状態にし、のど元へ突き出す。
地獄突き。図らずも、クラシカルな技にクラシカルな技で切り返すことになる。

416 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/12(火) 21:18:39 0
>415
喉元への地獄突きが喉元を捉える。 一瞬息が止まり、その後痛みと息苦しさのあまり咳き込んでしまい力が抜ける。
その隙を衝かれて、沢村はクロー攻撃から脱出した。

「けほっ…やれやれ、仕切り直しかな」

再び距離を取り、お互いに間合いを図りながら睨み合う。
円を描くように歩みながら、次の一手を読み合うように相手の動きからじっと目を離さない。

…先に仕掛けるのは、どちらだろうか。

417 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/06/12(火) 21:34:46 0
>>416
お互いにスタンドの状態に戻る。互いに隙をうかがっている。
下手に仕掛ければ手痛い反撃を貰う。それはよく分かっている。

(・・・でも・・・)

得意のスタンドで仕掛けないわけにはいかない。
慎重に、反撃を喰らわないようにローキックで攻めていく。
乾いた音が鳴る。

418 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/12(火) 21:49:07 0
>417
(せっかく盛り上がってきてるのに、何また堅い攻めしてるんだか…)

さすがにローキックの貰い過ぎか、内腿に内出血が滲んできている。 しかし、自分はそれを受けつつ前に出るしか手はない。
距離を取りつつローキックを出していく沢村に圧力をかけながらロープ際まで追い込んでいく。

(これ以上変に長引くといらない怪我しちゃいそうだしね…ここはやるしかないか)

【必殺】残りp:1

沢村が前蹴りで突き放しにくる前に一気に踏み込み、首をホールドするとその瞬間自分の体を捻りながら沢村の体を返し、
ジャンプしながら沢村の後頭部をマットに叩きつけていく。
真田戦で見せた飛びつき式とは仕掛け方が違うが、新川が得意にしているスイング式のネックブリーカー・ドロップだ。

長身の沢村だけに、落差が大きい分首にかかる負荷もまた大きい。


419 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/06/12(火) 22:09:25 0
>>418
ひねりを加えて、沢村の首を支点にくるっと新川が体を振る。

(・・・何?!)

そこから体重を掛け、後頭部を叩き付けられた。
自分の長身を逆に利用されるとは思わなかった。

苦しそうな表情を浮かべる沢村。
先に立ち上がる新川。

【必殺キャンセル】残りp:1

だが

「・・・負けられない・・・」

追いかけるように立ち上がる。
そして立ち上がった直後の隙、そこに仕掛ける。

「らぁっ!」

【必殺】残りp:1

沢村の左足がうなりを上げて新川の頭部に迫る。
左ハイキック。ために貯めた切り札を切る。

420 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/12(火) 22:24:45 0
>419

これで決めるつもりでのネックブリーカードロップだったが、しっかり受け身を取られていた。 まだ浅い、しかしもう一押し。
とどめを刺しに行こうとしたところに沢村渾身の左ハイキック、これはかわせない。

【必殺キャンセル】残りp:0

「ええいっ!」

自分の首の頑丈さと受けの巧さを信じて、逆に硬い額を蹴り足に当てていく。
がすっ、と鈍い音がして、シューズの端で擦ったか額からは血が飛沫を上げる。

だが、首を揺らされて致命的なダメージを受けることだけは避けられた。このまま、勢いをつけて軸足に飛び込み、片足
タックルに持ち込むとリフトして叩きつけ、バックサイドポジションを一気に確保する。

「これは真田のためにとっといたんだけど…あいにく出し惜しみしてる余裕はなくってね」

うつぶせの相手の肘を両腕で極める裏十字固めと、両足でその裏十字固めを極める腹固めの複合技。
これが新川の切り札だった。 前後左右、どちらに逃げても関節が極まる必殺の複合サブミッション・クルスフィックス。

「変に逃げようとしたら…折れるよ」

421 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/12(火) 22:25:25 0
これでタップを取りにいくつもりで極めてるんで、どうするかはお任せー。

422 :沢村 リョウ ◆t69ZomFyb. :2007/06/12(火) 22:57:50 0
>>420
決まった。そう思っていた。
だが、新川は受けきってきた。
バランスが崩れる。

(やばい・・・)

もう遅かった。片足タックルでテイクダウンを取られると、腕を一気に極められる。

(・・・抜けなきゃ・・・)

だが、悲しいかな、抜ける方法が無い事はよく分かる。
このまま耐えればいいというような質のものでもない。もう詰んでいる。
力無く、レフェリーに告げる。

「・・・・ギブアップ。」

ゴングが打ち鳴らされ、レフェリーが二人を分ける。
良い試合は出来たのだろうか。お客さんは満足してくれたのだろうか。
そういう思いも脳裏をよぎるが、すぐに悔しさがこみ上げてくる。
マットに大の字になっている沢村の瞳から涙が流れ落ちる。
悔しい。悔しい。悔しい。
知らない間に涙があふれてとまらない。両手で顔を隠すのが精一杯だった。沢村はリングの上で、嗚咽を漏らしていた。

423 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/12(火) 23:11:19 0
>422
「…勝つには勝ったか…」

沢村のタップを確認して、技を解く。 額から溢れた血が、顔半分を赤く染めていた。

(…どうにも噛み合わない試合だったね…)

何だか釈然としない表情で勝ち名乗りを受ける。 沢村からは「試合に勝ちたい」という気持ちだけは伝わってきたが、それ以上の
ものを得られなかったからだ。

流血を見て慌ててリングに飛び込んできたIWPの若手からタオルを受け取り無造作に額に巻くと、沢村には目もくれずにリングを
降りた。


424 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/12(火) 23:19:43 0
試合後インタビュー

「ま、とりあえずの一勝。 残念だけど、この星にそれ以上の価値はないよ」

  ―それはどういう意味ですか?

「見たまんまだってば」

(控え室に引き篭もり、以下ノーコメント。 自団体の選手やフロントも控え室から締め出した)

425 :マーサ・マッキンリー:2007/06/13(水) 00:53:34 0
【レベル】 5
【名前】 マーサ“ミスチーフ”マッキンリー
【年齢】 21
【外見】 赤茶色の髪を持つ美人
【ファイトスタイル】 テクニカル・パワーラフファイター
【得意技】
スピアー、コブラクラッチ、ドリルアホール・パイルドライバー
スコティッシュスラム(相手の背後からキャッチしてのパワースラム)


【その他】
スコットランドのグラスゴー生まれ。祖父と父親も中堅どころの元プロレスラー。
6歳の頃に父親がカナダのモントリオール地区に活動場所を移したためモントリオールで育つ。
体格は184cmと恵まれておりアマチュアレスリング、ボクシング、アメリカンフットボールなどもしてきた。
在学中に一連のトレーニングを終えて18歳でデビュー。
カナダやアメリカだけでなくメキシコ、プエルト・リコ、イングランドなどといった各地を転戦。今日に至る。

426 :名無しになりきれ:2007/06/13(水) 08:11:59 O
とりあえず、初白星かー。あとは真田戦だな。
女帝・神無月タンの試合も見てみたいが2レベル差ルールあるから、これで勝つのはかなり難しいわな。

新規さんのレベル5くらいなら普通につりあうけど。
てか、るなタンや桐生タンの団体名がそろそろ欲しいとこだ(・∀・)

427 :名無しになりきれ:2007/06/13(水) 09:42:49 0
>>426
真田って5レベルになってなかったっけ?
ともかく、新川−真田のリマッチがまずあるしね。

428 :名無しになりきれ:2007/06/13(水) 12:47:22 O
レベル3:桐生

レベル4:新川、真田、沢村

レベル5:マーサ

レベル6:神無月

こんな感じだな。まー、次はリターンマッチ待ちか。

429 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/06/13(水) 17:26:31 0
>426
団体名は確かに欲しいね、GMっぽい「リングの魔物」さんに決めてもらうのが一番かな?
この団体は女子プロでは最大規模ながらも、TV契約はケーブル局くらいと
認識してるけど、それぐらいでいいのかな?


試合翌日
神無月は新人が買ってきたスポーツ紙に目を通していた。
「新川も頑固な所があるからなー。」
苦笑しながらインタビューの記事を読む、「価値は無い」と来たか。
どんな試合も糧とするのが理想なんだが、性格なのだろうか、と思う。

「沢村さんが弱かったって事ですか?」
新人がソファーにもたれてる神無月に聞く。
「バカ、沢村は強いよ、ただもう少し自分の強さを信じてやる事だな。」
レスラーとしての強さ、そしてキックの破壊力、半端と思わずどちらも誇ればいい。
「私は沢村と似たスタイルで一流になった選手を知ってるよ。」
神無月は故・橋本真也の話を新人に聞かせた。
レスラーとして一流、そしてキックの強さ、「破壊王」と呼ばれたレスラーの事を。
そしてあの前田日明も空手出身のプロレスラーで総合格闘家と言う事も付け加えて。

「まぁ、これは例えだ、沢村のスタイルが橋本さんや前田さんのスタイルと一致するかは知らん。」
「神無月さん、他団体の選手の心配をしてどうするんですか?」
神無月はスポーツ紙をたたむと、テーブルに投げて、こう続けた。
「私がタイトル返上したら、次の新川戦の結果に関わらずIWPの人間も呼ぶように
社長に言うつもりだよ。」
「マジですか・・・?」
神無月は悪戯っぽく笑う。
「うちの若手、中堅にも火がつくし、埋もれさせるには惜しい奴らだしね。」
「私は怖いですよ、あの二人・・・。」
少し脅える新人を他所に神無月はスケジュールのメモ帳を取り出す。
「次、お前試合行ってみるか?新川も疲れを取りたいだろうしな。」
「え?」

430 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/06/13(水) 17:28:57 0
【レベル】 3
【名前】 高坂 真奈 (テイルズキャット)
【年齢】 19
【外見】 160cm 黄色メインに二本の尻尾が付いたコスチュームとネコミミマスク
【ファイトスタイル】 空中殺法
【得意技】 フライングクロスチョップ 様々な展開から繰り出される変幻自在の技
       サイクロンキャット 肩車をされてる状態で、背中をフックして後転
       後頭部から高速で落ちるので破壊力は高いが、問題は機会がそう無い事
【その他】 神無月の付き人、彼女に憧れて中学卒業と共に入団しようとしたが
       神無月に「私も中卒だけど、高校に入って勉強してからでも遅くない」と言われ
       無事に卒業して、今に至る。
       ルックスがいい事でアイドルレスラーとして売りに出されるが、勝ち星は付かず
       方向性の転換を社長から言われ、今はテイルズキャットとして売込み中
       ファン層だけは厚く、負けても盛り上がれるある意味貴重な人材である

431 :マーサ・マッキンリー:2007/06/14(木) 11:34:12 0
「やっと日本に来た」
日本帰りは出世するというジンクスを信じて日本にやってきた。
勿論、ただ日本にいただけでは出世なんて夢のまた夢であることは百の承知だ。
ベルトコンベヤーの前で流れてくる中から自分の荷物を探しながら4年ほど前の父親との会話を思い出していた。

祖父や父親は中堅といってもいわゆるジョバーとして活躍していた。
プロモーターからは使い勝手がいいとウケはよかった。
強いというよりも相手を光らせるのが上手いということはレスラー冥利
につきるというのが父親の口癖だった。

二人の兄がいるが一人は旅行代理店に一人は引退した父親と一緒に小さな材木商を経営している。
が、彼女は別に他の道を歩むことも考えたが何故かレスリングをとった。
何故だかはわからない。別に自分のことだし理由付けなんていらないだろう。
彼女が自分がレスラーになることを両親に話すと父親はしばらく黙った。
反対されるだろうと思ったが答えは意外なものだった。

「やって来い。お前は体格も身体能力も申し分ないからな。それにお前は俺や父を見て育っている。表も裏も知っているはずだ。それに・・・母さんに似て美人だ」

一緒に聞いていた母親もクスリと笑った。そして・・・

「いいか。お前は俺が仕立てた最後で最高のレスラーだ。俺は色々な連中をリングで世話してきた。
だが、お前に関してはその必要はない。爺さんも天国でわかっているだろうしな。
では、旅の仕度をしておけ。お前がベビーシッターで貯めた小遣いを
レスリングスクール
につぎ込んだことぐらいちゃんとわかっている」

荷物が見つかった。それじゃあ、行くとしよう。

432 :名無しになりきれ:2007/06/14(木) 13:03:12 O
新しいレスラーktkr

展開的にはキャット対マーサで、その後に対抗戦か?
でもレベル的にマーサとキャットがやると2レベル差のキャンセル不可ルールがかかるから、互いにうまくやらんとワンサイドな塩試合の悪寒。
神無月と戦うという手もあるけど。

433 :名無しになりきれ:2007/06/14(木) 13:42:55 0
レベル3は相手にならなさそうだし、どっちの陣営に入るんだろ?

434 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/14(木) 16:19:43 0
>>433
マーサ・マッキンリーって選手だっけ?
興味はあるんだけどね、うちのマットに上がるタイプなのかな?
まあ、昔Uインターにベイダーが上がったことを考えたらおかしくないのかもしれないけど。
その前にうちにブッキングできるだけのお金が無いか(苦笑)

435 :マーサ・マッキンリー:2007/06/14(木) 19:33:59 0
プロレス記者に対してのコメント

U系・・・? それ何? ああ、なるほどUFCみたいな感じなのね。
イングランドにいた時にはレスリングオンリーな試合の経験あるし
サバットのスクールに通ったこともあるしね。
出来ないことはないと思うよ。何せ私は欲張りだからね(苦笑)
声をかけてくれれば断る理由はないしね。

436 : ◆BASUmqPZk. :2007/06/15(金) 12:12:57 O
>>426 >>429
ども。ご意見から今日まで名前考えてましたー。こういうのは予め考えとくもんですねー。
で、名前ですがJWWAなんてのはいかがでしょ?
WWWAのパ(ry

Japan Women's Wrestling Association
てな感じになりますかね。発足当初から今日までいくつかの団体を併合したり潰れた団体の選手を拾ったりで自然と派閥や軍団も多くなるが、フロントの腕前なのか分裂もせず女子プロ界最大級の規模を保つ。

テレビ放送などマスコミ面は神無月さんの想像通りケーブル放送止まりですねー。

437 : ◆/C/hskZj/E :2007/06/15(金) 18:25:45 0
>436
お疲れ様です、一応設定上取締りやってますが、何かあったらフォローお願いします。

外人さんの動向も気になりますが、真田さんと新川さんの都合がそろったら
先に対抗戦を始めていい頃合だと思いますがどうでしょう?

438 : ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/15(金) 20:38:41 0
いいですよ。では、今回は真田はまだレベル4ということで。
レベルアップのルールもよかったら決めておいて下さいね。

439 : ◆BASUmqPZk. :2007/06/15(金) 20:38:56 O
>>437
そうですねぇ。マーサさんクラスの強豪選手の来日一発目に動きそうな立場、レベルの人が今の対抗戦でも重要なポジションにいますし。

状況が出来上がってる真田VS新川のリマッチの方がスムーズに流れそうです。
あくまでお二人の都合次第になりますけどね。


440 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/15(金) 20:46:42 0
「ま、結局こうなる訳か」

沢村が新川に敗れた。すこしショックなところもあったが、運命的なものも感じていた。
前の試合で肌を合わせたとき、これで新川との戦いが終わるわけは無いと思っていた。

「しかしあちらさんも大変よね」

こちらとしては、失うものはそんなに無いと感じている。元よりJWWAとIWPでは規模が違いすぎる。
うまくいけば儲けもの、ぐらいの考えで行ける。
そして実際に成功した。
現に対抗戦を始める前より、明らかに観客が増えたのを感じている。
自分たちのやっているスタイルを見て、気に入ってくれる人もいたのだろう。
あとはこの新川との試合。これで勝てばJWWAのトップ、神無月を引っ張り出せる。
ここまで来れば、こちらの勝ちだ。IWPの様な小さな団体に神無月が上がったとなれば、プロレス界に大きなインパクトを残せる。

「・・・ま、こっちは勝つだけか・・・」

そう言いつつ悩む。目の前には真田が普段付けないレガース。これを付けると言うことは、つまり沢村のようにキックを出していくと言うことだ。
新川が打撃が苦手なのは分かっている。付けてキックを出していった方が有利だろう。

「・・・どうしようかな・・・」

腕を組み、一人考え込む。

441 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/16(土) 21:46:18 0
話はもう少し前、沢村戦の直後に遡る。

沢村のことを切り捨てるようなコメントを出し、以後この件について一切口を開くことがなかった新川。
その真意をなんとかして聞き出そうとしたマスコミは多かったが、いずれも門前払いを食らっていた。
だが、新川がまだ若手の頃から個人的な交友関係を持っていたある雑誌の記者だけが、新川からその本音を引き出していた。

「沢村の敗因? ま、強いて言うなら私とのプロレスを楽しんでくれなかったことだねぇ」

「誰を見てるのか分からない奴に負けてやるつもりはないんだってば」

「真田も神無月さんだけに目が行ってるんなら、次の試合もああなるんじゃないの?」

いかにもつまらなそうに語る新川の話を、その記者は複雑な心境で聞いていた。

442 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/17(日) 12:19:27 0
花道の影から、会場の様子を見る。

「・・・盛り上がってるわね」

新川の入場を待つ。どういう風に迎えてくれるのだろうか・・・。そう思いつつ、腕を組む。

443 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/06/18(月) 20:36:31 0
「最初はアゥエーの新川先輩の入場ですね。」
今回も最前列を確保した神無月と付き人の高坂、二人はリングの方向に目を向けている。
「どっちが勝つんですかね?」
「それが解れば観にこないよ。」

だが神無月は少しだけ胸につかえる事があった。
”闘う理由は人それぞれ、己に集中する者もいれば、団体の看板を背負って
やる奴もいる、闘いは相手と己があってこそだが・・・。”
先日見た新聞の新川のコメントが脳をよぎる。

”相手ばかり見て自分が見えないんじゃ、足元をすくわれるぞ・・・。”
相手を見る「目付け」は必要な事だが、まずするべき事は全力を尽くす事だ。
実力が均衡してるならそんなヒマはないはず、真田はそんな甘い相手ではない。

「余計な事を考えずに持ち前の集中力さえ引き出せばな・・・。」
そうでなくても関節技の使い手同士だ、油断が即負けに繋がる。

今は信じるしかない、神無月はゴングを待つ。

444 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/18(月) 20:40:17 0
「ま、これが生涯最初で最後のメーンイベントだろうねぇ…それが他所のリングってのも私らしいか」

いつものように、飄々とした表情で控え室から花道へ姿を現す。 今回も、JWWAからは誰一人セコンドに付けさせない。
この日のために新調したコスチュームも、飾り気のない真っ黒なものだ。

とりあえず、今自分に出来ることは目の前の試合に全力を尽くすことだけしかない。
勝てば勝ったで対抗戦は終息へ向かうだろうし、負けたら負けたで対抗戦の主軸が神無月さんをはじめとした主力グループに
移るだけ。 自分の出番はどちらにせよ今夜で終わりなのだ。 あとは、またいつものお仕事に戻るだけ。

「さあ、楽しんできますかね」

両手の指の動きとシューズのグリップを確認すると、軽い足取りでリングへ上がる。
怒号と歓声が渦巻く中、微笑みながら軽く片腕を突き上げた。


445 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/18(月) 21:31:47 0
>>444

新川がリングインした後、真田が花道に姿を現す。
大きな歓声が上がる。
真田にスポットライトが当たり、ゆっくりとリングに向かって歩き出す。
足下には久しぶりに付けるレガース。
そのままリングインする。

リングアナが両者をコールする。
新川がコールされるとブーイングが上がる。
そして真田のコール。真田はコールを受けると、レガースを取り外し、観客席に向かって投げ込んだ。

「今日は打撃無しってことでどう?・・・」

ニヤリ、と微笑みかける。

446 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/18(月) 22:14:57 0
>445

本気かどうかは判らない。
だが、どうせなら乗ってみるのも面白いだろう。

「いいねえ、それ」

にぃっと笑みを浮かべ、真田に答える。

(だったら、これは受けてくれるよね)

ゴングが鳴ると、新川は高く掲げた右腕を真田に差し伸べる。
組み技勝負ならまずはここから入るものだろうとばかりに、ロックアップを誘っているのだ。

447 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/18(月) 22:25:37 0
>>446
「OK、やりましょうか」

新川の高く掲げた右腕に左腕を合わせ、ガッチリと組み合う。
そこからじっくりと力を加えていく。力比べはお互い譲らない。両者の力が釣り合い、固まる。

「くぅ・・・力強いわねぇ」

このまま膠着状態では始まらない。力を抜き、新川の力を利用して引き込むと横に払って投げたおす。
さすがにここからグラウンドには行けない。こんどは真田が手を掲げ、ロックアップを誘う。

「さぁて、来てよね」

448 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/18(月) 22:36:08 0
>447

(ひゅう)

片手での力比べからこういう形で投げられたのは久しぶりだ。 一瞬驚きの表情が走り、次いで笑みへと変わる。

「もちろん、次はそう簡単にやられないよ」

右手と左手を合わせ、次いで左手と右手を合わせる。
がっちりと手四つに組み合って、ぐっと力を入れて押し込んでいく。
アマレスで背筋と下半身を鍛えていたためか、見た目よりはパワーのある新川だが、スープレックス力の凄い真田はそれを
上回るパワーを持っている。

最初は新川優勢だった力比べだが、次第に真田が新川を押し込んでいく。ブリッジで体を反り返らせて堪える新川だったが、
そのブリッジの上に真田が乗って更に押し込むと、遂にブリッジワークが崩れて真田が上に乗った形になる。

(いきなり力負けしちゃったか、でも…ここからが本当のはじまりだよ)

449 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/18(月) 22:43:26 0
>>448
力比べを征し、押しつぶす。
そのまま上を取った。ここから腕を取り、捻り上げて肩を極めにかかる。

(わかってると思うけど・・・気を抜かないでよね!)

450 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/18(月) 22:52:27 0
>449

腕を取られたが、捻り上げてくる力に逆らわずに体を回しつつ、逆に真田の腕を巻き込んでグラウンド状態のまま巻き投げで
ひっくり返し、そのままヘッドシザースで真田の両のこめかみを膝関節で挟んで締め上げていく。

(寝技での返し技はこっちの一番の得意分野、そうそう不覚は取らないってばさ)

盤上はまだまだお互い詰みには程遠い。 真田の切り返しを警戒しつつ、次の攻め手を考える。

451 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/18(月) 23:18:31 0
>>450
腕を取り替えされて巻き倒される。そこからヘッドシザース、さらにひねりを入れてくる。

(クルックヘッドシザース?これヤバイって!)

首関節にダメージが入るのだけは避けなければ行けない。苦痛に耐えつつ、体を跳ね上げて回転させ、首は決まらない位置に逃れる。

(参ったわね・・・どうも)

新川の股の間に腕を入れ、肘をあてがってテコの原理で力を入れる。出来た隙間から頭を貫き、そのまま足を取って膝十字に移る。

452 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/18(月) 23:26:34 0
>451

腕を取って更に捻りを入れてのクルック。ヘッドシザースに持ち込もうとした途端、その隙を衝かれてヘッドシザースを外された。
外されたばかりか、膝十字固めの体勢に入られる。今度は一転、こちらが危険だ。

膝を取りにきた真田の腕をすかさずもう片足で固定、体を起こして両腕で引き込む。

この均衡が崩れれば真田の膝十字固めかこちらの腕ひしぎ逆十字が極まる。 微妙なバランスでの綱引きが続く。

(面白いんだけど、まったく気が抜けないね…こりゃ)

453 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/18(月) 23:45:24 0
(げっ!腕ひしぎ?!)

互いの腕と腕が絡まる。外れてしまえば、互いに極める力量はある。

(くぅ・・・危ないったらありゃしない)

お互いに腕を引いたり、押したり、外そうとするがそうはいかない。

(この・・・)

一気に倒立するように足を振り上げると、今度は真田がヘッドシザース。そこから投げ飛ばす。

距離を離してから、改めて立ち上がる。

454 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/18(月) 23:53:55 0
>453

アクロバティックなヘッドシザースホイップで真田が距離を取る形で均衡が崩れる。

「ふぅー…危ない危ない」

お互い、極まれば一撃で勝負がつくだけの力はあるだけに、双方安堵の表情を浮かべた。

前傾姿勢で手を伸ばしたり引っ込めたりしながら、じりじりと間合いを詰めていく。
次の攻防のための優位な組み手の取り合いを狙って、息をつく間もない読み合いが続く。


455 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/19(火) 00:05:54 0
>>454
組み手争いがしばらく続いた後、真田が低い姿勢からタックルで飛び込む。
速い片足タックル。倒すと足を持ったまま一気にアキレス腱固めに入る。

(さあ、こっちから攻めていくよ・・・)

456 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/19(火) 00:25:00 0
>455
切れないタックルではなかった。 だが、あえて切らなかった。
片足タックルから足関節を狙ってくるのは常道。だが、コントロール技術はこちらが上だ。
下から取られていないもう片足を使ってディフェンスしつつ、引き込む隙を窺う。

ディフェンスを緩め、一気にこちらの足を引きに来たところを見計らい、こちらも下から真田の足を掬うようにして転がす。

(さあ、そっちが足関節取りに来たらこっちも取れる状態だよ…どうするね)

457 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/19(火) 07:14:18 0
>>456
両方とも足関節技を仕掛けられる状態にある。
こちらが仕掛けたら仕掛け返す、という新川の無言のアピール。

(上等!)

なら掛け合いに持ち込んでやろう。新川の足を抱え込み、アキレス腱固めを極める。

458 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/06/19(火) 17:11:12 0
息の詰まる攻防、高坂も夢中になって見てる。
「大丈夫みたいだな。」
「神無月さんは心配性なんですよ。」
そうかも知れない、少なくとも今は考えすぎであった事を安堵する。
しかし勝負がいつ決まるか解らない緊張感がある闘いには違いない。

「でも極まりそうで極まりませんね。」
「関節技ってのは名人でも完全に極めるのは難しいんだ。」
関節技はテコの原理、骨から骨へとミリ単位のコントロールが要求される。
それ故に対処のやり方を知らなかったり、関節技の技術が低いと泥仕合になる。
「お前も新川と50回闘えば関節技のずらし方を覚えるだろうよ。」
「その前に体じゅうの骨折られますよぉ・・・。」

試合は始まったばかりだ、観客も息を呑む試合に見入っていた。

459 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/19(火) 20:01:40 0
>457

真田がアキレス腱固めにこちらを捉えたとほぼ同時に、こちらもアキレス腱固めを極め返す。
これで勝負は互角…かと思いきや、新川の方に苦痛の表情が色濃く現れる。
同じ技なら、当然練度の高い方が有利…というのは言うまでもない。つまり、「アキレス腱固め」の習熟度においては真田が
一枚上を行っていただけの話だ。
新川は、柔道・サンボに由来するタイプのサブミッションに関してはどうしてもその筋の専門家より一歩劣るところがある。
キャッチレスリングのスタイルに特化しているがゆえの弱点であった。

このまま掛け比べを続けるべきか、今後のためにここはあえてエスケープを優先すべきか、痛みを堪えつつ逡巡する。

460 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/19(火) 20:42:39 0
>>459
新川は明らかに苦痛に表情をゆがめている。
手応えはあった。

(このまま行くわよ・・・)

さらに絞っていく。

461 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/19(火) 20:47:44 0
>460

(我慢比べは無駄だね…こりゃ)

素直に諦め、技を解くと全力でロープに向かって腕の力で這いずっていく。 しばらく後、ようやくロープに手を掛けた。

「あーくそっ、これでエスケープ1かぁ」

無論プロレスルールなのでエスケープポイントが取られるわけではないが、極め負けたのが悔しいのかしきりにロープを揺する。


462 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/19(火) 20:52:02 0
>>461
エスケープ。綺麗にブレイクする。

(さぁて、次は・・・)

ロックアップを誘う。

(今度はグラウンド以外で行ってみない?)

463 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/19(火) 21:06:20 0
>462

(なるほど、そういうことね)

真田の意図を読み取ったのか、手四つの攻防から、その手を離さないまま真田の脇の下に頭を差し入れる。
がぶって押し潰そうとする真田の圧力を押し返すと、一気に引き抜くようにブリッジで投げ落とす。

やや形は違うが、ダブルリスト・アームサルトだ。
そのままブリッジを利かせて押さえ込み、ピンフォールを狙う。

464 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/19(火) 21:32:10 0
>>463
カウントが入る
「1!・・・・」

すぐにブリッジして跳ね返す。
さらに、すかさず背負い投げに取る。

(レスリングなんだから投げで勝負しないとね)

465 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/19(火) 21:46:41 0
>464

背負い投げは派手に受け身を取ってダメージを減らし、すぐに体を跳ね上げて足で真田の首をフック、倒立ヘッドシザース
ホイップで投げ捨てるとその反動を利用して飛び起きる。

「体も客席もあったまってきたねぇ…そろそろギア上げて行こうか」

前傾姿勢で組み手を探りながら、真田の一挙手一投足からは視線を外さない。

466 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/19(火) 22:11:29 0
>>465
組み手争い。少しでも有利な体勢で試合を進めたい。

(でもこういうのって・・・)

久しぶりの感覚に心がときめく。
レスリングの原点の様な試合を楽しむ。
知らぬ間に、真田は微笑んでいた。

467 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/19(火) 22:33:58 0
>466

組み手争いとはいえ、気が抜けない。 指の動きの一つでもおろそかにすれば、すぐに手首を極められるだろう。
だが、こんな攻防をさせてくれる選手がこの日本にどれだけいるだろうか。 そう思うと、ふと笑みが漏れる。

指を絡め、力を入れる。 手首の引き込み合いは真田が制したが、その掴まれた手首を逆利用して真田のバランスを崩すと
足を掛けて合気道の投げのような形でひっくり返す。
その勢いで上から押し潰しに行くが、手首を掴まれている状態は変わらないのでこちらが隙を見せれば腕を極められる。
優位なのはこちらだが、真田にも逆転の目がある。

緊張した状況が、一転して動き出す。

468 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/19(火) 23:23:06 0
>>467
新川に上に乗られた。だが、こちらは腕を取っている。この体勢なら問題ない。

(こういうときは・・・ね)

足で上手に新川の追撃を防ぎつつ、首に掛けようとする。
下からの三角締めを狙っていく。

469 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/20(水) 20:55:39 0
>468

下から執拗に三角締めを狙ってくる真田。 体重で劣る分、上から潰してスタミナを消耗させる手は効果が薄い。 ならば…

取られている方の手に空いている腕を添えて支えると、思い切って立ち上がる。
首と背筋の力を利用して、真田をちょうど逆さに吊るしている格好になる。
いくら真田でも、逆さ吊りにされたままではそう長くは持たないだろう。 いずれ手を離すなり足を緩めるなりで外さざるを得まい。
こちらは、隙を見てスタンプ・ホールド(逆さベアハッグ)なりバスター(叩きつけ)に移行するという選択肢もある。

「いつまで我慢できるかなぁ…あははっ」

470 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/20(水) 21:29:11 0
>>469
下から三角締めを仕掛けようとした真田を、新川は力で引っ張り上げる。

(凄いパワー・・・)

だが、あちらも体力を使うだろう。ならばと、首に足を引っかけ、体重を掛ける。
こちらも頭に血が上るが、新川も首に力がかかる分スタミナを消費するはずだ。

「かぁっ、頭に血が上るわね・・・」

471 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/20(水) 22:00:25 0
>470

さすがに人一人を吊るしたままの体勢を維持するのは辛い。 だが、ここで折れれば真田の優位が確定する。
苦しいのを承知で揺さぶりをかけ、吊るされた真田に心身両面でプレッシャーをかける。

「っんのぉっ…! さっさと離しなさいなっての」

472 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/20(水) 22:05:14 0
>>471
新川は真田を剥がそうと、揺らしてくる。
だが、こちらも離すわけにはいかない。意地の張り合いだ。

「離すわけ無いでしょ!」

473 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/20(水) 22:37:58 0
>472

「ああっ…もう! しつこいなぁ!」

こちらの右腕を掴んでいる真田の腰タイツを左腕で掴むと、反動をつけて体を反り返らせ、真田の上半身を浮かせる。
次の瞬間、一気に前に倒れ込んだ。
バスター、総合格闘技で言うところの叩きつけである。落差と角度こそさほどでもないが、綺麗に受け身を取る余裕はないはずだ。

「っしゃ!」

474 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/20(水) 23:10:50 0
>>473
「がぁっ!」

叩き付けられてダメージが来る。さすがに掴んでいた手が離れる。
動きが少し鈍る。

「はぁ、はぁ・・・」

475 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/20(水) 23:22:52 0
>474

かなり無理をして真田の体を引っ張り上げていたせいか、足ががくがく震える。 かなりのスタミナを消耗してしまった。
だが、ここで休んでいたら拙い。 真田の動きが鈍った今が畳み掛けどころだ。

「このっ!」

飛び掛かるようにサイドポジションを確保し、袈裟固めで締め上げにかかる。
真田のスタミナをさらに奪いながら、自分の疲労を少しでも回復しなければ。 腕に力を入れ、背中に体重を掛けていく。

476 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/21(木) 06:59:01 0
>>475
袈裟固めで締め上げに来た。

「くそっ・・・」

完全に首を取られる前に、思いっきり前屈するように体を振る。
その反動で抜け出す。

グラウンドは一度切ったほうがいい。そう判断し。いったん離れる。
立ち上がり、汗で乱れた髪をかき上げる。

477 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/21(木) 07:22:53 0
>476

「ちぇ、休む暇もないってことか」

袈裟固めを巧みに抜け出し、仕切り直した真田を見てぼやく。
こちらも流れる汗を指で拭うと、再び前傾姿勢で構え直す。 流れるような攻防は、体に大きく負担を掛けている。 しかし、力を
抜いたら一発で極められるか投げ倒される。 真田にはサブミッションだけでなく必殺のスープレックスもあるのだ。

478 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/21(木) 21:16:18 0
>>477
「ふぅっ、ふぅっ」
呼吸を整えながら、互いにリングを回る。
激しいグラウンドの攻防があり、ゆったりとした間になる。
ややあって、お互いの呼吸があったか、リング中央でガッチリと組み合う。

「よし・・・」

グッと力を加えていったん押し込むと、フロントスープレックスで投げる。
さらに、倒れた新川を持ち上げて、次の投げに入ろうとする。

479 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/21(木) 21:59:19 0
>478

ばぁん、と大きな音を立ててフロントスープレックスで投げられる。 
マットを叩く音が綺麗に響くということは、受け身をしっかり取れているということだ。

しかし、真田は更に持ち上げにかかる。 ロコモーション式ということか。
だが、そうはいかない。 ぐっと踏ん張って堪えると、真田の頭を脇に抱え込み、タイツの腰部分を掴む。
疲れた足に活を入れるように踏み鳴らすと渾身の力で引っこ抜いて持ち上げ、空中でぴたりと静止させる。

「せぇいっ…やっ!」

一秒、二秒、三秒……会場が固唾を呑んだところで、後ろに叩き付ける。 ブレーンバスターだ。


480 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/21(木) 22:26:43 0
>>479
フロントスープレックスからもう一発。そう思って持ち上げたところで切り替えされ、空中で逆さまの状態にされる。
長滞空式のブレーンバスター。背中に衝撃が来る。

「ぐっ!・・・」

さらに起きあがろうとしたところに、新川はタックルで飛び込んでくる。これをがぶって止めると、ダブルアームの形に取る。

「そらぁっ!」

そこから人間風車、ダブルアームスープレックスで投げ落とす。

481 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/21(木) 22:38:09 0
>480

「がっ…ぐはっ…!」

ダブルアーム・スープレックス。 これも速く、スナップが効いている。
受け身はしっかり取ったが、落下の瞬間に全身に痺れるような衝撃が走る。

しかし、このまま伸びていたらどんな追撃が来るとも知れない。 受け身を取った反動で跳ね起きると、やはり身構えていた
真田とがっちり組み合った。
大技ラッシュの後は、じっくりとした力比べで試合の流れに緩急を作る。

力が拮抗したところで不意に力を抜き、真田の押し込む力を逆利用して自分はバックに回る。
背後から足を掛け、自分もろとも豪快にマットに叩き付ける河津落とし。

古典的に過ぎて今では使う選手がほとんどいない技だが、その分意表は衝いただろうか。


482 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/06/21(木) 22:38:39 0
「はぁ〜関節技の応酬かと思ったら次は投げあいですか〜。」
高坂が間抜けな声を出しながら試合に見入っている。

実力も均衡、勢いもどちらにも寄ってない、しかも二人ともまだ引き出しを開けてない。
”これは長くなるかもな・・・。”
神無月は試合を見ながらそう思っていた。

483 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/21(木) 22:47:08 0
>>481
力比べの最中、一瞬の隙を付かれてバックを取られる。

(!・・・さすがアマレス経験者)

そこから河津掛けで落とされる。後転して起きあがる新川に対し、少し遅れて横に転がって間合いを取ってから起きあがる真田。

今度は間合いを取ってリングを回る。

(さて・・・まだ序盤だよ・・・)

484 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/21(木) 22:59:52 0
>483

(そろそろ動かさないとねぇ)

間合いを取ってこちらの様子を窺う真田に対して、逆にロープめがけて走り出す新川。
反動をつけてのロープワークで撹乱し、真田の足元へスライディングのように滑り込むと股下に腕をこじ入れてひっくり返す。
一見すると、横入り式のエビ固め、いわゆるスクールボーイに見えた。 しかし…

【必殺】残り3pt

丸め込むのではなく、アマレス式のローリングでぐるぐるとリング上を転がす。
この回転で真田の平衡感覚が揺らいだのを見計らうと、両腕と両足で真田の両膝をフック、大開脚の状態に引き絞る。
回転式股裂き、オクラホマ・ヘイライド。 新川の得意技の一つだ。


485 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/21(木) 23:21:51 0
>>484
オクラホマヘイライド。前回も喰らったが、威力もあるが、相手に屈辱感も与える新川らしい技だ。

(相変わらず威力あるなぁ・・・)

だが、こんなもので終わるわけにはいかない。
まず、新川の頭を押して注意をそらせ、すかさず足をフックしている足の足首を取り、アンクルロック。
アンクルロックからの体のコントロールは新川対策として、アマチュアレスラーから教えて貰ったものだ。
これで捻って新川の体を動かし、技を外す。

【必殺キャンセル】残り3pt

だが、これだけでは終わらない。逆に新川の股の間に足を通すと、両足を取り、脇に抱えて一気に極める。
片足はアキレス腱固め、もう片足はヒールホールド。

【必殺】残り2pt

こちらも切り札、レオナロックを出す。

486 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/21(木) 23:37:52 0
>485

(さすがに対策されてたか…おまけに嫌な技まで覚えてきちゃって)

オクラホマ・ヘイライドを綺麗に外したばかりか、逆にこちらの両足を極めにきた真田に舌を巻く。

(だけど…その技も、二度は効かないって)

【必殺キャンセル】残り2pt

レオナロックが極まる前に両脚で真田の胴を挟みながら全身の力を使って体を捻り、自分の股の間に通された足を取り、爪先を
力点に足首を捻った。 シンプルなアンクルホールドだが、大技の隙を狙っただけに心理的な効果は大きいはずだ。
さらに、精神的な駄目を押す。

「レオナロック、敗れたり…ってね」


487 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/22(金) 18:13:22 0
>>486
レオナロックをアンクルホールドで切り返される。アマレス出身の新川にとって、この動きは得意中の得意だが、自分の得意技をあっさりと外されたのはショックだ。

(あぁ・・・通用しないか)

さらに新川は言葉で追い討ちをかける。

「レオナロック、敗れたり…ってね」

(くそぅ・・・)

だが、今はアンクルロック脱出するほうが先だ。ロープに逃れる。



488 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/22(金) 21:00:14 0
>487

かなり無理な形から持ち込んだアンクルホールドだけに、それほどがっちりとは極まらない。 真田はあっさりとロープに逃れてしまった。
クリーンにブレイクし、両者をレフェリーが分けて再度仕切り直す。
しかし、両者とも表情は厳しい。
実力が拮抗している上、互いに互いの得意技をよく研究してきている。 これではそう簡単に勝負の天秤を傾けることは出来ない。

「…強い強いとは思ってたけど、まったく手に負えないねぇ…これじゃ」

この勝負、緒戦で空けてない引き出しの多い方が勝つ…そう思いながら身構え、真田の次の一手を待つ。

489 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/22(金) 21:39:34 0
>>488
「ったく・・・どうやって決めたらいいのかしら」
真田の自信のある攻めを、ことごとく返していく新川。思わずぼやく。だが、表情は微笑んでいた。

「さてと・・・正面からガッチリいきましょうか!」

クイッと手招きを一回してから、リング中央でガッチリと組み合う。
力を掛け合い、攻め手を探す。

490 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/22(金) 22:00:09 0
>489

「やるしかないってことよねぇ」

あえて真田の挑発に乗り、がっちりと手四つに組み合う。
押し込んでは押し返される、静かだが力の篭った攻防が繰り返される。 打撃抜きの分、こっちで意地を張っているのだ。

ひとしきりの攻防の後、真田をぐっとこちら側に引き寄せ、頭を抱え込みながら腰を落とす。
手首の骨を真田の頬骨に当てた状態で締め上げ、脇腹に頭を引きつける。

「…てぇやっ!」

桐生戦ではフィニッシュホールドになった、「本物の」ヘッドロック。
頭蓋骨を極めるサブミッション、果たして通用するや否や。

491 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/22(金) 22:06:19 0
>>490
「ぐっ・・・」

歯を食いしばり、ヘッドロックをこらえる。片腕が伸び、新川の首の後ろに回る。


「うおらぁっ!」

もう片方の腕を股の下に回し、後ろに反って投げつける。新川が横から落ちる形になる。
名前が付けられていない変形のスープレックスで叩き付ける。

492 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/22(金) 22:14:20 0
>491

「ぐぁっ!」

すくい投げのような形の、見たことがないスープレックスで叩きつけられる。
だが、締める腕は離さない。

「あいにく、しぶといのが取り柄でね…へへ」

締めているうちに、真田の頭蓋骨のポイントが感覚的に読み取れた。
倒れ込んだまま、そのポイントを渾身の力で締め上げていく。 顎関節と頭蓋骨の接合面が悲鳴をあげる手応えを感じた。

493 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/22(金) 23:12:13 0
>>492
「ぐぅ・・・」

ヘッドロックを仕掛けたままだ、受け身は取れてなかったはずだ。
だが、新川はロックを離さず、グラウンド状態でも絞め続けてくる。

(くそ・・・)

新川の胴に無我夢中で腕を回す。ぐるぐるとグラウンドを絡み合いつつ、横に転がる。
真田が上の位置に来たところで、一気に立ち上がる。
グラウンドに残った新川の体を引き上げると、そのまま後ろに落とす。
昔よりヘッドロックの返し技の定番、バックドロップで脳天から叩き付ける。

494 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/22(金) 23:32:20 0
>493

さすがにこれは拙い。 ロックを解いてしっかりと受け身を取る。
しかし、桐生クラスの選手でもタップしていたぐらいの極まり具合の頭蓋骨締めで立ってくるとは、とんだ化け物だ。

(あー…もう、痛覚イカレてるんじゃないのかな…くそっ)

しかし、起き上がろうとする真田の足取りを見て確信する。 効いてないわけじゃない。

(だったら…まだ!)

背後から足を絡めてひっくり返すと、再び頭に腕を巻きつける。
やはり手首の骨でポイントをがっちり固定し、頭蓋骨の合わせ目を極める形で締め上げる。

「言わなかったっけ、しぶといってさ…!」

『脳に一番近い箇所を極める関節技』としてのヘッドロックを、執拗に極めていく。
簡単に逃がさないように、今度は脚も自分の脚でフックした。 さあ、どこまで耐えられるか。

495 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/06/22(金) 23:45:11 0
「次はノーガードの殴り合いか。」
次から次へと展開が変わる面白い試合だ、高坂も見入ってる。
その高坂がふと、神無月に尋ねてきた。

「そんなにヘッドロックって強いんですか?」
こいつは何度も痛い目に遭ってるのに、それを言うか?と思いながら彼女は答えた。
「昔の男子プロレスでは決め技にもなってたし、頭蓋骨が割れた例もある。」
わざと「割れた」と言って恐怖心を煽らせる、ひびは入った事はあるがスイカのように
割れた事は無い、案の定高坂は青ざめてる。

「ただ女子のパワーじゃ底が知れてるし、今じゃ返し方は研究されてる。」
「いい返し方あるんですか?今度教えて下さい。」
その高坂をいきなり神無月はヘッドロックで捉える。
「今教えてやろうか?」
「す、すいません〜今度でいいです〜!」

時間も二人のスタミナを奪い続ける、どこで分かれ目が出るか
最後はスタミナを越えた気力勝負になるかも知れない。

496 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/23(土) 07:26:05 0
>>494
さらにもう一度ヘッドロック。

(あれでひるまないなんてどういう化け物?)

もう一度痛みが襲ってくる。
仕方ない。ズルズルと新川を引きずっていき、ロープに逃れる。

「くそぉ・・・」

497 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/23(土) 20:21:22 0
>496

「これでそっちもエスケープポイント1だよ…へへっ」

そう言ってニヤリと笑う新川だが、次の瞬間にはスープレックスで落とされた時に傷めた脇腹の痛みに表情を顰める。
怯んでいないわけではない。 ただ意地を張っているだけなのだ。 そして、それは真田も同様なはず。

レフェリーのブレイクで、再びスタンドの状態から仕切り直しになる。
お互いダメージは大きいが、気力はそれを凌駕して余りある。 逆に言えば、気持ちが折れた側が負けになるのだ。


498 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/23(土) 22:57:20 0
>>497
「あのヘッドロック・・・くそぉ・・・」

しつこく極めてきたヘッドロック。確かに威力があった。
ヘッドロックを試合を決められるだけの威力を持つ技に仕上げてきた新川。それが悔しい。

「グラウンドで・・・勝負よ!」

片足タックルで飛び込んでいく。

499 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/23(土) 23:19:01 0
>498

さすがにこちらのタックルはそろそろ見切られつつあるが、真田のタックルをみすみす食らってやるのは元アマレス国体覇者の
面目が立たない。 しっかりとがぶって組み止めると、渾身の力で持ち上げる。

そして姿勢、角度を念入りに調整。 気を遣いすぎるとただの尻餅だが、逆に気を遣わなさ過ぎると頚椎が折れるからだ。
落下調整が終わったら、軽くジャンプ。 真田の体が、マットに突き刺さる。

「てぇやっ!」

ドリルアホール・パイル・ドライバー。
使い古された今でもやりようによっては一撃必殺となり得る。 新川にとっては、切り札中の切り札ともいえる大技だった。

500 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/24(日) 08:06:28 0
>>499
タックルは止められた。

(甘かったか?!)

そこから胴をクラッチして持ち上げられる。

(パイルドライバー?)

衝撃に備える。

ズドン、と真田の脳天がマットに突き刺さる。

(くぅ・・・キツィなぁ・・・ならこっちも)

少しよろめきながら立ち上がる。
二、三歩たたらを踏み、構えを取り直す。

501 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/25(月) 22:10:53 0
>500

(くそっ…あれ食らってまだ立ってこられるのかよっ)

この一撃でとどめを刺すぐらいのつもりで食らわせたパイルドライバーだったが、ふらふらとよろけつつも立ち上がる真田を
見て改めて戦慄を感じた。 こいつの闘志は底無しか…と。

「ああっ、もう…畳み掛けていかないと…」

次の攻めに移りたくとも、脇腹の痛みと尽きかけたスタミナがそれを許さない。
真田に呼応して、構えを取り直すのが精一杯だ。

(……来るっ!)


502 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/25(月) 22:27:25 0
>>501
相手もこちらも、スタミナは尽き掛けている。よくわかる。

ぐっ、と歯を食いしばり、組み付く。

(やられた分は・・・やり返すよ!)

新川の下に頭を押し込む。タックルをがぶった体勢になる。

そこから胴に両腕を回す。
力をこめて、同じように新川の体を引き上げる。
そこから、股の下を通してクラッチする。

「でぁっ!」

新川のドリル・ア・ホール・パイルドライバーに対抗して、ゴッチ式のパイルドライバーを決める。
真田がまず見せない珍しい技に、会場がどよめく。

503 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/25(月) 22:38:27 0
>502

ごつん、と鈍い音が響く。
首を引いてダメージを最低限まで抑えたつもりだが、口の中に鉄錆のような味が広がり、目の前が真っ白になる。

「あー…やば…死にそう…」

朦朧としながら自分のコーナーまで転がっていき、必死の思いでポスト伝いに立ち上がる。
力が抜けて震える足をばんばんと叩きながら立ち上がり、真田を睨み据える。
真田も、ふらふらしながらこっちを睨みつけている。

「ぉおあああぁぁぁぁっ!!」

コーナーにもたれながら、一声吼えた。
試合中にこんな咆哮を上げたことなど、どれぐらいぶりだろうか。

気力を振り絞り、ダッシュしながら真田めがけて組みついていく。




504 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/25(月) 23:10:45 0
>>503
ふらふらになりながら、立ち上がった。
新川が一声叫び、組み付いてくる。

互いに力を入れたり、引いたり。
そういった攻防の後、真田は脇の下に新川の頭を抱え込んだ。

「んんんんんっ!」

新川にやられたヘッドロックのお返しとばかりに、フロントスリーパーを仕掛ける。

505 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/25(月) 23:25:05 0
>504

がっちりと首に絡みつく真田の腕。 脳への血流が遮られ、次第に意識が薄らいでいく。
だが、こんなところで締め落とされてはたまらない。 

自分からぐいぐいと頭を押し付けて、真田の顎に自分の頭頂部が当たるようにする。
真田の顎を両腕で抱え込むと、体重をかけつつ後方に跳び、膝をつく。
地味だが効果的な顎砕き・チンクラッシャーが炸裂する。 真田の頭部への集中砲火が、そろそろ効果を現してくるはずだ。

506 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/25(月) 23:39:31 0
>>505
ガンッ、とアゴに衝撃が来る。
たまらずダウンする真田。

(あぁ・・・クラクラする・・・)

しばらく起きあがれない。意識も朦朧としている。

507 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/25(月) 23:45:53 0
>506

「ぅぁぁっ!」

意識が遠のく中、体を覆い被せての不格好なカバー。
がっちりと片エビ固めに決めるほどの余裕もなく、とにかくピンフォールを奪いにいく。
真田に蓄積したダメージは大きいが、その代償もまた大きかった。

508 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/26(火) 18:48:23 0
>>507
「1!・・・2!・・・」
カウントが進む。意識が朦朧としていても、カウントには体が反応する。
ビクッ、と動き、新川を跳ね返す。

だが、二人とも寝たままだ。

509 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/27(水) 20:23:37 0
>508

「……あれ返すかー…って返すよねぇ…ああ、くそっ…きついなぁ……」

脇腹の痛みとスタミナ切れからの脱力感で、立つこともままならない。
だが、このまま転がっていてはダブルノックダウンを取られてしまいかねない。
なんとか這いずって、自コーナーへと向かう。

視界の向こう側で、やはり痛む頭を抱えながら必死に立ち上がろうとする真田の姿が見えた。

510 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/27(水) 21:43:53 0
>>509
ぼやけた視界で向こうのコーナーを見る。
新川はコーナーポストを使い、ゆっくりと起きあがろうとしていた。

「うぉぉぉぉっ!」

気合い一番、立ち上がり新川の元へ駆け出す。
新川の腕を取り、首に足を引っかけるように飛びつく。
そのまま引き倒し、逆の腕を取り、首を両足で挟み込む。
腕を元に戻し、両足で作った三角形で絞めていく。

【必殺】残り1pt

変形三角絞めであるレオナロック2を仕掛ける。
位置はコーナーポストの側。最悪と言ってもいい。
それでも・・・一気に落とせば勝てる。

(お願い、決まって!)

511 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/27(水) 22:01:57 0
>510

飛びつき変形三角絞めのレオナロック2。
これは前回の対戦で使われておらず、VTRだけが資料だったため対策が不十分だった。
いつもの真田のキレはなかったが、それでも切り返しの手段を見つけきれずに技の体勢に入られてしまう。
足が首に食い込み、意識が薄れていく。

【必殺キャンセル】残り1pt

しかし、本能的に頚動脈のポイントをずらしつつ、コーナーポストに這いずっていく。
意識が断ち切られる直前に、サードロープへと手が届き、レフェリーが割って入る。 ブレイクだ。

「はぁ…はぁ…」

レフェリーの手を借りて立ち上がったものの、新川の目は虚ろだ。 意識が定まっていないように思える。


512 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/27(水) 22:18:59 0
>>511
レオナロック2はロープに逃げられる。

(くそ・・・決まって欲しかった・・・)

顔を覆う真田。

だが、試合は続く。

うつろな目の新川。
チャンスとばかり、タックルで飛び込んでいく。

513 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/27(水) 22:46:05 0
>512

飛び込んできた真田をがっちり組み止め、がぶりの体勢からアマレスで言う俵返しの形で引っこ抜くと、サイドバスターのように
叩きつける。

「…って……ありゃ」

朦朧とした中で反射的に出した技が何だったのか。 それに気付いた新川は、微妙な表情を浮かべた。
まだ新人時代、自分のスタイルが定まらず、会社の意向で『小型パワーファイター』として試合していた頃の必殺技だったのだ。
自分のファイトスタイルを確立した今となっては、思い出すのも恥ずかしい話である。

しかし、技の威力は思い出とは関係ない。
ダメージが集中していた真田の頭部に、この一撃はさらなるダメージを積み重ねたのだ。

514 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/27(水) 23:17:36 0
>>513
「がはっ」

飛び込んだ真田を、新川は引っこ抜いて一回転させて叩き付けた。

(ううぅ・・・)

意識がぼんやりとしている。このまま仕留められるのか?

真田の耳の隅に、リングサイドから聞こえる。

「50分経過、50分経過」

時間切れまで後10分。ここまでに決められるのか?
自問自答しながら、そのチャンスへ向けて体力の回復に努める。

515 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/28(木) 21:54:09 0
>514

真田が立ち上がれない間に、少しでも呼吸を整える。 おそらく次の攻防が最後のチャンスになるだろう。
スタミナはとっくに枯渇している。 あとは、気力だけだ。

(よく粘るねぇ…我ながら。 いつもならとっくに気持ちが折れてるってのにさ)
(……相手が、真田だからなのかね)

516 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/28(木) 22:02:27 0
呼吸を整え、ゆっくりと立ち上がる。
新川が駆け込んでくるのが見えた。

(カウンター?いや、もう間に合わない!)

歯を食いしばる。覚悟を決める。新川の技をここで受けきってやる。

「さあ、来い!」

517 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/28(木) 22:15:13 0
>516

「…てぇぇっ…やぁっ!!」

【必殺】残り0pt

最後に選んだのは欧州修業で教わったフィニッシュホールド、飛びつき式のスイング・ネックブリーカー・ドロップ。
真田の体を捻って、二人分の体重を乗せながら首をマットに叩きつけた。

本来ならそこでカバーに行くところなのだが、顎へのロックを離さずに頸関節を捻り上げていく。
欧州マットでの師匠が、帰国間際に教えてくれた裏技である。 1920年代の試合では、このネックブリーカーからの首関節
固めが必殺技として使われていたのだという。

「これで…観念してよね!」


518 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/28(木) 22:16:49 0
プレイヤー的には実はフルタイムドロー狙いだったり。
これで決まってもそれはそれで構わないんだけど、勝つよりはドローの方が丸く収まりそうなんで。

519 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/28(木) 22:30:33 0
>>517
予想通り、ネックブリーカーで来た。一度受けた技だ。これなら耐えられる。
衝撃が来た。歯を食いしばる。
だが、そこからが違った。そのままロックして捻られる。

(首関節が・・・極められてる・・・)

意識が何度も飛びかける。

(終わるのかな・・・いや、これを耐えて・・・)

目の前が白くなる。半分無意識のうちに、ロープに逃げようと引きずる。
戻される。引きずる。

(もう・・・ダメ・・・)

その時ゴングが連打された。レフェリーが止めたのか?

【必殺キャンセル】残り0pt

それは、試合時間が無くなったことを示すゴングだった。

真田にもはやそのゴングが何を意味するか理解する能力はない。
そのまま、リングに倒れ込む。

520 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/28(木) 22:39:02 0
>519

真田の首を渾身の力で締め上げていると、不意にゴングが鳴らされる。

真田がタップしたのか、試合続行不能と見てレフェリーが止めたのか…いや、違う。
結局、試合時間一杯まで耐え切られてしまったのだ。

「あーあ…勝てなかったよ……」

真田の顎に巻き付けていた腕を解き、マットに突っ伏した。 新川には、もう立ち上がる気力すら残っていなかった。

521 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/06/28(木) 22:49:38 0
「レフリーストップじゃない、タイムアウトですか!?」
試合終了を告げるゴングを聞いた高坂は興奮気味に声を高める。
二人とも満身創痍だ、持てる気力以上のものを出し尽くしたのは見ていて解った。

だからこそ最後までやらなくてはならない事がある。

「あっ、神無月さん!・・・・・・もう、おせっかい焼きなんだから。」
神無月は席を立ちリングサイドに近寄り、二人に向かって声を投げかける。

「立て! 立って自分の足でリングを降りろ、胸を張って客に答えてやれ!」

二人には聞こえてるだろうか?客の歓声が。
死力を尽くしてなお闘う人間に対する感動の拍手が。
それに応えてこそプロというものだ、神無月はリングを叩く。

「立って誇れ、二人とも!」

522 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/28(木) 23:03:09 0
>>520
リングに倒れ込んだままの真田。
観客の暖かい拍手が聞こえる。
(嬉しいなぁ・・・)
そして、不意に神無月の声が入ってくる。

「立て! 立って自分の足でリングを降りろ、胸を張って客に答えてやれ!」
「立って誇れ、二人とも!」

答えに応じて、ゆっくりと立ち上がる真田。
だが、立ち上がった瞬間、たたらを踏みひざまずく。

523 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/29(金) 21:19:40 0
>521

「ったく…無茶言ってくれちゃって」

突っ伏したままぼやく新川だが、客席から聞こえてくるどよめきと拍手に、ふっと笑みがこぼれる。
なんとか仰向けに転がると、体を起こして立ち上がる。 しかし、半立ちになったところで腰砕けになり、へたり込んだ。
手を貸そうとするレフェリーを制し、自分の頬を平手で何度か叩いて喝を入れ、再び立ち上がる。

「あー…メイン張るってのも、たまにはいいか…あー、気持ちいいー…」

ひときわ大きくなった拍手の中、照れ笑いを浮かべながら頭を掻いた。

524 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/06/29(金) 23:53:23 0
>>523
立ち上がった新川の手を借り、真田も立ち上がる。

立ち上がった真田は新川を抱きしめ、そして新川の手を挙げて歓声に答えた。

「こりゃもう一回やらなきゃダメね・・・」

そうつぶやき、ゆっくりリングを降りる。

525 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/06/30(土) 20:35:39 0
>524

真田の手を挙げ、四方の観客に笑顔で応える。
そして、真田が降りたのを見計らって自分もリングを降りる。 控え室に向かう途中の通路で何度となくへたり込むが、それでも
IWPの若手の手を借りることは拒んで、なんとか控え室に辿り着く。

「ふぁー……凄いなぁ、あいつ……」

そう呟くと、控え室の床に倒れ込んだ。

526 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/06/30(土) 22:00:10 0
客席に戻った神無月は、二人が見えなくなるまで拍手を止めなかった。
「凄い試合でしたね、そろそろ帰りますか。」
「ああ。」

「そういえば、これで神無月さんがIWPに上がる事は無くなったんですよね。」
帰りの道で高坂が神無月を覗き込む。
「私はどっちでも良かったんだけどね、三敗一勝一引き分けだからな。」
苦笑を浮かべながら高坂は呟いた。
「社長さんが許してくれますかね?」
多分駄目出しを食らうだろう、約束は「二人倒せば」だったからだ。
「まぁとりあえずこれで一段落ついたな、IWPの連中とも繋がりが出来たし
 あの二人の決着の舞台をまた用意しないと。」
またやりたいだろうしな、と神無月は頭の中で付け足した。

これで自分がタイトル返上した時に、IWPの人間を呼ぶ布石にもなった。
他所の団体に取られまいと、うちの人間もやる気になるだろう。

「神無月さん、帰りにご飯食べていきましょうよ。」
「バカ、サボった分のトレーニングを取り戻すのが先だ。」
こんなやり取りをしながら二人は帰路についたのだった。

527 : ◆/C/hskZj/E :2007/06/30(土) 22:09:36 0
お疲れさまでした、次の試合はそろそろ自分が試合させて欲しいと思ってます。

カードとしては神無月と外人さん、テイルズキャットと桐生さんと、連戦にもならず
レベルが離れ過ぎてない二人がいいと思いますが。

外人さんはもっと導入が必要と思われます、テイルズは桐生さんがよければ
同じ団体なので無理は無いと思います。

意見とか都合とか、色々お願いします。
GMさんもこれからのマッチメイクとかアドバイスお願いします。

528 :リングの魔物 ◆BASUmqPZk. :2007/06/30(土) 23:56:58 O
どもです。まずは対抗戦お疲れさまでした。

次のマッチメイクですが神無月さん側がいくとなるとやはりそんな感じになりますね。マーサさんが出るならJWWAに参戦の描写があればと。
あとはそれこそ選手の皆さんの都合次第で。

529 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/07/01(日) 01:02:06 O
みんな対抗戦お疲れー。結局勝ち星0の出たがりさんで終わってしまった桐生ですw

こっちはテイルズキャットさんとの試合はぜんぜんオッケーですよ。

530 :マーサ・マッキンリー:2007/07/01(日) 21:50:47 0
ん〜描写ですか。どんな感じのほうがいいんでしょう?

ちなみにこちらはヒール志望です。

531 :名無しになりきれ:2007/07/01(日) 22:04:56 O
まず酉つけたほうがいいかもだ。
描写ってもJWWAと契約してそこで試合することになりましたってのが最低限わかればいいんじゃないかい?

532 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/01(日) 23:20:32 0
(ではそれっぽい導入を)

JWWA団体練習場、神無月はいつものハードトレーニングをいつものように
こなしていた、いつもと変わらぬ風景を破ったのは一人の男が女子プロの
練習場に入ってきたからだ、だがほとんどの人間はその男の事を知っていた。
「涼子ちゃん、久しぶり。」
「あ、どうも久しぶりです。」
神無月を「涼子ちゃん」と呼ぶのは有名プロレス誌のカメラマン兼ライターだった。
彼女の事も新人時代から知っている。

「どうしたんです?」
急な来訪者に神無月もさすがに疑問を覚える、インタビューの類ではなさそうだが。
「空港近くにたまたま居てね、凄い体格の女性を見て声をかけたんだ
 それが見事に当たってね、日本でプロレスしたいって言ってたよ。」
「ヤマ張っていきなり声をかけたんですか?」
いきなりと言うのも驚いたが、この人の眼力は良く知ってる。
伸びる選手は大概この人に目を付けられている、この人を疑ってはいないが。
「うちに入れろと?」
「涼子ちゃんなら一目惚れするんじゃないかなと思ってね、連絡先を聞いておいたよ。
一回会ってみたらどうだい?」
確かに興味はある、だが実力も戦績も解らないレスラーを招くのは上の人間がいい顔をするか・・・。

だが後先考えないのが神無月流である、即連絡先を教えてもらい、携帯を手に取る。

「あーはろー、ゆーあーみすマッキンリー?あいあむれでぃーすプロレス
 プロデューサー、リョウコ・カンナヅキ。」
何回か渡米経験はあるが、ド下手な英語でアプローチした。

記者に通訳を頼み、JWWAに一度来てみてはどうかと誘ってみた。
フリーでやる気でも、うちでもし試合が出来るならいい売り込みになるだろうと
彼女を誘ってみる、一応日本で一番大きい団体だと付け加えて。
その気があるなら尋ねてくれと言い残して電話を切った。

「で、誘う価値はある人間なんでしょうね?」
「涼子ちゃんなら一発で気に入るよ。」

533 : ◆/C/hskZj/E :2007/07/01(日) 23:26:56 0
>532
何だか日本語変ですね。

○いつもと変わらぬ風景が破られたのは一人の男が女子プロの
 練習場に入ってきたからだ

にしといて下さい、いつも下手な文ですいません。

534 :マーサ・マッキンリー:2007/07/02(月) 05:17:34 0
いきなり誰かから携帯電話がかかってきた。

「・・・誰だろう?」

「あーはろー、ゆーあーみすマッキンリー?あいあむれでぃーすプロレス
 プロデューサー、リョウコ・カンナヅキ。」

いきなりなんかの冗談かと思った。少し笑いもこみ上げてきたのを我慢して
英語で話す。実はマーサは英語だけでなく日本語とスペイン語も話せるのだ。しかし、この変なアクセントの英語を何故か気に入ったらしくスローな英語で答えた。途中で通訳に変わりちょっとした暇潰しを邪魔されたが
仕事のことなので問題なく話は進む。

「JWWAか・・・面白そうじゃないの」

上野駅の売店で買ったプロレス雑誌で神無月の記事を読んだ。
体型的にも自分とあまり変わらないベテランということ知る。
さらに、新川や真田の試合も記事で読みふけった。

おそらく、無名の自分は新人扱いされるであろう。
しかし、それには大間違いということをレスラーだけでなく観客にも見せたいという意欲がさらに湧いてきた。

「ルーキー扱いしてくれるならそれはそれでいいさ。」

いきなり彼女はJWWAの事務所に向かった・・・何故かって?
そりゃあホテル代をケチりたいだけさ。

535 :マーサ・マッキンリー:2007/07/02(月) 16:51:45 0
事務所についてから簡単に契約書類を読みサインする。
希望額とほぼ同じの提示だったのですんなり合意する。
まだキャリアは3年だがアメリカだけでなくプエルト・リコやメキシコの
リングで低い賃金にも慣れているため逆に多いぐらいに感じる。

道場に行くと練習生や若手が練習していた。
神無月は生憎と外出していたが気にせずに少し汗をかくことにした。
軽く筋トレをしているとスパーリングに付き合って欲しいと言われた。
カラーアンドエルボーのとり方やクラッチの応酬を練習していると
日本人では一際大きい女性が現れた。どうやら神無月らしい。
数分ほどさらにスパーリングして改めて神無月に挨拶に行く。

「初めましてマーサです。ちなみに日本語は話せます。あんまり得意じゃないけどね」

少し、悪戯っぽい笑みを浮かべながら彼女はそう言い無数のレスリングタコ
がついた手で握手を求めた。
目には野心の蒼き炎を燻ぶらせながら・・・。

536 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/02(月) 17:47:47 0
神無月が、マッチングの件で上層部から解放され、練習場に行くと
見慣れぬ外人レスラーが居た、間違いなく彼女がマーサだろう。

神無月はその場で腕を組んで、動きを見る・・・。
”3〜4年と言ったところか・・・他のリングも経験してそうだ・・・。”

マーサが一段落終え、こちらに向かって来た。
「は〜い、ないとぅみ〜ちゅ〜・・・。」
「初めましてマーサです。ちなみに日本語は話せます。あんまり得意じゃないけどね」
”あら・・・日本語話せたのね・・・。”
少し苦笑いしながら彼女の身体を「目付け」する・・・。
鍛えられた下半身、背筋、指の太さ・・・なるほど・・・。

そして差し出された手をしっかりと握り返す。
「ようこそJWWAへ、改めて、レスラー兼取締役の神無月涼子だ。」
そして目を見て、神無月の顔は笑みに変わった。
「寮とか細かい事は練習生に説明させるとして、いいニュースか悪いニュースか
自分で判断してくれ。」
神無月は自分を指差す。
「あんたのここのデビュー戦の相手は私だ。」
そして半ばぼやきながらうろつく。
「上層部を納得させるのに苦労したよ、普通は1〜3年組を当たらせるのが普通なんだが
多分相手にならないだろうと踏んでね、改めて見て良かったよ、下手に若手とやらせたら
怪我じゃすまなくなるかもな。」

そしてその笑みは不敵なものに変わる。
「日本についていきなり世界でも最高クラスのレスラーと当たって申し訳ないがね
台本(ブック)なんか用意しない、存分暴れてくれ、私が全部受け止めてやるよ。
そして日本の女子のレベルの高さを身体で覚えてくれ。」
彼女の闘志に対してこちらもそれに応じる、傍から見ればオーラでも出てそうな
雰囲気だった、そして神無月はそれを錯覚と思わせない実力の持ち主なのだ。

537 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/07/02(月) 18:35:32 0
「お〜怖い・・・。」
その一部始終を見ていたのは、高坂真奈こと「テイルズキャット」だった。
もはや自分とは立ってるレベルが違うので、今は自分の練習に集中する。

「次の相手は桐生さんか・・・。」
入団して負け続け、ルックスの良さを買われてテイルズとしてここに置いてもらってるが
自分の位置が客寄せパンダだと考えると気が重い。
ここは新人だからと言って勝たせてくれるような台本を書いてくれない。
一勝も出来ずに自信を無くして辞めた人間も少なくはない。

自分が二年組なのに、中堅や実力派と当たらされるのは、皮肉にも知名度だった。
テイルズとして人気を得る事となった彼女はそれがたたって同期や新人と相手
する事が少ない「これで実力があれば」とは上の人間の口癖だった。

一応神無月の付き人として、神無月の下で練習してるが、あの人は元々派閥を持たない
目に入ればどの派閥の選手にも口を出す、ベテランはそれが気に入らないみたいだが
あの人はどこ吹く風だ。

大体いつもそうだ、他団体とはいえ神無月を出すまいと新川さんや桐生さんが
頑張ったのに、入団したての相手と闘うって・・・。
このJWWAでも神無月と闘えない人間だって居るのに。
あの人は自分の立場を考えない、カリスマとか言う言葉がこれほど似合わないトップレスラーも
珍しい、あの人はどこへ行ってもただのプロレスラーなのだ。

神無月の下について苦労もあったが、傘下に入ってるおかげでいじめには
遭わずに済んでいる(その分、試合では容赦ないが)。

と思いにふけっていた、他人の事を考える余裕は無い、次の相手は桐生さんだ。
ルチャと海外の経験であの人は自分と違い、実力で中堅といい試合が出来る
存在だ、同じ年代の中では他の新人と一歩抜きん出ている。
神無月も認める素質の持ち主で、前の沢村戦の特訓に対して軽い嫉妬すら覚えたものだ。
自分ですらあそこまで熱心に特訓なんてしてもらってない。
最も自分が同じ立場で同じ事が出来たとも思えないが。

次の試合という事は自分と桐生さんのマッチが先だろう、考えてもしょうがない。
今は出来る事をすべきだ、雑念を捨てて練習に励む。

538 :マーサ・マッキンリー:2007/07/02(月) 22:16:47 0
「あんたのここのデビュー戦の相手は私だ。」

意外な言葉だった。というのも日本では年数がまずモノを言う特殊な環境
ということを知り合いのレスラー達から聞いていたからだ。
だがマーサは物怖じはしない。当然だ。自分にはそれぐらいの技量は既に
あるという自信があるからだ。
・・・が、しかし

「上層部を納得させるのに苦労したよ、普通は1〜3年組を当たらせるのが普通なんだが
多分相手にならないだろうと踏んでね、改めて見て良かったよ、下手に若手とやらせたら
怪我じゃすまなくなるかもな。」

マーサはこの怪我という言葉に少し反応した。

『やれやれ、怪我なんてさせるのは3流の証拠だよ。相手も自分も怪我
させないようにやるのが1流じゃないか』

と思うと同時に

『まだ侮っている段階なら有難いけどね。しかもブック抜きだって?
上等じゃないか。なるほど貴方のほうがキャリアは上だろうさ。でもね・・・』

少し目を閉じて今までの過去を思い起こす。

『私にはそれ以上の伝統があるんだ。古き良き時代からのね』

3〜4年ほどと神無月は動きを見たがそれは当然だ。
何故ならマーサは相手に合わせて動きを変えることが出来るベテランの
やり口を全てマスターしているからだ。
本来の彼女の動きは若いだけでなく老練な無駄な力を必要としないムーヴである。
若い彼女がスタミナ面で苦労しないのはそういう動きを全てマスターして
いる上で拍車がかかっているのだ。

目の中にある蒼き炎が静かに、そして幽かに揺れた。

539 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/07/02(月) 22:45:57 O
>>537

「や、次の興行、あたしとなんだってね?よろしくー」

ロードワークを終えて練習場へと戻ると、ちょうど次の対戦相手の高坂の姿を見つけた。
次の相手とはいえ別段、確執のある相手ではない。軽く肩を叩いて声をかけ自らも練習の準備に入る。
と、目に付いたのは見慣れない外人選手。そしてどこか楽しそうな、それでいて凄味の効いた笑顔の神無月。

(あー…神無月さんの次の相手の人だね…うわ…なんかすんごい雰囲気ー…)

もとより神無月とは格も背負うものも違い過ぎるとはいえ、さすがの貫禄がある。

(…にしても…こういうカード久しぶりな気がするなぁ。気合い入れてやんなきゃねー)

最近はIWPとの対抗戦に備えて練習メニューのハードさは今までになかった。試合自体も上がるリングの空気の違いに対抗戦のプレッシャー。
貴重な経験というのはだいたいに於いて苦境の中だ。
経験を積んだからこそ、久々に組まれた「らしい試合」の出来そうなこの環境で情けない姿は見せられないのだ。

「さ、いっちょやりますか」
パシッと自らの頬を張り気持ちを引き締めた。

540 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/02(月) 23:11:58 0
>538
「ま、よろしくな。」
彼女の眼を見て、一回溜息をつくとさっきまで溢れてた凄みも何もかも消えていた。

「力入れすぎると今のうちにヘバるぞ〜。」
そういって、背中を向けると飄々とした態度で練習場を出て行った。

外にはあの記者が待っていた。
「どうだい?俺の眼に狂いはなかったろ。」
得意げに言う記者に対して少し冷めた感じで神無月は答えた。

「凄いもんだね、あの若さで大したもんだよ、後は試合で確かめるさ。」
「涼子ちゃんも気がついたようだな、まあ思いっきり闘ってくれ。」
神無月は手を振ってその場を後にした。

541 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/07/02(月) 23:27:18 0
>539
「あ、どうもですーこちらこそよろしく。」
桐生に声をかけられ、肩を叩かれた事で緊張が少し解けた気がする。
ちょうど新しく入ってきた外人選手と神無月がにらみ合ってる所だ、正直自分だったら
ビビって逃げる自信がある。

しかし神無月は急に軽くなって、その場を後にした、いつもながらよく解らない。

そのやりとりを見ていた桐生もやる気を出してるようだ、思うに激戦になると思う。
確かにその前に試合をする自分たちが情けない試合をする訳にはいかない。

「自分も気合入れなきゃ!」
高坂は身体に力を入れた、雰囲気に飲まれないようにしなきゃだめだ。
相手は桐生さんだ、他の試合の心配をしてる場合じゃない。

本番に向けて飛び技の練習をリングの上で始める、試合にそなえなきゃ。

542 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/07/03(火) 17:35:01 0
試合当日

もうすぐ自分のコールがかかる、正直「それなんてコスプレ?」ってな衣装も慣れた。
手首、足首をもう一回念入りにストレッチしながら花道の前で待つ。

そして自分のコールがかかると同時にテーマソング「プラネットキャット」が流される。
これは自分が歌った曲だ、歌の練習をしてる間に他の同僚たちは一生懸命に
練習してたと思うと少し後ろめたい、歌の練習よりプロレスの練習がしたかったのに。

花道を一気に走りぬける、そしてマットに足をかけると背面飛びでリングインして
ネコっぽいポーズを取り、客にアピールする。

通った高校にはアマチュアプロレス部は無かった、ボクシングも女子は無い。
彼女は自信のある脚力を伸ばそうと陸上部に入った。
高飛びでインターハイにも行った、それでも彼女の選択した道は女子プロだった。

ライトが眩しい、彼女はリングの中央で拳を突き上げた。

”がんばろう、今はそれだけ!”

543 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/07/03(火) 18:31:32 O
>>542
(…うーん、歌なかなか上手いわよね…そういやカラオケとか行ってないなぁ)

先に入場したテイルズキャットのテーマ曲を歌う本人の声を聞きながら、ぼんやりとそんなことを考えていた。
と、曲が切り替わる。次は自分の番だ。いつまでもボサッとしてる場合ではない。


(わ…なんかすごい。やっぱホームはいいねぇ)

花道から姿を現すと歓声があがる。対抗戦でファンが増えたのか以前より声援が大きい。
嬉しさと、凱旋できなかった申し訳なさが少し。
いつものように花道を走り抜けず、客席からの声援を浴びながらゆっくりとリングインする。
静かに気力が漲ってくるのを感じながら。

(…悪いけど、今日のあたしは手強いわよー)

気合い充分。つい数分前までカラオケがどうのと考えていた人間とは思えない表情でテイルズキャットを見据えた。

544 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/07/03(火) 18:48:54 0
桐生がリングに上がってきた、テイルズも彼女の勢いを肌で感じた。
”技術で負けても気合で負けないようにしなきゃ!”

                  カァン!!

ゴングが鳴らされる!
テイルズはいきなりロープに走る!そして勢いのついた状態で側転しながら
速度を落とさずにドロップキックから入る!

”まずは先手をとる!”


545 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/07/03(火) 19:23:16 O
>>544

ゴングと同時にテイルズが仕掛けてくる。ロープからのダッシュ、側転、そして…

(…来るっ!)

タイミングを見極めしっかりと受ける。スピードの乗ったいい蹴りだ。
後方へと倒れるとそのまま素早くマットを転がり起き上がる。

今度はこちらの番だ。こちらもロープに走り、勢いをつけてのドロップキック。
空中で仰向けの姿勢になる所謂正面飛び式のドロップキック。
ギリギリまで引き付けて折り曲げた両足を打ち抜く。

546 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/07/03(火) 19:41:01 0
>545
打ち抜かれるように繰り出されたドロップキックは軽いテイルズを吹き飛ばす!

”じゃ・・・もう一度っ!!”

吹き飛ばされたままの勢いも利用し受身を取る、そしてロープによりかかると
そのまま持ち前の脚力でダッシュして次は跳躍力を生かした高高度ドロップキックだ!

自分の持ってる武器を生かさないと勝てない、これは入団当時から言われてきた事。
自分は投げの技術も関節技の技術もまだまだだ、だからこそのこのスタイルで闘う!


547 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/07/03(火) 20:42:20 O
>>546

しっかりとした手応えにも関わらず一向に怯む気配を見せない。
再び繰り出されるドロップキック。一発目より早く高い。歯を食いしばりインパクトに備える。

ガキィッ!!

鈍い打撃音。横っ面に入った。グラリと一歩後退りマットに膝をつく。

(つぅ…効いたぁ……)

派手に吹っ飛ぶよりもこういうくらいかたの方が効く。
膝に手をつき体を支えて立ち上がる。

548 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/07/03(火) 21:34:13 0
>547
”ここで攻めないと!”

テイルズは更に走る! 立ち上がろうとする桐生の横を走りぬけたかと思うと
後に回り込みフェイスクラッシャーで追撃!

そして身体を捻ってフラッシングエルボーで背中に追い討ちをかける!



549 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/07/03(火) 22:48:00 O
>>548

畳み掛けるような攻撃。体重をかけて頭を叩きつけられ、次いで背中に肘がめり込む。


(あー…どうも見事に出鼻もってかれたわね)

開始早々のドロップキックの撃ち合いからこの連続攻撃。
技術や威力ではない。気合いで押し込んでくる気持ちのいいファイトだ。

(さて、それじゃ今度はこっちがいくよ)

スタンドで仕切り直し距離を保ってキックを放つ。
元から脚力と間接の柔軟さでそれなりに形になっていた桐生の蹴り技は、IWPとの対抗戦を経て完全に第二の武器になっていた。
ロー、ミドルと散らしてからしなるようなローリングソバット。一連のコンビネーションをハイテンポで打ち込む。

550 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/07/03(火) 23:10:45 0
>549
スタンド状態で次の技を仕掛けようとした時、間合いに入られた。
ローとミドルがきれいに決まる、そして矢継ぎ早にローリングソバットが入る!

テイルズもたまらず倒れ込む、こらえてもう少し流れを維持したかったが
そう簡単に行く相手ではない。

だが流れを止めるために、後ろに倒れ込むと同時に転がって倒立して立ち上がる。
スタンド状態からの仕切り直しまで無理矢理持ち込んだ。

”今のうちにダメージを少しでもっ!”

タックルの構えを見せてダッシュする、そしてフライングニールキックへと移行する
フェイント技だ、果たして桐生に通用するか!?

551 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/07/04(水) 00:14:20 O
>>550

コンビネーションは綺麗に入ったが追撃を決めるまでには至らない。そう易々と流れは掴めない。


(タックル?いや、違う…)

テイルズがタックルの構えで走り込んでくる。が、ここ最近の試合でタックルには目が慣れている。
もっとも新川のは気が付いたら倒されていたといった感じだったが。
重心も踏み込みも妙に浅い。何か別の技の間合いを計るような…。あいにくとそれが何かまではわからない。


(こういう場合はいっそ…ここっ!)

やや無謀だがタックルの可能性を捨てて、潔くヤマを張る。
仮にタックルであったとしても、まさかそこからのグラウンドで決定的な流れを作れまいと踏んだのだ。

テイルズとの距離が近付いた瞬間相手の動きを見ずに踏み切り、その場飛びで繰り出したドロップキックは空中でニールキックと相打ちになり、もつれるようにマットに落ちた。

552 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/07/04(水) 00:40:51 0
>551
”つっ!読まれた!?”

あの対抗戦の時、桐生は沢村の速いハイキックを内側に踏み込む事で逃れた。
それを直接見てたからフライングニールキックなんて大技、単体では喰らっては
くれないだろうとは予測してた、しかし・・・仕掛けが甘かったとしても凄いセンスだ。
一瞬にしてそれが判断できたとなるとなおさらだ。

そしてまさか迎撃されるとは思わなかった、マットに倒れ込む二人。

”どうしよう・・・。”

しかしここでテイルズの甘さが出た、すぐ立ち上がり攻撃をすればいいものを
一瞬思考が停止して、立った後攻撃に入らず棒立ちしてしまったのだ。

553 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/07/04(水) 18:26:04 O
>>552

(いよーっし、ドンピシャ!)

空中での相打ち。互いにそれほどのダメージになる当たり方ではないが、大技を一方的にくらうよりはマシだ。

起き上がりテイルズを見れば攻めあぐねたか棒立ちになっている。
フェイントからの大技狙いが更に不意をつかれて、一瞬だが手詰まりになったのだろう。


(甘い…っ!)

【必殺】

テイルズの目前で跳躍するとバク宙で足を振り上げる。
サマーソルト。がら空きの顎目掛けて蹴りあげる。

554 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/07/04(水) 18:59:44 0
【必殺キャンセル】残りP2

”しまったっ!”
一瞬だが流れを自ら切ってしまった、その一瞬を桐生が見逃すはずが無い。
完全に不意を突かれてからの大技、サマーソルトキック!

蹴り足が高速でテイルズの顎目掛けて突き刺さる!!
テイルズははじけ飛ぶようにリングを転がった。

”・・・ダメージが少ない・・・?”
テイルズはサマーソルトを見切って防御した訳では無い。
最終防衛本能と言うべきか、インパクトの瞬間身体を捻って身体を逸らして「逃げ」の
体勢を作ったことが偶然にもクリーンヒットを逃れたのだ。

腕に当たり、クリーンヒットを逃れたばかりか、衝撃を吸収したのだった。

だが完全なガードとは言いがたい、衝撃は完全に吸収されるはずもなく
不完全で防御とも言えないその結果は頭部を軽く揺らしてしまった、致命的ではないが
すぐには立てない。

555 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/07/04(水) 20:30:11 O
>>554

(この感じ……ちょっと浅かったみたいね)

着地をすると相手のダメージの程を見定める。完全に殺されたわけではないが、決まりきらなかった。
まだ倒れてはいるが回復までにそれほどの時間はかからないだろう。

(だったら…!)

追撃をしかけるべく倒れるテイルズの横を走り抜ける。
先程の攻撃で転がったテイルズからロープまでは近い。グラウンドには向かない位置だが元より不得手だ。

エプロンに立ちトップロープから反動を利用して飛ぶ。スワンダイブ式のフットスタンプ。
これでもかとばかりに空で体を前方回転させて遠心力を乗せ、テイルズへ降下する。

556 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/07/04(水) 21:00:41 0
>555
「くはあっ!!」
フットスタンプがクリーンヒットし、息が詰まる。
桐生も体重が重いとは言えないが、それでも遠心力のついたフットスタンプを
受け止めるだけの腹筋はテイルズには無い。

悶絶するほどの痛みだが、テイルズもレスラーだ、そんなみっともない真似は出来ない。
彼女がこの状態で引き出せるのはせいぜい根性くらいなものだ。

前転で身体を丸め、足を回してその勢いで立つ、パフォーマンスをしてまでの虚勢だが
仕切りなおしにまでは持って行きたかった。

今頃さっき受けたローキックとミドルの痛みが来る、勢いが切れた証拠だ。
しかしこのまま寝ていてもジリ貧なだけだ。

”どうにかしてイニシアティブを取る!”
幸いフットスタンプを受けて起き上がるまでの時間は短かい。
フットスタンプのダメージをこらえてテイルズは素早く行動に出た!

テイルズは近距離ダッシュからスライディングを桐生に向かって放つ!
足を挟みこんで転倒させる事を目的としたスライディングだ。

557 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/07/04(水) 22:18:23 O
>>556

(見かけによらずいい根性してるのよね…かなりキツいでしょうに)
派手なパフォーマンスを交えて立ち上がったテイルズを見据え、身構える。
ここまで戦ってみてわかったがテイルズの気持ちの強さは相当なものがある。
ペースを掴みに行くべく仕掛ければ逆に押し返してくる。肝心なところでなかなか引かないのだ。


(またタックル?…違う!)

近距離から予想外に早い動きのスライディング。さすがにこれはかわせるものでもない。
足を取られ、リングに倒された。

558 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/07/04(水) 22:30:24 0
>557
”お返しだよっ!!”
立ち上がるといきなりトップロープに飛びつく、難度の高いコーナーからではなく
足場の不安定なトップロープからのローリングセントーン!

いちいちコーナーまで行ってたら間に合わないと思ったとっさの行動だった。
空中で回転しての高度の高いローリングセントーン。

決まれば文字通り「お返し」位のダメージは見込めるかも知れない。
願いにも似た思いでテイルズは宙を舞う!

559 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/07/05(木) 20:32:38 O
>>558

(来た…早いっ!)

こちらを倒してから間髪を入れずセントーン。タイミングは避けられるかどうか、ギリギリといったところだがここで避けるのも無粋だろう。
しっかりと腹筋に力を入れて衝撃に備える。

ダァァンッ!!

「うあぁっ!」

マットが軋み派手な音があがる。受ける覚悟が出来ていたといえ、ダメージは決して小さくない。

(…あー…効いたぁ)

苦しげに息を整え、大の字のまま天井を見上げる。さすがにすぐには立ち上がれない。

560 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/07/05(木) 22:03:51 0
>559
”決まった・・・。”

すぐに動こうと思ったがボディのダメージが大きい。
頭のダメージは回復できるが、ボディから来たダメージのスタミナへの影響は
一日では取れないと言ってもいいだろう。

だが、動けるうちに大技を仕掛けないとだんだん動けなくなってくる。

テイルズは桐生を起こして場外へとボディスラムで投げ捨てる。
高低差のある技で叩き落としてダメージを見込むのもあるが、本命はこれじゃない。

すぐにトップロープに登ると、声を出すのも苦しいのに客にアピールする。
「いっくよ〜!!」

【必殺】 残りP1

立ち上がる桐生に向かって高飛びの脚力で背面ジャンプ。
高高度、急角度の半回転フライングクロスチョップだ!

ギロチンの刃のようにテイルズの交差した腕が桐生を襲う!
失敗した時の事は考えていない、テイルズはこの試合一番の大勝負に出た。

561 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/07/05(木) 23:00:22 O
>>560

場外に投げ落とされ、ふらつきながら立ち上がる。自分やテイルズのような選手にとってこの技は本命ではない。
予想通り。テイルズの声と観客の歓声。大きいのが来る。
仰ぎ見るとライトの光を背にテイルズが飛び込んできた。自爆覚悟の大技だ。

(上等!受けてやるわよ)

外せば自爆したテイルズのダメージは深刻なものになるだろうが、ここでそんな手段は選択したくなかった。
しっかりと見据え、インパクトの瞬間を待ち構える。

「きゃぁぁっ!!」

充分な高さと角度をもって繰り出されたフライングクロスチョップ。
その威力は半端ではなく、弾き飛ばされしたたかに鉄柵に叩きつけられた。

「…く……ぁ…」

正面、そして背中を強打。息をするのさえ苦しく感じる。
鉄柵にもたれ掛かったまま身動きすらままならない。

562 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/07/05(木) 23:14:28 0
”決まった・・・受けてくれた・・・?”

しかも直撃だ、自分の技の中で大きなダメージが見込める技がクリーンヒットした。
この技はいくら大型選手でも大ダメージは免れない。
ボディのダメージが抜け切らないが、今は彼女の方がボディのダメージは大きいはずだ。
苦しいのは自分だけじゃない、ここが好機とばかりにすぐ立ち上がりリング裾に上がる。

そこから助走をつけて鉄柵に寄りかかってる桐生のボディに向かって
ドロップキックを放つ!

563 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/07/06(金) 20:00:12 O
>>562

チャンスと見たテイルズの攻撃が続く。助走をつけたドロップキックがボディに突き刺さる。
鉄柵に挟まれては衝撃を逃しようがなく、もはや声も出ない。

(そう何度も…)

ボディへダメージが蓄積すると動きが全般的に鈍くなる。しかしこのままでは押し切られてしまう。

再び大技に入ろうとしたのかリング裾に上がろうとしたテイルズを一瞬の隙をついて背後から捕まえる。

首の前に腕を巻き付け脇に抱えこむ。スタンディングドラゴンスリーパーのような体勢。

「っらぁぁ!」

リング裾を蹴り勢いよく後方へ倒れ込む。
リバースDDT。しかしテイルズの頭を打ち付ける場所はリングより遥かに固い場外。
決まれば相当なダメージが見込める。

564 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/07/06(金) 20:21:23 0
”まだ押し切らなきゃ・・・。”
テイルズがもう一度大技を出そうとしてリングに足をかけた時だった。

後ろから引っ張り込まれ、腕が首にかかる。
”そんな、立ち直りが早いっ!”

リバースDDTがテイルズの後頭部から頭頂部の中間あたりに突き刺さった!
しかもリング上ではなく場外のマットの上だ、効かない訳が無い。

頭が真っ白になる、一瞬思考も何も停止した感覚に襲われる。

サマーソルトをガードした時のダメージは回復した、しかしボディと違って
頭部へのダメージは根性でどうにかなるものでは無い。
テイルズは仰向けに場外で大の字になる、カウントが聞こえる気がするが
数も解らない、このまま寝てしまいたい悪魔の誘惑がテイルズを捕らえる。

”・・・桐生さんだって、ダメージが大きいんだ・・・。”

テイルズは腰を上げる、テイルズには何十秒にも感じたこの間だが
実質5秒近くしか立ってなかった、しかし根性でできるのはここまでだった。
今度は足がうまく動かない、根性だけでどうにかなるほど甘くはない。

565 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/07/06(金) 22:27:37 O
>>564

カウントの進む中、リングへと戻る。エプロンサイドに立った時、よろけながら立ち上がるテイルズの姿が見えた。


(…どうする?今なら確実に当たるけど)

ロープを掴み、さらなる攻撃を繰り出すべきか考える。
…やめた。第一に自身のダメージも相当に深刻だ。今すぐでは技の精度に自信がない。
中途半端な飛び技は自分にも相手にも危険だ。

第二にテイルズ。頭を打ちつけ平衡感覚をしたたかにやられている。立てるのが不思議なくらいだ。
あれでは技を受け損なう可能性がある。場外でそんなことになれば最悪、選手生命を縮めかねない。

ロープを潜り、リング内にて体力の回復とテイルズを待つ。

(きっちり、リングで決着つけてあげるわ)

566 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/07/06(金) 22:49:47 0
>565
カウントも15を過ぎるとだんだん頭のダメージが抜けてきた。
足も動く、まだ闘える!

頬を二回両手で叩くと、テイルズは飛び起きてロープに手をかけ回転して
リングに戻ってきた、十分休ませてもらったおかげで頭のダメージはだいぶ抜けた。

逆にボディのダメージはなかなか抜けないが、それは相手も同じ条件だ。
その影響で膝に力が入らないが、まだ走れないほどではない。

腕をブンブン回してアピールする、ダメージが大きい事を悟られたくない。

もう一回最初にやったようにロープに走り、スピードをつけて桐生に飛びかかる。
しかし次はドロップキックではない、軽く飛びかかると今度はカニ挟みでグラウンドに引き込む!

”特攻だけが持ち技じゃないんだから!”

567 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/07/07(土) 21:54:22 O
>>566

(回復しきったの…?いや…)

戻ってきたテイルズの動きを観察するがどうにも読めない。
だいたいプロレスラーなどキツイ時ほど虚勢を張りたがるものだが。
ただ、ここまでくれば相手のダメージの多寡を気にしている場合ではない。とにかくやるだけのことをやるしかない。


(グラウンドでやるの?少し意外ね)

再び飛んでくるかと思ったが意外にもカニ挟みで転がしにくる。虚をつかれグラウンドへと持ち込まれた。

568 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/07/07(土) 22:22:23 0
>567
”よし、転がした!”
ここからアキレス腱固めなり、片エビ固めなりすればいいのだが
極めが甘いと、逆に疲れるのは自分と言うハメになる。
関節技はかける方も相応のスタミナを消費する、散々教わった事だ。
それ故に上手く極まらないと、かけた方が疲れてしまう、関節技の隠れた罠だ。

だけどこの技ならテクニックもそう要しない、テイルズは背中に乗ると
桐生をキャメルクラッチに捕らえた。
更にフェイスロックで後に逸らす複合技だ、フェイスロックの極めは甘いが
少しでもダメージを与えようと後ろに体を逸らす。

569 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/07/08(日) 08:26:18 0
ここで偶然か否か、テイルズがキャメルクラッチを選んだのは正しいと言えよう。
桐生は新体操の経験を持ち、その柔軟性は高い。
だが、この技は上半身上部を逸らす技だ、人間の身体の構造上、心臓と肺を守る
肋骨があるこの部位は可動域が小さく、柔らかくしようと思っても出来ない場所のひとつだ。

もし力の無いテイルズが逆エビ固めをしたら、恐らく桐生にダメージは無かったろう。
テイルズは相手を分析する余裕など無い、偶然だろうが選択は間違ってはいなかった。

客席上段で試合を見る人物がリングを見ながらそう分析した。
「だが・・・ペース配分を完全に間違えてるな、後半がヤマだ。」
その人物はそう呟いた。

570 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/07/08(日) 19:02:13 O
>>568

複合のキャメルクラッチ。テイルズが腰に近ければいくらでも背を反らして殺せるが、フェイスロックで極めてるだけに座る位置は上半身の上部に近い。


(くっ…この……)

手や足の間接を痛められるのも厄介だが、この技でスタミナを削られるのも痛い。
ボディに蓄積したダメージがさらに重みを増してくる。


「離し…なさいっ!」
片腕を突っ張り、片手でテイルズの腕を掴んでフックを緩め、引きはがした時にはかなりスタミナを消耗していた。

571 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/07/08(日) 19:26:01 0
>570
離された、フェイスロックと欲張らずに普通に極めてればよかったかもしれない。

”でも効いてそう。”
ここで追撃とばかりにロープに走り、一つ覚えの脚力を生かした
高高度ドロップキックを放とうとする。

”あれっ!?”

顔あたりを狙ったはずだが、胸の位置で止まってしまった、威力も軽い。
そろそろ足にまで影響が出てきたか?

思えば試合開始からかなりハイペースで飛ばしている、それに加えて
ボディへのダメージがかなり深刻だ、スタミナの減りは本人が自覚するより大きかった。

逆に今の不用意な攻撃で桐生に今の自分の状態を読まれたかも知れない。

572 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/07/09(月) 20:16:00 O
>>571

(えっ?…浅い)

テイルズの放ったドロップキックは予想したよりもかなり威力が軽い。
よろめきこそしたが倒れはしない。相手との距離は計り損ねたような…そんな甘い技。


(あー…そういうことね)

ドロップキックを放って着地した直後、テイルズの動きが一瞬切れた。何か予想外のことが起きたような表情。
間違いない。スタミナが切れかけてる。気迫で押すあまり自分でも気付かなかったのだろう。

もっともこちらも、そのテイルズのペースと張り合ってきたのだからやはり余裕などないが。


(なら、そこから攻めますか!)

テイルズをロープに振り、返ってきたところを胴体を捕まえる。
その勢いのまま体を旋回させ折り曲げた膝にテイルズの背中を叩きつける。
ケブラドーラ・コン・ヒーロ。
痛め技で勢いを止め、蓄積していたダメージを引きずり出しにかかる。

573 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/07/09(月) 21:07:57 0
>572
背中に膝を叩きつけられ、テイルズはリングに倒れ込む。

”起きて反撃しなきゃ・・・。”

だが今度は足の力が入らない、勢いを持っていかれまいと反撃に転じようとするが
身体が鉛のように重い。

”ダメージは同じか、それ以上に攻めてたはずなのに・・・。”
序盤に受けたボディのきつい一撃、そしてそれをこらえての連続攻撃。
ようやくテイルズは自分の体力が尽きかけている事を自覚した。

”新川さんだって、気力を振り絞って闘ったんだ!”
間近で見たあの試合を思い出す。

テイルズは起き上がる、だがそれ以上の事が出来なかった。

574 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/07/10(火) 22:42:20 O
>>573

起き上がろうとするテイルズの横で息を整える。
神無月との特訓のおかげで体力がかなり底上げされているといえ、かなり辛い領域に入っている。


(…そろそろいけるね)

出す技を選びごまかしてはいたが、リングから戻った直後ではダメージがあり過ぎて飛び技は使えなかった。
トン、と一つステップを踏んでダメージの抜け具合いを確認するとリングを蹴る。

【必殺:残り1P】

跳躍して起き上がったテイルズの肩に飛び付く。その場飛びのフランケンシュタイナー。
速度をつけて頭部をリングに串刺しに行く。

575 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/07/10(火) 23:05:01 0
>574
”来る・・・フランケンシュタイナー!?”
肩に足がかかる、このままだとリングに頭を叩きつけられてしまう。
そうなったら終わる、もう大技を喰らって起き上がれる自信は無い・・・。

それもいいかも、自分は十分闘った、誰も責めはしないだろう。
悪魔の囁きが聞こえた気がした。

”違う!このまま情けないまま終わったら本当にイロモノで終わっちゃう!
 それにそんな態度じゃ何より闘ってる桐生さんに失礼だよ!!”

この状態で出来る最後のあがき、テイルズは桐生の腰をクラッチした!!

【必殺キャンセル】 残りP 0

「やぁああああああ!!!」
この試合で初めて出した腹から、心からの大声!
テイルズは桐生を持ち上げるとその状態でマットに叩きつけた!
パワーボムだ、テイルズが見せた事の無い力技に客席はどよめく。

”反撃しなきゃ・・・。”
桐生を叩きつけた後、テイルズは桐生に歩み寄ろうとするが、足がもつれて
倒れてしまった、今ので本当に力を使い果たしたのか?

”立てない・・・このまま終わるのは嫌だよ・・・。”

576 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/07/11(水) 20:08:06 O
>>575

(嘘っ!こらえた?)

一気に巻き込んでリングに叩きつければそれで終わるハズだった。
しかし、驚くことにテイルズは力技で返してきた。


「うあぁぁぁっ!」

パワーボムで頭からリングに叩きつけられた。客席がどよめくのも無理はない。
体格に勝るパワーファイターならともかくテイルズの体格は自分と殆ど変わらない。
そのテイルズがあの状態でパワーボムを繰り出したのだ。


(…あー…これ、やばい…)

予期せぬ形で必勝を期した技を返された。しかも大技だ。精神的にも肉体的にも衝撃が大きい。
レッドゾーン。新川や沢村との試合で経験したダメージの飽和状態。

(…誰よ。人気だけのレスラーとか言ったの。このコ強いじゃん…)

すぐにカバーに来ないのだけが救いだったが、依然体が動かない。ここに来て大技を受け続けたツケが来たようだ。


577 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/07/11(水) 20:31:43 0
”桐生さんは・・・?”

無我夢中で繰り出したパワーボム、効いてて欲しい、だが身体が動かない。
テイルズのぼやけ始めた視界には倒れてる桐生が目に入った、動けないのか
回復してるのか、今のソニックには判断がつかない。

もし先に起き上がられてフォールに来られたら返せる自信が無い。
その前に、自分が起きないと・・・。

だが足に力が全く入らない、ならばと全身を使って匍匐して桐生に近寄る。
桐生に残された体力がどの程度か解らない、ならフォールすれば解ると思い
何とか起き上がる前に近寄り、上半身を乗っける形だけのカバーに入った。

”あー柔らかい・・・このまま寝ていたい・・・。”

578 : ◆T4kibqjt.s :2007/07/11(水) 22:05:56 0
>577
あーソニック違うー、それはパクリ元ー!!

579 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/07/11(水) 22:33:24 O
>>577

テイルズがフォールに来た。力など感じられない、ただ体を預けただけだろうがそれでも今の自分には辛い。


「…1っ!」

カウントが入る。まだだ。まだ終わりたくない。テイルズだって力は尽きかけているのだ。これを返しさえすれば…。

「2ーっ!…ス…っ!」

カウント2・9

どう返したかもよくわからない。
テイルズがフォールに入るまでの時間に僅かでも回復したか、とにかく遮二無二身をよじりテイルズを弾き、這うようにロープに向かって掴むと立ち上がる。
客席からの驚きと歓声。

(…こりゃ秒読みね。あと…どれくらい動けるかな…)
体が鉛のように重い。ロープに掴まり立っているだけでキツい。
何もせずともやがて倒れて動けなくなるだろう。残された時間は少ない。

580 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/07/11(水) 23:08:52 0
>579
カウントが2まで数えられた、しかしスリーカウントは聞かれなかった
どう返したか解らないが、タイミング的には3カウントに近かった。

”桐生さんも辛いんだ・・・私だって・・・。”

テイルズも転がり、ロープを掴んで立ち上がる。
繰り出せるならあと一回、しかし生半可な技では彼女を倒せない。

”・・・サイクロンキャット・・・。”

KO率100%、失神率50%、しかも病院直行が二人・・・。
数少ないテイルズの勝ちの中でも中堅まで病院送りにした恐ろしい技だ。

それ故に警戒され、技の難易度も含め、決まる事は少ない・・・。
でも今なら・・・出し惜しみしている余裕なんか自分には無い!

最後の力を振り絞り、どこに残ってたかのようなスピードで
ロープに寄りかかってる桐生に走りこんだ!
そしてニーリフトを決めると後に回る、ロープを背にしてセカンドロープに足をかけると
桐生の肩に飛び乗る!

”行くよっ!!”

背中で足をロックして身体を逸らし、後方宙返りしてその勢いで頭部から落とす・・・。
はずだったが・・・。

「あっ!」

もう力の残ってないテイルズには足をロックする力も果て、背中から落ちてしまった!
(必殺P無し)

よりによって桐生の目の前で倒れこんでしまった、これは致命的だ。

581 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/07/11(水) 23:52:47 O
>>580

(…やられた)

そう思った。最後の力を振り絞ったテイルズの攻撃。
最後に持って来たのは彼女の正真正銘の必殺技。くらえば間違いなく終わる。
…が、不発。難度の高い技をこなすだけの力はもう残っていなかったのだろう。

千載一遇。これが最後のチャンスだ。
覚束ない足取りでコーナーに向かいポストを上がる。

【必殺:残0P】

渾身の力を振り絞って背面から跳ぶ。
ムーンサルトプレス。自分に残された最後の切り札。
いまだ横たわるテイルズへと降下する。結果がどうあれこれ以上はもう自分には何も出来ないだろう。

582 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/07/12(木) 05:44:53 0
>581
背中から落ちたテイルズの視界にトップロープに登る桐生の姿が見えた。
”ムーンサルトプレス・・・。”

対抗戦でも使ってた、彼女の勝利結果を見ても解る「決め技」。
今の状態で喰らえば3カウントは必至・・・。

”でも、桐生さんは私のクロスチョップも受けたんだ・・・私だって・・・。”
厳しいが転がってかわす事は出来るかも知れない、でも自分は受け止めたい。

自分の技を正面から、真正面から受け止めてくれた桐生さんの技を。
そして同じように立ち上がってみせる、それが桐生さんの気持ち
に対して応じる事になると思った、そして決意したテイルズ。

桐生がきれいな背面飛びを見せる、テイルズは力を入れる。

”来るっ!!”

ムーンサルトプレスの衝撃が足先から頭頂部まで響く、その衝撃で意識が
飛びそうになった・・・だが辛うじて自分はまだ意識がある、返せるチャンスがある!

ワン
”返さなきゃ・・・返して試合を続けるんだ・・・。”
トゥー
”桐生さんだって受けきったんだ・・・私だって!!”

テイルズは力を振り絞って片腕を上げた・・・。

・・・・・・・・・

カンカンカンカンカンカン!!

ゴングの音が鳴った、ゴングと同時にセコンドの
練習生達が駆け寄ってくる、そこまではすぐ理解できた。

「テイルズさん、大丈夫ッスか?」
練習生達に起こされ、ようやくテイルズは自覚した・・・。

”私・・・負けたんだ・・・・・・・・・。”
その事実に気付いたのはゴングが鳴らされてしばらくしてからだった。

583 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/07/12(木) 22:23:28 O
>>582

打ち鳴らされるゴング。練習生たちが駆け寄ってくる。


(終わった…勝ったの?)

最後の瞬間、テイルズは跳ね返そうとしていた。あと少し早ければ勝敗がどうなっていたかわからなかった。

「もう平気…歩けるから。あたしより向こうに手貸したげて…」

練習生に促し、リングを降りる前に客席に手を挙げて応える。
最後のムーンサルト。彼女は避ける動きすら見せなかった。避けられればあとは自分には手札はなかった。
間違いなく勝ちを拾えただろうに、それでもプロレスラーとしての誇りを重んじたのだろう。

いい試合だった。二人に降り注ぐ拍手と歓声がそれを物語っていた。

584 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/07/12(木) 22:35:37 0
>583
「負けちゃった・・・。」

しばらく頭がボーっとしてたが、最後に自分がやらなければならない事があった。
震える足を押さえて解説席へと足を向ける。
そしてマイクを受け取ると、去っていく桐生に向かって叫んだ。
「ち、ちっとも悔しくないんだからーーーーっ!!!」
一瞬間を置いて、客席から笑い声が聞こえる。
そして逃げるように花道まで走っていった、そして笑顔でお客へのタッチに応じる。

試合には負けたが与えられた役割をちゃんと果たす、これもレスラーとしての仕事だった。

観客に手を振って応えるテイルズ、負けても自分はアイドルレスラーだ
無様な退場は出来ない、そして花道を歩き終え、客の見えない所まで行くと
テイルズは膝をついた、練習生が慌ててテイルズに駆け寄る。
「ごめん・・・お手洗いまで連れてって。」

585 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/12(木) 22:43:18 0
胃液まで吐き尽くし、手洗いから出てきたテイルズを待ってたのは神無月だった。
「あのフットスタンプが効いたんだろ、一時的な内蔵不全を起こして今は機能が
極端に低下してるはずだ、加えてボディのダメージが大きかったからな。」
「見てたんですか?」
神無月は無言で頷く。
「・・・お願いします・・・。」
テイルズがそう言うと、廊下に張り手の音が響く。
「・・・ありがとう・・・ございます・・・。」

これは前に神無月が新人の頃の話を高坂にした時・・・。

神無月はレスラーデビューすると、今は引退した当時5代目チャンピオンを取った
レスラーの下で特訓をした、その特訓はスパルタそのもので、根を上げるレスラーが
多い中、何の下積みも無かった、何も得意なものが無かった神無月は無我夢中でついて行った。

試合に負けると「鉄拳制裁」が待っていた。
「そのガタイであんな試合しかできないのか!お前は図体だけのヤラレ役か!?」
罵声と共によく新人の神無月は殴り倒されたものだ。

それを高坂に話すと「自分もお願いします」と言ってきたのだった。
神無月は最初冗談と思い「アイドルレスラーなんだから拳はカンベンな」
と笑っていたが、ある日テイルズが負けた時、今日の様に「お願いします」と
頭を下げてきたのだった。

「いい試合をしようと思ってたんだろうが過程を評価してくれるのは学校だけだぞ
 お前には噛み付いてでも勝利を取るって気迫が無いんだよ、解ったか!」
「はい・・・。」
涙声になる高坂に神無月は今度は優しくささやく。
「しばらくは何食べても吐くだろうが、スポーツドリンクだけでも飲んで
後は病院で点滴でもしてもらって痛みを取ってもらえ。」
高坂は頷くとゆっくりと廊下を歩いてその場から去って行った。

レスラーの表と裏だ、身の安全を気にしていい試合は出来ない。
限界まで闘うと華やかさとは遠い裏が待っている、神無月も何度も体験し、見てきた事だ。

もう数試合終わると自分の試合だ、自分の控え室に戻って集中力を高める事にする。

586 :マーサ・マッキンリー:2007/07/13(金) 16:51:15 0
自分の試合が近づいている。別に緊張することはない。いつものことだ。

自分のロッカールームで好きな曲を聴いてストレッチしながらリラックスをする。
「相手は神無月だ。わかっているのか?」
と知らないレスラーから言われたが気にも留めない。
何故って? 気にする必要があるのか?
そういう環境で育ってきたから麻痺してるのかもしれない。
祖父や父の仕事場で育ってきたようなものだからだろう。
大勢のビッグネームを見てきた。裏表もよく知っている。
子供の頃にはそんなビッグネームの膝によく座ったもんだし今でも付き合いはある。
キャリアは神無月のほうが遥かに上だ。だが、気にする必要はない。
血統と伝統が味方してくれる。それに身体能力にも優れている自負がある。

「確か胸は貸してくれるんだよね。じゃあ、存分に借りるとしよう」

過去のビッグネーム達の生で間近にみた試合を頭の中でフラッシュバックさせる。
その度にゆらゆらと蒼い瞳が静かに揺れる。

そろそろ時間だ。それじゃあ神無月と観客を楽しませてこよう

587 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/13(金) 18:32:41 0
「あなた行きなさいよ。」
「嫌よ。」
廊下で練習生と新人が言い合ってる、誰が神無月を呼びに行くかもめてるのだ。

結局ジャンケンで負けた新人が神無月の控え室のドアを叩く。
「あの〜そろそろ出番なので・・・お・・・お願いしますっ。」
ドアを開ける前から感じる殺気にも似た気迫、試合前に集中する神無月を
迎えに行くのは付き人の高坂曰く。
「ありゃ鬼ですね、鬼。」
と言わしめてる、神無月は無言で黒のフード付きのガウンを羽織り
ゆっくりと控え室から出て行く、普段の軽い態度とは大違いだ。

花道の前まで歩く、そのフードから覗く表情からは何も読み取る事が出来ない。
自分は赤コーナーだ、相手のコールと入場を待ってる。


(マーサさん、そろそろトリップ付けた方がいいですよ、念のため、トリップは知ってますか?」)

588 :マーサ・マッキンリー:2007/07/13(金) 20:28:54 0
「マーサ・マッキンリー選手の入場です」

バグパイプの旋律と共にタータンチェックの上着とスカート。
そして青に白のXが入ったスコットランドの国旗を背負っている。
姿を現したと同時に背を向け両手を広げるとスコットランドの国旗が颯爽と現れる。

観客は神無月の相手となるまだ20歳そこそこの若い金髪の女性に少々戸惑っているらしい。
体格は良いがまだ無名の新人がいきなり最高峰の一人に挑むのだから当然であろう。

さらにコーナーポストに上がりスコットランドの旗を広げてゲール語でアピールをする。
新人らしからぬアピールぶりにヒール寄りの若干のひねくれた観客は声援をあげた。

ポストの上から観客を見下ろすその様は既にベテランヒールの雰囲気を醸し出していた。

(すみません。トリップって何ですか?)


589 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/13(金) 21:26:04 0
重厚な音楽がかかる、スポットライトが花道の入り口に集中する。
客からの「リョウコ」コール、自分の名前が呼ばれると歓声が大きくなる。

デビュー戦は、客もまばらな前座試合だった。
内容もしょっぱいもので、歓声なんて聞こえなかった。
ただ自分が倒れて、相手の勝利への少ない拍手はよく覚えている。

あれから大体12年、デビュー前レスラーの身体を作るために二年半かかった。
17代JWWAヘビー級チャンピオンベルトを取るのに十年かかった、そして防衛11回・・・。

そのベルトを腰に巻いての入場だ、無論これはタイトルマッチではない。
花道を歩き始めると、音楽に乗ってリョウココールが激しくなった。

ただ無表情で花道を歩く神無月、リングに上がるとガウンを取り、手を挙げた。
腰にはベルト、普段チャンピオンを誇示しない神無月があえてこれを巻いてきたのは
意味があるのか?相手に何かを訴えかけてるのか?
それはまだ誰にも解らない。


(トリップとは偽者防止の機能で、名前の横に#を付けると「例 マーサ・マッキンリー#○○○」
名前の横に識別する文字が出てきます、○○には他人に解りにくい、かつ覚え易い文字を入れた
方がいいと思います)

590 :マーサ・マッキンリー ◆Is/sE8AecQ :2007/07/13(金) 22:00:20 0
リングアナウンサーが改めて選手コールをする。
自分が呼ばれてもこの時はアピールはしない。
むしろ逆にかったるそうにしている。
相手が神無月であるのに対し無礼な態度で新人らしからぬアピールをしているのだ。
リング外に目をやると練習生が信じられないような顔をしている。

「なんでそこまで恐縮してるんだ? 同じ人間だぞ」

さて、そろそろリングベルが鳴らされるな。
奇襲しても良かったがここはまずはお手並み拝見といこうじゃないか。

(これで大丈夫かな?)

591 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/13(金) 22:26:40 0
>590
自分の名前がコールされると大歓声が沸き起こった。
自分が女子レスラーとしては異例の知名度と人気があるのは自覚してる。

週間プロレス誌にコラムを書いたり、スポーツ特集を組んだ番組に出たり
地方巡業の時は、ニュースの街角広告時間を借りて、JWWAの宣伝をしたり。
サインも断らない、比較的広報活動には積極的な彼女。
普段はフレンドリーな態度でいるが、リングに上がると彼女は別人と化する。

誰が呼んだか「女帝」と呼ばれて久しい。

だがそんな呼称は彼女にとってどうでもいい事だ。
「リングに上がれば誰だって同じ」それが彼女の口癖でもあった。
その彼女がタイトル戦でもないのにベルトを巻いてきた真意は一体・・・?

彼女はベルトを預けるとそのままゴングを待つ、赤コーナー側で様子を見てたが
近寄って来る様子はなさそうだ、神無月もその場で軽く肩を回す。

                 カァン!!

ゴングが鳴らされた、神無月はすぐには攻撃せずに相手を正面に見据えて
中間距離を取ってゆっくり歩く、にらみ合いが続くかそれとも・・・?

592 :マーサ・マッキンリー ◆Is/sE8AecQ :2007/07/13(金) 23:03:44 0
「まずはレスリングスキルを見てやろう」

既にビデオでチェックはしているがただ見ただけと実戦が違うことは何度も経験している。
両手は蟷螂のように鎌首をもたげてそして人差し指と中指を小刻みに動かす。
まずは手4つからのムーヴだ。神無月もどうやら付き合ってくれるらしい。
力比べにお互いなりそうだったがここは左足で相手の右手を軽く払って自身は片手で側転。
そこからすかさず素早くハンマーロックにとる。
さらに一歩後退させてから瞬時に前に回りこんでから
ファイヤーマンズキャリーに持ち込みテイクダウンを奪ってからチンロック。

「さぁ、貴方はどうきますかね? チャンピオンさんよ」

蒼き炎が静かにうねりをあげた。

593 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/13(金) 23:12:56 0
チンロックを受けながら、大体10秒・・・あまり動かず技を受け続ける。
そしていきなり滑ったかのようにスルリと抜けて転がって間合いを離す。

ゆっくりと中間距離を歩いて先ほどと同じ間合いを取る。
表情も先ほどと少しも変わってはいない。

ただ相手を見据えてるだけだ。

594 :マーサ・マッキンリー ◆Is/sE8AecQ :2007/07/13(金) 23:28:57 0
「まだ、試したいと? じゃあ、今度はどうかな?」

素早い動きで一気に間合いをつめ相手のカラー&エルボーをとる。
3秒ほど力比べをした後にヘッドロックを決める。
さらに首投げを連動させた後、相手の足を警戒し一度自分の体ごと横転で一回りさせた。

595 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/13(金) 23:41:00 0
神無月はゆっくりと立ち上がる、そして初めて言葉を口にした。

「面白くないね・・・そんな当たり前の技で痛いフリなんかできないよ。」
そしてまた中間距離を取る。

「客も私も見たいんだよ、あんたの武器を、その為に日本に来たんだろ?
一発で私とやりあえるって事見せてみな。」

神無月はリング中央で腰を落とす、そして軽く笑みを浮かべて手招きする。

596 :マーサ・マッキンリー ◆Is/sE8AecQ :2007/07/13(金) 23:50:41 0
「おいおい。ド新人にキツいね。まずはセオリー通りが基本だろ?」

少しフッと静かに笑った。その瞬間一気に詰め寄る。
相手の襟首をしっかりと掴むと自分の体重をかけるために腰を落とした。
自分の肩膝がついた瞬間に神無月の顎にエルボースマッシュをカウンターでいれる。
かつてドリー・ファンクjrが得意としていたムーヴの一つだ。
バチーンという音と共に神無月の顎が揺れる。

「じゃあ、スピードアップさせてやるよ。ただ、こっちはどんな手でも使うからそのつもりでな」


597 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/14(土) 00:03:53 0
「甘い!!」
頭を揺らされたにも関わらず、すぐにリカバリーしての逆水平チョップが胸元にヒットする!

一発で相手の動きを止める、もし中量級の選手なら今の一撃で倒れていただろう。
神無月の武器の一つの逆水平チョップ、パァンという音と共に客席がどよめく。

みんな彼女の武器を知ってるからだ。
2〜3発も入れれば、一分も立たないうちに真赤に腫れあがる。
それ以上喰らえば内出血で一週間は腫れが引かない程の威力を持った一撃だ。
基本的にパワーファイターな彼女のまずはお見舞いの一撃と言ったところだろう。

そしてリング中央に立ち、相手の動きを待つ。
何度も技を受け、そして反撃するのも彼女のスタイルだ。

598 :マーサ・マッキンリー ◆Is/sE8AecQ :2007/07/14(土) 00:16:22 0
一瞬よろめきそしてフラフラと体を揺らした後にダウンする。
相手は中央から動かないとは逆にこっちはロープ際まで張っていく。
ロープによっかかりながら息をつく。

神無月はこの動きをどう思うだろうか。情けなく思うだろうか。
客の失笑が聞こえる。体が大きい割には打たれ弱いと思われたからだ。

「これでいい・・・」

何も相手のペースに付き合う必要はない。緩急を使うムーヴこそ自分のスタイルでもあるからだ。

599 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/14(土) 00:30:12 0
その様子を見て神無月はゆっくりと歩いて行った。
”生憎、一回叩いて見抜けないほど無駄に歳をくっちゃないもんでね。”

相手の筋肉を見れば神無月ほどの目付けの名人ならどんなファイトスタイルか
どんな得意技を持ってるか解る。

”でもそんなに気に入ったならサービスするよ!”
逆水平チョップをロープを背にしてるマーサに連続して5発浴びせる!

この力の乗ったチョップは連続して喰らうと脳にもダメージが行く。
何年か前の試合で相手の皮膚を破って出血させた程の威力もある。

そして回転して袈裟切りチョップを急所である首筋に叩き込んだ。
神無月の得意なチョップのコンビネーションだ。

600 :マーサ・マッキンリー ◆Is/sE8AecQ :2007/07/14(土) 01:11:50 0
首筋に来ると思った瞬間わずかにズラして急所を外す。
そしてグラっと倒れるフリをしてすかさずサミングで神無月の視界を奪った。
相手の目を潰したあとにすかさず髪を思い切り引っ張ってマットの上に叩きつける。
これはもう技とは言えない喧嘩殺法の一種だ。
下にいた練習生達や観客からの悲鳴が聞こえた。
すかさず追撃で顔面にストンピングを乱打。
さらには手に巻いたテーピングを使ってのチョーク攻撃と手段を選ばない。
チョークを極めていた最中にもさらに脳天へ垂直に渾身の一発エルボーを落とす。

「どんだけタフだか見てやるよ」

先ほどのヤワそうな表情とは打って変わって鬼の形相となっていた。
往年の故シークに似た狂気が乗り移ったのだ。

601 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/14(土) 01:37:51 0
「小ざかしい!!」
エルボーを落とされた直後、マーサの背中をクラッチするとそのままお返しとばかりに
フロントスープレックスで脳天を直撃させる!!

スープレックス系も神無月の得意とする技で、投げるのではなく落とすこのスタイルは
カールゴッチの流れを汲むものだ。

小さい頃、祖父に「力道山」を親父に「カールゴッチとアントニオ」猪木を散々見せられて
物心付く時にはプロレス漬けの毎日を送っていた。
プロレス馬鹿に育てられた娘もプロレス馬鹿になった、だが見るとやるとでは
大違いだと言う事を練習生の時に思い知らされたものだ。

神無月はゴッチのスープレックスを徹底的に研究し、その形に近づけていったのだ。
女子でゴッチ式のスープレックスを使うのは恐らく彼女だけだろう。

蹴られた顔を押さえながら、追撃せずにリング中央に行く。
「解っただろ?小細工じゃ客も私を倒せるなんて思って無いんだよ、あんたの本当の武器を
見せてみな・・・その脚と背筋に付いた筋肉は飾りかい?」

神無月はもう一度挑発する、彼女はマーサの本当の武器を見たいのだ。

602 :マーサ・マッキンリー ◆Is/sE8AecQ :2007/07/14(土) 02:44:18 0
一瞬頭が真っ白になった。いきなりのゴッチ式のダルマ式ジャーマンだった。
しかし、彼女は受身をとっていたゴッチ式の受身のとり難い技も既に知っているからだ。
静かに倒れている。そして、その時が来るのを待つ。

「筋肉は飾りかい?」

その言葉と同時に猛然とダッシュする(必殺P消費)
アメフトで憶えた低い体勢からの衝撃度満点の突撃。
スピアーが神無月を襲う。

603 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/14(土) 07:26:28 0
神無月は心の中で感心する。
”あのスープレックスを受身出来るとはね・・・。”
芸術と言われたきれいなブリッジからなる速度と角度がついたスープレックス
プロレスの神様が生み出した「リアルスープレックス」をフロントからとはいえ
半ば不意打ち状態で受身出来るとは。

自分は受身には自信も裏打ちされた技術もある、だからこそ感心する。

そしてリング中央でもう一度彼女を挑発、今度は応えてくれた。

リクエスト通りスピアーが来た、インパクトの瞬間神無月の身体は車に
はねられたかの様に吹き飛び、そして場外まで転がり落ちる。

”・・・なんて威力だ、私もヘビー級だぞ。”
威力を予想出来る出来ないで言えばどちらでも無かった。
あの下半身の筋肉から繰り出されるダッシュ力とそれを伸ばす背筋。
そこから繰り出される技は受けてみなければ解らない。
”とりあえず、いいダッシュ力だよ。”

客席も唖然とした雰囲気に包まれる、100kg超のレスラーのぶちかましでさえ
止める事がある神無月をあそこまで吹き飛ばせる人間は見たこと無かったからだ。
謎の外人レスラーを見る目が一気に変わったはずだ。

”これで誰も納得したはずだよ、駄試合にはならないってな。”
そうでなかったらこっちの見込み違いにもなる。

しかし最低限の受身は取ったとはいえ、このダメージは身体に残る。
場外でうつ伏せに倒れ込む神無月、カウントがゆっくり取られ始める。

604 :マーサ・マッキンリー ◆Is/sE8AecQ :2007/07/14(土) 12:16:24 0
「受けれなかった? 敢えて受けてみた? どっちだろう」

頭の中で答えを出すがおそらく後者だろうという結論に達した。
ただ普通に威力がわかっていたらまず食らわない筈である。
というのもこのスピアーは最後までとっておくのが基本だからだ。
序盤で出すと通常は避けられるのだ。

「なるほど流石は女帝だ。ただ、油断は禁物だよ。こちとらただデカいだけじゃないんだ」

一部のアンチ神無月ファンが歓声をあげた。どこに行ってもひねくれたファンはいるものだ。
余韻に浸る訳にはいかない。本来はここで間をとってアピールしたいところだが神無月はそれを許さないだろう。
派手なパフォーマンスが体に染み付いている筈だが今回はそれを抜いた。
スタイルを容易に変えられる長所がここでも生きている。
立ち上がるといとも簡単にポストの上に飛び乗る。

「受けれるもんなら受けてみな!」

マッチョマン・ランディ・サヴェージを思い起こす急降下ダブルアックスハンドルが神無月の背中を狙う。

605 :マーサ・マッキンリー ◆Is/sE8AecQ :2007/07/14(土) 12:19:48 0
(あ、ジャーマンでなくフロントからでしたね。失礼しました(汗))

606 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/14(土) 18:35:00 0
>605
(了解です)

何とか起き上がると、周囲から歓声がわいた。
”飛び技でも狙ってんのか?流石だねあの身体で・・・。”

「受けれるもんなら受けてみな!」
マーサの声が耳に入った。

”ならリクエスト通り受け止めてやろうじゃないか!”
空中からのダブルアックスハンドル、やる事も半端じゃない。
神無月は急に正面を向いて、飛んでくるマーサを文字通り「受け止めた」!!

「こっちもただのパワー馬鹿じゃないんでね。」
・・・と言おうとしたが、重量級のマーサを受けきれずにそのまま倒れ込んでしまった。

さっきのスピアーの影響がまだ残ってるとはいえ、やはりこの巨体を受け止めるには
無理があった、普通のレスラーなら受け止めてた自信があったが。

だが、ダメージは最小限に食い止めた、ほぼ同時に立ち上がると
神無月は先手取るべく仕掛けた!
腕を取ると鉄柵に向かってハンマースルーでマーサを投げる。

607 :マーサ・マッキンリー ◆Is/sE8AecQ :2007/07/14(土) 21:07:17 0
確かに手ごたえはあった。だが、神無月はすぐに立ち上がった。

「馬鹿な。確かに手ごたえはあったはず」

思った瞬間に手を取られた。すかさずハンマースルーで鉄柵にブツけられる。
ガシャンっと独特の金属音が会場に鳴り響く。背中からつっこんだので被害はこちらも最小限に抑えることに成功はした。

「問題はこの次だな・・・」

覚悟を決めた。だが、蒼き炎は何通りでも燃え方を変えることが出来る。
それは出来ることを信じた覚悟でもあった。

608 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/14(土) 22:34:36 0
今攻め込んでもいいが、少しダメージが抜けきってない。

スタミナには自信があるが、変な所でペースを乱したくは無い。
無茶ばかりしてはペースが乱れて、結果スタミナを失う。

”だけどそれじゃ客は面白く無いよな。”

鉄柵を背にしてるマーサに近寄り、水平チョップを叩き込む!
それにこの程度で乱れるような甘えた練習はしていない。
神無月は自らの能力を信じる事にした。

609 :マーサ・マッキンリー ◆Is/sE8AecQ :2007/07/14(土) 23:28:39 0
「堅実なこった」

ここでまたもや逆水平を食らう。
先ほどから結構くらっているので胸のあたりも随分赤くなってきたことを実感する。
だが、近づいてきた神無月は先ほどのスピアーとダブルアックスハンドル
でダメージが抜けきっていないようだ。

一発目を食らった後に少し間があいた。再度チャンス到来。
素早く体を倒してカニ挟みで相手を倒す。

「どんな手も使うって言ったよな!」

今度は鉄柵が今にも神無月の首を狙う。

610 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/15(日) 00:00:27 0
鉄柵に神無月の首が迫る!

ガシャン!!派手な音を立てて鉄柵と一緒に倒れる神無月!
解説席からも大声が聞こえてくる、観客も一瞬静まり返った。

だが・・・。

「今のは少し痛かったぞ。」
額から少し血が滲んでいた、神無月はポイントをずらし額で鉄柵を受けたのだった。

「あまり私を喜ばせるなよ。」
マーサにゆっくり近寄ると髪を掴み、その割れた額で頭突きを顔面に突き刺す!
そして半身に構えると強烈なミドルキックを脇腹に食い込ませた。

これはプロレスの蹴りじゃない、足首から腰、腕の回転力を使った打撃格闘技の蹴りだ。
”やれやれ、新川にああいった手前、出したくなかったんだけどね。”

そしてマーサをリングに押し込むと、自分もリングに上がる。
”さて続きをやろうか・・・そろそろ身体も温まってきた。”

611 :マーサ・マッキンリー ◆Is/sE8AecQ :2007/07/15(日) 05:30:36 0
「チッ・・・・・・」

もう少し場外で遊びたかったが無理やりリングインされてしまった。
しかもわき腹にいいものを食らってしまう。
プロレス特有の蹴りじゃないと一瞬で判断し何とか受けるが多少不用意だったためかダメージは残る。
サバットの経験があるためなんとか最小限には留めることは出来たが。
だが、神無月がこれを繰り出すということは少々の焦りがあるということも確信出来た。

「おいおい。ちゃんとプロレスで勝負しようぜ。ロートルさんよ」

神無月がリングインしてくるところをすかさずテット・デビアス式のフィストドロップが襲う。
女子でこのフィストドロップをうつ選手もまた滅多にいない。
見栄えもするが体重を思い切り乗せてうつこのやり方はコツもいるが
それ以上に拳を痛める可能性もあるのだ。
手ごたえはあった。着実に相手のペースも乱れつつある。
さらに倒れている神無月に今度は相手の足を狙う。これも最近の日本ではあまり見られない技。
しかもアメプロではさらにない技タイガーレッグロックを繰り出す。
立て続けに今度は故カート・ヘニングが得意としていた相手の足を絡めて
テコの原理で痛めつけるレッグブリーカーと今度は足殺しに戦法を変える。

「まだまだこれからだよ。私がタダのパワーファイターと思ったら大間違いだぜ」

612 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/15(日) 06:01:12 0
リングインをしっかり狙われ、数々の技のパレードを見せられる。

客席をチラっと見るが日本、しかも女子じゃ珍しい技を見せられて
戸惑い半分、興味半分と言った所か・・・。

脚を極められてもリングインされてからの攻撃だ、後ろにロープがあるのは解ってる。
一応ロープを掴む、審判が「ブレイク!」の声をかけるが・・・。

「どうせ離す気は無いんだろ!?」
神無月は上半身をねじり、関節技のコントロールを乱すと、自由になった足で
マーサの顎を蹴り飛ばし、その間にレッグロックから離れる。

「言っただろ、痛くないのに痛そうなフリなんて出来ないって。
関節技は経験と回数をこなしてナンボの世界だ、その位の関節の使い手なら
日本にはゴロゴロいるぞ。」

そう言いながら新川と真田の顔を思い浮かべる、彼女らは日本でもトップクラスと言ってもいい。

「ま、さっきのスピアーは効いたがね、アレは予想できねぇな。」
そう言いながらショートカットの髪を掻き揚げる。

”さあ、次はどんな技を見せてくれるんだい?”

613 :マーサ・マッキンリー ◆Is/sE8AecQ :2007/07/15(日) 06:22:31 0
「さあ、次はどんな技を見せてくれるんだい?」

言った瞬間まず神無月の右を瞬時に前転で後方に回り込む。
背後をとった瞬間にすかさずアメフトの反則技でもあるチョップブロックが神無月の右足にチャージする。
スピアーほどの威力はないものの一瞬にして自分の体重を全部神無月の右足首にかける。

「こんな技さ! さっきのが全部無駄なもんだと思っていたら大間違いだぜ!」

予想外な攻撃が神無月を容赦なく襲う。

(あ、一連の足殺しは関節殺しな技であってタップがとれる技ではありません。念のため)

614 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/15(日) 06:46:16 0
>613
(はい了解です)

流石に見たことも無い技に神無月は転倒する、見た所アメフトの技術っぽいが
それが反則なのかどうなのかはアメフトを知らない神無月にはどうでも良かった。

ただ足首を痛めつけられたのは確かだ、だがまだ我慢できない程の痛みでもない。
”位置が低かったな、膝ならヤバかったんだが。”
神無月はすぐに起き上がり、後ろからコスチュームを掴み上げる。

”そろそろ引き出しを開けるか・・・。”
そのまま後ろからハーフネルソンに取ると、受身の取れないハーフネルソンスープレックスで
マーサを落とす、スピード、角度のある神無月のハーフネルソンはその技だけで
試合を決めてしまう事もままある、もっと試合を作れと怒られる事も多いが。

そして起き上がり、先ほどチャージされた右足首でリングを踏み抜いて客にアピールする。
神無月の大技が出た事で客席も少し沸いた。

615 :マーサ・マッキンリー ◆Is/sE8AecQ :2007/07/15(日) 07:13:23 0
「チっ・・・まだ浅かったか。遠慮なく膝裏でも良かったな」

起きると同時にいきなりのハーフネルソンスープレックスがマーサを襲う。
しかし、落ちる瞬間肩の力を抜いて衝撃に耐える。
この手のスープレックスはイングランドで男子相手に試合もしているマーサは慣れている。
ただ、その辺の男子レスラーよりも衝撃は幾分キツかった。

「お〜・・・今のはそこそこきたな」

と言いつつケロリとした表情で立ち上がる。
そして、今度は起き上がった神無月のアピールをした瞬間に一瞬にして背後をつきニークラッシャーで膝をうちつける。
さらにはこらえようとする神無月に容赦なく膝裏を蹴り上げた。

獲物を狙う蛇のような目が神無月の右足に集中している。

616 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/15(日) 07:32:20 0
「ほぉ〜。」
自分のハーフネルソンは数回叩き込んだだけでも十分凶器になるが
普通に立ち上がる所を見ると、自分と同じ我慢タイプかな?とも思った。

そうこう考えてるうちに後ろに回りこまれる。
”ダッシュ力は大したもんだ。”

ニークラッシャーと膝裏の蹴りで右膝を狙われる、振り向きざまのエルボーで
間合いを少しだけ離し、神無月は振り返ってマーサを見据える。

”そうか、そんなにこの右足に興味があるか!”

                    パァン!!!

右ローキックがすさまじい速さでマーサの内腿に炸裂した!
ゴムのようにしなやかに伸び、インパクトの瞬間鋼になるムエタイ式のローキック。

先ほどのミドルといい、神無月が打撃系の技を知ってるのは男子のシュートボクシングのジムで
一年修行したからだ、だがそれを試合で見せる事はほとんど無かったのだが
こだわりより意地が勝った証拠でもあった。
”終わったら新川に冷ややかな目で見られるかも・・・。”

そして踏み込んで水平チョップをもう一度叩き込む!
ステップを踏み、ローで脚を殺して行きたかったが、さすがにそれは気が引けた。
何の試合か解らなくなるからだ。

617 :マーサ・マッキンリー ◆Is/sE8AecQ :2007/07/15(日) 08:17:00 0
「くそ。これでも効いてねぇのか?」

内腿にきた蹴りを食らってそう実感した。
だが、こちらもサバット仕込みの防御がある。しかし、ここに来てふと思った。
「余裕がないのか・・・こんな行動をとるとはね」

少し右足は痺れたが防御方法に加えてやはり足攻めが多少効いているらしい。
意外と自覚症状がないようだ。プライドが許さないのかもしれない。

「少々相手さんが危険かもしれないがこれぐらいは大丈夫だろう」

やはり逆水平で間があいた。プライドなのか油断かはわからない。
おそらくこれは前者だろう。だが、マーサにとってはどっちでもよかった。
今度はベビーロールの要領で自らの背面で体当たりをする。
だが、その行き先はやはり右膝だ。下手にこらえるとほぼ確実に折れる。

「ベテランなんだから・・・これぐらいは対処してくれないとねぇ!」

618 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/15(日) 08:48:22 0
後ろに回りこむマーサを見て、今度は素早く振り返り正面に構える。
そして低めの体当たりをタックルを切る要領で顔を横に逸らして方向を変える。

”そう何度も喰らうか!”
股下に手を潜らせそのパワーで持ち上げると体当たりの勢いを殺さずに
ノーザンライトボムに近い飛行機投げで遠慮なく後頭部から落とす!

自分もそうだがマーサほどの体格になると、投げ技はその体格にとって凶器となる。
神無月は100kg超のレスラーも投げれるパワーを持っている。
今まで体重差のあるレスラーにも負けなかったのは、女子離れしたパワーがあったからだ。

神無月はコーナーに歩み寄り寄りかかって息を吐く、追撃や追い討ちはしない。

619 :マーサ・マッキンリー ◆Is/sE8AecQ :2007/07/15(日) 14:17:07 0
かわされた上に後頭部に衝撃が走った。
幼少から男子レスラーに混じってバンプをとっていたことはやはり彼女にとっては幸いなことである。
ここでもその経験は役に立つ。天性の勘がそれに拍車をかけている。
しかし、やはりダメージがあることは否めない。

「くそっ・・・次はどうくる・・・ん?」

倒れながらも相手の動向を見る。コーナーにいることを確認するやいなや
頭を抱えながらゆっくりリングアウトする。
観客も実況もダメージがかなり大きいと見てとったらしく歓声があがる。
だが、次の瞬間神無月のコーナー下に移動し神無月の両足をとる。
そのままうつ伏せに倒すとまずは右足を2回ばかり鉄柱に打ちつける。
鈍い音と共に悲鳴が聞こえる。流石の神無月もこればかりは受身はとれないだろう。
さらに神無月の足を交差させ本邦初公開の鉄柱つき裏4の字固めで右足を標準を絞る。
先ほどは仇となった体重はここでは武器となる。
レフェリーのカウントが4になった時に反則負けを避けるために離す。
手ごたえはあった。すかさずリングインし蛇のように相手を待ち構える。

620 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/15(日) 14:42:49 0
執拗な右足への攻撃、ボーっと立ってた自分も間抜けだが、こうも連続で
攻撃されるとたまったもんじゃない。

だがまだ中堅だったころ、腕ひしぎを我慢して靱帯を損傷した時はもっと酷かった。
全試合の相手に右腕を攻撃され、痛み止めを打っても痛みは引かず
痛みで眠れない夜もあった。
それでも試合に出続けた時に比べれば、右足は負傷箇所でも無いし
むしろ体格を生かした大技で押される事が無いぶんマシだと思った。

だがさっきの行動は少し神無月に火を付けたようだ。
リングインするマーサが起き上がる瞬間、頭部にサッカーボールキックを
ぶちかまし、髪を掴んで無理矢理立たせると、左右の袈裟切りチョップを
首筋に斬り込んだ、そして後ろに回ると腰をクラッチする。

カールゴッチと猪木のビデオと自分のビデオを何度も繰り返して見た。
理想に近づけるまで何年もかかった。

【必殺】残り5P
大木を根元から引き抜くイメージで相手を持ち上げ、スピードと完全なレスラーブリッジ
から繰り出される遠心力に乗せて相手を落とす、プロレスの神様の遺産「ジャーマンスープレックス」
女子最大の使い手とまで言われた必殺のスープレックスが決まる!
この体格でこのジャーマンは凶器そのものだろう。

ホールドしてあるのでレフリーがカウントを取りに来る。

621 :マーサ・マッキンリー ◆Is/sE8AecQ :2007/07/15(日) 15:50:52 0
流石に連続しての頭への攻撃に朦朧となる。
さらなるジャーマンの追い討ちは拍車をかける。

なんとか受身はとったものの意識が一瞬遠のいた。
だが、彼女の新人離れしたのは受身や力だけではない判断力もまた然りである。
カウントをとられるところで気づく。それはフォールの体勢だ。
蒼き炎の瞳が揺れる。何かを思いついた時にそれはおこる。
先ほどからの足への執拗な攻撃は神無月のブリッジにもやはり影響しているようだ。

「バカめ・・・上手くいけばこれで終わりだな」

カウント2のコールを聞いた時両者同時フォールになっていた。
レフェリーにアピールするようにレフェリー側の右腕を上げる。
これで3カウント決まればこっちの勝ちだ!

『神無月さんよ。こっちはどんな手でも使うんだ。卑怯? 褒め言葉だね!』

【必殺キャンセル】残り3P
カウント2,25で右腕をあげる。カウント3まであと0,75!

622 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/15(日) 16:23:06 0
”あれ?ブリッジが甘かったか?”
マーサが手を上げたのを確認して、フォールは成立しないと思い
神無月はホールドの体勢のまま横に転がりグラウンドのコントロールに入る。

審判がカウントを止めなかったのが気になった、まさかブリッジで自分の肩が浮いてたのを
見逃してたんじゃないだろうか?
それとも不完全なブリッジだったのか、今は解らない。

グラウンドのコントロールは経験と技術が要求される、神無月はあまり表には出さないが
新川のグラウンドの訓練に付き合えるだけの経験がある、痛い思いをして覚えた事は忘れない。
これも彼女の口癖だった。

今度は珍しくグラウンドから攻撃に入る、体制を入れ替え両足を脇に抱え込み
ダブルアキレスの体制に入った、関節技のポイントをミリ単位で身体に叩き込まれた
彼女の関節技は地味だが効果はある、これもベテランの成せる技だ。

”地味に効くだろ、痛みを伴って覚えた事は忘れないものさ、お前もこれから覚えていくんだな。”

623 :マーサ・マッキンリー ◆Is/sE8AecQ :2007/07/15(日) 18:24:09 0
グラウンドの攻防を仕掛けてきた。
予想外ではあったが対処方法はいくらでもある。

マーサの体は80kg以上はあるもののナチュラルで柔らかい筋肉が多く
ボディビルで培ったものではない。
そのため関節も体型の割には柔らかい。
少し我慢してみるつもりでかかる。案の定、完全に決まるとマズそうだ。
ズラしながら周囲を見る。執拗にギブアップかを聞くレフェリーがすぐ近くにいる。
ツラそうな顔をしつつ、ついにタップの合図と思える手をマット近くにやるとさらにレフェリーが近づいた。

『今だ!!』

そう思った瞬間レフェリーの襟首を掴んで神無月の上に落とす。
既に決まっていたら自らの足首もヤバいのだが先ほどの足攻めもあるせいかクラッチが甘いらしい。
神無月がレフェリーをどかした瞬間に顔面にランニングキック。
さらにメキシコで憶えたトペ・アトミコで追撃をする。

マーサにとっては84kgというのは重量級ではないのである。
何故なら彼女は男子レスラーと共に切磋琢磨してきたし男子レスラーから見れば
80kg半ばは寧ろ軽量級だからだ。
勿論、自身の身体能力もある。そのフォームは故エディ・ゲレロを彷彿とさせるようだ。
さらに起き上がり様に続けて丸め込む。
自らの足にはロープをかけて全体重をのっける。
幸いレフェリーの死角をついている。

624 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/15(日) 18:56:27 0
突然レフリーが止めに入る。
「両者離れて!!」

先ほどのマーサの行為を注意するのだろうか?
だが、無理矢理引き剥がされて、レフリーが間に入ってるのは神無月の方だ。

神無月が審判と揉めている。

それもそのはず・・・。

数年前、JWWAのヒール軍団とタッグで闘った時だった、散々な反則で
自分は不意打ちされ、その間にタッグパートナーが流血沙汰にされ
いわゆる「キレ」た神無月はヒール二人を病院送りにしてしまったのだ。

下された処分は減俸とヒールとのマッチメイク禁止だった。
それ以来神無月への過ぎた反則行為にはレフリーも神経を尖らせている。

「ファイト!」
審判が試合を再開させる。
マーサには何の事だか解らないだろうが、神無月の眼の色が変わったのは見て取れただろう。

「命拾いしたな・・・。」
神無月はマーサを睨みつけてゆっくりと魔人の如く歩み寄る。

625 :マーサ・マッキンリー ◆Is/sE8AecQ :2007/07/15(日) 19:10:18 0
「フン。こんなことぐらいでキレるのか。最近の女帝ってのは」

逆にマーサは挑発的な眼をしている。若い故に本当の恐怖というものが知らない。
それもあるだろう。だが、彼女にとって相手をワザと怪我させるというのはどんなベテランであれプロ失格である。
ここの社長からもその点での注意は既に受けている。
だが、神無月は言った筈だ。胸を貸してやると。

「どんなスタイルであれプロならそれに適応にしないとね」

少し苦笑して気持ちを切り替える。成る程、下手に攻め込むとまずそうだ。
一旦ここは間をとることにしよう。上半身をセカンドロープとトップロープの間に出して「NO! NO!」と臆病者チックなアピールをする。
先ほどの件で神経質になったレフェリーが幸いまた近くにいる。
下手に攻め込むならレフェリーごと巻き添えにするのもいいだろう。
それはそれでプランBに変更するだけだ。


626 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/15(日) 19:20:48 0
神無月はそのままゆっくり歩み寄る、そして接近すると顔と顔がぶつかる寸前の所で止まる。
「来いよ・・・小ざかしい技なんか通用しないって教えてやる。」

そういって散々痛めつけられた右足でリングを思いっきり踏み抜く!!
ドォン!!と大きな音と共に客席も神無月が「本気モード」に入ったのを確認した。
神無月コールが起こる中、それさえも耳に入ってない気迫のこもった目でマーサを
睨みつけていた。

627 :マーサ・マッキンリー ◆Is/sE8AecQ :2007/07/15(日) 19:43:03 0
「おお。恐い。恐い」

そう言ったと同時にリングアウトする。そしてそのまま後ろ向きで花道へ進む。
観客席からは最大級のブーイングが浴びせられるがそれに対してヘラヘラとせせら笑う。
これでほぼ全ての観客を敵に回したことになる。

「さて、これで怒って場外へ来ますか。それとも・・・」

マーサはこの時点で不思議なほどの落ち着きを見せる。
その表情はベテランが血気盛んな若手に対してのと同じものだ。
そしてまだ発動していない奥の手プランBもある。
入場口で張っている人間とサインを軽くかわした。

628 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/15(日) 19:49:30 0
神無月はゆっくりと場外へ降りてマーサにゆっくりと歩み寄る。

ただそれだけだ、ゆっくり距離を詰める、ただ歩み寄るだけ・・・。
そしてマーサの間合いに入る。

629 :マーサ・マッキンリー ◆Is/sE8AecQ :2007/07/15(日) 21:12:16 0
『・・・おいおい。これだけ?』

どうやら神無月は周りを見てないらしい。
観客は確かに神無月に声援は送っている。
ただ、それに拍車をかけることも出来た筈だ。
やり方は色々ある。だが、おそらく今何を言っても聞こえないだろう。
自分だけの世界に入っているようにしか見えないからだ。カウントは続いている。
リングアウト勝ちを狙うかそれとも・・・。
1秒で答えが出た。間合いに入る瞬間ダッシュし逃げてリングインする。
さらに怒ることが予測されるのでレフェリーの位置も確認した。
早い段階でプランBを出すことになりそうだ。
また瞳にある蒼き炎が笑った。

630 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/16(月) 00:14:49 0
横を走り抜けるマーサを何もせず眺めながら、自分も戻ってリングインする。

「まさか逃げ回るだけじゃないよな?何か考えてるならやってみろ。」

ゆっくりとまた歩き出す、そしてもう一回マーサの間合いに入る。
「やる事ないなら、こっちから行くぞ?」

631 :マーサ・マッキンリー ◆Is/sE8AecQ :2007/07/16(月) 00:40:22 0
先ほどの後頭部へのダメージが薄れつつある。
だが、それと同時に相手の右足もそれ相応に回復しているであろう。

「ここは一つ試してみるか?」

思った同時に行動にうつす。相手の逆水平を見越してダッキングですり抜ける。
それと同時にコーナーポストに飛び乗ってからの三角飛びだ。
繰り出す技はハイアングルでの前方ローリングネックブリーカー。
日本だとブロックバスターは違う技だが向こうではこれをブロックバスターと呼んでいる。
神無月を倒すとそのまま今度は側頭部へのニードロップ
さらにはテッド・デビアスを彷彿とさせる横向きからのフィストドロップで追い討ちをかける。

『まぁ、もうちょっとつき合ってあげましょ』

632 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/16(月) 00:59:58 0
神無月は技を喰らい続けた後、攻撃が止むと何事も無かったかのように起き上がる。

「COME'ON.BERRY!!」

そう挑発すると、リング中央で棒立ちになり手招きする。

彼女がタフネスさを身に付け始めたのは中堅の頃だった。
どうやればダメージを回避できるか、徹底的に練習した。
関節技のポイントをずらすためのテクニック、どんな投げ技にも対応できる受身
打撃に耐えうる筋肉とそして回復力と試合のリズムの作り方。

何度技を喰らっても起き上がるその姿を「鉄人」と呼ぶ者もいれば「ゾンビ」と
呼ぶものもいる、彼女にとってはどちらでも構わないが。
それ故に何をしても通じない錯覚に陥り精神負けする選手も多い。

633 :マーサ・マッキンリー ◆Is/sE8AecQ :2007/07/16(月) 01:38:49 0
「なるほど、確かにタフだ」

ここの社長からはやめるように言われていたのだがこうなったからには仕方がない。
青き炎が標準を右腕に定める。

「COME'ON.BERRY!!」

叫び終わったと同時にミッションを開始する。
即座に後ろに回りまずは右腕にハンマーロックにいく。これだけならただの小細工である。
だが、思い切り力任せにその状態から後ろのコーナーポストの後ろにある鉄柱に肩をブツける。
手ごたえはあった。
再度今度は右腕をキャッチしDDTの要領でジャンピングアームブリーカーを繰り出す。
さらに起き上がった所へ今度は神無月の右腕を持ちながら自らはトップロープを越えてリング外へ飛び出す。
トップロープがテコとなってマーサの体重が神無月の右腕を襲う。
ランディ・サヴェージがブーラメンと呼んでいた一連の動きの応用である。
ダウンした神無月に今度はポストからのダイビングエルボーを狙う。
両手を広げて狙いをすまし綺麗なフォームでの急降下爆撃だ。
そして無礼な言葉を遠慮なく浴びせながら神無月を襲う。

「あばよ! ロートル!!」

634 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/16(月) 01:58:46 0
ポストに上がるマーサを見て、まさしくゾンビのようにふらっと起き上がる。
もはや第三者から見たら攻撃が効いているのかいないのか解らないだろう。

だがその後の動きは俊敏だったダイビングエルボーを正面から受け止める
遠心力を利用してマーサの身体を軽そうに回すとバックブリーカーに持っていき
その巨体の腰に膝が叩き込まれた!
だがそれだけでは終わらない、その状態で胸元に重いチョップを落とす!
誰が呼んだか「サムライソード」が決まった!
ちなみに似た様な技を小橋建太が使っている。

思いっきり腰にダメージを与えるとその場に投げ捨てる。
しかし火の付いた神無月の攻撃はこれで終わらなかった。

髪を掴んで引きずり上げると、もう一度ハーフネルソンを叩き込んだ!

大技だけで試合を作る彼女を嫌う者もいる、だがそれ以上にこの豪快さを
見に来る客が圧倒的に多いのだ、歓声が飛ぶが今の神無月の耳に届いてるかは解らない。

635 :マーサ・マッキンリー ◆Is/sE8AecQ :2007/07/16(月) 03:39:34 0
『ちょっとシャレにならねぇな。このままだとマジで怪我するかもしれん』

肋や後頭部を抑えつつ次の行動を模索する。
最高の試合巧者を目指すマーサにとって最強の称号なんてものはどうでもいい。
先ほどまでの憎たらしい外人ヒールがやられて観客もさぞ喜んでいるだろう。

『もう頭にきた。知らないぞ。お前の責任だからな』

執拗に髪を掴む行動でレフェリーも神無月に注意を促している。
レフェリーの死角を待ってヒール側からのセコンドから貰ったアレを用意した。

『今だ!! くらえ!!』

ストレート一閃。さらに拳にはメリケンサックが握られていた。
ボクシング経験者でもある彼女の左ストレートは150kgを超える。
レフェリーのチェックが入る前にすぐさまメリケンサックを外す。
流石にこの一撃は脳を揺すったらしく視界が狭まったようだ。
ボクシングで鍛えたダッキングしながらの背後への移動。
さらにヘソで投げるルー・テーズ仕込みのバックドロップを容赦なくいれる。
これであのハルク・ホーガンやボブ・バックランドが散々煮え湯を飲まされた技を繰り出す用意が出来た。
やはりゾンビの如く起き上がってきた。今こそのあの技をここで。

必殺:コブラクラッチ

右腕を極めさらには頚動脈をも極めるこの技はスティーブ・オースティンの隠し技の一つでもある。
リングほぼ中央で位置はほぼ完璧だ。
このままジワジワと絞める。女子でこの技を完璧にマスターしているのは彼女をおいてはほぼ皆無であろう。

636 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/16(月) 04:30:04 0
「そんなにケンカがしたいのかよ・・・。」
【必殺キャンセル】残り4p

神無月は左手で背後のマーサの髪を掴むと鼻目掛けて何度も何度も後頭部を打ちつけた。
「ケンカなら付き合ってやるよ!!」
たまらず力が抜けた所をポイントをずらして抜ける、だが手は離さない、マーサの髪を掴んだまま、
頭突きを顔じゃなく鼻目掛けてぶち込んだ!
「いい女が台無しだな。」
よろけた所で髪を掴んだまま握り拳を握った、客席から歓声が沸く「あの技」が出る!!

【必殺】残り3P

ひきつけるようにマーサを引き込む、そして凶器の右腕が降り抜かれた!
今まで何人ものレスラーをレフリーストップさせ、女子レスラー最大の使い手と言われた
神無月のその技は、ただの一撃だけで試合を終わらせる事もあった。
伝家の宝刀ラリアット、マーサの巨体が軽く一回転する!

あのヒール事件で神無月は気絶してる相手を引き起こしてラリアットを喰らわせた。
相手は中度の脳震盪で済んだが、あの試合以来、ラリアットは恐怖の代名詞にもなった。
客は知っている、あの技がどんなに危険かを。
客席は静まりかえり、倒れたマーサに視線が集中する。

637 :マーサ・マッキンリー ◆Is/sE8AecQ :2007/07/16(月) 05:30:39 0
『待ってました』

必殺キャンセル残1P

顎をひき顔に痕が残らないように最小限にダメージを抑えると例の豪腕とやらがこちらを襲ってくる。

確かに神無月には手ごたえがあった。だが、それはこちらの策でもあった。
レフェリーがいない。失神して倒れている。
豪腕が来た途端コブラクラッチがチョークかどうかを確認していた
レフェリーの襟首をまたもや掴みレフェリーを自分の盾としたのである。

『プランB開始。さぁ、観客どもも楽しんでくれよ』

マーサは死んだふりをし立ち上がって来ない。
そこに代理レフェリーが走りこんできた。
神無月はこのレフェリーの顔を見てどう思ったであろうか。

安部志郎

その名も高き日本最大級の悪徳レフェリーである。
散々若手から中堅時代に神無月に煮え湯を飲ませた一人がこのリングいる。
マーサの蒼い炎はさらに楽しそうにユラユラと動いている。

『続いてプランC準備用意。神無月さんよ。ここは格闘技のリングじゃない。
プロレスのリングなんだ。基本中の基本を忘れているようだね』

(安部志郎をやりたい人は名乗り出てくださいねw)

638 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/16(月) 06:07:38 0
「反則だ!ゴングを鳴らせ!!」
練習生が叫ぶが、神無月がそれを制する。
「黙ってろ!!」
そして待ってたかの様に出てきたレフリーを見ると、神無月は目を細める。
”そういう事かい・・・。”

だが、自分はあの頃のバカ正直でもなければ、ただのベビーフェイスでもない。

「後悔するのはお前だ!!」
反則のトゥーキックを寝てるマーサの即頭部に浴びせた。
すかさず安部が止めに入るが、一瞥をくれてもう一回トゥーキックで蹴る。
安部はカウントを取る、最後にもう一度サッカーボールキックを頭に浴びせた。

”プロレスは5カウントまでなら何をやっても許されるんだ、そうだろ?”
レフリーが誰であろうが関係ない、フォールを取らないならそうするがいい。

コスチュームを掴んで引き起こすともう一度拳を握る。
「レフリーじゃなくドクターを呼べばいいんだからなぁ!!!」
【必殺】残りP2
ラリアットが散々脳を揺さぶられたマーサに直撃した!!

639 :マーサ・マッキンリー ◆Is/sE8AecQ :2007/07/16(月) 12:35:41 0
必殺キャンセル残0P

死んだフリして相手からの打撃に備えてはいたがやはりダメージは残る。
さらにここでラリアットが来る。
だが、ここで安部から受け取った白い粉がある。
ラリアットを繰り出す前に神無月の視界は0になった。
手ごたえはあったがそれはマーサではなくエプロンまであがってしまった運のない新人レスラーである。
新人レスラーは場外へ吹っ飛ぶんだ。怒りで威力が倍増されているのかもしれない。
下に何人もの練習生たちがいたおかげで怪我はしないだろう。
流石に狼狽するであろう神無月にすぐさまポストから飛びついての
ローリングクラッチが襲う。
それだけではない。ヒール側のセコンド2人がリングにあがりマーサ共々神無月を押さえ込む。
さらには安部特有の超高速カウントだ。

『多分この後の展開大方予想されるからさっさ最後のプランCいくぜ』

またも選手入場口にいる選手にサインを出した。

640 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/16(月) 13:02:09 0
押さえ込まれた神無月は三人分の重量をレスラーブリッジで逃れ、横に転がる。

「いい度胸だ!!」
マーサにローキックの連発を見舞う、もうこれはプロレスじゃない。
気絶した主審が気絶から回復すれば、ゴングが鳴るだろう、神無月もそんな終わり方は望まない。

脚が崩れた所で必殺の左ハイキックが飛ぶ、無論プロレス・・・のではない。
IWPの沢村に劣らぬ早く回転の効いたシュートボクシングの蹴りだ。

そして登って来たヒールの二人に歩み寄る。
二人は睨まれたカエルのように動けない。
「新人に踊らされやがって!!」
ラリアットがヒール二人を場外へ吹き飛ばした。
後の事なんか知った事では無い。

「さて・・・。」
大型選手をも一撃で倒すハイキックに加え、脳のダメージは深刻なはずだ
ここで畳み掛けないと主審が回復して試合が終わる。

起き上がろうとするマーサに一言だけ呟いた。
「ショープロレスかケンカがしたいならアメリカに帰りな!」

そしてケプラドーラ・コンヒーロで持ち上げるが、それだけでは終わらない。
遠心力をつけて回転させた勢いを使い肩上まで持ち上げる、マーサの頭の高さは
二人の身長と座高をあわせて2m半は軽くある。

「私も、この重量と身長の選手を落とした事無いから・・・どうなるか解らないんだよね。」
そしてこの高位置からのパワーボムが加減なしで叩き込まれた!!
長与千種の必殺技「スーパーフリーク」だ。

”まだオネンネしてんじゃねぇぞ・・・。”

641 :マーサ・マッキンリー ◆Is/sE8AecQ :2007/07/16(月) 13:23:42 0
1! 2! 3!
高速でカウントが入る。ただ、先ほどのパウダー攻撃で視界はまだ半分も回復していない。
しかも、会場全体からは怒号や歓声が混じり聴覚では判断は不可能だ。
神無月がクラッチを外した瞬間今度はマーサは何を考えたか神無月をフォールしたのだ。
これまた高速カウントでの3カウント。同時にゴングが鳴り響く。
これにはカラクリがあったフォールカウントをとったのは主審の上着をひったくったヒールの一人。
そして2回目のカウントをとったのは安部志郎である。

急いで逃げるようにしてリングを離れるマーサ達。
そして会場からは最近久しくなかった怒号混じりの大ブーイング。

スーパーフリークをくらったマーサだったがせせら笑っている。
当然、後頭部を抑えておりかなりの大ダメージだったが観客に悟られないためでもあろう。

会場にはさらに大『帰れ!』コールが湧き上がる。

「いやぁ。胸を貸してもらいましたよ。神無月さん」

観客を見回す。あとは神無月の言動次第だ。こういう場合でもプロレスラーの真価は問われる。
神無月に勝手に宿題を押し付けてマーサ達はゆっくりと控え室に向かう。
勿論、追いかけてきたら全速力で逃げる。

642 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/16(月) 13:57:35 0
「何をしてるんですか〜?」
青コーナー出口にはテイルズキャットこと高坂真奈が待っていた。
「いくら私でも怒りますよっ!!」

高高度ドロップキックをマーサに浴びせる、そして後ろから正規軍のメンバーが
追いつき、4〜5人がかりでマーサを引き戻す。

後ろには神無月がいた。

「盛り上がったな・・・けど、これはもうプロレスじゃないよな・・・。」
握り拳を携え、怒りの形相で神無月が待ち構えていた。

そこへテイルズが背中にドロップキックを見舞い、神無月が踏み込む。
「反省してろ!!」
ラリアットが今度こそカウンターで炸裂する!!
【必殺】残りP1

そして倒れこんだマーサをリバースハーフネルソンで持ち上げた。

「行くぞぉおお!!!」
【必殺】P0

長与千種が引退前に伝授してくれた二つの技の一つ、必殺技「ランニングスリー」
三歩どころかリングサイドまで走りこんで体重を乗せてマットに叩きつけた。

そして背中を向けていた主審に紛れたヒールに高坂が後ろから笑顔で微笑む、もちろん目は笑ってない。
「ふざけるんじゃないよっ!!」
背中に飛び乗るとそのまま後転して物凄い勢いで頭頂部からマットに叩きつけた。
これが完成形のサイクロンキャットである。

そしてゴングが鳴らされた、主審が回復したのだ。
神無月はリングに上がって安部をボディスラムで場外に叩き落す。

そしてマイクを取る。
「マーサ!レスラーならリングで決着を付けろ!お前の行動はヒールを越えた
ただの冒涜だ!!これからきっちりプロレスを叩き込んでやるから覚悟しろ!!」

643 :マーサ・マッキンリー ◆Is/sE8AecQ :2007/07/16(月) 14:22:03 0
確かに観客は沸いた。予想以上ではある。だが、それ以上にちょっとシックリいってない。

「・・・・・・やれやれ・・・・・・」

後頭部を抑えながら呟いた。

「折角ストーリーラインを考えながら試合していたのにこの展開かよ。
そりゃあ、今日の客は大満足したかもしれんが長く組めないだろうが」

背中を押さえる安部を見つつ小声で言った。

「こんなに早くやるとはね。すまんね。安部さんよ。もうちょっと話がわかる人だと思ったんだが」

安部は苦笑しただけだった。

マーサは思う。格闘技ならそりゃあ年に10回以上試合すればいいだろう。
だが、プロレスの興行は多ければ三桁行く。
観客に飽きられないようにするためにはそれ相応にスケジュールで組み立てる必要性がある。
彼女自身プロモーターの考えもよくわかる。
何故なら祖父のマイク・ラーズリーは試合巧者であったと同時にプロモーターでもあったからだ。
だが、やってしまったものは仕方ない。ここでビッグマッチにかこつけるのも手ではある。

「・・・・・・やなこった!!」

他のヒール達と一緒に大笑いすると一旦間をおいた後で

「ただ、それだけじゃあ面白くないからな。条件つきで試合をやってやろう。条件とは・・・レフェリー安部志郎でだ!!」

歓声はまたもや怒号とブーイングの嵐となった。
この瞬間マーサは手ごたえを感じた。
自分がこの団体きっての嫌われ者になれる自信を深めたからだ。

(現在ヒールサイド募集中w)

644 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/16(月) 14:41:25 0
>642(リバースフルネルソンでした)

これは試合だったのだろうか?
勝利者のいないインタビューが行われた、回答者は神無月である。
「今までに無い展開でしたが、どうでした?」

「どうもこうも無いよ、額は割れるし、メリケンサックで殴られたから
頬骨にヒビは入ったし、今も目が痛いし、私もこれが終わったら病院直行だよ。」

「マーサ選手との試合は神無月さんの指名と聞きましたが。」

「ヒールとは思わなかったがね、こっちもプロレスをさせてもらえなかった
あいつの実力の半分も見る事が出来なかった、最初のスピアー見たろ?
すごいセンスと身体能力を持ってるんだよ、アイツは。」

「神無月選手は彼女の事を認めてると?」

「ああ、ただあのセンスと能力で世界を歩いてきたんだ、女子の世界じゃ
苦労はしなかっただろう、若いってのもあるんだろうけど、一国のチャンピオン相手に
畏れもしなかった、異国の、ましてやタイトル保持者を相手にする時は普通は怖がるだろ?
私は少し怖かったがね、どんな破壊力か、どんな技を隠し持ってるか。」

「これからマーサ選手とはどうするんでしょうか?リベンジマッチを行うんでしょうか?」

「いや、これだけ騒ぎを起こしたんだ、盛り上がったとはいえ、社長に二度と対戦させて
もらえないだろうね、でもうちの団体で練習するなら、何年か後、帰る時には
世界に通用するレスラーにしてやるよ、ヒールに徹してたが、あいつにはプライドが
見え隠れしていた、その下地に絶対的な練習量と痛い目をして覚える技術を身につけてもらう。」

「遺恨は無いと?」

「さすがにうちの正規軍とは空気が悪くなるだろうさ、だけど私が中間に入るよ
それは今まで通りだ、私なら痛みが取れたら忘れるさ、だけど痛い時に名前を出すと
キレるかもね(笑)」

「では今回の試合について一言。」

「あまり喋らさないでくれよ、頬骨にヒビが入って喋るたびに凄く痛いんだ。
今回はプロレスの試合じゃなかった、勝ちも負けも無い、ただのショーだった。
次はレスリングをやりたいね、こんなんじゃ後輩に合わせる顔が無いよ。
まぁあそこまで裏回ししてたんだ、ヒールの演出家にはピッタリじゃないか?
私は実力でも客を満足させると思うんだけどね。
しっかしうちのヒールには大ウケだったな、ちょっとは活気が出たかな?
若い奴らもこれで元気が出てくれればいいんだけどね、そんじゃ病院行ってくるわ。」

「どうもありがとうございました。」

645 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/16(月) 14:53:50 0
「神無月さん、一緒に病院行きましょう。」
今回助けてくれた高坂が控え室に上がり込んできた。
「すまなかったな、しっかし表面的なダメージはマーサよりこっちの方が大きいんじゃないか?」
右頬をアイシングしながら神無月は答える。
「・・・ん?病院って、お前回復してたんじゃないのかよ!?」
見ると高坂の唇にチアノーゼが出ていた。
「神無月さんの試合を見れずに病院に行けませんよ。」
神無月は大きくため息をつく。
「桐生と根性だけであれだけの試合をしたんだ、お前のクソ根性は私以上だよ。」
「ありがとうございます。」
神無月は苦笑いする。
「誉めてねぇよ。」


(お疲れ様でした、こっちも本気で熱くなる演出でしたw
ヒールのレスラーが増えるといいですね。)

646 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/16(月) 16:25:57 0
一週間後社長と広報部長、そして取締役の神無月が集まって、次の試合の
組み合わせの話をしていた。

「しかし、君の誤爆で審判と若手、ヒールの二人、そして高坂の技、そして
君自身が病院送りになるとはね・・・盛り上がるのは喜ばしい事だが
うちには60人近いレスラーが居るんだ、人気が偏るのもな・・・。」
社長のぼやきに神無月は。
「それは他の若手が盛り上げればいいだけの話でしょう。」
と反論する。
「しかし、次のイベントはどうしますかね?」
広報部長が選手のリストを広げる。
「新川と高坂はギリギリですかね。」
「ま、高坂は負けるだろうがな。」
神無月の本音がもれる。
「マーサは売出し中ですから、IWPとの再々リベンジマッチはどうでしょう?」
「あっちで前みたいな事されたら会社同士の揉め事になるぞ。」
「こればっかりは、普通にやってくれとマーサに説得するしかないですな。」
人事のように神無月は答える。
「新川と真田の決着戦とかどうですか?」
「どちらにせよあっちがどう受けてくれるかが問題ですね。」
「後は新川とマーサの組み合わせですか。」

(とりあえず意見として出してみました。他にいい意見があればお願いします。
あとは皆さんの都合ですね。)

647 :マーサ・マッキンリー ◆Is/sE8AecQ :2007/07/16(月) 16:54:33 0
「痛いって! もうちょっと穏やかに頼むよ!」

額の傷に赤チン塗られて騒ぐ。医務室で現在治療中のマーサはハードな打撃と落下技で胸と後頭部にアイシング治療も行っている。

「あとで病院行くけど神無月にかち会ったらどうする?」

既に引退している年配の元ヒールのコーチが聞いてきた。

「どうって? 何が?」

確かに高角度での投げ技はくらったが彼女のバンプはあのフレアーからも誉めてもらったお墨付きである。
それに自分の能力を確かめたくてワザと高角度に落としていたととれた。
試合が終わればノーサイドが彼女の考え方でもある。
当然、向こうが控え室に殴りこんでくればそれに対処はするが。
突然この試合に納得がしてない血気盛んな新人がいきなり飛び込んできた。

「どういうつもりだ! お前ら!!」

何を言いたいのか理解するのに2秒ほどかかった。
それを感じ取った後に苦笑し静かに話し始める。

「あのさ・・・今日私の相手って誰だか知っているか?」

新人は突然の奇妙な質問に戸惑った。「神無月さんに決まっている」と言おうとした途端。

「神無月っていうんなら答えは外れだ。私はここに来ていた客と戦っていたんだ。
確かにあの人とバチバチやっても良かった。けどね、それで終わりなら客のヒートもそれまでなんだよ」

自分は外人であるしヒールである。ヒールの仕事はやはり客の鬱憤をどれだけ溜めるかで価値が決まる。
当然、ここに来たらどれだけ自分の価値を売り出すかもアピールせねばならない。
ただ、受身が上手くて技出すだけなら彼女自身はつまらないと感じる。
そして、その新人レスラーに対して日本の偉大な選手の言葉を借りた。

「皆が皆、格闘技やるなら私はプロレスをさせてもらいます」

そういうと他のベテランヒールの選手と一緒に腹を抱えて笑い出していた。

(お疲れ様でした。次は誰とやることになるのかな?w)

648 :名無しになりきれ:2007/07/20(金) 11:02:39 0
試合age

649 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/07/23(月) 19:31:50 0
みんな来ないですね、トレーニングでもしてます・・・。

何かマズイ事試合でしたかなぁ・・・?

650 :名無しになりきれ:2007/07/23(月) 22:47:57 0
試合が終わったらインターバル挟むよ
それが長くなるか短くなるかは参加者の事情次第

気にすること無い

651 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/07/24(火) 08:20:33 O
>>649
や、特に何もしでかしてないですよー。いい試合させてもらいましたぁw
何も気にしなくていいと思いますよー。

>>650さんの言う通り休憩中であとは他の人の事情次第でしょうしねー。

652 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/07/26(木) 19:03:18 0
ところでさ、ウチ今新人募集してるんだけど、誰か来ないのかな?
やっぱりさ、活きのいい若手とかいると盛り上がるでしょ?

653 :名無しになりきれ:2007/07/28(土) 15:58:37 O
新人もいいが、お前さんは試合せんのかい?

…て、相手いないと無理だよなぁ。

654 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/07/28(土) 16:58:59 0
新川さんと真田さんの決着マッチ見たいですね
私じゃヤラレ臭プンプンですからね〜

でも三回目になるんですよね、難しいです

655 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/07/28(土) 22:55:10 0
私が試合してもいいんだけどね、誰とやるのかって問題あるよね。
新川さんとの決着も付けなきゃいけないけど、それはまだ先だよね。

656 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/07/29(日) 22:56:08 0
カール・ゴッチ氏の冥福を心より祈ります。

えーと試合の組み合わせなら新川とテイルズ、それかマーサがレベル的に
2レベル離れてなくて釣り合うのじゃないかと。

後はIWPがヒールのマーサを受け入れてくれるような演出を作れば試合は可能かと。

657 :名無しになりきれ:2007/07/30(月) 08:25:43 O
ゴッチも亡くなったか…ペガサスといい最近は寂しいな。


2レベル差試合は中の人の空気嫁スキルが高くないとグダグダ必至だし、そのマッチメイクが無難だろねー。
てか、一人で立場の違うキャラを何人か動かさないと、話しも試合も進まないとこまでリンドリぽいなw

俺は今すぐはないだろうが必殺技を完成させたテイルズ×桐生をまた見たいよ。
互いの凄味を引き立たせて魅せる、清々しいくらいにプロレスだった。

658 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/07/30(月) 17:52:34 0
>657
そうですよね、神無月さんなんて練習上の空ですから。
それでも身体は動いてるんですけど・・・女子とは思えないウエイト持って・・・。

それだけカール・ゴッチって人尊敬してたんだなと思います。

試合誉めてくれて嬉しいです、あの時はとにかく必死でしたから・・・。
それよりも、私の必殺技の空きに気付いてくれましたー?
実は新川さんとやる時のために必殺技を練習中なんですよー!
私はいつでもおーけーですよ。

あと、ウイークリーマンション使って宣伝しようと考えたんですが
管理人さんと「他のスレに出てる人間は出てはダメか」聞かなきゃいけないですし。
宣伝は諸刃の剣ですから、ここの人の意見も聞きたいですね。

659 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/07/31(火) 22:51:14 0
ふぅー…理由あってしばらく接続環境離れてたもので。

ゴッチさんが亡くなったのは、寂しいってより悔しいねぇ。
…昔ながらのプロ・レスリングの技術や文化がまた失われていっちゃうのかってさ。
もっと体系付けた形でああいったものが継承されていかないと、プロレスの形骸化が進んじゃうんじゃないかなぁ…。

それはともかく、マーサとはいずれやんなくちゃって思ってたところだね。
本当なら立場的にマーサと最初にやんなくちゃいけないのはポリスマンの私だったわけだしさ。


テイルズちゃんとは…うーん。 桐生ちゃんとはまた違った試合にしなくちゃ面白くないんだよね。 どーしよう。

真田とは…私自身がもう少しマシにならないと「再戦したい」とは言えないねぇ。 今のまんまじゃ真田に失礼だって気がするよ。

660 :名無しになりきれ:2007/08/07(火) 09:56:01 O

上げついでに企画投下しますよ〜


JWWA主催・夏のジュニアリーグ選手権

大会方式・総当たりシングルマッチ。全カード終了時点で勝ち星最多選手の優勝。同率の場合は決定戦。


参加資格・レベル1〜3

備考・JWWAをメインに各団体協賛で行われる若手選手の一大イベント。広く門戸が開かれており、地方の小規模団体などの選手も名を売りに来る。
また大会規模から事実上の女子プロ界若手最強決定戦であり、各団体のジュニアのタイトルホルダーの参戦も多い。


こんな感じで。資格制限に引っ掛かるレベル高いコテさんは、別キャラ作ってで参戦すれば今後の展開にも使えるかなーとか。
もちろん新規参入歓迎で。

あくまで試案なんで適度に調整したり無理そうなら見送りしたりしてくれ(・ω・)

661 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/08/08(水) 23:08:17 0
今のところ私と桐生さんしかいないから、もう二人は欲しいね〜。

662 :名無しになりきれ:2007/08/09(木) 00:03:54 0
新規募集について一案。
窓口を広げてみたらどうかな?
リングの女神スレに興味のある人は結構いると思う。
でも、プロレスわからないからと敬遠している人も多いと思う。
というわけで、プロレスと言う枠を取って、格闘もの全般を対象にする。

JWWA主催。Q-1グランプリ。
プロレスラーは強いのか!?一番強い女、クイーンはただ一人!

みたいな感じで。
総当たり戦でもトーナメントでもいいけど、人数が多い分FOのリスクは大きいので注意。

663 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/08/09(木) 03:16:55 O
>>660

大会の案はおもしろいし開催されるなら断然参加するけど、やっぱり今のとこは人数が足りないね〜。


>>662

異種格闘かぁ…どうなんだろうね?まあ、やるなら首は突っ込むけど。

でもそれで新規で来てくれた格闘家さんたちは大会終わった後はどうするのかなーとか。


664 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/08/10(金) 00:56:07 0
ウイークリーマンションに申し込んで来ました。
ここに興味もって、レスラー増えるといいな。

ここに来てくれたお客様、是非過去の試合も見て下さいね。

665 :名無しになりきれ:2007/08/10(金) 01:06:05 0
レスラーよりも荒らしが増えるだけだと思うんだぜ

666 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/08/10(金) 01:13:45 0
>665
その危険性も考えましたけど、今膠着してるからリスクを承知でって感じで
決心しました、マンションのお客さんは優しそうな人が多いから
大丈夫と思いたいです。

667 :リングの魔物 ◆BASUmqPZk. :2007/08/12(日) 21:31:57 O
さて、テイルズさんも宣伝頑張ってるしたまにはスレマスっぽいことしてみるぞー


ここまでのまとめ【団体設定編】

JWWA
女子プロレス界最大の団体。歴史も長い。所属レスラー60名余り。主にこの団体をメインにスレ内ではイベントが行われている。ケーブルテレビで試合中継も。
スタイルは王道からヒールまで幅広いがシュート系はいない模様。
タイトルホルダーは神無月涼子。


IWP
いわゆるU系の団体。かつてJWWAと並ぶ大勢力だったWWPが分裂して派生した団体。小規模ながら根強いファンを持つ。
一部選手は総合格闘技にも進出して実績を残している。先頃JWWAと対抗戦を行い優勢に進め、神無月を引きずり出すまであと一歩のところに迫った。トップは真田玲於奈。
ちなみに社長は女性らしい。現在新人募集中。


WWP
かつての巨大団体。現在は分裂し消滅。詳細不明。

NWWP
上記のWWPから派生。詳細不明。

OWP
同じくWWPから派生。詳細不明。


668 :リングの魔物 ◆BASUmqPZk. :2007/08/12(日) 21:33:09 O
ここまでのまとめ【ストーリィ的なもの編】


女子プロレス界、最大の団体JWWA。最大ゆえに競争も激しく華やかな舞台の影で、多くの選手が切磋琢磨し頂点を目指し努力を重ねていた。

そんなある日、JWWAに真田率いるIWPが挑戦状を叩きつける。
小規模団体からすれば勝てば儲けもの、存在感を示す絶好のチャンスだったがそこにJWWA王者神無月が絡み事態は一大騒動に。

『ウチの選手に勝てればあたしが戦ってやる』


JWWA王者即ち女子プロレス界最強と見られる選手の参戦。
JWWAは団体の誇りと面子を賭けて。IWPは千載一偶のチャンスを得るために。

白熱する対抗戦。
最終戦は真田と新川という、国内最高の間接技の使い手同士の死闘の末に時間切れ引き分けでひとまず幕を引く。


対抗戦からしばらくの後。神無月が独自に交渉してスカウトした外人選手、マーサ・マッキンリー。これが予想外の旋風を巻き起こす。

ヒールとしてデビューしたマーサ。対戦相手はトップの神無月という破格の待遇。
この大舞台でマーサは神無月を嘲笑うかのようにある時は受け流し、ある時は挑発し、客を煽り、レフリーを巻き込み…ふてぶてしい程のヒールぶりを見せ付ける。

凄まじいブーイングと他の選手も入り乱れた場外乱闘の中、試合は終わるがこれで済むわけもなく事態はヒール対正規軍の抗争に発展してゆく…。



669 :リングの魔物 ◆BASUmqPZk. :2007/08/12(日) 21:35:06 O
ここまでのまとめ【選手紹介編】(幾分か主観が含まれています)

>>40新川るな
JWWA所属。地味な中堅の座に長らく甘んじていたが最近は対抗戦などを通して再び脚光を浴びている。
普段は若手の壁、後進の指導役、やられ役にポリスマンと仕事に撤する。
一方、間接技やグラウンドなどの技術は高く評価以上の実力を持つ。

>>65桐生遥
JWWA所属。売りだし中の若手。身体能力、根性、センス共に持ち合わせているが、以前はその資質頼みの粗削りなファイトが目立ち派手さが先行気味だったらしい。
新川戦を機会に地道な練習に取り組み対抗戦を経て若手の注目株になりつつある。

>>152真田玲於奈
IWPを率いるレスラー。その技量は神無月をして『新川と並ぶ国内最高の間接技の使い手』と言わしめる。
職人肌であり、磨き抜かれた技は時に一瞬で試合を決める。対抗戦でその実力を見せ付け、今後新川との決着戦が注目を集めるだろう。

>>282神無月涼子
JWWA王者であり女子プロレス界最強の一人。知名度、実力、実績ともに文句なしのトップレスラー。
女子離れしたタフネスと筋力を持つ。別名、鉄人またはゾンビ。タイトルを防衛すること11回。まさに女帝だがその強さゆえ対戦相手探しも大変らしい。

>>288沢村リョウ
IWPにて真田と並ぶエース。大柄な体から繰り出される打撃は重く一撃必殺の破壊力を誇る。
また、打撃にばかり目がいきがちだがその体格と腕力を生かしたスープレックスの威力も侮れない。
最近はプロレスを離れ総合に進出していたが対抗戦を機に再びプロレスのリングに。

>>425マーサ・マッキンリー
JWWA所属。レスラーの家系に生まれ幼少から経験を積み重ねた、いわばサラブレッド。
海外を転戦して歩き若くしてメインイベンター級の実力を持つ。優秀なヒールであり、デビュー戦で正規軍との抗争をぶち上げた。


>>430テイルズキャット
JWWA所属。神無月の付き人もつとめる。ルックスを買われてアイドルレスラーとしてデビューしたが負けが込み、路線変更。
現在はネコ耳レスラーとして勝っても負けても客ウケする貴重な人材。
コミカルなアイドル的側面が強調されがちだが空中殺法のキレはかなり鋭く、必殺のサイクロンキャットは決まればほぼ終わりの文字通りの必殺技である。

670 :リングの魔物 ◆BASUmqPZk. :2007/08/12(日) 21:36:34 O
現在のイベント案は
>>660
ジュニアリーグ戦

>>662
異種格闘技トーナメント Q−1


以上、長くなりましたが誤表記があれば指摘お願いします。
最近見始めた方や参加を考えてる方の参考になればなーと。

あとテイルズさんがマンションで言っていた神無月さんの12回目の防衛戦ですが、特に何もなければヒールのトップを投下して防衛戦のお相手をつとめようかと。

671 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/08/12(日) 21:53:05 0
お疲れ様です、ではマンションの方では防衛戦の結果は濁しておきますね。

672 :蓮見明日佳 ◆BASUmqPZk. :2007/08/12(日) 23:58:20 O
まずは設定投下を

【レベル】6
【名前】 蓮見明日佳
【年齢】 33歳
【外見】 182cm 103kg 顔にペイントを施した巨躯のレスラー
【ファイトスタイル】 パワー・ラフファイター
【得意技】
ラリアット 太い腕に体重を乗せて振り抜く。薙ぎ払うといった表現がピッタリくる技。

竜巻投げ 変形裏投げ。角度のえげつなさとスピードが威力を増している。

ダイビングギロチンドロップ 文字通りコーナー上からのギロチンドロップ。そのままフィニッシュにも使われる。

スクリュードライバー 長身にくわえて腕力で高々と抱え上げて捻り落とす。

【その他】高校卒業後に入門。デビューは19歳。若く頭に血が上がりやすくラフな試合が多かった彼女は当然ヒールの道に。
幾多の衝突と派閥抗争を繰り返してついにヒールのトップの座に着く。
人喰い鬼、ボス・トロル、ゴッドファーザー、偉大なる老害などファンやプロレス雑誌の呼び名は様々。
最近は試合も少なく衰えたとの噂や引退説も流れる。本人は後進の活躍を望んで普段は表舞台は控えてるようだ。

673 :蓮見明日佳 ◆BASUmqPZk. :2007/08/13(月) 20:21:33 O
(タイトルマッチの導入部を〜)



(涼子とタイトルか…ずいぶんと古ぼけたカードじゃないか…)

控室の鏡の前、ペイントを施しながらそう思った。円熟の域に達しつつある長期安定の王者に挑むのは、将来を感じさせる才気溢れる新世代。
それがセオリーだし団体運営的にも望ましいはずだ。

それが選手歴の年数もほぼ同じ、実年齢に至っては勝っている。そんな自分が挑戦者だというのだから。

『まあ…仕方ないか』

タイトル、ノンタイトルを問わず涼子に挑んだ有望な連中はことごとく敗退。ただの負けならまだしも、どうにも格の違いが目につく。
正直ファンの反応にもマンネリ感が見えてきた。もちろん対戦したレスラーが弱いわけではない。
JWWAでメインを張るくらいだ。正規軍もヒールもどこに出しても通用する一流の面子だった。

ただそれでも涼子は強い。この選手層の厚い中で長期政権を築く彼女は明らかに頭一つ抜けていた。そんなこんなで会社も手詰まりになり、とうとう担ぎ出された。

(あのマーサってコなら面白そうなんだけど…当分はないしね)

そんな偉大な王者を久々に怒らせたふてぶてしい新入りの顔を思い出す。
惜しむらくはこの前の騒動で直接対決のリターンマッチはかなり望みが薄そうだということだ。

…自分がマーサと同じ年の頃はあそこまで上手に立ち回れるいいヒールではなかった。
恵まれた体格と有り余るパワー。飢えた獣のような剥き出しの暴力性に図太い態度。
ヒールに必要な才能を持ち合わせ、当時やや影が薄くなりかけていたヒール集団のカンフル剤として嘱望された。

ただ一つ会社の見込み違いがあった。ヒールに…いやレスラーに必要な計算高さ、加減や抑制といった部分が著しく欠落していた。
頭に血が上れば前後の見境なく暴れた。またそれを押し通すだけの実力を付けていったからタチが悪い。
国内、海外を問わず今でも蓮見を出入り禁止にしている団体はいくつかある。社長の胃に空けた穴の数は両手でも足りないだろう。

その演出抜きの血生臭く危険な部分を喜ぶファンもかなりいたが、上からの“制裁”も幾度もあった。
お世辞にもいいレスラーではなかった。もしあの頃の自分が新人テストを受けにきたら有無をいわさず追い返すだろう。

ようやく周りが見えるようになった頃にはヒールのトップに立っていた。
ここ数年は他のヒールたちの動きを野放しにし、たまに試合で正規軍の勢いのあるエースと戦ってぽつぽつと黒星がつく。衰えた。人喰い鬼の牙は抜けた。
そんな噂が内外で立つがそれもまたいいと思っている。


『あ〜…やだやだ。あんまり懐かしいカードだからつい感傷的になっちまったよ。今、何試合目だい?』

『はいっ、今は4試合目が始まったところです!』

包帯を巻いたまだ若い付き人の一人が緊張した声を張り上げて答えた。
先日の涼子とマーサの試合に絡んで投げ飛ばされた選手だ。


『まだ先か。アンタ…涼子が現役のうちにそのケガの落とし前つけてやんなよ?』

横目で見て呟くと再びペイントを始める。

(……あたしも年だねー)

今日、何度目かの言葉を心の中でぼやいた。

674 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/08/14(火) 06:19:56 0
「今日もジャンケンで。」
「うん。」

若手と練習生が神無月の控え室の前でモメてる時、試合が終わった高坂が
ちょうど通りかかった。
若手が高坂を見るや否や、情けない声で泣き付いてくる。
「高坂〜神無月さんを呼んできてよ〜。」
高坂は苦笑いを浮かべた、試合前の神無月は物凄い迫力を身にまとい
鬼と見間違えんばかりに闘志で武装する、彼女らはそれが怖いのだ。

「しょうがないね、私の方がなれてるから。」
そうは言っても高坂でも怖いものは怖い、目を閉じて思い切ってドアを開ける。
「神無月さん、出番です・・・あれ?」

目を開けるとそこにはリラックスして立ってる神無月がいた。
「どうしたんですか?いつもの鬼はどこに消えたんですか?」
近寄って尋ねた高坂にゲンコツが見舞われた。
「そうじゃねぇよ・・・。」
少し遠くを見てるような、落ち着いてる、そんな試合前の神無月を高坂は初めて見た。

「蓮見さんか、もう何年になるかな。」
10数年前のJWWAはまだここまでにぎやかじゃなかった。
自分がデビューした時には彼女はもうリングに立っていた。
若いうちは正規軍、ヒールとの対立はそこまで大きいものじゃなかった。

今では正規軍、ヒールとも抜け出した神無月だが、若い頃はベビーフェイスで
正直な試合をする神無月は流れに飲み込まれるように正規軍の一人になってた
時代があった、その中で元気の無かったヒールを引っ張っていったのは
蓮見明日佳その人だった。
彼女の歩みはJWWAの歩みそのものだった、自分も彼女と何度も闘った。
若手の頃は何度も負けた、中堅の頃になるとヒールのトップ格に登りつめた
彼女とまともに闘えるようになった。
そして勝ち数が追いつく頃には正規、ヒール関係無い立場・・・女帝と呼ばれ始めた。

675 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/08/14(火) 06:20:35 0
あの人と自分の闘いはJWWAの歴史の一つでもあった。

「でも、最近はエース級にも黒星が付いてるんでしょ、神無月さんの敵じゃないですよ。」
二回目のゲンコツが飛ぶ。
「知らないんだろ・・・あの人の怖さを、本気でキレさせたら私より怖いぞ。」
「そんなバカな〜神無月さんよりキレたら怖い人なんて存在するんですか〜?」
三度目・・・。
「そうだな、前回の私の試合で例えるとあの人なら最後のランニングスリー
マットじゃなく鉄柱にぶつけてるだろうな、私は手加減したが、あの人は違う。」
後頭部を鉄柱にぶつけられた選手の後は簡単に予想が出来る。
「そんなに怖い人だったんですか・・・。」
「だからさ、その頃の蓮見さんを知ってる人が今を見ると衰えたって言ってるのは。」

自分が故カール・ゴッチ式のスープレックスを身につけたのも、体重のある選手を
投げようとパワーを鍛えたのも、思えばあの人に勝ちたかったからかも知れない。
何度も闘った、何度も負けた、逆転のジャーマンで勝ちを奪った事もあった
互いに流血沙汰になり、レフリーストップでドローになった試合も確かあった。

「だから見てろ、キレたあの人がどれだけ怖いか、そしてその怖い相手を正面から
ねじ伏せられる人間がここに居るって事をな!」
「相変わらずの自信ですね〜。」

新川や桐生が育って自分と闘う時までタイトルを持ちたいとは思ってない。
だがベルトをここまで守ったレスラーがどれだけ強かったか、彼女らがベルトを
その腰にまいた時に、防衛がどれだけ難しいか、そしてそれをなし得た選手が
居た事を覚えていて欲しい・・・いつかは彼女らの時代が来るのだ。

だからまだタイトルは譲れない、いつか彼女らの手にベルトが
渡った時にその重さと歴史を感じてもらう為にも。

黒いフードつきのガウンを身にまとい、神無月はドアを開けた。
そして早くも自分のコールを待つ会場へと足をゆっくりと運ぶ。

676 :蓮見明日佳 ◆BASUmqPZk. :2007/08/14(火) 14:28:27 O

このタイトルマッチの意味。偉大なる女帝と落日のトップヒール。
会社の思惑…というより興行的な苦肉の策。涼子との戦いの数々…。

取り留めもなくそんなことを考えていた。そしてふと鏡を見て笑いが漏れた。


『ン…ッ?アハハハハ、なんだいこりゃ…ずいぶん傑作な“顔”じゃないか』

『どうしたんですか、蓮見さん?あっ…新しいペイントですか?なかなかイケてますよ』

側に控えていた若手が蓮見の様子を覗き込む。そこには見慣れないペイントを施した蓮見の顔があった。


『明日佳ァー。もう、始まるよ…あれ?あんたそのツラぁ…』

今日は試合のなかった古豪のヒールが入ってきた。かつて馬鹿みたいに暴れていた若手時代から同じ窯の飯を食った仲の選手だ。


『おいおい…懐かしいじゃないか。今日は気合い満点かい?』

『いや…気がついたらさ…たしかに懐かしいね』

悪名を轟かせていたまさにその当時にやっていたペイントパターン。もう久しくやることはなかった。自分の馬鹿さ加減を自覚しだした頃以来…。若手が見覚えないのも無理はない。

考えごとをしながらやっているうちに手が1番慣れて1番回数をこなした動作を選んだのだろう。
鏡の中。あの頃の自分がおかしそうに笑っていた…。



《…青コーナーーっ!!
今宵再びマットという血の池に狂い咲くか、大輪の悪の紅蓮っ!今こそ偉大なる女王の座を紅に彩れっ!!
挑戦者“人喰い鬼”蓮見明日佳の入場ですっ!!》


仰々しいリングアナのコールと入場曲。赤いロングガウンに巻き付けた鎖をジャラジャラと引きずりながら花道を歩く。
激しいブーイングが会場の空気を揺らし野次が飛ぶ。

《あんたまだ生きてたのかよー?》

はい。おかげさまで。

《化粧ノリ悪ぃなー!そろそろ更年期じゃねーのかぁ?》

余計なお世話だ。

《クマはシャケでも食ってろー!》

そう言えば最近はテレビのグルメ紀行特番に出た。年に数回放送されてるが先日のは北海道シリーズだったか。
胸のサイズだけは自分と張り合えそうなグラビアのコと暢気に食べ歩いたりしてた。

野次の内容からですら時の流れを感じるのだから内心、苦笑する。


(さ、いっちょやるかね…)

ガウンを脱ぎ捨ててふてぶてしく客席に中指を突き立てると、自コーナーに戻って涼子の入場を待つ。

677 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/08/14(火) 19:27:57 0
蓮見明日佳の入場が終わると、重厚なテーマソングが会場に響き渡る。
聞きなれた自分のテーマソングだ。
ライトが暗闇の中に照らされ、人影が浮かび上がり、その人影はゆっくりと歩を進める。

”あの人と最後に闘ったのはいつだったかな・・・?”
もうヒールとの戦いから足を洗った時代だったから数年は立つ。
更にあの人は最近一線を退いてたし、タッグでも自分はヒールとの対戦を禁止される
処分をくらってるのだ、タイトルマッチかこの間のマーサの様な事が無いとヒールと闘う事も無い。

リングに上がり、蓮見の顔のペイントを見る。
”なるほど・・・懐かしい出迎えだ、でも・・・私を最高の形で出迎えてくれるんなら
やっぱ、アレしかないんだよな・・・久々に見せてくれるんだろ・・・あんたの本性を・・・。”

久々に見たリング上の蓮見の眼光は円熟したレスラーのそれだった。
しかし、自分が見たいのはそんなものじゃない。

ゴングが鳴らされた、神無月は少し距離を取って相手を見据える。
いつものスタイルだが、今回は間合いを縮めてみる、組み合える距離だ。

”さて・・・本当に衰えたか、見せてもらおうじゃないか!”

678 :蓮見明日佳 ◆BASUmqPZk. :2007/08/14(火) 21:00:00 O
>>677

(やれやれ…懐かしの我が戦友よ…てなとこかね)


溢れるような威厳。堂々たる風格。すっかり王者然とした涼子の入場。その対角線にいる自分は涼子や客席にどう映っているのか。


(さぁて…どうしたもんかね)

ゴングを聞いてノソリとコーナーを出る。手の内は互いによく知ってはいるが、もう何年も戦っていない。
この試合、どう見せたもんか…そんなことを考えているうちに距離が縮んだ。
手を伸ばせば届く距離。


(まあ、最初はこんくらいからいくかね…!)

腕を伸ばして取り合い、力比べの体勢になる。リング中央。我ながらクリーンな立ち上がりだ。


『…っ!…く、おぉっ!』

ただの力比べ。しかし…双方全く譲らない。動かない。ギシギシと筋肉が軋む音が聞こえそうな気がする。

(たいしたもんだよ…)

体重で勝る自分が重心や体勢を微妙に調整してるにも関わらず、まったくの互角。
長い…長い力比べ。徐々に客席にどよめきが走る。女帝、神無月の剛力は周知の事実。それと張り合って見せてるのだから無理もないか。

…にしてもクリーンな立ち上がりだ。

679 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/08/15(水) 00:11:18 0
>678
”まだまだそこらのトップクラスに負けないだけの力はあるか・・・。”
力比べをしているさなか、神無月は自然に口がゆるむ。

それに体重の乗せ方、バランスの取り方、経験がパワー以上にモノを言ってる。

”でも・・・女子NO1のクソ力もまだ譲る気はないよ!”
神無月の背中の筋肉が張る、そして歯をくいしばると蓮見を上から押さえ付ける!
経験と相手の力を上回る剛力をもって、両腕で上から純粋なパワーで押し付けた。

蓮見の体制が下がって来た所で、手を離して膝に足を乗せて膝蹴りを見舞う。
シャイニングウイザード、あまり見せない技だが、硬直状態が長引くのも退屈だ。

客席からどよめきが聞こえる、いや・・・まだまだこれからだ。
”これから面白くなるんだよ・・・。”

680 :蓮見明日佳 ◆BASUmqPZk. :2007/08/15(水) 06:17:52 O
>>679

(うぉ…おいおい…アンタ前より力が強くなってねぇか?)

涼子の力が更に増した。こちらの足腰にかかる圧力が耐え切れないレベルのものになる。相変わらずの馬鹿力だ。


力比べは王者の優勢と軍配があがったところで横っ面に膝を受ける。よろめき体勢が崩れるさなか、それでも次の一手を狙い素早く反撃に転じた。

パシっと涼子の手を握るとグイッと引き寄せる。そしてこちらの立ち上がりざま下から頭突きをカチ上げた。

 “ゴキィ”

固い手応え。角度が角度だけに特に狙いを定めてない。どこに当たろうがお構いなしだったが腕を引いてやったのだから肩を入れてのブロックは出来ないはずだ。

(…額で受けたか?顎にでも入ってりゃ見つけもんだね)

すっとぼけた様子で頭をポリポリと掻くと、まだ握ったままの手をブンブンと振り、わざとらしく涼子の肩を馴れ馴れしい様子で軽く叩く。

満面の笑顔。起き上がるのに手を貸してくれてありがとうと言わんばかりの。

681 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/08/15(水) 12:47:13 0
>680
「格闘技に必要な筋肉は柔軟な筋肉だ」とカール・ゴッチの教え通り
(本当にそう言ったのは定かではないが)今までそれを作るのに30kgオーバーの
ウエイトを使ったり、200kg近いウォーターバッグをマットの上で持ち上げたり転がしたり
高タンパクな食事制限でいつでもフル稼働できる筋肉を作ってきた。
様々な角度からアプローチされた筋肉はここでも答えてくれた。

膝を入れてその後の一瞬、すぐに腕を捕まれた、やられても自分がどんな状態か
相手がどんな位置にいるか一瞬で判断する、地味だが高度な判断だ。
試合と練習の積み重ね以上の特訓は無い、若い連中にこそ見て欲しい。

そして注文通り頭突きを額で受け止める、こちらのつちかった防御テクニックも
衰えてはいない。

そして笑顔で肩を叩いてくる蓮見、タイトル戦なのにこの態度、円熟のヒールは
こんな地味なパフォーマンスでも魅せてくれる。

流石にこの年までプロレスをしてきた者は違う、神無月は少し嬉しくなった。

お返しにこちらも手を握ったまま、肩に手をおいた、そして次の瞬間その体勢で
ハンマースルーでロープに振る!

”前より威力が増したのはパワーだけじゃないよ!!”

パァン!!と大きな音が会場に響く、走ってくる100kgを超える蓮見の巨体を
腕一本、逆水平チョップ一発で止めてみせたのだ!

こちらも手の皮膚が硬質化するまで、コンクリート相手に何年も毎日数百本打ち込んだ成果だ。
"私はあの頃の自分とは更に違う・・・あなたはどうなんだ?”

682 :蓮見明日佳 ◆BASUmqPZk. :2007/08/15(水) 15:16:48 O
>>682

『カハァ…ッ!』

掠れた息が漏れた。自分の体重は100kgを越える。ロープに振っても半端な技じゃ捕らえきれずに逆に潰される選手もいる。
それを逆水平1発で止めた。止まってみせたつもりは全くない。掛値なしにチョップ1発で止めた。


(こいつ…どこまで強くなる気なんだ)
涼子のプロレス馬鹿はよく知っている。しかしこれぐらいの年齢なら日々の練習の目的は強化から維持にシフトする。それが常識というものだ。


(…ま、他人の常識なんかアンタは知ったこっちゃないか)

この真っ直ぐさが羨ましく感じた。とはいえこっちもこんなガタイでチョップ1発で二の足を踏むわけにもいかない。
悠然と両腕を広げると“もっと打ってこい”と挑発する。

3発、4発…衝撃の固さならチョップというより木刀やバットでめった打ちにされてる感覚だ。重さは木刀の比ではないが。


(あーっ、クソ痛ぇ…そろそろやり返すか)
顔にこそ微塵も出さない。不敵に笑ってさえいるが効かないワケがない。胸元が赤く内出血を起こしている。
くらいながら、広げた腕をゆっくりと腰溜めに構えた。


『ッオオォォ!!』

半歩踏み込み腰を捻り肩を入れ、掌底を打ち込む。力士の張り手さながらだが更にインパクトの瞬間に腕を捩り込む。
ボクシングの試合でコークなんたらとかいうパンチを見て、アレンジしたデビュー当時から使っていた技だ。

一撃目を放った腕を引くとそのままもう片腕で一撃。重量級の大砲の連弾。
少々プロレス技らしくはないが、この巨体でやれば序盤のアピールとしては十分な迫力を客席に伝えられるだろう。

683 :蓮見明日佳 ◆BASUmqPZk. :2007/08/15(水) 15:18:13 O
(と、アンカーミスった。上のは>>681で)

684 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/08/15(水) 17:50:16 0
(了解です)
>682
蓮見の反撃が始まる、こちらが水平チョップなら、あちらは捻りを加えた掌底の連続。
若い頃は何も防御できずに散々頭を揺らされたものだ。

だが今は違う、打撃、シュートボクシングの特訓を一年やったおかげで
打撃の散らし方は覚えた、だがここでは顎を引いて、鍛えた首でプロレスらしく
喰らいながら防御する。
ここで倒れてもいいのだが、残念ながら神無月は演出で倒れるような性格の
持ち主では無い。

スキを見て掌底をかいくぐり、後ろに回ると腕を通してハーフネルソンの状態に持って行った。

大きな身体を持つという事は武器でもあるが、投げを喰らった時に自重で余計に
ダメージを食らうというリスクを持つ、もちろん投げられる選手がいればの話だが
現実に投げれる選手がここに居る、神無月が中堅時そのパワーを手に入れた時に
誰を一番投げたかったかと問われると、間違いなく蓮見の名前をあげるだろう。

更にカールゴッチの流れをくむ落とす軌跡のスープレックスを使う神無月の投げの威力は
スープレックスだけで試合を作れるほどの威力がある。

ハーフネルソンの状態で力を込める!

685 :蓮見明日佳 ◆BASUmqPZk. :2007/08/15(水) 20:59:50 O
>>684

手応えはあったがしっかりダメージを散らされている。視点もハッキリしている。さすがにこの程度でグラつくほど安い相手じゃない。

掌底が空を切ると素早く背後に回り込まれた。ハーフネルソンスープレックスにいこうかという体勢。
そうだ。涼子なら自分を投げにくる。涼子にはそれが出来るのだ。


(おもしれぇ!やれるもんならやってみやがれ…っ!!)

しかし自分にも超重量級の意地がある。腰を落とし重心を低く据えて腹筋に力を込める。
こうなればウェイトもくわわり簡単に投げられるものではない。投げようとする涼子と何度も引き合う。しかし…。


《さぁー!ハーフネルソンに入ったが…行くかぁっ?いや、上がらない!なにせこの巨体、そう易々とは投げられるものではありません!
もう一度力を込める!…い〜や、これも堪えた!!もう一回……あがるかっ!?…上がったぁー!》

足がマットから引っこ抜かれる。こうなれば、もうどうにかなるものではない。

“ズダァァァン!”

派手な音を立ててマットが揺れる。受け身は取ったといえ、投げたのは女子プロレス界最高といっていいスープレックスの使い手。
くわえて対戦相手にとっては悪夢のような超重量が今度は自分に叩きつけられる。


(ちぃ…こんなに効いたのも久しぶりだな)

一瞬、頭の中が白くなった。衝撃が脳天から爪先まで駆け抜けた。
ここまで綺麗に投げられたのは久しぶりだ。この体重にも関わらずしっかりコントロールを効かせて角度をつけて投げている。
意識はハッキリしているがそう直ぐには立ち上がれない。

686 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/08/15(水) 21:53:23 0
ハーフネルソンスープレックスが決まる、さすがにこの重量だ
理想のスピードまでとはいかなかったが、上手く決まった方だろう。

しょっぱなから大技が出て、客席が沸く。
”そうあせるなよ、まだまだ面白くなるから・・・。”

神無月は離れて、蓮見がダメージから回復するのを待つ。
余裕なのか、考えがあるのかはまだ解らない。

一定の距離をおいてゆっくり歩く、元々神無月は追い討ちをあまりしない方だが
回復するまで待つのはサービスが過ぎるだろう、見てる客の何割かはそう感じてるかも知れない。

687 :蓮見明日佳 ◆BASUmqPZk. :2007/08/16(木) 09:33:48 O
>>686

(あん?こねぇのか…)

どこか遠く聞こえる客席の歓声。追撃もあるかと覚悟していたが、どうもその気配がない。
回復を待って起き上がる。とはいえ、そこらのベテランよりはかなり回復が早い。
体力云々以上にダメージ慣れというべきか。過激な試合を繰り返してきた体はこの程度で悲鳴をあげたりはしない。


(なに考えてやがんだ?まさかロートルを気遣ってるわけじゃあるまい…)

様子を伺うように距離を取る涼子を睨む。何にしろ相手はいまや女帝と呼ばれる選手だ。油断は出来ない。
が、ビビッてむこうの手を潰すのはいかにもしょっぱい。


(あんなモン1発でヘバりゃしねーよ。オラ、こい)
クイクイと手招きして挑発する。

688 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/08/16(木) 10:44:41 0
>687
”じゃ、まだまだ普通のプロレスをやるとしますか。”
ウロウロしても仕方ない、ここは挑発に乗る。
神無月はロープにダッシュして蓮見に間を詰める、チョップか、ラリアットか?

神無月は素早く横を低姿勢ですり抜け、腕を首にからめる、ダッシュからの
スリーパーホールドだ。

女子にしては太く固い腕が蓮見の首を捕らえる、そのまま絞め続けるのかと
誰もが予想した時、蓮見の巨体がまた浮いた、スリーパースープレックスだ!!

受身も何も関係ない大技がまたも試合序盤から繰り出された!

689 :蓮見明日佳 ◆BASUmqPZk. :2007/08/16(木) 13:54:54 O
>>688

迎撃に繰り出した裏拳が空振った。体格のわりに涼子の動きは早い。すぐに背後を取ると首に腕を巻き付けた。

スリーパーホールド。間接が本領でないといえトップに立つなら何をやらせてもそれなりの技量は備えている。
くわえてこの筋肉で固めた腕だ。十分な圧力がある。外しにかかった時、再び体が浮いた。


(ッ…んだ…このヤロウ…)

立て続けの大技。今度は頭だけじゃなく首にまでダメージが刻まれる。
ゲホゲホと咳をしながら見上げた先にはまた同じようにこちらの回復を待って佇む女帝。そして歓声と自分への野次。
ヒールとしては決して間違いではない状態。しかし…。

(気にくわねぇな…)

微かに表情が変わった。

(……ンだよ?そのツラぁ…)

ダメージが呼び水になったか、視界に入る相手が因縁深い神無月涼子その人だからか…頭を占める言葉が徐々に暴力的なそれになるのをまだ自覚していない。


『ッラ…ガァァァァ!!』

まだ痛む喉からかすれた雄叫びを絞り出すと猛然と走り、肩口から涼子にぶちかます。
受け止めようとした涼子を力ずくで押し切り、勢いを緩めずコーナーポストへ。さながらラッセル車だ。
総重量約170kgの物体がコーナーに激突。リングが揺れる。


『…ってんじゃねーぞ、アァッ?!』

髪を掴むとコーナーに顔を押し付け、横っ面目掛けて拳を打ち込む。
この状態なら当たれば衝撃を逃しようもない。かつて鉄柱や金網、場外の床を使って敢行したことが幾度もある。
もちろん拳を傷める可能性もあるが見えちゃいない。明らかな喧嘩技。
スタイルが徐々に老獪なヒールのそれからブレ出してきている。

690 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/08/16(木) 18:49:06 0
>689
スリーパースープレックスも決まった、大技だがまだ普通のプロレスだ。
また間を離し、蓮見を見る・・・いや、その目つきは見下してるものだった。

「歯が抜け落ちたどころじゃないな・・・がっかりだよ。」

その声が聞こえたかどうかは知らない、だが蓮見の眼の色が見覚えのあるものに
変わっていったのは確かだった。

その瞬間、自分の身体は重量級の体当たりを受け、コーナーまで押し切られた。
”そろそろ火がついて来たか?”

髪を掴まれて横を拳でしこたま殴打される、懐かしささえ感じる痛みだ。
”おもしれぇ・・・総入れ歯を口に押し込んででも無理矢理噛み付かせてやるよ!!”

拳を片手で止めると、お返しとばかりに自分も拳を握り、ナックルパートで額の上あたりを数回殴る!!
数回殴って自分の手に付いた血を蓮見に見せる。

「思い出してきただろ?本番はまだまだこれからだ!」
自分の口の中にも鉄の味が沁みてきた、神無月は思いっきり力を込めて袈裟斬りチョップで首筋を狙う!

691 :蓮見明日佳 ◆BASUmqPZk. :2007/08/16(木) 19:51:43 O
>>690

額の上あたり、灼けたような熱さがある。滴る生温い液体。涼子の拳にへばりついた血の赤。


『くくく…っハハハ…』

噛み殺しても漏れる笑い。懐かしい、よく知っている昂揚感がジワジワと体を包み込む。


『楽しませてやんよ、涼子ぉ!!』

振り下ろされるチョップを避けもせず、またダメージに備えて受けようともしない。
相打ち狙い。涼子の喉笛目掛けて貫手を放つ。ブッチャーの代名詞でもあった地獄突き。
無防備な首筋に、あの固い一撃が入るとともにこちらの指先にも確かな手応えを感じた。

692 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/08/16(木) 23:02:24 0
>691
「ぐっ!!」
地獄突きが喉元にきれいに入った、神無月がむせり前かがみになった所で
後頭部にハンマーナックルが振り下ろされる!背中では無い、後頭部だ。
うつ伏せに叩き伏せられ頭部に重いダメージを受けても神無月は笑っていた。
”そうこなくっちゃな、まずは耐え切ってみせるか!”
うつ伏せのまま、頭のダメージを抜くためにも倒れて次の攻撃に備える。

”思えば若手の頃は気絶するまで蹴られたっけ・・・。”

693 :蓮見明日佳 ◆BASUmqPZk. :2007/08/18(土) 08:04:06 O
>>692

『オラオラ…こんくれーでヘタばってんじゃねーぞ?!』

ニヤリと笑うと手首のテーピングを緩め、俯せに倒れた涼子の首に巻き付ける。そしてえげつないことに、その状態から蹴りを見舞う。
巻き付くテーピングを時に引き絞り、また緩め、涼子の体勢をコントロールしながら何発もの重い蹴りを降らせる。

もちろん大ブーイング。すかさずレフリーがカウントを取り出す。

『はいはい、うるせぇな…今やめっからよ』

カウントぎりぎりまで蹴りを乱れ打つとあっさりと手を離し、レフリーに引き離されて背を向けた…かに見えた。

(…2発もブン投げてくれたんだ。こんくれーしないと釣り合わねーよなぁ?)

クルリと振り向くとたった今立ち上がったばかりの涼子に素早く組み付く。

【必殺】残り5P

首に腕を巻き付けると体を反転させて巻き込む。竜巻と呼ばれた裏投げ。
十分に体重を乗せ、垂直に近いゾッとするような姿勢で腕を振り抜き頭から叩きつける。

最近の試合では久しく出さなかった“本気”の角度。意識して加減はしていなかったが、円熟のヒールなんてものに甘んじているうちにたしかに刃が鈍っていたようだ。



694 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/08/18(土) 13:25:53 0
>693
執拗なテーピング責めと、コーナーまで吹き飛ばされてなお続く蹴りの連打。
”こうでなきゃ始まらないよな。”
蹴りを上半身に浴びながら、神無月は攻撃を耐えていた。
”しっかし元気だね、全く・・・。”

レフリーが止めに入り、背中を見せる。
こちらも意地がある、その猛攻を受けても立ち上がり反撃しようとした時だ。
蓮見は解ってたかのようにこちらに向き直り、体勢のままならない状態で
腕を首に回してきた。

”あの技かっ!!”
何度も味わった体重を乗せた裏投げ、もちろん喰らうのは初めてじゃない
苦渋を嫌というほど舐めさせられた技だ、しかも角度がついた危険なオマケつきだ。
後頭部から落ちて一瞬頭が真っ白になる!
客席にも伝わったようだ、蓮見を知る者にとっては、加減無しの技だと知り
知らない者でも危険な角度で落とした、大ダメージ必至な技だと。

これが引退まで考えてる人間の攻撃かと思うと思わず笑いさえ出てくる。
久しく味わってなかった身体の芯まで来るダメージだ。
近頃のJWWAのエースは自分と闘って、自分に負けてるんじゃない。
先に名前で負けてるのだ、だが蓮見にはそれがない。
小手先だけの技じゃ自分は倒せない、そして今もまだ倒れるような鍛え方はしていない。

先に立ち上がったのは神無月だった。
”若手なら大ピンチ、中堅ならまだ闘える・・・今の私ならこれくらいは出来るよ!”

立ち上がった蓮見の背中に回りこみ、クラッチする!

【必殺】残り5P

女子NO1を自負するリアルジャーマンスープレックス、重い蓮見の身体を
引っこ抜き、完全なレスラーブリッジによる遠心力と角度、そしてスピードを乗せた
投げるのではなく落とすジャーマン、カールゴッチをトレースした技が決まる!!

彼の訃報を聞いた時には、一度でいいから見て欲しかったと心から思った。
猪木、前田以外にも日本でこのジャーマンを継承してる人間が居る事を知って欲しかった。

だが今はそんな事を考えてる余裕はない、加減をどうこうする前に
角度、遠心力、スピードが揃ったジャーマンはそれこそ必殺の一撃となりうる。

普通ならホールドを取りにいく所だが、「竜巻」と呼ばれた裏投げをまともに喰らったのだ。
こちらもただで済むはずがない、転がって場外にエスケープする。

”蓮見さん・・・やっぱあんた只者じゃねーよ・・・。”
ガンガンする頭で倒れこみながらそう頭に言葉がよぎった。

695 :蓮見明日佳 ◆BASUmqPZk. :2007/08/18(土) 19:24:14 O
>>694

(ちっ…さすがに回復が早い!いや、あたしが貰い過ぎたか?)

先手を取られた。そしてこの体勢。涼子の代名詞でもあるゴッチ式のジャーマン。
客席が沸き、リングサイドに控えた記者たちのフラッシュが一斉に光る。

女帝・神無月涼子のカール・ゴッチ式のジャーマンが蓮見の巨体を投げる。
往年のJWWAの象徴のようなシーンが再びリングの上に蘇った。


『ぐぅ…あぁ…』

効いた。痛みではなく体の感覚が鈍く沈むようなダメージ。無理もない。この短い時間に涼子のスープレックスを3発だ。

どうやら涼子が場外に降りたらしいと状況を把握すると、まだフラつきながらも起き上がる。
この体重で投げられればダメージは深刻だ。だからこそ受け身の練習に血道をあげて、人一倍のタフネスを身につけた。
思えばそのきっかけも、滅多に投げられることのなかった巨体を涼子が投げるようになってからだった。

(場外か…まさかそこなら休めると思ってるのか?)

ヒールである自分にとって場外での立ち回りは避けて通れない。当然、涼子が戻るのを待つわけもなく後を追って場外に降り立った。


696 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/08/19(日) 00:06:16 0
「神無月さん!神無月さん!」
セコンドの高坂が声をかける、大丈夫だ、かなりいいモノもらったがまだ始まったばかりだ。
こんなところでずっとオネンネって訳にもいかない。

そこへ蓮見が場外へ降りてくるのが見えた。

”お互いタフって事か・・・。”

二人とも頭部に強烈な一撃をもらってる、自分のジャーマンだって手を抜いたつもりは無い。
相手が相手ならそこで決まってた。
ベテランの技術をナメてはいけないって事だろう。

場外はヒールの見せ場だ、ここは応じない訳にはいかない。
こちらから蓮見に近寄り、効いて無いとアピールせんばかりに逆水平チョップを見舞った!
さて、ここからだ。

697 :蓮見明日佳 ◆BASUmqPZk. :2007/08/19(日) 19:16:46 O
>>696

やはりと言うか、場外に降りた自分を見てすぐさまやり合いにくる。
王者がどうのという前に涼子の性格上、攻めにきた相手を前に二の足を踏むなどということはまず無い。

チョップを受け止めるとその腕を掴み、鉄柵に向けてハンマースルー。
ガシャン!と派手な金属音が鳴るがこの程度ならたやすく受けるハズだ。

(せっかく付き合ってくれるってんだ。サービスしてやっからよぉ!)

鉄柵に凭れたままの涼子を引っ張り起こす。その片腕には客席前列から持ち出した、パイプ椅子。


『オラ、オラ、オラァッ!!』

場外乱闘では定番ともいえる椅子攻撃。まるで棒切れを振り回すように片腕で軽々と椅子をブン回し、めった打ちに殴る。

何発目かで座面が壊れたのを見て放り投げると、涼子の頭を脇にロックする。


『いくぞ、ッラアァァ!』

DDT。重量級のウエイトにくわえて場外の床の固さ。まともに炸裂すればそのダメージは軽くは済まない。

698 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/08/19(日) 20:53:19 0
>697
逆水平チョップを捕られて鉄柵に投げ飛ばされる、そして椅子を持ち出してきた。
そして執拗な椅子攻撃が浴びせられる、場外乱闘の華とはいえ、喰らう方はたまったものではない。
何度も頭部や防ごうとした腕ごと殴られる。

黙って耐える神無月、そこへDDTの構えに入られる。
”・・・調子に・・・乗るなっ!!”

体勢を横にして逆クラッチし、重量級の蓮見の身体を持ち上げ、回転させる!
ケブラドーラ・コンヒーロの体勢に入った、この状態でスーパーフリークか?
しかし椅子攻撃で平衡感覚を少し失ってるし、流石の神無月もこの巨体を頭上まで
持ち上げれれるかどうかは疑問だった、ここは無理をせずバックブリーカーで膝に落とす!
だがそれだけでは終わらない、右手をゆっくり上げると胸元にチョップを落とす!
小橋建太の技をリスペクトした技「サムライソード」が胴を斬らんとばかりに胸元に入った。

エグイ技が繰り広げられる場外の闘いに観客も息をのむ。

その場から離れると肩膝をつく、さすがに椅子攻撃のダメージが効いたらしい。

699 :蓮見明日佳 ◆BASUmqPZk. :2007/08/20(月) 10:59:59 O
>>698

(クソ…っ!あんだけ殴って、まだ痛めかたが足りなかったってのか?)

椅子での乱打から危険な場外でのDDT。えげつない連続技で一気に押し切ろうとしたが、まだ涼子には余力があった。


バックブリーカーからの膝。そして真上から振り落とされるチョップ。

『っ、があぁぁ!』

手刀の追撃で背中にめり込んだ膝がさらに深く入り、またチョップ自体もこの体勢では受け切るには不十分。
体の両面からダメージがくわわり息が詰まる。


(…ちぃ…カウントは…)

肩で荒く息をしながらカウントを確認する…大技を繰り出すにはギリギリ。涼子にはダメージが見られる。
だが、自身も今の攻撃で少なからず背筋にダメージがある。回復をまたずに涼子を投げるような技を出せるかは疑問だ。


大技での反撃を捨て、まだ膝をついたままの涼子に走ると背後から頭を掴んでフェイスクラッシャーを放つ。
場外乱闘では例え大技でなくともその情況を生かせば、十分に危険な技に化けさせることが出来る。


700 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/08/20(月) 13:23:05 0
椅子のダメージから抜け出せないまま膝をついていた神無月に追撃が襲う。
場外でのフェイスクラッシャーだ!

神無月が正面から場外の固いマットの上に叩きつけられた!

だが・・・。

「・・・少し仕掛けが早かったな!」

まるでダメージが無いかのようにすぐ立ち上がり、後から立ち上がった蓮見の腕を
掴み、背中を押し物凄い力で投げるように鉄柱にぶん投げる!!

「場外の定番を一つ忘れてるよ。」

膝立ちの低い頭部の位置だったために落下のダメージが少なく、場外とはいえ
簡単に前受身が出来る状態だったのでほとんどフェイスクラッシャーのダメージは無かった。

おまけに場外に出てた時から回復につとめていたので、実はかなり前から動ける状態だった。
”たまにはベテランらしい事もしないとね。”

これから反撃という時に、レフリーのカウントが邪魔をする。
”仕方ねー、リングで仕切りなおしだ。”

蓮見ならあれくらい大丈夫だろう、先にリングの中で待つ事にした。

701 :蓮見明日佳 ◆BASUmqPZk. :2007/08/20(月) 15:33:48 O
>>700

(早い、効いたフリしてやがったかっ!)

フェイスクラッシャーからの立ち上がりが予想外だ。たしかに落差は十分ではないが、それでもこの重量で場外。受け身などまず意味をなさないと力押しに出たのが裏目だった。

見誤ったツケは自分自身に跳ね返ってくる。強かに鉄柱に激突させられた。

(…切れたか…殴られたとこが更に開いたか、別の古傷がいったか…)

乾きかけていた額から流れる血が再び滴り出す。今の鉄柱攻撃で切ったようだ。よろめく間にもカウントが進む。


(ま、気付けがわりにゃちょうどいいさ…)

良くも悪くも古いタイプのヒールの蓮見は流血試合など日常茶飯事。この手のダメージには耐性がついている。
目に入った血を欝陶しそうに拭うとリングに戻った。

702 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/08/20(月) 19:44:13 0
>701
リング中央に位置していた神無月だが、今度は久しぶりに自分から仕掛けて行く。
リングインしてくる蓮見に向かって逆水平チョップで押す。

そして後ろに回り込むと、スタンドのスリーパーに持って行く。
この状態なら再びスリーパースープレックスにも持ち込める。

しかしすぐには投げには持っていかない、相手のスタミナを奪う目的もあるが
頭のダメージを完全に回復させる間を作ってる。
数十秒前まで椅子で散々殴られてたのだ、動けるまでにはすぐ持ち前のタフさで
回復したが、不安要素は消し去っておきたかった。

そしてスリーパーの間にも、腰を落とし「いつでも投げれる」事を意識させ
太い腕で首を絞め上げる。

”スキを見せたら・・・投げるよ!”

703 :蓮見明日佳 ◆BASUmqPZk. :2007/08/22(水) 10:07:49 O
>>702

スープレックスをちらつかせてのスタンドスリーパー。牽制しつつ回復が目的といったところか。

(小賢しい!そのつもりなら…)

首を締め上げる腕を掴み、体をよじって外しにいったように見せ掛ける。
組み合う重心のバランスに敢えて僅かな乱れを生む。スリーパーを嫌がるあまり投げる隙を作った…そう感じただろう。


(かかった!)

狙い通りスープレックスにきた。ブリッジに入った出鼻、足を払って体勢を崩し涼子を下に敷くように倒れ込むと素早く横に転がって抜ける。

そして、すかさずその場飛びの低空ドロップキックを起き上がりかけた涼子の顔面に放つ。
体格から飛び技を使うには自ずと制限がかかる為に珍しいといえば珍しい技。
いや、こんな目に見えない駆け引きで相手の先を取る自体が蓮見というレスラーには珍しい。

(小賢しくなったのはあたしも一緒か…)

704 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/08/22(水) 16:24:32 0
>703
スープレックスを見切られ、足を払われる。
そこへ顔面を低空ドロップキックで狙われた。

体格が体格だけに一撃が想像を上回るほど重い、1mくらい吹き飛び、神無月は倒れこんだ。

”違うな・・・私はこんな事をしたかったのか?”

試合巧者のプロレスをして、蓮見先輩に「こんなレスラーに育ちました」とでも
アピールしたかったのか?

ダメージを気にして恐る恐る闘うようなレスラーだったか?

答えは否である、少し忘れかけてたようだ、自分のプロレスを。

重い低空ドロップキックのダメージも気にせず、神無月は立ち上がった。
客が見ても先に立ち上がるような喰らい方ではなかったはずだ
だがこれが神無月涼子のプロレスなのだ。

そのまま蓮見に近寄り、逆水平チョップを放つ、そして頭を掴み、握り拳を構える。
客席から歓声が沸いた!あの技が出る、客もそれを解っていた。

様々なレスラーをその一撃で粉砕してきた、神無月のもう一つの代名詞。

【必殺】残り4P

近距離ラリアットが炸裂する!蓮見の巨体がその剛腕によってマットに叩き伏せられた!!

705 :蓮見明日佳 ◆BASUmqPZk. :2007/08/22(水) 20:03:52 O
>>704

(ほう…来るかい?上等だっ!)

かなり派手に吹き飛ばされたにも関わらず、即座に反撃に転じてきた。支えてるのはおそらく体力などではない別の何かだろう。
そっちがそのつもりなら話しが早いとばかり、歯を食いしばり硬いチョップを受け止める。
そして続く必殺のラリアットの構え。客席が沸いた。

この瞬間、神無月はあるいは見ただろうか?蓮見の瞳に獰猛な光が宿るのを。
蓮見はまさにこの瞬間を待ち構えていた!


【必殺】残り4P

(せっかく火が着いたんだ!どうせなら派手に燃やしてやらぁ!!)

蓮見が選択した行動はまさかのラリアットの相打ち。回避も受けもない。

全体重を乗せて振りかざされる剛腕に頭から突っ込み、まるでそんなものは見えないとばかりに凄絶な笑みを浮かべて太い腕を振り抜いた!
何とも形容しがたい音を立てて二本の凶器ともいえる破壊力の腕が炸裂する。


(…当たったか?ハハハ…ざまぁ…みやがれ……)

無謀ともいえる相打ちのダメージは普通に技を受けた時の比ではなかった。
割れんばかりの歓声が遠く地鳴りのように響く。切り倒された大木のようにドッと頭からリングに倒れ、大の字に天井を仰ぐ。
意識があるだけ見つけものだ。

706 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/08/23(木) 16:42:04 0
>705
凄まじいラリアットの相打ちで場内が沸き立つ。
会場の誰もが予想しなかったろう、解説の声も神無月に届く。

”・・・そう来たか、だけど忘れちゃいないかい・・・私のあだ名を!”

相当なダメージを受けてるはずだが、神無月はゆらりと立ち上がる。
足元もしっかりしてるし、目つきも鋭いままだ。

ある者は「鉄人」と呼び、選手や一部のファンからは「ゾンビ」と呼ばれた
この打たれ強さが、パワー、テクニック、そして最後の武器だった。
実際は効いて無い事は無い、彼女とて人間だ、だが内臓を守る身体
脳のゆさぶりを抑える首の筋肉、そして痛い目をして身体で覚えた
数々の技の受身の知識、それらも彼女のタフの全体を支柱のように支えてた。

「この程度・・・なんて事は無い。」
倒れてる蓮見に近寄り、足を持ち上げ、片足を入れた!

そして足を腕を使って交差させ、身体を半回転させる。
【必殺】残り3P
スコーピオンデスロックが極まる!

何故この技なのか、長くプロレスを続けていたら、倒れてる相手に対する
追い討ち技の必要性を感じる、自分に飛び技は合わない、それならばと
一点に集中して鍛錬と経験を重ね、必殺レベルまで昇華させた技がこれだ。

関節技そのものなら、この団体の最大の使い手、新川の練習にだって付き合える
自信はある、しかし試合と練習は違う、神無月には大技が必要だった。

ロープからもそこそこ距離はある、神無月はパワーでここぞとばかりに
身体を思いっきり逸らせる、この技は大型タイプの選手に効き目がある
小型の選手なら破壊力で対抗できるが、身体が柔軟な選手が多くて
効き目は少ない、だが大型選手なら極める軸が長くて極めやすい上に
力や返し技で返されにくく、ロープに逃げにくいと言う長所も持つ。

神無月がSTFや他の技ではなく、この技を選んだ理由はそれだった。
今までも数々の名選手がフィニッシュ技としても使用してる。

707 :蓮見明日佳 ◆BASUmqPZk. :2007/08/24(金) 22:17:50 O
>>706

(あれでまだ動けるってのかよ…たいしたもんだ)

回復を待ってリングに倒れたままでいる、その傍らに神無月が来た。
彼女のタフさを見越し、並の技では効果があがるまいと踏んで繰り出した相打ち。
攻撃の瞬間、どんな選手でも防御はおろそかになる。たしかに手応えはあった。ようは単純にそのダメージを上回るタフネスだということだ。


そして必殺のサソリ固め。精度も位置もマズい。足への痛みがぼやけかけた意識を引き戻す。このまま決まってもおかしくない掛かり方だ。


【必殺キャンセル】残り3P

(たしかに返しにくいイヤな技だが…こっちはこういう手も使えんだよ!)

リング外に控えていたセコンドに目配せすると、すぐさま投げ込まれたそれを掴む。
手に握られていたのは入場の際にガウンに巻き付けていた鎖。

『放せってんだよ、オラァっ!』

後ろへと振り抜いた鎖は鈍い音を立てて涼子の顔を打った。
怯んだ一瞬の隙に技を外しブーイングの中、悠然と立ち上がった。

708 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/08/25(土) 11:41:36 0
思わぬ攻撃に手を緩めてしまった、相手がヒールだと言うのを忘れた訳じゃないが
予想してなかった攻撃につい反射的に技を解いてしまった。

立ち上がった蓮見の手にはチェーンが巻きつけられてる。
「なんなら殴り合ってみるかい?」
そう言うや否や、逆水平チョップを叩き込む!
蓮見も応じてそのチェーンで神無月の顔面を殴る!

”そういやマーサ戦の頬骨の骨折も完治してなかったっけ・・・。”

負けじと強烈な逆水平を胸元に叩き込む、次にはチェーン付きの拳が襲ってくる。
今度は顎を引いて額で受けに行く、これが普通のナックルパートなら
拳を痛めるのは相手だろうが、凶器付きのその手にはそんなものは関係ない。

それでも踏み込んで逆水平を浴びせる、その度にチェーンが額に叩き込まれる。
何度か応酬してたら、目に血が入ってきた、流石に額が割れたか。
だがそれでも応じず逆水平を怯みもせずに叩き込んで行く。

場内の沸きっぷりに審判も反則を止めあぐねていたが、無理矢理割って入り
蓮見にカウントを数える。

だがそれを押しのけたのは神無月だった、そのスキを狙いローリング袈裟斬りチョップを
蓮見の首筋に叩き込んだ!!

顔を真紅に染めながら、何の怯みも無くリングの中央に立つ。
こうなった神無月のダメージは誰にも解らない、おそらく本人でさえも。
何度技を叩き込んでもすぐ起き上がり反撃してくる、3カウントを聞くまで
誰も彼女のダメージを図る事が出来ないのだ。

ゾンビとも鉄人とも呼ばれた彼女の真骨頂はこれからだ。

709 :蓮見明日佳 ◆BASUmqPZk. :2007/08/26(日) 09:51:17 O
>>708

『ぐぁっ…!』

血飛沫の飛ぶ壮絶な打ち合い。ようやく割って入ったレフェリーを押し退けたのは意外にも涼子だった。
勢いをつけた逆水平が虚をついて綺麗に首筋に決まり、巨体が揺らぐ。


(クソッ!こうなったら、こんなモンじゃいくらぶん殴ってもラチがあかねーな…)

更に矢継ぎ早に繰り出される逆水平に袈裟掛けと手刀の雨。
殴り返すも怯む気配は全くなく、舌打ちすると拳に巻いた鎖を手放した。
“この状態”の涼子の厄介さはよく知っている。ただでさえタフなところに来て、ダメージが見えにくい。いくら攻撃してもまさにゾンビよろしく痛みを感じないかのようにすぐに反撃してくる。
そこらのレスラーならそれだけで気圧される異様な圧力がある。


(ま、それならそれなりの潰し方ってのがあらぁな)

今度は拳ではない。相手の両目を指先で払う、所謂目潰し。
視界を奪った一瞬で素早く組み付くと重量級の神無月を易々と肩に担ぎあげてエアプレーンスピンへと移行する。

今の神無月をダメージをもって止めることは難しい。痛みに鈍いだけではない。無防備に攻めてくるように見えて体に染み付いた技術で反射的に、正確に受け身を取る。

故に肉体的なダメージ以外…視覚、平衡感覚などの器官を狂わせにかかる。これは気合いや根性や受け身での克服は難い。

肩に担いで回転しながらロープ際へ移動し、一段高くリフトアップして場外へと投げ捨てた。
今の神無月にはいずれの技もさほどのダメージではないだろう。しかし動きを止めるには十分だ。


【必殺】残り2P

またも場外乱闘かと思われたが、蓮見は投げ落とした神無月を横目にコーナーへと上った。

『いくぜ、オォォラァァァッ!!』

咆哮と共に飛ぶ。沸き上がる歓声と悲鳴。
蓮見の代名詞の一つ、その超重量の体格をそのまま凶器に変えるダイビングギロチン。

リング下に倒れる神無月とコーナーから飛んだ蓮見との落差は3m近い。そこから降ってくる100kgの重量。
凶悪な破壊力の刃が神無月へと振り下ろされる。

710 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/08/26(日) 13:08:14 0
>709
いきなりの眼潰しに手で顔を覆う、眼球に傷はいってなさそうだが
視界が遮られた事には違いない。

そこへ軽く担ぎ上げられ、エアプレーンスピンに移られる。
回転技なんて若手の頃喰らったジャイアントスイングくらいなものだ
自分は大型選手だが、体重は無い方だ、蓮見にとっては何てことはないだろう。

視界を動かさないバレリーナやスケートの選手が使う回転時の平衡感覚を保つ
目の動きを固定して平衡感覚を失わない技術も、先ほどの眼潰しで台無しだ。
更に遠心力で頭に血が上る、こればかりはどいしようもない。
そのまま場外へと投げ飛ばされしこたま腰をうつ。

”ちっ・・・だがこんなもんじゃ・・・。”

こんなものだけでは無かった、観客席が沸き立つ!

「マジかよ・・・。」
軽量級選手じゃあるまいし、そのガタイでギロチンとはな。
何回か蓮見と闘った事はあるが、場外へのダイビングギロチンは覚えが無い。
”向こうも本気って事か・・・面白い、受け止めてやらぁ!!”
そう立ち上がろうとした時だった、足が思うように動かない。
”ヤバっ!立てない!!”
それを見越してのエアプレーンだろう、つくづくヒールと呼ばれる人種は頭がいい。
こうなったら断頭台に立たされた処刑人だ、超重量のギロチンが首へと落とされた!
逃げ場も無いこの状態で逃げる事の出来ない神無月にとって止めに等しい一撃だ。

一瞬場内も静かになる、神無月とてタイトルを取ってから無敗ではない。
己のタフネスを信じきって、大技を喰らいすぎて3カウントを聞いた事もある。
今回もそのパターンか?

だが・・・。
【必殺キャンセル】残り2P

「そっちも腰をしこたま打ったんじゃないかい?」
足を押しのけ神無月は立ってみせた、歓声が大きくなり、その中から「ゾンビ」コールがおこり
会場全体が「ゾンビ!ゾンビ!」と何度もコールを繰り返す。

”それ止めてくんない?”
そう思いながら首の後ろをトントン叩く。
「首の皮一枚だったよ、首を切られればゾンビもおしまいだしな。」
そうは言うがあのギロチンを喰らってただで済むはずが無い、現に膝が震えてるし
頭も霞がかかったようにぼやけてる。
だが神無月には関係なかった、まだ動ける、まだやれるそれだけで十分だ。

”お互い小技では決着がつきそうにないな。”
蓮見も自分と同様、練習量と経験で身につけた見えないタフさがある。
それは解っていたが、ここまでとは思ってなかったのも確かだ。

蓮見にダッシュして近寄ると、もう一度ケプラドーラ・コンヒーロに持ち込む
「おおおおおお!!」
ありったけのパワーを振り絞って蓮見を持ち上げた、スーパーフリークの体勢だ!
だが・・・神無月の足が崩れた、胸の位置で膝をつく、そして蓮見をそのまま落とす格好になった。
胸の位置からの中途半端な、叩きつけるのではなくそのまま落とすパワーボムだ。
だがここは場外で、重量級の蓮見にはそれでも効くだろう。
”くそっ!!”
神無月は悔しそうにマットを叩く、ダメージがそこそこ蓄積されるという証拠だ。
それより決められなかったのがやはり悔しかった、やはり蓮見相手にスーパーフリークは無理か。
だが悔しがってても仕方ない、自分はさっさとリングインして蓮見を待つ。
”決めるならここだ!”

711 :蓮見明日佳 ◆BASUmqPZk. :2007/08/26(日) 21:20:06 O
>>710

手応え十分。可能な限りの布石を敷いて逃げ場を絶った上での必殺の一撃。場内の静寂が何よりも雄弁にその破壊力を物語っている。

――しかし


『ハッ…しぶてぇにも程があるぜ』

それでも神無月は立ち上がった。止まぬゾンビコール。確かに指摘通り、放った蓮見の腰にもダメージは跳ね返る。使いすぎて腰椎を故障した選手も多い。
だが神無月のダメージはそんなものでは済まないはずだ。にも関わらず立ち上がり反撃を試みてきた。


(ふっ…ゾンビつっても底無しってワケじゃねーか)

スーパーフリークの体勢が崩れ、中途半端なパワーボムの状態で頭から落とされる。
場所が場所だけに相応のダメージを受けるが神無月はそれ以上に消耗している。暢気に倒れている場合ではない。
立ち上がるとリングへと戻る。

(さて、先に潰れるのはどっちかねぇ…)

712 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/08/27(月) 13:18:00 0
>711
正直スタミナが切れてるのか、どうだかまだ解らない。
スーパーフリークに持って行くには蓮見の身体は重すぎるのかも知れないし
足腰が悲鳴を上げてるのかも知れない。

120kgのバーベルを持ち上げられると言って、人も同じように持ち上げられるとは限らない。
バランスが違うのだ、もちろん使う筋肉も違ってくる。
柔軟性のある筋肉を身に付けてきたつもりだが、120kg級の相手に対して
スーパーフリークを決めた事も今まで無い。

考えても答えは出ない、残された決め技はラリアットかランニングスリーだ
それまであの頑丈な蓮見のスタミナをどこまで減らせるか。

やはり投げ技しか無い、リングインしてきた蓮見と組み合う!
押しつ押されつ二人ともベテランらしく微妙なバランスでスキを探り合う。
そこへ神無月は後ろに回りこみ、フルネルソンに持って行く。

極め続ければ関節技、投げればドラゴンスープレックス。
この状態で蓮見のスキを伺う、もちろん腰が浮いたら即投げるつもりだ。

713 :蓮見明日佳 ◆BASUmqPZk. :2007/08/28(火) 08:39:28 O
>>712

やはりというか、神無月が選択したのは投げ技。たしかにこの状態でケリをつけるにはそれしか無いだろう。

フルネルソンから、一瞬の隙をついてのドラゴンスープレックス。この試合、蓮見の巨体が浮く光景は何度目だろうか。
両腕を極めた姿勢から頭を叩きつける。受け身が取り難く、大技というに相応しいだろう。

…だが

『どうしたい…回復しきらねーか?それともガス欠かぁ?』

たしかにダメージはあったが予想ほどではない。いや、そもそもブリッジが甘かった。
やや体勢が崩れてホールドが決まらずにあっさりと抜ける。
こちらの技を受けながらなお、この巨体を投げ続けたツケが足腰にきたか或いは一時的に回復しきらないだけか。


(……まあ、こっちもそう長くはもたねーな…)

そろそろ体を支えるのに気力を要するようになってきた。ブリッジが甘かろうが投げられればこの体重がそのまま跳ね返ってくるのは変わりないのだ。


『そういや、コレかぁ?テメーがさっきからやりたがってんのはよ!!』

神無月と組むとまさに力任せといった感じに体を引っこ抜いて、担ぎあげる。
スーパーフリークの構え。この高さと二人の重量。このまま決まれば大ダメージは避けられないだろう。

714 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/08/28(火) 16:37:00 0
>713
スープレックスのキレが悪い・・・そこまで足腰にきているのか?

これはジャーマンで決めるのは諦めた方がいいかも知れない。
この不完全なスピードとブリッジでは本来の破壊力は出せない。

残された技は・・・。

そう考えてる間に蓮見が立ち上がり組んで来た。
”あれだけ投げてるのにまだ元気そうだな・・・。”

そこへケブラドーラコンヒーロの体勢に持っていかれる、いや・・・これは!?
”スーパーフリークかっ!!?”

遠心力を利用して高く持ち上げようとする。
余裕があるなら、喰らってみても面白いのだが、生憎蓮見はそんな生易しい相手では無い。

”もし・・・スーパーフリークのあの特徴を知ってたら・・・終わりだ。”

超高高度のパワーボム、このまま喰らってKOしたら、長与さんに申し訳が立たない。
肩上まで持ち上げられ、次の瞬間には叩き付けんと一瞬動きが止まる。

”今だっ!!”
持ち上げられた反動を利用して重心と体勢を前にして前回転し、そして腰をクラッチすると
丸め込んでフォールの体勢に入る、ジュニアの技巧派が使うパワーボム返しだ。
”今回は喰らう訳にはいかないんでね!”
技を受けて耐える主義の神無月が滅多に使わない返し技を披露した。
スーパーフリークの破壊力は自分が良く知ってる、そしてその特徴もだ。

審判がカウントを取りに行く。

715 :蓮見明日佳 ◆BASUmqPZk. :2007/08/28(火) 19:36:06 O
>>714

反動をつけて大きく振り上げた頂点。まさに叩き落とさんとする直前の僅かに出来るモーションの停止を神無月は見逃さなかった。

振り上げた勢いをそのまま借りてクラッチを振り切り固めにくる。
あのままの角度と勢いで落とせば、カウントを待たずにKOで決まったのが今度は形勢が一転。
巨体が一瞬で後方に回転して頭から丸められる。


『1っ!…2…』

2・5といったところで弾き返す。まだまだ押さえ切られるほどには消耗していないが、返すだけでも確実に体力は使う。
散々に投げられダメージが残る今なら尚更だ。

(…さすがに自分の得意技なら外しかたも熟知してやがるか…くそっ)

決め切れなかったことに内心、舌打ちしてやや距離を置いて立ち上がる。

716 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/08/29(水) 12:40:23 0
>715
危なかった・・・スーパーフリークには返されないためのちょっとしたコツがある
それを知られて無かったのは幸いだ、あれを喰らえば流石の自分でも
立ち上がれると断言できる自信は無い。

このままチマチマやってても消費するだけだ、それならば動けるうちに一気に決める!

スーパーフリークが駄目ならアレしかない、神無月は一気に接近して
袈裟斬りチョップを浴びせると、リバースフルネルソンに持っていった。

(当然架空の設定です)
GAEA時代の頃、対抗戦で長与千種と闘い、30分の死闘の末、タイムアップ。
それがきっかけで互いに認め合い、引退間際に長与が神無月に与えたのがスーパーフリークと・・・。

この技、「ランニングスリー」だった!

【必殺】残り1P

残された力を振り絞り、蓮見の巨体を持ち上げて担ぎ上げると同時に
ステップを踏み、急角度から体重を乗せて落とす!
誰もが久々に見たに違いない、本気モードのランニングスリーを。

技には加減できるものもある、三沢光晴のエメラルドフロウジョンはその例の一つだ。
受身が上手くない選手や、タフでない選手にはややサイドバスター気味になるこの技も
角度を変えれば恐ろしい必殺技になる。

前のマーサ戦でもそうだ、場外でランニングスリーを本気で使えば
選手生命に関わりかねない、リングなら角度を付けただろうが。

角度を付けなければ変形のボディスラムになるが、そのまま落とせば
受身不可能のパワーボムになる、さらにステップを踏むことによって
インパクトの瞬間を解らなくするものだ。

”これならどうだ!”

神無月は落としてすぐに逆エビでフォールを取りに行った。
この技が返されたら後が無い。

717 : ◆/C/hskZj/E :2007/08/29(水) 19:06:16 0
失礼、フォールを取りに行くのはエビ固めです・・・・・・

間違いだらけですいません

718 :蓮見明日佳 ◆BASUmqPZk. :2007/08/29(水) 22:55:29 O
(了解。お気になさらず〜)

>>716

(上げやがった…来るっ、ランニングスリー!堪え切れるか!?)


ついに蓮見の巨体が高々と担ぎ上げられる。神無月にしても渾身の、そして最後の技だろう。
気迫を込めた角度もスピードも何ら加減のない必殺の一撃。
体がリングに叩き付けられ、その音を歓声が掻き消す。


『…ぐ、あぁ……』

微かなうめき声が漏れた。インパクトの一瞬で体の感覚が意識ごと持っていかれた。苦痛も何もない。重りをつけて泥沼に沈むように、ただただ四肢が重く鈍い。


“……2…っ…”

(…2……カウント?…そうだ…試合は…っ!!)

場内一致の大音声のカウントコールが蓮見の沈みかけた意識を呼び戻した。もはや自分の体勢がどうなっているかも分からないし、判断する余裕もない。


『ッ、オオォォォォ…!!』

声を張り上げて全身に力を込める。神無月のエビ固めを弾き返しガバッと立ち上がる。
何処にそんな力が残されていたのか、仁王立ちになりまさに鬼さながらの形相で神無月に掴みかからんとするのをレフェリーが制止した。


3カウント

蓮見の最後の反撃は僅かに間に合わなかった。
状況を把握すると同時にガクリと膝が折れ、倒れる。

『蓮見さんっ!大丈夫っスか!?』

『…明日佳?明日佳!!オイ!!…くそ、担架持ってこい!』

セコンドについていたヒールがリングになだれ込み蓮見を助け起こす。
元来、ダーティなファイトが多い彼女らにとって最後のランニングスリーの威力の危険さがどれほどの物か容易に想像出来た。


『……ンなかっこわりぃモンいるかよ…』

ボソリと呟くと、ゆっくりと起き上がる。膝が震え足元も定かではない。そもそも起き上がれる方がおかしい。
にも関わらず自力で歩きフラフラと花道へと引き上げようとする。

『は、蓮見さん?!まだ動いちゃ…あ、肩貸しますよ…っと…!』

『…あたし、重いぞ…潰れんなよ?』

セコンドに肩を借りて控室へと引き上げる、その背後で神無月涼子の勝ち名乗りとタイトル防衛が高々と叫ばれていた。


神無月涼子VS蓮見明日佳

ただのノスタルジー。人材不足。安パイ。
ネガティブな下馬評の流れたこのタイトルは、近年のJWWA屈指の死闘として幕を閉じた

719 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/08/30(木) 00:08:05 0
>718
一切手加減無しのランニングスリー、ある意味蓮見相手だからこそ使った技。
そこらの相手にはここまで追い詰められなかったろう。

レフリーのカウントが数えられる。

”来るなら来い、もう一度投げてやる!!”
神無月の闘志も衰えず、どこに気力があるのか更に燃え盛るように湧いてきた。

そんな中、蓮見は気迫でエビ固めを押し返し向かって来る!

”負けるか、仕切り直しだ!”

そう構えた瞬間レフリーが割って入った、ゴングが鳴らされているのを
神無月は今やっと気付いたのだ。

自分が勝った事にしばらく気がつかなかった、それほどまでに余裕は無かった。

蓮見サイドにセコンドが歩み寄る、神無月は背を向けて、赤コーナーにもたれた。
足がガクガクする、腰のふんばりが効かない。
当然と言えば当然だ、あの巨体を投げ続けたのだから。
最後のランニングスリーも気力を超えた力が出たとしか今となっては思えない。

「神無月さん!大丈夫ですか?」
付き人の高坂がリングに上がろうとする。
「大丈夫だ、下がってろ。」
高坂は言われた通りにリングから下りた。
神無月はコーナーにもたれて、思わず独り言を呟いた。

「ガチほどおもしれーもんはないよな、まだやりあいたい程怖い相手だったよ、蓮見さん・・・。」
額が割れたままの真赤に染まったその表情に笑みが浮かぶ。

すぐに振り返りリング中央に行くとレフリーが手を取り、神無月の手を上げた。
そしてチャンピオンベルトが自分の手に戻って来る。

神無月はベルトを高々と上げて客の歓声に応える、客の誰もが解っていた
この試合が死闘でそれを制したチャンピオンの価値を。
神無月も強敵相手に守りきったこのベルトを誇り高く掲げ続ける。
観客の歓声は止まない、それはこの試合そのものを讃えた歓声だろう。

12回防衛は果たした、後はこのベルトをいずれ手に入れる人間の為に
このベルトの価値を少しでも上げておくのが自分の役割だと思った。

”奪いに来い、このベルトの重みを思い知らせてやる!”

一時返上も考えたが、この一戦で決心がついた。
自分が壁になって、自分を超える選手が奪いに来るまで死守する事を。

そして堂々と花道を歩いて行く、それは強敵を相手に守りきった誇りからなるものだった。

メインイベントは終わった、だが暫くコールが収まる事は無かった。

720 :神無月涼子 ◆/C/hskZj/E :2007/08/30(木) 00:39:53 0
控え室、高坂に額の傷を治療してもらっている。
「良かったですね、これ位なら縫わずにすみそうですよ。」
正直額の傷よりも、腰の方が悲鳴を上げていた、高坂にスプレーを吹き付けてもらう。

「・・・強かったですね・・・。」
高坂の呟きに神無月は答えた。
「ああ、ランニングスリーで崩れてたら、ヤバかったかもな。」
「それでも負けてたかもとは言わないんですね。」
少し笑いながら神無月も呟く。
「当たり前だ、負ける事を考えて闘うバカがいるか。」
高坂は相変わらずの自信だと思いながら苦笑いする。

「しかし・・・まだまだ腰の力が不足だと解ったよ、今度闘う時は蓮見さんに
絶対スーパーフリークを決めてやる!」
この人はまだ足りないって言うのかと高坂の笑いがより引きつる。

「そういえば、スーパーフリーク返しましたよね、そんなに返しやすい技とは思えないんですが?」
高坂は頭を傾げる、高坂もこの技をよく見てるし、練習台にもならされてる。
「タネ明かしだ、スーパーフリークはケブラドーラコンヒーロの回転と、遠心力を使って
持ち上げると同時に、ステップを踏んで威力を増すだろ。」
「はい。」
「その持ち上げたと同時に前に走り込むのが重要なんだ。」
高坂は手をポンと叩く、この技の練習台に伊達になってる訳じゃない。
「持ち上げられた瞬間、走り込む事で前傾姿勢になり、バランスを崩して
返しにくくなりますし、インパクトの瞬間を気取られないようにするですね?」
「ああ、蓮見さんがそれを知ってたら、間違いなく叩きつけられてただろう。
丸め込む事も、フランケンシュタイナーで返す事も難しくなる。」
そうなったら、さすがの自信家の神無月も、負けを意識しただろう。

「でも神無月さんもあんな器用な返し方出来たんですね。」
「お前なぁ、バカにしてんのか?」
高坂は神無月の腰をパチンと叩いた。
「痛っ!・・・てめぇ・・・。」
「無理しないで下さい、数日はギックリ腰状態なんですから。」
「年寄り臭い事言うなよ・・・。」

ちぐはぐな師弟は互いに笑いあった。

721 : ◆/C/hskZj/E :2007/08/30(木) 00:43:15 0
お疲れ様でした、表現が拙くてすいません。

722 :蓮見明日佳 ◆BASUmqPZk. :2007/08/30(木) 07:37:10 O
――翌朝

まだ朝の練習にくる若手や新人たちもいない夜明け間もないJWWAのジムの片隅
大きな体を丸めて床に置かれたバケツに雑巾を絞る蓮見がいた


『まあ、こんなモンか』

一息ついてジム内を見回す。と、ドアの開く音が背後で聞こえた。足音が無言のまま近付いてくる。

『…早いな。一人かい?感心だが先輩を見たら挨拶くらいしとけ。あたしゃそんなにウルセーこと言わねーが…あれ、社長?』

『一応はわたしの方が先輩だな、ハハハ』

『おはようございます。最近はいつもこんな早いんスか?』

『いや…何となくな。お前もそんなところだろう?』

社長の手にはコンビニで買ったのだろうプロレス雑誌とスポーツ新聞

ラリアートの相打ち。神無月のジャーマン。蓮見の場外へのギロチン。フィニッシュのランニングスリー。
花道を顔を鮮血に染めて戻る蓮見と、同じく流血したまま高々とベルトを掲げる神無月
紙面を飾る写真はどれも壮絶な試合を物語っていた


『ハハ……まるで何年も前の古雑誌を読んでる気分ですよ』

『ところが古ぼけちゃいなかった。タヌキ寝入りもそろそろ飽きたろう?』

『…引退届け、書いてあったんですけどね…まいったな…』
雑誌に視線を落とし、ポリポリと頬を掻く。

『これだけ派手に暴れてから“体力の限界です”なんてどのツラ下げて言うんだ?』

『…あー…最初からそれが狙いっすか?』

『寝てるタヌキに火をつけて起こしてやろうとな…神無月くらいしかそんな怖い役やれんが。
まあ、神無月との試合で真っ白に燃え尽きたのならそれもいい。巨星の最後に相応しい試合で…』

『あー、はいはい、わかりましたよ。もうチョイだけやってみます』

『そうかそうか…いやー、ハハハ、これからも頑張れよ。
差し当たって、もうすぐ若い連中が来るが一緒に練習してくか?おっかない蓮見先輩が一緒となれば下の連中も引き締まるってもんだ』

『…勘弁してください。今そんなことしたら死ねますよ。じゃ、自分は裏口から失礼します』

したり顔の社長の言葉に苦笑して、来客用の通路を通って駐車場へ抜ける。
早朝の清々しい空気に混じって、建物の向こうから集まり出した練習生たちの声が聞こえた。



723 : ◆BASUmqPZk. :2007/08/30(木) 07:40:55 O
>>721

はい、お疲れさまでした。スレとしては初のタイトルでしたが実に楽しませてもらいましたよー。
ありがとうございます。

724 :名無しになりきれ:2007/09/03(月) 22:11:22 0
試合希望age

725 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/09/04(火) 17:53:56 0
JWWAさんの新人トーナメントはいつ始まるのかな。こっちとしても楽しみなんだけどね。

726 :名無しになりきれ:2007/09/05(水) 07:32:47 O
お、真田タンだノシ

今やると桐生と猫の一騎打ちにしかならんからね。頭数が足りないよなぁ。

727 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/09/08(土) 01:08:35 0
ネコです、IWPさんからもレスラー来るのかな?

だとしたら三人だね、もう一人くらい欲しいかな?

728 :名無しになりきれ:2007/09/08(土) 21:36:02 O
IWPからの参戦があるとしたら三人。
総当たり戦だからあと一人くらいいたら形になるよなぁ。

729 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/09/20(木) 07:27:40 0
おっはようございま〜す!

・・・動きありませんね・・・
この際三人でもやっちゃうのはどうでしょうか?

それとももう一戦はさみますか?

それなら私新川さんにチャレンジしたいです、都合がよろしければお願いします。

730 :桐生遥 ◆SL7HbpxSPg :2007/09/20(木) 21:24:12 O
こんばんはー。

えーとわたしは始めちゃっても試合挟んでも、どっちでもOKだよ。

731 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/09/25(火) 22:48:44 0
夏場は忙しくてとんとご無沙汰だったねー。
ようやくそれなりに時間が作れるようになったんだけど。

ん? テイルズちゃんと?
あー、そうだね。 新人トーナメントに臨む前の、修業の総仕上げみたいな感じでやってみようか。
というわけで、こっちはOKだよ。

732 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/09/25(火) 23:09:10 0
最近、道場での新川の機嫌は常にすこぶる悪かった。
今日も、若手選手が半泣きになってリングを降りている。 次の相手を務めるはずの選手も腰が引けている有様だ。

原因は、先の神無月と蓮見のタイトルマッチだ。
あの試合自体は、新川の好きなスタイルではなかったがまぎれもなく名勝負だ。 今年のベストバウトも狙えるだろう、そうも思った。
だが、それを自分と同年代の選手達が危機感を持って受け止めていない。 それが新川を苛立たせていた。

『あそこで神無月さんに誰も噛み付かないんじゃあね…こりゃ、下の連中に期待するしかないか』

だからこそ、「指導」に力が入る。 抑え込まれて極めまくられる側にしてみればたまったものではないが。

そんな中、神無月を通して高坂が自分との試合を望んでいる、と聞いたのだ。
休憩前のタッグでは何度か当たっているが、スタイルの違いからか絡みは少ないし、シングルもまだ彼女がマスクを被る前の新人時代に
第一試合を何度かやった程度だ。 だから、今の高坂の実力を肌で感じたことはない。

「そろそろアイドル扱いも卒業したいってことですか…そういや、例のトーナメントも近いですしね」

自ら進んで壁にぶつかってこようとする選手は、嫌いではない。
それに、あの神無月の付き人を務めているということは、それ相応に基礎も根性も出来ているということだろう。

「ま、観てて面白い試合にはならないとは思いますけどね」

そう言うと、新川は細い目を一層細めてにぃっと笑みを浮かべた。

733 :名無しになりきれ:2007/09/26(水) 03:08:30 0
この容量でもう一試合できるか?

GMも次スレ考えた方がいいかも、今512/485
500超えたらあぶないか

734 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/09/26(水) 06:37:48 0
おはよーございます!この容量じゃ試合中もたないかも・・・

ともあれ導入いきまーす

735 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/09/26(水) 06:39:09 0
最近勝ち数が多くて調子がいい、桐生との闘い以来相手が同格とはいえ
勝ち数が多くなってる、朝昼に加えて夜の練習を増やして基礎もだいぶ身についてきた。

そろそろ自分も上を目指さないと・・・欲が出てくる・・・。

そこへ神無月の控え室に足を運ぶ・・・。

「神無月さん、そろそろ私もジュニア取れる位置に近くなって来たんじゃないと思いませんか?」
「・・・・・・・・・。」
神無月はスケジュール表とにらめっこしながら高坂の言葉を無視する……。

「最近調子がいいんです、そろそろ上の人と闘って実力を確かめたいんです!」
ちょっと声を大きくしてみるが、完全に知らんぷりだ。

高坂も負けじと食いつく。
「私新川さんと闘いたいです、対抗戦の時の印象は忘れてません
今の自分を試してみたいんです!」
その言葉に神無月は少し反応した、よしもう少しだ。
「お願いします、新川さんとのマッチ組んで下さい!」
ようやく神無月が顔を上げる。
「・・・一年組の時、一回やって何分で泣いて帰ってきた?」
「・・・・・・五分ちょっとです・・・。」
半泣きでギブアップしたのはよく覚えてる。
「あれでも新川は試合を作ろうとしてたんだ、本気なら2分もかかってない。」
「でも私も一年前とは違います。」
神無月が目を細める・・・少し怖くなってきた。

「確かに一年前の生卵よりは半熟に近付いてきてるが、あの時のお前と今のお前
新川の前では大して差は無い、お前はもうちょっと新人と遊んでろ。」
その言葉に少しムッときた高坂は得意げな口調に変わる。
「昔の私と今の私、どっちが根性あると思います?」
その言葉を聞いて神無月が立ち上がった、そして正面に回る。
「・・・神無月さん・・・。」

736 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/09/26(水) 06:40:32 0
その刹那!凄いスピードでサイドに組み付いて神無月がヘッドロックを極める!
不意をつかれたとはいえ、技の移行とポイントの極め方が素早い
しかも神無月の豪腕だ、それにこれはいつもの遊びじゃない、本気で絞めている。
「お前・・・これを根性で返せるか?」
「あ・・・が・・・・・・うぐっ・・・・・・。」
痛みで声も出ない、怖い・・・痛いを通り越して苦しい・・・。
神無月は手を離す、高坂が膝から落ちる、そして神無月はこういい付けた。
「新川はもっと速く的確にポイントを極めてくるかもな。」
神無月の万力のような力で絞められた事は除いても、その言葉が本当なら・・・。

「関節技は根性でどうにかなるもんじゃない、経験と読みでポイントをいかに外すか
二年組の経験不足なお前にはまだ出来てない、しかも相手はポイントを模索して極めるような
下手な相手じゃない、しかもレスラーとしても十分経験が上だ。」

こっぴどく怒られた子供のように正座してしょんぼりする
確かに思いあがってたかも知れない、やっぱりまだ先の話なのか・・・でも・・・。

「じっとしてたら神無月さんに届きません!!」

自分は神無月に心酔している、だからこそ神無月が引退する前に一度だけでいい
対戦したい、自分がプロレスを好きでいられる最大の存在に匹敵する力が欲しい。

気がついたら叫んでた、忘れかけていた自分の最後の目標を・・・。

737 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/09/26(水) 06:42:53 0
「・・・今夜の夜の練習から、私が付き合ってやる・・・。」
「え・・・?」
突然の神無月の言葉に高坂はきょとんとする、まだ言葉の意味も解ってないようだ。
「新川相手に無様な試合見せたら、組んだ私が社長に怒られる、それにネチネチと
嫉妬され続けても困るからな。」
神無月は特別に高坂を指導してる訳じゃない、目についたセンスのあるレスラーを
誰の下でやってるかも関係なく指導、または特訓している。
もちろんそれをよしとしないベテランも多いが。

特訓はこの間の桐生の特訓なんかがそうだ、むしろ高坂に特別何か教えた訳でもない。
神無月は高坂の「桐生さんばかりずるいです。」って呟きを何度も聞いていた。
最も桐生の特訓ではセンスの高さに驚き、教えるのに夢中でエゴまで押し付けた気がしたが
桐生は自分のプロレスを忘れなかった、そして結果を見て驚いたのは神無月本人だった。

高坂にそこまで求めるのは酷だが、やってみる価値はありそうだ。

「それに私の弟子がこんなもんかと思われるのもシャクだしな。」
「それじゃ・・・。」
期待に沸く高坂を脅すように神無月は付け加える。

「ただし、私との特訓は本戦よりもキツイと思っておけ。」
先ほどのヘッドロックの恐怖がよみがえる・・・だが負けじと返事をする。

「がんばります!」

738 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/09/26(水) 06:46:32 0
そんな訳で必殺技に三つ目追加です

【得意技】 フライングクロスチョップ 様々な展開から繰り出される変幻自在の技
       サイクロンキャット 肩車をされてる状態で、背中をフックして後転
       後頭部から高速で落ちるので破壊力は高いが、問題は機会がそう無い事
       テイルズキャッチ 対新川用の神無月が与えた新必殺技


リングインは夜にでもやります

739 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/09/26(水) 06:48:33 0
すいません、私の長文で一気に容量くいました

リングの魔物さん、容量完走しそうなので次スレお願いします

740 :リングの魔物 ◆BASUmqPZk. :2007/09/26(水) 21:05:10 O
こんばんは。
スレ立て挑戦いたしましたが規制により無理でした。どなたか立てていただければ…orz

なお、どなたも無理な場合は私が代行スレに依頼に参りますので。

741 :>゜)++++<< ◆LEVIA36jlc :2007/09/26(水) 21:16:38 0
あいよ

リングの女神2
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1190808943/l50


742 :リングの魔物 ◆BASUmqPZk. :2007/09/26(水) 21:24:56 O
>>741
おおっ!ありがとうございますorz

では有り難く好意をお受けいたしまして、次スレは>>741でお願いいたします。


743 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/09/26(水) 22:31:11 0
こんばんはー、スレ立ててくれてありがとうございましたー

じゃリングインは向こうでやりますね

744 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/09/26(水) 23:11:23 0
あとリングの魔物さんには一苦労だけど、今までのあらすじと
蓮見さんを加えた選手紹介をやってもらうと形になるんじゃないでしょうか?

先に書き込んだのは早かったかな?
リングインはそれからでも遅くなかったかも・・・。

745 :名無しになりきれ:2007/09/26(水) 23:16:10 0
こっちはしばらく避難所として使えそうだね

746 :リングの魔物 ◆BASUmqPZk. :2007/09/27(木) 08:17:34 O
>>744
了解です。以前のものに少し書き足して夜にでも向こうに張っておきますね。


>>745
そうですね。せっかく残ってるのですし暫くはそういう感じで使います。

747 :名無しになりきれ:2007/09/28(金) 14:21:27 0
紹介age

748 :名無しになりきれ:2007/09/28(金) 16:41:44 O
紹介ついでに、参加したいがプロレス技をよくしらんて人は
プロレス技事典でぐぐると少し幸せになれるかもしれん

749 :テイルズキャット ◆T4kibqjt.s :2007/10/02(火) 06:25:43 0
おはよ〜ごじゃま〜す、ネコです。
諸事情により、しばらく早起きして書き込むくらいしかできなくなりました〜
すいません・・・

ちなみにプロレス技辞典は、キャラ参加した時に見つけました
それでも説明されてもなかなか想像できない技ってありますよね〜

実はあんまりプロレス詳しくないって言ったら怒りますか?

750 : ◆BASUmqPZk. :2007/10/02(火) 19:47:30 O
いちおうスレ主っぽい自分は、数年くらい前までは深夜の中継とか雑誌とか見てましたがここ数年の話しには疎くて…。


かつて生で見たジャイアント馬場選手は、2階席から身を乗り出せば触れそうなデカさでした。
詳しいというより1ファンくらいの知識でやってますねー。

751 :新川るな ◆rJfZC3loF. :2007/10/06(土) 22:25:42 0
同じく最近のはちと疎いねー。 TNAとか最近のWWEは全然観てないし。
古いのだったらかなり詳しい方だと思うんだけどさ。

たまにはルチャのジャベなんかも使ってみたいんだけど、そういうキャラでもないからねぇ。


752 :名無しになりきれ:2007/10/10(水) 13:07:44 0
保守

753 :名無しになりきれ:2007/10/10(水) 13:08:22 0
ここは保守しなくても落ちないスレ

754 : ◆T4kibqjt.s :2007/10/11(木) 00:30:22 0
本スレでも説明しましたが、ちゃんとテイルズドライバーは角度を調整して
落として、頭頂部から落とすみちのくバージョンとは違い背中と後頭部の真ん中で
落としてます、本文でも記述がありますが直角落下は本人が恐れてるのでやりません。

目潰しも軽く叩いたのを強調したつもりですが、伝わらなかったのは
自分の稚拙な表現のせいかも知れません、不快に思われたら謝罪します。

あと追い詰められると、無茶な攻撃をするのはテイルズのキャラ性です。
これからもよろしくお願いします。

755 :名無しになりきれ:2007/10/11(木) 01:38:21 0
新川も過剰に受けてる気がするな
それにプロレスにおけるフッカーや壊し屋って
上から指示があって初めて動くもので
個人で判断はしないぞ

756 :名無しになりきれ:2007/10/11(木) 02:29:02 O
何だか格下に苦戦して逆切れしてるようにも見える
売りだし中のレスラーを勝手に壊したら本営が黙ってはいないだろう

とりあえず落ち着け

757 :リングの魔物 ◆BASUmqPZk. :2007/10/11(木) 07:42:39 O
>>755-756
てゆーか人がいる!良かったら参加しませんかぁ?
リーグも近いし、参加者さんが増えるとスレの展開が一気に広がるんで大歓迎なのですよ (・∀・)ノシ

758 :名無しになりきれ:2007/10/11(木) 09:08:03 0
お互いを立てて攻めて受けないと成り立たないしな
今回はテイルズが一方的に逃げてるし、大技くらってる新川にもダメージが見られないし
戦法的に相性が悪かったんじゃないか?

>>757
バトル見るのは好きなんですけど、プロレス知らないものでサーセン

759 :756:2007/10/11(木) 10:26:55 0
自分が認めない事は一切相手にしてない高ビー気質がする
前スレでキャラ罵倒してた奴がいたけど、そんな奴が出てくる前に
考え直した方がいいと思う

あとROMってる人数は3〜4人はいると予想

760 :名無しになりきれ:2007/10/11(木) 16:22:25 0
だいたい高角度の投げの連発でいきりたってたら最近のプロレスなんて見れないぞ
女子なんか男子の比じゃないくらいかなり酷かったし

それに壊すって言ったのはまずかったな、あれじゃ殺すって言ってるようなもんだ
注意した方がいい

761 : ◆BASUmqPZk. :2007/10/11(木) 18:16:22 O
うーん。意外とお客さん多いスレだったんだなぁ。

なんか漠然としたイメージで試合始めて、片方が違う方向性の展開をしたいのかな?と思ったからPL確認。
結果、そうじゃないんですよーと把握完了。

自分の目に映るのはこんくらいなんですが。キャラとPLは別物と。はい。


762 :756:2007/10/11(木) 18:31:43 0
あれだけの大技受けてもダメージ見えてないし中の人間が相手を認めてない態度だと思う
相手も試合投げてるんじゃないか?

763 : ◆rJfZC3loF. :2007/10/11(木) 20:24:59 0
実際に怪我人量産して禁止技にされたムーンサルトフットスタンプとか、落下点を相手に任せたスープレックスとか、失敗技みたいな描写の
パイルドライバーとか過去に失明者が出た目への掌打とか、プロレス的に見て「これ本当に判っててやってるのか?」と思ったので。

プロレスにあまり詳しくないから…と言われたらそれまでなんだけど、良く知ってる側から見るとかなりヤバい技の大盛りなんですよ。


764 : ◆Is/sE8AecQ :2007/10/11(木) 20:42:34 0
どもお久しぶりです。マーサのPLです。

なんかおかしい流れみたいなので久しぶりに書き込みます。
私としてはおそらくですが色々とごっちゃ煮にされているような気がします。
プロレススーパースター列伝とWWEコンフィデンシャルが一緒くたみたいな
(逆にわかりづらいか)

私が試合してみて「ちょっとおかしい」と感じたのは
マーサのメリケンサックで神無月が頬骨骨折されている件です。
マーサに関しては「ワザとケガさせる奴は3流」って明記してるのに
ワザと怪我させたことになってたんで。
勿論、メリケンサックで殴ったといっても本当に殴っているワケじゃなくて
金具の部分でなく手首で殴る一般的な(古風な?)やり方のつもりでした。

これからは全部タネあかししながら書かないといけないかなぁ?
高橋本みたいでなんか嫌なんですが。

765 : ◆rJfZC3loF. :2007/10/11(木) 20:46:46 0
んー、確かにリアル(WWE的)とファンタジー(梶原イズム)が変な具合に混在してる気が。
私の場合、描写的にもリアル路線寄りなんですよねぇ。

766 : ◆Is/sE8AecQ :2007/10/11(木) 20:46:55 0
失礼。久しぶりに書き込みしたもんだからあげてしまいました。
ごめんなさい。

767 :756:2007/10/11(木) 21:14:37 0
>>764
その前に自分のパンチ力は100kg以上とか表記してなかったか?
あの説明で実は殴ってませんじゃ解らないだろ

768 : ◆Is/sE8AecQ :2007/10/11(木) 21:22:12 0
アレに関しては一応その場のノリというかつきあった形でああなったって感じ。
それともその段階で高橋本みたいに
(実はこれは手首で殴っているというか寸止めで音は
自分の太ももを違う手で鳴らしていた)
と書いたほうがよかったんですかね?

769 :756:2007/10/11(木) 21:24:57 0
>>635を自分で100回読んでみろ、どこをどう読んだらそう取れる?
自分でメリケンサック付けて150kgで顔面殴ってみろ

770 : ◆rJfZC3loF. :2007/10/11(木) 21:25:55 0
なんか故・冬木弘道の「プロレスで一番悪いのは怪我させる奴、次に悪いのは怪我する奴」って言葉が脳裏をよぎる…

771 :名無しになりきれ:2007/10/11(木) 21:26:04 0
しかも自分でストレートって書いてあるじゃないか

772 : ◆BASUmqPZk. :2007/10/11(木) 21:26:41 O
お、マーサさん久し振りです。んー、どの辺りに足場置いたプロレスかってのもありますよね。
各人が見てきて好きだった“プロレス”にもよりますし。

こうした打ち合わせの場を用意せずに、各人の解釈に齟齬を生じさせてたのは自分の責任でもあるなーと。
まあ、試合の展開や結末については以前のテラストームさんみたいなのを除いて介入するつもりは更々無いです。
ちなみに双方が覚悟と承知の上でなら、ケガを視野に入れた試合するのもスレ的には“有り”です。

あとはお二方で良いように試合なさって下さいノシ

773 :名無しになりきれ:2007/10/11(木) 21:29:06 0
>>768
まあもちつけ、なぜにそんな喧嘩腰

ひとつはっきりしてるのは、プロレスをよーく熟知してる人と、
このスレが好きだけどそんなに詳しく無い人が混在してるってこと
誰が読んでも分かるようにするのは大事だよ
ネタバレは最小限にして、でも分かりやすくを両立できないもんかな?

774 : ◆T4kibqjt.s :2007/10/11(木) 21:32:47 0
あの〜入りにくいんですが、自分の理解不足が衝突を生んだのなら謝ります。
ちょうど私事で忙しいんです、次でこの試合終わりにして下さい。
自分の存在が混乱を招くならスレから出て行きますから。

775 :名無しになりきれ:2007/10/11(木) 21:34:16 0
横腹をトーキックも肋骨が折れないか?

776 :756:2007/10/11(木) 21:36:27 0
結局互いを尊重しないと面白い試合にならないって事だろ

777 : ◆BASUmqPZk. :2007/10/11(木) 21:38:16 O
出戻り。一言だけ。

>>774
そう言わずに出来ることならとどまってくれまいか(´・ω・`)

少なくとも一参加者としてとどまってくれと思ってる人間がここにいることを表明しとく。

778 : ◆rJfZC3loF. :2007/10/11(木) 21:44:14 0
そりゃ殺す気でやったら逆エビ固めでも実は人殺せるしねぇ。
(実際何人か死んでる…死因は腰椎骨折じゃなくて胸郭の骨折や窒息死)


779 :756:2007/10/11(木) 21:44:54 0
主張だけで妥協しなかったからこうなったんだろ
プオタっぷりを披露したいだけならそいつが出て行けばいいんだよ

780 : ◆T4kibqjt.s :2007/10/11(木) 21:51:54 0
知識も無い人間がすいませんでした、では失礼します。

781 :名無しになりきれ:2007/10/11(木) 21:54:08 0
>>780
えー!!
忙しいと思うけど、リアルが落ち着いたらまた帰ってきてください
自分ROMだけどずっとずっと待ってますから

782 : ◆rJfZC3loF. :2007/10/11(木) 21:58:25 0
んじゃ両成敗ってことでこっちも降りるね。
ややこしいことになるのは御免蒙るし。

783 :756:2007/10/11(木) 22:01:21 0
◆T4kibqjt.sと気質が合わない人間は多分古いプオタだな
逆に◆T4kibqjt.sは最近の派手で加減無しのプロレスしか見て無いんだろう

784 :名無しになりきれ:2007/10/11(木) 22:15:44 0
◆T4kibqjt.sからノアオタ臭がする

785 : ◆Is/sE8AecQ :2007/10/11(木) 22:29:10 0
>756

じゃあ、どう書けばよかったんだね?
一応流れ的にああいうふうに書かないといけない気がしたから合わせた
つもりで書いたんだがね。
今後のこともあるし例文を一つ書いてほしい。

786 :756:2007/10/11(木) 22:37:23 0
>785
俺に言ってるんだよな、それを聞いてるのは俺なんだが?
あの描写でどうやったらメリケンサックで直接殴ってないように見えるのか
それを聞いてるんだが?

流れって何?絶対に反則しなきゃいけない流れだったのか?
150kgのパンチ力があるって描写しておいて、しかもストレートって書いてある。
誰がどう見てもメリケンサックで直接殴ったように見えるだろ
誰だって骨も折れるって受け取るわな

787 :名無しになりきれ:2007/10/11(木) 22:40:46 0
>>756は華麗にスルーで

788 : ◆Is/sE8AecQ :2007/10/11(木) 22:49:24 0
絶対に反則しなきゃいけないワケじゃないがヒールらしさを出すには
ここいらでわかりやすい行動を起こしてもよいと思ってそうしたまで。

流れ という意味は最初にスーパースター列伝みたいなノリ(書き方)
を相手側が希望してたように見えたからそれを俺としては合わせたつもりだった。
最初の試合展開を見ればこっちとしては当初はキャッチからのレスリング
をやって相手の出方を見るつもりだったがこれをスルーさせられたので
そういう展開しかないかなぁと。

で、「メリケンサックの金具部分ではなく
寸止めで殴ったふうにみせかけたと書けばよかったのか?」
と私は聞いていますがその答えをまず聞きたい。


789 :756:2007/10/11(木) 22:49:54 0
言い返せないんだろ、◆rJfZC3loF. も軽い掌打でも十分危険だって言ってるのと同じだよ
事前に弱く叩いたって強調して描写しても危険技って受け取ってるだろ
あんな描写されれば誰だって直接殴ったって思うわ

790 :756:2007/10/11(木) 22:53:55 0
>788
「メリケンサックはフェイク、金具以外の場所で殴り、それを見た観客は凶器攻撃に顔を歪めた」
でもいいじゃないか。

それで、あの描写でどうやったら直接殴ってないって解るか俺に説明してくれ。

791 :名無しになりきれ:2007/10/11(木) 22:56:45 0
マジでいっぺん落ち着けマーサ。

792 :名無しになりきれ:2007/10/11(木) 22:59:39 0
で、756は何をどうしたいのかね

793 :名無しになりきれ:2007/10/11(木) 23:03:32 0
これはTRPGスレとして756の方が正しい
あの描写でメリケンで殴ってないなんてあの時点で相手に判りようがない
「メリケンサックの金具部分ではなく
寸止めで殴ったふうにみせかけたと書けばよかったのか?」 の答えはイエス
そう書かないとメリケンで殴ったと思われても文句は言えない
メリケンで殴ってないことを知ってるのは貴方だけなんだから
そこまで書くのが嫌ならただその描写を使わなければいいだけ

794 : ◆Is/sE8AecQ :2007/10/11(木) 23:04:55 0
>791
了解。これ以上はやめておく。

ところで新川さん。次は私とやりますか?

795 :名無しになりきれ:2007/10/11(木) 23:07:16 0
>ストレート一閃。さらに拳にはメリケンサックが握られていた。
>ボクシング経験者でもある彼女の左ストレートは150kgを超える。
>レフェリーのチェックが入る前にすぐさまメリケンサックを外す。
>流石にこの一撃は脳を揺すったらしく視界が狭まったようだ。

これしか書かずにメリケンで殴ったと勘違いされたって文句を言うのは言いがかりに近いな

796 : ◆rJfZC3loF. :2007/10/11(木) 23:07:35 0
>794
喧嘩両成敗ってことで引退するんで、残念ながら…。

797 : ◆Is/sE8AecQ :2007/10/11(木) 23:09:58 0
残念です。私も関わったということでどうしようかなぁ。

798 :756:2007/10/11(木) 23:10:16 0
>792
◆rJfZC3loF. があまりにも融通が利かず最後にはプオタ全開で正当化しだしたので
それを言っただけ。
今は◆Is/sE8AecQにその根拠を聞きたいだけ

>793氏が書いてるが、俺はそれよりもどうやったら直接殴ってないように見えるか
聞きたいだけ

>794
結局答えられないんだな、なら最初から人を中傷するような事抜かすなボケ

799 :名無しになりきれ:2007/10/11(木) 23:12:54 0
>>796
止めること無いだろ
テイルズだって引退するなんて一言も言ってないし

全員もちつけ
回線切って一晩休んで、ちょっと頭冷やそうぜ


800 : ◆Is/sE8AecQ :2007/10/11(木) 23:13:10 0
てゆーか、こちらはTRPG知らないながらやってたんだがな。
OK.これ以上は荒れるから引退しとく。

801 :名無しになりきれ:2007/10/11(木) 23:13:22 0
>>794
>>788の質問の答えが返ってきたんだからやめる前に>>790の質問にも答えるのが最低限のマナーだと思うが

802 :名無しになりきれ:2007/10/11(木) 23:14:27 0
>>800
知らないながらでやってたなら余計に他人を中傷するなと言いたい。

803 :名無しになりきれ:2007/10/11(木) 23:14:54 0
容量埋まったら次スレに持ち越しですかな?

804 :756:2007/10/11(木) 23:16:49 0
俺は言いたい事は言った、言い逃げするなら勝手にしろ糞プオタども

805 :名無しになりきれ:2007/10/11(木) 23:27:39 0
756が勝手にいきり立ってみんながその巻き添え食ったって感じだな

806 :名無しになりきれ:2007/10/11(木) 23:28:09 0
結局オタが一番空気読めてなかった事になるな
一番の被害者はGMだろう、次はテイルズだな
この二人がどれだけこのスレを盛り上げようと
したのか思い出して欲しい
GM自らキャラ作ってタイトルマッチに参加したり
ウイークリーマンションまで宣伝に行ったり

807 :名無しになりきれ:2007/10/11(木) 23:33:55 0
>>804の捨て台詞を見れば>>756がこのスレなどどうでもいいのは歴然

とりあえず引退ということにして、皆ゆっくり休んで欲しい
お疲れ様


808 :名無しになりきれ:2007/10/11(木) 23:34:19 0
もう駄目っぽいね

809 :名無しになりきれ:2007/10/11(木) 23:39:23 0
どう見ても新川が各下相手にキレたようにしかみえません、ありがとうございました

810 :名無しになりきれ:2007/10/11(木) 23:49:33 0
真田たちも呆れてるだろうな、彼女らも被害者だ

811 :名無しになりきれ:2007/10/12(金) 00:21:32 0
そこまで危険な技とか言うならその危険な大技を何発も受けて
平気な新川のリアルプロレス思考を知りたい

812 :名無しになりきれ:2007/10/12(金) 00:34:53 0
>>811
所詮オタは口先だけ、自分の矛盾は認めない

813 :名無しになりきれ:2007/10/12(金) 01:42:42 0
ちらっと観戦してるだけだけど、
神奈月と激闘したベテランヒール(マーサ・マッキンリー?だっけ )と
今話題になってる血が上りやすい新川の対戦きぼん
マ−サなら新川と同等以上だし、ルール無用の壮絶なデスマッチで見てる側もガス抜きしたい
もしかして両者の中の人が同じなら幻のカードだが

814 :名無しになりきれ:2007/10/12(金) 01:57:40 0
>>813
二人なら逃げたよ、自分の矛盾を説明しきれずにケツまくって逃げやがった

815 :名無しになりきれ:2007/10/12(金) 02:01:25 0
マーサと新川がやりあったら中の人の喧嘩になるんじゃない?難癖の付け合いで

816 :名無しになりきれ:2007/10/12(金) 02:10:12 0
プレイヤーは何人いるんだ?
マ−サ、新川にあと一人ぐらい?
いずれにしても、この二人がいなくなったらスレ終わっちゃうだろ・・
二人の対戦相手がムカついてるのかなんか知らんけど、あんまりイジメんなよ

817 :名無しになりきれ:2007/10/12(金) 02:14:57 0
>>816
新川、マーサ、神無月&テイルズ、真田&沢村、桐生、GM

前者の三人が抜けて、真田達も音沙汰無いし、桐生も出て来てない
この現状見たら呆れるだろうな

GMが可哀想だ

818 :名無しになりきれ:2007/10/12(金) 07:07:51 0
大技と相手に怪我させる技は違うよ
大技はタイミングを合わせて受け身を取れればダメージは大きくても怪我はしない
怪我させる技ってのは受け身の取りようがなかったりダメージを和らげる手段の無い技、
あるいはかける時に失敗して受け身のタイミングが取れない技

今更言ってもしょうがない気はするけど

819 :名無しになりきれ:2007/10/12(金) 09:56:46 0
新川風に言えばどの技でも怪我する可能性はある
問題はその技を受けながらピンピンしててリアルを騙るエセオタク

820 :真田 玲於奈 ◆8Mm2mW7OEY :2007/10/16(火) 07:25:10 0
全く・・・内紛するのはWWPだけで十分だって・・・。
そんなことやっても何の意味無いよ。引退すれば良いってもんでも無いでしょうし。
ウチみたいな偏ったことやっている団体の人間が何を言っても説得力無いかもしれないけど、相手のやってきたことにバンプを取ってこそのプロレスラーでしょ?

821 :名無しになりきれ:2007/10/19(金) 12:39:44 0
つーかGMは何やってるんだろうな
こう言うときに裁定するのがGMの役割のひとつだと思うが

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